Microsoft iSCSI Software Targetを使用したクラスタへの共有ディスク・リソースの提供

Similar documents
改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2014/7/10 - 目次 1. はじめに クラスター構築の流れ Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 OS のセットアップ時の注意... -

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 Windows Server Failover

Cisco Unity 8.x サーバの名前の変更または 別のドメインへの Cisco Unity 8.x サーバの 移動

目次 本書の取り扱いについて... 3 事前準備... 4 MultiPoint Server 2011 OEM 版のインストール (OS リカバリー用のディスク領域を使う場合の起動方法 )... 5 MultiPoint Server 2011 OEM 版のインストール (OS リカバリー用のメデ

マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシンサービス 管理者マニュアル [ 管理者さま向け ] 2018 年 10 月 15 日 Version 3.0 bit- drive 2018/10/15 Version 3.0 マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシン

Symantec AntiVirus の設定

Transitioning from Microsoft® Exchange Server 2003 to Exchange Server 2007 while using HP StorageWorks All-in-One Storage System for storage

Microsoft® Windows® Server 2008/2008 R2 の Hyper-V 上でのHP ProLiant用ネットワークチーミングソフトウェア使用手順

iStorage NS500Bx系 管理者ガイド (詳細編)

音声認識サーバのインストールと設定

目次 はじめに StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 必要なソフトウェアを確認する ダウンロードする インストールを実行する Window

Client Management Solutions および Mobile Printing Solutions ユーザガイド

VPN 接続の設定

. 目次 概要 リストア環境の設定... 3 ステップ 1-1 Recovery Environment メディアからの起動... 3 ステップ 1-2 タイムゾーンの選択... 4 ステップ 1-3 必要なドライバの読み込み... 5 ステップ 1-4 ネットワークドライブの割り当

(6) コンボドライブのドライブ文字の変更 コンピュータの管理 ウィンドウの右下側フレームの CD-ROM 0 DVD (E:) と書かれた箱 ( 図 02-2) にマウスのポインタを合わせ, 右ボタンをクリックしてメニューを表示する メニューから ドライブ文字とパスの変更 (C)... を選択する

目次 はじめに StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 必要なソフトウェアを確認する ダウンロードする インストールを実行する Window

Microsoft Word - WE-InstMan382J sol.doc

Express5800/51Le電源交換

Microsoft Word - JRE_Update_6.doc

ベストプラクティスガイド ShadowProtect 回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア 2015 年 4 月 20 日 更新日 : 2017 年 10 月 25 日

管理アカウントの TACACS+ 認証をサポートするための Cisco VPN 3000 コンセントレータの設定方法

ActiveImage Protector 2016 R2 for Express5800 / ftサーバ

RADIUS サーバを使用して NT のパスワード期限切れ機能をサポートするための Cisco VPN 3000 シリーズ コンセントレータの設定

VPN ユーザを管理し、RV016、RV042、RV042G および RV082 VPN ルータの速い VPN を設定して下さい

HP ThinUpdateを使用したWESシンクライアントイメージリストア手順書

SonicDICOM Cloud Connector インストール手順書 SonicDICOM Cloud Connector とは 検査装置が撮影した画像を自動的にクラウドへアップロー ドするためのソフトウェアです 1 前準備 クラウド上に PACS を作成する SonicDICOM Cloud

目次 1 VirtualBoot for Hyper-V とは バックアップを実行するマシンの設定 確認すべきこと SPX によるバックアップ VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定 確

(Veritas\231 System Recovery 16 Monitor Readme)

1. Microsoft Loopback Adapter のインストール 1) ノートパソコンにおいて そのパソコンの管理者アカウントによりログオンします 2) [ スタート ] > コントロールパネルを開きます 3) 表示方法 : カテゴリの場合には ハードウェアとサウンド > デバイスマネージ

PowerPoint プレゼンテーション

DigiCert SSL/TLS 証明書 Microsoft IIS 8.0/8.5 証明書コピー/サーバー移行手順書

Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製

Windows Server バックアップとRDXを使用したHPE StoreEasyストレージ システムのバックアップおよび復元

WindowsシンクライアントでPCと同じ組み合わせキーを利用する方法

Microsoft Word - ESX_Setup_R15.docx

HP Device Manager4.7インストール・アップデート手順書

ソフトウェアの更新ユーザーガイド

2006 年 5 月 23 日 クライアント サーバ環境プリンタドライバアップグレード方法 ~ Windows 2000 サーバ /Windows 2003 サーバ ~ ( システム管理者の方へ ) Windows 2000 サーバ /Windows 2003 サーバから WindowsXP Pro

