2013年7月17日 準備書面(19) これまでの経緯 提出版

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1 平成 19 年 ( ネ ) 第 5721 号浜岡原子力発電所運転差止請求控訴事件 控訴人 長野栄一外 26 名 被控訴人 中部電力株式会社 準備書面 (19) 浜岡原発の耐震安全性に関する国の審議状況と本件訴訟 - 設計基準地震の想定はどうあるべきか - - 地震時共通原因故障の考慮 - - 耐震バックチェックからバックフィットへ 年 7 月 12 日 ( 次回期日 7 月 18 日 ) 東京高等裁判所第 11 民事部御中 控訴人ら訴訟代理人弁護士河合 弘之 同海渡雄一 同内山成樹 同青木秀樹 同栗山知 同望月賢司 同只野靖 - 1 -

2 内容第 1 浜岡原発の耐震安全性に関する審議状況 ( 一審判決まで ) 耐震設計審査指針の見直し 年 3 月 24 日志賀 2 号炉原告勝訴判決の内容 志賀 2 号判決の直後 (2006 年 4 月 ) に保安院による秘密指示がなされていた 年 9 月に耐震設計審査指針の改訂がなされた 指針改訂時の旧指針に基づく安全審査救済のための原子力安全委員会決定.9 6 中部電力による耐震バックチェック報告書の提出 年 6 月 15 日原審結審 年 7 月 16 日新潟県中越沖地震の発生 年 10 月 26 日静岡地裁判決 誤謬の根源...12 第 2 東京高裁における3.11までの訴訟審理と耐震バックチェックの進捗 合同 WGによる審議 構造 WGによる審議 原子力安全委員会における審議 中越沖地震による柏崎刈羽原発における異常増幅の要因 本件控訴審の審理開始 裁判所による和解打診と1,2 号機の廃炉決定 年 8 月 11 日駿河湾地震の発生と5 号機の強震動 合同 WGの審議の再開 控訴審における石橋 立石証人尋問 中部電力が立証計画を後出し 小括...22 第 東北地方太平洋沖地震 福島原発事故から今日までの経緯 年 3 月 11 日東北地方太平洋沖地震と福島原発事故 中部電力による津波対策 南海トラフ検討会報告 年 9 月 17 日原子力規制委員会発足 年 4 月 10 日原子力規制委員会 津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド ( 案 ) 公表

3 年 3 月 22 日原子力規制委員会 基準地震動及び耐震設計方針に係 る審査ガイド ( 案 ) 公表 今後の進行について

4 第 1 浜岡原発の耐震安全性に関する審議状況 ( 一審判決まで ) 1 耐震設計審査指針の見直し耐震設計審査指針の見直しは2001 年に遡る 1995 年阪神淡路地震において 耐震設計審査指針の見直しの動きは表面化したものの 現実の動きにはならなかった その後 2000 年に発生した鳥取県西部地震が 地表に現れていた断層から想定される地震動を上回るものだったため 原子力安全委員会は2001 年から耐震設計審査指針の見直し作業を始めた しかし この作業は難航を極め 最新の地震学の知見などを盛り込んだ新耐震設計審査指針が定められたのは2006 年 9 月となった ( 以下 2006 年に見直された耐震設計審査指針を 新指針 といい これ以前のものを 旧指針 という ) 年 3 月 24 日志賀 2 号炉原告勝訴判決の内容この新指針の策定作業の最中であった2006 年 3 月 24 日 金沢地裁の井戸謙一裁判長は 志賀二号炉の運転差し止めを認める判決を下した ( 判例時報 1930 号 25 頁 ) この判決は旧指針によって原発の安全性が保障できず 新たな耐震設計審査指針の制定が必要であり 耐震設計が妥当であるといえるためには 直下地震の想定が妥当なものであること 活断層をもれなく把握していることと 耐震審査指針の採用する基準地震動の想定手法 ( いわゆる大崎の方法 ) が妥当性を有することが前提となるとした とりわけ 同判決は2005 年 3 月に発表された政府の地震調査委員会が 原発近傍の邑知潟断層帯で一連の断層が一体として活動してM7.6 程度の地震が発生する可能性を指摘しているが 被告北陸電力はこれを考慮していないとの原告側の主張を全面的に認め 被告北陸電力の断層の把握は不備であるとした そして 被告が基準地震動 S2を定めるに当たって考慮した地震の選定は相当でなく, 基準地震動 S2の最大速度振幅は, 過小に過ぎるのではないかとの強い疑いを払拭できない とした ( 判例時報 1930 号 70 頁 ) また これまでの原発耐震設計上の方法である 松田式, 金井式及び大崎スペクトル並びにこれらを総合した大崎の方法は, 経験的手法として相当の通用性を有し, 原子力発電所の耐震設計において大きな役割を果たしてきたということができるが, - 4 -

