EMC NetWorker 7.5 for VMware

Similar documents
ホワイト ペーパー EMC VFCache により Microsoft SQL Server を高速化 EMC VFCache EMC VNX Microsoft SQL Server 2008 VFCache による SQL Server のパフォーマンスの大幅な向上 VNX によるデータ保護 E

まえがき 2011 年 11 月 1 日 ver1.0 [ 初版 ] 本手順書では vcenter サーバが管理する仮想コンピュータを Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for ESX(i)( バーチャルアプライアンス ) を用いてバックアップする手順をご紹介し

Copyright 2009 EMC Corporation. All rights reserved. このドキュメントに記載されている情報は ドキュメントの出版日現時点の情報です この情報は予告なく変更されることがあります このドキュメントに記載される情報は 現状有姿 の条件で提供されています

Microsoft Word - ESX_Restore_R15.docx

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

まえがき 2011 年 11 月 1 日 ver1.0 [ 初版 ] 運用中の ESX(i) ホストの負荷が高く 仮想アプライアンスの実行が望ましくない場合 ESX インフラストラクチャ外部にある物理コンピュータへのエージェント for ESX(i) (Windows) のインストールを検討してくだ

Veritas System Recovery 16 Management Solution Readme

Transitioning from Microsoft® Exchange Server 2003 to Exchange Server 2007 while using HP StorageWorks All-in-One Storage System for storage

Microsoft iSCSI Software Targetを使用したクラスタへの共有ディスク・リソースの提供

音声認識サーバのインストールと設定

下位互換サポートの注意点 下位互換サポートにはいくつか注意点があります 1. 全体的な注意点 と 利用する製品の注意点 最 後に 8. そのほかの注意点 をすべて確認してください 1. 全体的な注意点 ライセンスキーの登録 ( 重要 ) Arcserve Backup r17 からライセンスの登録モ

Celerra NSシリーズのVMware ESX Server向けEMC Avamarバックアップ・ソリューション

ActiveImage Protector 2016 R2 for Express5800 / ftサーバ

System Center Virtual Machine Manager 2008 R2の留意事項一覧

RDX へのバックアップ 3 ベアメタル復旧手順書 2014 年 11 月

White Paper EMC DATA DOMAIN BOOST と SYMANTEC NETBACKUP の分散重複除外機能によるバックアップ処理の高速化 実機による検証結果の報告 要約 EMC Data Domain Boost for Symantec OpenStorage( 以下 DD

Silk Central Connect 15.5 リリースノート

Stepguide15_shisa_guard.indd

Windows Server 2003 のインストール

(Veritas\231 System Recovery 16 Monitor Readme)

プラン作成ガイド ~ 仮想環境をエージェントレスで バックアップするプランの作成 ~ 年 8 月

使用する前に

Rev:1.0 Arcserve Backup 18.0: 下位互換サポート 1 下位互換サポートについて 下位互換サポートの対象製品と対象バージョン 注意点 全体的な注意点 下位互換バージョンのライセンス登録

Acronis® Backup & Recovery ™ 10 Advanced Editions

Microsoft Word - ESX_Setup_R15.docx

Microsoft Word - クライアントのインストールと接続設定

下位互換サポートの注意点 下位互換サポートにはいくつか注意点があります 1. 全体的な注意点 と 利用する各製品の注意点 最後に 7. そのほかの注意点 をすべて確認してください 1. 全体的な注意点 ライセンスキーの登録 ( 重要 ) 利用中の環境で Arcserve Backup の上書きインス

タイムゾーンの設定 エージェントオプション ESX/ESXi サーバ エージェントオプション仮想アプライアンス ライセンスの入力 管理サーバへの登録 (STEP4)

ご注意 1) 本書の内容 およびプログラムの一部 または全部を当社に無断で転載 複製することは禁止されております 2) 本書 およびプログラムに関して将来予告なしに変更することがあります 3) プログラムの機能向上のため 本書の内容と実際の画面 操作が異なってしまう可能性があります この場合には 実

Linux のインストール

EMC Data Domain Boost for Symantec NetBackup and NetBackup Storage Unit Group Failover

インストールのチェックリストと前提条件

RADIUS サーバを使用して NT のパスワード期限切れ機能をサポートするための Cisco VPN 3000 シリーズ コンセントレータの設定

McAfee SaaS Protection 統合ガイド Microsoft Office 365 と Exchange Online の保護

Backup and Recovery for VMware Using EMC Data Domain Deduplication Storage

付録

VMware DRS およびEMC Navisphere QoS を使用したVMware 仮想マシンのエンド・ツー・エンド・サービス・レベルの維持

Acronis Backup 12.5 Advanced NetAppスナップショット連携

Stratus everrun Enterprise Arcserve Unified Data Protection バックアップ / リストア手順書

QNAP vsphere Client 用プラグイン : ユーザーガイド 2012 年 12 月更新 QNAP Systems, Inc. All Rights Reserved. 1

Microsoft Word JA_revH.doc

改版履歴 Ver. 日付履歴初版 2014/7/10 - 目次 1. はじめに クラスター構築の流れ Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 OS のセットアップ時の注意... -

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Live Migration を設定するための準備 Live Migration の設定 Live Migration の運

