Title 臨床瑣談 Author(s) Citation 日本外科宝函 (1937), 14(1): 193-203 Issue Date 1937-01-01 URL http://hdl.handle.net/2433/204787 Right Type Others Textversion publisher Kyoto University
既往症 : 出産ハ i 前期安産ヂ異常ヲ必メザリシモ其ノ後ノ愛育込書子ナヲス ~. ~t ノ上本年 8 月錫加答見ニ舷患 ( 揃 1 歳正常 30% ) ヲ託 ムル外著鑓ナシ 雨親ノワ氏反肱 ~l ニ陰性 ナル波動ヲ透明ス f 占 I ホ右大腿ノ IM~ 協節ニ瓦リ強ク股脹シ股陸相節ニテタ卜鴎外旋 f 立 7 取 H, 岡大腿ノ皮崩 = ノ IJ ンポン, 7 施シ手術ヲ終ル
ヲ認 メザノレモ在下組織トノ癒着ヲ謹明シ, 移動性殆ンド ~-g ~ ラレズ, 膝 'fill アルモ屈伸主 E 動ニ際シテノ 多痛ナ 家族 j 盤 : 父ノ 大酒家ニテ時ェ 1 升 f 立飲ム主義アリト内爾親ノ 血族結婚ニ非ズ, X1 数義ヲ思ノ シムノレ如キ疲 ~k ヲ来セシ.,J~ ナシ 他 / 同胞ニ患者ノ如キ歩行隊碍ヲ来セル者ナ V ト云 7,H I ナ 1 人時癌ニテ死亡セル他, 特 Ji ] 日年 ι 刷 i: 肢ノ L シピレ寸 J ぷ, 股力感 シガ, 4,,;; ニ附 JW 閥 bn 書官二倦怠 広ヲ J,'.t.r. 歩行ガ困難トナリ, E 制冊スルユ l ル 特一朝起キシ It~ 著シ 2, ~ 頗ナシ 昨年頃ヨリ総力方 減退的拡近ノ 時身 II 玄 '.$:, 耳鳴, 悪 心及ピ日脚上アリ, 記憶力モ減退セ日ト云フ 食思, 眠眠共ニ幸 I~ 良女子 使 filj ノ 1 週二 1 同位デ便秘二傾ク 排尿
形態等常, E 頁髪 bl~ 常ナタ P[J 鮪, 勝 1 市思.~ ナシ 古賀商均斉, 顔面筋迩 ililj!i;ji 舛 ナシ nm. 裂左右差異ナ p, 結! 民, 角 Ii 潟市 ~r 総萎縮ヲ謎明サレシ他, 哲彦血字 L:eM; : ノイ ι メラレズ 眼球 / 位置, 運動,+ 常ナノレモ fhij 方凝視 / 際, 梢 恨 球泌盟主症ヲ詮明ス 耳, 鼻外形県常ナタ,( 王 1 :~:,\. 午 トノ検査ニヨリ ) 悦性 Jm 答児性中耳炎及ピ内ヰノ検査ユ可日 l 虻, Pfh}i 市, m~ 痛等ナシ 四股 JI.?)~ 等, 後背雲宇常, f 窃萎縮, 崎形ヲ ;, 芯メス 1 二股 / ; 粗大力, 筋緊張略尋常, 徒飯, ヲ f 申展セシムノレユ, 膝ヲ一度外側ニ仰 l シテ後 { 市民ス JIRI 広重 1', 式 l 験失調アリ 起立セシムルニ, 上位ヲ少シ 即チロンベルグ氏症候陽性 歩行ノ 緩徐, 注意 i'i~ ケ小股ニ歩行シ波扶ニ捕 1 冊シ捺印扶ナロ 坐位二テノ 動指長 ハ J 二部ノ 略溺側乳線 = 境サレ, 下部ノ l 揚骨前上 ifiifil 状突起ユテ境サレタル純閤高知畳鈍航アり 鰯畳, 折 j~, 腹壁反射左右不着明 提耳息筋反射苓常 j 臨ま ~JJH! 