R320 VRS-RTK 設定簡易マニュアル 株式会社ヘミスフィア (Hemisphere Inc.) 1
目次 1: 概要. 3 2:VRS-RTK 用 Rover 局設定 5 2.1 メニュー画面の確認...... 5 2.2 通信速度 (Baud Rate) の設定...... 5 2.3 PORT_BのGPGGA 出力設定. 6 3:VRS システムの利用方法 7 3.1 ジェノバ CPTrans の利用... 7 3.2 日本データサービスの利用.. 8 付録... 9 A:PDA での NTRIP インターネット配信利用手引... 9 2
1: 概要 システムの構成単位は VRS(Virtual Reference Station: 仮想基準点 ) 局と複数の Rover( 移動 ) 局となります Rover 局には 専用ファームウェア (Rover オプションの実装 ) が必要になります また Rover 局には VRS システムからの補正情報受信のための無線設備等が必要になります この補正情報は R320 のシリアルポートの一つ (PORT_B) を占有します 通常 このポートを使って Rover 局のアンテナ位置を VRS サービスセンターに送り 仮想基準点を作成してもらい その基準点での補正情報の配信サービスを使って測位計算します 注 )VRS-RTK: 国土地理院の電子基準点データを利用した仮想基準点情報を サービスセンターからリアルタイムに受信し測位結果を補正する方法です 接続イメージ Base VRS 仮想基準点 GPS アンテナ Rover GPS アンテナ チャネルバー 無線システム無線機 USB メモリ 受信設備 A B A B PC 図 1-1 接続イメージ図 注 )Rover 局 ( 受信機 ) に必要な設定は 本体上の LCD パネルと設定ボタンで設定可能です 尚 操作のためのメニューシステム全体は 別冊の R320 ローカル RTK 設定簡易マニュアル を参照してください 3
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2:VRS-RTK 用 Rover 局の設定 Rover 局に必要な設定および確認内容は 以下の通りです 1) メニュー画面の確認 2) 通信速度 (Baud Rate) の設定 3) PORT_B の GPGGA 出力設定 GNSS > Diff RTK > Config Wizard > System Setup > Data Logging > 図 2-1 Rover 局メニュー 2.1 メニュー画面の確認まず R320 受信機がRover 局用であることを確認します パネル表示が図 2-1のようになっていることを確認します また 次の手順でRover 局として動作するためのファームウェアがRTK 用で あることも確認します 1. 図 2-2 のメニュー上で System Setup > を選択 ( ハ イライト ) し 確定ボタンを押す 2. Display Apps > を選択 ( ハイライト ) し In Use が RTK になっていることを確認します 注 ) 他のアプリケーションが選択されている場合 Display Apps > Display Format > Baud Rates > Software Disp > Contrast > Animation > off Subscription > Flip Display > NO LCD Off > never Language > Back > Top Menu > 図 2-2 Rover 局メニュー 図 2-2 の最下位層の画面の SwapApplications を選択してファームウェアの入れ替えを 行います Resetting.. が表示されて Top メニューに戻ったら 再度前記手順で確認 してください GNSS > Diff RTK > Config Wizard > System Setup > Data Logging > In Use : RTK Other : SBASRTKB SwapApplications 2.2 通信速度 (Baud Rate) の設定以下の順に LCD パネルを確認しながら操作ボタンを使って通信速度設定画面を 選択します 1. 図 2-3 のメニュー上で System Setup > を選択 ( ハイライト ) し 確定ボタンを押す 2. Baud Rates > を選択 ( ハイライト ) し 確定ボタンを押す GNSS > Diff RTK > Config Wizard > System Setup > Data Logging > 3. PORT B > を選択 ( ハイライト ) し確定ボタンを押す この操作によって 設定可能な通信速度の中から操作ボタン または と使って必要な速度を選択し 確定ボタンを押す Display Apps > Display Format > Baud Rates > Software Disp > Contrast > Animation > off Subscription > Flip Display > NO LCD Off > never Language > Back > Top Menu > 図 2-3 通信速度の設定 注 )PORT_A は NMEA メッセージを出力するために使用します PORT_B は 補正情報を Base 局から Rover 局に送信するために使用します 注 ) ジェノバ CPTrans を使用する場合は ボーレートは 384,00bps を選択します 設定が完了したら Top Menu > を選択してトップメニューに戻ります PORT A > 19200 PORT B > 19200 Back > Top Menu > 5