5 地震学による地震のメカニズムの解明は, これらの手法が開発された当時から大きく進展していて, これらの手法の持つ限界も明らかになってきており, 他方, これらの手法による予測を大幅に超える地震動を生じさせた地震が現に発生したのであるから, 現時点においてはその妥当性を首肯し難い そうすると, これらの手法に従って原子力発電所の耐震設計をしたからといって, その原子力発電所の耐震安全性が確保されているとはいい難いことになる ( 判例時報 1930 号 74 頁 ) として 旧指針にもとづく安全審査では原発の耐震安全性は確保されないと判示した そして 本件原子炉施設の耐震設計については, その手法である大崎の方法の妥当性自体に疑問がある上, その前提となる基準地震動 S2の設計用模擬地震波を作成するについて考慮すべき地震の選定にも疑問が残るから, 本件原子炉敷地に, 被告が想定した基準地震動 S1,S2を超える地震動を生じさせる地震が発生する具体的可能性があるというべきであり, これに6で検討した結果を併せ考えると, 原告らは, 本件原子炉が運転されることによって, 本件原子炉周辺住民が許容限度を超える放射線を被ばくする具体的可能性があることを相当程度立証したというべきである としたのである そして 結論として 本件原子炉の耐震設計は, 平成 11 年 3 月に原子力安全委員会の安全審査に合格した しかしながら, 前記第 2の2で述べたとおり, 上記安全審査を経たからといって直ちに本件原子炉の安全設計に欠けるところがないとは即断できないところ, 証拠 ( 乙 31) によれば, 本件原子炉の安全審査は, 耐震設計審査指針にしたがってなされたものであり, 平成 12 年 10 月 6 日の鳥取県西部地震, その後公表された地震調査委員会による邑知潟断層帯に対する評価や平成 17 年宮城県沖地震によって女川原子力発電所敷地で測定された最大加速度振幅等の情報が前提とされていないことが認められるから, 本件原子炉の耐震設計が上記安全審査に合格しているからといって, 本件原子炉の耐震設計に妥当性に欠けるところがないとは即断できない 以上の被告の主張, 立証を総合すると, 原告らの立証に対する被告の反証は成功していないといわざるを得ない よって, 本件原子炉が運転されることによって, 周辺住民が許容限度を超える放射線を被ばくする具体的危険が存在することを推認すべきことになる ( 判例時報 1930 号 頁 ) として原発の運転を差し止める原告勝訴判決を下したのである - 5 -

6 3 志賀 2 号判決の直後 (2006 年 4 月 ) に保安院による秘密指示がなされていた志賀 2 号判決によって旧指針の不備を判決で指摘された国は 大急ぎで指針の改定論議を打ち切り 同年秋には指針の制定作業を完了させた ところが それまでの過程には次のような事実が隠されていた 経済産業省原子力安全 保安院は 2006 年 4 月 原子力安全委員会に対し 旧耐震設計審査指針 ( 以下 旧指針 という ) に基づき建設された原発について 安全性に問題がないと表明するよう要求した ( これは 2012 年 5 月 17 日に読売新聞の報道により発覚した ) 原子力安全 保安院名義の文書は 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 改訂に向けて注意すべき点 と題するもので このような北陸電力の敗訴による影響が全国の原発に広がることが問題とされていた時期にあたる2006 年 4 月に原子力安全委員会に提出されたものである 文書は以下のURLで確認できる ( 甲イ404) 東京新聞の2012 年年 5 月 18 日付報道によれば 当時の訴訟担当課長が作り 上司には報告していなかったという ( 甲 403) 同文書は 原子力安全委員会に対して 旧指針が原子炉等規制法の許可要件である 災害の防止上支障がない という審査基準として不合理になったことを意味するものではないことを明示する必要があると要求したものである そして このような表明がないと 現在の知見に照らせば 4 号要件を満たしていないものであるとの批判が立地自治体やマスコミ等においても厳しくなり これへの確たる反論ができない既設原子炉は 事実上運転停止を余儀なくされる 国会でもこのような原発建設を認めた 行政庁 原子力安全委員会の見解 責任を厳しく追及されることは必定 などとし 原発訴訟では 特段の立証活動なしには到底敗訴を免れない としている この文書が国会対策と訴訟対策のために出されたものであることは明らかである 原子力安全委員会の有識者は たびたび証人として出廷を強いられる事態 も発生しうるなどと 原子力安全委員会の委員を威迫し 対応を強要するような内容となっていた - 6 -

