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注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください 最新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います USB Type-C の概要 AN1953 Author: Andrew Rogers Microchip Technology Inc. はじめに USB-IF が策定した全く新しい USB Type-C コネクタの登場により USB は今後さらに多くの機器への採用が広がる事が確実となりました コンシューマ市場において大きな注目と話題を集めたのは新しく採用されたリバーシブルなプラグのおかげでしたが 一方で最終的にデスクトップおよびエンターテインメント環境を大きく変革していくのは機能面の大幅な拡張でしょう USB Type-C ケーブルは 1 つの接続だけで最大 10 Gb/s の非常に高速なデータ転送 最大 100 W の常時給電 オルタネートモードによる広帯域ビデオ転送を同時にサポートでき ユニバーサル ケーブルとなり得る条件を備えています 本書は 既に USB2.0/USB3.0/USB3.1 に関する知識を持った読者を対象に USB Type-C ケーブルが実現する USB の拡張機能セットの詳細について説明します セクション セクション 1.0 概要 セクション 2.0 USB Type-C ケーブル セクション 3.0 CC ピン セクション 4.0 VCONN 電源 セクション 5.0 USB Power Delivery 2.0 セクション 6.0 オルタネートモード 参考資料 本書は USB Type-C の概要を説明したものであり 公式な仕様書を置き換えるものではありません 本書に記載していない技術的な詳細は 以下の仕様書を参照してください USB Type-C 仕様 USB Power Delivery 2.0 仕様 USB 2.0 仕様 USB 3.0 仕様 USB 3.1 仕様 USB Battery Charging (BC) 1.2 仕様 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 1

1.0 概要 USB Type-C ケーブルは USB-IF が策定したリバーシブルな 24 ピンインターコネクトです USB Type-C 仕様の初版は 2014 年 8 月にリリースされました USB Type-C ケーブルはコンピューティング ディスプレイ 充電という幅広いアプリケーションのニーズに対応したユニバーサルなケーブルです 長期的には USB Type-C ケーブルは機能全般を大幅に拡張しながら従来の各種 USB ケーブルを置き換える事を目指しています 最近発表された USB Power Delivery とオルタネートモードの機能は USB 規格がより広く採用されるように USB 規格の潜在能力をさらに拡張します 図 1: USB ケーブルのプラグ形状 1 2 5 6 7 8 9 4 3 2 1 USB2.0 Type-A 5 4 3 2 1 USB2.0 Mini-A 4 3 USB2.0 Type-B 5 4 3 2 1 USB2.0 Mini-B 4 3 2 1 USB3.0 Type-A 5 6 7 8 9 1 2 4 3 USB3.0 Type-B B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 USB2.0 Micro-A USB2.0 Micro-B USB3.0 Micro-B USB Type-C 1.1 ポートの挙動 USB Type-C と USB Power Delivery が登場するまで データロールとパワーロールは基本的に固定されていました レセプタクル / プラグの形状により それぞれのデータロールとパワーロールが決まっていました USB Type-C 接続は柔軟性が大きく向上しており ポートはホストモードのみ デバイスモードのみ デュアルロールのいずれかの役割を果たす事ができます また USB Power Delivery プロコトルを使うと データロールとパワーロールを個別かつ動的に入れ換える事ができます このため USB Type-C システムを表す新しい用語がいくつかあります DFP (Downstream Facing Port) - ホストまたはハブのダウンストリームポート ( 例 : 従来の標準タイプ A ポート ) UFP (Upstream Facing Port) - デバイスまたはハブのアップストリームポート ( 例 : 従来の標準タイプ B ポート ) DRP (Dual-Role Port) - アタッチイベントが発生するまで DFP と UFP でポートステートを切り換えるポート ( 最初のアタッチイベント後 USB Power Delivery プロトコルのネゴシエーションを使ってポートを動的に入れ換える事ができる ) パワーソース ( プロバイダ ) - 5 ~ 20 V 最大 5 A の電力を供給 ( 例 : 従来の標準タイプ A ポート ) パワーシンク ( コンシューマ ) - 5 ~ 20 V 最大 5 A の電力を消費 ( 例 : 従来の標準タイプ B ポート ) 1.2 機能 1.2.1 最小限必要な機能 USB Type-C ポートは 仕様で定義された先進の機能を必ずしも全て実装する必要はありません このため ベーシックな USB Type-C アプリケーションであれば低コストな実装が可能です 最小限必要な機能は以下の通りです USB2.0 接続 ケーブルアタッチおよびデタッチ検出 アクティブケーブルに対する VCONN 電源供給 DS00001953A_JP - p. 2 2015 Microchip Technology Inc.