Copyright 2007, 2008 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製

グループポリシーを使用してWindowsデバイス用のHP DaaSクライアントのサイレント登録

Microsoft Word - CBSNet-It連携ガイドver8.2.doc

Microsoft Windows XP Professional x64 Editionインストール方法説明書

R76/Gaia ブリッジ構成設定ガイド

PowerPoint Presentation

AW-SF100 Web アプリ版導入手順書 Revision Professional AV Systems Business Unit Panasonic AVC Networks Company Panasonic Co., Ltd.

SQL Server または MSDE のバージョン、およびサービス パック レベルの確認

Configuring_01

付録

WES7シンクライアントIE11アップデート手順書

WES7/WE8SシンクライアントVMwareHorizonClientアップデート手順書

Windows Server 2003 Service Pack 適用手順書

クラスタ構築手順書

Cisco CallManager および Cisco Unity でのパスワード変更の設定例

Acronis® Backup & Recovery ™ 10 Advanced Editions

HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack - Windows Editionサポート マトリックス

How to Install and Configure Panorama Panorama のインストールと設定 Panorama は Palo Alto Networks のサポートサイトからダウンロード可能な VMware イメージです 本書は Panorama のインストールと Panora

(株) 殿

Microsoft Word - L08_Backup_Lab.docx

Microsoft Word JA_revH.doc

Cisco MXE のリカバリ

LEAP を使用して Cisco ワイヤレス クライアントを認証するための Funk RADIUS の設定

アカウント情報連携システム 操作マニュアル(一般ユーザー編)

PowerPoint プレゼンテーション

次 はじめに ブラウザーサポート デフォルトのIPアドレスについて

Road Hog / Road Hog Full Boar コンソール Flying Pig Systems 2012/06 起動可能な USB フラッシュドライブを使用したリストア USHIO LIGHTING Ver 1.0 この資料は コンソールのフル又はパーシャルリストアに使用できる USB

Microsoft Exchange Server 2003/2007 と IM and Presence との統合

簡単設定でスマホをブロック!仮想化時代の情報漏えい対策に最適なツール

プリンタドライバのインストール. Windows で使用する場合 Windows プリンタドライバのインストール方法は 接続方法や使用するプリンタドライバによって異なります また コンピュータの OS によってインストール方法が異なります お使いのコンピュータの OS に合わせて 以下の参照ページを

SAMBA Stunnel(Windows) 編 1. インストール 1 セキュア SAMBA の URL にアクセスし ログインを行います xxx 部分は会社様によって異なります xxxxx 2 Windows 版ダウンロード ボ

Oracle Business Intelligence Standard Edition One のインストール

Master'sONEセキュアモバイル定額通信サービス(MF120)設定手順書(Ver1_2).doc

Microsoft Word - nvsi_090200jp_r1_nvbsvr_mscs.doc

PowerPoint プレゼンテーション

Windows Server 2003 Service Pack 適用手順書

ConsoleDA Agent For Server インストールガイド

2014 年 11 月 ボリュームライセンスサービスセンターで Online Service をアクティブ化する Open プログラムのお客様は VLSC の新しい [Online Service のアクティブ化 ] セクションのシンプルなプロセスに従って マイクロソフトボリュームライセンスサービス

KDDI ホスティングサービス G120 KDDI ホスティングサービス G200 WordPress インストールガイド ( ご参考資料 ) rev.1.2 KDDI 株式会社 1

CEM 用の Windows ドメイン コントローラ上の WMI の設定

HPE ProLiant Thin Micro TM200 サーバー Microsoft Windows Server インストール手順

はじめに このマニュアルには マイクロソフト社製 Windows 7/Server 2008 R2 で沖データプリンタ MICROLINE シリーズ B シリーズ C シリーズをお使いいただくためのソフトウェアのセットアップ方法が書かれています ご使用になる前に 必ず本マニュアルをお読みください 表

End Users

Microsoft Word - バーチャルクラス(Blackboard)ログイン方法ガイド.docx

Microsoft Word - AW-SF100導入手順書(スタンドアローン版)_ doc

改版履歴 版数 改版日付 改版内容 /03/14 新規作成 2013/03まで製品サイトで公開していた WebSAM DeploymentManager Ver6.1 SQL Server 2012 製品版のデータベース構築手順書 ( 第 1 版 ) を本 書に統合しました 2

