Server Core のインストールと管理 この実習では Windows Server 2008 の Server Core インストールを実行し コマンドラインツールおよびリモート管理機能を使用して 役割と機能の初期構成を完了します この実習の推定所要時間 : 1 時間 45 分 開始する前に この実習を開始するための前提条件を次に示します エンタープライズ環境における Windows Server 2003 のサポート経験があること このコースのモジュール Server Core の紹介 ( モジュールの前提条件を含む ) を完了していること 学習内容 この実習を完了すると 次のことができるようになります Windows Server 2008 の Server Core Edition をインストールし 初期構成を完了する Windows Server 2008 の Server Core Edition で利用可能な役割を追加する Windows Server 2008 の Server Core Edition で利用可能な機能を構成する コンピュータの構成 受講者に 1 台ずつ物理コンピュータが必要です 実習では ご使用のコンピュータの C: Labfiles にあるファイル または講師のコンピュータのネットワーク共有からアクセスできるファイルも必要です 1
アカウントとグループメンバシップ 重要この実習には 管理者権限を持つユーザーとしてログオンしなければ実行できないタスクがあります 次のユーザーアカウントとパスワードがコンピュータで構成されている必要があります 管理者権限を持つユーザー名とパスワード ユーザー名 : Administrator パスワード : LS1setup! 所属グループ : Local Administrators 管理者権限を持たないユーザー名とパスワード ユーザー名 : Studentn パスード : LS1setup! 所属グループ : Local Users Studentn の n は 実習用コンピュータに割り当てられた番号に置き換えてください 2
演習 1 : Windows Server 2008 Server Core Edition のインストール この演習では Windows Server 2008 Server Core の新規インストールを行います この演習の推定所要時間 : 30 分 シナリオ 新規の有人インストールを実行して Windows Server 2008 Server Core Edition のインストールをテストし インストール情報を確認して障害が発生していないかどうかを調べます タスク 1. Windows Server 2008 CD/DVD を挿入します 2. 次の手順を実行して " 情報の収集 " 段階を完了します a. 最初に表示される [Windows のインストール ] 画面で 使用する言語 時刻と通貨の形式 およびキーボードレイアウトとして既定の設定を使用し [ 次へ ] をクリックします b. [ セットアップオプション ] 画面で [ 今すぐインストール ] をクリックします c. [ プロダクトキー ] 画面で次の操作を行います 1) [ プロダクトキー ] ボックスを空欄のままにします 2) [ オンラインになったときに 自動的に Windows のライセンス認証の手続きを行う ] チェックボックスをオフにします 3) [ 次へ ] をクリックします d. " プロダクトキーを今すぐ入力しますか?" というメッセージが表示されたら [ いいえ ] をクリックします e. 製品のエディションの選択の画面で [Windows Server 2008 Enterprise (Server Core インストール )] をクリックし [ 購入した Windows のエディションを選択しました ] チェックボックスをオンにして [ 次へ ] をクリックします 3
f. [ 使用許諾契約書 (EULA)] 画面で 契約書の内容を確認のうえ [ 同意します ] をクリックし [ 次へ ] をクリックします 重要 EULA に同意しないとセットアップを続行できません g. [ インストールの種類 ] 画面で [ カスタムインストール ] をクリックします h. [ インストールの場所 ] 画面で 既定値を使用し [ 次へ ] をクリックします 3. "Windows のインストール " 段階の実行中に 次の手順を実行して WinPE コマンドシェルにアクセスし この演習の最後にある復習問題に解答します a. インストール中および各再起動の後に Shift キーを押しながら F10 キーを押して WinPE コマンドシェルにアクセスします b. インストールアクティビティを観察し 新しくディレクトリが作成され その中にファイルが格納されていることを確認します 4. ログオンし セットアップを完了します a. 最初に表示されるログオン画面で [ 他のユーザー ] をクリックします b. [ ユーザー名 ] ボックスに Administrator と入力し Enter キーを押します c. 一時パスワード PassWord を使用して パスワードの変更の手順を完了します d. デスクトップの準備が完了するのを待ち コマンドプロンプトのユーザーインターフェイスを確認します 4
