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Portable Images Network Tool(PINT)Linux readme バージョン 1.0.0 HP 部品番号 : 573878-193 第 1.0.0 版

Copyright 2009, 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Legal Notices Confidential computer software. Valid license from HP required for possession, use or copying. Consistent with FAR 12.211 and 12.212, Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items are licensed to the U.S. Government under vendor's standard commercial license. The information contained herein is subject to change without notice. The only warranties for HP products and services are set forth in the express warranty statements accompanying such products and services. Nothing herein should be construed as constituting an additional warranty. HP shall not be liable for technical or editorial errors or omissions contained herein.

目次 1 概要...5 2 リリース情報...6 3 インストール...7 4 推奨される使用方法...8 5 操作...9 PINT の有効化および無効化...9 移行の決定...9 6 サポートされている環境...14 7 HP の連絡先...15 目次 3

例目次 5-1 System NIC Migration Configuration File に追加された MAC アドレス...11 5-2 強制移行の流れ...12 4

第 1 章概要 HP Portable Images Network Tool(PINT) は HP Virtual Connect を使用する HP BladeSystem c-class ブレードと HP BladeSystem c-class ブレード上の VMware ESX 仮想マシンの間でオペレーティングシステムイメージを移行する際のネットワーク問題を解決するために使用されます 具体的には PINT は c-class ブレードと VMware ESX オペレーティング環境との間で 物理サーバーから ProLiant サーバーへ (P2P) 仮想マシンから仮想マシンへ (V2V) 仮想マシンから ProLiant サーバーへ (V2P) および物理サーバーから仮想マシンへ (P2V) といったオペレーティングシステムイメージの移行を行う際に発生する ネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) の設定問題を解決します 注記 : オペレーティングシステムイメージを新しいネットワーク環境 ( 新しいサブネットなど ) に移行する場合 イメージには IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ルーティング NICチーム ファイアウォール設定などの新しいネットワーク設定が必要です PINT は 最適なアルゴリズムを使用して オペレーティングシステムイメージの移行時にも NIC 設定を維持します このアルゴリズムは ターゲットサーバーへの移行後も ソースサーバーの NIC 設定を維持します 重要 : ターゲットサーバーのNICに ソースサーバーとは異なるドライバーセットが必要な場合は ターゲットサーバーでPINTを使用する前に新しいドライバーをインストールする必要があります 5

第 2 章リリース情報 PINT バージョン 1.0.0 PINT の初版リリース PINT バージョン 1.0.0-6 PINT for RHEL5.X の初版リリース PINT バージョン 1.0.0-6 hp-pint スクリプトで次の Linux コマンドを使用して PINT を有効および無効にできるようになりました Linux:chkconfig --add /etc/rc.d/init.d/hp-pint chkconfig --del /etc/rc.d/init.d/hp-pint SuSE:/usr/lib/lsb/install_initd /etc/init.d/hp-pint PINT バージョン 1.0.0-4 /usr/lib/lsb/remove_initd /etc/init.d/hp-pint PINT for RHEL6.X の初版リリース PINT バージョン 1.0.0-3 PINT for SLES 10.2 10.3 および 11.X の初版リリース 6

第 3 章インストール Linuxの場合は 次のインストール手順に従います 1. Insight Controlサーバー移行アプリケーションステーション上のInsight Controlサーバー移行ディレクトリ \PI\PINTフォルダーからソースサーバーに hp-pint-redhat-x-x.x.x-x.i386.rpmファイルをコピーします 2. rpm -ihv hp-pint-redhat-x-x.x.x-x.i386.rpmを実行して PINTサービスをインストールし起動します SuSEの場合は 次のインストール手順に従います 1. Insight Controlサーバー移行アプリケーションステーション上のInsight Controlサーバー移行ディレクトリ \PI\PINTフォルダーからソースサーバーに hp-pint-suse-x-x.x.x-3.i586.rpmファイルをコピーします 2. rpm -ihv hp-pint-suse-x-x.x.x-3.i586.rpmを実行して PINTサービスをインストールし起動します PINT は Insight Control サーバー移行の [ エージェントの展開 ] ページからインストールすることもできます 次のように操作してください 1. ユーザー名 パスワード およびドメインを入力して Insight Control サーバー移行にログインします 2. [ エージェントの展開 ] をクリックします 3. [PINT ( オプション )] セクションで [Linux] を選択します 4. [IP アドレス ] [ ユーザー名 ] および [ パスワード ] ボックスに認証情報を入力します ソースサーバーでは パスワードをブランクにすることはできません 5. [PINT のインストール ] をクリックします 6. 移行エージェントのデプロイメントステータスと結果を表示します 7