1.2.2 Battery Charging USB Type-C は USB2.0 レーンを実装しているため BC1.2 を引き続きサポートしますが 大幅に簡略化された大電流供給メカニズムも実装しています このメカニズムはプルダウン / プルアップ抵抗の関係を使います これらのプルダウン / プルアップ抵抗は CC ラインに接続されており UFP (Upstream Facing Port) が CC1 および CC2 ピンの電圧を監視して接続先の DFP (Downstream Facing Port) の電流供給能力を検出します これは USB BC1.2 の複雑なハンドシェイクに比べ大きく改善した点です 基本的な USB Type-C の電流供給能力は 既定値の USB (USB2.0 で 500 ma USB3.0 で 900 ma) 1.5 A@5 V 3 A@5 V です 詳細はセクション 3.0 CC ピン を参照してください 1.2.3 USB2.0 USB3.0 USB3.1 から将来の規格まで対応 USB Type-C ケーブルは 現行の USB2.0 (480 Mb/s) USB3.0 (5 Gb/s) USB3.1 (10 Gb/s) をサポートする他 最大データレート 20 Gb/s までの将来の USB 仕様もサポートするように設計されています 詳細は USB-IF が発行している各仕様を参照してください 1.2.4 USB Power Delivery 2.0 USB Power Delivery プロトコルは USB-IF によって策定されたシングルエンドの 1 線式プロトコルで USB Type-C の CC ライン上でのシリアル通信方法を定義しています 以下の先進機能を実装するには USB Power Delivery が必要です Electronically Marked/ アクティブケーブルを使った通信 5.5 V を超える 電圧 3 A を超えるソース / シンク電流 パワーロール ( プロバイダまたはコンシューマ ) の入れ換え オルタネートモードの使用 ( セクション 1.2.5 参照 ) USB Power Delivery 2.0 はポート同士およびポートとケーブル間の通信プロトコルです 詳細はセクション 5.0 USB Power Delivery 2.0 を参照してください 1.2.5 オルタネートモード ( サードパーティプロトコル ) USB Type-C ケーブルでは ケーブルがサポートできるものであれば任意のサードパーティプロトコルを利用できます オルタネートモードに移行するには USB Power Delivery プロトコルを使ってポート同士でネゴシエーションを行います オルタネートモード移行時に以下の信号の割り当てを変更できます TX1+/- RX1+/- TX2+/- RX2+/- SBU1/SBU2 各オルタネートモードの規則は それぞれ専用の仕様で定義します 現時点では DisplayPort (VESA 作成 ) と ThunderBolt (Intel 社作成 ) のオルタネートモード仕様が存在します 詳細はセクション 6.0 オルタネートモード を参照してください 1.3 コネクタ / レセプタクルのピン 図 2: USB Type-C レセプタクル A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 TX1+ TX1- CC1 D+ D- SBU1 RX2- RX2+ RX1+ RX1- SBU2 D- D+ CC2 TX2- TX2+ B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 3

図 3: USB Type-C プラグ A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 RX2+ RX2- SBU1 D- D+ CC TX1- TX1+ TX2+ TX2- VCONN SBU2 RX1- RX1+ B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 USB Type-C コネクタには 24 本のピンがあります このコネクタはリバーシブルなため ピンは点対称に配置されています ケーブルアセンブリには 合計 6 つの差動ペアがあります また これまでの USB にはなかった新しい機能を担う CC1 CC2 SBU1 SBU2 の 4 本のピンが追加されています 1.3.1 USB2.0 差動ペア コネクタのピンには USB2.0 差動ペアが 2 組あり そのうち 1 組のみが標準 USB2.0 または USB Type-C ケーブルの 1 組の差動ペアに接続します 代表的な設計では マルチプレクサまたはスイッチが要らないように D+ ピンと D- ピンを PCB 上で短絡させます もう 1 組のピン (B6/B7) は ドッキングアプリケーションのように挿入の向きが 1 つに限定される場合のみ 別の用途に使えます 1.3.2 USB3.1 差動ペア 既定値では ケーブル挿入の向きに応じてどちらか 1 組の TX/RX 差動ペアのみを USB3.0/USB3.1 通信に使います このケーブルはリバーシブルなため USB3.0/USB3.1 レーンはケーブル挿入の向きを検出した時点で配線を変更する必要があります 代表的なアプリケーションでは これを 2:1 マルチプレクサを使って実装します USB Power Delivery プロトコルとオルタネートモードでは TX/RX 差動ペアの一部または全部の割り当てを変更できます 1.3.3 CC1/CC2 ピン CC1 および CC2 ピンは USB Type-C ケーブルの CC または VCONN ラインに接続します CC1 ピンと CC2 ピンのどちらも CC および VCONN 機能の両方をサポートできる必要があります 実際の機能はケーブル挿入時に検出します CC ラインはケーブル向きの検出 USB Type-C 電流供給能力のアドバタイズと検出 USB2.0 BMC 通信に使います 詳細はセクション 3.0 CC ピン を参照してください VCONN ラインは アクティブケーブルまたは Electronically Marked ケーブルへの電源供給に使います 詳細はセクション 4.0 VCONN 電源 を参照してください 1.3.4 SBU1/SBU2 SBU はオルタネートモード専用に割り当てられた低速信号線です これらのピンを別の用途で使うには USB Power Delivery によるオルタネートモードネゴシエーションが必要です 表 1: USB Type-C レセプタクルのピン配置 ピン 名称 機能 Note A1 グランド グランド A2 TX1+ USB3.1 またはオルタネートモード TX1- との 10 Gb/s 差動ペア A3 TX1- USB3.1 またはオルタネートモード TX1+ との 10 Gb/s 差動ペア A4 電源 最小 60 W をサポート ( 全ての ピンの合計 ) A5 CC1 CC または VCONN A6 D+ USB2.0 A7 D- USB2.0 A8 SBU1 オルタネートモード 低速サイドバンド信号 A9 電源 最小 60 W をサポート ( 全ての ピンの合計 ) A10 RX2- USB3.1 またはオルタネートモード RX2+ との 10 Gb/s 差動ペア A11 RX2+ USB3.1 またはオルタネートモード RX2- との 10 Gb/s 差動ペア A12 グランド グランド DS00001953A_JP - p. 4 2015 Microchip Technology Inc.