7 年 9 月に耐震設計審査指針の改訂がなされた (1) 新指針に基づく基準地震動 Ss その後 2006 年 9 月に 指針が改訂された 新指針は, 基準地震動 Ss を 施設の耐震設計において基準とする地震動は, 敷地周辺の地質 地質構造並びに地震活動性等の地震学及び地震工学的見地から施設の供用期間中に極めてまれではあるが発生する可能性があり, 施設に大きな影響を与えるおそれがあると想定することが適切なものとして策定しなければならない ( 以下, この地震動を 基準地震動 Ss という ) と定めた また 前記指針は, 敷地ごとに震源を特定して策定する地震動 の 断層モデルを用いた手法による地震動評価 については, 基準地震動 Ssの策定過程に伴う不確かさ ( ばらつき ) を, 策定に及ぼす影響が大きいと考えられる不確かさ ( ばらつき ) の要因及びその大きさの程度を十分踏まえつつ, 適切な手法を用いて考慮することとしている (2) 基準地震動の定め方この点について 石橋克彦教授は陳述書 (2)( 甲イ197) において 浜岡原発における基準地震動 Ssは, 想定東海地震を参照しつつも, その問題点を改善したうえで, さらに 残余のリスク が小さくなるように, 合理的な範囲で不確かさ ( ばらつき ) を十分に考慮して策定しなければなりません そのようにして策定された基準地震動 Ssを用いて耐震安全性を評価して初めて, 新指針に沿ったことになるのです 言い方を変えれば, 東海地震の震源域の真上で原発を稼働させるということは, 並みの( 平均的な ) 東海地震には大丈夫なのが当然ということです 当地での耐震安全性とは,1,000 年に 1 度とか 10,000 年に 1 度とかの超東海地震にも耐えることなのです 中部電力は, 想定東海地震の断層モデルの6つのアスペリティのうちの一番海側のものを浜岡の下に動かして, これを 仮想的東海地震 の断層モデルと呼び, それ以外の巨視的 微視的断層パラメータは想定東海地震のままとして, 基準地震動 Ssを策定しました アスペリティを浜岡の下に置くことは, 私が前回の陳述書で主張したことでもあり, 当然のことです しかし, 震源断層面の深さや応力降下量 すべり量などを変えていないのは, それらのばらつきを全く考慮して - 7 -

8 いないことであり, 新指針に則った基準地震動の策定としては極めて不十分です そして, 重要なのは, そのようなばらつきを与えることが, 決して荒唐無稽な大規模地震を無理に想定することではなくて, ありうる範囲として合理的に考えられるという点です と述べている 確かに, 新指針自体には, 地震動の超過確率を安全審査において参照することとされたものの, 指針においては, 数値は明示されていない しかし分科会の委員だった平野光将 伊部幸美 村松健の3 人の連名で提案された提言 ( 甲イ109) によれば, 発生頻度の評価において, 震源や震源の不確かさの影響を考慮して, 地震動 ( すなわちSs) の年超過確率を評価することとし, その目安としては 10 の (-4) 乗 / サイト程度とする とされており, 石橋教授の陳述を裏付けている さらに, 入倉証人も原審において 次のように証言して, これを認めている ( 問い ) ただ, 先ほどお聞きしましたけども, 耐震指針検討分科会では, 大体 10 の (-4) 乗よりも小さいものを皆さんが考えておられるということですね ( 答え ) ええ, 一般的には, そのとおりだと思いますね はい, そうですね ( 原審入倉原告側尋問 184 項 ) このように, 石橋委員だけでなく,1 万年に1 度程度の巨大地震を想定すべきことが本件指針を策定した分科会委員のほぼ共通の理解となっていたことが明らかである 従って, 新指針が求めるSsとしては,10,000 年に 1 度しか起こらないような東海地震による地震動を考えるべきである (3) 中部電力の想定したSsは明らかな過小評価しかし, 現実に中部電力が安全審査において想定している東海地震は,100 年ごとに必ずくり返して発生している日常的な東海地震, 東南海地震にすぎず, このような 10,000 年に1 度しか発生しないような東海地震は想定されていないのである - 8 -