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 新規作成 目次 0 はじめに 本文中の記号について Hyper-V 2.0 をインストールするための準備 インストール前に確認が必要なもの Hyper-V 2.0 の

Microsoft Word - asbu_r15_wp_hyper-v_backup.docx

解決!! 画面でわかる簡単ガイド : 仮想環境データ保護 (VMWARE ESX)~ 仮想マシン 丸ごと バックアップ手順 ~ 解決!! 画面でわかる簡単ガイド Arcserve Backup r16 仮想環境データ保護 (VMware ESX) ~ 仮想マシン 丸ごと バックアップ手順 ~ 201

MSSQL2014+NPMインストール手順書

Client Management Solutions および Mobile Printing Solutions ユーザガイド

EMC RecoverPointによるVMware災害復旧の向上

Acronis Backup & Recovery 11 Advanced エディション

Sophos Enterprise Console

プリンタドライバのインストール. Windows で使用する場合 Windows プリンタドライバのインストール方法は 接続方法や使用するプリンタドライバによって異なります また コンピュータの OS によってインストール方法が異なります お使いのコンピュータの OS に合わせて 以下の参照ページを

コースの目標 このコースを修了すると 下記のことができるようになります : 1. WebDAV の基本的理解を深める 2. WebDAV 経由で ASUSTOR NAS に接続する 前提条件 受講前提条件 : なし 次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています :s 該当なし 概要 1. W

SigmaSystemCenter 仮想マシンサーバ(ESX)のIPアドレス変更手順(SSC3.0~3.5u1)

クラスタ構築手順書

Rev:1.1 Arcserve Unified Data Protection 7.0 環境構築ガイド - コンソール + 復旧ポイントサーバ - ( フルコンポーネント ) インストール編 はじめに インストール インストール前の確認と準備 バ

コースの目標 このコースを修了すると 下記のことができるようになります : 1. WebDAV の基本的理解を深める 2. WebDAV 経由で ASUSTOR NAS に接続する 前提条件 受講前提条件 : なし 次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています :s 該当なし 概要 1. W

SetupVerup_dl_M

Cisco Unity 8.x サーバの名前の変更または 別のドメインへの Cisco Unity 8.x サーバの 移動

1. Microsoft Loopback Adapter のインストール 1) ノートパソコンにおいて そのパソコンの管理者アカウントによりログオンします 2) [ スタート ] > コントロールパネルを開きます 3) 表示方法 : カテゴリの場合には ハードウェアとサウンド > デバイスマネージ

Microsoft® Windows® Server 2008/2008 R2 の Hyper-V 上でのHP ProLiant用ネットワークチーミングソフトウェア使用手順

Acronis Snap Deploy 5

目次 はじめに... 3 仮想化環境上の仮想マシン保護方法... 4 ( 参考 )Agent for Virtual Machines での仮想マシンのバックアップ... 8 まとめ 改訂履歴 2011/04 初版リリース 2012/10 第 2 版リリース このドキュメントに含まれる特

マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシンサービス 管理者マニュアル [ 管理者さま向け ] 2018 年 10 月 15 日 Version 3.0 bit- drive 2018/10/15 Version 3.0 マネージドクラウド with bit-drive 仮想マシン

Oracle SALTを使用してTuxedoサービスをSOAP Webサービスとして公開する方法

改版履歴 Ver. 日付履歴 1.0 版 2014/5/30 目次 0 はじめに 本文中の記号について Windows Server Failover Cluster をインストールするための準備 Windows Server Failover

EMC Celerra NSシリーズにおけるVMware ESX Serverのバックアップおよびレプリケーション

ConsoleDA Agent For Server インストールガイド

intra-mart Accel Platform

Microsoft Word - nvsi_090200jp_r1_nvbsvr_mscs.doc

SetupVerup_dl_M

提案書

Microsoft PowerPoint - VMware Lab Manager製品資料 ppt

ActiveImage Protector 2016 R2 for Express5800 / ftサーバ

Microsoft Word - SSL-VPN接続サービスの使い方

AcronisUniversalRestore_userguide_en-US

DataKeeper for Windows リリースノート

アーカイブ機能インストールマニュアル

解決!! 画面でわかる簡単ガイド : 仮想環境データ保護 (HYPER-V)~ 仮想マシン 丸ごと バックアップ手順 ~ 解決!! 画面でわかる簡単ガイド arcserve Backup r16 仮想環境データ保護 (Hyper-V) ~ 仮想マシン 丸ごと バックアップ手順 ~ 2014 年 10

proventia_site_protector_sp8_sysreq

ESET Remote Administrator V5.1 バージョンアップ手順

Oracle Database Clientクイック・インストレーション・ガイド, 10gリリース1( ) for Microsoft Windows

CLUSTERPRO MC StorageSaver for BootDisk 2.1 (for Windows) インストールガイド 2016(Mar) NEC Corporation はじめに 製品導入の事前準備 本製品のインストール 本製品の初期設定 本製品のアンインストール

CLUSTERPRO MC RootDiskMonitor 1.0 for Windows インストールガイド 2013(Mar) NEC Corporation はじめに 製品導入の事前準備 本製品のインストール 本製品の初期設定 本製品のアンインストール

