富士通研究所のR&D戦略

Size: px

Start display at page:

Download "富士通研究所のR&D戦略"

みひなわしあし
5 years ago
Views:

1 2017 年度研究開発戦略説明会 2017 年 9 月 20 日富士通研究所の R&D 戦略株式会社富士通研究所代表取締役社長佐々木繁

2 富士通研究所の概要

3 研究所のミッション研究所のミッション先端技術で富士通グループの成長を牽引新市場新技術新ビジネスモデル富士通連結業績目標目指す姿営業利益率 10% 以上海外売上比率 50% 以上 3

4 グローバルアクティビティ従業員数 : 日本約 1,200 人米国約 75 人中国約 110 人欧州約 45 人共同研究 : 日本 123 プロジェクト海外 14 ヶ国 44 プロジェクト Sunnyvale, California Toronto Richardson, Texas London Madrid Beijing Shanghai Suzhou Kawasaki Atsugi 量子コンピューティング /AI ビッグデータ解析医療 AI 交通監視 AI 4

富士通研究所の R&D 戦略体系未来観と世界観から洞察した社会課題を先端技術により解決 Human Centric

Vision 技術ビジョン : ハイパーコネクテッドクラウド R ソーシャルイノベーション応用研究 :10%

Network 事業化研究 :30% 先行研究 :50% 先端基礎研究 :10% ものづくり Computer

5 富士通研究所の R&D 戦略体系未来観と世界観から洞察した社会課題を先端技術により解決 Human Centric Innovation Digital Co-creation Fujitsu Technology and Service Vision 技術ビジョン : ハイパーコネクテッドクラウド R ソーシャルイノベーション応用研究 :10% ライフイノベーションモビリティつながるビジネスプラットフォームセキュリティ知能コンピューティング基盤研究 AI One Network 事業化研究 :30% 先行研究 :50% 先端基礎研究 :10% ものづくり Computer Architecture Network Architecture 医療 Nine-Sensecomputing Social Science Physical and Chemical 5

6 メガトレンドと富士通研究所の研究開発戦略

7 テクノロジーによる世界の変化と潮流デジタルテクノロジーを活用した情報の共有化と意思決定の迅速化が企業の新たな価値創造と持続的発展を牽引人の創造性デジタルテクノロジーが人の才能や働き方を変革し一人ひとりが輝く世界へ革新的デジタルテクノロジーが社会規制等を変革しオープンなエコシステムが進化する価値仕組みを生み出す 7

富士通研究所がリードする 8 つの先端技術トレンド Computing Revolution Digital Annealer TM 説明可能な人工知能 Deep Tensor R +Knowledge Graph 異業種をつなぐデータドリブンプラットフォーム Connected Digital Place TM つながるものを飛躍的に拡大 Zero

8 富士通研究所がリードする 8 つの先端技術トレンド Computing Revolution Digital Annealer TM 説明可能な人工知能 Deep Tensor R +Knowledge Graph 異業種をつなぐデータドリブンプラットフォーム Connected Digital Place TM つながるものを飛躍的に拡大 Zero Limitation Networking つながる世界へシステムを革新 Microservice Transformation データの信頼性を確保 Borderless IoT Security TM 人間の感覚感性錯覚を理解し協調 Nine-Sensecomputing TM Physical と Chemical の融合 Materials Informatics 8

9 [ 兆ドル ] 将来の物流流通のトレンドから洞察中東アフリカ中東東欧北米世界 E コマース市場ラテンアメリカ西欧アジア太平洋 35 兆ドル [ 年 ] 出典 : 総務省 IoT 時代における ICT 産業の構造分析と ICT による経済成長への多面的貢献の検証に関する調査研究 ( 平成 28 年 ) より作成物流流通業界予測物流リソースの増大グローバルなボーダレス化物流リソース作業者の需要増大 2030 年世界人口 : 約 83 億人人口 1000 万人メガシティ : 41 都市越境 EC の拡大 ( 国際取引 3 倍 ) モノの輸送配送の完全無人化出典 : 総務省世界の統計 2016 経済産業省流通物流分野における情報の利活用等に関する研究会調査報告書 ( 平成 28 年 ) 社会課題解決の鍵陸海空の境界を越えて物流をグローバルに管理 SCM 配送労働時間エネルギーを最適化 AI コネクテッドによるスマートモビリティの実現 9

