かぐや統合解析用デジタルデータセット作製 配信システム (KADIAS) Mac OS X 用事前環境準備手順 はじめに かぐや統合解析用デジタルデータセット作製 配信システム ( 以後 KADIAS という ) を Mac OS X の環境から利用される方に対して 別途事前に準備頂きたい内容を示します 下記手順に従い ソフトウェアのインストールをお願い致します なお Mac OS X でのご利用に際して 下記要件をご確認下さい 本手順書による作業では ソフトウェアのインストールを伴うため 管理者権限のあるアカウントでの利用を推奨致します 一般ユーザの場合は 管理者アカウント名とパスワードの入力が必要となります AppStore からのソフトウェアダウンロードのために Apple ID の利用が必要となりますので 予めご用意下さい 一部 設定ファイル編集操作等で ターミナル アプリケーションを起動し エディタ 機能を使ってファイル編集する必要があります 本手順書では 標準のエディタとして vi を想定していますが vi の使用法等についてはここでは割愛させて頂きます 1
1. Java 環境の準備 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 KADIAS の機能のうち 解析ツール を用いた処理を行う場合 Java の動作環境をご自身の Mac 上に 事前に用意する必要があります 解析ツール は 利用者によるダウンロード指示の際 サーバでの処理ではなく利用者の 計算機環境でデータ加工処理を行うためのツールです 1) Java インストーラのダウンロード 1 以下の URL にアクセスし 最新版の Java SE のバージョンを確認します ( 最上部のもの ) 下記の例では Java SE 8u45 (Java 8 Update 45) が該当します http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html 1 2 2 上記一覧の中で JDK の DOWNLOAD のボタンを押します 2
3 表示されたページ中 Java SE Development Kit XuXX の表の Accept License Agreement にチェックを入れます 4 Mac OS X x.64 の項目の右端の Download 項目 ( 下記の例では jdk-8u45-macosx-x65.dmg) をクリックし インストーラをダウンロードします 4 3 2) インストールの実行 1 Mac OS X 上でダウンロードしたインストーラをダブルクリックして 指示に従いインストールを 実行します 3
3) 動作確認 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 1 メニューバーより システム環境設定 を選択し Java のコントロールパネルを開きます 2 Java コントロールパネルにて バージョンの確認を行います 4
2. GDAL 環境の準備 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 上記同様 解析ツール を用いた処理を行うために GDAL( 地理情報データ解析処理ライブラリ ) の動 作環境を事前に用意する必要があります GDAL をインストールするために 以下の 3 ステップの作業を行います - Xcode ( 統合開発環境 ) のインストール - MacPorts ( パッケージ管理ソフトウェア ) のインストール - GDAL ( 地理情報データ解析処理ライブラリ ) のインストール 2.1 Xcode のインストール MacPorts のインストールに必要な Xcode をインストールします 1) Apple ID を取得していない場合 1 Apple のサイトから Apple ID を作成します (https://appleid.apple.com/jp/ 参照 ) 2) Apple ID を取得済みの場合 1 メニューから App Store アイコンをクリックして App Store アプリケーションを起動します 2 キーワード検索にて Xcode を検索します 5
3 Xcode の検索結果を確認し 入手 ボタンをクリックし App をインストール を選びます 4 Apple ID のサインインが求められるので 入力します 5 表示が インストール中 となるので インストール終了を待ちます 6
6 インストールが完了すると Xcode の画面が起動します 7 Finder を起動し アプリケーション - ユーティリティ から ターミナル を起動します 8 ターミナル画面で以下のコマンドを入力し コマンドライン開発ツールを追加インストールします $ xcode-select --install 7
9 Xcode のインストールはこれで完了です 8
2.2 MacPorts のインストール 1)MacPorts のインストール 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 1 ブラウザにて MacPorts のサイト http://www.macports.org/install.php にアクセスし Quickstart の 3. Install MacPorts for your version of OS X にて ご利用のバージョンを選んでクリックします 2 ダウンロード後 pkg ファイルをダブルクリックするとインストーラが起動するので 以下の手順でイン ストールを進めます ( 途中 管理者のパスワードが求められる場合があります ) 9