目次 第 1 章概要....1 第 2 章インストールの前に... 2 第 3 章 Windows OS でのインストール...2 第 4 章 Windows OS でのアプリケーション設定 TP-LINK USB プリンターコントローラーを起動 / 終了するには

文章番号 :DSG Networld Coporation 検証結果報告書 Cisco UCS Server + IBM TS3100 TAPE Library ARCserve Backup 16.5 動作検証 株式会社ネットワールド SI 技術本部

DPM の設定 について 差し替え 以下の内容に差し替えをお願いします 青字部分が修正個所です DPM の設定 コンポーネントの選択 で DPM サーバを選択していた場合 DPM サーバの設定 画面が表示されます DPM サーバをインストールするにあたって必要

ESET Remote Administrator V5.3 バージョンアップ手順

Cisco CallManager および Cisco Unity でのパスワード変更の設定例

IBM SPSS Amos インストール手順 (サイト ライセンス)

VNX ファイル ストレージの管理

Mental ray for Maya インストール手順 1 Mental ray plug-in のインストール 1.1 下記リンクの NVIDIA mental ray の製品ページにて必要事項を記入し 必要なバージョンのチェックボックスを入れてから 今すぐダウンロード をクリックすると 記載し

Microsoft Word - NW2013_Installation_Guide_English_no_screenshots_JPN.doc

Oracle Universal Content Management ドキュメント管理 クイック・スタート・チュ-トリアル

目次 1 VirtualBoot for Hyper-V とは バックアップを実行するマシンの設定 確認すべきこと SPX によるバックアップ VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定 確

Hyper-V 仮想マシンの設定

ARCserve Backup r12.5 Handbook

Microsoft Word - eRecovery v3-1.doc

Ontrack PowerControls バックアップ・復旧ガイド

UNIVERGE SG3000 から SG3600 Ver.6.2(2012 年モデル ) への 移行手順 All Rights Reserved, Copyright(C) NEC Corporation 2017 年 11 月 4 版

Transcription:

EMC NetWorker 7.5 for VMware 高度なテクノロジー US ホワイトペーパー翻訳版 要約 このホワイト ペーパーでは VMware によって作成された仮想マシンを EMC NetWorker によって保護することについて 詳しく説明します このホワイト ペーパーは 仮想環境をバックアップするために NetWorker の重複除外ノードと EMC Avamar の組み合わせを使用していないお客様を対象にしています 2009 年 6 月

Copyright 2009 EMC Corporation.All rights reserved. このドキュメントに記載されている情報は ドキュメントの出版日現時点の情報です この情報は 予告なく変更されることがあります この資料に記載される情報は 現状有姿 の条件で提供されています EMC Corporation は この資料に記載される情報に関する どのような内容についても表明保証条項を設けず 特に 商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません この資料に記載される いかなる EMC ソフトウェアの使用 複製 頒布も 当該ソフトウェア ライセンスが必要です 最新の EMC 製品名については EMC.com で EMC Corporation の商標を参照してください 他のすべての名称ならびに製品についての商標は それぞれの所有者の商標または登録商標です パーツ番号 h6230 高度なテクノロジー 2

目次 エグゼクティブ サマリー...4 はじめに...4 対象読者... 4 用語... 4 テクノロジーの概要...5 ゲスト ベースのバックアップ... 5 プロキシ ベースのバックアップ... 5 仮想マシンにインストールされた NetWorker クライアント...6 ゲスト ベースのバックアップの長所... 6 ゲスト ベースのバックアップの短所... 6 インストール作業... 6 構成... 6 リカバリ... 7 ヒントとベストプラクティス... 7 仮想マシンにインストールされた NetWorker の推奨事項... 7 NetWorker と VMware Consolidated Backup の統合...8 プロキシ ベースの場合の長所... 8 プロキシ ベースのバックアップの短所... 10 VMware Consolidated Backup のソフトウェアおよびハードウェア要件... 10 インストール作業... 10 構成... 12 仮想クライアントの NetWorker クライアント リソースを作成します... 12 VCB バックアップ向けの NetWorker Integration Module の構成... 13 VMware 仮想環境の自動検出...16 VMware 環境の自動検出の有効化... 16 仮想マシンから VMware ESX Server へのリカバリ...18 バックアップした仮想マシンのイメージをプロキシ ホストにリカバリ... 18 VMware ESX Server にファイル / イメージをリストア... 19 FULLVM リストア... 19 単一ファイルのリストア... 20 ゲスト VMware 仮想マシンにファイル ベースのリカバリを実行... 21 ダイレクト リカバリを使用してファイル ベースのリカバリを実行する... 21 ヒントとベストプラクティス...23 結論...24 比較の概要... 24 関連資料...24 高度なテクノロジー 3

