78K0 ZB Stick ソフトウェア マニュアル 2008 年 6 月 第 2 版 テセラ テクノロジー株式会社 - 1 -
目次 1 製品構成... 3 1.1 USB ドライバ... 3 1.2 FLASH プログラマ PG-FPL3... 3 1.3 サンプル プログラム... 3 2 USB ドライバ... 5 2.1 USB ドライバのインストール... 5 2.2 USB ドライバのインストール完了の確認... 5 2.3 USB ドライバのアンインストール... 5 3 FLASH プログラマ PG-FPL3... 6 3.1 PG-FPL3 のインストール... 6 3.2 PG-FPL3 の使用方法... 6 4 サンプル アプリケーション... 11 4.1 プログラムの書き込み... 11 4.2 PC 側の設定... 12 4.3 EMIテストモード... 13 4.4 MACモード... 14 4.4.1 Coordinator... 14 4.4.2 End device... 15-2 -
1 製品構成 78K0 ZB Stick には USBドライバ Flashプログラマ PG-FPL3 およびサンプル プログラムのソフトウェアを同梱しています 1.1 USB ドライバ 78K0 ZB Stick のUSB 端子にパソコンからアクセスするためのドライバです TK-78K0/KF2+ZBとUSB 接続で使用されているパソコンには既にインストールされているので 再インストールは不要です 1.2 Flash プログラマ PG-FPL3 USB 端子を経由してパソコンから78K0 ZB Stickに搭載されたマイコン78K0/KE2のFlash EEPROMにプログラム (hexファイル) を書き込むためのソフトウェアです MS Windows 上で動作します NECエレクトロニクスからPG-FPL3と言う名のハードウェアも販売されていますが そのハードウェアの機能は 78K0 ZB Stickに内蔵されているので ソフトウェアのみを利用します TK-78K0/KF2+ZB 用に PG-FPL3をインストールされているパソコンには 再度インストールの必要はありません 1.3 サンプル プログラム これは電波法で定められた技術適合性試験用の電波を発生するために用意されたプログラムです また MACモードというモードでは 1 対 4の星型ネットワークを構成し テキストによるチャットができるようになっています 第 3 章で説明するように Flash EEPROMへ書き込むためのhex 形式のオブジェクト ファイルが既に用意されているので PG-FPL3で書き込んで サンプル プログラムを試すことができます この他 サンプル プログラムは MACスタックはオブジェクトですが それ以外のプログラムのソース コードをプロジェクト ファイルとして提供しています したがって プロジェクト マネージャPM+ とコンパイラCC78K0 アセンブラRA78K0 および78F0537D 用のデバイス ファイルがあればソース コードを編集して再コンパイルして 新たなhexファイルを作成することは可能です TK-78K0/KF2+ZBを既に使っている場合は これらの環境は既にパソコンにインストールされているはずです また NE CエレクトロニクスのWEBサイトから無償でダウンロードすることも可能です 以下のURLにアクセスしてください http://www.necel.com/micro/product/sc/k2/k2-freesoft.html - 3 -
ただし 無償ツールはプログラムのオブジェクト ファイルの大きさが32KByteに制限されています サンプル プログラムは32KByte 以下ですので タスクを追加しない限り無償ツールで十分です ソース コードを編集したらリリース ビルドでhexファイルを作成してください ただし End Device 側は 4 種類のEnd Device 用のhexファイルを準備するために mac_app.cの個別コンパイラ オプションと4 種類のhexファイルの名前を設定するためのオブジェクト コンバータの設定が必要です 78K0 ZB Stick にデバッガは搭載されていませんが オプションでデバッガ用コネクタ SICA2P20S の取り付けが可能です アダプタ SICA10I2P も同時に購入する必要があります これにより MINICUBE デバッガ (QB-78K0MINI あるいは QB-MINI2) へ接続し デバッグができるようになります また 78K0 ZB Stick 搭載のマイコンの周辺素子への接続は TK-78K0/KF2+ZBの周辺素子への接続のサブセットになっているので RF 通信機能のデバッグや 共通周辺素子 (LED 温度センサ) のプログラムのデバッグはTK-78K0/KF2+ZBで可能です なお この78K0 ZB Stickは 電波法の定めによる技術適合試験を受けておりません 技術適合試験を受けるためにはすべての内蔵ソフトウェアを凍結する必要があり 評価 プロトタイプの目的に矛盾するからです 電波の漏れない環境でご使用下さい - 4 -
