4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

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平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 都市再生促進税制の延長 都市再生を引き続き強力に推進し 都市の国際競争力を一段と強化するために 以下の 都市再生促進税制の特例措置の適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を延長する (1) 特定都市再生緊急整備地域に係る特例 税 目 特

(3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 平成 29 年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充 (1) 我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進

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平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

(0830時点)PR版

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

<ライフプランニング>

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

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平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算


土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

所得税確定申告セミナー

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

平成27年度税制改正要望結果について

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

平成16年版 真島のわかる社労士

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

同 修繕 基本融資額 補修資金引方移転資金整地資金 730 万円 440 万円 440 万円 引方移転資金と整地資金の両方を利用する場合は 合計で 440 万円が限度となる 引方移転資金および整地資金は 補修資金と併せて利用する場合に限り利用できる (2) 東日本大震災被災者向け特例措置 の改正 1

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

PowerPoint プレゼンテーション

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

国土強靱化に資する関係府省庁の税制改正事項は以下のとおり 1. 直接死を最大限防ぐ 新設 1 高規格堤防整備事業に伴う高規格堤防特別区域内の新築の家屋に係る税額の減税措置の創設 ( 固定資産税 ) 人口 資産等が高密度に集積したゼロメートル地帯等を抱える大河川において 堤防決壊による壊滅的な被害を防

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

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平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

13全日総第16号

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平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

平成18年度地方税制改正(案)について

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b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

法人税 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設教育資金贈与の見直し非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度の見直し法人税率の引き下げについて 個人 (20 歳以上 50 歳未満の者に限る 以下 受贈者 という ) の結婚 子育て資金の支払に充てるためにその直系尊属 ( 以下

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国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

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住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

平成 29 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 1 件 ) 保育の受け皿の整備等を促進するための税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等について課税標準の特例措置を講ずるとともに 事業所内保育事業 (

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

税制改正要望

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

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新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

Transcription:

平成 27 年度税制改正要望 平成 26 年 9 月 18 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 今後も持続的な成長を実現できるかどうかの岐路となる重要な局面を迎えている そうした中 経済を本格的な力強い成長に導くためには 内需主導による成長戦略の実現が不可欠であり 好循環を引き起こす国内投資の促進とともに 都市再生の推進や良好な住宅ストックの形成が重要である こうした観点から 以下の税制改正を要望する Ⅰ. 国内投資を促進し経済の成長力を高める税制 1. 長期保有土地に係る事業用資産の買換え特例の延長 拡充国内投資を促進し経済の成長力を高めるためには 国内における企業立地 産業立地の転換を円滑に図ることが重要であり 長期所有土地に係る事業用資産の買換え特例について 課税の繰延割合を 100%( 現行 :80%) に戻したうえ 適用期限 ( 平成 26 年 12 月 31 日 ) を延長する 買換資産の土地面積を 300 m2以上とする要件について 譲渡資産の活用が都市再生の促進に必要な場合には適用を除外する 2. 土地固定資産税の負担調整措置等の延長土地に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地固定資産税に係る課税標準の特例を継続するとともに 負担調整措置や条例減額措置の適用期限 ( 平成 26 年度 ) を延長する 3. 土地の売買等に係る登録免許税の特例の延長土地に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地の売買による所有権の移転登記及び土地の所有権の信託登記に係る登録免許税の特例の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する 所有権の移転登記 : 本則 20/1,000 特例 15/1,000 所有権の信託登記 : 本則 4/1,000 特例 3/1,000 1

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する 5.Jリート等の登録免許税及び不動産取得税の特例の延長 拡充不動産証券化を一層推進する観点から Jリート 特定目的会社及び不動産特定共同事業法の特例事業者が取得する不動産に係る所有権移転等の登録免許税の特例 ( 所有権移転 : 本則 2% 特例 1.3% 所有権保存: 特例事業者のみ本則 0.4% 特例 0.3%) 及び不動産取得税の特例 ( 課税標準の 3/5 控除 特例事業者のみ 1/2 控除 ) の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長するとともに 物流施設 ( 倉庫等 ) を用途とする不動産にも適用対象を拡充する 6. 法人課税について立地競争力の観点から総合的に負担軽減国内における企業の立地競争力を強化するとともに グローバル企業の誘致を促進し 経済の成長力を高めるために 償却資産に係る固定資産税や事業所税を廃止するなど 法人課税の総合的な負担軽減を図る 7. 外国人旅行者向け免税手続きの利便性向上観光立国の促進のために 外国人旅行者が免税手続きを一括して行えるよう 各免税店が第三者に免税手続きを委託することを可能とするとともに 委託を前提とした免税許可申請を認める 2

