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第 8 条を削り, 第 9 条を第 8 条とし, 第 10 条から第 12 条までを 1 条ずつ繰り上げる 別記第 1 号様式を次のように改める

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

づき通知及び公告をした期日又は場所において意見の聴取を行うことができないときは 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更することができる 4 市長は 前 2 項の規定に基づき 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更するときは 法 14 条 7 項の規定に準じて通知し かつ 公告する ( 議長 )

名張市地域振興券交付事業特別会計条例

⑶ 特定空家等法第 2 条第 2 項に規定する特定空家等をいう ⑷ 居住建築物等区内に存する居住の用に供されている建築物その他の建築物またはこれに付属する工作物およびその敷地 ( 立木その他の土地に定着する物を含む ) であって 空家等に該当しないものをいう ただし 国または地方公共団体が所有し ま

また 立入調査は 市職員又は市長が委任した者が行い 調査者については身分等を示す証明書を携帯し 関係者からの請求があった場合は提示しなければならないため 立入調査員証 ( 様式第 2 号 ) により身分を証明するものとします 参考 < 基本指針 > 一 7(p.12~13) <ガイドライン> 第 3

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

( その他 ) 第 11 条この規則に定めるもののほか, 必要な事項は, 市長が別に定める 附則この規則は, 平成 30 年 4 月 1 日から施行する

坂戸市条例第 号

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

( 措置完了報告 ) 第 13 条法第 14 条第 1 項から第 3 項までの規定による助言等及び行政代執行法第 3 条第 1 項の規定による戒告に対し措置を行った場合は 措置完了報告書 ( 様式第 14 ) により報告するものとする ( 標識 ) 第 14 条法第 14 条第 11 項の規定による

練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

第 2 節 監督処分等 ( 監督処分等 ) 第 81 条 国土交通大臣 都道府県知事又は市長は 次の各号のいずれかに該当する者に対して 都市計画上必要な限度において このの規定によってした許可 認可若しくは承認を取り消し 変更し その効力を停止し その条件を変更し 若しくは新たに条件を付し 又は工事

( 別式第 7 ) をもって 当該所有者等に対し代執行の内容を通知するものとする 5 町長は 法第 14 条第 9 項に基づき行政代執行法による特定空家等の処分を行う場合は その代執行の現場に責任者を派遣し 当該責任者に対し行政代執行法第 4 条に基づく証票として 執行責任者証 ( 別式第 8 )

第5章 その他

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1 現地及び所有者等の調査現地調査及び所有者等の調査は 以下の記載順によらず事案に応じて判断するものとする ( 同時並行も可 ) 実施手順 現地調査 (1) 現地調査による空家等の状態の把握事案の発生を受け 当該事案に係る空家等が特定空家等に該当するか否かを判定するために必要な調査を行う 1 特定空

( 空家等対策計画 ) 第 6 条町は 空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため 法第 6 条第 1 項に規定する空家等対策計画 ( 以下 空家等対策計画 という ) を定めなければならない 2 法で定めるもののほか 空家等対策計画の策定等に関し必要な事項は 町長が別に定める ( 協議会

新起案様式例           様式A4縦

空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく立入検査の実施について ( 通知 ) 貴の所有 ( 管理 ) する下物件 ( 建築物又はそれに付属する工作物及びその敷地を含む 以下同じ ) について 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律第 12 7 号 以下 法 という ) 第 9

個人情報の保護に関する規程(案)

第 8 条市長は 法第 14 条第 2 項の規定による勧告をするに当たり 条例第 7 条の規定により意見を述べる機会を与える場合は 当該勧告に係る特定空家等の所有者等に対し勧告に係る事前の通知書 ( 別第 8 号様式 ) を送付するものとする 2 前項の通知書の送付を受けた者は 当該勧告について意見

住民票情報又は戸籍謄本等による登記名義人又は相続人の存否及び所在の確認 地域住民への聞き取り調査 注 固定資産税の課税情報その他の市の内部情報( 根拠 : 法第 10 条第 1 項 ) 関係する地方公共団体の長等に対する情報の提供依頼 ( 根拠 : 法第 10 条第 3 項 ) その他の適切な方法