VNX ファイル ストレージの管理

カルテダウンロード 操作マニュアル

Microsoft Word - nvsi_090203_r1_sanboot_vaultdr.doc

Vectorworksサイトプロテクションネットワーク版-情報2

Team Foundation Server 2018 を使用したバージョン管理 補足資料

iStorage NSシリーズ管理者ガイド(詳細編)

ご注意 1) 本書の内容 およびプログラムの一部 または全部を当社に無断で転載 複製することは禁止されております 2) 本書 およびプログラムに関して将来予告なしに変更することがあります 3) プログラムの機能向上のため 本書の内容と実際の画面 操作が異なってしまう可能性があります この場合には 実

Scripting Tools for Windows PowerShell リリースノート

Crucial Client SSDでのファームウェアアップデート手順

Microsoft Word - プリンター登録_Windows XP Professional.doc

TimeTracker FX セットアップガイド 補足資料 2/14 0. はじめに 本資料は [TimeTracker FX セットアップガイド ] では説明していない Microsoft SQL Server 2005 ( 以下 SQL Server 2005) の設定や操作方法を補足するための

PRIMEQUEST 1000シリーズ WS2008 NTP設定手順書

Express5800 シリーズ Windows Server 2019 NIC チーミング (LBFO) 設定手順書 Microsoft Windows Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です その他 記載され

Microsoft Word - eRecovery v3-1.doc

HPネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティ エージェント ユーザ ガイド

Auto Tracking Server Software 導入手順書

Transcription:

Microsoft iscsi Software Target を使用したクラスタへの共有ディスク リソースの提供 はじめに... 2 クラスタ ホスト エントリの作成... 3 イニシエータの設定... 7 クラスタ ノード 1 のイニシエータ... 7 クラスタ ノード 2 のイニシエータ... 7 iscsi 仮想ディスクのエクスポート... 8 iscsi デバイスの初期化... 11 Microsoft クラスタ サービスの設定... 13 クラスタの作成... 13 新しいノードの追加... 15 新しい共有ディスク リソースの追加... 17 iscsi デバイスの変換... 17 詳細情報... 21

はじめに ソフトウェアのクラスタリングとは 2 つ以上のサーバが 1 つの単位として動作する設定です 1 つのサーバに障害が発生した場合 クラスタ内の別のノードが作業負荷を引き受け クラスタは中断することなく機能し続けます Microsoft iscsi Software Target では HP All-in-One Storage System または ProLiant Storage Server がクラスタの作成に必要な外部共有ストレージ デバイスとなることが可能になり コスト効率の高いクラスタ ソリューションを提供します このドキュメントでは 共有クラスタ ディスク プロバイダとしてMS iscsi Targetを使用し クラスタを設定する方法を説明します MS iscsi Targetの他に このソリューションではMicrosoft Cluster Service Windows Server 2003 およびMS iscsi Initiatorを使用して 2 つのノード アクティブ / パッシブ クラスタを作成します Microsoftのクラスタ化テクノロジについて詳しくは 次のURLを参照してください http://www.microsoft.com/windowsserver2003/technologies/clustering/default.mspx 図 1. Microsoft iscsi Target がクラスタに提供する共有ディスク リソース 2

クラスタ ホスト エントリの作成 ホストとは Microsoft iscsi Target が提供するストレージ サービスを使用する任意のイニシエータ またはイニシエータのグループです この場合 ホストはクラスタになります イニシエータが MS iscsi Target に接続する前に MS iscsi Target が認識できるようにホストを作成する必要があります このステップでは クラスタに対して MS iscsi Target でホスト エントリを作成する方法を詳しく説明します 先に進む前に クラスタ マシンの iscsi Qualified Name(IQN) の準備をしておいてください 注記 : IQN は Microsoft iscsi Initiator インタフェースの [General] タブにあります Microsoft iscsi Software Target の用語では ホストは iscsi Target と呼ばれることに注意してください 1. 管理者権限を持つアカウントを使用して Storage Server にログオンします 2. Microsoft iscsi Software Target MMC インタフェースを起動します ([Start] -> [Programs] -> [Administrative Tools] -> [Microsoft iscsi Software Target] の順に選択します ) 3. iscsi Target ノードをクリックします 詳細ビュー ( 右ペイン ) を右クリックし コンテキスト メニューから [Create iscsi Target] を選択します 図 2. iscsi Target の作成 4. ウィザードの [Welcome] ページの [Next] をクリックします 5. この iscsi Target の名前を入力します 説明を入力することもできます [Next] をクリックします 3

