調停委員会より和解金として を支払うべき旨の和解勧告案を提示 両当事者から和解案受諾書が提出された 6. 傷害保険被保険者である申立人から後遺障害認定等級の見直しを求めて申立 しかし 申立人は 調停係属中に申立の取り下げを行わずに手続外で保険会社と和 解したため 調停委員会は 調停手

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ニュースリリース/雛形

問 2 自転車を乗っているときに事故を起こした場合 どのような責任を負います か? 自転車だから大丈夫 事故を起こしたとしても大事にはならない そんな軽はずみな気持ちが 死傷者を出す重大な事故につながります 道路交通法上 自転車も車両の一種( 軽車両 ) です 法律違反をして事故を起こすと 自転車利

業務災害補償2019.indd

ニュースリリース/雛形


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目次 傷害保険 重要事項説明書 契約概要のご説明 1 1. 商品の仕組みおよび引受条件等 1 商品の仕組み 2 補償内容 3 ご希望によりセットできる主な特約とその概要 4 保険期間 5 引受条件 ( 保険金額等 ) 2. 保険料 3. 保険料の払込方法 4. 満期返れい金 契約者配当金 5. 解約

保険金支払事例

険者以外の者に限ります ( 注 2 ) 自損事故条項 無保険車傷害条項または搭乗者傷害条項における被保険者に限ります ( 注 3 ) 無保険車傷害条項においては 被保険者の父母 配偶者または子に生じた損害を含みます ( 3 )( 1 ) または ( 2 ) の規定による解除が損害または傷害の発生した

自転車で走行中の事故 駅改札内の階段で転んでケガをした場合や建物火災に よるケガも対象 あいおい損保 トッププラン 1 2 犯罪被害事故を対象にする特約を用意 自動車事故以外の交通事故全般及び建物火災による死傷も対象とする特約を 用意 2 原付 単車に搭乗中の事故への拡張 三井住友海上 モスト は

積立パーソナル総合傷害保険(積立型基本特約セットパーソナル総合傷害保険)

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海外旅行保険

1. 保険金 給付金のお支払状況 について 平成 20 年度第 3 四半期 ( 平成 20 年 10 月 ~12 月 ) にお支払いしたご契約は 保険金で19,600 件 給付金で170,109 件となりました 一方で 支払査定の結果 お支払いに該当しないと判断したご契約は 保険金で756 件 給付

はじめにこの そんぽ相談ガイド は 主に消費生活センターや消費者団体などで消費生活相談を担当されている相談員の方々に 一般消費者の方からの損害保険に関する相談や苦情に対応されるにあたりご活用いただくための参考資料として作成したものです 現在 各保険会社では 保険商品の販売時や保険金の支払い時などに

損害保険商品の比較ガイドライン(自動車保険)

AIUの海外旅行保険はさまざまなリスクを幅広くカバーし ワーキングホリデーに行かれるお客さまの不安を解消します 保険金をお支払いする場合 お支払いする保険金 保険金をお支払いできない主な場合について 必ず本パンフレット P.5 裏表紙 でご確認ください ご自身がケガをしたり 病気になったりした場合

(1) ご契約時に弊社に重要な事項を申出ていただく義務 ( 告知義務 ) があります 保険申込書の記載事項が事実と違っている場合には 保険金をお支払いできないことや ご契約を解除させていただくことがあります (2) ご契約時に次のいずれかに該当する事実があった場合は 保険契約は無効とします 1 保険

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子供のあんしん保険【重要事項等説明書】

団体地方公務員賠償責任保険の特長 特長 その 1 補償対象期間が広い 過去の公務に対する訴訟が今 提起されても安心です 初年度契約の保険期間の開始日より前に行われた公務に起因する損害賠償請求が保険期間中になされた場 9.補償対象期間について を参照ください 合に補償の対象となります ただし 首長は除

■損害保険に加入するには■

市民活動保険制度の手引き_Q&A

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5 保険金等の支払件数 支払不可事由に該当する件数および内訳 2012 年度上半期 (2012 年 4 月 ~2012 年 9 月 ) ( 単位 : 件 ) 6 保険金 7 給付金 死亡高度障害入院手術就業不能合計その他合計 8 その他合計保険金保険金給付金給付金給付金 支払件数

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海外旅行保険約款

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180 日以内に特定重度障害状態になった場合 いします (1 保険期間中 1 回を限度とします ) 入院保険金 (*1)(*2) 平常の業務に従事することまたは平常の生活ができなくなり かつ 入院された場合 入院の日数 ( 実日数 )(120 日を限度とします ) に対して 1 日につき入院保険金日

