公益法人会計 平成 25 年 5 月
会計とは? 会計とは? 活動や出来事をお金という単位で分かるように記録し 計算すること 家計簿 小遣い帳 お金以外の財産や借金なども記録し 計算する お金や財産 借金がいくら残っているかも記録し 計算する 2
会計の種類 会計の種類 会計をする人や目的によって取引の認識や様式などに違いがある 例えば 企業 企業会計官庁 官庁会計学校法人 学校法人会計 NPO 法人 NPO 会計社会福祉法人 社会福祉法人会計公益法人 公益法人会計 違いの一例 企業会計 = 損益計算書公益法人会計 = 正味財産増減計算書機能としてはほぼ同じだか 企業は営利活動を目的としているため 損 ( 損した ) 益 ( 儲かった ) の計算書と表現されているが 公益法人は非営利目的のため損益ではなく 正味財産が 増えた 減った という表現になっている 3
会計の目的 2 つの目的 目的 1 法人の財産状況を明らかにする 目的 2 法人の正味財産の増減の内容を明らかにする 貸借対照表 どれだけ財産があるか 正味財産増減計算書 どれだけ正味財産が増減したか 4
用語の整理 1 資産とは 現金やモノなどの財産 負債とは 借金などの支払い義務 現金 預金 借入金 土地 建物 未払金 正味財産とは 車輛 備品 資産 - 負債 = 正味財産 貸借対照表とは 財産状況を明らかにするため 資産 負債 正味財産を一覧表にしたもの 5
用語の整理 2 費用とは 収益とは 正味財産を減らすもの 正味財産を増やすもの 給料手当 受取会費 委託費 受取補助金 法人 保険料 法人 固定資産受贈益 正味財産増減額 正味財産増減計算書とは 正味財産の増減の内容を明らかにため 収益 費用 正味財産額を一覧表にしたもの 6
勘定 1 勘定とは 資産 負債 収益 費用の具体的内容を示すもの 資産グループの勘定 負債グループの勘定 勘定現金普通預金未収金未収会費有価証券商品貯蔵金立替金前払金仮払金基本財産特定資産土地建物構築物車両運搬具什器備品投資有価証券 内容紙幣 硬貨などの通貨普通預金の口座役務や物品などを提供し 後日代金を受け取ることができる権利 1 年以内に回収されるもの会費の代金を後日受け取ることができる権利短期の売買目的のため株式や公社債などの証券売買目的の物品未使用の事務用品や切手 収入印紙社員 職員 取引先その他に対して一時的に生じた立替払いで未精算のもの物品購入等のために 引渡し前に金銭を渡している場合後日発生する旅費交通費 交際費等を前もって概算払いする場合及び処理が確定しない場合の支出について一時的に処理する定款において基本財産と定められた資産特定の目的のために積み立てている資産建物や駐車場の敷地など事務所 倉庫などの建造物看板 塀などの工作物乗用車 トラックなど事務机 パソコン コピー機など短期の売買目的でく 投資用として保有する株式や公社債などの証券 勘定未払金前受金預り金賞与引当金短期借入金長期借入金退職給付引当金 内容役務や物品などを受け取り 後日代金を支払わなければならない義務事前に受け取った収益の代金など一時的な金銭の預かりなど 源泉所得税 社会保険料等の預り金賞与 ( ボーナス ) の支払いに備えるためのもの借入金のうち 1 年以内に返済予定のもの借入金のうち 1 年を超えて返済予定のもの将来支払う予定の職員の退職金 7