10 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構
11 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構
3 これで MacPorts のインストールが完了しました 12
2)MacPorts の設定 1 Finder を起動し アプリケーション - ユーティリティ から ターミナル を起動します 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 2 ターミナルにて port コマンドを入力し MacPorts のインタフェースモードを起動できることを確認し ます quit で終了します 3 MacPorts を最新の状態にアップデートします (sudo コマンドが利用できない場合は 管理者にご確認下さい ) $ sudo port d selfupdate Password: 管理者のパスワードを入力する <<< 注意 >>> rsync: failed to connect rsync..macports.org: Operation timed out (60) エラーが出る場合 ご利用のネットワーク環境から rsync コマンドを使って MacPorts のサイトにアクセスできません 巻末の 参考情報 1 rsync が使えない環境での MacPorts の設定手順 のページを参考にして MacPorts のアクセス設定を行って下さい 13
2.3 GDAL のインストール 1) GDAL のインストール 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 1 ターミナル画面を開き 以下のコマンドを入力すると ダウンロード完了後に自動的にインストール が行われます $ sudo port d install gdal 2 GDAL のコマンドがインストールされたことを確認します ( 例 1:gdalwarp) 14
3 GDAL のコマンドがインストールされたことを確認します ( 例 2:geotifcp) 4 以上で GDAL のインストールが完了しました 15
参考情報 1 rsync が使えない環境での MacPorts の設定手順 MacPorts は 外部サーバとの通信に rsync プロトコルを用いていますが ファイアウォール等の設定により同プロトコルの利用が制限されている場合があります 以下に このような環境で SVN の ftp プロトコルを用いた MacPorts の設定手順を示します 1. Xcode と MacPorts のインストールここでは Xcode と MacPorts のインストールは完了していることとします 2. MacPorts の設定変更 1)/opt/local/etc/macports/sources.conf の編集 1 上記ファイルをエディタで開きます 2 ファイルを編集します 文末にある rsync://rsync.macports.org/release/tarballs/ports.tar [default] をコメントアウト ( 先頭に # を挿入する ) し その代わりに以下の行を追記します file:///opt/local/var/macports/sources/dports/ [default] 16
2)/opt/local/etc/macports/macports.conf の編集 1 上記ファイルをエディタで開きます 2 ファイルを編集します コメントアウトされている以下の文の先頭の # を削除します binpath /opt/local/bin:/opt/local/sbin:/bin:/sbin:/usr/bin:/usr/sbin 17
3. プロキシの設定変更 1) ~/.subversion/servers ファイルの編集 1 上記ファイルをエディタで開きます 管理者のパスワードが求められたら入力します 平成 27 年 7 月 31 日宇宙航空研究開発機構 2 ファイルを編集します [globe] 項目の http--proxy-host http-proxy-port を以下のように変更します ( プロキシ名やポート番号の設定は ご利用の環境に合わせて設定して下さい ) 18
2) ~/.bash_profile ファイルの編集 1 上記ファイルをエディタで開きます 2 ファイルを編集します 以下の行を追記します ( プロキシ名やポート番号の設定は ご利用の環境に合わせて設定して下さい ) 19
3) sudoers ファイルの編集 1 上記ファイルをエディタで開きます 2 ファイルを編集します 以下の行を追記します ( プロキシ名やポート番号の設定は ご利用の環境に合わせて設定して下さい ) 20
4. MacPorts のアップデート 1) MacPorts の更新 以下の手順で svn 経由で MacPorts のソースを取得し MacPorts の更新を行います $ cd /opt/local/var/macports/sources $ sudo svn co http://svn.macports.org/repository/macports/trunk/dports $ cd dports $ sudo portindex 21