Windows10 アップグレードマニュアル 平成 27 年 12 月 1 日 神戸大学情報基盤センター This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.1 Japan License.
改訂履歴 - 改訂日改訂内容 第 1 版平成 27 年 12 月 1 日新規作成
目 次 STEP1 エディションについて 1.Windows10のエディション構成 1ページ 2.Windows as a service 1ページ (Windows を最新の状態に維持 ) 3. 更新の延期 2ページ STEP2 アップグレードの前に アップグレードの前に 4 ページ STEP3 インストールメディアの準備 インストールメディアの準備 5 ページ STEP4 アップグレード 1. 新規インストール 2. 上書きインストール 3.Windows Update 7ページ 12ページ 16 ページ STEP5 ライセンス認証 1.DNS サフィックスの追加 2. ライセンス認証 17 ページ 21 ページ Windows はアップグレードライセンスのため, 新規に Windows をインストールすることはできません 既に Windows または Mac のライセンスを取得しているコンピュータに対してのみの権利となります Windows10 には,32bit と 64bit 版があります どちらを選択すればよいかわからない場合は, 現在お使いの windows と同じ bit 版をご利用ください ただし, 次のようなご利用をお考えの場合は,64bit 版をご利用ください 4GB 以上の RAM( メモリー ) を利用する Clinet Hyper-V など 64bit 版 windows の機能を利用する 64bit 版ソフトウェアを利用する
STEP1 エディションについて 1.Windows 10 のエディション構成 Windows 10 で利用可能なエディションには次のようなものがあります エディション 機能概要 Windows 10 Home 一般ユーザー / 家庭向けの一番基本的なエディションです タブレットから 2-in-1 デバイス,PC など, 非業務用途向けのエディションです Windows 8/8.1(Core エディション ) の後継になります Windows 10 Pro Home エディションの上位エディションです ハイエンドユーザーやビジネス用途向けに, より多くの機能を備えています ドメインへの参加機能や Hyper-V, ビジネス向け Windows Update など, 企業内で利用する機能も備えています Windows 8/8.1 Pro の後継になります Windows 10 Enterprise Windows 10 Pro を基盤として構築されていて, 中 ~ 大規模の企業のニーズに対応するための高度な機能が追加されています デバイス,ID, アプリケーション, および企業の機密情報を対象とした広範なセキュリティ上の脅威に対する高度な保護機能を使用できます また, 最新機能やセキュリティ更新プログラムを利用できると同時に, 新しい Windows Update for Business や Long Term Servicing Branch をオプションで使用できるなど, 最新技術を導入する頻度を制御することができます Windows 8/8.1 Enterprise の後継になります Windows 10 Education 教育機関の職員, 教員, 学生向けのエディションです 機能的にはほぼ Windows 10 Enterprise と同等です Long Term Servicing Branch は利用できません 2.Windows as a service (Windows を最新の状態に維持 ) Windows 10 ではこれまでの Windows OS と違い, 数年に一度のメジャーバージョンアップではなく, もっと短い間隔でこまめに機能強化が図られることになりました 数年ごとに大きくバージョンアップを行うのは, ユーザーにとっては負担やリスクが大きく, 移行作業にも手間がかかります これを避けるため, 今後は細かい改良や機能追加などを頻繁に行うことになりました また, 実際に新しい機能を一般公開する前に, 一部のユーザーに向けてプレビュー版を配布し, ユーザーの反応などを見ながら開発 / リリースを進めるために, 新しく導入されたのが Current Branch for Business や Long Term Servicing Branch などのバージョン管理機能です 2-1.Current Branch( カレントブランチ ) Windows 10 に新しい機能が追加されると, それが最新の Current Branch( カレントブランチ ) となり,Windows Update などを通じて一般に公開されます カレントブランチは数カ月に 1 回程度リリースされます カレントブランチには更新プログラムなどが含まれますので, ユーザーはセキュリティパッチや不具合修正などと共に新しい機能を受け取ることができます Windows 10 Home では, この仕組みによって,OS が常に最新の状態に保たれることになります ( 新機能を追加しないといった選択はできません ) 1 Windows10 アップグレードマニュアル