勘定 2 勘定とは 資産 負債 収益 費用の具体的内容を示すもの 費用グループの勘定 勘定 内容 役員報酬 理事 評議員 監事に対する報酬 給料手当 職員に対する給与 法定福利費 ( 法令に基づき法人が負担する保険料 等の費用 ) 福利厚生費 厚生費 ( 社員 職員の慶弔 保健衛生 慰安など福 利厚生の費用で法人が負担するもの 慶弔金 新 年会 健康診断費用など ) 賞与繰入額 将来支払う予定の賞与 ( ボーナス ) 会議費 業務上必要な打合せなどの費用の発生額 ( お茶 弁当 場所代など ) 旅費交通費 出張費 電車代 バス代 だくしー代など 通信運搬費 電気代 切手 はがき インターネット接続費など 減価償却費 建物 什器備品などの使用や時間経過による減少分 消耗品費 文房具 コピー用紙など1 年以内で消耗するもの 修繕費 修理 点検などの費用 印刷製本費 本やパンフレットなどの印刷代や製本代など 光熱水料費 水道代 電気代 ガス代など 賃借料 家賃やリース代など 租税公課 印紙代 固定資産税などの税金 支払い寄付金 支払った寄付金 諸謝金 講師 外部委員等への謝礼金 委託費 法人外部に対する業務の委託 外注に要する費用 雑費 独立した勘定以外の費用 的重要性が低い上記以外の費用 収益グループの勘定 勘定 内容 基本財産運用益 基本財産からの運用益 受取利息など 特定資産運用益 特定資産からの運用益 受取利息など 受取入会金 会員から入会時に受け取る収益 受取会費 会員から定期的に受け取る会費 事業収益 事業を行うことによって得られる収益 受取補助金等 国や地方公共団体 民間から受け取る補助金 受取寄付金 寄付による収益 雑収益 独立した勘定以外の収益 ( 利息など ) 8
貸借対照表の読み解き方 1 A 法人と B 法人を比較してみよう A 法人貸借対照表 資産の部現金預金 100 負債の部借入金 80 正味財産 20 B 法人貸借対照表 資産の部現金預金 100 負債の部借入金 10 正味財産 90 資産の額は同じでも A 法人は負債が多い! 財産状況としては B 法人の方がいい!! C 法人の前年度と今年度を比較してみよう C 法人前年度貸借対照表 資産の部現金預金 100 負債の部借入金 10 正味財産 90 C 法人今年度貸借対照表 資産の部現金預金建物 30 200 負債の部借入金 170 正味財産 60 資産の額 ( 建物 ) は増えているけど 負債の額も増えている 無理な借入をしたのでは!? 9
貸借対照表の読み解き方 2 D 法人の前年度と今年度を比較してみよう D 法人前年度貸借対照表 資産の部現金預金 100 負債の部借入金 50 正味財産 50 D 法人今年度貸借対照表 資産の部現金預金 150 負債の部借入金 10 正味財産 140 資産が増えて 負債も減って 正味財産が増えている 財産状況はよくなっている!! E 法人の前年度と今年度を比較してみよう E 法人前年度貸借対照表 資産の部現金預金 100 負債の部借入金 50 正味財産 50 E 法人今年度貸借対照表 資産の部現金預金車輛備品 110 30 10 負債の部借入金 10 正味財産 140 資産が増えて 負債も減って 正味財産が増えている 財産状況はよくなり車や備品などに投資も行っている!! 10
正味財産増減計算書の読み解き方 1 A 法人と B 法人を比較してみよう A 法人正味財産増減計算書 収益受取会費 150 費用消耗品 110 正味財産増減額 40 B 法人正味財産増減計算書 収益受取会費 100 費用消耗品 20 正味財産増減額 80 収益は A 法人の方が多いけれど 費用も多いため B 法人よりも正味財産増減額が少ない B 法人はやりくり上手! C 法人の前年度と今年度を比較してみよう C 法人前年度正味財産増減計算書 収益受取会費 100 費用消耗品 50 正味財産増減額 50 C 法人今年度正味財産増減計算書 収益受取会費 100 費用消耗品 110 正味財産増減額 -10 収益は同じだけど 費用が増えたことによって正味財産増減額が マイナスに 原因解析必須! 11