2 USB ドライバ 2.1 USB ドライバのインストール 78K0 ZB Stick を使用する場合は, パソコンに USB Serial Converter と USB Serial Port ドライバをインストールする必要があります 添付 CD がパソコンに入っている状態で 以下の手順で USB ドライバのインストールを行ってください 注意 USB ハブ経由で 78K0 ZB stick を接続しないでください 正常に動作しない場合があります 1.78K0 ZB Stickをパソコンと接続すると, プラグ & プレイで認識されて新しいハードウェアの検出ウィザードが起動します ソフトウエアを自動的に が選択されていることを確認し, 次へ (N) をクリックします 2. ウインドウの指示に従って USB Serial Converter ドライバをインストールしてください 3. 続けて USB Serial Port ドライバのインストールを開始します 次へ (N) をクリックします 以下 ウインドウの指示に従ってください 2.2 USB ドライバのインストール完了の確認 2 種類のドライバのインストール完了後,Windowsのコントロール パネル システム デバイス マネージャーを開き USB Serial Port (COM?) が存在することを確認します さらに USB Serial Converter が存在することを確認します これで ドライバが正常にインストールされていることが確認できました 2.3 USB ドライバのアンインストール ドライバのアンインストール プログラムは, 添付 CD の \DRIVER\FTDI に入っています ドライバのアンインストールは, 次の手順で行ってください 1.WindowsXP をお使いの場合は, コンピュータの管理者で,Windows2000 をお使いの場合は, Administrator の権限でログオンしてください 2. エクスプローラでCDドライブの \DRIVER\FTDI をオープンし Ftdiunin.exe をダブル クリックします - 5 -
3 Flash プログラマ PG-FPL3 3.1 PG-FPL3 のインストール CD-ROM をパソコンにセットし エクスプローラ あるいは 名前を指定して実行 から FPL3 FPL3_V101 のある Setup.exe を実行してインストールしてください 3.2 PG-FPL3 の使用方法 CD-ROMはパソコンにセットしたままにしておいて下さい 78K0 ZB Stick の拡張インターフェイスのコネクタをはずして POWERスイッチをBAT 側に FLMD0スイッチをH 側に設定してから パソコンのUSB 端子に接続後 POWERスイッチをUSB 側に設定してください USBから電源が供給されると緑色のLEDが点灯するはずです 次に Windowsスタート メニューの [ プログラム (P)] [NEC Tools32] [PG-FPL3] を選択してください 以下の起動時の画面が出ます Setup ボタン( 左端 ) を押します - 6 -
SETUP 画面があらわれます PRM File Read ボタンを押します CD-ROM の PRM78F0547_V104 のディレクトリの中から 78F0537D.prm を選択し 開くボタンを 押してください - 7 -
次に Port の選択をします 78K0 ZB Stickが挿入されているCOMポート番号を選択します COMポート番号がわからない場合は Windowsのコントロール パネル - システム デバイス マネージャーを開き ポートの接続表示から USB Serial Port (COM3) という表示を探してください この例ではCOM3ですが パソコンやUSB 端子によって番号はかわります その番号をプル ダウン メニューから選択します このプル ダウン メニューにはパソコンに存在するCOMポート番号のみ表示されます Frequency 欄には [16.00] を設定します OK を押します - 8 -
次に PG-FPL3のメイン画面から書き込むファイル (hexファイル) の設定をします この例では CD-ROM 内のディレクトリ ZB_stick\End_Device\MAC\apps\Release から MAC_7801.hex というファイルを選択しています 正常に設定されると 次画面のように Success read HEX file と表示が出ます - 9 -
次に Autoprocedure ボタンをクリックして 消去 (erase) 書き込み (program) 確認 (verify) を一 気に実行します Autoprocedure ボタンの左側にある3つのボタン erase program verify を一つずつ順番にクリックして実行してもかまいません Flash internal Verify OK! が表示されたら書き込み完了です 78K0 ZB StickのPOWERスイッチをBAT 側に切り替えて 78K0 ZB Stickをパソコンから抜いてください また 挿入したまま 今 書き込んだアプリケーションを実行させたい場合は 78K0 ZB Stickの POWERスイッチをBAT 側に切り替えた後 FLMD0のスイッチをL 側へ切り替えて それから POWERスイッチをUSB 側へ戻してください Power On Resetの後 アプリケーションが起動します - 10 -
4 サンプル アプリケーション サンプル アプリケーションの使い方を説明します 4.1 プログラムの書き込み 78K0 ZB Stick を 2 本以上 5 本以下用意して下さい また 同数のパソコンも用意して下さい パソコンの台数は 78K0 ZB Stick の本数と同数必要です 一部のノート パソコンではハイパーターミナルの全機能がサポートされていないため動作しません 次のパソコンで動作確認済みです NEC MATE MY25XCZEG NEC VERSAPRO VY10F/BH-M 78K0 ZB Stick の内 1 本を Coordinator とし 残り 1~4 本を End device とします プロジェクト ファイルは Coordinator と End device でそれぞれ別のものが用意されています Coordinator のプロジェクト ファイル内 MAC\apps\Release\78K0ZBstickCDNTOR.hex を PG-FPL3 で Coordinator 用の 78K0 ZB Stick 1 本に書き込んで下さい End device のプロジェクト ファイル内 MAC\apps\Release\MAC_7801.hex を PG-FPL3 で End device 用の 78K0 ZB Stick 1 本に書き込んで下さい 以下 同様に MAC_7802, MAC_7803, MAC_7804 を 78K0 ZB Stick があるだけ書き込んで下さい - 11 -