表 1: USB Type-C レセプタクルのピン配置 ( 続き ) ピン名称機能 Note B1 グランド グランド B2 TX2+ USB3.1 またはオルタネートモード TX2- との 10 Gb/s 差動ペア B3 TX2- USB3.1 またはオルタネートモード TX2+ との 10 Gb/s 差動ペア B4 電源 最小 60 W をサポート ( 全ての ピンの合計 ) B5 CC2 CC または VCONN B6 D+ USB2.0 B7 D- USB2.0 B8 SBU2 オルタネートモード 低速サイドバンド信号 B9 電源 最小 60 W をサポート ( 全ての ピンの合計 ) B10 RX1- USB3.1 またはオルタネートモード RX1+ との 10 Gb/s 差動ペア B11 RX1+ USB3.1 またはオルタネートモード RX1- との 10 Gb/s 差動ペア B12 グランド グランド 1.4 電源の種類 USB Type-C では 2 つのネイティブな充電方法が新たに導入されていますが 従来の充電方法との互換性もあります USB Power Delivery もサポートされますが 必須ではありません 表 2: USB Type-C の電源の種類 モード 公称電圧 最大電流 USB2.0 5 V 500 ma USB3.0/USB3.1 5 V 900 ma USB BC1.2 5 V 1.5 A USB Type-C 電流 @1.5 A 5 V 1.5 A USB Type-C 電流 @3.0 A 5 V 3.0 A USB Power Delivery 最大 20 V 最大 5 A 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 5

2.0 USB Type-C ケーブル 2.1 物理仕様 2.1.1 サイズ USB Type-C レセプタクルの開口部寸法は 8.34 mm x 2.56 mm です 比較として示すと タイプ A レセプタクルの開口部寸法は 12.50 mm x 5.12 mm で USB3.0 マイクロ AB レセプタクルの開口部寸法は 12.25 mm x 1.85 mm です 2.1.2 耐久性 USB Type-C ケーブルは 10,000 回以上の挿抜をサポートする必要があります 2.1.3 ワイヤゲージ 信号線のワイヤゲージは USB Type-C 仕様で明示的には定義されていませんが 以下の要件を考慮してケーブルの長さと機能に応じたサイズとする必要があります USB2.0 および USB3.0 ラインのシグナルインテグリティが維持される事 CC および SBU1/SBU2 ラインのインピーダンスが約 50 Ω である事 グランドリターンの最大 IR ドロップが 250 mv である事 の最大 IR 降下が 500 mv である事 2.1.4 ケーブル長 ケーブル長は USB Type-C 仕様で明示的には定義されていません しかし現実的には電気的要件によって上限がある程度決まります 両端が Type-C の USB3.1 ケーブルアセンブリでは 5 GHz 伝送時の損失が -6 db までと規定されているため ケーブル長は実質 1 m までに制限されます 両端が Type-C の USB3.0 ケーブルアセンブリでは 5 GHz 伝送時の損失が -7 db までと規定されているため ケーブル長は実質 2 m までに制限されます 表 3: USB Type-C のケーブル長のまとめ USB バージョン ケーブル長 電流定格 USB Power Delivery (BMC) Electronically Marked USB2.0 4 m 3 A サポート オプション 5 A 必須 USB3.0 2 m 3 A サポート オプション 5 A 必須 USB3.1 1 m 3 A サポート 必須 5 A 2.2 USB2.0 図 4 と表 4 に 標準 USB2.0 Type-C ケーブルアセンブリを示します DS00001953A_JP - p. 6 2015 Microchip Technology Inc.

