図 1. ケース温度 T C 測定点 IGBT チップ 内蔵ヒートシンク Tc 測定点 電気的特性 ( 指定のない場合は,T j = 25 ) インバータ部規格値記号項目測定条件単位最小標準最大 V CE(sat) V I C = 50A, T j = コレクタ エミッタ間

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Transcription:

主回路構成及び定格 DC 入力, 三相 AC 出力 IGBT インバータ N 側三相出力 600V, 50A (CSTBT 内蔵 ) 用途 AC100V~200V 系, モータ制御用インバータ装置 内蔵機能 P 側 IGBT 用 : 駆動回路, 高圧レベルシフト回路, 制御電源電圧低下 (UV) 保護回路 ( エラー出力なし ) 単電源駆動用ブートストラップ方式 N 側 IGBT 用 : 駆動回路, 制御電源電圧低下 (UV) 保護回路, 短絡電流保護 ( カレントセンス方式による ) エラー出力 : N 側 IGBT 用短絡電流 (SC) 保護回路動作時と UV 保護回路動作時エラー (Fo) 出力 温度保護用アナログ出力 : N 側駆動用 IC 部の温度をアナログ信号出力 入力インタフェース : 3V, 5V 系対応 ( ハイアクティブ ) UL 認定済み : File No.E80276 最大定格 ( 指定のない場合は,T j =25 ) インバータ部 記号 項 目 条 件 定 格 値 単位 V CC 電源電圧 P-NU,NV,NW 端子間 450 V V CC(surge) 電源電圧 ( サージ ) P-NU,NV,NW 端子間 500 V V CES コレクタ エミッタ間電圧 600 V ±I C コレクタ電流 T C =25 50 A ±I CP コレクタ電流 ( ピーク ) T C =25, 1ms 以下 100 A P C コレクタ損失 T C =25, 1 素子当り 142 W T j 接合温度 -20~+150 制御 ( 保護 ) 部 記号 項 目 条 件 定 格 値 単位 V D 制御電源電圧 V P1 -V PC, V N1 -V NC 端子間 20 V V DB 制御電源電圧 V UFB -V UFS, V VFB -V VFS, V WFB -V WFS 端子間 20 V V IN 入力電圧 U P, V P, W P -V PC, U N, V N, W N -V NC 端子間 -0.5~V D +0.5 V V FO エラー出力印加電圧 F O -V NC 端子間 -0.5~V D +0.5 V I FO エラー出力電流 F O 端子のシンク電流値 1 ma V SC 電流検出入力電圧 CIN-V NC 端子間 -0.5~V D +0.5 V 全システム 記号 項 目 条 件 定 格 値 単位 V CC(PROT) 電源電圧自己保護範囲 V D =13.5~16.5V, インバータ部 ( 短絡 ) Tj=125 スタート,2μs 以内, 非繰り返し 400 V T C 動作モジュール温度 ( 注 1) -20~+100 T stg 保存温度 -40~+125 V iso 絶縁耐圧 正弦波 60Hz, AC 1 分間, 全端子共通 -ヒートシンク間 2500 Vrms 注 1. ケース温度 Tc 測定点を図 1 に示します 熱抵抗 規格値記号項目条件単位最小標準最大 R th(j-c)q インバータ IGBT ( 1/6 モジュール ) - - 0.88 /W 接合 ケース間熱抵抗 ( 注 2) R th(j-c)f インバータ FWDi ( 1/6 モジュール ) - - 1.78 /W 注 2. DIPIPM と放熱ヒートシンクとの接触面には, 熱伝導のよいグリースを 100~200μm 程度, 均一になるように塗布の上, 規定の締付けトルクにて締め付けることを規定します ( またグリースは使用動作温度範囲内で変質せず, 経年変化のないものとします ) ただし, 製品放熱面 -ヒートシンク間の熱抵抗は, 締め付けた状態におけるグリースの厚さ, グリースの熱伝導率等により異なります 目安として, グリース厚 20μm, グリースの熱伝導率が 1.0W/m K の場合の製品放熱面 -ヒートシンク間熱抵抗値(1/6 モジュール ) は 0.2 /W となります