2.3 PORT_B の GPGGA 出力設定 Rover 局のアンテナ位置を配信センターに知らせるため 以下の設定をします 1. 図 2-4 のメニュー上で GNSS > Configure > Data PORT B > の順に選択 ( ハ イライト ) します 2.GPGGA 出力を 5s に設定します GNSS > Diff RTK > Config Wizard > System Setup > Data Logging > Position Status > GPS Sats > GLONASS Sats > Configure > Back > Top Menu > Elev Mask > 5 MaxDGPSAge > 2700 Data PORT A > Data PORT B > UTC Offset > -7Hr GGAALLGNSS > YES Rx Modes > Back > Top Menu > 図 2-4 PORT_B 出力設定 GPGGA > 5s GPGLL > off GPGNS > off.. 6
3:VRS システムの利用方法 以下の 2 つのシステムが使用可能です 1) ジェノバ様システムの利用 2) 日本データサービス様の利用 3.1 ジェノバ CPTrans の利用 R320 受信機の設定は以下の手順で行ってください 1. アンテナを設置し電源を投入します 2.CPTransに電源および無線機のアンテナを接続します 3.CPTransとRoverのPORT_BをRS232ケーブルで接続します 4.CPTransの電源を投入します まず スイッチを ON1 にして POWER ( 赤 ) ANTENNA OFF ON1 ON2 ランプの点灯を確認します ( 約 20 秒 ) 次に スイッチを ON2 します 5. 本体前面のパネル上の3つのランプの内 真ん中のGPSラン プがオレンジ色になっていることを確認します 6.PORT_Aに接続されているPC 等の制御装置から タ ーミナルコマンド $JASC,GPGGA,0.2,PORTB ( 複数回入力 ) を入力します 注 )PocketMAX を使って制御することも可能です 右図のように GPGGA の設定で 5s とします 2.3 項に示したように 本体からも設定できます 7.CPTrans の DATA ランプが点滅したことで 仮想基準点からの補正情報を受信開始したことが分かります 8.R320 の GPS ランプが緑色の点滅から点灯に変わると RTK が FIX したことを表します CPTrans の通信を終了 ( 電源断 ) する場合は 電源スイッチを ON1 に戻す LINK ランプが消えたら スイッチを OFF にする の順序となります CPTrans を使用する場合は 付属の CPTrans 専用データケーブルをお使いください CPTrans に付いているオレンジ色のクロス用アダプターを外してお使いください ボーレート 38400( デフォルト ) 固定になります ジェノバ様システムに関するお問い合わせ先 株式会社ジェノバ技術センター TEL 06-6310-9111 FAX 06-6310-4600 E-mail : info@jenoba.jp 7
3.2 日本データサービスの利用このシステムは NTRIP(Network Transport of RTCM via Internet Protocol) の技術により インターネットを利用して配信される補正情報を使用します 1. インターネットに接続する必要があります PC 等を使用する場合は 通信カード等が必要になる場合があります 2. 通信用フリーソフトのインターネットラジオを Web からダウンロードします http://ilmbwww.gov.bc.ca/bmgs/gsr/downloads/ ( サイトは変更されることがあります - 日本データサービス様でも無料配布しております ) Windows Client 用 NtripGNSSInternetRadioWindows.exe ( パソコン用 ) Windows Client CE 用 installgnss.cab (PDA 用 ) 日本語版有料ソフトもご購入できます 3. ダウンロードしたアプリケーションを使って補正情報を R320 に取り込みます 現在地を GGA メッセージで PORT_B からサービスセンターに送り センターで作成された仮想基準点の補正情報を入手します 通常 PORT_B は この補正情報の受信専用として使用します 日本 GPS データサービスさまとのご契約 本システムを利用する場合 日本データサービス様とのご契約が必要になります 日本データサービス様システムに関するお問い合わせ先 日本 GPS データサービス株式会社 TEL (03)5711-1663 FAX (03)5711-1664 URL http://www.gpsdata.co.jp/ 8
付録 A:PDA での NTRIP インターネット配信利用手引き PDA( ポケットコンピュータ ) について 当社推奨 PDA: ヒューレッド パッカード社製 ipaq hx2750 Pocket PC ジェニファーアーチャー社製 Archer Field PC( 当社販売品 ) 通信カード ( データカード ) を購入し インターネット環境にして下さい 他メーカの場合 OS が WindowsCE Windows Mobile を搭載しているタイプの製品 ユニバーサル同期ケーブルが 必要となります PDA に付属している同期用ソフト (Microsoft ActiveSync) をお手元のパソコンに必ずインストールして下さい また無料でマイクロソフトからダウンロードできます Internet Radio( 無料ソフト ) のダウンロードとインストール インターネット上の下記ダウンロードサイト ( 変わることがあります ) http://ilmbwww.gov.bc.ca/crgb/gsr/downloads/ からソフトをダウンロードします ページの下部に 下記のような場所があり Windows Client は パソコン用 Windows CE Client は PDA 用になります 9
