改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 Windows Server Failover

Similar documents
改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2014/7/10 - 目次 1. はじめに クラスター構築の流れ Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 OS のセットアップ時の注意... -

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Live Migration を設定するための準備 Live Migration の設定 Live Migration の運

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 新規作成 目次 0 はじめに 本文中の記号について Hyper-V 2.0 をインストールするための準備 インストール前に確認が必要なもの Hyper-V 2.0 の

iStorage NSシリーズ 管理者ガイド

VG シリーズ用ローカルファームアップ / 自動ファームウェア更新設定手順書 VG400aⅡ ローカルファームアップ / 自動ファームウェア更新設定手順書

本マニュアルに記載された内容は 将来予告なしに一部または全体を修正及び変更することがあります なお 本マニュアルにこのような不備がありましても 運用上の影響につきましては責任を負いかねますのでご了承ください 本マニュアルの一部 あるいは全部について 許諾を得ずに無断で転載することを禁じます ( 電子

改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2011/06/30 目次 1. はじめに 本文中の記号について RemoteFX 設定の全体の流れ システム構成例 RemoteFX を利用するための事前準備 サーバーの設定.

はじめに このマニュアルには マイクロソフト社製 Windows 7/Server 2008 R2 で沖データプリンタ MICROLINE シリーズ B シリーズ C シリーズをお使いいただくためのソフトウェアのセットアップ方法が書かれています ご使用になる前に 必ず本マニュアルをお読みください 表

Master'sONEセキュアモバイル定額通信サービス(MF120)設定手順書(Ver1_2).doc

改版履歴 版数 日付 履歴 /11/30 初版 /12/21 構成変更 /8/21 VHDX ファイルに関する注意事項を修正 目次 0 はじめに... 3 対象 Windows OS... 3 本書で使う表記 Hyper-V を使用するための

Master'sONEセキュアモバイル定額通信サービス(MF120)設定手順書(Ver1_2).doc

改版履歴 Ver. 日付 履歴 初版 2010/9/13 - 第 1.1 版 2011/6/24 P4,P12 の Stop Error 事象に関する情報を修正 P5,P12 に仮想マシンが起動できない事象に関する情報を追記 P30 に システムのアップデート もしくは Starter Pack の

SCC(IPsec_win10)_リモート設定手順書.doc

Microsoft Word - dr15_2003R2_SP2.doc

改版履歴 版数日付履歴 /12/26 新規作成 /8/21 VHDX ファイルに関する注意事項を修正 目次 0 はじめに... 3 対象 Windows OS... 3 本書で使う表記 Hyper-V を使用するための準備... 4 Hyper-V セットア

Master'sONEセキュアモバイル定額通信サービス(MF120)設定手順書(Ver1_2).doc

Microsoft Word - V70MAX-Vista_XP.doc

Microsoft Word - V70MAX-Vista_preinst.doc

アクセス許可を設定する画面が開いたら グループ名またはユーザー名 欄から Everyone を選択し Everyone のアクセス許可 欄で フルコントロール の 許可 にチェックを付け このフォルダへのアクセスを許可します 設定後は OK を押して終了します 2. フォルダへのアクセス許可を設定す

第 1 版

操作パネルのないプリンターでは IP アドレスの設定をプリンターだけでは行えません PC とプリンターをクロスケーブルで繋ぐ または PC とプリンターの間にハブをひとつ置いてネットワークケーブルで繋いで IP アドレスの設定変更を行うことができます 1. 接続します (1) 下記のいずれかの方法で

目次 1 VirtualBoot for Hyper-V とは バックアップを実行するマシンの設定 確認すべきこと SPX によるバックアップ VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定 確

音声認識サーバのインストールと設定

目次 1. はじめに 準備 機器構成 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップと動作確認 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップ... 5 Windows Windows 8.