エグゼクティブ サマリー VMware ソフトウェアは 大企業でも小規模な企業でも IT 運用の効率とコスト パフォーマンスを高めるために使用されています VMware ソフトウェアは あらゆる規模のデータセンターで採用されています この状況への対応として EMC NetWorker は VMware 環境向けに設計されたデータ保護ソリューションを組み込みました このホワイト ペーパーでは 仮想マシンの保護について詳しく説明します はじめに このホワイト ペーパーでは EMC NetWorker を使って VMware 環境向けのバックアップ ソリューションを設計する際の ヒントやベスト プラクティスを示します また VMware インフラストラクチャにおいて NetWorker 7.5 を使ってゲスト ベースのバックアップおよびプロキシ ベースのバックアップを行い 仮想マシンを保護する方法も明らかにします 対象読者 このホワイト ペーパーは VMware 環境をバックアップするために NetWorker ソフトウェアを展開する NetWorker ユーザー システム管理者 および IT 技術者を対象にしています 用語 バックアップ プロキシ オフ ホストのバックアップ システムとして設計されたシステム バックアップ プロキシには 少なくとも VCB Framework ソフトウェアと NetWorker クライアントをインストールしておく必要があります Converter サーバ P2V と V2V の変換を行う VMware 製品 仮想マシンの再変換にも使用されます DRS Distributed Resource Scheduler の略語 ゲスト OS 仮想マシンで稼働するオペレーティング システム HA 高可用性の略語 VCB VMware Consolidated Backup Framework を参照してください 仮想マシン コンピュータ プラットフォームとそのオペレーティング システムの間に仮想化された環境を作成し 抽象化されたマシン上でエンド ユーザーがソフトウェアのインストールや運用を実行できるようにするソフトウェア VM 仮想マシンの略語 高度なテクノロジー 4

VMDK VMware 仮想マシンを構成するファイル この種類のファイルは VMware によって拡張子.vmdk が付加されるため 多くの場合 vmdk ファイルと呼ばれます VMware Consolidated Backup Framework バックアップ プロセスの負荷を ESX Server から取り除くように設計されている VMware 製のオフ ホストのバックアップ サービス VMware ツール 各仮想マシンにインストールされており 仮想マシンのパフォーマンスを向上させ バックアップ関連の機能を付加します テクノロジーの概要 このドキュメントでは VMware 環境に関する 2 つのバックアップ パラダイムについて説明します ゲスト ベースのバックアップ ゲスト ベースのバックアップでは 各仮想マシンに NetWorker クライアントをインストールします このバックアップ方法は 実装方法が基本的に物理マシンのバックアップと同じであるため よく使用されます 実装 バックアップ リカバリはすべて すでに NetWorker を使用している管理者や担当者にはなじみのある 十分に確立されたワークフローに基づいて行われます また ハードウェアを追加する必要がなく 追加の構成要件も要求されません このバックアップ方法の主な短所は 1 つの仮想マシンのバックアップ操作によって その ESX Server 上でホストされているすべての仮想マシンのパフォーマンスが低下する可能性があるということです ゲスト ベースのバックアップ プロセスについては 6 ページの NetWorker client installed inside a virtual machine で説明されています プロキシ ベースのバックアップ プロキシ ベースのバックアップは VMware Virtual Infrastructure 3 で登場した VMware Consolidated Backup(VCB) テクノロジーを利用しています VCB ベースのテクノロジーによって バックアップ処理の負荷を ESX Server から別のプロキシ サーバに移します このバックアップ方法の主な短所は 構成がより複雑になることと ステージングのための場所や追加のインフラストラクチャなど 追加のハードウェアが必要になることです このプロセスについては 8 ページの NetWorker integrated with VMware Consolidated Backup で説明されています 高度なテクノロジー 5

仮想マシンにインストールされた NetWorker クライアント 仮想マシンは 仮想化テクノロジーを使用して仮想化されたハードウェアでホストされていますが オペレーティング システムの完全なインストールです このインストールは NetWorker クライアントを仮想マシンで実行するなど 物理的なインストールと同様の基本的な方法を使って保護することができます オペレーティング システムの標準的な互換性の問題が適用されます このバックアップ方法は ゲスト ベースのバックアップ とも呼ばれます ゲスト ベースのバックアップを使用した仮想マシンのバックアップは 物理マシンのバックアップと基本的に同じです ゲスト ベースのバックアップの長所 単純でなじみのある実装方法 物理マシンのバックアップは従来からこの方法で実行されることが多かったため この方法を使った仮想マシンのバックアップには簡単に移行できる 単一ファイルのバックアップとリカバリがサポートされている バックアップされたすべてのデータは NetWorker サーバおよびクライアントのファイルから インデックスによって元の仮想マシン上で参照できる 個別のファイルを直接 仮想マシンにリストアできる インクリメンタル バックアップを簡単に構成できる データベースおよびアプリケーションをバックアップできる 構成作業は単純で 適切な NetWorker データベースまたはアプリケーション モジュールをインストールし 構成するだけ Distributed Resource Scheduling(DRS) や VMotion などの VMware の高度な機能と構成を使用しても NetWorker のパフォーマンスには影響しない ゲスト ベースのバックアップの短所 仮想マシン全体のバックアップおよびリストアはできない 仮想マシンでのバックアップ プロセスの負荷により 同じ物理 ESX Server 上でホストされているすべての仮想マシンで使用できるシステム リソースが圧迫される リソースを大量に使用するバックアップは 共有ネットワークや CPU リソースに大きな負荷をかけることがある 各仮想マシンにインストールしたクライアント ソフトウェアの管理と更新が必要 バックアップを実行する際には仮想マシンをオンにする必要がある インストール作業 インストールという点では ゲスト ベースのバックアップは単純です NetWorker クライアントは 仮想マシンに簡単にインストールできます 仮想マシンのインストール手順は オペレーティング システムが物理マシンに存在する場合と基本的に同じです 構成 標準的なファイル バックアップでは 仮想マシンのクライアント構成は物理マシンの構成手順と同じです 高度なテクノロジー 6

