MaxCell ミリケン ファブリック インナーダクト 施工要領書 ミリケン ジャパン合同会社 パフォーマンスプロダクツ事業部 - 1 - 施工要領書 V1.252.docx1
目 次 ご施工にあたってご留意いただきたい点... 3 施工の事前準備マクセル敷設にご用意いただくもの... 4 施工手順の概要... 5 1) マクセルの敷設... 5 2) ケーブルの敷設... 5 施工手順の詳細... 6 1) マクセルの敷設準備... 6 2) マクセルの敷設... 7 3) ケーブルの敷設... 8 用途別詳細説明... 9 a) 複数パックのマクセル敷設... 9 b) 引き上げ管の敷設... 10 c) 管路口の止水処理例... 11 d) 端末のケーブル移動防止処理例... 12 e) 端末処理におけるマクセルの折りたたみ方... 13 メーカー連絡先... 14-2 - 施工要領書 V1.252.docx1
ご施工にあたってご留意いただきたい点 この都度はミリケン ファブリック インナーダクト MaxCell ( マクセル ) をご用命いただきまして誠にありがとうございます マクセルは 限られたケーブル収容空間を最大限に有効利用することを目的として開発されたソフトインナーダクトです その機能を十分に発揮させるため ご施工にあたって 下記についてご留意願います マクセルを敷設する際 マクセルが管路内にて捻転管路内にて捻転しないようにしてくださいマクセルが管路内にて激しく捻転すると ケーブルの 通り道 が塞がれる状態となるため 後にマクセルにケーブルを敷設することが困難になります マクセル敷設の際に より戻し金具を使用してください意ください マクセルを敷設する際 繰り出し側においてマクセルに手を添えるなどして マクセルが捻転しないようにしてください ( 右図 ) マクセルを複数セット同時敷設する際も 同様にマクセル同士がお互いに絡まないように繰り出し側にてご留 マクセルをケーブルと共引した導入ロープにて敷設しないでくださいケーブルと共引きした導入ロープにてマクセルを敷設すると 共引きしたケーブルとマクセルとが絡み合い マクセルにケーブルを敷設する際に敷設が困難になることがあります マクセルのドラムを横倒しにしないでくださいマクセルのドラムを横倒しにすると マクセルが絡み合い 繰り出しが困難になることがあります マクセルの保管時は直射日光を避けてくださいマクセルを長時間紫外線下にさらすことは好ましくないため 屋外に保管する際は ブルーシートなどにて覆い 直射日光を避けてください - 3 - 施工要領書 V1.252.docx1
施工の事前準備マクセル敷設にご用意いただくもの ( 前提条件 : 既に管路内に導入ロープが設置されている場合 ) カッタービニールテープ紐 (PP ロープなど ) ケーブル敷設用潤滑剤 より戻し金具 ケーブルグリップケーブルジャッキアイボルト (*1) *1: アイボルトマクセルをマンホール内に固定する金具がない場合に 代替として使用してよい場合に限ります 管路端末処理 ( 止水 ケーブル移動防止 ) については 対象区間の技術要件をご確認の上 各自ご用意をお願いいたします ( 参考資料 P11~ をご参考ください ) - 4 - 施工要領書 V1.252.docx1
施工手順の概要 1) マクセルの敷設管路内にマクセルを敷設します 地中管路 牽引端 牽引ロープ マクセル より戻し金具 牽引機 ( 手引き可能 ) 2) ケーブルの敷設マクセルの各セル ( 袋 ) の中に付帯されているケーブル牽引用紐を用いて ケーブルを各々のセルに敷設します 地中管路 より戻し金具 マクセル ケーブルグリップ ( 表面にビニールテープを巻く ) 牽引機 ( 手引き可能 ) マクセルには予め潤滑剤が塗布されておりますが ケーブル敷設の際にはケーブルに潤滑剤を塗布することを推奨いたします - 5 - 施工要領書 V1.252.docx1
施工手順の詳細 1) マクセルの敷設準備 i) マクセルの端から約 30cm の縫い糸近くに カッターで 3cm の切り込みを入れ マクセルの内蔵のケーブル牽引用紐を約 50cm 引き出し そのケーブル牽引用紐を切断します ケーブル牽引用紐の端をセルに戻し マクセル本体の牽引の際に内蔵の紐が張力の影響を受けないようにします 内臓ケーブル牽引用紐 切り込み部 ii) 上記 3cm の切り込み部分に 別に用意した紐を固結びし マクセル先端方向に ひとえ結び を数回施します 切り込み部 iii) 結び目表面にビニールテープを巻きつけ 引っかかりのないように滑らかにします 最後に マクセル牽引先端の紐へ より戻し金具 を取り付け マクセル牽引時の捻回を防ぎます - 6 - 施工要領書 V1.252.docx1