Ⅱ. 都市再生を推進する税制 1. 都市再生促進税制の延長 都市再生を引き続き強力に推進し 都市や地域の活力を高めるために 以下の都市再 生促進税制の特例措置の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する (1) 特定都市再生緊急整備地域に係る特例 (11 地域 3,607ha が指定 ) 税 目 特例の内容 法人税 所得税 5 年間 50% の割増償却 登録免許税 建物を認定後 3 年 (30 階以上又は延べ面積 15 万m2以上の場合は 5 年 ) 以内に建築した場合の所有権保存登記 本則 0.4% 特例 0.2% 不動産取得税 土地 建物について課税標準 2 分の 1 控除 固定資産税 都市計画税 整備した家屋及び償却資産のうち公共施設等部分について課税標準 2 分の 1 控除 (5 年間 ) (2) 都市再生緊急整備地域に係る特例 (62 地域 8,037ha が指定 ) 税 目 特例の内容 法人税 所得税 5 年間 40% の割増償却 登録免許税 建物の所有権保存登記 : 本則 0.4% 特例 0.3% 不動産取得税 土地 建物について課税標準 5 分の 1 控除 固定資産税 都市計画税 整備した家屋及び償却資産のうち公共施設等部分について課税標準 5 分の 2 控除 (5 年間 ) 2. 国家戦略特区の特例等の拡充大都市の魅力と国際競争力を高めるために 国家戦略特区が有効に活用されるよう 以下の特例の拡充を行う (1) 賃貸用建物所有者への適用拡大特定事業に対する設備投資減税は 貸付けの用に供した場合は適用が除外されているが 都市再生分野においてはテナントが特定事業を行う建物の整備を推進する必要性が高いことから 建物を賃貸した場合であっても適用を認めるものとする 国際戦略総合特区の特例及び生産性向上設備投資減税についても同様の扱いとする (2) 特定中核事業の都市再生分野への適用拡大特定中核事業はまずは医療分野に限定されているが 都市再生分野における先端的な取組みに対しても適用を拡大する 3

(3) 旅館業法の適用除外となる短期住宅賃貸に対する消費税非課税の適用旅館業法の適用除外となる短期住宅賃貸に対し消費税が非課税となっていないことから 通常の住宅賃貸と同様に消費税を非課税とする (4) 民間の再開発事業のために土地等を譲渡した場合の特例措置の創設国家戦略特区における民間の再開発事業のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得に係る税率を軽減する特例措置を創設する 3. 都市防災機能の強化を促進する特例の創設 延長都市の防災機能を強化するため 災害時の事業継続に有効な免震 制震装置及び自家発電設備の整備を支援する特例を創設するとともに 協定備蓄倉庫に係る固定資産税の特例の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する また 近年多発するゲリラ豪雨等に備え 浸水防止用設備に係る固定資産税の特例の適用対象区域を拡充するとともに 雨水貯留利用施設に係る割増償却の特例について 割増償却率を 1 割から 2 割に拡充した上で適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する 4. 市街地再開発事業に係る特例の延長市街地再開発事業を促進するために 以下の特例の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する ア市街地再開発事業の一定の施設建築物に対する割増償却の特例 (5 年間 1 割増 ) イ市街地再開発事業の権利床に係る固定資産税の特例 ( 現行 : 従前権利者につき居住用は 2/3 それ以外は 1/3 を 5 年間減額 第 1 種市街地再開発事業に係る住宅の非居住部分及び住宅以外の家屋の減額は 1/4) 5. 再開発権利変換時におけるグループ法人税制適用の改善グループ法人税制の適用により譲渡益課税が繰り延べされている資産について 法定再開発事業の権利変換を受けた場合に 譲渡等に該当すると解釈され課税繰り延べができなくなる懸念があることから 改善を図る 6. コージェネレーションに係る固定資産税の軽減特例の延長 コージェネレーションの導入を支援するために 同設備に係る固定資産税の軽減特例 ( 課税標準を 5/6 に軽減 ) の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する 7. 低炭素認定建築物 ( 非住宅 ) への税制優遇措置の創設 低炭素認定建築物 ( 非住宅 ) の建設を促進するために 同建築物に対する税制優遇措置を創設する 4