はじめに このマニュアルには マイクロソフト社製 WindowsServer2008 で沖データプリンタ MICROLINE シリーズ C シリーズをお使いいただくためのソフトウェアのセットアップ方法が書かれています ご使用になる前に 必ず本マニュアルをお読みください 本書の見方 表記本書では 次の

改版履歴 版数 改版日付 改版内容 /03/14 新規作成 2013/03まで製品サイトで公開していた WebSAM DeploymentManager Ver6.1 SQL Server 2012 製品版のデータベース構築手順書 ( 第 1 版 ) を本 書に統合しました 2

改訂履歴 改訂日改定内容 第 1 版 2013 年 7 月 16 日新規作成 第 2 版 2013 年 9 月 4 日 STEP3-2 認証用バッチの実行 に Vista での操作を追記 第 3 版 2014 年 7 月 14 日 Windows XP に関する記述を削除 STEP2-1 新規インス

8. 適用 を後 OK をしウインドウを閉じてください 2. パソコンと LCV3 を LAN ケーブルで接続し 設定を行います Windows パソコンの推奨環境は以下の通りです (2015 年 6 月現在 ) OS : Windows XP Vista 7 8 CPU : 32bit 64bit

ごあいさつ このたびは ESMPRO/AC Advance マルチサーバオプション Ver3.6(1 ライセンス ) をお買い上げ頂き 誠にありがとうございます 本書は お買い上げ頂きましたセットの内容確認 セットアップの内容 注意事項を中心に構成されています ESMPRO/AC Advance マ

2. セットアップ手順の開始 セットアップ手順を進める前に OS をインストールするパーティションのサイズを決定して ください システムをインストールするパーティションのサイズは 次の計算式から求めること ができます インストールに必要なサイズ + ページングファイルサイズ + ダンプファイルサイズ

目次 1. はじめに 本マニュアルの目的 注意事項 前提条件 接続手順 Windows 教職員 学生持込端末 教職員 学生持込端末用無線 LAN 接続

Microsoft Word - 参考資料:SCC_IPsec_win7__リモート設定手順書_

2 1 事前準備する バージョンアップ操作を行う前に 次の準備を行います (1-1) ひかり電話対応 VoIP アダプタ (AD-200NE) にログインするための パスワード を用意します ひかり電話対応 VoIP アダプタ (AD-200NE) に初めてログインする場合 パスワード設定を行う必要

Windows Server 2003 Service Pack 適用手順書

Acronis Snap Deploy 5

NEC Express5800 シリーズ Windows Server 2008 R2 Service Pack1 RemoteFX 設定手順書 (Express5800/R120d-2M 用 ) 1.0 版 2012/5/25 Microsoft Windows Windows Server Hy

NEC Express5800 シリーズ Windows Server 2008 R2 Service Pack1 RemoteFX 設定手順書 (Express5800/R120e-2M 用 ) 1.0 版 2014/6/6 Microsoft Windows Windows Server Hyp

Windows Small Business Server 2011 Essentials クライアントPCリストアガイド

デジタルペーパーとコンピューターを Bluetooth 接続するには (Windows 編 ) デジタルペーパーとコンピューターを Bluetooth 接続するには 下記の手順に従って デジタルペーパーとコンピューターを Bluetooth ペアリングしたあと Digital Paper App を

GHS混合物分類判定システムインストールマニュアル

KIBINet 設定マニュアル 1 インターネット接続設定 Windows 98 Me をお使いのかたは 1~4 ページの設定をして下さい Windows 2000 をお使いのかたは 5~8 ページの設定をして下さい Windows XP をお使いのかたは 9~13 ページの設定をして下さい Win

ND-22846(J)

第 2 版

2006 年 5 月 23 日 クライアント サーバ環境プリンタドライバアップグレード方法 ~ Windows 2000 サーバ /Windows 2003 サーバ ~ ( システム管理者の方へ ) Windows 2000 サーバ /Windows 2003 サーバから WindowsXP Pro

Express5800 シリーズ Windows 8 Pro Hyper-V インストール手順書 第 1.3 版 2014/8/21 Microsoft Windows Windows Server Active Directory および Hyper-V は 米国 Microsoft Corpor

Microsoft Word - SelfStudy_OFS.doc

制改定等の履歴 制改版年月版数記事 平成 27 年 10 月 1.0 版初版制定

目次 1. はじめに 証明書ダウンロード方法 ブラウザの設定 アドオンの設定 証明書のダウンロード サインアップ サービスへのログイン

iStorage ソフトウェア VMware vCenter Plug-in インストールガイド

楽2ライブラリ クライアントサーバ V5.0 体験版 クライアントOS利用時におけるIIS設定手順書

NP-500 V-860/V-980用

目次 はじめに StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 必要なソフトウェアを確認する ダウンロードする インストールを実行する Window