ヒント新しいコマンドウィンドウを開くには 既存のコマンドシェルで start cmd と入力します 既定のコマンドプロンプトウィンドウが閉じられている場合 新しいコマンドプロンプトウィンドウを開くには 次の操作を行います 1. Ctrl キーと Alt キーを押しながら Del キーを押し [ タスクマネージャの起動 ] をクリックして タスクマネージャを開きます 2. タスクマネージャで [ ファイル ] メニューの [ 新しいタスクの実行 ] をクリックし [ 新しいタスクの作成 ] ダイアログボックスを使用して cmd.exe を実行します ダイアログボックスに示されるように タスクが 管理者特権で作成されます 次のようにして いったんログオフしてからログオンし直すことにより コマンドプロンプトウィンドウを再度開くこともできます 1. Ctrl キーと Alt キーを押しながら Del キーを押して [Windows のセキュリティ ] ページを表示します 2. [ ログオフ ] をクリックします 5
復習 1. セットアップの実行中に発生したエラーはどこにログ記録されますか 既定では セットアップに関する情報は CBS.log ファイルに書き込まれます 注 : セットアップのアクティビティは setupaact および setupapi の各ログファイルにも記録されます 2. Windows Server 2008 の新規インストールのセットアップには いくつの段階がありますか 2 つです 情報の収集段階と Windows のインストール段階です 3. セットアップの完了後に重要なログが配置されるのはどこですか CBS.log ファイルは %WinDir% Logs CBS フォルダに配置されます 6
演習 2 : 初期構成の完了 この演習では 地域の設定の構成 管理者パスワードの変更 コンピュータ名の変更 およびドメインへの参加を行います この演習の推定所要時間 : 45 分 シナリオ Server Core のインストールプロセスの簡単なテストを完了した後 サーバーを構成し ドメインに参加させます タスク 1. タイムゾーンと地域の設定を行います a. 必要な場合は この実習用の管理者資格情報を使用してコンピュータにログインします b. コマンドウィンドウで 次のコマンドを入力します timedate.cpl c. [ 日付と時刻 ] ダイアログボックスで [ タイムゾーン ] の [ タイムゾーンの変更 ] をクリックします d. タイムゾーンを 所在地のタイムゾーンに変更します [OK] をクリックし もう一度 [OK] をクリックして [ 日付と時刻 ] ダイアログボックスを閉じます e. 次のように入力して [ 地域と言語のオプション ] ダイアログボックスを開きます intl.cpl f. [ 形式 ] タブで [ 現在の形式 ] を 所在地に合った形式に変更し [OK] をクリックします 2. 管理者パスワードを変更します a. コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して 現在のパスワードを確認します net user administrator * 7
b. プロンプトが表示されたら 一時パスワード PassWord を入力し 確認のためにもう一度パスワードを入力します c. " コマンドは正常に完了しました " という応答を確認します 注入力したパスワード文字はコマンドラインに表示されません このコマンドを使用して パスワードを変更することもできます そのためには プロンプトが表示されたときに新しいパスワードを入力します d. [Windows のセキュリティ ] ページでパスワードを変更します 1) Ctrl キーと Alt キーを押しながら Del キーを押します 2) [ パスワードの変更 ] をクリックします 3) [ 古いパスワード ] ボックスに 一時パスワード PassWord を入力します 4) [ 新しいパスワード ] ボックスと [ パスワードの確認入力 ] ボックスに この実習用の管理者パスワードを入力し Enter キーを押します 5) [ パスワードは変更されました ] ダイアログボックスで [OK] をクリックします 3. Server Core コンピュータのコンピュータ名を変更します a. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力して コマンドウィンドウの内容を消去します cls b. 次のコマンドを入力して ドメインへの参加前にコンピュータ名を変更します netdom renamecomputer %computername% /NewName:SRVCORE 001 c. コンピュータ名を変更することによる影響についての情報を確認し y と入力して Enter キーを押します d. 次のメッセージを確認します 操作を完了するには コンピュータを再起動する必要があります コマンドは正常に完了しました 8