はじめに 本マニュアルは 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律第 127 号 以下 法 という ) に基づき特定空家等に対する措置を行うにあたり 特定空家等に対する措置 に関する適切な実施を図るために必要な指針 ( ガイドライン ) を補完するものとして定めるものである 本マニ

5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

市町村合併の推進状況について

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資料1-1 多頭飼育の適正化について

目次 1 資料 1 略式代執行について 1 2 資料 2 空き家データベースについて 3 3 資料 3 命令に係る措置の履行が不十分な状態の 特定空家等への対応について 4 4 資料 4 その他報告事項 7 ( 別添資料 ) 1 空家等対策の推進に関する特別措置法 2 姫路市老朽危険空家等の対策に関

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都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

○登米市空き家等の適正管理に関する条例 (素々案)

格建築物が対象である このため 建基法による完了検査済証が交付されていない場合 その確認をどのように行うかが課題となる ( 古い戸建住宅は完了検査を受検していない事例が特に多い ) また 要件が厳しく判断基準も明確ではないため実際の適用は難しく また 建築物所有者にとって不利益処分であるため 行政庁

平成11年6月8日

する 2 行政代執行に係る行政代執行法 3 条 2 項の規定による通知は 代執行令書 ( 式 8 ) により行うものとする 3 行政代執行に係る行政代執行法 4 条の証票の式は 執行責任者証 ( 式 9 ) のとおりとする 4 行政代執行に係る行政代執行法 5 条の規定による納付の命令は 代執行費用

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

別式第 1 号 ( 第 2 条関係 ) ( 表面 ) 第 号 立入調査員証 写 真 所 属 職 氏名生 年 月 日 上の者は 米子市空き家等の適正管理に関する条例 ( 平成 24 年米子市条例第 28 号 ) 第 4 条第 2 項の規定に基づき立入調査を行う職権を有する者であることを証する ( 裏面

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

はじめに 本マニュアルは 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律第 127 号 以下 法 という ) に基づき特定空家等に対する措置を行うにあたり 特定空家等に対する措置 に関する適切な実施を図るために必要な指針 ( ガイドライン ) を補完するものとして定めるものである 本マニ

様式 1 P3-(1) 空家等相談受付台帳 : 裏面 不動産登簿又は固定資産税台帳による所有者等の確認 所在地番地目地積 土 東伊豆町 東伊豆町 東伊豆町 m2 m2 m2 地 所有権 そ の 他 の 権 利 無 有 ( 有の場合 権利の内容を下欄に入 ) 家屋番号 1 種類 2 構造 床面積 原因

市有地売却【公示:申込手引一式】

目 次 第 1 章総則頁第 1 条目的 1 第 2 条定義 2 第 3 条所有者等の管理義務 7 第 4 条市長, 市民及び事業者の責務 8 第 2 章市民等からの情報提供及び調査の実施等第 5 条立入調査等 9 第 6 条類似空家等又は空地等の所有者等に関する情報の利用等 11 第 7 条データベ

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高島市職員措置請求に係る監査の結果について 第 1 請求の受付 1 請求書の提出平成 29 年 9 月 28 日 2 請求人 3 請求の要旨 ( 高島市職員措置請求書 の原文のまま記載) 1 請求の要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価によ

認可地縁団体が所有する不動産に係る登記の特例について < 制度の概要 > 通常 登記名義の変更手続きは 登記権利者 ( 新たな名義人 ) と登記義務者 ( 現在の名義人 死亡している場合にはその相続人 ) 双方の共同で行う必要があります そのため 登記簿に表示された所有者や相続人の所在が分からない場

※ 住民票の除票に記載された住所は,被相続人の登記記録上の住所と一致している必要があります。被相続人の最後の住所が,登記

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

( 定義 ) 第 2 条この条例において 次の各号に掲げる用語の意義は それぞれ当該各号に定めるところによる (1) 空き家等本市の区域内に所在する建物その他の工作物で 正当な権限を有する者の用に現に継続して供されていないもの及びその敷地並びに空き地 ( 原則として農林業用地を除く 以下同じ ) を

愛知県事務処理特例条例 ( 抄 ) 平成 11 年 12 月 17 日愛知県条例第 55 号 沿革 平成 12 年 3 月 28 日条例第 24 号 14 年 12 月 20 日第 61 号 15 年 3 月 25 日第 9 号 15 年 12 月 19 日第 76 号 16 年 10 月 8 日第

