Ver.16.10 Windows 上で Java を使う Java プログラミングの授業は教育学部の UNIX システム EDU システム上で java version "1.7.0_65" コンパイラと 実行環境 (Java VM) として OpenJDK Runtime Environment (rhel-2.5.1.2.el6_5-x86_64 u65-b17) を用い エディタとして GNU Emacs ver.24.2.1 を用いて行う 自宅で自習するために これと類似の環境を Windows 上に構築する方法について述べる ( すでに春学期に 自宅の PC から EDU システムにアクセスする方法について学んだので そちらを利用するなら不要である ) 1.Java 開発環境 JDK Java SE Development Kit (JDK) は Java 言語処理系の一つであり オラクル社が無料配布している 2016 年 10 月現在の最新版は JDK (Java SE Development Kit) 8 であり JDK 8 もそれ以前のバージョンも http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html ( 英語 ) からダウンロードできるが 2016 年 10 月の時点で最新の JDK 8 の最新バージョンである "Java SE 8u100/101" を Windows にインストールする方法について述べる インストールにあたっては オラクル社の Java 関連サイトのトップページ http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html も参照するとよい 2.JDK 8 の入手とインストール方法 以下に述べる方法でやったために利用している PC に不具合が生じても責任は持てないことを承知しておかれたい ( インストール方法を各自がオラクル社のサイトで調べて 自分の責任でインストールすることが基本である ) 以下のステップに従う : (1) まず 使用している Windows の bit 数を調べる 32 bit か 64 bit かによって このあとインストールするファイルが異なる スタートメニュー ( 設定 ) コントロールパネル ( システムとセキュリティ ) システム ( RAM の量とプロセッサの速度の表示 ) と選択すると 以下の 1
ような画面になる (Windows のバージョンによって順序や表示が異なる ) Windows Vista の画面 : Windows 8.1 の画面 : ここ 2
Windows 10 の画面 : ここ (2) オラクル社のウェブサイトからダウンロードする : 1.1) http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html にアクセスする 3
1.2) Java SE Downloads のをクリックする 1.3) Java SE Development Kit 8 Downloads というタイトルのページになる Update のバージョンは 8u101 でも 8u102 でもよいが License Agreement は最 初は下のように Decline になっている 契約内容をよく読んで Accept License Agreement にチェックを入れて 64 ビットマシ ン用のインストーラである jdk-8u101-windows-x64.exe または 8u102 をダウン ロードする (Windows が 64 ビットの場合 ) プラットフォームの選択 ( 例えば Windows x64) 4
は自分の PC の種別に合わせてクリックする 以下 jdk-8u101-windows-x64.exe を選んだ ものとする 1.4) ファイルの保存先を適当なところ ( 例えば デスクトップ ) に指定して ファイルをダウンロードして保存する 198MB あるので 利用回線の帯域幅や PC 機種や Windows 等 OS やそのバージョンにもよるが かなり時間がかかり 大きなハードディスク容量が必要なので注意のこと ダウンロードしたファイル名が jdk-8u101windows-x64.exe.part となっている場合は まだダウンロードの途中である (3) インストール (3.1) JDK の他のバージョンがインストールされている場合は それをアンインストールする アンインストールには Windows の アプリケーションの追加と削除 ユーティリティを使用する ([ スタート ] [ 設定 ] [ コントロールパネル ]) (3.2) ダウンロードしたファイル jdk-8u101-windows-x64.exe をクリックしてインストーラを起動し 画面の指示に従って操作する ( ライセンスへの同意を含む ) 上のようなウインドウになり 開発ツール か ソースコード か パブリック JRE か とインストール先を聞かれるが デフォールトで与えられる 開発ツール と C:\Program Files\Java\jre1.8.0_101\ としておくとよい そうしなかった場合 以下の (4) の設定ではそれに対応してフォルダ名を変えること (3.3) Java Platform Standard Edition 8 Documentation において各種のドキュメントをインストールするかどうかは任意 閉じるをクリックするとインストールは終わ 5