図 4: USB2.0 Type-C プラグのピン配置 PCB RX1+ TX1+ RX1- TX1- SBU2 CC1 D- D+ D+ D- CC2 SBU1 RX1+ TX1+ RX1- TX1- VCONN CC D+ D- Cable Receptacle Cable Plug 表 4: * オプションのワイヤ 2.3 フル機能 USB2.0 Type-C ケーブルアセンブリの配線 USB Type-C プラグ 1 ワイヤ USB Type-C プラグ 2 ピン 信号名 ワイヤ番号 信号名 ピン 信号名 A1, B1, A12, B12 1 _PWRrt1 [_PWRrt2]* A1, B1, A12, B12 A4, B4, A9, B9 2 PWR_1 [PWR_2]* A4, B4, A9, B9 A5 CC 3 CC A5 CC B5 VCONN [18] [PWR_VCONN]* B5 VCONN A6 DP 4 UTP_Dp A6 DP A7 DM 5 UTP_Dm A7 DM シェル シールド 編み線 シールド シェル シールド 図 5 と表 5 に フル機能の USB Type-C ケーブルアセンブリを示します 図 5: USB Type-C レセプタクルとケーブルプラグ PCB RX1+ RX1- SBU2 VCONN RX1+ RX1- RX1+ TX1+ RX1- TX1- SBU2 CC1 D- D+ D+ D- CC2 SBU1 RX1+ TX1+ RX1- TX1- TX1+ TX1- CC D+ D- SBU1 TX1+ TX1- Cable Receptacle Cable Plug 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 7

表 5: * オプションのワイヤ フル機能の USB Type-C ケーブルアセンブリの配線 USB Type-C プラグ 1 ワイヤ USB Type-C プラグ 2 ピン 信号名 ワイヤ番号 信号名 ピン 信号名 A1, B1, A12, B12 1[16]* _PWRrt1 [_PWRrt2]* A1, B1, A12, B12 A4, B4, A9, B9 2[17]* PWR_1 [PWR_2]* A4, B4, A9, B9 A5 CC 3 CC A5 CC B5 VCONN 18 PWR_VCONN B5 VCONN A6 DP 4 UTP_Dp A6 DP A7 DM 5 UTP_Dm A7 DM A2 SSTX1+ 6 SDPp1 B11 SSRX1+ A3 SSTX1-7 SDPn2 B10 SSRX1- B11 SSRX1+ 8 SDPp2 A2 SSTX1+ B10 SSRX1-9 SDPn2 A3 SSTX1- B2 SSTX2+ 10 SDPp3 A11 SSRX2+ B3 SSTX2-11 SDPn3 A10 SSRX2- A11 SSRX2+ 12 SDPp4 B2 SSTX2+ A10 SSRX2-13 SDPn4 B3 SSTX2- A8 SBU1 14 SBU_A B8 SBU2 B8 SBU2 15 SBU_B A8 SBU1 シェル シールド 編み線 シールド シェル シールド 2.4 パッシブケーブル USB Type-C パッシブケーブルは 電力を必要とする電子部品を内蔵していません パッシブケーブルは少なくとも USB2.0 をサポートする事が必須で 最大 60 W までの USB Power Delivery もサポートできます 2.5 パワードケーブル : Electronically Marked Electronically Marked ケーブルは USB Power Delivery 2.0 BMC プロトコルに基づいて USB ポートと通信する電子回路を内蔵しています Electronically Marked ケーブルは VCONN または直接 から電源を供給でき 最大 70 mw の電力を消費します 使用例 1: USB3.1 互換の USB Type-C ケーブルは全て Electronically Marked ケーブルとする必要があります 使用例 2: USB Power Delivery で 100 W を供給可能なケーブル : 給電能力が 60 W を超えるケーブルは必ず Electronically Marked ケーブルとし 電力供給能力を DFP ポートに通知する必要があります Electronically Marked ケーブルを USB Power Delivery 2.0 非対応のレセプタクルに挿入した場合の挙動は 標準パッシブケーブルと同じです 2.6 パワードケーブル : マネージドアクティブケーブル Electronically Marked ケーブルのうち 電力を必要とする USB データリコンディショニング回路を内蔵するものをマネージドアクティブケーブルと呼びます マネージドアクティブケーブルは VCONN または直接 から電源を供給でき 合計で最大 1.0 W までの電力を消費できます 使用例 : リピータ / リコンディショナを使って最大ケーブル長を延長するアクティブケーブル USB Power Delivery 2.0 をサポートしていないレセプタクルに挿入した場合のマネージドアクティブケーブルの挙動は標準アクティブケーブルと同じです ケーブル自身の電源は VCONN または から供給できます DS00001953A_JP - p. 8 2015 Microchip Technology Inc.