Ⅲ. 良好な住宅ストックの形成に資する税制 1. 住宅取得等資金の贈与に係る特例の拡充 延長高齢者層が保有する資産を現役世代に移転させ 住宅取得の促進 経済活性化を図るため 住宅取得等資金に係る下記の特例について 拡充 延長する (1) 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税措置について 非課税限度額 ( 現行 : 最大 1,000 万円 ) を最大 3,000 万円に引き上げた上で 適用期限 ( 平成 26 年 12 月 31 日 ) を延長する (2) 相続時精算課税制度における住宅取得資金等贈与の特例 (65 歳未満の親からの贈与も可能 ) について 適用期限 ( 平成 26 年 12 月 31 日 ) を延長する 2. 住宅の登録免許税の特例の延長 住宅取得に係る登録免許税の負担を軽減するために 以下の特例の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する 本則特例所有権の保存登記 0.4% 0.15% 所有権の移転登記 2% 0.3% 抵当権の設定登記 0.4% 0.1% 3. 住宅の買取再販に係る不動産取得税の非課税措置の創設 中古住宅流通 リフォーム市場の活性化のために 住宅の買取再販に係る不動産取得税の非課税措置を創設する 4. サービス付き高齢者向け住宅に関する特例の延長サービス付き高齢者向け住宅を促進するために 以下の特例の適用期限 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) を延長する ア固定資産税 :5 年間 3 分の 2 を減額イ不動産取得税 : 新築住宅の 1,200 万円控除 住宅用土地に係る減額措置 ( 床面積の 2 倍相当額を減額 ) にかかる床面積要件の下限の緩和 (40 m2 30 m2 ) 5. 特定住宅地造成事業に係る 1,500 万円特別控除の延長 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡した場合における譲渡所得の 1,500 万円特別控除の適用期限 ( 平成 26 年 12 月 31 日 ) を延長する 5

Ⅳ. 消費税率引上げへの対応 1. 住宅取得に対する軽減税率の適用住宅は国民生活の基盤となる社会的資産であり 単なる消費財と異なる 住宅価格は極めて高額であり 消費税率が上がると住宅購入者の負担も極めて重くなる また 住宅投資は内需の柱であり 経済波及効果も大きく 駆け込み需要とその反動によって日本経済に与える影響が甚大である こうした観点を踏まえ 住宅購入予定者が安心して取得の計画を立てられるよう 消費税率の引上げに左右されない安定的な措置が不可欠であることから 消費税に軽減税率制度が導入される場合には 住宅取得に軽減税率を適用する 2. 不動産に係る多重課税の排除住宅等の建築物には 消費税 不動産取得税 登録免許税 印紙税 固定資産税が重畳的に課され 重い税負担となっている 消費税率の引上げ等に伴う税制の抜本改革に際しては 多重課税を排除し 不動産取得税の廃止や登録免許税の手数料化等 不動産流通課税を抜本的に見直すとともに 不動産譲渡契約書に係る印紙税を廃止する Ⅴ. 多様な住宅整備への総合的な支援 世帯構成やライフスタイルの変化に応じて多様化する住宅ニーズへの対応が求められており 単身世帯や高齢者向けの健康や環境の要素に優れた住宅整備への金融 税制支援の拡充 ( 例 : 各種支援措置における床面積要件の見直し ) とともに 子育て環境の充実に向け住宅ストックの有効な活用を含めた住宅市場の活性化を図る 以上 6