N Setup card

クラスタ連携ガイド MSCS/MSFC 編

医療費助成事業 オンライン報告設定作業手順書 ネットワーク更改特別対応版 2019 年 6 月 6 日 沖縄県国民健康保険団体連合会 保険者支援課

REX-C56EX FAX送信 第5.0版

OKI Universal Hiper-C プリンタドライバ ユーザーズマニュアル ( セットアップと使い方編 ) 最終更新日 2012 年 9 月第 2 版

「Microsoft

Windows Server 2003 Service Pack 適用手順書

Express5800 シリーズ Windows Server 2019 NIC チーミング (LBFO) 設定手順書 Microsoft Windows Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です その他 記載され

Express5800/T110j-S(4C/E-2124-W2016-WSUS) 再セットアップガイド 発行日 :2019/6/21 版数 :1.0 NEC Corporation 2019

親指シフトキーボード(FMV-KB611)、JISキーボード(FMV-KB621)、FMV-LIFEBOOK(親指シフトキーボードモデル)をお使いになる方へ

CLUSTERPRO/システム構築ガイド

Copyright 2005 アンリツ株式会社許可なしに転載 複製することを禁じます

クラスタ構築手順書

アプリケーション補足説明書(Office2003)Microsoft(R) Office 2003 Editions

目次 本書の取り扱いについて... 3 事前準備... 4 MultiPoint Server 2011 OEM 版のインストール (OS リカバリー用のディスク領域を使う場合の起動方法 )... 5 MultiPoint Server 2011 OEM 版のインストール (OS リカバリー用のメデ

Microsoft Word - NAP手順書_DHCP_RC1最終.doc

Ver.70 改版履歴 版数 日付 内容 担当 V /09/5 初版発行 STS V /0/8 証明書バックアップ作成とインストール手順追加 STS V /0/7 文言と画面修正 STS V..0 0//6 Firefox バージョンの変更 STS V..40

RW-5100 導入説明書 Windows7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

Microsoft Word - ESX_Setup_R15.docx

Win8ドットNET有効化

ActiveImage Protector 2016 R2 for Express5800 / ftサーバ

CLUSTERPRO MC StorageSaver for BootDisk 2.1 (for Windows) インストールガイド 2016(Mar) NEC Corporation はじめに 製品導入の事前準備 本製品のインストール 本製品の初期設定 本製品のアンインストール

StorView

目次 1. 概要 復旧のためのフルバックアップ手順 バックアップ前準備 前提条件 ( サポート範囲 ) バックアップ手順 復旧のためのフルリストア手順 リストアのための準備

商標類 Microsoft は, 米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です Microsoft Office は, 米国 Microsoft Corp. の商品名称です Microsoft Excel は, 米国 Microsoft Corp. の商品名称です

SFTPサーバー作成ガイド

StorView Ver3 (N /137用)

CLUSTERPRO MC ProcessSaver 2.1 for Windows 構築ガイド 2016(Mar) NEC Corporation はじめに 責任範囲 適用範囲 概要 事前準備 クラスタ設定

Microsoft iSCSI Software Targetを使用したクラスタへの共有ディスク・リソースの提供

スライド 1

Express5800/ シリーズ Windows Server 2008 の利用について 作成日 2008/11/29 初版 - 1 -

Kyocera Mita KXドライバインストール手順書

LPV2-TX3P/TX1/T1ユーザーズマニュアル

第 4 版 2019 年 05 月

目次 目次 準備いただくもの 準備 SQLServer2008 R2 ExpressEdition のインストール インストールの前に インストール 設定一覧 機

ConsoleDA Agent For Server インストールガイド

目次 目次... 2 はじめに SQL Server 2005 製品版へのアップグレード SQL Server 2005 製品版へのデータベース (DPM インスタンス ) の構築 / 設定 データベース (DPM インスタンス ) の構築

FormPat 環境設定ガイド

目次 はじめに StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 必要なソフトウェアを確認する ダウンロードする インストールを実行する Window

アプリケーション補足説明書Microsoft(R) Office 2003 Editions

PC にソフトをインストールすることによって OpenVPN でセキュア SAMBA へ接続することができます 注意 OpenVPN 接続は仮想 IP を使用します ローカル環境にて IP 設定が被らない事をご確認下さい 万が一仮想 IP とローカル環境 IP が被るとローカル環境内接続が行えなくな

ConsoleDA Agent For Serverインストールガイド

Windows Server 2016 Essentials セットアップ時の注意事項

<4D F736F F D20938C8B9E967B8D5A96B390FC4C414E90DA91B18AC888D5837D836A B5F E646F632093E082CC20576F B68F91>

. はじめに 動作環境の全ブラウザで 本書の設定を行ってください 本設定を行わない場合 システムが 正常に動作しない可能性がありますので 必ず設定をお願いいたします また 本書の中で 画 像に番号を付与している箇所以外の設定は お使いの環境のままでご使用ください 参考 : 動作環境の全ブラウザについ