交通情報気象データカメラ / センサ GPS テレマティクス管理システム自動運転

10 将来の E コマース流通物流を支える ICT 生産 / 受発注計画工場倉庫 / 物流センターグローバル SCM 流通物流デジタルマーケティング小売り個人渋滞緩和解消環境汚染解消輸送ルート組合せ最適化ラストワンマイル運送商品サービスマッチング少量多品種輸送消費エネルギー最少化勤務労働条件車両監視交通情報気象データカメラ / センサ GPS テレマティクス管理システム自動運転シェアリングウェアラブルドライバー情報環境情報 AI/ データ解析 Deep Tensor Data Bazaar コンピューティング Digital Anneler エッジコンピューティングネットワーク 5G/IoT/ センサーネットワーク GPS/RFID 10

11 [ 年齢 ] 将来の働き方のトレンドから洞察日本人の平均寿命の推移と予測女性歳歳男性 [ 年 ] 出典 : 内閣府平成 28 年版高齢社会白書より作成働き方予測 2030 年 ( 高齢者 : 65 歳以上 ) 世界高齢者数約 10 億人突破高齢者人口比率の増加日本 : 32% 米国 21% 中国 16% ドイツ 31% 雇用の多様化先進技術の登場により新たな技術職専門職の需要が増加出典 :United Nations,Th eworld Population Prospects: The 2012 Revision 総務省 ICT の進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究 ( 平成 28 年 ) 経済成長の鍵グローバル多様な人材の活用 ( 個のダイナミズム ) ビジネス受容の増加による新職種とサービスの創出労働機会の拡大供給労働の質と生産性の向上 11

12 未来の働き方全世界の人材リソースのパフォーマンスを最大化し生産性を向上 VR/AR 自動翻訳定型業務自動化 / 業務サポート人材マッチング雇用オーダー人材データ Human Empowerment セールス / サービスオフィス人事サポートグローバル遠隔コラボレーション労働リソース最適化業務量質健康状態スキル時間健康管理教育就学支援新ビジネス創出新製品サービス需要消費 AI/ データ解析 Deep Tensor Data Bazaar コンピューティング Digital Annealer クラウド / エッジネットワーク 5G/IoT センサーネットワーク臨場感伝送ファクトリーオートメーションテレワーク空間 UI 人材 /ICT インフラリソース 12 モバイルワーク

知能処理能力一般性専門性人とヒューマンセントリックな ICT との協調 ICT が人の才能や能力を変革し一人ひとりが輝く世界へ人間 +ICT オントロジー ( 理由づけ ) セマンティック解析 ( 意味理解 ) 人間 +AI+ICT Human in the loop でやらなければならないこと汎用型 AI Nine-Sensecomputing 社会課題解決最適化 / 組合せ (

13 知能処理能力一般性専門性人とヒューマンセントリックな ICT との協調 ICT が人の才能や能力を変革し一人ひとりが輝く世界へ人間 +ICT オントロジー ( 理由づけ ) セマンティック解析 ( 意味理解 ) 人間 +AI+ICT Human in the loop でやらなければならないこと汎用型 AI Nine-Sensecomputing 社会課題解決最適化 / 組合せ ( 物流災害対策 ) 判断支援 ( 医療金融 ) Materials Informatics 人間自然言語認識処理画像認識処理 ICT+AI ができること Deep Tensor Knowledge Graph デジタルアニーラ知の集積人の能力拡張顧客接点の高度化ものづくり革新 /SCM ワークスタイル変革 ICT+AI が人間に替わってすること記号処理情報処理 ICT が単独でできることビッグデータ収集解析永久記録記憶自動化 / 自律化 13

14 Human Empowerment Human in the loop 情報共有化分析意思決定の迅速化情報共有化分析世界の膨大な知識ベースデータ収集情報共有化データ収集情報共有化 14

15 Connected Digital Place データがつながる共創のプラットフォーム Fintech ヘルスケアモビリティ社会基盤 ICT 自動化セキュリティ保守保全食農業ものづくり Cross Industry Digital Co-creation 異業種データの組み合わせからお客様全体像を把握し接点を発見需要と供給をマッチング自由な発想の場エコシステム構築 API A 社 API B 社 API API C 社 API API 個人富士通テクノロジー / アプリケーション / サービスクラウド運用管理データ流通利活用基盤 Data Bazaar TM メディアサービスソフトウェア革新 15

