エンタープライズ クラウドジャーニー の最新動向 アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 プロフェッショナル サービス プラクティス マネージャ 山本 教仁 やまもと のりひと 2017年5月31日 2017, Amazon Web Services, Inc. or its Affiliates. All rights reserved.
山本 教仁 やまもと のりひと アマゾン ウェブ サービス ジャパン 株 プロフェッショナル サービス プラクティス マネージャ 日本でのプロフェッショナル サービス 立ち上げ時期からクラウド導入支援 ITトランスフォーメーション支援の プロジェクトを多数実施
2016 年 :SofA (Stages of Adoption) クラウド最適化 大規模移行 ハイブリッド化 個別プロジェクト
2017 年 : クラウドジャーニーの 2 つの道 価値 4. 再創造 1. 初期プロジェクト 2. ベース作り クラウド ネイティブ 3. 移行 技術的負債の返済 時間
他のエンタープライズ企業は クラウドで何をしているか
デジタル トランスフォーメーション 顧客接点や体験の再発明 プロセスの改善 新しい価値の創出
デジタル トランスフォーメーションの例 : McDonald s 2016 年 re:invent Keynote での発表より 30 万のデバイス 20 万のレジ 6,900 万のお客様 6,000 のメニューを支える新しい E コマースプラットフォーム ecp を AWS で構築 人 プロセス テクノロジーすべてを変革することで達成クラウドチームを作り Cloud Adoption Framework の活用 AWS プロフェッショナルサービスからの支援を受けながらコストやアーキテクチャに関するナレッジの蓄積とシェアを進める
Lean Enterprise の例 :GE デジタルカンパニーで No1 FastWorks はスタートアップの考え方をエンタープライズ企業に持ち込んだ リーン スタートアップ の著者 エリック リース氏の監修 ビジネス側も主導し IT 側がその実現手段として アジャイルな開発 クラウドを選択した 出典 : http://gereports.jp/post/111236241664/fastworks
デジタル トランスフォーメーションを実現するクラウド活用例 (IT ビュー ) デジタル トランスフォーメーションアプリケーション アジャイル開発 +DevOps 分析 可視化 既存システムとの接続 ガバナンス セキュリティ クラウド クラウド ネイティブ
IT システムイメージ Shield Security 機能 AP オンプレミス DC API Internet WAF DB DB 連携 既存 DB Streaming Data Lake DWH 可視化 CI (Deploy) CD (Provisioning)
IT 施策のポイント Internet Shield WAF Streaming 新アプリケーション Security AP アジャイル開発機能 +DevOps 分析 可視化 Data Lake DB 既存システムとの接続 DWH 可視化 DB 連携 ガバナンス セキュリティ クラウド CI (Deploy) CD (Provisioning) オンプレミス DC API 既存 DB
アジャイル開発 +DevOps Business Business Case Requirements Agile Development Use Case Features イテレーティブな開発 スクラム スプリント ストーリー ベロシティー Plan Go to market Business Agility Design Code Refactor Unit Test Bug Fix Deploy Developers (application) DevOps 継続的インテグレーション 継続的デプロイメント IT オートメーション 継続的デリバリ アプリケーション管理 IT Agility IT Operations (infrastructure) Provision Configure Orchestrate Deploy Report Monitor
分析 可視化 収集保存分析可視化 システムシステム リアルタイム分析 ダッシュボード システム Streaming DWH システム ETL DataLake 可視化 データ抽出 可視化 システム
既存システムとの接続 PC Mobile 1. アプリの分類 フロント更新系アプリ フロント参照系アプリ 取引等更新系があるか 情報系や参照系だけか 2. データの持ち方 更新系は API もしくは非同期メッセージングで直接アクセス DB 参照用マスターデータのコピーストレージ 3. インタフェース 直接アクセス / データコピーのインタフェース定義 API メッセージキュー DB レプリケーション ファイル転送 基幹系アプリ /DB
ガバナンス セキュリティ 共通セキュリティ VPC サービス Internet セキュリティ機能 ファイアウォール IDS/IPS WAF ログ取得 暗号通信他 サービス 新アプリケーション群 各サービスを 必ず共通セキュリティ VPC 経由での提供とする サービス