及ピアヒレス舵反射共 = 左右 i i'i 失 ババンスキー氏現象右 血液検査 : 血液像ニ異常ヲ認メズ E 弘前ノワ氏反感ノ r~ 性 腰維事宇刺 : 液膝ノ 右側!J 臥位ニテ, 初勝, 140mm 水位, IO 伐採取シテ, 絡 ff.i~, X 線検査 脊経骨ノ 第 V 腰椎ノ l お推化ノ他舵常ナタ, 頭蓋骨ノ 土耳ー古松江 ~j ノ繍大等ナタ著書豊ヲ認メズ 遺停恒 : 失調症ハ ~ ニヱヱユヱ氏カ i"~d 矢性或ハ遺骨性 -=- IH 現スル失.W.l 症ヲ記載セシ II~ 球富貴症等ガアリ, 時ニ四肢筋萎縮ヲ件ヒ, 知 i'.i: -' 久シク侵サレズ, 且ツ直腸 f 腸耽機能障碍ー ビ小脳側索ヲ侵シ, 成年期以後 = 出現ス y レ失調ノ他ニ日 I~ 筋肺痔, nm 股下垂, 硯神経萎縮, 瞳孔釘
患者 : ~9 歳, 男 リキ 然ルニ上腿苦 1; ベ多痛甚シタ, 歩行際碍サレ湯治 ~r ニヨリテ約 2 ヶ月ニテ疹痛去レリ 昭和 O 年 12 月原因ト認ムベキモノナクシテ, 右上腿 = 鶏卵大ノ 11 重版ヲ来シ全身ユハ熱感ナタンテ財部ニ n~ 既 f 主主主 : 生来健康ユシテ無痛性横乱獲疹, 毛髪脱落 ~i73f セルコトナシ i 火剤 i ニ湖慢性腺起ヲ d 目 ム 大サ 1 苦.r:~ 卵大, 該部皮 ノ : 絞痕ヲ言.ti- ム コノ 1 巌痕ノ 尺骨ョリヨク移動ス 腫起 = ノ 熱感 lil~11fi アリ軟骨様硬, ft 烏卵大ソ /; 境界不鮮明 '-'l~ サ 8cm ~I 央部 = 同様 / 痩口アリテ深サ 5cm 般傍路及ビ底部ニ骨ヲ議明セブ,-, ~cm 長サ 5cm 右 )~ n ニノ 皮質部ノ肥厚ヲ認メ, 剛良部ニト巨徴 / 骨級制ヲ h 忍ム 刷 111U 下 I 地ニノ 皮質部 J ~,:: 出 ilii ユヨル蛋白質分解ヲ透明セズ 入院後 20 日ニシテ幼時打投ニヨリテ生ジ 9 ル, 左下腿 / 骨肥厚ガ吏ニ脆脹シ軽度 / 熱感及ピ ~ 妨げ d ム
忠者ニハ壇 : ヨリ作タル黄色 Ht.. ヒ下 l 色化膿 i'l:f~j 砲刊 j; 球蘭ノ L コク F ヂン 1 ヲ附ヒテ全身ノ発寝カ 雄 ( 京高 ~) 外科集談合昭利 ll'of'll リ l 辻 I, 者 ::~:! 歳, 女 主訴 ;; 右側乳房 / 街桁性 J/if(ijj~ 現病!ft : 本年 8 月中 1U 右仰 I] 乳房ニ赤色ノ脈扮 i ヲ,,, ジ拠シキ f 釘 首アリ,!} 月 ~ll 切開排!!&'.:: ス 症 : 撚倫相 'I 々小, 祭養 rt ~ 手皮, 球 i:l?,;, 小淋巴球 13 ァム大淋巴球 7 ':~, 和 ~! fl~.:. ; 検スルニ左側 ljfjlj)1 芸 = 般 j 復活者澗ヲ辺 ム