正味財産増減計算書の読み解き方 2 D 法人と E 法人 どちらに寄付をしますか? D 法人正味財産増減計算書 収益受取寄付金 100 E 法人正味財産増減計算書 収益受取寄付金 100 費用給料手当消耗品 20 5 費用印刷製本費消耗品 20 80 正味財産増減額 75 正味財産増減額 0 D 法人は寄付を受け取っても活動 ( 費用 ) が少ない!E 法人は受取った寄付が適切に活動 ( 費用 ) に使われている!! F 法人と G 法人 どちらに業務委託をしますか? F 法人正味財産増減計算書 収益業務委託金 100 G 法人正味財産増減計算書 収益業務委託金 100 費用役員報酬委託費 30 70 費用給料手当印刷製本費 60 40 正味財産増減額 0 正味財産増減額 0 正味財産増減額は同じでも F 法人は役員報酬 ( 中抜き?) と委託費 ( 丸投げ再委託?) のみ 12
用語の整理 3 会計年度とは 会計をする一定の期間のこと ( 通常は 1 年 ) 事業年度ともいう 収支予算書とは 一定期間 ( 会計年度 ) における収益と費用の計画 予定 決算書とは 会計の最終ゴールであり提出書類 貸借対照表と正味財産増減計算書などの総称 財務諸表や計算書類ともいう 会計年度が 4 月 1 日から 3 月 31 日の場合 期首 4/1 期中期末 3/31 前期当期翌期貸借対照表 正味財産増減計算書 収支予算書 13
公益法人会計入門編簿記の基本 1 会計取引とは 資産 負債が増減 収益 費用が発生するもの 複式簿記とは会計取引を二つの側面からとらえる 取引の二つの側面は次のいずれかの組み合わせになります 資産の増加 資産の減少 負債の減少 負債の増加 費用の発生 収益の発生 14
簿記の基本 2 仕訳とは 取引の二つの側面を 左 = 借方 と 右 = 貸方 に分けて勘定とを記録すること 取引例例 1 補助金 100,000 円を現金で受け取った 借方貸方現金 100,000 受取補助金 100,000 例 2 銀行から50,000 円の借金をして現金を受け取った 借方貸方現金 50,000 借入金 50,000 例 3 車を1 台 (1,000,000) 購入し普通預金から支払った 借方貸方車輛 1,000,000 普通預金 1,000,000 例 4 職員に200,000 円の給料手当を普通預金から支払った 借方貸方給料手当 200,000 普通預金 200,000 例 5 職員に50,000 円の旅費交通費を現金で支払った 借方貸方旅費交通費 50,000 現金 50,000 15
貸借対照表の区分 Ⅰ 資産の部 区分内容現金預金 ( 基本財産及び特定資産を除く ) 未収金の1 年以内に現金化される資産現金 1. 流動資産普通預金未収金未収会費商品など 2. 固定資産流動資産以外の資産定款において基本財産と定められた資産土地 (1) 基本財産建物投資有価証券など 特定の目的のために積み立てている資産 (2) 特定資産退職給付引当資産 積立資産など 基本財産 特定資産に該当しない固定資産 (3) その他固定資産車両運搬具什器備品など 区分 1. 流動負債 2. 固定負債 区分 1. 指定正味財産の部 2. 一般正味財産 Ⅱ 負債の部 内容未払金など1 年以内に支払予定の負債未払金前受金預り金短期借入金賞与引当金など 流動負債以外の負債退職給付引当金長期借入金など Ⅲ 正味財産の部 内容寄付などで受け入れた資産で使い方などに制約がある資産の残高指定正味財産以外の正味財産の一般正味財産 = 正味財産 - 指定正味財産 16