図 1. ケース温度 T C 測定点 IGBT チップ 内蔵ヒートシンク Tc 測定点 電気的特性 ( 指定のない場合は,T j = 25 ) インバータ部規格値記号項目測定条件単位最小標準最大 V CE(sat) V I C = 50A, T j = 25-1.55 2.05 コレクタ エミッタ間飽和電圧 D = V DB = 15V V V IN = 5V I C = 50A, T j = 125-1.65 2.10 V EC FWDi 順電圧降下 -I C = 50A, V IN = 0V - 1.70 2.20 V t on 1.80 2.40 3.60 μs t c(on) V CC = 300V, V D = V DB = 15V - 0.40 0.60 μs t off スイッチング時間 I C = 50A, T j = 125, V IN = 0 5V - 3.00 4.20 μs t c(off) 誘導負荷 ( 上ー下アーム ) - 0.60 1.20 μs t rr - 0.30 - μs T j = 25 - - 1 I CES コレクタ エミッタ間遮断電流 V CE = V CES ma T j = 125 - - 10 制御 ( 保護 ) 部 記号項目測定条件 I D 回路電流 V P1 -V PC, V N1 -V NC の総和 規格値 最小標準最大 V D = 15V, V IN = 0V - - 5.50 V D = 15V, V IN = 5V - - 5.50 I DB 回路電流 V UFB -V UFS, V VFB -V VFS, V D = V DB = 15V, V IN = 0V - - 0.55 V WFB -V WFS V D = V DB = 15V, V IN = 5V - - 0.55 ma I SC 短絡保護トリップレベル -20 Tj 125,Rs=40.2Ω( 精度 ±1% 以内 ) NU,NV,NW-N1 間シャント抵抗無し時 ( 注 3) 85 - - A UV DBt トリップレベル 10.0-12.0 V P 側 UV DBr 制御電源電圧リセットレベル 10.5-12.5 V T UV Dt 低下保護 j 125 トリップレベル 10.3-12.5 V N 側 UV Dr リセットレベル 10.8-13.0 V V FOH V SC = 0V, F O = 10kΩ, 5V プルアップ 4.9 - - V エラー出力電圧 V FOL V SC = 1V, I FO = 1mA - - 0.95 V t FO エラー出力パルス幅 C FO = 22nF ( 注 4) 1.6 2.4 - ms I IN 入力電流 V IN = 5V 0.7 1.0 1.5 ma V th(on) 入力オンしきい電圧 2.1 2.3 2.6 V U P, V P, W P -V PC, U N, V N, W N -V NC 端子間 V th(off) 入力オフしきい電圧 0.8 1.4 2.1 V V OT アナログ温度出力 LVIC 温度 = 85 ( 注 5) 3.57 3.63 3.69 V 注 3. 短絡保護は下アームのみ動作します 保護レベルは, センス抵抗値によって変更できます. 詳細につきましては, 本 DIPIPMのアプリケーションノートを参照いただく か, 弊社までお問い合わせ願います ただし, その場合でも, センス抵抗 Rsは, 上記の値以上としてください 4. エラー出力は, 短絡保護 N 側 (V D ) 制御電源電圧低下保護時にのみ出力します 所望の t FO 時の C FO の計算式を示します (C FO = t FO x (9.1 x 10-6 ) [F]) 5. DIPIPM は温度保護動作, エラー (Fo) 出力はいたしません 本出力が, 設定の温度保護レベルに達した時は, システム側でスイッチング動作を停止してください また, 本出力は,5V を超える可能性があります 本出力を接続するマイコンなど外部回路の保護のため, 本出力と外部回路の電源 (5V など ) の間にクランプ Di の 挿入を推奨いたします LVIC 温度 -V OT 特性を図 2 に示します 単位 ma 2