l!i~ ~ き>'f> 11 月 10 日忠者ノ柴養ハイ H~ トナリ, 乳房創岡モゾミ開治癒傾向ヲ示スニ至リタリ 郎 ( 京都外不 l f;j~ 談合昭和 11 年 11 月仰 j 台所演 ) 10 月 / 京都外科集談 f/r'l イヒ股性骨膜炎ト診断サレタル前額資帯股 fi ノ l 例寸ヲ報告シ担ガ ( ~114 頁参照 ), I 初頭突起部ヲ露出シ, 骨膜ヲ剥離シタル後 1~ 顎骨古 IJ 預宅建起ヲ切除シタ コノ部 = 於テ vhii 股 = 約 1.5cm ノ縦 コノ手術ヲ A ル J 易介一番大切ナつトノ 鼻! 隆へ! 市 ] ツテノ 1~Vi11l 路ヲ充分設託スルコト = ヨツテ. 額商品アル醜 排波路ノ Jlljf.,)2 ヲナス上顎骨前頭突起,,l. f'] ノ一部ヲ伶去スノレコト n コノ場合前上方カラ下後方 =! 句ツ
~lj 半へノ排波路ヲヴケルタメニ僅 =- J 二割骨古 IJ 頑突起ヲ 1 民除カレタダケノヤウヂア ~f~ カツタ 出来 y レダケ生正 l 目的ノよ I~ 態デ粘映ノ eitrig-er 賓が, 10 円後再ピ心符苦 ~) ヨリ桝ニ瓦リ鈍 'fiti テ始メテ耐へ符九ソノ後 ;~.c nfm! 吐 ( 劫 H 排残 j 先隊物 ), 熱! 感等アリ, 次第二全身ノ倦怠感, 熱!~ アリ ( 39 C 前 後ノ問欽熱アリ ), 上腹部ニハ不快感, 次デ 緊張感, 鈍痛ヲ畳ヱ, 問所 = 膨尚, ~1 市アノレエ気付イタ 現症 : 僅怖 If'~ >, 祭主主衰へ皮膚乾燥シ少シク 1'f ィ 右横臥位デノ 官痛ナキモ左横 l 町古ヲトル卜 1~. 腹部ユ不快感, 或ノ 主 'ti 痛ヲ訴 7 脈縛主堅調, l 分時 100, 緊
~00 l 巻 ti~ j 前虚所見 : 版部一般ニ慨ク膨 i 前シ J 沈 rj _U 主主 f$ 中央ヨリ少シタ 4 ノ部 = 淑ク,- F 腹絡 1<14 側 / 浅 nu 峻静脈怨桜 1-.!f~ ハ HIJ 什 i ) ーカクレテ不明, ~l\'! 力性硬, 波動ヲ的ゆj セスコ Irv! 肺, 肝ノ I 掲音界ノ 右乳線上策 \ 11. 的 ~j デ Hf ト!! 丑痛トノ境界ハ不明, 月 I' ノ 1 縁モ鮒レス レ線 Err 見 : ffir 絃 t ノ 門外ニテ宵ヲ上ヨリ前下ユ引 jl シ下ゲテヰルノミヂ待自己ニノ 3~--;~ ナシ 断 :: 急性炎 fii~ 性疾患ナノレコトノ 続カナルモ如何ナル臓機カラ生ジタモノカノ 決定困難ナ H 術 : IE I> 線切開ニテ腹腔ニ入ルニ腿書評ノ 肝臓 1, : 葉ノ IJ 毛阪セルモノデ小児頭大ノ大サトナリ允ー血シテ cyanotisch, 星を静脈怨張シテ肝玉三而 = 網状ノ像 7-'-r'c シテヰル II 刷 J~ セル部 / 11 央ノ 紛々白色調ヲ帯ピ探力 性 iift!, 舟 j 問ノ 吏 = 硬イ i 必悶ヲ示シ古イ nr!~~:: IU,JJP,li', ヲ詮明セリ 仰ツテ舟 j 閥ヲ允ー分 = 保沌シテ j:1tr 性ニ切開シテ L ゴム寸排 ~'fキヲ挿入セリ 夏ニ.)cm 下方 Jk ピ腫 絞過 : 術後終過良好デ, :! 'i?o1 首 j 菊有 ~fi{i ト, 及ピ校中ノ Lヂアスターゼ ヲ徐リニ重要叫シタ 1S~ メニ此ノ様ナ誤リヲ米シタルナリ a ff~