図 3. iscsi Target の名前と説明 6. [iscsi Initiators Identifiers] ページで [Advanced] をクリックします [Advanced Identifiers] ウィンドウが開きます 7. [Add] をクリックします [Add/Edit Identifier] ウィンドウが開きます a. [Identifier Type] のドロップダウン リストから [IQN] を選択します b. [Value] ボックスに クラスタの最初のノードの IQN を入力します ノードの IQN を判別するには 該当するノードで iscsi Initiator ユーザ インタフェースを起動します [General] タブに IQN が表示されます c. [OK] をクリックします 8. クラスタの 2 番目のノードの Initiator IQN に対して ステップ 7 を繰り返します 9. [OK] をクリックし [Advanced Identifiers] ウィンドウを閉じます 10. ウィザードの [Next] をクリックします 4

図 4. Initiator の選択 11. [Finish] をクリックして iscsi Target を作成します 12. エラーが発生しなければ 新しい iscsi Target が作成されています 新しい iscsi Target がビュー ペインに表示されます 新しいエントリを右クリックし コンテキスト メニューから [Properties] を選択します 13. [Properties] ノートブックが表示されます IQN のノートを作成します ノートブック ウィンドウを閉じます 5

図 5. [Properties] ノートブック 6

イニシエータの設定 Microsoft iscsi Software Initiator は 次の Microsoft Web サイトからダウンロード可能です http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=12cb3c1a-15d6-4585-b385-befd1319f 825&displaylang=en 先に進む前に 両方のクラスタ マシンに MS iscsi Initiator がインストールされていることを確認します クラスタ ノード 1 のイニシエータ 1. 管理者権限を持つアカウントを使用してクラスタ ノード 1 サーバにログオンします 2. MS iscsi Initiator アプレットを起動します 3. [Discovery] タブを選択します Target Portal グループで [Add] をクリックします 4. [Add Target Portal] ウィンドウに iscsi Target ストレージ サーバの IP アドレスまたは DNS 名を入力します [OK] をクリックし ウィンドウを閉じます 図 6. ターゲット ポータルの追加 5. [Targets] タブをクリックします 今追加したターゲットの IQN を選択し [Log On] をクリックします ターゲット IQN は ページ 5 のステップ 10 にあるホスト プロパティ ウィンドウの [Target Name] と同じになっている必要があります 6. [Log On to Target] ウィンドウが開きます [Automatically restore this connection...] ボックスを選択し 永続的な接続として設定します 7. [OK] をクリックしてウィンドウを閉じ 操作を完了します 正常に完了すると イニシエータが iscsi Target にログオンした状態になっています クラスタ ノード 2 のイニシエータ 1. 管理者権限を持つアカウントを使用してクラスタ ノード 2 サーバにログオンします 2. 前に述べた クラスタ ノード 1 のイニシエータ セクションの手順に従って iscsi Target にログオンします 3. コンピュータをシャットダウンします 先に進む前に このコンピュータが完全にシャットダウンしたことを確認します 7

iscsi 仮想ディスクのエクスポート この部分では クォーラムおよび汎用ディスクとして使用される iscsi 仮想ディスクをクラスタにエクスポートする方法を説明します 1. 管理者権限を持つアカウントを使用して Storage Server にログオンします 2. Microsoft iscsi Software Target MMC インタフェースを起動します ([Start] -> [Programs] -> [Administrative Tools] -> [Microsoft iscsi Software Target] の順に選択します ) 3. Devices ノードをクリックします 4. Devices ノードの詳細ビューで クラスタのクォーラム ディスクとして使用するボリュームを選択します 右クリックして [Create Virtual Disk] を選択します 図 7. 新しい仮想ディスクの作成 5. ウィザードの [Welcome] ページの [Next] をクリックします 6. [File] ページで 仮想ディスクとして使用するファイルの完全パスを指定します ファイルが存在しない場合 Microsoft iscsi Target により自動的に作成されます [Next] をクリックします 8

図 8. ファイル パスの指定 7. [Size] ページで 仮想ディスクに使用するサイズを指定します すでにファイルが存在する場合は 新しいサイズを指定できません クォーラム ディスクの場合 ほとんどの環境ではサイズを 2GB に設定すれば十分です [Next] をクリックします 図 9. 仮想ディスク サイズの選択 9