9 以下に詳述するように, 中部電力が安全審査において想定している東海地震については, 現在安全評価が継続中であるが, 新指針の定めるSsを満たしていないものであることは, 明らかであると主張していた この論理を裁判所が認めることは何の障害もなかった この段階では 中部電力の想定したSsで十分であるという国も判断もなかったのである しかし 後述するように 静岡地裁は決定的な間違いを犯した 5 指針改訂時の旧指針に基づく安全審査救済のための原子力安全委員会決定原子力安全委員会は 同年 9 月 19 日に 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 ( 新指針 ) を決定した 原子力安全委員会は 同日付で その後に実施されることとなるバックチェックの法的な位置づけについて 耐震設計審査指針 の改訂を機に実施を要望する既設の発電用原子炉施設等に関する耐震安全性の確認について と題する委員会決定を行った 原子力安全委員会は この中で 行政庁においては 原子炉設置者等の原子力事業者に対し 改訂された 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 等の内容に照らして 既設の原子力施設の耐震安全性の評価の実施に関する要請 ( 具体的な確認方法の内容 確認を完了する時期等を事業所毎に明示した実施計画書の作成を含む ) を行うとともに 実施計画書についてはとりまとめ次第速やかに 耐震安全性の具体的かつ詳細な評価結果については ( その評価手法も含めて ) その妥当性に関する確認を行ったうえで 当委員会に報告すること として 新指針に基づく各原発の安全性の確認を求めた ところが 同じ文書の中で 今般改訂等がなされた 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 をはじめとする原子力施設の耐震安全性に関する記述を含む安全審査指針類については 今後の安全審査等に用いることを第一義的な目的としており 指針類の改訂等がなされたからといって 既設の原子力施設の耐震設計方針に関する安全審査のやり直しを必要とするものでもなければ 個別の原子炉施設の設置許可又は各種の事業許可等を無効とするものでもない すなわち 上述の既設の原子力施設に関する耐震安全性の確認は あくまでも法令に基づく規制行為の外側で 原 - 9 -

10 子炉設置者等の原子力事業者が自主的に実施すべき活動として位置づけられるべきであるものの 当委員会としては 既設の原子力施設の耐震安全性の一層の向上に資する観点から 行政庁による対応について その着実な実施を特に求めるものである との見解を示した 原子力安全委員会は 結果として上記のような保安院からの脅しに屈し 自らの制定した新指針が既設の原子炉を拘束する規範であることを自ら否定してしまったのである 原告らは 当時も 控訴審においても このような保安院と原子力安全委員会の不徹底な立場を強く批判し 新指針に基づいて安全審査をきちんとやり直すべきことを求めてきた 6 中部電力による耐震バックチェック報告書の提出中部電力は 原子力安全 保安院に対して 2007 年 1 月 25 日 ( 浜岡 4 号機 ) 及び同 2 月 21 日 (3 号機 ) に 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針の改訂に伴う耐震安全性評価報告書 を提出した これに対し原子力安全 保安院は 2007 年 4 月 4 日耐震 構造設計小委員会を開催し 4 月 10 日構造 WGを皮切りに3つのWGのもとでそれぞれ審議が開始された このなかで中部電力は, 新たな基準地震動 Ssを策定しているが, これが新指針の規定を満たしているかどうかが 原判決の最大の争点となった 年 6 月 15 日原審結審本件の原審は 2007 年 6 月 15 日に結審されており この時点までに地質 地盤 WG, 地震 津波 WG 構造 WGで各 3 回ずつ延べ9 回のWGが開催されたが これらの審議内容は原判決の基礎にはされていない 年 7 月 16 日新潟県中越沖地震の発生 (1) 地震時の3000 箇所に及ぶ共通原因故障の発生原審結審後の2007 年 7 月 16 日に 新潟県中越沖地震 ( 中越沖地震 ) が発生した