2-2.Current Branch for Business ( CBB ) Windows 10 に新しい機能が追加されても, ビジネス用途では, すぐにはそれを必要としないことも多々あります 十分に検証してからでないと何が起こるか, 現状のシステムが正しく動作するかわからないからです そこで, 新しい機能の導入を遅延させる機能 Current Branch for Business が用意されました これを使うと,Windows Update によるセキュリティパッチなどは受けるものの, 新しい機能 ( カレントブランチ ) を受け取るのを数カ月間だけ延期することができます この機能は,Windows 10 Pro 以上のエディションで利用できます 2-3.Long Term Servicing Branch ( LTSB ) 金融や工場, 各種制御装置など, よりシビアな用途で Windows 10 を利用しているので, 新機能の追加は一切不要というケースでは Long Term Servicing Branch( LTSB ) を利用するという方法があります LTSB では機能追加は行われず, セキュリティパッチや不具合修正のみが行われます LTSB は Windows 10 Enterprise のみ利用できます Windows 10 のメインストリームサポート期間は 5 年, 延長サポート期間は 5 年なので, 合わせて 10 年の間, このエディションに対して機能追加は行なわれません 2-4. エディションと更新スキーム エディション更新スキーム更新の配布方法 Windows 10 Home Current Branch Windows Update Windows 10 Pro Windows 10 Enterprise Current Branch Current Branch for Business Current Branch Current Branch for Business Long Term Servicing Branch Windows Update Windows Update for Business Windows Update Windows Update for Business Windows 10 Education Current Branch Current Branch for Business Windows Update Windows Update for Business 3. 更新の延期 一部の Windows 10 エディションでは, 更新の延期ができます 更新を延期すると,Windows の新機能が数か月間ダウンロードまたはインストールされません 更新の延期によるセキュリティ更新プログラムへの影響はありません 更新を延期すると,Windows の最新機能がリリースされてもそれらを入手できなくなりますのでご注意ください 操作画面 手順 1 スタートメニューの 設定 をクリックします 2 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 2 更新とセキュリティ をクリックします 手順 3 詳細オプション をクリックします 手順 4 アップグレードを延期する にチェックを入れ, 設定 を閉じます 3 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP2 アップグレードの前に Windows のアップグレードは, 事前の確認作業を怠るとこれまで使用していたコンピュータのデータが消える可能性が高く, アップグレード自体も失敗する場合があります また, アップグレード後のコンピュータの動作を完全に保証するものではありません そのため, アップグレードを行う場合はそれらの点を十分に認識した上で, 自己責任のもと行ってください また, アップグレードを行う前には, 必ず以下の点を確認してください 1 ご利用になっているシステム及びソフトウェアが,Windows10 及び Internet Explorer11 に対応しているかご確認ください 2 各コンピュータメーカーや Microsoft 社のホームページでは,Windows のアップグレードに関するガイドが掲載されています 特に, コンピュータメーカーが掲載しているガイドは, そのメーカーが販売しているコンピュータにおいて Windows のアップグレードを行う場合の事前の確認事項や注意事項が詳細に記載されています まずは, アップグレードしようとしているコンピュータのメーカーが掲載しているガイドを確認してください 以下は主なメーカーのガイドページです 〇 NEC Windows10 へのアップグレード http://121ware.com/win10-upgrade/ 〇 Panasonic Windows10 サポート評価情報 http://askpc.panasonic.co.jp/win10/up/ 〇 TOSHIBA Windows10 アップグレード情報 http://dynabook.com/assistpc/osup/windows10/index_j.htm 〇 FUJITSU Windows10 スタートガイド https://azby.fmworld.net/win10/ 3 Microsoft 社のホームページでも Windows のアップグレードに関するガイドや, アップグレードを支援するためのツール等が掲載されています 2 と併せてご確認ください Windows10 のシステム要件 https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications 4 コンピュータの中に保存しているデータのバックアップを外部のハードディスク等に保存してください 特に, 重要なデータのバックアップは必ず保存してください ➄ コンピュータを導入時の状態に戻せるようにリカバリディスクを準備してください リカバリディスクの作成方法は, コンピュータメーカーで異なりますので, コンピュータ同梱の付属マニュアル化コンピュータメーカーのホームページを参照してください 4 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP3 インストールメディアの準備 情報基盤センターのホームページから, 全学ソフトウェアダウンロードシステムにログインし,Windows10 をダウンロードします ( 現在の OS と同じ bit 