正味財産増減計算書の区分 正味財産増減計算書 区分 内容 Ⅰ. 一般正味財産増減の部 公益法人の通常の事業活動の結果を発生原因別に表示 1. 経常増減の部毎期の事業活動から経常的に発生する収益 費用 毎年度の事業活動から経常的に発生する収益 (1) 経常収益 ( 通常の収益は 経常収益の分類に表示する ) 基本財産運用益 受取会費 事業収益など 毎年度の事業活動を行うために経常的に発生する費用 ( 通常の費用は 経常費用の分類に表示 ) (2) 経常費用事業費 事業を行うために直接必要な費用管理費 法人の管理運営のための費用役員報酬 給料手当 旅費交通費 消耗品費など 2. 経常外増減の部臨時的 過年度修正の収益 費用臨時的に発生した収益や過年度修正益 (1) 経常外収益固定資産売却益 過年度修正益など 臨時的に発生した費用や過年度修正損 (2) 経常外費用固定資産売却損 過年度修正損など Ⅱ. 指定正味財産増減の部指定正味財産の増加額と減少額を発生原因別に表示 1. 指定正味財産の増加 寄付などで受け入れた資産で 使い方などに制約がある資産受取寄付金など 2. 指定正味財産の減少 上記の制約どおり使ったことにより 受け入れた資産が減少した場合一般正味財産への振替額 17
公益法人会計基準の歴史と 20 年基準設定の経緯 公益法人会計基準の歴史 20 年基準設定の経緯 昭和 52 年 3 月 4 日公益法人会計基準の制定 ( 公益法人監督事務連絡協議会 ) 適用時期昭和 53 年 4 月 1 日以後開始する事業年度より昭和 60 年 9 月 17 日公益法人会計基準の改正 ( 旧会計基準 ) ( 公益法人指導監督連絡会議 ) 適用時期昭和 62 年 4 月 1 日以後開始する事業年度より 平成 16 年 10 月 14 日公益法人会計基準の改正 ( 新会計基準 ) ( 公益法人の指導監督等に関する関係省庁連絡会議申合せ ) 適用時期平成 18 年 4 月 1 日以後開始する事業年度からできるだけすみやかに 平成 20 年 4 月 11 日公益法人会計基準の改正 ( 新新会計基準 ) ( 内閣府公益認定等委員会 ) ( 平成 21 年 10 月 16 日改正 ) 適用時期平成 20 年 12 月 1 日以後開始より 平成 8 年指導監督基準の閣議決定 平成 18 年 5 月公益法人制度改革三法成立 平成 20 年会計基準の設定を行った内閣府公益認定等委員会は 基準の設定経緯等について次のように説明している ( 抜粋 ) 設定の経緯 平成 16 年の会計基準の改正後 平成 18 年に公益法人制度改革三法が成立し新制度を踏まえた会計基準を整備する必要が生じたため 今般 内閣府公益認定等委員会において 改めて公益法人会計基準を定めることとした 設定の方針 公益法人制度改革三法の成立を受け 内閣府官房行政改革推進本部事務局に 新たな公益法人等の会計処理に関する研究会 が設けられ 平成 19 年 3 月に 公益法人会計基準の基本的枠組みを維持しつつ 公益認定制度に対応した表示方法を反映した基準に修正することが適当である旨の検討結果が取りまとめられている このような検討結果を踏まえ 平成 16 年改正基準を土台に新たな会計基準を設定することとした 内閣府公益認定等委員会は 上記のとおり 16 年基準をベースにした改正 と説明していますが 16 年基準の施行 (18 年 ) から わずか 2 年余りでの改正ですので 各法人の実務者にとっては頭の痛い困った改正ですよね 18
平成 16 年 20 年基準の比較概要 (1) 項目 新会計基準 (16 年基準 ) 新 新会計基準 (20 年基準 ) 備考 1 制定 通知 公益法人等の指導監督等に関する関係省庁連絡会議申合せ 内閣府公益認定等委員会 2 制定 通知日 平成 16 年 10 月 14 日 平成 20 年 4 月 11 日 ( 平成 21 年 10 月 16 日改正 ) 3 適用時期 平成 18 年 4 月 1 日以降開始する事業年度からできるだけ速やかに実施 平成 20 年 12 月 1 日以降開始する事業年度から実施 公益社団 財団法人 移行法人 特例民法法人から一般社団 財団法人に移行 すべての公益法人 移行法人 4 適用範囲した法人 ( 公益目的支出計画 未完了の法人) ( 民法 34 条法人 ) 申請法人申請法人 特例民法法人 新設一般社団 財団法人であり 認定申請をする法人 1 会計基準 1 会計基準 ア 会計基準 ア 会計基準 イ 会計基準注解 イ 会計基準注解 5 会計基準の体系 ウ 別表 2 運用指針 エ 様式 ア別表 2 運用指針 イ 様式 新会計基準の適用にあたっての必要事項 ウ附則 ( 基準適用の経過措置 ) 1. 