4. コンピュータを再起動して コンピュータ名の変更を適用します a. Alt キーを押しながら Del キーを押して [Windows のセキュリティ ] 画面を開きます b. 右下隅にある赤い [ シャットダウンオプション ] コントロールを見つけ [ 再起動 ] をクリックします プロンプトが表示されたら コメントを入力し [OK] をクリックします c. コンピュータの再起動後に この実習用の管理者資格情報を使用してログインします d. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力して コンピュータ名が変更されていることを確認します hostname 5. Server Core インストールに静的 IP アドレスを割り当てます a. Student 2008 C1 の静的 IP アドレスを構成します 1) 前の手順で記録したドメインコントローラの ipconfig 情報を参照します 2) ドメインコントローラの IP アドレスの 4 番目のオクテットに 100 を加算します たとえば ドメインコントローラの IP アドレスが 172.24.1.10 である場合は 4 番目のオクテットに 100 を加算すると IP アドレスは 172.24.1.110 になります この静的アドレスを Server Core コンピュータに割り当てます 3) 上の手順で得られた Student 2008 C1 の新しい IP アドレスと Idx 番号 および前の手順で得られたドメインコントローラのサブネットマスクとデフォルトゲートウェイアドレスを使用して 次のコマンドを入力し Enter キーを押します netsh interface ipv4 set address name=x source=static Addr Mask Gateway ここで 各パラメータは次のとおりです Addr 新しい IP アドレス ( 例 : 172.24.1.110) Mask DC のサブネットマスク ( 例 : 255.255.255.0) Gateway DC のデフォルトゲートウェイ ( 例 : 172.24.1.1) DNS DC の DNS サーバーアドレス ( 例 : 172.24.1.10) 9
4) 前の手順で得られたドメインコントローラの DNS サーバーを使用して 次のコマンドを入力します netsh interface ipv4 set dnsserver name=2 source=static address=172.24.1.10 注 netsh コマンドでは 完了の確認は出力されません b. 次のコマンドを入力して コマンドが正常に完了したことを確認します ipconfig /all c. イーサネットアダプタのローカルエリア接続について IPv4 アドレス サブネットマスク デフォルトゲートウェイ および DNS サーバーの設定が適切に構成されていることを確認します 6. Server Core コンピュータをドメインに参加させます a. サーバーをドメインに参加させるには 次の情報が必要です ドメインに参加させるコンピュータの名前 参加するドメイン名 管理者権限を持つユーザーの資格情報 b. 前の手順で得られた情報を使用して 次のコマンドを入力します netdom join SRVCORE 001 /domain:yourdomain.com /userd:administrator /password:* c. パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されたら この実習用の管理者パスワードを入力します d. 次のメッセージを確認します 操作を完了するには コンピュータを再起動する必要があります コマンドは正常に完了しました e. ドメインへの参加を完了するために 次のコマンドを入力してコンピュータを再起動します shutdown /r /t 0 /c "Domain join" f. 再起動後に ドメイン名 administrator としてログオンし ドメインにアクセスできることを確認します 10
復習 1. この演習では どの GUI コンポーネントを使用しましたか Timedate.cpl ( タイムゾーンの構成に使用 ) Intl.cpl ( 地域の設定の構成に使用 ) 2. Server Core インストールを再起動するための方法を 2 つ挙げてください shutdown /r /t 0 /c "< コメント >" [Windows のセキュリティ ] 画面の [ シャットダウン ] コントロールのオプション (Ctrl キーと Alt キーを押しながら Del キーを押してアクセス ) 3. 静的 IP アドレス設定を構成するために必要な netsh コマンドを示してください netsh interface ipv4 set address (IP アドレス サブネットマスク およびデフォルトゲートウェイの構成に使用 ) netsh interface ipv4 set dnsserver (DNS サーバーの IP アドレスの設定に使用 ) 11
演習 3 : 機能の追加とバックアップの実行 この演習では Windows Server バックアップの機能を追加し システム状態のバックアップを実行することにより Server Core インストールのコマンドプロンプトインターフェイスについての理解を深めます シナリオ 会社の方針により 全社的に展開する前に Windows Server バックアップの一部の機能をインストールしてテストする必要があります タスク 1. Windows Server バックアップを実行します a. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力します wbadmin b. 次のエラーが表示されます 'wbadmin' は 内部コマンドまたは外部コマンド 操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません c. 次のコマンドを入力して 現在インストールされている役割と機能を表示します oclist more d. このコンピュータに現在インストールされているすべての役割と機能が表示されます ヒント 一覧を行単位でスクロールするには Enter キーを押します 一覧をページ単位でスクロールするには スペースバーを押します e. 一覧の下部に WindowsServerBackup が " 未インストール " として表示されます 後の手順で使用できるように コンポーネント名を 表示されたとおりに記録します 12