~fiij 帰宅 : 本年 1 月末頃数日間猛烈ナル法以.=. f 隊サレテヨリ右側念性肺炎 = 催九本院ニテ内科的治療ヲ : 芝 ( 溌術後 ~211 ~iii!) : 術後般ノ排 Hl 良好エシテ令 a 且悌 ii:.. 下降シ夕方 1i 国間後ヨリ再ピ後熱, 財後 ::J/-:l9 C L 三千二弓リ L ゴム 1 排般符ガ属 ~h 或ノ 1~1 案内ダメ 7 挿入シテ純過ヲ槻祭スルコトニシタ所, 般 / 排 l:ll~.l::f.l.l\ ペ波 = 良好デ今主主 3 ヶ月間頑強 ニ持綴セル弛援熱モ次第二下降, 一般紙窓モ司 ~l!fj ニ依復シ * 9, 日 ~I"'" 現病廃 : 12/1( タ, 仕事ヲ了へテ錫宅後誘因ナタシテ突然腹痛アり, 一過性 / 泌シイ恥 ~!: ト下痢 / 後症 {[U 明 快先 ト p ログ翌日再ピ下腹部 = 副首再ヲ蘇へ笠 ~ 日疹痛ノ 殊与組育部品者明トナリ, 念性 A 様突起炎ト診
断ザレテ長波病院ニ入院シ担 下痢 jli( ピ.'it; 心幡町二ノ 後病常初アツタノミヂ ~). 後ノ ナイト云 7 入院時ノ所見 : 検視 ::.~ o (., 械税制 Y 々尖鈴, l 阪神司今ンド正常, f' 象ノ う上司 rjr 血 ;!; HM~ k ナシ 版痛ノタメ { j 白血球ヰ j~ ( H,1100 ) アリ, 尿中ノ大腸菌ハ険性 J 後方ニ移動シテヰル以ヂアルガ腹佐内ヵ 舵筒 L サレルコトヲ恐レテ束手也及セズ了, 廻育部卜!) 骨然 ~ トェ排般が :: ヲ挿入 v 手術ヲ了ツタ 腹膝内股 1 夜ヲ検鏡スル =, 多元 ; ノ般主主ト庭 h ニ Kapsel ヲ有スル肺炎 ;~ 球商ヲ詑 タルノミデ大 l 陽商, 稲荷状球商, fil\ 鎖扶球商, 腸球菌, 千体首毒事ノ,_ ~ テ陰性デアツ 51 性腹膜炎ハ全身症欣ガ強イ ~J =- 腹部ノ所見ハ軽イ, f:!p チ若年者ノ ; 場合 = 見ラ y レ 幅吐下痢ヲ 入院時所見 : 悼係, 条英 l~~ 子. 査員 t 史, 世豊温, 巴 : f 事. 呼吸等凡ベテ正常 =- ノ 自主 ~/j 緊張著明ヂx ; 支持?=- ~1 首 jアレ共局所 / 温度上昇ナシ 三二三ど ~' 二氏佐官民 p ; 三性
手術 Ffr 見.( 初 IJ~ 重庄司たヨリ約 24 時間後手術 ) 右 i 庄腹筋外皮切ニテ腹骸ニ主主ス 腹膜ノ 温度ニ肥厚, 廻膏部ノ ll 量様突起益 tlu 像 7 ~ 己シ, 其ノ依, 入者名トヨ高精部 1 ノ r;m タ癒着シ, 症ハ共ノ経過ガ慢性ノモノナ Jl.- コトハ明ラカ = シテ恐ラクハ移動 I~!: 盲腸ガソノー原因ヲナシ, 家族 ~: 父親ガ脳溢血デ死亡, 出血性素閃ヲ認ム L シピい感, 知 S 吾鈍麻ヲ来シ, i 悦次其 I~ 結問 7 帯大シ, 3 月 中旬 = ハ右側 lj 下肢全面, tr. 仰 lj)m~ 閥節以下ユ.& 分与上スル事ガ不可能トナ H 輝度ノ歩行困難ヲ伴 7.:. 主リ, i I 可次是等ノ症刊か 其 / 度ヲ場強スルユ主レリ ~z ムルタト ',/~ 常ナタ, X 線量 ~J! 竜 = 於テモ何等病的要望化ヲ認メズ 下肢ノ血符迩動品,,, 線障碍, 明シ, ~p チ左側下肢金悌 = 痕塑性蹴搾アリ, 背 f 立トシテ下肢ノ運動ヲ命ズノレユ右側 IJ ノ 正常ナルモ, 左側ノ 運