FUJITSU Printer XL-C8350 プリンタードライバーインストールガイド はじめに このマニュアルは FUJITSU Printer XL-C8350 を Windows 10 /Windows 8.1 /Windows 7 Microsoft Windows Server 2016

導入編設定編設計手順書の構成 設定を行う前にお読みください 1 ケーブルモデムの設置 ケーブルモデムの概要と接続についてご説明いたします 設定手順書です 設定の際にお読みください 2 TCP/IP の設定 ネットワークの設定についてご説明いたします 3 インターネットオプションの設定 インターネット

RW-4040 導入説明書 Windows 7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

Transcription:

NX7700x シリーズ Windows Server 2008 R2 Enterprise/ Windows Server 2008 R2 Datacenter Windows Server Failover Cluster インストール手順書 1.0 版 2014/5/30 Microsoft Windows Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です その他 記載されている会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です 免責条項 : 本書または本書に記述されている製品や技術に関して 日本電気株式会社またはその関連会社が行う保証は 製品または技術の提供に適用されるライセンス契約で明示的に規定されている保証に限ります このような契約で明示的に規定された保証を除き 日本電気株式会社およびその関連会社は 製品 技術 または本書に関して 明示または黙示を問わず いかなる種類の保証も行いません

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに... - 3 - 本文中の記号について... - 3-1 Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備... - 4-2 Windows Server Failover Cluster のインストール... - 8 - Windows Server Failover Cluster のインストール... - 8 - Windows Server Failover Cluster の設定... - 11-3 Windows Server Failover Cluster 利用時の注意事項... - 17-4 参考文献... - 19 - - 2 -

0 はじめに 本手順書は 次のオペレーティングシステムに Windows Server Failover Cluster( 以降 WSFC と呼ぶ ) をインストールする方法について記述しています <Windows Server 2008 R2 日本語版 > Windows Server 2008 R2 Enterprise Windows Server 2008 R2 Datacenter ( 以降 Windows Server 2008 R2 と呼ぶ ) なお Windows Server 2008 R2 のエディションには 32-bit(x86) Edition はありません また Windows Server 2008 R2 Standard では WSFC は構築できません 本文中の記号について 本文中では次の 2 種類の記号を使用しています それぞれの意味を示します 重要 WSFC を使用する上で守らなければならない事柄や特に注意をすべき点を示します 知っておくと役立つ情報です ヒント - 3 -

1 Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 WSFC をインストールする前に 下記を完了してください 1. ネットワークの設定と接続 2. 共有ディスク装置の設定と接続 3. パス二重化ソフトウェアのセットアップ ( 共有ディスクへのパスを二重化する場合 ) 1-a. 下記手順に従って ネットワークを設定してください なお 本手順書では以下のようにネットワークを構成しています ローカルエリア接続ローカルエリア接続 2 パブリックネットワークプライベートネットワーク (1) クラスターで使用するネットワークアダプタ ( パブリックネットワーク プライベートネットワーク ) に静的 IP アドレスを設定する OS のセットアップ時に IP アドレスを設定している場合は 再設定作業は必要ない (2) ハートビート専用のプライベートネットワークを使用する場合は そのネットワークアダプタに対し 下記の設定を実施する 1. ネットワークのプロパティを開く 2. [ インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IPv4)] のチェックボックスのみチェックを入れ その他の項目がチェックされている場合はチェックを外す 重要 クラスター共有ボリュームを利用する場合は [ インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IPv4)] に加え [Microsoft ネットワーク用クライアント ] と [Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンター共有 ] のチェックボックスにもチェックを入れてください - 4 -

3. [ インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IPv4)] を選択した状態で [ プロパティ ] を押下し [ 詳細設定 ] を開く 4. [DNS] タブを開き [ この接続のアドレスを DNS に登録する ] のチェックを外す 5. [WINS] タブを開き NetBIOS 設定にて [NetBIOS over TCP/IP を無効にする ] を選択し [OK] を押下し 設定を適用する - 5 -