2. OCSETUP を使用して Windows Server バックアップの機能をインストールします a. 次のコマンドを入力して OCSETUP コマンドのパラメータとオプションを表示します ocsetup /? 重要 OCSETUP では 大文字と小文字が区別されます コンポーネント オプション およびパラメータは 大文字と小文字を区別して 示された構文を使用して指定する必要があります b. OCSETUP コマンドの構文を確認し [OK] をクリックします c. 次のコマンドを入力します < コンポーネント名 > の部分は oclist の出力に示されたとおりに WindowsServerBackup の大文字と小文字を区別した正確な名前に置き換え 正しい構文を使用します ocsetup < コンポーネント名 > d. 役割と機能のインストールに使用するコマンドは OCSETUP ですが このコマンドを使用するためには 他のコマンドが必要になります 実行に必要なコマンドについては 該当するドキュメントを参照してください e. 次のコマンドを入力して インストールが正常に完了したことを確認します oclist more f. 一覧の下部で WindowsServerBackup がインストールされていることが確認できます 3. Windows Server バックアップを使用して システム状態のバックアップを実行します a. 次のコマンドを入力して wbadmin のコマンドとパラメータを表示します wbadmin help b. 次のコマンドを入力して システム状態のバックアップを開始します wbadmin start systemstatebackup 13
c. 次のエラーメッセージが表示されます エラー コマンドに必要なオプションが見つかりません : BackupTarget 以下の使用法を参照してください d. 使用法を確認し ローカルディスク C: をバックアップ先として指定して コマンドを再入力します wbadmin start systemstatebackup backuptarget:c: e. 続行するには C を 終了するには E を入力するよう求めるメッセージが表示されたら c と入力し Enter キーを押して続行します f. バックアップ操作の開始の確認メッセージが表示されたら y と入力して Enter キーを押します g. 次のエラーメッセージが表示されます エラー - バックアップの場所は重要なボリュームです 注 WBADMIN では システムファイルが格納されているボリュームなどの重要なボリュームをバックアップ先として指定できません 14
復習 1. コマンドウィンドウを開くための方法を 2 つ挙げてください コマンドウィンドウに start cmd.exe と入力しますタスクマネージャを開き cmd.exe を実行します 2. Server Core インストール上のオペレーティングシステムコンポーネントのインストール状態を表示するには どのコマンドを使用しますか OCLIST 3. Server Core インストールで役割および機能のインストールと削除を行うには どのコマンドを使用しますか インストールまたは削除するコンポーネントは どのように指定しますか OCSETUP < コンポーネント名 > の形式で コンポーネント名の大文字と小文字を区別して指定します 4. 行単位およびページ単位でテキストファイルを参照するには どのコマンドを使用しますか more < ファイル名 > notepad < ファイル名 > 15
5. コマンドプロンプトで スペースが含まれているディレクトリ名またはファイル名を指定する場合は どのように入力しますか ディレクトリ名またはファイル名を二重引用符 ("") で囲みます 16
演習 4 : Windows Server Core による その他の管理タスクおよび構成タスクの実行 この演習では このモジュール コース資料 ( および場合によってはインターネットリソース ) から得た知識を使用して Server Core 内で他の管理タスクを実行します a) 更新プログラムのインストール b) 更新プログラムの削除 c) 自動更新の構成 d) 実行中のサービスの一覧表示 e) サービスの停止 f) 実行中のアプリケーションおよび関連するプロセスの一覧の取得 g) タスクマネージャの起動 h) イベントログの一覧表示 i) 指定したログでのイベントの照会 j) ディスクパーティションの管理 k) ボリュームの最適化 17
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