第 4 章推奨される使用方法 PINT の主な使用モデルは ソースサーバーの静的ネットワーク設定を保持しておきたい場合のオペレーティングシステムの移行です 通常 Linux オペレーティングシステムは ターゲットサーバーで検出された NIC ごとに 新しいネットワークインターフェイス設定を作成します これらの新しいインターフェイスは DHCP を使用するために設定されます PINT は ソースサーバーの静的設定をターゲットサーバーのインターフェイスに適用するためのメカニズムを備えています PINT を使用すると VMware ESX 上で稼動している仮想マシン および物理サーバーの任意の組み合わせに対する移行を容易に実行できます これには 次の移行が含まれます 物理サーバー間での Virtual Connect プロファイルの移行 元のサーバーの MAC アドレスが保持されます MAC アドレスが保持されない 物理サーバー間での移行 物理サーバーから仮想マシンへの移行 仮想マシンから物理サーバーへの移行 Insight Control サーバー移行は PINT なしで使用します Insight Control サーバー移行を実行すると PINT は無効になります このため Insight Control サーバー移行の実行後に PINT を再インストールする必要があります すでにドライバーがシステムイメージにロードされている場合は 類似のシステム間で移行を実行可能にするために Insight Control サーバー移行の後にターゲットサーバーに PINT を追加することができます 8

第 5 章操作 PINT の有効化および無効化 PINT を有効にするには 次に示すように適切なコマンドを使用してください 注記 : 移行後に Insightサーバー移行ソフトウェアでPINTが無効となります すでにドライバーがシステムイメージにロードされている場合は 類似のシステム間で移行を実行可能にするために Insight Controlによる移行の完了後にターゲットサーバーでPINTを再度有効にすることができます SLESオペレーティングシステムの場合は 移行後にYAST を使用してDHCPを有効にしないでください 代わりに次のenableコマンドを使用してください 移行の決定 Linux:# chkconfig --add hp-pint SuSE:# /usr/lib/lsb/install_initd /etc/init.d/hp-pint PINT を無効にするには 次に示すように適切なコマンドを使用してください Linux:# chkconfig --del hp-pint SuSE:#/ /usr/lib/lsb/remove_initd /etc/init.d/hp-pint PINT を有効にした後 次のコマンドを使用してください Linux: /etc/init.d/hp-pint start SuSe: /etc/init.d/hp-pint start PINT は オペレーティングシステムによって格納された以前のネットワーク設定である System NIC Migration Configuration File と オペレーティングシステムによって自動的に割り当てられる新しいネットワーク設定との比較に基づいて移行を決定します オペレーティングシステムを起動するたびに PINT は ネットワークコントローラーを 設定ファイルに格納されているハードウェア設定と比較します MAC アドレスの変更 PCI バスの変更などの相違を検出した場合は オペレーティングシステムは新しいデフォルト Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) 設定を新しいコントローラーに割り当てます 古い設定は 孤立化 されます ( つまり 設定はオペレーティングシステムに残りますが アクティブなコントローラーには適用されなくなります ) 次の条件は PINT が移行を決定する方法と その決定の内容を示しています 注記 : イメージをターゲットハードウェアに移行する前に ソースハードウェアにターゲットNICのドライバーをインストールする必要があります このドライバーをインストールしていないと オペレーティングシステムが孤立したNIC 設定を削除するため PINTがNIC 設定の移行に使用する情報が消失します 同一の MAC アドレス (Linux のみ ) - 新しいネットワークコントローラーが元のコントローラーと同じ MAC アドレスを持つ場合 (Virtual Connect プロファイルの移行後など ) PINT は MAC アドレスに基づいて 元の設定を新しいコントローラーに適用します PINT は 最初に オペレーティングシステムがバックアップしたネットワーク設定の設定値を読み込み その後 バックアップされていたネットワーク設定を動作可能なネットワーク設定に適用し 最後に そのネットワークインターフェイスについてオペレーティングシステムがバックアップしたネットワーク設定を削除します PCI バスのインスタンス化順序の変更 (Red Hat のみ ) - 新しいオペレーティング環境でオペレーティングシステムが起動するとき PCI バスが前のオペレーティング環境と異なる順序でインスタンス化を行うことがあります この場合 MAC アドレスは存在しますが 別のネットワーク設定に割り当て直されます PCI バスのインスタンス化が異なる順序で行われると オペレーティングシステムはネットワークコントローラーごとに変更を検出し ネットワーク設定を孤立化して デフォルトの DHCP ブートプロトコルをネットワークインターフェイスに割り当てます PINT は MAC アドレスを追跡します 各 MAC アドレスに以前に適用されていたネットワーク設定はその MAC アドレスに適用しなおされます これにより 移行前にその MAC アドレスに割り当てられていたネットワーク設定と設定が一致するようになります PINT の有効化および無効化 9