1-b. 以下の図に従って ネットワークを接続してください なお 以下の図は 4 台構成の例です ネットワークの接続をした後 クラスターを構成するすべてのノードを同一ドメインに参加させてください クライアント PC パブリックネットワーク ノード 同一ドメイン ハブ プライベートネットワーク 2. ネットワークの設定と接続が完了したら 以下の図に従って 共有ディスク装置を接続し 設定を行ってください なお 以下の図は 4 台構成の例です ノード FC スイッチ / ハブ 共有ディスク 重要 共有ディスク装置を接続する前に すべてのノードの電源を OFF にしてください 共有ディスクを接続した後 クラスターの作成 が完了するまでは ノードは一台ずつ起動してください 共有ディスクに接続されたノードを複数台起動すると 共有ディスク内のデータが破損する恐れがあります また すでに共有ディスクにデータが入っている場合は 万が一に備えて 作業を行う前にバックアップを行うことを推奨します - 6 -

ヒント 共有ディスク装置の設定は 2 出種類の方法で実施いただけます (1) ノードから設定を行う場合共有ディスク装置に接続されたノードを 1 台のみ起動し 共有ディスク装置の設定を行います 共有ディスクの管理ツールのセットアップは 共有ディスク装置添付の ユーザーズガイド を参照の上 実施してください 管理ツールのセットアップ後 RAID 構成などの設定を行ってください この設定は 1 台のみで行ってください RAID 構成の設定が既に行われている場合は この設定を行う必要はありません (2) ノード以外から設定を行う場合共有ディスクに接続されたノードの電源を OFF にして ノード以外の機器から共有ディスク装置の設定を行います 共有ディスク装置添付の ユーザーズガイド を参照の上 RAID 構成などの設定を行ってください RAID 構成の設定がすでに行われている場合は この設定を行う必要はありません 3. 共有ディスクへのパスを二重化する場合は パス二重化ソフトウェアをセットアップしてください パス二重化ソフトウェアのセットアップは ノードを 1 台ずつ起動し セットアップガイドなどに従って セットアップを行ってください なお iscsi を使用する場合は NIC チーミングによる二重化はサポートしておりません - 7 -

2 Windows Server Failover Cluster のインストール ここでは NODE01/NODE02 の 2 つのノードに対し WSFC をインストールし クラスターを構成する方法について説明します Windows Server Failover Cluster のインストール WSFC をインストールする方法を説明します WSFC は両ノードにインストールする必要があります 尚 以降の操作は管理者権限を有するユーザにて実施ください 1. 共有ディスクに 2 つの LUN を用意する この際 ノード :NODE01 からドライブ文字を割り当てる 2. [ スタート ] の [ 管理ツール ] から [ サーバーマネージャー ] を起動する 3. [ サーバーマネージャー ] の左メニューから [ 機能 ] をクリックし [ 機能の追加 ] をクリックする - 8 -

4. 以下の画面が表示されたら [ フェールオーバークラスタリング ] にチェックを入れ [ 次へ ] を押下する 5. 以下の画面が表示されたら 表示されている内容を確認して [ インストール ] をクリックする フェールオーバークラスタリングのインストールが開始されます - 9 -

6. 以下の画面が表示されたら [ 閉じる ] をクリックする 以上で WSFC のインストールは完了です - 10 -

Windows Server Failover Cluster の設定 ノード NODE01 NODE02 による 2 ノードクラスター構成を作成する方法を説明します ここでは 両方のノードに対し 同時にクラスターを構成する方法を紹介します 尚 以降の操作はドメイン管理者権限を有するユーザにて実施ください 1. 両ノードが起動している状態で ノード NODE01 から [ フェールオーバークラスターマネージャー ] を起動する 2. フェールオーバークラスターマネージャーの画面中央に表示される [ クラスターの作成 ] を押下する 3. 以下の画面にて [ 次へ ] をクリックする - 11 -

4. [ サーバー名の入力 ] にノード名を入力し ( 例 :NODE01) [ 追加 ] をクリックして [ 選択済みサーバー ] へ登録する 両ノードを [ 選択済みサーバー ] に登録後 [ 次へ ] をクリックする 5. 以下の画面で [ はい ] を選択し [ 次へ ] をクリックする 6. 以下の画面で [ 次へ ] をクリックする - 12 -

7. 以下の画面で [ すべてのテストを実行する ] を選択し [ 次へ ] をクリックする 8. 以下の画面で検証開始の準備が完了したことを確認し [ 次へ ] をクリックする [ 次へ ] をクリックするとクラスター検証テストが開始されます 9. クラスター検証テスト実行中の画面が表示されるため 完了するまで待機する - 13 -