4.2 PC 側の設定 78K0 ZB Stick の FLMD0 スイッチを L に POWER スイッチを BAT に設定してパソコンの USB 端子に 挿入してください 挿入後 POWER スイッチを USB 側へ設定し 78K0 ZB Stick の電源 LED が点灯す ることを確認して下さい 次に パソコンの MS-WINDOWS 上で すべてのプログラム アクセサリ 通信からハイパーターミナル を立ち上げて下さい ハイパーターミナルは以下のように設定してください 19200 ビット / 秒データビット8 パリティ無しストップビット1 フロー制御なし ( プロパティ 設定 ASCII から ) ローカルエコー ON 行末に改行文字をつけない ハイパーターミナルが立ち上がったら もう一度 POWER スイッチを一旦 BAT 側へ設定し すぐに USB 側へ戻してください Power On Reset 後 サンプル アプリケーションが起動します - 12 -
4.3 EMI テストモード 電源投入時はこのモードで動作します Coordinator, End device とも共通です ハイパーターミナルから以下のコマンドを入力して下さい 00: 受信モード 2.405GHz 初期値 01: 受信モード 2440MHz 02: 受信モード 2480MHz 10:PN 符号連続送信モード ( 変調 ) 2.405GHz 11:PN 符号連続送信モード ( 変調 ) 2.440GHz 12:PN 符号連続送信モード ( 変調 ) 2.480GHz 20:PN 符号連続送信モード ( 無変調 ) 2.405GHz 21:PN 符号連続送信モード ( 無変調 ) 2.440GHz 22:PN 符号連続送信モード ( 無変調 ) 2.480GHz 30: バースト送信モード ( 変調 ) 2.405GHz 31: バースト送信モード ( 変調 ) 2.440GHz 32: バースト送信モード ( 変調 ) 2.480GHz 40: バースト送信モード ( 無変調 ) 2.405GHz 41: バースト送信モード ( 無変調 ) 2.440GHz 42: バースト送信モード ( 無変調 ) 2.480GHz 99:MACモードへ遷移 変更時に状態をハイパーターミナルに出力します 10 TestMode = TEST_PN_CYCLIC_MOD Channel = 2.405GHz _ コマンド入力 変更後の状態を表示 - 13 -
4.4 MAC モード Coordinator, End device ともに MAC モードに遷移するとイニシャライズ処理を行います イニシャ ライズ処理が完了するとデータの送受信が可能となります 4.4.1 Coordinator 処理できるデバイスは最大 4つです 5つめ以降は無視します イニシャライズ処理が完了すると通信可能なデバイスの MAC アドレス Short アドレスを一覧表示します Dev[0] MAC=0x004722957801 Short=0x5678 Dev[1] MAC=0x004722957802 Short=0x5679 通信可能なデバイス Dev[2] MAC=0x000000000000 Short=0x0000 にはアドレスが表示 Dev[3] MAC=0x000000000000 Short=0x0000 される デバイス番号 (0~3) に続いて送信したい文字列を入力します 最大 10バイトまで送信可能です 11 文字以上の文字列は送信しません デバイス側のハイパーターミナルに受信データが表示されます 0ABC Send Data = ABC Dest Dev[0] MAC=0x004722957801 Short=0x5678 -- mcpsdataconrirm SUCCESS デバイスから文字列を受信した場合はハイパーターミナルに表示します Recv Data = ABC From Dev[0] MAC=0x004722957801 Short=0x5678-14 -
4.4.2 End device イニシャライズ処理が完了すると通信可能なコーディネータの Short アドレスを表示します -- PAN ID : 0x2420, Coodinator Address : 0x1975 -- Start mlmeassociaterequest, and Waiting for my address. -- finish mlmeassociaterequest... コーディネータの Short アドレスが表示される 送信したい文字列を入力します 最大 10バイトまで送信可能です 11 文字以上の文字列は送信しません コーディネータ側のハイパーターミナルに受信データが表示されます ABC Send Data = ABC Dest Coodinator Short=0x1975 -- mcpsdataconfirm SUCCESS. コーディネータから文字列を受信した場合はハイパーターミナルに表示します Recv Data = ABC From Coodinator Short=0x1975 - 以上 - - 15 -