2.7 USB Type-C - レガシー USB 変換ケーブル USB Type-C 仕様では USB Type-C とレガシー USB の変換ケーブルアセンブリも定義しています 以下のケーブルアセンブリがサポートされます USB Type-C- タイプ A (USB2.0) USB Type-C- タイプ A (USB3.0/3.1) USB Type-C- タイプ B (USB2.0) USB Type-C- タイプ B (USB3.0/3.1) USB Type-C- ミニ B (USB2.0) USB Type-C- マイクロ B (USB2.0) USB Type-C- マイクロ B (USB3.0/3.1) USB Type-C とレガシー USB の変換アダプタは以下の 2 つのみが定義されています USB Type-C- タイプ A レセプタクルアダプタ USB Type-C- マイクロ B (USB2.0) 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 9

3.0 CC ピン CC1 および CC2 ピンは USB Type-C の基本動作において重要な働きをします アプリケーションが DFP (Downstream Facing Port) か UFP (Upstream Facing Port) か Electronically Marked/ アクティブケーブルかによって CC ピンには以下のように異なる構成の抵抗が接続されます - DFP では Rp プルアップ抵抗を接続 ( セクション 3.1) - UFP では Rd プルダウン抵抗を接続 ( セクション 3.2) - Electronically Marked/ アクティブケーブルでは Ra プルダウン抵抗を接続 ( セクション 3.3) ポートは以下の機能を実行するために CC1 および CC2 ピンを常時監視する必要があります - ケーブルアタッチおよびデタッチ検出 ( セクション 3.4) - ケーブル向きの検出 ( セクション 3.5) - 基本的な USB Type-C 電流供給能力のアドバタイズ ( セクション 3.6) 3.1 DFP の Rp プルアップ抵抗 DFP では Rp プルアップ抵抗を CC1 および CC2 ピンの両方に接続する必要があり これらを 3.3 V または 5.0 V にプルアップします ( 電流源を使う事もできます ) 選択した抵抗の値によって ポートの電流供給能力をデバイスにアドバタイズします USB Type-C 仕様で定義された Rp プルアップ抵抗と電流源の許容値を下表に示します 表 6: DFP の Rp プルアップ抵抗の有効な値 DFP の電流供給能力 4.75 ~ 5.5 V へのプルアップ抵抗 3.3 V ± 5% へのプルアップ抵抗 1.7 ~ 5.5 V への電流源 既定値の USB 供給電流 (USB2.0 で 500 ma USB3.0 で 900 ma) 56 kω ± 20% 36 kω ± 20% 80 µa ± 20% 1.5 A @ 5 V 22 kω ± 5% 12 kω ± 5% 180 µa ± 8% 3.0 A @ 5 V 10 kω ± 5% 4.7 kω ± 5% 330 µa ± 8% 3.2 UFP の Rd プルダウン抵抗 UFP は CC1 ピンと CC2 ピンの両方を有効な Rd プルダウン抵抗を介して ( または電圧クランプ ) に接続する必要があります 1.5 A@5 V または 3.0 A@5 V の USB Type-C 供給電流を使う場合 許容抵抗値は 5.1 kω ± 10% です 下表に詳細を示します 表 7: UFP の Rd プルダウン抵抗の有効な値 Rd の実装 公称値 電流供給能力の検出 最大ピン電圧 ± 20% 電圧クランプ 1.1 V 不可 1.32 V ± 20% 抵抗経由で に接続 5.1 kω 不可 2.18 V ± 10% 抵抗経由で に接続 5.1 kω 可 2.04 V 3.3 アクティブケーブルの Ra プルダウン抵抗 アクティブケーブルは VCONN ピンを Ra 抵抗経由で へ接続する必要があります Ra の抵抗値は 800 Ω~1.2 kω です 3.4 ケーブルアタッチおよびデタッチ検出 CC1 または CC2 ピンが有効な Rp/Rd 接続を検出すると ケーブルアタッチが検出されます 標準の USB 接続では CC1/CC2 ピンのどちらか 1 つのみが有効な Rp/Rd 接続を検出し 両方が検出する事はありません DS00001953A_JP - p. 10 2015 Microchip Technology Inc.