リカバリ この構成の長所の 1 つは リカバリがシンプルであるということです この手順は 物理マシンでリカバリを行う場合と完全に同じです ヒントとベストプラクティス このバックアップ構成は ゲスト ベースのバックアップです したがって 1 つの仮想マシンでのバックアップ操作が親である ESX Server に対する大きな負荷となり その ESX Server でホストされている他の仮想マシンすべてが間接的な影響を受けます 1 つの物理 ESX Server で同時に実行されるバックアップ ジョブの数を制限するように バックアップ ポリシーを定義する必要があります NetWorker には フル バックアップを最小限に抑えたり または禁止することのできるテクノロジーが組み込まれています インクリメンタル バックアップのみを実行する場合は 前回のバックアップ以降に変更されたデータだけが NetWorker ストレージ ノードにバックアップされるため バックアップに関係する I/O およびネットワーク トラフィックが大幅に減少します このバックアップ方法は データベースおよびアプリケーションの場合に非常に適しています 仮想マシン上のデータベースまたはアプリケーションのバックアップを構成することは 物理マシン上の同じデータベースやアプリケーションのバックアップを構成することと基本的に同じです この方法では データベースおよびアプリケーションのバックアップを簡素化することも高度にすることもでき インクリメンタル バックアップ機能や仮想マシンへの直接リカバリが提供されることもあります 仮想マシンにインストールされた NetWorker の推奨事項 NetWorker サーバをホストする仮想マシン向けの CPU の予約および共有を増やす NetWorker ストレージ ノードをホストする仮想マシン向けのメモリの予約を増やす NetWorker サーバおよびストレージ ノードをホストする仮想マシンの再起動の優先順位を高くする NetWorker サーバ NetWorker クライアント および NetWorker ストレージ ノードを 同じ仮想スイッチに接続する 高度なテクノロジー 7

NetWorker と VMware Consolidated Backup の統合 NetWorker for VMware は VMware の VMware Consolidated Backup(VCB) と組み合わせて仮想マシンに対して使用できる 別のクライアント バックアップ テクノロジーを備えています VMware Consolidated Backup を使用すると VCB バックアップ プロキシ サーバからバックアップを実行できます このプロキシ サーバは物理マシンでも仮想マシンでもよく VMware スナップショットを使用して仮想マシンのポイント イン タイム コピーを作成します VCB は 単一の ESX Server または VirtualCenter Management サーバと組み合わせて使用することができます 図 1:VCB によるバックアップを行う VMware 仮想インフラストラクチャにおける NetWorker ソフトウェアの構成のアーキテクチャ概要 プロキシ ベースの場合の長所 バックアップ プロセスの負荷を VCB プロキシ サーバに移すことができる VMware 仮想マシンのスナップショット テクノロジーを使用することで バックアップ ウィンドウが不要になる Microsoft Windows をゲスト オペレーティング システムとして実行している仮想マシンで ファイル レベルのバックアップをサポート VMware がサポートする任意のゲスト オペレーティング システムを実行している仮想マシンで イメージ レベルのバックアップをサポート ターゲットの仮想マシンと 同じ ESX Server でホストされている他の仮想マシンの両方に対するバックアップの影響が最小化される NetWorker ソフトウェアを仮想マシンにインストールする必要がない VCB サーバはファイバ チャネル アダプタ経由で SAN に接続できるため LAN を使用しないバックアップが可能 高度なテクノロジー 8

Distributed Resource Scheduling(DRS) や VMotion などの VMware の高度な機能および構成を使用しても NetWorker のパフォーマンスに影響を与えない 高度なテクノロジー 9

プロキシ ベースのバックアップの短所 VM イメージのインクリメンタル バックアップができない Windows 以外のオペレーティング システムでは イメージ レベルのバックアップからファイル レベルのリカバリを行うことはできない Windows オペレーティング システムでイメージ レベルのバックアップからファイル レベルのリカバリを行う またはゲスト オペレーティング システムの FULLVM バックアップを行うには VCB バックアップ プロキシ マシン上にステージング エリアが必要 VMware Consolidated Backup のソフトウェアおよびハードウェア要件 少なくとも 1 つの VCB プロキシ システムが Microsoft Windows 2003 Service Pack 1 を実行していること VCB プロキシ サーバは ESX Server クラスタを管理する VirtualCenter サーバ または ESX Server システムに接続することが必要 VCB プロキシがファイバ チャネル SAN に接続するためには ファイバ チャネルのホスト バス アダプタ (HBA) が必要 VCB フレームワーク NetWorker ソフトウェア および NetWorker VCB Integration Module を VCB プロキシ サーバにインストールすること VCB プロキシから SAN LUN へのアクセス権 図 2:VMware Consolidated Backup のコンポーネント インストール作業 NetWorker with VCB を使用して仮想マシンを保護するには 以下のインストール手順が必要です 1. バックアップ プロキシに サポートされているバージョンの VMware Consolidated Backup Framework をインストールします 以下を参照してください VCB プロキシの設定について http://pubs.vmware.com/vi3i_i35/backup/wwhelp/wwhimpl/common/html/wwhelp.htm?context=b ackup&file=vm_bug_vcb.4.9.html VMware Consolidated Backup についての解説 http://www.vmware.com/pdf/vi3_301_201_san_cfg.pdf 高度なテクノロジー 10