る デフォールト通りに進めば C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101 と C:\Program Files\Java\jre1.8.0_101 に JDK( コンパイラ ) と JRE( 実行環境 =Java VM) がインストールされる (3.4) ダウンロードしたファイル jdk-8u60-windows-x101.exe を削除する( 任意 ) (4) Windows の環境設定 ( 以下に述べるのは Windows 8 より前の OS の場合 ) (4.1) DOS 窓 (DOS コマンド入力用ウィンドウ ) を開くためのショートカットの作成 ( 使用の都度 アプリの中から コマンドプロンプト を選択して実行するのでよければ この設定はしなくてもよい ): スタート すべてのプログラム アクセサリ コマンドプロンプト を右クリックし ショートカットの作成 をクリック 作成されたショートカットをデスクトップにドロー & ドロップする (Windows 8 の場合 以上の操作の代りに アプリ の中にある コマンドプロンプト を右クリックして スタート画面にぴん留めする ) を実行する ) (4.2) 環境変数 PATH の設定 : 以下の説明に出てくる C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101 と C:\Program Files\Java\jre1.8.0_101 はインストールしたフォルダによって変わるので注意のこと 以下の操作は管理者権限のあるユーザで行なう必要がある スタート ( 設定 ) コントロールパネル システム システムの詳細設定 をクリックする (Windows 8 の場合 コントロールパネル システムとセキュリティ システム の順) ここ 6
ここ 以下に示すのは Windows 10 の場合であるが 他の場合もほぼ同様な画面となる システムのプロパティ が立ち上がるので 上部バーにある 詳細設定 の 環 境変数 をクリックして選ぶ : 7
画面下部にある 環境変数 (N) をクリックすると環境変数画面が立ち上がる : 8
ユーザー環境変数 (U) 欄に PATH という環境変数が存在する場合は 編集 ボタンをクリックする 存在しない場合は 新規 (N) をクリックすると次のよう なウインドウが開く : 以下のように入力する : ユーザー環境変数(U) 欄にすでに PATH という環境変数が存在した場合は 変数名 (V) の欄の今まで設定されていた変数値の直後に ;C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101\bin と追記する 頭にセミコロン ; を付ける必要があるので注意のこと! 9
この C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101\bin というフォルダは Java に必要 なプログラムが保存されているフォルダである OK をクリックする 変更した場合には 以前設定したものが残っている 上記の赤枠のようになれば設定完了であるが どのフォルダからも Java 関係のコマンド ( プログラム ) が実行できるようにするために さらに以下の設定を行なう この設定において入力を誤ると Windows 上のアプリケーションで動かなくなるものが生じる場合もあるので この設定は各自の責任において行なうこと システム環境変数(S) の中の環境変数 Path を選択して 編集 (I) をクリック 10
し 変数値 (V) の欄の末尾に ;C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101\bin と入力して OK をクリックする( 先頭の ; を忘れず入力すること) ここは 101 とする Windows 10 では次のような画面になるので 同様なことを行なう 11
システム変数の編集 画面で OK をクリックし つづいて 環境変数 の画面 でも OK をクリックして終了 (4.3) Java コンパイラ インタプリタを実行してみて 正しくインストールされたかチェックする (4.2) の設定を行なっておけば DOS のカレントディレクトリがどこにあっても Java の必要コマンドをフルパスの指定なしで実行できる 例えば Windows のユーザが ABC の場合 C:\Documents and Settings\ABC>java (java 以外にも javac, javadoc など ) と入力するだけでよい 以下の表示 (java コマンドの使い方 ) が出ればOK: 12
(4.4) うまくいかないときは 次の文書を読んで調べる : http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html 3. 使い方 1. まず Java 用のフォルダを作成する それには コマンドプロンプト を開いて cd \ mkdir java と入力する これは C ドライブのルートディレクトリ ( ディレクトリ フォルダ ) に java という名前のディレクトリを作った場合である 別のディレクトリに作りたければそうしてもよい 以後 このディレクトを Java 専用に使うことにしよう ( 各自の勝手 ) 2. メモ帳 ワードパッド 秀丸 ほか 適当なテキストエディタを使って Java のソースファイルを作成し 上記のフォルダにセーブする 例えば ソースファイル名を test.java とした場合を以下で説明する 3. コンパイル 実行は EDU システム上で行なうのと同様であるが ソースファイルが C:\java にあるので 13
cd java と入力してから ( 最初からこのディレクトリにいれば この操作は不要 ) javac test.java java test を実行する 実行例を次の画面に示すが type test.java はソースファイル test.java の内容を表示してみたものである 14
なお DOS のコマンドについて知りたければ help コマンドを使うとよい ( あるいは ネット上の DOS コマンドサイトを検索してみるとよい ) 15