法的背景 1995 年 ( 平成 7 年 )7 月 1 日 PL 法 ( 製造物責任法 ) 施行消費生活センター等の事故苦情処理件数が約 2.5 倍に増加 1998 年 ( 平成 10 年 )1 月 1 日新民事訴訟法施行 PL 訴訟の一層の増加が予測される 第 1 の PL の波 第 2 の PL

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請求を行った 事業者は 差額室料の適用条件は治療について公的保険を使用する事が約款にて規定されているが 今回はその条件が満たされていないとして保険金支払いには応じられないとした 申立人は 取扱い代理店宛に問い合わせを行った際に 当該代理店従業員から差額室料は支払い対象となること また それには公的保

用語定義保険期間中に施設に入場する利用者の総数を入場者いいます 第 1 条 ( 保険金を支払う場合 ) の損害を補償他の保険契約等する他の保険契約または共済契約をいいます 第 4 条 ( 責任の限度 ) (1) 当会社は 法律上の損害賠償金については 1 回の事故について その額が保険証券に記載され

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ウ. 損害防止軽減費用 : 事故発生後に講じた損害防止軽減に要した必要または有益と認められる費用 等 3 臨時費用ア. 被害者が死亡したときは 1 回の事故 被害者 1 名につき 10 万円限度イ. 被害者が病院または診療所に 20 日以上入院したときは 1 回の事故 被害者 1 名につき 2 万円

はじめに 交通事故は ある日突然起こります もしケガをすれば 入院や通院が必要となります 働いている人は 仕事を休まなければならなくなるでしょう 後遺障害が残ることもあります 突然のことに戸惑うことも多いと思います そんな方に ささやかながらご参考になればと考え 本小冊子を作成しました 被害者の方の

ご提案書


物流の形態(仮定)


第三者行為による傷病届 ( 交通事故 ) 保険証の記号番号 記号 番号 被保険者氏名 提出日年月日 印 会社名 所属 被保険者記入欄 ( 該当する に ) 連絡先 事故にあった人 事故発生日時 事故発生場所 事故の形態 事故発生時 届出警察署 受診した医療機関 自宅 TEL( ) - 携帯 TEL(

補償重複の対応に関するガイドライン(案)

現在のご契約 こども保険 こども総合医療保険 ( 追加特定契約 ➊ ) こども保険 ( 被追加契約 ➊ ) ➋ < 同一となる事項の例 > 契約者 被保険者 後継保険契約者 ( こども保険の育英年金受取人と同一人 ) 指定代理請求人 保険料の払込回数 経路等 こども保険の保険料の払込みが免除されてい

ご契約のしおり・約款 指定代理請求特約

互助会の給付対象外 1. 歯科診療虫歯や親知らず 歯周病などの歯周疾患については給付の対象となりません 2. コンタクトレンズおよび眼鏡検診 3. 外国の医療機関で診療を受けたとき 4. 正課中および大学行事中の受傷事故に対する医療費正課中及び大学行事中に起こった受傷事故の医療費は大学から給付されま

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1. 損保協会の相談 苦情 紛争対応体制 損保協会のお客様対応窓口である そんぽ ADR センター では 損害保険に関する一般的な相談に対応するほか 保険業法に基づく指定紛争解決機関として 損害保険会社とのトラブルが解決しない場合の苦情の受付や損害保険会社との間の紛争解決のための業務を行っている (

パーソナル自動車保険 は はじめて自動車 を取得した方が安心してカーライフをお送り 補償とロードアシスタンスサービスを備えた 安心 1 保険に入る方専用の自動車保険です はじめてお車 いただけるよう お客さまをお守りする基本となる シンプルでわかりやすい自動車保険です お客さまをお守りする基本となる

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INSURANCE GROUP

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様式 8 号の 1 第三者の行為による傷病届 国民健康保険用 平成 年 月 日 宮若市長殿 世帯主 住所 氏名 電話 届出者の住所 届出者の氏名 届出者の電話番号 印 次のとおりお届けします 法制一般 退職被保険者証記号 番号 個人番号委任時は不要 被保険者 フリガナ カナ生年月日 年 月 日 (

住宅ローン契約内容確認④

平成 27 年 2 月までに, 第 1 審原告に対し, 労働者災害補償保険法 ( 以下 労災保険法 という ) に基づく給付 ( 以下 労災保険給付 という ) として, 療養補償給付, 休業補償給付及び障害補償給付を行った このことから, 本件事故に係る第 1 審原告の第 1 審被告に対する自賠法

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別紙特約(138)