図 2. LVIC 温度 -V OT 出力特性 5.0 4.5 VOT Output (V) 4.26 4.0 3.63 3.5 85±3 C 110±10 C 3.0 60±10 C 2.5 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 LVIC Temperature ( C) 機械的定格及び特性 記号 項 目 測 定 条 件 準拠規格 規格値最小標準最大 単位 - 締付けトルク強度 取付けネジ (M4) 推奨値 1.18N m - 0.98 1.18 1.47 N m - 端子引張り強度 荷重 19.6N EIAJ-ED-4701 10 - - s - 端子曲げ強度 荷重 9.8Nにて 90 度曲げ EIAJ-ED-4701 2 - - 回 - 質量 - - 46 - g - 放熱面平面度 ( 注 6) - -50-100 μm 注 6. 放熱面平面度測定位置 3

推奨使用条件 記号 項 目 測 定 条 件 規格値最小標準最大 単位 V CC 電源電圧 P-NU, NV, NW 端子間 0 300 400 V V D 制御電源電圧 V P1 -V PC, V N1 -V NC 端子間 13.5 15.0 16.5 V V DB 制御電源電圧 V UFB -V UFS, V VFB -V VFS, V WFB -V WFS 端子間 13.0 15.0 18.5 V ΔV D,ΔV DB 制御電源電圧変動率 -1 - +1 V/μs t dead 上下アーム休止時間 各アーム段入力に対応, T C 100 2.2 - - μs f PWM PWM 制御入力信号 T C 100, T j 125 - - 20 khz I O V CC = 300V, V D =V DB = 15V, f PWM = 5kHz - - 23.6 許容実効電流 P.F = 0.8, 正弦波出力 Arms T C 100, T j 125 ( 注 7) f PWM = 15kHz - - 13.8 PWIN(on) ( 注 8) 1.1 - - 200 V CC 350V, 13.5 V D 16.5V, 定格電流以下 3.0 - - 許容最小入力パルス幅 13.0 V PWIN(off) DB 18.5V, μs -20 T C 100, 定格電流 ~ N ライン配線インダクタンス 5.0 - - 定格電流の 1.7 倍 10nH 以下 ( 注 9) V NC V NC 端子変動 V NC -NU, NV, NW 端子間の電位差, サージ電圧含む -5.0 - +5.0 V Tj 接合温度 -20 - +125 注 7. 許容実効電流に関しては, 使用条件によって変わります 8. PWIN(on) 以下のパルス幅の入力オン信号には出力が応答しないことがあります 9. PWIN(off) 以下のパルス幅の入力オフ信号には入力オフ信号には出力が応答しない, または P 側のみターンオン時間が大きくなる場合があります ただし, この場合においても入力オンの状態にて出力オフの状態を維持し続けることはありません 詳細は図 3 のタイミング図を参照ください 図 3. 許容最小入力パルス幅 PWIN(off) 以下の信号を印加した場合の出力動作 (P 側のみ ) P 側制御入力 内部 IGBT ゲート 出力電流 Ic t2 t1 実線 オフパルス幅 PWIN(off) の場合ターンオン時間 :t1( 通常 ) 破線 オフパルス幅 <PWIN(off) の場合ターンオン時間 :t2( 長くなる場合有り ) 4

図 4. DIPIPM 内部回路図 V UFB V UFS V P1 HVIC1 V CC V B IGBT1 Di1 P U P IN HO COM V S U V VFB V VFS V P1 HVIC2 V CC V B IGBT2 Di2 V P IN HO COM V S V V WFB V WFS V P1 HVIC3 V CC V B IGBT3 Di3 W P IN HO V PC COM V S W LVIC U OUT IGBT4 Di4 V N1 V CC IGBT5 Di5 NU V OUT NV U N V N U N V N W OUT IGBT6 Di6 W N Fo V OT V NC W N Fo V OT GND V NO CIN CFO NW C FO CIN Vsc 5