16 ハイパーコネクテッドクラウド R の世界 Human Centric Innovation Digital Co-creation TM 牽引 Service-Oriented Connection R サービスをダイナミックに統合し共創ビジネスを展開 AI (Artificial Intelligence): あらゆる製品機能やサービスをインテリジェント化 Web Scale ICT Infrastructure : 知能型クラウド時代に向けた新 ICT アーキテクチャ Security: サイバー IoT 個人認証プロダクトまで守る統合したセキュリティ / Core/Front Network Fusion: 仮想化により物理からサービスまでつなぐネットワーク ICT の限界に挑戦する先端基礎研究 16

17 本日のプレス発表

サイバーセキュリティネットワーク自動化解けない問題を解く運行 / 経路計画医療 ( 放射線治療 ) 株式投資ポートフォリオ化学物質探索災害対策計画電力網最適化

18 主軸とする R&D 戦略の考え方情報の共有化と意思決定の迅速化根拠思考が重要ビッグデータ解析既存知 / 経験知学習データクレンジング AI 迅速性が重要高速データ解析最適化問題データサンプリング説明できる機械学習系の自働化感情 / 感性理解医療 ( 遺伝子解析創薬 ) マッチングビジネスパターン認識サイバーセキュリティネットワーク自動化解けない問題を解く運行 / 経路計画医療 ( 放射線治療 ) 株式投資ポートフォリオ化学物質探索災害対策計画電力網最適化 Knowledge Graph Deep Tensor Deep Learning Unit 18 Digital Annealer Domain Specific Computing

19 量子コンピューティングの研究戦略 Global Co-creation による Computing Revolution の実現医療放射線治療金融ポートフォリオ最適化セキュリティ災害対策交通 / 物流富士通研究所デジタルアニーラ解けない社会課題を解くトロント大学社会システム応用ソフトウェア Vector, MaRS 1QBit 社量子コンピューティングソフトウェアデジタルアニーラ進化 Brain Computing Neural Computing 戦略的パートナーシップ新拠点をトロントに設立量子アニーラ量子ゲート量子コンピューティング Computing Revolution Approximate Computing 19

論文記号列 223630 679314 1592 LOD プロットデータ g ろ F に T かさ Q わ V ん新たな知見

20 説明可能な AI Deep Tensor と Knowledge Graph の融合 AI への問い合わせ世界中のデータ説明可能な AI Knowledge Graph Deep Tensor データベーステキストグラフ化ヘルスケアテンソル化論文記号列 LOD プロットデータ g ろ F に T かさ Q わ V ん新たな知見人事人材金融意味と根拠と関係性を持った成長する知識データベース判断 / 発見 / 説明 AI による出力数字列文字列専門家 20

21 名誉ある国際賞 : 第 33 回京都賞受賞三村髙志名誉フェロー化合物半導体を用いた HEMT の発明通信技術のイノベーションに大きく貢献パラボラアンテナ車載レーダパワーデバイス第 26 回地球環境大賞高効率 AC アダプター通信モジュール電源 IP 登録済衛星放送アンテナ GaN-HEMT 1979 年 HEMT 発明 21 GaN on Si

22 展示テーマ

23 Service-Oriented Connection 04. データ利活用を加速するデータ整形自動化技術を開発 ~Data Bazaar 技術でデータ準備作業を従来の 1/5 に削減 ~ 05. 複雑化した業務システムをマイクロサービス化! ビジネス変化に迅速に対応可能にする分割サービス化技術 06. ブロックチェーンのトランザクション処理を高速化する技術を開発 Web Scale ICT Infrastructure 01. 組み合わせ最適化問題を超高速に解くデジタルアニーラを実用化 ~ 従来手法では処理が困難な金融化学の実問題を瞬時に計算 ~ 10. 高速画像検索を医療小売現場へ適用し顧客課題を解決! Core/Front Network Fusion 07. データ相互活用を加速するデータ流通ネットワーク技術 08.IoT システムの現場トラブルはおまかせ! フィールドエリアの安定稼働を支える運用管理基盤 09. 世界初! 高精細映像を個別配信可能にする 5G 無線技術を開発 / 23

AI 02.Deep Tensor とナレッジグラフの融合による説明可能な AI を開発 11.Deep Tensor 技術によって高度なマルウェア攻撃を判別 ~ 実践によって社会実装の壁を突破 ~ Security 11.Deep Tensor 技術によって高度なマルウェア攻撃を判別 ~ 実践によって社会実装の壁を突破 ~ 12.