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承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

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文書管理番号

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ア建築物の部材等が落下し 飛散するおそれのある状態イ建築物の老朽化又は台風等の自然災害により 倒壊又は損傷するおそれのある状態ウ建築物の外壁 窓等が剥落し 建築物の外部から内部が見通せる状態エ竹木その他の土地の定着物が 道路との境界線を越え通行の妨げになっている状態オ物が大量に堆積されている状態カね

2

第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

邑南町空き家等の適正管理に関する条例

(1) 法第 14 条第 3 項の規定に基づく 措置を命じられている場合 (2) 不動産販売 不動産貸付又は駐車場貸付等を業とするものが当該業のために行う除却工事である場合 (3) 国 地方公共団体その他の団体からこの要綱に基づく助成と同種の助成を受けている場合 ( 助成対象者 ) 第 5 条この要

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

※ 住民票の除票に記載された住所は,被相続人の登記記録上の住所と一致している必要があります。被相続人の最後の住所が,登記

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

<4D F736F F D DC58F49817A936F95CA8E738BF389C CE8DF482CC C98AD682B782E993C195CA915B E7B8D738DD791A581698FF095B6817B976C8EAE816A>

主な事業項目と取組内容 方法 大項目細項目取組内容 方法 (1) 所有者特定等 (2) 所有者の意識啓発 1 法務と連携した所有者特定作業 2 解決困難事案の司法的解決の検討 3 マニュアル作成 1 空き家に関するガイドブック 作成 福岡県司法書士会と協定を締結し 21 名の司法書士によるプロジェク

目 次 はじめに... 1 特定空家等の対策 危険な状態になっているとの通知と対策依頼文書の送付 立入調査... 2 (1) 事前通知... 3 (2) 立入調査の実施... 3 (3) 立入調査の身分証の提示... 5 (4) 立入調査拒否等の過料処分 特

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

職員の私有車の公務使用に関する要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は, 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 3 条第 2 項に規定する一般職の職員 ( 期限付教員以外の臨時的任用職員を除く ) および同条第 3 項第 3 号に規定する特別職 ( 以下 職員 という ) が私

1 茨城県認可外保育施設指導監督実施要項(H29.3)

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<4D F736F F D2095F18D9091E682518D E7390EC8E E738C7689E690C58FF097E182CC88EA959482F089FC90B382B782E98FF097E EA8C88816A B8C91CE8FC6955C E646F6378>

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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山陽小野田市空き家等の適正管理に関する条例 ( 素案 ) ( 目的 ) 第 1 条この条例は 空き家等が管理不全な状態となることを防止し 又は管理不全な状態にある空き家等を適正な管理状態に導くことにより 生活環境の保 全及び安全で安心なまちづくりの推進に寄与することを目的とする この条は この条例の

Unit1 権利能力等, 制限行為能力者 ( 未成年 ) 1 未成年者が婚姻をしたときは, その未成年者は, 婚姻後にした法律行為を未成年であることを理由として取り消すことはできない (H エ ) 2 未成年者が法定代理人の同意を得ないで贈与を受けた場合において, その贈与契約が負担付の

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -AL AL 1 頁 工業所有権総局 (GDIP) ( アルバニア ) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 AL.Ⅰ 委任状 附属書 AL.Ⅱ 略語のリスト国内官庁 : 工業所有権総局 (GD

胎内市空き家等対策計画 平成 30 年 (2018 年 )4 月 胎内市 空き家 と 空家 の記載について 空き家 と 空家 の記載については法律用語と一般名称が混在することから 空家 とした ただし 空き家バンク 空き家等対策計画 及び 胎内市空き地 空き家等の適正管理に関する条例 については 空

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( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

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Taro-議案第13号 行政手続条例の

海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律施行令案参照条文目次 海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(平成三十年法律第八十九号)(抄)1 国土交通省組織令(平成十二年政令第二百五十五号)(抄)4

Transcription:

所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ) における 過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 法 14 条 10 項 ) の適用について ( 一社 ) 岡山住まいと暮らしの相談センター理事 弁護士小寺立名 1