版を選択するとスムーズにアップデートできます ) ダウンロードシステムより取得する ISO ファイルは,1 枚のメディア (CD,DVD 等 ) の中身を丸ごと 1 つのファイルに記録したものです Windows8 以上のコンピュータではそのままアップグレードに利用できますが,Windows7 でのコンピュータでアップグレードするためには,DVD 等へのメディアに書き込むなどの作業が必要です Windows7 以降における DVD 等への書き込み Windows7 以降には DVD 等への書き込み機能が搭載されています 操作画面 手順 1 使用していない書き込み可能な DVD (DVD-ROM 以外の DVD) を, 書き込み可能な DVD ドライブ ( 左図参考例 ) にセットします 手順 2 Windows7 以降では ISO ファイルを右クリックし, ディスクイメージの書き込み を選択します 左図は Windows7 での画面です 手順 3 書込み用ドライブを選択し, 書き込み をクリックします DVD への書き込みが開始されます 5 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP4 アップグレード Windows のアップグレードの方法には以下の 2 種類があります 新規インストール ( カスタムインストール ) 現在お使いのコンピュータの環境を削除し, 新規に Windows をインストールします これまでに作成したファイルや個人設定, アプリケーションなどは引き継がれません 上書きインストール ( アップグレード ) 現在お使いのコンピュータの環境を新しい Windows に置換えます これまでに作成したファイルや個人設定, アプリケーションなどはそのまま引き継がれます どちらの方法でアップグレードできるかは, 現在お使いの Windows とアップグレードする Windows のバージョン等によって異なります 必ず下記の対応表をチェックしてから, アップグレードの方法を選択してください Windows の言語を変更する場合 ( 例えば, 日本語版から英語版に変更 ),Windows の bit を変更する場合 ( 例えば,32bit から 64bit に変更 ) は, 上書きインストールはできません 新規インストールのみ可能です Windows アップグレード対応表 ( パッケージ版, ボリュームライセンス版からアップグレードする場合の対応表 ) アップグレード先 Windows 10 Windows 10 Enterprise Education W i n d o w s 現在使用している Windows 7 SP1 Windows 8.1 Update Home Premium Professional Ultimate Enterprise Core Edition Professional Enterprise 記号の意味 : 上書きインストール ( アップグレード ) 又は新規インストール ( カスタムインストール ) から選択可能 : 上書きインストール ( アップグレード ) 又は新規インストール ( カスタムインストール ) から選択可能 ただし, 上書きインストール ( アップグレード ) でも, 個人設定やアプリケーションなどは引き継がれません 注意 ) 上記表は,Microsoft 社 Web ページに掲載されている資料を基に, 本学での検証結果を加味して作成しています 6 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP4-1 新規インストール 操作画面 サンプル画面手順 1 起動デバイスの優先順位は, コンピュータによって異なります 現在の Windows がインストールされているデバイス ( 通常はハードディスク ) が DVD ドライブより優先して起動する設定になっている場合,DVD から起動できません そこで,DVD ドライブがハードディスクなどに優先して起動するように, BIOS で設定変更します 変更方法は, コンピュータのマニュアル等を参照してください など, 本マニュアル作成したコンピュータの場合は, 左図の起動時画面で F2 を押すと BIOS 設定画面が起動します サンプル画面手順 2 起動デバイスの優先順位の設定画面に移行し,DVD ドライブを優先順位 1 位に設定します 設定を保存し, 終了します サンプル画面手順 3 本マニュアル作成で使用したコンピュータの場合,Windows 起動前に左図のメッセージが一瞬表示されるので, 適当なキーを押して DVD ドライブから起動させます 7 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 4 次へ をクリックします 手順 5 今すぐインストール をクリックします 手順 6 同意します にチェックを入れ, 次へ をクリックします 8 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 7 カスタム をクリックします 手順 8 windows のインストール場所を選んだ後, 次へ をクリックします 手順 9 OK をクリックします 9 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 10 処理に時間がかかります しばらくお待ちください 手順 11 簡単設定を使う をクリックします 手順 12 全ての項目に入力し, 次へ をクリックします 10 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 13 処理に時間がかかります 続いて, STEP3-3 Windows Update に進んでください 11 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP4-2 上書きインストール 1 操作画面 2 手順 