24 AI 02.Deep Tensor とナレッジグラフの融合による説明可能な AI を開発 11.Deep Tensor 技術によって高度なマルウェア攻撃を判別 ~ 実践によって社会実装の壁を突破 ~ Security 11.Deep Tensor 技術によって高度なマルウェア攻撃を判別 ~ 実践によって社会実装の壁を突破 ~ 12. パーソナルデータ利活用ソリューション ~Personal Data Store とリスク考慮型匿名加工技術を開発 ~ 応用研究 13. 橋梁の内部損傷の推定を可能にする振動データ AI 分析 14. 世界初! ウェアラブル型ハンズフリー音声翻訳端末を開発 ~ 様々な場所で端末に触れずに会話が可能に ~ 先端基礎研究 01. 組み合わせ最適化問題を超高速に解くデジタルアニーラを実用化 ~ 従来手法では処理が困難な金融化学の実問題を瞬時に計算 ~ 03.HEMT の発明と情報通信分野への貢献 24

25 25

27 2017 年度富士通研究所パンフレット 27

富士通研究所概要代表取締役社長 : 佐々木繁予算規模 : 約 300 億円従業員 : 国内約

富士通研究所川崎研究所 (1968-) コンピューター, クラウドシステム, ネットワーク,

富士通研究所厚木研究所 (1983-) 材料, デバイス, 実装技術, 環境エネルギー, など

) ( 欧州研究所 ) 2001- 富士通研究開発中心有限公司 (China) ( 中国研究所 )

28 富士通研究所概要代表取締役社長 : 佐々木繁予算規模 : 約 300 億円従業員 : 国内約 1,200 名 ( 川崎厚木 ) 海外約 230 名 ( 米国中国ヨーロッパ ) 富士通研究所川崎研究所 (1968-) コンピューター, クラウドシステム, ネットワーク, IoT, ソフトウェア, AI, ナレッジ処理, セキュリティ, ヒューマンインタフェース, など富士通研究所厚木研究所 (1983-) 材料, デバイス, 実装技術, 環境エネルギー, など Fujitsu Laboratories of Europe, Ltd., (U.K.) ( 欧州研究所 ) 富士通研究開発中心有限公司 (China) ( 中国研究所 ) Fujitsu Laboratories of America, Inc., (U.S.) ( 米国研究所 )

デバイス & マテリアル研究所応用研究センター FUJITSU LABORATORIES OF AMERICA, INC.

29 富士通研究所の組織 (2017 年 4 月 1 日 ~) 株式会社富士通研究所コンピュータシステム研究所ソフトウェア研究所システム技術研究所 IoT システム研究所ネットワークシステム研究所フロントテクノロジー研究所人工知能研究所セキュリティ研究所デバイス & マテリアル研究所応用研究センター FUJITSU LABORATORIES OF AMERICA, INC. 富士通研究開発中心有限公司 FUJITSU LABORATORIES OF EUROPE, LTD. : 新設 R&D 戦略本部 R&D マネジメント本部 29

30 テクノロジバリューチェーンソリューション富士通のビジネスイノベーション次世代素子先端材料センサーシステムネットワークソフトウェア SDN 5G Optical Communication API, OSS Validation Compiler Sensors Operating System Cloud Data Centers Domain-Specific Computers Approximate Computers Environment Web Services Quantum Computers Media Processing Big Data Artificial Intelligence Security 30

31 富士通研究所の位置付け ( 研究開発スキーム ) 国家プロジェクト Digital Co-creationによる価値の創造新市場の開拓主要事業への貢献事業技術富士通グループ戦略会議富士通研究所投資オープンイノベーション大学研究機関技術と市場の動向 / お客様のニーズ 31

32 研究開発と事業化フロー先端基礎研究先行研究 (50%) 事業化研究 (30%) (10%) 応用研究 (10%) 事業展開 Big Business R0 R R&d r&d D グローバル市場 Proof of Concept Prototype of Concept Prototype of Market Proof of Business 日本市場 Spin-off ライセンス化オープンイノベーション 32

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション Fujitsu Technology and Service Vision 2014 目次 1 あらゆるものがつながって情報がやりとりされ人々が今までの垣根を越えて協働していく世界これからの新たな世界ハイパーコネクテッドワールド 2 3 イノベーションへの新たなアプローチヒューマンセントリックイノベーション人情報インフラの 3 つの経営資源を融合させることによって新たなイノベーションを生み出すこと