1 契約締結前におけるご確認事項 (1) 商品の仕組みと被保険者の範囲等 1 商品の仕組み 契約概要 基本となる補償および特約は次のとおりです 詳しくは普通保険約款 特約をご参照ください レクリエーション傷害保険普通傷害保険に行事参加者の傷害危険補償特約をセットした商品です 被保険者が 行事 ( レ

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2 ご契約後の留意事項 ❶ ご契約内容を変更する場合 保険期間の中途でご契約内容を変更する場合 ( 以下 異動 といいます ) は マイページ ( お客様専用ページ ) からお手続きいただくか ネット専用自動車保険メールサポートセンターまでご連絡ください 以下 ❸ 異動 解約保険料の計算方法 に基づ


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保険金をお支払いする主な場合

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

薬剤師賠償責任保険のご案内<2010年4月版>

2 ご契約後の留意事項 ❶ ご契約内容を変更する場合 保険期間の中途でご契約内容を変更する場合 ( 以下 異動 といいます ) は お客様専用ページにアクセス またはカスタマーケアスタッフまでご連絡ください 以下 ❸ 異動 解約保険料の計算方法 に基づき 返戻または追加保険料をご案内させていただきま

答申件数表(1月15日答申分)

楽天証券ポイント利用規約

とを条件とし かつ本事業譲渡の対価全額の支払と引き換えに 譲渡人の費用負担の下に 譲渡資産を譲受人に引き渡すものとする 2. 前項に基づく譲渡資産の引渡により 当該引渡の時点で 譲渡資産に係る譲渡人の全ての権利 権限 及び地位が譲受人に譲渡され 移転するものとする 第 5 条 ( 譲渡人の善管注意義

〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

未定稿(080714)

医労連共済の基本補償 加入できる車 組合員またはその同居の親族 組合員の別居扶養親 医労連の組合員 族を含む が使用 所有する次の自家用自動車 1台目の新規加入時のみ 利用料1 000円が必要と ②自家用 軽四輪 小型 貨物車 こんな時に 自動車共済がサポートします 人をはねてしまった 相手にケガを

常勤役員災害補償規定

ETCスルーカード規定

訪問介護標準契約書案


第 5 条 ( 変更後契約の構成 ) 変更後契約の主契約は つぎの各号の部分から構成され 第 2 号の部分については当会社の定める金額以上であることを要します (1) 変更価格を充当する部分 ( 以下 変更部分 といいます ) (2) 保険契約者から払い込まれる保険料に対応する部分 ( 以下 保険料

表紙+表4_決定.ai

( 例 2) 特定被災区域にある住家と区域外にある住家を行き来して生活しており 特定被災区域の家が被災したが 住民票は区域外にある場合 公共料金の支払等により生活実態が確認されれば対象として差し支えない ( 例 3) 学生で特定被災区域外に居住している ( 区域外に住民票 ) が 特例により 特定被

Microsoft Word - 療養補償給付又は療養給付.doc

沿革施行 : 平成 19 年 8 月 1 日 改正 : 平成 22 年 4 月 1 日 私有車輌業務使用規程 株式会社宮城登米広域介護サービス

スライド 1

Microsoft Word - 個人情報の取り扱いについて.doc

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ◎簡易版HP0604.doc

<提案タイトル>

4. ポイントは 対象取引が行われてから 当社が定める一定の期間を経た後に付与します この期間内に 当社が対象取引において取り消し 解除等があったことを確認した場合 当該対象取引に対するポイントは付与せず また対象料金の金額に変更があった場合は 変更後の金額に基づきポイントを付与します 5. 当社は

Transcription:

平成 24 年度中に終了した紛争解決手続の概要 1. 店舗のアーケードが一部損壊し テナント総合保険で保険金請求したが 保険の目的に含まれないとして保険会社は支払いを拒絶 契約者は前々から取扱い代理店に保険の目的に含まれる旨確認していたとして 保険金の支払いを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は和解金 50 000を支払うべき旨の和解勧告案を提示 両当事者から和解案受諾書が提出された 2. 被保険者が道路上での転倒により発症したとして後遺障害保険金 ( 疼痛がある ) を請求 保険会社は事故の事実が立証されていないとして支払い拒絶されたため申立がなされた 調停委員会は 後遺障害保険金の支払い事由には該当しないとして調停手続の終了を通知 3. 被保険者が 会社の指示による健康診断受診時に病院のベッドから転落し死亡したとして業務災害総合保険による死亡保険金を請求するも 保険会社は 病気治療のための入院であるとして支払いを拒絶 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知 4. 月払い ( 口座引き落とし ) 保険料が口座残高不足のため 一時契約が中断した その後申立人により保険料が振り込まれたため 保険会社は契約を再開した 申立人は 保険会社の対応が不満として他社と同種の保険契約を締結したが その旨の連絡を保険会社に行わず 再度残高不足により保険料不払いとなり 保険会社は当該契約を解除した 後日 他社から 前契約が解除のため無事故等級の継承ができない旨連絡があった 申立人は保険会社に対し不払いの保険料を支払うので 解除された契約を復活し 改めて解約処理を行うか 継続とするかどちらか選択して欲しい旨申し入れるも 保険会社は不可の旨回答 契約の解約処理または継続を求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続の打ち切りを通知 5. 申立人は保険会社から自動車保険に付帯された弁護士費用特約の適用は可能であるとの回答を得たことから弁護士を起用し 保険会社はその報酬を弁護士に支払った その後 保険会社は 当該特約が付帯していない契約であることに気づき 支払い済みの弁護士費用 50 万円余の返還を申立人に求めた これに対して 申立人は 適用できないとわかれば弁護士を起用しないことも考えたこと かつ 再三にわたり返還を求める電話を受け 精神的な苦痛を受けたことから損害賠償金として60 万円の支払を求めるとして申立てがなされた

調停委員会より和解金として 100 000 を支払うべき旨の和解勧告案を提示 両当事者から和解案受諾書が提出された 6. 傷害保険被保険者である申立人から後遺障害認定等級の見直しを求めて申立 しかし 申立人は 調停係属中に申立の取り下げを行わずに手続外で保険会社と和 解したため 調停委員会は 調停手続きを打ち切った 7. 自動車事故により胸椎圧迫骨折を受傷した申立人は 搭乗者傷害保険による医療保険金の支払い内容の見直しを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は申立人に保険金 40 万円を支払うことで和解 8. 傷害保険契約者たる申立人は傷害保険金および後遺障害保険金追加払い特約による支払保険金の見直しを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は申立人に保険金 3870 万円 ( ただし 既払い金 2870 万円を控除 ) を支払うことで和解 9. 自動車保険契約者である申立人は 妻が起こした交通事故に関し 家族内運転者限定特約 ( 家族であっても 契約締結後に婚姻した妻について追加の通知がないと被保険者とならない ) の取扱いの見直しによる保険金支払を求めて申立 調停委員会は 和解の見込みがないとして調停手続きを打ち切り 10. 海外旅行傷害保険において 預入荷物が破損し 中身が盗取されたとして 7 件の貴金属アクセサリーについて保険金を請求するも 保険会社は盗取されたとするアクセサリーの存在が立証されていないとして支払いを拒絶されたことから申立がなされたものである 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続の打切を通知 11. 申立人は 保険会社との対人賠償交渉過程で示された治療費 ( 通院期間 ) 休業損害額の見直しおよび保険会社の不適切な損害調査処理により精神的損害をこうむったとして申立 調停委員会は保険会社が算定している損害賠償額のうち 傷害慰謝料部分を増額して損害総額を認定 既払い金を控除した151 万 6346 円を追加支払いすべきである旨の和解勧告案を提示 両当事者から勧告案受諾書の提出があった 12. 傷害保険被保険者が低体温症で死亡したのは川に転落したことが原因の傷害事故によるものであるとして 相続人である申立人から死亡保険金の支払いを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は申立人に保険金 2000 万円を支払うことで和解

13. 夫婦を被保険者とする傷害保険契約 ( 月払保険料口座引き落とし支払方式 ) において 夫が死亡したことを保険会社に通知したにもかかわらず 7 カ月にわたり 二人分の保険料が継続して引き落とされ その結果口座残高不足を引き起こした 保険会社は残高不足による保険料不払いとして保険契約を解除した しかし 保険会社が一方的に保険契約を解除したのは納得できず契約の継続を要求 また 夫は交通事故により死亡したものであり 死亡保険金の支払いを請求 保険会社は 解除処理に時間を要したのは書類の不備によるものであり 契約の継続要求には応じられない また死亡は交通事故から 4 カ月を経過しており 交通事故との因果関係は認められない旨回答した 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 14. 火災保険の保険契約者である申立人は 配水管の破損により水濡れ損害が発生したとして保険金を請求 保険会社は 請求の配水管の修復費用 土壌入れ替え費用は保険の対象ではないとして支払いを拒絶 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 15. 自動車保険の契約者 被保険者である申立人は 隣家建物および電柱に衝突し 車両損害および本人に傷害が発生 保険金 ( 人身傷害 搭乗者傷害 車両損害 ) を請求するも 飲酒および薬剤の影響により通常の運転ができる状態ではなかったとして 保険会社は支払いを拒絶 保険金の支払いを求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 16. 保険会社は本来無事故割引継承ができない事例であるにもかかわらず無事故割引資格を継承できるとして引き受けた 自動車保険契約者である申立人は後日 無事故割引なしの保険料に精算させられるとともに無事故割引資格継承の特典を喪失させられたのでその損失の補てんを求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 17. 地震保険 ( 家財 ) の被保険者である申立人は 東日本大震災により家財に損害があ ったとして保険金請求したが 一部損との査定が不満として申立 合わせて 賃貸契 約の仲介者が保険代理店として保険 ( 地震保険を含む ) を販売したが その契約過程