財務諸表貸借対照表正味財産増減計算書財産目録 1. 財務諸表貸借対照表正味財産増減計算書キャッシュフロー計算書 6 財務諸表等の体系 キャッシュフロー計算書 2. 内部管理事項収支予算書収支計算書 2. 附属明細書基本財産及び特定資産の明細引当金の明細 3. 財産目録 総括表 内訳表 総括表 内訳表 7 ( 貸借対照表 正味財産増減計算書 ) 一般会計 + 特別会計 一般会計 特別会計 合計 法人一本 公益目的事業会計 収益事業等会計 法人会計 合計 移行法人の会計区分は 実施事業等会計 その他会計 法人会計 19
平成 16 年 20 年基準の比較概要 (2) 内容 1. 一般社団法人は基金の設定ができる 2. 拠出者に返還義務を負う 3. 正味財産の部に記載する 4. 返還をするときは 代替基金が必要 基金を設ける場合は 定款で規程することが必要 返還するときに 代替基金が必要 ということは 一度 受入れた基金の額は減らせないということです 貸借対照表 正味財産増減計算書 Ⅰ 資産の部 Ⅰ 一般正味財産増減の部 8 基金の創設なし Ⅱ 負債の部 Ⅱ 指定正味財産増減の部 Ⅲ 正味財産の部 Ⅲ 基金増減の部 1. 基金 基金受入額 2. 指定正味財産 基金返還額 3. 一般正味財産 (1) 代替基金 Ⅳ 正味財産期末残高 (2) その他一般正味財産 1. 基本財産及び特定資産の明細 9 附属明細書の新設 なし ( 財務諸表の注記に類似の記載あり ) 2. 引当金の明細 財務諸表の注記に記載している場合には その旨の記載を 一般社団 財団法人法 に定められたことにより 会計 基準にも採用 もって内容の記載は省略できる 10 財産目録 の表示で 貸借対照表とほぼ同じ Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金預金現金手許有高普通預金 銀行 財産目録平成年月日現在 1. 特定費用準備資金や資産取得資金を有する場合は 使用 目的等の欄に明示する 2. 不可欠特定財産を有する場合には 使用目的等の欄に明 示する 3. 認定法施行規則第 25 条に基づき 公益目的保有財産を区 分表示する 財産目録平成年月日現在 貸借対照表場所数量等使用目的等 ( 流動資産 ) 流動資産合計 ( 固定資産 ) 基本財産 現金 手許保管 運転資金として 預金 普通預金 運転資金として 銀行 土地 m2 公益目的保有財産 市 町 であり 事業 特定費用準備資金 資産取得資金 不可欠特定財産 公益 目的保有財産 認定法上の財産 移行認定 移行認可の申請書類や定期報告の書類と整合し ていることが必要 収支相償の特定費用準備資金 遊休財産の控除対象財産 公益目的財産額 20
平成 16 年 20 年基準の比較概要 (3) 内部管理事項について として作成が要請 財務諸表 外部報告目的 収支予算書 11 収支計算書 収支予算書 収支計算書 内部管理目的 なし 公益法人認定法においては 損益計算ベースの収支予算書 の作成が要請されている 区分せずに 経常収益 経常費用として記載 経常収益 経常費用に含まれる投資有価証券に係る評価損 公益認定申請 定期報告書類の 収支相償の計算 公益 益 売却損益は その他の経常収益及び経常費用として区分 目的事業比率の計算 書類における経常収益 経常費用に して記載する は左記の評価損益 売却損益を含めないところから 会計 正味財産増減計算書平成年月日から平成年月日まで 基準でもこの書式が定められたようです 科 目 当年度当年度増減 投資有価証券評価損益等 12 の表示 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 (1) 経常収益 (2) 経常費用経常費用計評価損益等調整前当期計上増減額基本財産評価損益等特定資産評価損益等投資有価証券評価損益等評価損益等計当期経常増減額 2. 