8. この iscsi 仮想ディスクの説明を指定します ( この作業はオプションです ) [Next] をクリックします 9. [Access] ページで [Add] をクリックし この iscsi 仮想ディスクをクラスタ ノードに割り当てます 10. [Add Targets] ウィンドウで 前の手順で作成した Target を選択し [OK] をクリックします [Next] をクリックします 図 10. iscsi Target の追加 11. [Finish] をクリックして iscsi 仮想ディスクを作成します 12. この手順を繰り返して 汎用クラスタ ディスクとして使用する iscsi 仮想ディスクを作成します 手順が完了したら それぞれの iscsi 仮想ディスク インデックスで識別される 2 つの iscsi 仮想ディスクが作成されています 10

iscsi デバイスの初期化 iscsi 仮想ディスクをエクスポートする場合 イニシエータ マシンには新しいディスク デバイスとして表示されます これらのデバイスをクラスタ ディスクとして使用するには まず初期化する必要があります 1. 管理者権限を持つアカウントを使用してクラスタ ノード 1 サーバにログオンします 2. Computer Management コンソールを起動します 3. [Disk Management] を選択します 4. ウィザードに従い 新しいディスクを初期化します Windows が提供するデフォルトの設定を使用します デフォルトでは ディスクがベーシックディスクとして初期化されます MSCS が動作するのは基本ディスクだけです 5. ウィザードによる初期化が完了したら 未割り当てのスペースを右クリックし [New Partition] を選択します ウィザードの手順に従い クォーラム ディスクとして使用するための NTFS パーティションを作成します Windows が提供するデフォルトの設定を使用します ( ほとんどの環境では デフォルトの設定で十分です ) 図 11. 新しい NTFS パーティションの作成 6. 他のディスク デバイスに対して ステップ 5 を繰り返します この新しいパーティションは 汎用クラスタ ディスクです 11

図 12. 汎用クラスタ ディスクとしての新しいパーティションの作成 7. このサーバをシャットダウンします 完全にシャットダウンされたら クラスタ ノード 2 サーバを再起動します 8. 管理者権限でログオンします 9. Computer Management を起動し [Disk Management] を選択します クラスタ ノード 1 と同一のドライブレターにする必要がありますので 異なる場合は同一のドライブレターに変更します 図 13. ドライブ文字の変更 10. クラスタ ノード 2 サーバをシャットダウンします クラスタ ノード 2 サーバが完全にシャットダウンされたら クラスタ ノード 1 サーバを再起動します 12

注記 : クラスタ内に 2 つ以上のノードがある場合 先に進む前に 前に述べた手順を繰り返して すべてのクラスタ サーバ上の iscsi 仮想ディスクを初期化してください Microsoft クラスタ サービスの設定 この時点で 必要となるすべての共有ストレージの作成が完了しています 残りの作業としてクラスタを作成し これらのリソースを使用するように設定します クラスタの作成 1. クラスタ ノード 1 サーバで [Cluster Administration] コンソールを起動します 2. [Open Connection to Cluster] ウィンドウの [Action] ドロップダウン リストから [Create new cluster] を選択します 図 14. 新しいクラスタの作成 3. [New Server Cluster] ウィザードの [Welcome] ページで [Next] をクリックし クラスタの作成を開始します 4. [Cluster Name and Domain] ページで該当するクラスタとドメイン名を指定します 13

図 15. クラスタ名とドメインの指定 5. ウィザードの [Select Computer] ページの [Next] をクリックします クラスタ内の最初のノードのコンピュータ名がすでに入力されています 入力されていない場合は 編集ボックスのコンピュータ名を指定します ウィザードにより 共有リソースとネットワーク接続などの設定が分析されます エラーが発生しなかった場合は [Next ボタンが有効になります エラーが発生した場合は 先に進む前に情報を分析し エラーを修正してください 6. [Next] をクリックします 7. [IP Address] ページでクラスタの IP アドレスを指定します このアドレスはクラスタ名にマップされ 他のコンピュータが使用することはできません [Next] をクリックします 8. [Cluster Service account] ページでサービスを実行するドメイン アカウントを指定します このアカウントは管理者権限を持つドメイン ユーザになっている必要があります [Next] をクリックします 9. [Proposed Cluster Configuration] ページのすべての情報が正しいことを確認します [Next] をクリックし クラスタを作成します ウィザードによりクラスタの作成が開始されます このプロセスには数分かかります エラーが発生した場合 ログとエラー メッセージを分析し 問題のトラブルシューティングを行います 完了したら [Next] ボタンが有効になります 10. [Next] をクリックします 14