が不適切として 保険会社の謝罪を要求 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 18. 傷害保険の被保険者たる申立人は階段から転落して発症したヘルニアの治療にかかる入院保険金 手術保険金 後遺障害保険金の支払いを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は申立人に保険金 69 万円を支払うことで和解 19. 申立人の夫 ( 被保険者 ) は転倒により心肺停止し 蘇生後脳症による後遺障害が発生したとして 傷害保険金を請求 保険会社は 心肺停止は転倒によるものではなく 内在的な原因によるとして支払いを拒絶した 調停委員会は 双方が譲歩し30% は転倒による症状寄与率とされ 4,320, 000を支払うべき旨の和解勧告案を提示 両当事者から和解案受諾書が提出された 20. 転倒事故により後遺障害保険金を請求するも 腰部脊柱管狭窄症が寄与しているとして保険会社は 25% 減額案を提示 調停委員会は 873,150を支払うべきである旨の和解勧告案を提示 両当事者から勧告案受諾書が提出された 21. 自動車保険の契約者 被保険者である申立人は 交差点で自転車と衝突した事故に基づいて車両損害保険金の支払いを求めて申立 調停委員会の和解のあっせんにより 保険会社は解決金として14 万 8701 円を支払うことで和解 22. 傷害保険の保険契約者 被保険者である申立人は 洞不全症候群と診断されたが これは自転車運転中に転倒し ペースメーカー埋め込み手術を行ったことから発症したものであるとして 入院 手術保険金の支払いを保険会社に求めたところ 保険会社は傷害の結果であることが立証されていないとして支払を拒絶 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 23. 自動車保険 (7 月 25 日更改日 ) の保険契約者である申立人は 6 月 17 日発生の事故にも適用できるものと理解し 11 月 29 日に電話で弁護士費用特約を付帯した その後保険会社から適用できない旨の説明があったが 特約付帯時にはそのような説明は受けていないので納得できないとして弁護士費用の支払いを求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通

知した 24. 交通事故被害者である申立人は 休業補償日数の見直しを求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 25. 傷害保険の保険契約者 被保険者である申立人は 温泉施設風呂場で転倒 左足関節等を捻挫し 通院したとして保険金を請求 保険会社は支払を拒絶 理由不詳 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した 26. 傷害保険被保険者である申立人は 入院保険金 後遺障害保険金の支払い内容の見直しを求めて申立 調停委員会のあっせんにより 保険会社は申立人に保険金 150 万 2540 円 ( ただし 既払金 73 万 5140 円を除く ) を支払うことで和解 27. 経営保全プラン保険の保険契約者 被保険者である申立人は 漏水により休業が発生したとして休業保険金 450,000 円の支払いを請求したが 実際の休業損害は小さく 76,500 円との査定結果となったが 契約時の説明が不十分であったとして 約定通りの保険金 45 万円の支払いを求めて申立 調停委員会は 契約時に遡及した保険料に相当する \248,480 を和解金として支払うべきである旨の和解勧告案を提示 両当事者から勧告案受諾書が提出された 28. ビジネスガード任意労災保険( 業務災害総合保険 ) の保険契約者である申立人は 造船所で船舶の塗装作業にあたっていた同社従業員が 塗料により手にかぶれ 細菌感染が発症したとして保険金を請求 保険会社は 約款に規定する急激 外来の事故ではないとして支払いを拒絶したもの 調停委員会は 125,000を支払うべきである旨の和解勧告案を提示 両当事者から勧告案受諾書が提出された 29. 施設賠償責任保険の保険契約者である申立人 ( ビニールハウス施工業者 ) は 請負工事の完了後 工事のやり直しのために要した資材の張替費用の支払いを求めて申立 調停委員会は 両当事者の主張や両当事者から提出された資料に基づく限り 両当事者が納得できる解決案を見出すことは困難であると判断し 調停手続きの終了を通知した