有効なケーブルアタッチが検出された場合のみ に 5 V が印加されます これにより 2 つの DFP が相互に電流を駆動し合うのを防ぎます 表 8: 接続状態 (DFP から見た状態 ) CC1 CC2 状態 位置 開放 開放 未接続 * Rd 開放 UFP を接続 非反転 開放 Rd UFP を接続 反転 開放 Ra パワードケーブルを接続 (UFP は未接続 ) 非反転 Ra 開放 パワードケーブルを接続 (UFP は未接続 ) 反転 Rd Ra パワードケーブルと UFP を接続 非反転 Ra Rd パワードケーブルと UFP を接続 反転 Rd Rd デバッグアクセサリモードを接続 Ra Ra オーディオアダプタモードを接続 Note: *DFP と DFP および UFP と UFP を接続した状態は検出できません 3.5 ケーブル向きの検出 ケーブルの向きは以下の方法で検出します - CC1 ピンが有効な Rp/Rd 接続を検出した場合 そのレセプタクルではケーブルが 非反転 の向きと判定されます - CC2 ピンが有効な Rp/Rd 接続を検出した場合 そのレセプタクルではケーブルが 反転 の向きと判定されます 図 6: ケーブル向きの検出 DFP Rp 5 V Rp USB Type-C Cable Unflipped UFP CC1 CC Wire CC1 CC2 CC2 Unflipped Rd Rd DFP Rp 5 V Rp USB Type-C Cable Unflipped UFP CC1 CC2 CC Wire CC1 CC2 Flipped Rd Rd 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 11

3.6 USB Type-C の電流アドバタイズ UFP と DFP はどちらも 有効な Rp/Rd または Rp/Ra 接続が確立されたかを判定するために CC1 および CC2 ピンの電圧を監視する必要があります USB Type-C 仕様では以下の電圧レンジを定義しています 表 9: USB Type-C の電圧レンジ 電流アドバタイズ 接続なし ( デタッチ状態 ) Rp/Rd 接続 Rp/Ra 接続 3 A > 2.75 V 2.60 ~ 0.85 V 0.80 ~ 0.00 V 1.5 A > 1.65 V 1.60~ 0.45 V 0.40 ~ 0.00 V 既定値の USB (500 ma/900 ma) > 1.65 V 1.60 ~ 0.25 V 0.20 ~ 0.00 V 有効な接続が確立されたら UFP( デバイス ) は最大消費電流量を適切に調整する必要があります DS00001953A_JP - p. 12 2015 Microchip Technology Inc.

4.0 VCONN 電源 VCONN は Electronically Marked ケーブルおよび VCONN を電源とするアクセサリの実装に必要なプラグ内回路に 5 V( 許容レンジ 4.75 ~ 5.5 V) 1.0 W の電源を供給します 既定値では DFP が VCONN を供給する必要があります USB Power Delivery をサポートしたデュアルロールポート同士を接続した場合 どちらが VCONN を供給するかは USB PD ネゴシエーションで切り換える事ができます PD 対応ポートおよび USB3 のサポートには VCONN が必須です VCONN 電源は以下のどちらかの方法で供給できます a) どちらかの CC ピンで有効な Rp/Rd 接続を検出した場合 VCONN 電源を反対側の CC ピンに無条件で接続できる b) どちらかの CC ピンで有効な Rp/Rd 接続を検出した後 反対側の CC ピンで有効な Rp/Ra 接続が検出されるかを監視してから VCONN 電源をそのピンに接続できる USB Type-C ケーブルはリバーシブルなため ケーブル挿入時に CC1 ピンと CC2 ピンの両方が CC と VCONN の役割に対応できる必要があります 代表的なソリューションを図 7 に示します 図 7: DFP VCONN 電源とアクティブケーブル 5V VCONN UFP Rp Rp CC1 USB Type-C Cable CC Wire CC1 VCONN Control CC2 Ra Active Cable IC Ra CC2 Rd Rd Note: 全ての USB Type-C ポートはアクティブケーブルに VCONN を供給する必要がありますが アクティブケーブルは VCONN と のどちらの電源でも動作できます 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 13

5.0 USB Power Delivery 2.0 USB Power Delivery (PD) 2.0 は USB-IF によって策定された一線式プロトコルで CC ラインを使います USB PD には電力のネゴシエーション以外にも USB Type-C ケーブルの先進の機能を有効にする働きがあるため USB Power Delivery という名称はやや誤解を与える可能性があります PD メッセージングは USB2.0 または USB3.0/USB3.1 データから完全に独立して行われ パワーロール 電圧レベル 最大電流供給能力 データロール オルタネートモードのポート間ネゴシエーションに使います ポートとパワードケーブル間の通信も USB PD によって処理されます 5.1 プロトコルの詳細 通信は全て CC ラインで実行 DFP がバスマスタとして全ての通信を開始 全てのメッセージは 32 ビット 4b/5b 符号化 BMC (Bi-phase Mark Coded) 300k baud レート CRC32 によるエラー検出とメッセージ再送 用語 : - SOP: DFP から DFP へのメッセージング - SOP : DFP からアクティブケーブルのプラグへのメッセージング - SOP : DFP からアクティブケーブルのプラグへのメッセージング 図 8: SOP のシグナリング DFP ELECTRONICALLY MARKED CABLE UFP CABLE PLUG CABLE PLUG SOP SOP SOP Note: SOP はケーブルの片方のプラグに割り当てられ SOP はもう片方のプラグに割り当てられます ケーブルのプラグはどちらの側に接続されているかを判断できず 一方のプラグが SOP アドレス指定されたメッセージに応答し もう一方のプラグが SOP アドレス指定されたメッセージに応答します 5.2 USB Power Delivery のネゴシエーション USB Power Delivery では USB 接続の電源設定を動的に変更できます 既定値で 5 V の 電圧は 最大 20 V まで任意のレベルに設定を変更できます 100 W 互換の Electronically Marked USB PD Type-C ケーブルを使った場合 電流供給能力も最大 5 A まで引き上げる事ができます 両方のポートがデュアルパワーロール機能をサポートしており ポートがスワップ要求を受け付けた場合 既定値のロール ( プロバイダまたはコンシューマ ) をいつでも動的に入れ換える事ができます 5.3 オルタネートモードとデータロールネゴシエーション オルタネートモードは USB Type-C ケーブルを使ってサードパーティのプロトコルを送信するためのものです これらは USB Power Delivery プロトコルを使ってポート同士でネゴシエーションを実行します 詳細はセクション 6.0 オルタネートモード を参照してください データロールも USB PD プロトコルによるネゴシエーションで動的に入れ換える事ができます DS00001953A_JP - p. 14 2015 Microchip Technology Inc.