2. NetWorker クライアントかストレージ ノード またはその両方を VCB プロキシ サーバにインストールします 高度なテクノロジー 11

3. NetWorker Integration Module を VCB プロキシ サーバにインストールします これは http://powerlink.emc.com の以下の場所にある NetWorker Software Downloads ページに置かれています 構成 [ ホーム ]>[ サポート ]>[ ソフトウェアのダウンロードとライセンス ]>[ ダウンロード J~O]>[NetWorker] NetWorker クライアントは 仮想マシンが VCB を使ってバックアップを実行するように構成できます VCB を使って仮想マシンのフル バックアップを行うように NetWorker ソフトウェアを構成するには 以下の構成を VCB プロキシ ホストで実行する必要があります NetWorker を使用して保護する各仮想クライアントについて NetWorker クライアント リソースを作成します NetWorker Integration Module を構成します 仮想クライアントの NetWorker クライアント リソースを作成します 4. NetWorker Management Console にログオンします 5. [Enterprise( エンタープライズ )] アイコンを選択します 6. 左ペインで 適切な NetWorker サーバを選択します 7. 右ペインで そのサーバの [NetWorker] エントリを右クリックし コンテキスト メニューから [Launch Application( アプリケーションの起動 )] を選択します NetWorker Administration アプリケーションが起動します 8. [Configuration( 構成 )] アイコンを選択します 9. 左ペインで [Clients( クライアント )] を右クリックし [Client Backup Configuration ( クライアント バックアップ構成 )]>[New( 新規 )] を選択します 高度なテクノロジー 12

クライアント バックアップ構成ウィザードが開始されます 10. クライアントの名前を入力し [Virtual Client( 仮想クライアント )] チェックボックスを選択します [Next( 次へ )] をクリックします 11. 仮想クライアントをホストするプライマリ / 初期物理マシンのホスト名を入力し [VCB backup(vcb バックアップ )] を選択します [Next( 次へ )] をクリックします 12. VCB プロキシ ホストの名前を選択します VCB プロキシ ホストには NetWorker Client リソースがあらかじめ必要です 13. バックアップ レベルを選択し [Next( 次へ )] をクリックします 14. [Remote access( リモート アクセス )] フィールドに 次のように入力します user=system, host=vcb プロキシ ホスト たとえば VCB プロキシのホスト名が proxy_host_1 ならば 次のように入力します user=system, host=proxy_host_1 15. 通常のクライアントの場合と同様にして クライアント構成ウィザードを完了します Virtualization ノードから仮想クライアントを構成することもできます その場合 仮想環境が自動検出されて 階層表示されます Virtualization ノードに表示された仮想マシンが保護されていない場合は その仮想マシンに [Client( クライアント )] アイコンが表示されないことで表されます その仮想マシンに新しい NetWorker クライアントを作成するには 仮想マシンを右クリックし [Client Backup Configuration( クライアント バックアップ構成 )]>[New( 新規 )] を選択してクライアント構成ウィザードを起動します 自動検出の詳細については 13 ページの Auto-discovery of VMware virtual environments を参照してください VCB バックアップ向けの NetWorker Integration Module の構成 以下の手順に従って VCB バックアップ向けに NetWorker Integration Module を構成します 1. VCB Integration Module に含まれている install.bat ファイルを実行し 手順に従います 高度なテクノロジー 13

注意 :config.js が C:\Program Files\VMware\VCB Framework\legato フォルダから C:\Program Files\VMware\VCB Framework\config フォルダにコピー済みであることを確認してください 必要に応じて手動でコピーします 高度なテクノロジー 14

C:\Program Files\VMware\VCB Framework\config\config.js を次のように変更します 2. 仮想マシンをホストしているコンピュータの完全修飾ドメイン名 または IP アドレスを入力します これは 可能であれば VirtualCenter サーバまたは ESX Server の完全修飾ドメイン名にしてください 完全修飾ドメイン名は DNS サーバに記載されているか プロキシ サーバの HOSTS ファイルに記載されていなければなりません 3. VirtualCenter サーバまたは ESX Server にログインしてこの操作を実行できる ユーザー名とパスワードを入力します 4. プロキシ ホスト マシン上の config.js ファイルで指定された BACKUPROOT マウント ポイント ディレクトリを作成します 注意 :VCB プロキシ サーバは バックアップする仮想マシン およびその仮想マシンがアクセスする VirtualCenter サーバまたは ESX Server のホスト名を完全に解決可能で それらにネットワーク アクセスできることが必要です そのためには 仮想マシンのファイアウォールを変更することが必要になることがあります 高度なテクノロジー 15