5. 上記ページの Ntrip Client 内リンクから 上から二番目の Windows CE Client をクリック Windows CE Client をクリックし 保存先をデスクトップに指定すると自動的にダウンロードが開始され デスクトップ上に installgnss.cab ソフトができます 次に PDA の電源を立ち上げ ケーブルで PC と接続します PC 側の Microsoft ActiveSync が 立ち上がり自動的に 同期接続を行います Ntrip GNSS Internet Radio Windows CE.exe のソフトを立ち上げます Internet Radio Windows CE のセットアッププログラムが立ち上がります 手順に沿って NEXT ボタン はいボタンを実行すると Internet Radio Windows CE ソフトが PDA にインストールされます パソコンで使用したい場合は Windows Client を選びます NtripGNSSInternetRadioWindows.ex_ がダウンロードされますが ファイルエクステションを.exe に直してから クリックしてインストールして下さい Internet Radio の使用方法 1.PDA 電源を ON にして スタートボタンをクリックし ファイルエクスプローラから GNSS Internet Radio を選択し起動する ( 通常マイデバイス /Programme/GNSSInternetRadio に格納されています ) 一番上段の GNSS を選択しクリックすると Internet Radio が起動します 2. 右図のような InternetRadio ソフトの初期画面が立ち上がります まずは画面左上の Broadcaster の設定を行います Broadcaster ボタンをクリックします 3. 最上段の Host:Port 欄に ntrip.gpsdata.co.jp:80 と入力します 次に User-ID:Password 欄にユーザ様がお申し込み時に登録したユーザ ID とパスワードを入力します ( 表示では test:test と仮表示してあります )Reconnection Setting の Number of reconnection attempts と Time between reconnection attempts はデフォルト時の設定の 60 と 10 のままで支障ございません 設定が終わりましたら OK ボタンをクリックします 10
4. 次に初期画面の Setting ボタンをクリックすると右図のような画面が表示されます ラジオボタンの COM-Port が ON( 印がついている ) になっていることを確認し OK ボタンをクリックします COM-Port Settings のデフォルトは以下の設定になっています COM1 19200(4800~38600 間で対応可能 ) 8 data bits No parity 1 Stop bit 5. 最後に Select Stream or Update で配信する補正データの種類を選択します ヘミスフィア受信機は RTCM3.0 と CMR に対応 VRS_RTCM30/RTK か VRS_CMR/RTK です 6. 受信機と PDA を接続し Start ボタンをクリックします 7. 受信機の PORT B と PDA を接続し 専用回線とします PORT B で Rover アンテナ位置を 5 秒ごとに定期的にセンターへ送り知らせます ターミナルコマンドで $JASC,GPGGA,0.2,PORTB と数回送信します GGA 出力設定は PocketMAx( フリーソフト ) や受信機からの LCD パネルでも設定可能 GGA のみ出力するようにします 他は OFF にして下さい GNSS Internet Radio のウィンドー下部のメッセージ Adjust Settings or press START. が Waiting for NMEA data on COM1 に変わったらコマンド $JASC,GPGGA,1,PortB を送り Port B から位置情報の NMEA データを出力します また Connect to Server に変わり正しく通信に成功すると Waiting data to COM1 となり RTK 補正情報が送られてきます しかし 正しく通信ができない場合は ERROR : Failed read data from COM1 となり 通信に失敗してしまいます 8. 通信が正常の場合 GNSS Internet Radio のプログレスバーが定期的に動き始めます これは補正情報が 送られ始めたことを意味します 9.Rover 受信機の前面パネルの右端の GPS ランプが グリーンの点滅を始め やがて点灯すると RTK FIX したことを表します. 10. 正しく通信ができない場合の原因 通信ボーレートの違い PDAが Internet 環境で 接続されているか 途中で通信が途絶えてしまった場合には 再度 Start ボタンをクリックして下さい 観測終了時には 必ず Stop ボタンをクリックし 接続を切断して下さい 切断し忘れると補正データ送信が継続され パケット数がカウントされますのでご注意ください 一度 InternetRadio の設定が完了しますと 2 回目からは PDA 電源を ON にしたあとは設定方法の 5. もしくは 6. からの操作で利用可能です 11
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