5.4 ビルボードデバイス USB PD によって幅広い機能がサポートされるため エンドユーザには分かりにくい面もあります ユーザが 2 つのデバイスを接続して 期待通りの結果が得られない場合もあります ユーザにある程度のフィードバックを提供するため USB2.0 ビルボード クラスのデバイスを USB Power Delivery システムに接続すると エラーまたは互換性に関する問題を説明したメッセージをユーザに提示できます 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 15

6.0 オルタネートモード USB Type-C ケーブルが真の ユニバーサル ケーブルとなる上で重要な役割を果たすのが オルタネートモードと USB Power Delivery の 2 つの機能です オルタネートモードを使うと USB Type-C ケーブルのピン割り当てを変更してサードパーティのプロトコルをサポートできます この機能は 両方のポートが USB Power Delivery プロトコルをサポートし かつ目的のオルタネートモードと互換性がある場合のみ利用できます オルタネートモードには特別な制限はありません USB Type-C ケーブルで USB2.0 接続を維持したままサポートできるものであれば 任意のサードパーティプロトコルのシグナリングをオルタネートモードとして実装できます 個々のオルタネートモードは USB Type-C 仕様では定義されておらず 各サードパーティがそれぞれの USB Type-C オルタネートモード仕様を維持管理する必要があります オルタネートモードのネゴシエーションは USB Power Delivery プロトコルを使ってポート同士で行います 6.1 割り当て変更可能なピン 全てのオルタネートモードは少なくとも USB2.0 および USB Power Delivery の接続を維持する必要があります 以下のピン / ラインは 割り当てを変更してオルタネートモードで使う事ができます 図 9: フル機能ケーブルの割り当て変更可能なピン A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 RX2+ RX2- SBU1 D- D+ CC TX1- TX1+ TX2+ TX2- VCONN SBU2 RX1- RX1+ B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 図 10: ダイレクト接続アプリケーションの場合の割り当て変更可能なピン A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 RX2+ RX2- SBU1 D- D+ CC TX1- TX1+ TX2+ TX2- VCONN SBU2 RX1- RX1+ B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 6.2 例 : DisplayPort DisplayPort は USB Type-C のオルタネートモードとして最初に定義されたサードパーティプロトコルの 1 つです DisplayPort オルタネートモードは以下の動作モードをサポートしています Display Port (2 レーン ) + USB3.1 (1 レーン ) Display Port (4 レーン ) 図 11: Display Port (2 レーン ) + USB3.1 (1 レーン ) の例 A12 A11 A10 A9 A8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 DP1- DP0+ AUX+ D- D+ CC TX1- TX1+ DP1+ DP0- VCONN AUX- RX1- RX1+ B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 DS00001953A_JP - p. 16 2015 Microchip Technology Inc.

補遺 A: 表 A-1: アプリケーションノートの改訂履歴 改訂履歴 リビジョンレベル / 日付セクション / 図 / 項目改訂内容 A (2015 年 2 月 9 日 ) 未完成の事前公開版 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 17