IT 施策のポイント 新アプリケーションアジャイル開発 +DevOps 分析 可視化既存システムとの接続ガバナンス セキュリティクラウド
デジタル トランスフォーメーションのための専門組織の立ち上げ IDC 調査 (2017 年 3 月 ) によると IT 部門の予算よりビジネス (LOB) 部門の IT 予算の方が伸びが速い イノベーションがビジネス部門をデジタルトランスフォーメーションの前線へと駆り立てており これが IT 部門の管轄外である シャドー IT へ もしくはこれまで以上に IT 部門と密接な連携 作業を余儀なくさせている http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerid=prus42405217 ガートナー バイモーダル な IT 組織に関する調査結果を発表 (2016 年 6 月 ) デジタル テクノロジを使用したプロジェクトの予定 / 実績がある企業のうち 約 3 割は従来の IT 部門と は別に専門組織を立ち上げていることが判明 IT 部門内に専門チームを作ったのが 40.6% ビジネス部門とタスクフォースチームを作ったのが 28.1% IT 部門とは別に新組織を立ち上げたのが 29.4% https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20160601-01.html
組織の役割分担例 新組織 デジタル トランスフォーメーション 新アプリケーション アジャイル開発 +DevOps 分析 可視化 既存システムとの接続 ガバナンス セキュリティ クラウド I T 部門
デジタル トランスフォーメーションを推進しようとしても ほとんどの予算が現状維持のために使われているため内側か ら変革を起こすことは非常に難しい IT予算の内訳 過去の遺産の維持費 技術的負債 Source: McKinsey Global Survey 成熟した組織は何年にも渡 る技術的負債を抱えて複雑 な状況にいる この問題に取り組まないと IT部門はビジネスニーズ に応えることができないし デジタル トランスフォー メーションも実現できない
クラウドジャーニーの 2 つの道 価値 4. 再創造 1. 初期プロジェクト 2. ベース作り クラウド ネイティブ 3. 移行 技術的負債の返済 CLOUD CENTER OF EXCELLENCE (COE) 時間
IT 部門が実施すべきこと デジタル トランスフォーメーションの支援と対応 全体 IT 方針の策定 役割分担の整理 デジタル トランスフォーメーションのための環境の整備 (DevOps 環境 可視化環境 既存システムのインタフェース セキュリティ ) 技術的負債の返済 古いテクノロジーの棄却 古いフレームワークからの脱却 古いソフトウェア / インフラアーキテクチャからの脱却 古いソフトウェア /OS バージョンからのバージョンアップ 自社の差異化につながるところ以外の整理 DC メンテナンス ハードウェアリプレース VM 環境運用 インベントリー管理等
技術的負債の返済 移行パターン ラベル Application Modernization / Change Effort R1 R2 R3 R4 R5 R6 移行パターン名 Retain 保持 Retire リタイア Rehost ホスト変更 Repurchase 買い替え Replatform プラットフォーム変更 Refactor リファクタリング 移行パターンの説明 お客様はサーバーとアプリケーションをオンプレミス環境に残す 移行の対象ではない オンプレミス環境でサーバーやアプリケーションを廃止する 移行の対象ではない サーバーやアプリケーションをオンプレ環境からクラウドにフォークリフティングする 移行したクラウドで稼働させるためには最小限の変更が必要になる場合がある 最小限の アプリケーションレイヤーの変更 ストレージの移行が必要なケースもある UAT - いくつかのアプリケーションのテストが必要 アプリケーションの置き換え 新しいクラウドアプリケーションやSaaSの可能性あり ストレージの移行が必要なケースもある クラウドで稼働させるOS データベースのバージョンアップ ストレージの移行が必要なケースもある いくつかのアプリケーションの変更が必要 アプリケーションの再インストールが必要 UATの実施は強く推奨UAT OSやデータベースの変更 ミドルウェアやアプリケーションをクラウドのマネージドサービスに変更 データ変換 データーベース移行 MySQL Auroraなど アプリケーションアーキテクチャーの再構築 UATは必要
