奈良国立博物館 だより 第 平成 24 年 国宝 7月21日 土 9月17日 月 祝 東 西新館 7 8 9 月 地獄草紙 部分 当館蔵 展示期間7/21 8/26 古事記の 歩んできた道 古事記 録1300年 6月16日 土 7月16日 月 祝 西新館 名品展 東大寺再興を支えた 鎌倉と奈良の絆 特別陳列 特別展 頼朝と重源 82 号 珠玉の仏たち 珠玉の仏教美術 通期開催 なら仏像館 中国古代青銅器 6月19日 火 7月16日 月 祝 7月21日 土 9月30日 日 西新館 通期開催 青銅器館 坂本コレクション
特別展 より とも ちょう 頼朝 と重源 げん 日 土 9月 きずな 日 月 祝 東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆 7月 ちょうげん 本特別展は 鎌倉時代前期における東大寺の復興について それを支えた人々の側 から見てゆこうという企画です 主人公は東大寺再興を指揮した 重源と 最大の外護 みなもとのよりとも 者であった 源頼朝 です 頼朝は資金や物資の調達を取り仕切り また仏像の造立を御 家人たちに分担させるなど 重源を支え続けました かいげん ご しらかわほうおう 展示は六つの章から構成されています 最初の 大仏再興 の章では 最初期の外護 ぎょうゆう そうぎょうはちまんしんざぞう 展示章構成 仏法 王法の再生 大仏再興 大勧進重源 第1章 第2章 大仏殿再建 大檀越 源頼朝の登場 第3章 第4章 大勧進の継承 栄西そして行勇へ 鎌倉三大寺社の創建と二所詣 頼朝の信仰世界 第6章 八幡神への崇敬 第5章 者 で あ り 大 仏 開眼の 筆 を と っ た 後白河法皇 に 焦 点 を あ て ま す 後 白 河 法 皇 坐 像 京 都 長講堂 は通常秘されており 寺外で公開されるのは今回が初めてです 続いて 大 ぞうしゅ 勧進重源 大仏殿再建 の章では 国宝 重源上人坐像 東大寺 と国宝 源頼朝像 京 都 神護寺 が近くに展示されます 両者とも 像主 の人となりを見事に表現しており ようさい 中世の肖像美術の傑作を見くらべる絶好のチャンスです 続く 栄西そして行勇へ の きずな 章では 重源の後を継いで東大寺の復興に当たった栄西と行勇を取り上げ ます この 二人は鎌倉で活動していた僧侶であり 頼朝と重源によって育まれた鎌倉と奈良の 絆 すうけい が 後の時代へと受け継がれたことが分かります そして 最後は 頼朝の信仰世界 と かいけい 八幡神への崇敬 の章です 源氏は八幡神を崇敬し 鎌倉では鶴岡八幡宮を中心に据 こ しんぽう え た 都 市 設 計 が な さ れ ま し た こ の 章 で は 仏 師 快慶が 制 作 し た 国 宝 僧形八幡神坐像 東大寺 のほか 鶴岡八幡宮の古神宝類など優れた工芸品が出陳されます 災害が多く 戦もあったわが国において 数多くの文化財が今日に伝えられている ことは奇跡としか言いようがありません しかし それは偶然ではなく 背後には文化 を守り伝えようとした先人たちの努力があったことを この展覧会でご覧いただきた いと考えています 17 重源上人坐像 奈良 東大寺 源頼朝像 京都 神護寺 展示期間 7/21 8/19 舞楽面 陵王 神奈川 鶴岡八幡宮 展示期間 7/21 9/9 籬菊螺鈿蒔絵硯箱 神奈川 鶴岡八幡宮 展示期間 7/21 9/9 21 僧形八幡神坐像 奈良 東大寺
16 本居宣長四十四歳自画自賛像 個人 古事記 真福寺本 中巻 巻末部分 愛知 大須観音宝生院 展示期間 7/ 7/ 名品展 絵画部門 特集展示 日 土 8月 日 日 地 獄 絵 かけ下さい で す の で ぜ ひ ご 家 族 で お 出 か お 盆 休 み に 合 わ せ た 企 画 せてみてはいかがでしょう の優れた筆致に心も体も震わ は衰えていません 名品ならでは せんりつ 数 百 年 後 の 現 代 に お い も そ の 迫 力 心を育むのに絶大な力を発揮しました と同時に 悪心を改めさせ 仏の教えに従う 恐ろしい地獄の光景は 人々に戦慄を与える 品がずらりと並びます 界 そ こ か ら の 救 済 を あ ら わ し た 重 要 な 絵 画 作 薩 像 知 恩 院 蔵 な ど 冥 界 の 裁 き か ら 地 獄 の 世 めいかい じめ 重要文化財の閻魔王図 長泉寺蔵 地蔵菩 示 を 組 み ま し た 国 宝 の 地 獄 草 紙 当 館 蔵 を は こ の 夏 絵 画 部 門 は 地 獄 を テ ー マ に 特 集 展 7月 26 特別陳列 古事記の歩んできた道 録1300年 せんろく あをか やまとし 10 鼇頭古事記 中巻 景行記 東京 國學院大學図書館 21 古事記 6月 日 土 7月 日 月 祝 たたなづく やまごもれる くにしのびうた 鼇頭古事記 で見られますの ごう とう こ じ き 書 か れ た 部 分 は 左 下 写 真 の うるはし 原漢文 の思国歌が き ほろば みの深い やまとはくにのま す また 奈良にとっては馴染 な じ す 七 月 は 巻 末 部 分 を 開 き ま の 写 本 真 福 寺 本 の 中 巻 で しん ぷく じ ぼん 下 は 古 事 記 の 現 存 最 古 ます られた書物などを展示してい の 写 本 や そ れ を 受 容 し て 作 え た 今 年 当 館 で は 古 事 記 記 録から千三百年目を迎 和 銅 五 年 七 一 二 の 古 事 16 で ぜひ御来場下さい 十王図 部分 京都 二尊院 地獄草紙 屎糞所 部分 当館 地獄草紙 鉄磑所 部分 当館 16