2) マクセルの敷設管路内にてマクセルが過剰に捻転しないように注意しながらマクセルを管路内に敷設します i) マクセルのリールから管路口において マクセルが拠れないようにご留意ください ii) 管路口付近で手を添え 管路繰り出し側にてマクセルの捻転を抑えることを推奨します マクセルを敷設後 マンホール / ハンドホール内の管路口付近の金物にマクセルを固定します i) マクセルの管路口から 40-50cm 出た部分の縫い目内側付近にカッターで 3cm 程度の切り込みをいれ 別紐にてマンホール内の金物に結びます ii) セル内蔵のケーブル牽引用紐は ケーブルに結び 1m 程度を確保します iii) 繰り出し側も同様に把持固定し 管路内のマクセルのたるみを除きます ケーブル牽引完了後 セル固定紐を緩みの無いように再度固定してください 複数のマクセルを布設する場合は 用途別詳細説明 a) 複数パックのマクセル敷設 (9 ページ ) をご参照ください - 7 - 施工要領書 V1.252.docx1
3) ケーブルの敷設 複数セル品では ケーブル挿入の順番があります 順調なケーブル牽引を行うため 遵守御願いいたします 3 セル品の場合 中央のセルからケーブルを挿入します 次に両サイドのセルへ順次ケーブルを挿入します 2 セル品の場合 管路内の下側のセルからケーブルを挿入します 3 セル品の場合 1 2 3 2 セル品の場合 2 1 4) ケーブル敷設後の処理ケーブルを敷設後 改めてマクセルを緩みのないようにマンホール内の金物等へ固定しなおしてください また 止水や移動防止を施す必要がある場合は 用途別詳細説明 c) 管路口の止水処理例 (11 ページ ) 以降をご参照ください - 8 - 施工要領書 V1.252.docx1
用途別詳細説明 a) 複数パックのマクセル敷設 複数のマクセルを同一管路に同時敷設する場合 各々のマクセルを重ね合わせて お互いが絡み合わないように管路内に敷設してください 親 より戻し金具 地中管路 マクセル 子 より戻し金具 i) 各マクセルに 子 より戻し金具をそれぞれ取り付けてください ii) この時 お互いの 子 より戻し金具の取り付け位置が重ならないように前後にずらすと 牽引先端が嵩張りません iii) 牽引ロープとマクセルの先端を 親 より戻し金具でつなぎます iv) 複数パックを同時敷設する際 各マクセルがバラバラにならないように手で添え 各マクセルを重ねて管路へ敷設してください - 9 - 施工要領書 V1.252.docx1
b) 引き上げ管の敷設 ⅰ) 通線機もしくは通線紐によりマクセルを引き上げ管へ敷設してください このとき 一般区間と同様に マクセルのリールから管路口において マクセルが拠れないようにご留意いただくとともに 管路口付近で手を添え 管路繰り出し側にてマクセルの捻転を抑えてください ⅱ) マクセルの敷設後 マクセル本体をそのまま足場ボルト等の金物へ固定してください ( このとき管路内の本体弛みを解消する様きつく固定してください ) その後 マクセルの本体表面に切り込みを入れ セル内からケーブル牽引紐を引き出します このとき 本体の切り込み部分は 引き上げ管口から約 50cm のところが目安となります 電 柱 マクセル足場ボルト引き上げ管マクセル固定切り込みケーブル牽引紐 ⅲ) セル内から引き出したケーブル牽引紐へケーブル先端を固定し ケーブルを敷設します *3 セルへ 3 条のケーブルを順次敷設した例 ケーブル ⅳ) マクセルの端末処理では 引上管用キャップもしくはパテ等により管路口処理を行います この際 マクセルは管路内部へ仕舞い込みますが 引上管用キャップの場合はキャップ下部にある紐固定の穴とマクセルを紐で繋ぎます またパテの場合は マクセルを固定した紐を管路外周もしくは足場ボルトへ固定します ( 右写真参考 ) 引上管用 キャップ パテ - 10 - 施工要領書 V1.252.docx1
c) 管路口の止水処理例 - 11 - 施工要領書 V1.252.docx1
d) 端末のケーブル移動防止処理例 - 12 - 施工要領書 V1.252.docx1
e) 端末処理におけるマクセルの折りたたみ方 - 13 - 施工要領書 V1.252.docx1
メーカー連絡先 ミリケン ジャパン合同会社 パフォーマンスプロダクツ事業部 電話番号 03-5203-8409 担当福原大助 (daisuke.fukuhara@milliken.com) 製品ホームページ : http://www.maxcell.jp/ - 14 - 施工要領書 V1.252.docx1