MAC アドレスが見つからない - MAC アドレスがネットワーク設定の MAC アドレスと一致しない場合 オペレーティングシステムは ネットワークコントローラーに割り当てられたネットワーク設定を孤立化します HP Insight Recovery P2V イメージ移行 または V2P イメージ移行では これは予想される動作です このシナリオでは オペレーティングシステムは新しい MAC アドレスをすべて確認します Linux では PINT は検出した各ネットワークコントローラーのネットワーク設定もすべて孤立化し 以前のオペレーティング環境のネットワーク設定をバックアップします この問題には 次のような解決策があります System NIC Migration Configuration File に追加された MAC アドレス - System NIC Migration Configuration File(/etc/sysconfig/network-scripts/migrate.cfg) に MAC アドレスが手動で追加されている場合 System NIC Migration Configuration File の Ethernet ネットワーク設定が MAC アドレスが一致するネットワーク設定に割り当てられます 10 操作

例 5-1 System NIC Migration Configuration File に追加された MAC アドレス 次に示すように イメージの移行の前に System NIC Migration Configuration File が変更されている場合 PINT はネットワーク設定を変更して System NIC Migration Configuration File での割り当てに合わせてネットワークハードウェアを追跡します <NIC-CFG-LIST> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>New MAC G</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> </ NIC-CFG-LIST> <NIC-CFG-LIST> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth0</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>New MAC G</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth1</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>New MAC H</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth2</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>New MAC E</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth3</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>New MAC F</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> </ NIC-CFG-LIST> System NIC Configuration File に MAC アドレスがない - Linux では System NIC Configuration ファイルに MAC アドレスがない場合 次に示すように 該当するネットワークコントローラー用にバックアップされたネットワーク設定がそのコントローラーのネットワーク設定に割り当てられます ifcfg-eth0.bak : ifcfg-eth0 ifcfg-eth1.bak : ifcfg-eth1 ifcfg-eth(n).bak : ifcfg-eth(n) 移行の決定 11