図 5. 保護動作シーケンス A. SC 動作シーケンス (N 側のみ ) 外付けセンス抵抗による保護 a1. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り a2. 過電流検出 (SC トリガ ) RC 時定数は,2μs 以内に遮断するように最適遮断時間を設定 (1.5~2.0μs 以下推奨 ) a3. N 側全相の IGBT ゲートをハード遮断 a4. N 側全相の IGBT がオフ a5. Fo 出力 外付けコンデンサ C FO で Fo 出力時間 (Fo パルス幅 ) を設定 a6. 入力 L = オフ a7. Fo 出力終了 入力 H 途中でも次のオン信号 (L H) が入力されるまで,IGBT はオフ状態 ( 各相への入力で相ごとに通常状態に復帰します ) a8. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り N 側制御入力 a6 保護回路状態 SET RESET 内部 IGBT ゲート a3 a4 SC トリップ電流 a8 出力電流 I C センス抵抗部センス電圧 a1 a2 SC トリップレベル a7 RC 時定数回路による DELAY エラー出力 F O a5 B. 制御電源電圧低下保護動作シーケンス (N 側,UV D ) b1. 制御電源電圧立上り UV Dr にて次のオン信号 (L H) 入力より動作開始 ( 各相への入力で相ごとに通常状態に復帰します ) b2. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り b3. 制御電源電圧低下 (UV Dt ) b4. N 側全相の IGBT オフ 制御入力の状態に関らずオフ b5. Fo 動作開始 (C FO にて設定された Fo パルス幅以上, 制御電源電圧が復帰するまでの間 Fo 出力 ) b6. 制御電源電圧復帰 (UV Dr ) b7. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り 制御入力 保護回路状態 RESET SET RESET 制御電源電圧 V D UV Dr b1 UV Dt b3 b6 b2 b4 b7 出力電流 I C エラー出力 F O b5 6

C. 制御電源電圧低下保護動作シーケンス (P 側,UV DB ) c1. 制御電源電圧立上り UV DBr にて次のオン信号 (L H) 入力より動作開始 c2. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り c3. 制御電源電圧低下 (UV DBt ) c4. 該当相の IGBT のみオフ 制御入力に関らずオフ,Fo 出力はなし c5. 制御電源電圧復帰 (UV DBr ) c6. 正常動作 =IGBT オン = 出力電流有り 制御入力 保護回路状態 RESET SET RESET UV DBr 制御電源電圧 V DB c1 UV DBt c3 c5 c2 c4 c6 出力電流 I C エラー出力 F O ハイレベル出力 (Fo 出力なし ) 図 6. 制御端子応用例 5V 系 10kΩ R DIPIPM U P,V P,W P,U N,V N,W N MCU C Fo V NC(Logic) 注. 入力の RC カップリングは 応用システムに使われる PWM 制御入力方式 入力配線パターンにより変わります DIPIPM 入力信号部は IC 内部で 3.3kΩ(min) の抵抗プルダウンを行っています 入力信号ラインに抵抗を挿入される場合は DIPIPM の入力しきい値を満足する設定として下さい Fo 端子はオープンドレインです 制御電源 (5V,15V) に IFo=1mA 以下となるような抵抗でプルアップしてご使用ください (5V にプルアップする場合,5.1kΩ 以上 10kΩ を推奨します ) 7