技術的負債の返済 移行パターン ラベル Application Modernization / Change Effort R1 R2 R3 R4 R5 R6 移行パターン名 Retain 保持 Retire リタイア Rehost ホスト変更 Repurchase 買い替え Replatform プラットフォーム変更 Refactor リファクタリング 移行パターンの説明 お客様はサーバーとアプリケーションをオンプレミス環境に残す 移行の対象ではない オンプレミス環境でサーバーやアプリケーションを廃止する 移行の対象ではない サーバーやアプリケーションをオンプレ環境からクラウドにフォークリフティングする 移行したクラウドで稼働させるためには最小限の変更が必要になる場合がある 最小限の アプリケーションレイヤーの変更 ストレージの移行が必要なケースもある UAT - いくつかのアプリケーションのテストが必要 アプリケーションの置き換え 新しいクラウドアプリケーションやSaaSの可能性あり ストレージの移行が必要なケースもある クラウドで稼働させるOS データベースのバージョンアップ ストレージの移行が必要なケースもある いくつかのアプリケーションの変更が必要 アプリケーションの再インストールが必要 UATの実施は強く推奨UAT OSやデータベースの変更 ミドルウェアやアプリケーションをクラウドのマネージドサービスに変更 データ変換 データーベース移行 MySQL Auroraなど アプリケーションアーキテクチャーの再構築 UATは必要
技術的負債の返済でやるべきこと SoR= 既存環境 Mode 1 アプリケーション Mode 2 アプリケーション 安定志向決まったキャパシティ既存技術の流用 安定よりスピード柔軟なキャパシティ新技術の積極利用 =SoE 再分類 既存環境 Mode 1 アプリケーション フェイーンスタ API データ連携 データ配置 新クラウド環境 Mode 1.5 アプリケーション Mode 2 アプリケーション 基幹系でも改修していくもの キャパシティ変動のあるもの 新しい技術を取り入れていくもの
Mode 1.5 アプリ移行案 クラウド ネイティブへ 単純移行 可用性 & 拡張性対応 サーバレス化 アプリケーション アプリケーション ELB アプリケーション Auto Scaling API Gateway Lambda RDB RDB RDS DynamoDB
サーバレス :AWS Lambda とは? イベントソースファンクションサービスなど トリガー 利用 ロジック データ状態の変化 エンドポイントからのリクエスト Node.js Python Java C# リソース状態の変化
サーバレス :AWS Lambda とは? イベントソースファンクションサービスなど トリガー サーバ管理不要 ロジック 利用 勝手にスケール データ状態の変化 エンドポイントからのリクエスト リソース状態の変化 アイドル時間は課金なし Node.js Python Java C# 耐障害性も実装済
Mode 1 と Mode 2 とのインタフェース Mode 2 =SoE インタフェース Mode 1 =SoR PC Mobile フロント更新系アプリ フロント参照系アプリ 更新系は API もしくは非同期メッセージングで直接アクセス DB 参照用マスターデータのコピーストレージ API メッセージキュー DB レプリケーション ファイル転送 基幹系アプリ /DB
クラウドジャーニーの 2 つの道 価値 クラウド最適なシステムを構築し イノベーションを加速する クラウド ネイティブ 4. 再創造 技術的負債の返済 クラウドへ単純移行し 過去の技術的負債を返済する 1. 初期プロジェクト 2. ベース作り 3. 移行 CLOUD CENTER OF EXCELLENCE (COE) 時間
クラウドジャーニーの 2 つの道 価値 1. 初期プロジェクト お客さま D アプリケーションをクラウド ネイティブで開発していく お客さまC 最初からクラウド ネイティブをとくに運用系で活用しながら移行する 2. ベース作り クラウド ネイティブ 4. 再創造 3. 移行 CLOUD CENTER OF EXCELLENCE (COE) お客さま A いったんすべてクラウドへ移行し その後クラウド最適化を目指す 技術的負債の返済お客さまB Mode 2 以外についてもハード老朽化対応 コスト削減目的でクラウドへの単純移行を行う 時間
まとめ 新アプリケーション価値アジャイル開発 +DevOps 分析 可視化既存システムとの接続ガバナンス セキュリティクラウド クラウド ネイティブ 4. 再創造 技術的負債の返済 クラウドジャーニーの 2 つの道 1. 初期プロジェクト 2. ベース作り 既存環境 Mode 1 アプリケーション フェイーンスタ 3. 移行 新クラウド環境 Mode 1.5 アプリケーション 時間 Mode 2 アプリケーション
まずはここから 業務部門 IT 部門 クラウドはこれから まずは次の新規アプリで使ってみる クラウド利用の社内標準化 ガイド作り最初の移行システムの選定 クラウドを始めた クラウドネイティブ化で 運用負荷軽減 アジャイル開発 +DevOps 分析 可視化既存システムとの接続ガバナンス セキュリティ 大規模移行の準備大規模移行の仕組み化 クラウド実践中 クラウドネイティブの加速で 開発スピードアップ 運用負荷削減 クラウドネイティブ化で 運用負荷軽減 既存環境 Mode 1 アプリケーション フイェンータス 新クラウド環境 Mode 1.5 Mode 2 アプリケーションアプリケーション
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