11 中越沖地震では 柏崎 刈羽原発において設置許可処分の想定 (S1 300ガル S2 450ガル ) の約 4 倍 (1 号機解放基盤面で1699ガル S2の約 4 倍 ) の地震動が観測された 中越沖地震はM6.8と地震規模はそれほど大きくなく 震源深さ17kmとそれほど浅い地震でもないのに 旧指針の限界地震の想定を約 4 倍も超える地震動が発生した そして これによって 原発の本格的な被害が発生した 柏崎 刈羽原発 5 号機においては, 燃料集合体の一つが燃料支持金具から外れていた また 柏崎刈羽原発 7 号機の点検作業中に制御棒 205 本のうちの1 本が引き抜けなくなる異常が見つかった 東京電力は 地震の影響が何らかの形で発生したと思う と説明している 同 6 号機でも, 制御棒 2 本が一時引き抜けなくなった 引き抜けなかった制御棒については, 詳細な点検が行われたが原因は明らかになっていない 同 5 号機では, 炉内の水を循環させるために, 原子炉圧力容器内の壁に沿って 20 本設置されているジェットポンプの振動を抑えるためのくさび形金具が, 水平方向に4cm ずれているのが見つかった これらを含め この地震の結果 柏崎 刈羽原発は約 箇所で故障が生じた その結果 柏崎 刈羽原発では基準地震動が2280ガルに引き上げられた このように 中越沖地震こそが福島で起きたことの序曲であり これに的確に対応していれば 福島の悲劇を未然に防ぐことができた可能性がある (2) なぜ 原告らは弁論再開申立を取り下げたかこの地震の発生は浜岡原発訴訟の地裁結審の後に発生したので 原告側は 新たな証拠の提出のため弁論の再開を申し立てた 裁判所は もちろん再開の理由はあると考えるが 再開した場合 自分たちの任期のうちに判決を言い渡すことは難しい 中越沖地震については公知の事実として取り上げることも可能だ と述べて 弁論再開の申し立てを取り下げるように私たちに促した 私たちは このような裁判長の姿勢に感ずるところがあり 弁論再開の申し立てを取り下げた したがって 本件の原審は 前述したとおり 2007 年 6 月 15 日に結審されており 中越沖地震は 原審判決の基礎となっていない

12 年 10 月 26 日静岡地裁判決 誤謬の根源 (1) 東海地震の強震動に浜岡原発は耐えられるか浜岡原発運転差止訴訟の大きな争点は3つあった 1つ目は 中部電力が想定している 想定東海地震 が 浜岡原発に最大の地震動をもたらす地震として正確に想定できているかどうかという点である 2つ目は 想定を超える地震の際に 安全設計で想定されている以上の複数の機器の同時故障という事態が起こりうるかという点である 3 点目は 国の新指針に基づくバックチェックにおいて結論が出ていないことをどう評価するかであった 原審判決には 実は安全審査時に想定された限界地震動より大きな地震動発生の可能性を肯定している記述がある この裁判の最大の争点について 裁判所は原告の主張を 一部認める判断を下しているのである すなわち 判決は 浜岡原発直下ないし近傍におけるアスペリティの有無や想定震源域のプレート境界面の深さ ( 震源断層面の深さ ) については 地震学上争いがあるところであり 我々が知りうる歴史上の事象は限られており 安政東海地震又は宝永東海地震が歴史上の南海トラフ沿いのプレート境界型地震の中で最大の地震ではない可能性を全く否定することまではできない 地震について我々が知りうることは限られており 想定東海地震を超える地震動が発生するリスクは依然として存在する としているのである そして 伊方最高裁判決や女川原発訴訟控訴審判決などに示された立証責任論によれば このような可能性がないことを被告である中部電力が主張立証しなければならなかったはずである しかし 判決は しかし このような抽象的な可能性の域を出ない巨大地震を国の施策上むやみに考慮することは避けなければならない ( 想定を超える地震動は ) 科学的根拠を持って地震動の発生及びその規模等を想定できるものではないので なおリスクとしての範囲に止まるものと言わざるを得ず これに対しては これまで認定した本件原子炉施設に関する基準地震動の設定その他における安全余裕によって対処できるものと判断される というのである このリスクが安全余裕によって対処できるなどということは 的確な立証もなされておらず 根拠のない判決である