Microchip 社ウェブサイト Microchip 社は自社ウェブサイト (www.microchip.com) を通してオンラインサポートを提供しています このウェブサイトからファイルや情報を簡単に入手できます 一般的なインターネットブラウザから以下の内容をご覧になれます 製品サポート データシートとエラッタ アプリケーションノートとサンプルプログラム 設計リソース ユーザガイドとハードウェアサポート文書 最新のソフトウェアと過去のソフトウェア 技術サポート よく寄せられる質問 (FAQ) 技術サポートのご依頼 オンラインディスカッショングループ Microchip 社コンサルタントプログラムとメンバーの一覧 ご注文とお問い合わせ 製品セレクタと注文ガイド 最新プレスリリース セミナー / イベントの一覧 お問い合わせ先 ( 営業所 / 販売代理店 ) の一覧 お客様向け変更通知サービス Microchip 社のお客様向け変更通知サービスは お客様が Microchip 社製品の最新情報を入手できるようにします ご興味のある製品ファミリまたは開発ツールに関する変更 更新 リビジョン エラッタ情報をいち早くメールにてお知らせします 当サービスをご希望のお客様は Microchip 社ウェブサイト (www.microchip.com) でご登録ください [Support] の [Customer Change Notification] をクリックして登録手順に従います カスタマサポート Microchip 社製品をお使いのお客様は 以下のチャンネルからサポートをご利用頂けます 販売代理店 弊社営業所 技術サポート サポートは販売代理店にお問い合わせください 弊社営業所にもご連絡頂けます 本書の末尾には各国営業所の一覧を記載しています 技術サポートは以下のウェブページからもご利用頂けます http://microchip.com/support DS00001953A_JP - p. 18 2015 Microchip Technology Inc.

Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して以下の点にご注意ください Microchip 社製品は 該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています Microchip 社では 通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合 Microchip 社製品のセキュリティレベルは 現在市場に流通している同種製品の中でも最も高度であると考えています しかし コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です 弊社の理解では こうした手法は Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります このような行為は知的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます Microchip 社は コードの保全性に懸念を抱いているお客様と連携し 対応策に取り組んでいきます Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで 自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません コード保護機能とは Microchip 社が製品を 解読不能 として保証するものではありません コード保護機能は常に進歩しています Microchip 社では 常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます Microchip 社のコード保護機能の侵害は デジタルミレニアム著作権法に違反します そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作物に不正なアクセスを受けた場合 デジタルミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります 本書に記載されているデバイスアプリケーション等に関する情報は ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであり 更新によって無効とされる事があります お客様のアプリケーションが仕様を満たす事を保証する責任は お客様にあります Microchip 社は 明示的 暗黙的 書面 口頭 法定のいずれであるかを問わず 本書に記載されている情報に関して 状態 品質 性能 商品性 特定目的への適合性をはじめとする いかなる類の表明も保証も行いません Microchip 社は 本書の情報およびその使用に起因する一切の責任を否認します 生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製品を使用する事は全て購入者のリスクとし また購入者はこれによって発生したあらゆる損害 クレーム 訴訟 費用に関して Microchip 社は擁護され 免責され 損害を受けない事に同意するものとします 暗黙的あるいは明示的を問わず Microchip 社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲渡されません 商標 Microchip 社の名称とロゴ Microchip ロゴ dspic FlashFlex KEELOQ KEELOQ ロゴ MPLAB PIC PICmicro PICSTART PIC 32 ロゴ rfpic SST SST ロゴ SuperFlash UNI/O は 米国およびその他の国におけるMicrochip Technology Incorporated の登録商標です FilterLab Hampshire HI-TECH C Linear Active Thermistor MTP SEEVAL Embedded Control Solutions Company は 米国におけるMicrochip Technology Incorporatedの登録商標です Silicon Storage Technology は 他の国における Microchip Technology Inc. の登録商標です Analog-for-the-Digital Age Application Maestro BodyCom chipkit chipkit ロゴ CodeGuard dspicdem dspicdem.net dspicworks dsspeak ECAN ECONOMONITOR FanSense HI-TIDE In-Circuit Serial Programming ICSP Mindi MiWi MPASM MPF MPLAB Certified ロゴ MPLIB MPLINK mtouch Omniscient Code Generation PICC PICC-18 PICDEM PICDEM.net PICkit PICtail REAL ICE rflab Select Mode SQl Serial Quad I/O Total Endurance TSHARC UniWinDriver WiperLock ZENA および Z-Scale は 米国およびその他の Microchip Technology Incorporated の商標です SQTP は 米国における Microchip Technology Incorporated のサービスマークです GestIC および ULPP は Microchip Technology Inc. の子会社である Microchip Technology Germany II GmbH & Co. & KG 社の他の国における登録商標です その他本書に記載されている商標は各社に帰属します 2015, Microchip Technology Incorporated, All Rights Reserved. ISBN: 978-1-63277-481-1 Microchip 社では Chandler および Tempe ( アリゾナ州 ) Gresham ( オレゴン州 ) の本部 設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949: 2009 認証を取得しています Microchip 社の品質システムプロセスおよび手順は PIC MCU および dspic DSC KEELOQ コードホッピングデバイス シリアル EEPROM マイクロペリフェラル 不揮発性メモリ アナログ製品に採用されています さらに 開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています 2015 Microchip Technology Inc. DS00001953A_JP - p. 19

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