図 16. [Create cluster status] ページ 11. [Finish] をクリックします これでクラスタが機能するようになり 追加ノードをクラスタに追加できます 新しいノードの追加 1. クラスタ ノード 2 サーバを起動します 2. 管理者権限を持つアカウントを使用してサーバにログオンします 3. [Cluster Administrator] コンソールを起動します 4. [Open Connection to Cluster] ウィンドウの [Action] ドロップダウン リストから [Add nodes to the cluster] を選択します 5. [Cluster or server name] ドロップダウン リストで 新規作成したクラスタの名前を指定します [OK] をクリックし このサーバをクラスタに追加します 図 17. クラスタへのノードの追加 6. [Welcome] ページの [Next] をクリックします 15

7. [Select Computers] ページで [Add] をクリックし クラスタにサーバを追加します [Next] をクリックします 図 18. クラスタへのサーバの追加 ウィザードにより すでにある設定が分析されます エラーが発生しなかった場合は [Next ボタンが有効になります エラーが発生した場合は 先に進む前に詳細情報を分析し エラーを修正してください 8. [Next] をクリックします 9. クラスタ サービスを実行するために提供される ユーザのパスワードを入力して [Next] をクリックします 10. [Proposed Cluster Configuration] ページで [Next] をクリックし このサーバをクラスタに追加します 11. [Finish] をクリックします サーバがクラスタのノードになりました 16

新しい共有ディスク リソースの追加 クラスタに追加ディスクが必要になるときがあります まず 1 つを除きすべてのクラスタ ノードをシャットダウンします このノードがすべての共有リソースを完全に制御できることを確認します iscsi 仮想ディスクをクラスタ ノードにエクスポートして初期化するには 8 ページの iscsi 仮想ディスクのエクスポート と 11 ページの iscsi デバイスの初期化 セクションを参照してください 次に 以下の手順に従ってディスクをクラスタ リソースに追加します 注記 : iscsi 仮想ディスクをクラスタ ディスクに変換する前に 1 つのクラスタ サーバだけが常に新規作成した iscsi 仮想ディスクにアクセスできることを確認してください この確認ができていないと iscsi 仮想ディスクのデータが破壊されます iscsi デバイスの変換 1. 管理者権限を持つアカウントを使用してアクティブ クラスタ ノードにログオンします 2. [Cluster Administrator] コンソールを起動し クラスタへの接続を開きます 図 19. クラスタへの接続を開く 3. Resource ノードを右クリックし [New] -> [Resource] の順に選択します 17

図 20. 新しいリソースの作成 4. 新しいリソースの名前を指定します [Resource Type] で リストから [Physical Disk] を選択します [Group] で リソースが属するグループを選択します [Next] をクリックします 図 21. 新しいリソースのプロパティ 5. [Possible Owners] ページで 可能な所有者としてクラスタのすべてのノードを指定します [Next] をクリックします 18

図 22. 可能なリソース所有者の指定 6. [Dependencies] ページの [Next] をクリックします ディスク リソースには 依存関係は必要ありません 7. ディスクのリストから新規作成パーティションを選択します [Finish] をクリックします 図 23. 新規作成パーティションの選択 8. Resource ノードの詳細ビューに 新しいリソースがオフラインとして表示されます リソースを右クリックし コンテキスト メニューから [Bring Online] を選択します 完了すると ディスクがクラスタ ディスクになります クラスタ内の他のサーバを起動します 19

図 24. リソースのオンライン化 20

詳細情報 HP StorageWorks All-in-One Storage Systems について詳しくは http://www.hp.com/go/aiostorage または http://www.hp.com/jp/aio にアクセスしてください 2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P. ここに記載された情報は予告なく変更されることがあります HP の製品とサービスに付属する保証書のみによって規定されます 本書のいかなる掲載物も追加保証を意味するものではありません HP は 本書に含まれる技術的または編集上の誤りあるいは脱落に責任を負いません Linux は 米国における Linus Torvalds の登録商標です Microsoft および Windows は米国における Microsoft Corporation の登録商標です UNIX は The Open Group の登録商標です 2007 年 3 月 21