所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ) における 過失がなくてそ の措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 法 14 条 10 項 ) の適用 について 1 はじめに 特定空家等の所有者の調査を行ったところ, 共有 ( 遺産共有を含む ) であることが判明した場合, その共有者全員の氏名及び所在が確認できれば良いが, そのうち一部の者しか確認できなかった場合, 修繕, 除却等の措置を, どのようにして実現すれば良いのだろうか 民法の共有に関する規定を踏まえながら, 略式代執行の適用の可否について, 検討することとする 2 過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 法 14 条 10 項 ) 共有者の一部を確知できない場合の方法として, 一番に思い浮かべるのは法 14 条 10 項の略式代執行である 法 14 条 10 項は 第三項の規定により必要な措置を命じようとする場合において, 過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 過失がなくて第一項の助言若しくは指導又は第二項の勧告が行われるべき者を確知することができないため第三項に定める手続により命令を行うことができないときを含む ) は, 市町村長は, その者の負担において, その措置を自ら行い, 又はその命じた者若しくは委任した者に行わせることができる この場合においては, 相当の期限を定めて, その措置を行うべき旨及びその期限までにその措置を行わないときは, 市町村長又はその命じた者若しくは委任した者がその措置を行うべき旨をあらかじめ公告しなければならない と定めている 法 14 条 10 項の規定により略式代執行をするための要件は, 過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないこと であり, 分節すると,1 過失がなくて,2 措置を命ぜられるべき者 を,3 確知することができないとき である 2

以下, 説明の便宜上,1,3,2 の順に, その内容を確認していく 3 1 過失がなくて とは ガイドラインによると, 過失がなくて とは, 市町村長がその職務行為において通常要求される注意義務を履行したことを意味する とされている どこまでの調査をすれば 過失がなくて と言えるかについては, ガイドラインによると, 少なくとも, 不動産登記簿情報等一般に公開されている情報や住民票情報等市町村が保有する情報, 法第 10 条に基づく固定資産課税情報等を活用せずに所有者等を特定しようとした結果, 所有者等を特定することができなかった場合にあっては, 過失がない とは言い難いと考えられる とされている さらに, 基本方針において, 所有者等の特定を行うための調査方法として, 次のような方法が具体的に示されている 原文を箇条書きの形式で整理して示すと, 以下のとおりである 空家等の所在する地域の近隣住民等への聞き取り調査 法務局が保有する当該空家等の不動産登記簿情報の調査 市町村が保有する空家等の所有者等の住民票情報や戸籍謄本等の利用 法 10 条 3 項は この法律の施行のために必要があるときは, 関係する地方公共団体の長その他の者に対して, 空家等の所有者等の把握に関し必要な情報の提供を求めることができる こととされていることから, 同項に基づき, 電気, ガス等の供給事業者に, 空家等の電気, ガス等の使用状況やそれらが使用可能な状態にあるか否かの情報の提供を求めることができる 法 10 条 1 項は 市町村長は, 固定資産税の課税その他の事務のために利用する目的で保有する情報であって氏名その他の空家等の所有者等に関するものについては, この法律の施行のために必要な限度において, その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができる とされていることから, 固定資産課税台帳に記載された空家等の所有者等に関する情報を空家等対策のために市町村の内部で利用することができる 法 10 条 1 項は, 固定資産税の課税 その他の事務のために 利用する目的で保有する情報と定めていることから, 固定資産課税台帳に記載された情報に限らず, 例えば各市町村の個人情報保護条例などにより目的外利用が制限 3

されている情報のうち, 空家等の所有者等の氏名, 住所等の情報で, 法に基づき各市町村が空家等対策のために必要となる情報については, 法の施行のために必要な限度において, 内部で利用することができる以上のような調査を尽くすことが, 過失がなくて という要件を満たすために求められているといえる 4 3 確知することができないとき とは ガイドラインによると 確知することができない とは, 措置を命ぜられるべき者の氏名及び所在をともに確知しえない場合及び氏名は知りえても所在を確知しえない場合をいうものと解される とされている つまり, 氏名と所在がともに判明しない場合 のほか, 氏名は判明しているが所在が判明しない場合 も含まれている なお, 住所地は判明したが連絡が取れない場合も, 所在が判明しない場合 に該当するものと考えられる 連絡が取れなければ対象者に対して命令内容が伝わらず, 対象者による対応が期待できないからである 5 2 措置を命ぜられるべき者 とは ガイドラインでは, 措置を命ぜられるべき者 という要件については, 特段, 説明がなされていないが, 命ずる相手方に, 当該措置の内容を実現しうる法的権限があること が要件となるはずである 法的になしえない行為を命ずることはできないからである この点に関し, 法 14 条 3 項は, 措置命令を発令する要件について, 勧告を受けた者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかった場合 において, 特に必要があると認めるときは, その者に対し, 相当の猶予期限を付けて, その勧告に係る措置をとることを命ずることができる, と定めている つまり, 勧告を受けた者が勧告に係る措置をとらない場合であっても, 正当な理由 があるときは法 14 条 3 項に基づく措置命令は発令されないということである ガイドラインは, 正当な理由 とは, 例えば所有者等が有する権原を超えた措置を内容とする勧告がなされた場合等を想定して いると記載している 4