1 作成した DVD をコンピュータにセットします 1 自動再生 画面が表示される場合, setup.exe の実行 をクリックします 2 1 以外の場合は,DVD を開きます 3 3 setup をダブルクリックします 手順 2 ユーザーアカウント制御 が表示されますので, はい をクリックします 手順 3 更新プログラムをダウンロードしてインストールする ( 推奨 ) を選択した後, 次へ をクリックします 12 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 4 同意する をクリックします 手順 5 引き継ぐものを変更 をクリックします 手順 6 個人用ファイル, アプリ,Windows の設定を引き継ぐ を選択した後, 次へ をクリックします OS によっては, 選択できない場合があります その場合は, 選択可能なものを選択してください 13 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 7 インストール をクリックします 次の操作までしばらく時間がかかります 手順 8 インストールが始まります 手順 9 パスワードを入力して, 次へ をクリックします 14 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 10 簡単設定を使う をクリックします ご自身で設定される場合は, 設定のカスタマイズ をクリックし, 設定を行ってください 手順 11 次へ をクリックします 手順 12 処理に時間がかかります しばらくお待ちください 続いて, STEP3-3 Windows Update に進んでください 15 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP4-3 Windows Update 操作画面 手順 1 スタートメニューの 設定 をクリックします 手順 2 更新とセキュリティ をクリックします 手順 3 更新プログラムのチェック をクリックします 更新プログラムのダウンロードとインストールが開始されます 16 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP5 ライセンス認証 Windows の利用にはライセンス認証が必要です ライセンス認証は, インストール後 30 日以内に行う必要があります 期限を過ぎると, インストールした Windows が利用できなくなります また, その後の定期的なライセンス認証は, コンピュータを学内ネットワークに接続していれば,7 日毎に自動的に実行されます 学内ネットワークに接続していない等の理由で, 最後のライセンス認証を実行した日から 180 日経過した場合, ライセンス認証の実行を促すメッセージが表示され,30 日後には Windows が利用できなくなりますのでご注意ください まずは, ライセンス認証するための準備として,DNS サフィックスの設定をします 既に設定している場合は,DNS サフィックスを追加する必要がありません STEP5-1 DNS サフィックスの追加 操作画面 手順 1 スタートメニューの 設定 をクリックします 手順 2 ネットワークとインターネット をクリックします 手順 3 イーサネット をクリックします 17 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 4 アダプターのオプションを変更する をクリックします 手順 5 イーサネット を選択し右クリックします プロパティ を選択します 手順 6 インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4) をダブルクリックします 18 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 7 詳細設定 をクリックします ( 補足 ) IP アドレスなど現在の設定を変更する必要はありません 手順 8 DNS タブをクリックします 以下の DNS サフィックスを順に追加する を選択し, その下にある 追加 をクリックします 手順 9 ドメインサフィックス欄に kobeu.ac.jp と入力し, OK をクリックします 19 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 10 DNS サフィックス欄に kobeu.ac.jp が追加されていることを確認します また, この接続のアドレスを DNS に登録する にチェックが入っていないことを確認します OK をクリックし, TCP/IP 詳細設定 画面を閉じます 手順 11 OK をクリックし, インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IPv4) のプロパティ 画面を閉じます 手順 12 OK をクリックし, イーサネットのプロパティ 画面を閉じます これで設定は終了です 20 Windows10 アップグレードマニュアル
STEP5-2 ライセンス認証 操作画面 手順 1 ライセンス認証を行います スタートメニューの 設定 をクリックします 手順 2 更新とセキュリティ をクリックします 手順 3 ライセンス認証 をクリックします 手順 4 エディション が Windows 10 Enterprise となっていることを確認します ライセンス認証 が Windows はライセンス認証されていす と表示されている場合, 作業は終了となります Windows はライセンス認証されていません と表示されている場合, ライセンス認証 をクリックします 21 Windows10 アップグレードマニュアル
操作画面 手順 5 ライセンス認証が完了したことを確認します 以上で作業は終了となります 22 Windows10 アップグレードマニュアル