クラスター検証テストに必要な時間は ノード数とディスク数に依存します 大規模構成では テストが完了するまでに数十時間を要することもあります ヒント ( 参考 ) クラスター検証テストに必要な時間 1 2 ノード 3 ノード 4 ノード 2 個のディスク 2 6 分 34 秒 12 分 56 秒 23 分 40 秒 4 個のディスク 2 11 分 28 秒 23 分 42 秒 41 分 46 秒 8 個のディスク 2 21 分 23 秒 45 分 22 秒 1 時間 18 分 26 秒 16 個のディスク 2 42 分 32 秒 1 時間 28 分 27 秒 2 時間 36 分 15 秒 1 特定の環境におけるクラスター検証テストに要した時間であり その他の環境におけるクラスター検証テストに必要な時間を保証するものではありません 2 パス二重化ソフトウェアにより ディスクへのパスを二重化しています 10. クラスター検証テストが完了すると以下の画面が表示されるため 正常に完了していることを確認してから [ 完了 ] をクリックする 11. [ クラスター名 ] に任意のクラスター名を入力し ネットワークのチェックボックスにチェックを入れる [ アドレス ] にはクラスターに割り当てる IP アドレスを入力し [ 次へ ] をクリックする - 14 -

12. 以下の確認画面が表示されるため 設定した内容に誤りがないことを確認し [ 次へ ] をクリックする 13. [ 新しいクラスターの作成 ] 画面が表示されるため 完了するまで待機する 14. 以下の画面で正常にクラスターが作成されたことを確認し [ 完了 ] をクリックする - 15 -

15. クラスター作成後 フェールオーバ クラスターマネージャーの画面中央にて [ クォーラム内の監視ディスク ] が予定したディスクに割り当てられている事を確認する ヒント 上記作業で意図しないディスクにクォーラム内の監視ディスクが割当てられていた場合は 下記手順にて変更します (WSFC 構築時にクォーラムディスクを指定することはできません WSFC 側で自動的に割り当てが行われます ) 1. フェールオーバークラスターマネージャーの左メニューから [ クラスター名 ] を右クリックし [ その他のアクション ] [ クラスタークォーラム設定の構成 ] を選択する 2. [ クラスタークォーラム構成ウィザード ] の画面が表示されたら [ 記憶監視の構成 ] で任意のディスクにチェックを入れる それ以外の画面はデフォルト設定のまま ウィザードに沿って変更作業を完了する 以上で WSFC の設定は完了です - 16 -

3 Windows Server Failover Cluster 利用時の注意事項 クラスター検証テストにおいて 複数判別の検証 でテストが Fail する可能性があります その際は KB978562(http://support.microsoft.com/kb/978562/) を適用ください iscsi ブート環境では システムディスクへの接続に使用しているネットワークアダプタの設定で DHCP が有効になります そのため クラスター作成ウィザードによる クラスター管理用のアクセスポイントの設定 ( 本手順書 Windows Server Failover Cluster の設定 の手順 11 参照 ) において iscsi 用ネットワークのみが表示され 指定すべきネットワークが選択できないことがあります その際は 下記手順にて単体ノードでのクラスターを構成し その後 その他のノードを追加してください 1. コマンドプロンプトを起動する 2. cluster /cluster:< クラスター名 > /create /node: < ノード名 > /ipaddr:< クラスター管理用 IP アドレス >/< ネットマスク > と入力し 単体ノードでクラスターを構成する 3. フェールオーバークラスターマネージャーを起動し 左メニューの [ クラスター名 ] を右クリックして [ ノードの追加 ] を選択する ノードの追加ウィザードが起動したら 残りのノードを追加する 4. クォーラム内の監視ディスクが意図したディスクに割り当てられていることを確認する ( 本手順書 Windows Server Failover Cluster の設定 の手順 15 参照 ) クォーラム内の監視ディスクは ノード数が偶数である場合のみ必要です ノード数が奇数である場合には クォーラム内の監視ディスクは設定しないよう推奨されています 共有ディスクに iscsi 接続のストレージを使用する場合は WSFC 構築後に 下記手順に従って iscsi ネットワークが WSFC で使用されないように設定を変更してください 1. フェールオーバークラスターマネージャーで iscsi 用ネットワークを選択する - 17 -

2. 右クリックして [ プロパティ ] を開き [ このネットワークでのクラスターネットワーク通信を許可しない ] を選択し [OK] を押下する - 18 -

4 参考文献 フェールオーバ クラスターの概要 (Microsoft) http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc730692(ws.10).aspx - 19 -