この記述は, 相手方の法的権限を超える行為を命ずることはできない という理論を踏まえた記述と考えられる そこで,2 措置を命ぜられるべき者 とは 命じようとする措置の内容を実現しうる法的権限を有する者 と考えなければならない 1 及び3の要件とあわせて略式代執行ができる要件をまとめると, 過失なくして, 命じようとする措置の内容を実現しうる法的権限を有する者を, 確知することができないとき に略式代執行手続を行うことができる, ということになる 6 所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ) の権限 次に, 所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ), 誰に, どのような 権限があるのかについて, 民法 251 条及び 252 条の内容を整理すると, 次のとおり となる Ⅰ 保存行為 Ⅱ 管理行為 Ⅲ 変更 処分行為 各共有者が単独で可能共有者の持分価格の過半数で可能共有者全員の同意があれば可能 空家の管理に即して整理すると, 修繕 は空家の価値を維持する行為なので 保 存行為, リフォーム は空家の価値を増加させる改良行為なので 管理行為, 除 却や売却は 変更 処分行為 に該当するものと考えられる このうち, 措置命令の内容となり得る管理行為としては, 価値を増加させる リフ ォーム は含まれず ( どのようなリフォームをして価値を増加させるかについては, 所有者が決めることであり, 市町村長が決めることではないと考えられる ), 当面の 危険を除去するための 修繕 または 除却 が想定される そこで, ここでは 修繕 と 除却 について検討を進めることにする 7 修繕の場合 上記のとおり, 修繕は 保存行為 に該当することから, 各共有者がそれぞれ単独で行う権限を有していることになる そうすると, 修繕を命じようとする場合, 共有者全員の氏名及び所在が確認できていなくても, そのうち一部の者だけでも確認できていれば, その者は 修繕を行う法 5

的権限を有する ことになるので, その者に対して措置命令を行うことができる そのため, 過失なくして, 命じようとする措置の内容を実現しうる法的権限を有する者を, 確知することができないとき という略式代執行の要件を満たさないと考えられることから, 確知できた共有者に対する通常の措置命令と代執行の手続を行うことになる 8 除却の場合 これに対し, 除却は 変更 処分行為 に該当することから, 共有者全員の同意がなければ行うことができない そのため, 除却を命じようとする場合は, 共有者全員の氏名及び所在が確認できない限り, 除却を行う法的権限を有する者 が確知できないことになるので, 過失なくして, 命じようとする措置の内容を実現しうる法的権限を有する者を, 確知することができないとき という略式代執行の要件を満たすことになり, 略式代執行により除却を実現することになるものと考えられる 9 結論 以上のとおり, 特定空家等が共有であることが判明した場合, その共有者全員の氏 名及び所在が確認できないときの強制手段は, ⅰ 命ずる措置の内容が 修繕 であれば通常の代執行 ⅱ 命ずる措置の内容が 除却 であれば略式代執行 というのが共有規定からの帰結であるように思われる このように割り切って考えることについては, 修繕の場合は共有者間のアンバラン スが指摘されうる ( 確知されたかどうかで命令を受けるかどうかが変わる ) また, 修繕 と 除却 で取るべき強制手段の内容が変わるのが妥当かどうか, といった 疑念もあり得る しかし, 特定空家等が共有状態であることは実務上頻繁に発生しうる事態であり, この場合, どのような手法を取るべきかについて, 一定の整理を行うことが有益と考 えられることから, 試案として上記のとおりお示しする 6