VMware 仮想環境の自動検出 NetWorker ソフトウェアは VMware 環境の自動検出と その環境が変更されたときに Virtualization ノードを通じて通知する機能を備えています Virtualization ノードは 下に示すように VMware 環境をグラフィカルなマップと表形式のビューの両方で確認できます 図 3:Virtualization ノード VMware 環境の自動検出の有効化 VMware 環境の自動検出を有効にするには 1. NetWorker Console で [Administration( 管理 )] ウィンドウの [Configuration( 構成 )] をクリックします 2. 展開された左ペインで [Virtualization( 仮想化 )] を選択します 3. 右ペインで [Enable Auto-Discovery( 自動検出の有効化 )] をクリックします 4. [Auto-Discovery( 自動検出 )] ダイアログボックスで 次の手順に従います a. [Hostname( ホスト名 )] フィールドに VirtualCenter Web サービスの仮想ホスト名または IP アドレスを入力します 高度なテクノロジー 16

b. [Username( ユーザー名 )] フィールドと [Password( パスワード )] フィールドには VirtualCenter ホストにログインするために必要な認証を入力します c. [Enabled( 有効化 )] を選択します d. [Start at( 開始 )] 属性では NetWorker サーバがいつ自動検出を自動的に開始するかを選択します e. [Run every( 実行間隔 )] 属性では 自動検出の間隔を選択します 間隔は分または時間単位で指定し 最長で 1 日です 5. 自動検出の設定をテストする場合 または設定後すぐに自動検出を実行するには [Run Autodiscovery( 検出実行 )] ボタンをクリックします 6. 完了したら [OK] をクリックします 詳細については EMC NetWorker Release 7.5 Administration Guide を参照してください 高度なテクノロジー 17

仮想マシンから VMware ESX Server へのリカバリ 仮想マシンのイメージやファイルをリカバリするには バックアップした仮想マシンのイメージを ESX Server にリストアする前に そのイメージを NetWorker ソフトウェアからプロキシ ホストにリカバリする必要があります バックアップした仮想マシンのイメージをプロキシ ホストにリカバリ 1. [ スタート ] メニューから NetWorker User アプリケーションを起動します 2. [Operation( 操作 )] メニューの [Save Set Recover( 保存セットのリカバリ )] をクリックします 3. [Source client( ソース クライアント )] ウィンドウで FULLVM イメージをリカバリする仮想マシンを選択します 4. [Save Sets( 保存セット )] ウィンドウで FULLVM 保存セットを選びます 高度なテクノロジー 18

5. FULLVM イメージをステージング用の場所にリカバリするために [Recover Options( リカバリ オプション )] をクリックします 6. C:\Restore フォルダに移動します [OK] をクリックして新しい場所を受け入れます 選択した仮想マシン クライアントの FULLVM イメージが 指定したパスにリカバリされます VMware ESX Server にファイル / イメージをリストア FULLVM リストア VMware Converter を使用すると NetWorker ソフトウェアからリカバリされた FULLVM 仮想マシンのイメージを ESX Server にリストアできます 高度なテクノロジー 19

単一ファイルのリストア mountvm ユーティリティを使用して vmdk ファイルをステージング用の場所にマウントします vmdk ファイルをマウントすると マウントされた vmdk 仮想ディスクは ローカル ディスクと完全に同じように参照することができます たとえば 次のようにします 図 4:mountVM による VMware VMDK ファイルのマウント 高度なテクノロジー 20

この時点で ユーザーはマウントされたボリューム上のファイルとディレクトリを参照し ローカル システムにコピーすることができます マウントされた C: ドライブに対する dir コマンドの例を示します 図 5: マウントされた仮想ディスクの参照 ゲスト VMware 仮想マシンにファイル ベースのリカバリを実行 VMware 仮想マシンへのファイル ベースのリカバリには NetWorker クライアントがその仮想マシンにインストールされていることが必要です ゲスト VMware 仮想マシンでファイル ベースのリカバリを実行するには 7. NetWorker User を起動します 8. ソース クライアントとして VMware クライアントを選択します 9. ターゲット クライアントとして VMware クライアントを選択します 10. リカバリ先のフォルダを選択します 11. リカバリ対象のファイルを選択し リカバリを実行します ダイレクト リカバリを使用してファイル ベースのリカバリを実行するダイレクト リカバリを使用したファイル ベースのリカバリを実行するには ダイレクト リカバリを実行するホストとターゲット マシンに NetWorker クライアント ソフトウェアがインストールされている必要があります 1. ダイレクト リカバリを実行するホストで NetWorker User プログラムを起動します 2. ソース クライアントとして VM クライアントを選択します 3. ターゲット クライアントを選択します 4. リカバリ先のフォルダを選択します 高度なテクノロジー 21