該当する NIC インデックスのバックアップがない場合や設定を別の NIC が使用している場合 オペレーティングシステムのデフォルト設定が保持されます SuSE では System NIC Configuration File で MAC アドレスが見つからない場合 次に示すように PINT が未使用の NIC 設定を昇順で新しい NIC に割り当てます ifcfg-eth0 : ifcfg-eth2 ifcfg-eth1 : ifcfg-eth3 ifcfg-eth(n) : ifcfg-eth(n+2) 新しいどの NIC でも未使用の NIC 設定を使用できない場合や設定が別の NIC に使用されている場合は オペレーティングシステムのデフォルト設定が保持されます 移行動作の強制実行 - 設定ファイルに情報を追加することで 特定の動作を強制的に実行できます ファイルの各 NIC 設定には <User-MAC-List> セクションがあり <UserMACAddress> エントリーが含まれます MAC アドレスに基づいて決定を下すような状況では PINT は このセクションのエントリーと比較してから システム MAC アドレスのリストをチェックします つまり 特定の設定を特定の NIC に強制的に移行したい場合は NIC の MAC アドレスを設定の <User-MAC-List> セクションに追加します 例 5-2 強制移行の流れ あるサーバーが 2 枚の NIC を装備しています そのサーバーを 2 枚の NIC を装備したサーバーに移行するが 各 NIC にどの設定を適用するかを指定したいと考えています ソースサーバーの設定ファイルの内容は 次のとおりです <NIC-CFG-LIST> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth0</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>00:0c:29:6c:23:5f</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth1</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>00:0c:29:6c:23:69</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> </NIC-CFG-LIST> ターゲットサーバーの NIC は 次の MAC アドレスを持つものと仮定します eth0 の MAC アドレスを 99-9E-9D-9C-A9-99 に eth1 の MAC アドレスを 99-9C-9D-9E-F9-99 に指定します イメージ移行前の eth0 の設定をイメージ移行後の eth0 に強制的に適用し イメージ移行前の eth1 の設定をイメージ移行後の eth1 に強制的に適用します /etc/sysconfig/network-scripts ディレクトリの migrate.cfg ファイル内の MAC エントリーを 次のように編集します <NIC-CFG-LIST> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth0</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>99:9e:9d:9c:a9:99</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> <NIC-CFG> <NIC INDEX>eth1</NIC INDEX> <MAC-LIST> <MAC>99:9c:9d:9d:9e:f9:99</MAC> </MAC-LIST> </NIC-CFG> </NIC-CFG-LIST> コマンドラインインターフェイス /usr/bin/hppint -i を入力して migrate.cfg ファイルを削除してから migrate.cfg ファイルを作成しなおします /usr/bin/hppint -u を入力して migrate.cfg ファイルを更新します PINT 移行アルゴリズムを使用してネットワーク設定を移行するには /usr/bin/hppint -m と入力します Linux のみ - オペレーティングシステムのネットワーク設定を /etc/sysconfig/hppint/ifcfg-save ディレクトリに ifcfg-ethx.bak ファイルとして保存するには /usr/bin/hppint -s と入力します Linux のみ - 保存済みのネットワーク設定を /etc/sysconfig/network-scripts ディレクトリに ifcfg-ethx.bak ファイルとして復元するには /usr/bin/hppint -r と入力します 12 操作

注記 : CLIは主にPINT 内部使用向けであり 次の方法でスクリプトを使用することをおすすめしま す 1. Linux のみ - /etc/init.d/hp-pint start 2. SuSeのみ - /etc/init.d/hp-pint start 移行の決定 13

第 6 章サポートされている環境 PINT は 仮想マシンで稼動する Insight Control サーバー移行によってサポートされるバージョンの Linux で動作します サポートされている特定の仮想環境について詳しくは HP Insight Software サポートマトリックス を参照してください 注記 : PINTでサポートされるオペレーティングシステムは Insight Controlサーバー移行がサポートするオペレーティングシステムと同じです 詳しくは HP Insight Softwareサポートマトリックス を参照してください PINT でサポートされる ProLiant サーバーは Insight Control サーバー移行がサポートする c-class ブレードと同じです 詳しくは HP Insight Software サポートマトリックス を参照してください 14

第 7 章 HP の連絡先 連絡先 : 日本 HP http://welcome.hp.com/country/jp/ja/contact_us.html 15