図 7. 外部応用回路例 MCU C2 + D2 C1 D1 C2 C2 + D2 C1 D1 C2 C2 + D2 C1 D1 C2 5V U P (1) V P1 (3) V UFB (4) V UFS (6) V P (7) V P1 (9) V VFB (10) V VFS (12) W P (13) V P1 (14) V PC (15) V WFB (16) V WFS (18) U N (27) V N (28) W N (29) C FO (25) HVIC HVIC HVIC IGBT1 IGBT2 IGBT3 IGBT4 IGBT5 Di1 Di2 Di3 Di4 Di5 P(40) U(39) V(38) W(37) NU(36) M C3 + R2 Fo(26) V OT (23) LVIC IGBT6 Di6 NV(35) 15V NW(34) V D V N1 (21) V NO + C1 D1 C2 V NC (22) C CIN(24) V SC (19) B D C4 R1 Rs Sense resistor A N1 注 1. 制御側電源 GNDとパワー側 GNDの配線を共通のベタ配線で配線すると大電流が流れるパワー GNDの変動の影響を受け誤動作の可能性がありますので, 制御側電源 GNDとパワー側 GNDの配線は分けて配線し,N1 点 (NU,NV,NWを接続した点) にて一点接続としてください 2. サージ電圧による耐圧破壊を防止するために, 平滑コンデンサとP,N1 端子間の配線はできるだけ短くしてください またP-N1 端子間に0.1μ 0.22μF 程度のスナバコンデンサC3を挿入してください 3. 短絡保護機能の誤動作防止用 RCフィルタ (R1C4) の時定数は, 短絡時に2μs 以下で遮断できるように設定してください (1.5~2μs 推奨 ) R1,C4は温度補償用などバラツキの小さいものを推奨します 遮断時間は, 配線パターンによって変わりますので実システムにて十分評価してください R1の抵抗値が小さい場合,SC 保護の遅れにつながりますので,R1はRsの10 倍以上としてください (100 倍程度を推奨 ) 4. 各コンデンサはDIPIPMの端子近傍に設置してください C1は, 温度特性, 周波数特性の優れた電解コンデンサ,C2は0.22μ-2μFでノイズ除去用の温度, 周波数, DCバイアス特性に優れたセラミックコンデンサを推奨します 5. 制御電源へのサージ電圧吸収用にツェナダイオードD1( ツェナ電圧 24V, 許容損失 1W 程度 ) を制御電源端子間近傍への接続を推奨します 6. CIN 端子への配線は,SC 保護の誤動作防止のため, センス抵抗端子直近のD 点で分岐し,V SC 端子 -センス抵抗間配線はできるだけ短くしてください 7. センス抵抗 Rsには, 温度特性を含めばらつき ±1% 以内で低インダクタンスの物を推奨します また, 許容電力は1/8W 以上を推奨しますが, 最終的には実システムで十分評価してください 8. A,B,Cの配線はIGBTの動作に大きな悪影響をもたらすため, 配線はできるだけ短く配線してください 9. Fo 端子はオープンドレインです 制御電源 (5V,15V) にI Fo =1mA 以下となるような抵抗でプルアップしてご使用ください (5Vにプルアップする場合,5.1kΩ 以上 10kΩを推奨します ) 10. Fo 出力のパルス幅 t FO は,C FO 端子に接続するコンデンサで設定可能です 所望のt FO 時のC FO の計算式を示します (C FO = t FO x (9.1 x 10-6 ) [F]) 11. ブートストラップダイオードD2には耐圧 600V 以上の高速リカバリ品 (trr=100ns 以下 ) を推奨します 12. 制御 ICの電源ラインに高周波の急峻なノイズが重畳されると,ICの誤動作が起きてFoを出力し停止する可能性があります 制御電源ラインのノイズは, dv/dt 1V/μs, Vripple 2Vp-pとなるように電源回路を設計してください 13. 入力信号はハイアクティブです IC 内部で 3.3kΩ(min) の抵抗でプルダウンしています 誤動作防止のため, 入力信号配線はできるだけ短く配線し, ノイズによる誤動作防止のため RC フィルタ を挿入する場合は, 入力しきい値電圧を満足するように設定してください 専用 HVIC を採用しているため, MCU に直接接続することができます 8

図 8. 外形図 単位 :mm 9

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