5. リカバリ対象のファイルを選択し リカバリを実行します 高度なテクノロジー 22

ヒントとベストプラクティス 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための vcbuser を作成します VCB スナップショットの作成 削除が成功するかどうかを決定するのは以下の 2 つの分野です スナップショット作成時に仮想マシン データストアで発生する I/O の量 各データストアの I/O 下位構造が適切に設計されているかどうか スナップショットに関連する問題が発生するのを避けるために 仮想マシンでの I/O 量が比較的少ない時間帯にバックアップを予定します 同時に行うバックアップの数を減らすことも重要です NetWorker ソフトウェアでは 複数のバックアップ プロキシ サーバを使用できます 仮想マシンおよび ESX Server の数に応じて 他のバックアップ プロキシを追加してバックアップ スループット容量を増やすことができます VCB スナップショットが作成されたら データは仮想マシンのデータストアからバックアップ プロキシのマウント ポイントに転送されます スナップショット プロセスにかかる時間は データストアからスナップショットのマウント ポイントまでのデータ パスをできるだけ高速にすることで 大幅に短縮できます VCB バックアップの際 バックアップ プロキシ サーバは大量のバックアップ処理を行います バックアップ プロキシ サーバのサイズを適切に設定することで 仮想マシン環境のバックアップ パフォーマンスを最大限に高めることができます バックアップ プロキシ容量の正確な把握は 以下の 2 つの分野から構成されます 1. VCB データ パス VCB によって作成されたバックアップ データがプロキシ サーバを経由する際のパス VCB プロキシ サーバは 構成されたネットワーク転送モードを使ってスナップショット / バックアップ データにアクセスします 構成されたネットワーク転送モードは 以下のいずれかに設定することができます SAN( ストレージ エリア ネットワーク ) このモードでは データは仮想ディスクをホストしているストレージ デバイスから直接 VCB プロキシ サーバに読み込まれます VCB プロキシ サーバがストレージ デバイスにアクセスできることが必要です NBD( ネットワーク ブロック デバイス ) このモードでは VCB プロキシ サーバが ESX Server を通じてデータを取得します データは ESX Server によってストレージ デバイスから読み込まれ 暗号化されていないネットワーク チャネルを通じて VCB プロキシ サーバに送信されます NBDSSL(SSL 付きネットワーク ブロック デバイス )NBDSSL 転送モードは ネットワークを転送されるデータが暗号化されていることを除いて NBD と同じです NBDSSL モードでのデータ転送は NBD 転送モードよりも速度が低下することがあり 多くの CPU を使用します パフォーマンス上の理由から NBD や NBDSSL よりも SAN ネットワーク転送モードを推奨します データ パスのスループットは バックアップのパフォーマンスを左右する重要な要素です 実際の vmdk バックアップは データストアからステージング領域へのファイル コピーのプロセスがすべて完了するまで始まりません VCB ステージング領域は 単なる一時的なステージング領域であり VM バックアップが行われるたびに再利用されます FULLVM バックアップの場合は 仮想マシンの内容 高度なテクノロジー 23

をすべてダンプするための十分な容量がステージング領域に必要です ファイルのマウントの場合は VCB サーバは追加の容量を必要としません 2. NetWorker データ パス vmdk ファイルがバックアップ プロキシにコピーされると 次に このデータが NetWorker サーバにバックアップされます バックアップ プロキシには NetWorker サーバ クライアント またはストレージ ノードを使用できます バックアップのスループットを最大限にするには クライアント データが直接メディアに書き込まれるように バックアップ プロキシをストレージ ノードとして構成します バックアップ プロキシの総合的なバックアップ パフォーマンスは バックアップ データ パスの中で最も遅い構成要素によって決定されます 構成要素としては 以下が存在します バックアップ プロキシのシステム リソース 具体的には CPU 内部バス RAM VCB スナップショットの作成にかかる時間 バックアップ プロキシに置かれるステージング領域のサイズ ESX データストアとバックアップ プロキシ ステージング領域の間の I/O パフォーマンス バックアップ プロキシ ステージング領域と NetWorker ストレージ ユニットの間のデータ パス 結論 比較の概要 オプション 仮想マシン上の NetWorker クライアント NetWorker for VMware VCB Integration 推奨される環境 単一ファイルおよびデータベースのバックアップ共有ストレージを使用できない場合 LAN を使用しないバックアップ DR restores 共有ストレージ環境 VMDK レベルのバック アップ 個別ファイルのバック Windows ゲスト OS の場合 アップ ファイル レベルのリ Windows ゲスト OS の場合 ストア 仮想マシンへの影響 高 低 ESX Server への影響 高 低 バックアップ パフォ 低 高 ーマンス 追加ハードウェアの必要性 関連資料 Storage/SAN Compatibility Guide For ESX Server 3.x サポートされている機器で SAN 環境を構成するために不可欠です VCB でのバックアップの信頼性を最大限まで高めることができます 高度なテクノロジー 24

http://www.vmware.com/pdf/vi3_san_guide.pdf I/O Compatibility Guide For ESX Server 3.x ESX 3.x 向けの具体的なハードウェアとドライバの互換性情報を提供します http://www.vmware.com/pdf/vi3_io_guide.pdf SAN Configuration Guide Fibre 環境に関する基本的な構成情報を提供します http://www.vmware.com/pdf/vi3_30_20_san_cfg.pdf Consolidated Backup in VMware Infrastructure 3 VCB テクノロジーの紹介 http://www.vmware.com/pdf/vi3_consolidated_backup.pdf Virtual Machine Backup Guide VMware が作成したドキュメント VCB を含む仮想マシンのバックアップについて いくつかの視点から論じています http://www.vmware.com/pdf/vi3_301_201_vm_backup.pdf 高度なテクノロジー 25