経常外増減の部 下記に相当する大規模法人は作成を要請 下記に相当する法人は作成する 1. 会計監査人を置く法人 13 キャッシュフロー計算書の作成について 1. 資産の合計額が100 億円以上 または 2. 負債の合計額が50 億円以上 または 3. 経常収益の合計額が10 億円以上 2. 法人自らが作成している場合認定法において会計監査人を設置する条件は ア. 収益の合計額が1,000 億円以上または 対象となりそうな法人 16 年基準 3000 法人 20 年基準 500 法人 イ. 費用損失の合計額が 1,000 億円以上または ウ. 負債の合計額が 50 億円以上 21
平成 16 年 20 年基準の比較概要 (4) 棚卸資産については 取得価額をもって貸借対照表価 棚卸資産については 取得価額をもって貸借対照表価額とす 14 棚卸資産の評価 額とする ただし 時価が取得価額よりも下落した場 合には 時価をもって貸借対照表価額とすることがで る ただし 時価が取得価額よりも下落した場合には 時価 をもって貸借対照表価額とする きる 15 貸借対照表内訳表 なし 科 目 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産中流動資産合計 2. 固定資産 貸借対照表内訳表平成年月日現在 公益目的事業会計収益事業等会計法人会計内部取引消去合計 ガイドラインのⅠ 18< 収益事業の区分経理 >の (2) にて 下記のように記されております 2 貸借対照表は 収益事業等から生じた収益のうち50% を超えて公益目的事業財産に繰り入れる法人については 内訳表において会計を公益目的事業会計 収益事業等会計及び法人会計の3つに区分して表示する なし 移行法人の会計区分は 正味財産増減計算書内訳表平成年月日から平成年月日まで 実施事業等会計 その他会計 法人会計 正味財産増減計算書 16 内訳表 科 目 公益目的事業会計 収益事業等会計 A 事業 B 事業共通小計 a 事業 b 事業共通小計 法人会計 内部取引消去 合計 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1. 経常増減の部 2. 経常外増減の部 17 財務諸表の注記の追加 運用指針 より 13. 様式について (4) 財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 12. 基金及び代替基金の増減額及びその残高 15. キャッシュフロー計算書の資金の範囲及び重要な非資金取引 継続事業の前提に関する注記とは 継続企業の前提が適切であるかどうかを総合的に評価した結果 貸借対照表日において 単独で又は複合して継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況が存在すると判断した場合には 以下の事項を財務諸表に注記するとしている 1 当該事象又は状況が存在する旨及びその内容 2 継続企業の前提に関する重要な疑義が存在する旨 3 当該事象又は状況を解消又は大幅に改善するための経営者の対応及び経営計画の内容 4 財務諸表は継続企業を前提として作成されており 当該重要な疑義の影響を財務諸表に反映していない旨 赤字が続いたり 債務超過の恐れがある場合には 財 務基盤の明確化 のために開示することとされている 22