13 (2) 原告による地震動の設定は現実的なものであった想定を超える地震動が浜岡原発を襲う可能性があることの根拠について 原告らは単なる抽象的な可能性だけを述べていたのではない 中央防災会議の震源モデルについて 強い震動をもたらすアスペリティを浜岡原発を避けて配置したモデルになっており これが原発にもっとも厳しい震動をもたらすモデルとは言えないことを主張し この見解は石橋証人だけでなく入倉証人も肯定していたのである 震源断層面の深さについても 中央防災会議では20キロとされているが その根拠とされる松村説には 駿河トラフの沈み込み口となめらかにつながらないという重大な欠陥があり 微小地震の集中帯である遷移体を震源断層面の上側 ( 陸側プレート内 ) と解釈する野口説に対して 震源断層面の下側 ( スラブ内 ) と解釈する見解が石田瑞穂氏 石橋克彦氏らによって主張され 有力になっていることを論証したのである そして 中部電力自身が新耐震設計審査指針に基づくバックチェック作業においては アスペリティを浜岡直下に置いたモデル及び震源断層面を深さ15キロにするなどの想定をしたモデルに基づく計算をせざるを得なくなっていた ( ただし 厳しい想定を重ね合わせた計算は実施されていなかった ) これに対して 判決は 中央防災会議によるアスペリティの配置の妥当性は十分に確認されている 震源断層面の深さについても石橋説 ( 石田説は石橋説と混同され 判決文に言及されず ) を否定し 野口説に基づいて深さを評価することは適切とし プレート境界型の地震と同時に枝分かれ断層の活動が発生して強震動を強め合うことは考えられないと判示した この2つの争点については 現在では石橋説が学会でも国の安全審査でも基本認識として認められるようになっており 判決の認定が誤りであったことは誰の目にも明らかとなっている (3) 超東海地震の発生を基準地震動として想定すべきであったさらに 原告側は 地裁結審の段階で既に次のような巨大地震の発生の可能性を指摘していた Ssの制定趣旨からすれば 浜岡原発に対しては 上記した大きなマグニチュー

14 ドの東海地震や地殻変動量の大きな東海地震 さらには連動型の地震から想定できる最大級の地震動をSsとすべきである また 津波の想定に当たっても このような地震と津波地震の複合した地震を前提とすべきである 浜岡では 通常の東海地震はいわば 日常 的な地震なのであり 約 1000 年から1500 年に一度発生している地殻変動量の大きな東海地震や 連動型でマグニチュードのより大きなM9クラスの地震はまれではあるが発生する可能性がある地震といえる このような東海地震は約 1000 年に1 度くらい発生するものであるとすれば 年超過確率は10のマイナス3 乗程度で Ssとして考慮の対象と想定されているマイナス4~5 乗よりもずっと大きいのであるから これをSsとして考慮することは当然のことであると主張した しかし 判決は 通常の東海地震を超える超東海地震の発生の可能性について 原告らの主張は科学的根拠を欠いているとしている その後 原子力規制委員会が策定した 津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド では マグニチュード9. 6に達する南海トラフの巨大地震を想定しなければならないこととされた 原判決の誤りは明確となったといえる (4) 地震時の共通原因故障の否定 斑目春樹 原子力安全委員長の証言次の争点は 地震の時に原発でどのようなことが起きるかである 浜岡原発訴訟で 原告側は 地震が起きるときに大きく言って3つ 重大な危険をもたらすケースがあり得ると主張してきた 第 1は 制御棒の挿入に失敗して原子炉の運転が停止できないという可能性があるということである 沸騰水型の原発は制御棒を下から上に水圧で上げなければならない 大きな地震動によって制御棒が入らないということがあり得る 今回福島では幸いにして原子炉の運転は停止できた しかし これは地震の震源と原発が遠く 地震動が減衰したこと 特に縦揺れがきてしばらく経ってから横揺れがきたこと が幸いしたものである 浜岡の場合は 震源は直下で深さは15キロ ( これよりも浅い可能性もある ) とされており 極めて浅い この場合 強い縦揺れと横揺れがほぼ同時に襲って停止に失敗する可能性も十分あり得ると見なければならない 第 2は 地震時に 耐震設計上のウィーク ポイントになっている配管などが破

15 断してしまう危険性があるということである 今回 福島第一原発 1 号機については 配管が破断した可能性が指摘されている 第 3は まさしく今回起きたことそのものである 大規模な地震だったら停電が起き それが長時間回復しない可能性がある そして 地震によって複数ある非常用電源が同時に壊れる可能性がある 電力会社も国も 非常用電源は複数あるから大丈夫だと言っていた 普通の故障では同時故障は起こりにくいだろうが 地震の場合は同時に壊れる可能性が十分にある 非常用電源の耐震設計のレベルは低い 原発の耐震設計は As A B Cと四段階に分かれているが 非常用電源に関しては冷却機能を維持するため Asクラスに指定するべきであるが 実態は耐震サポートなども存在せず 地震時には簡単に壊れる構造であった 今回福島でも非常用電源はタービン建屋の地下にあり 水没した このような非常用電源が事故の時にも間違いなく立ち上がるとされ 何の対応もされていなかったことが今回の被害を大きくした最大の要因であることは間違いない 今回の場合は 余熱除去系が全部壊れた 余熱除去系ポンプが動かなければ 炉心は空焚き状態になって 温度と圧力が上がって 燃料が剥きだしになる そうなると ジルコニウム被覆管 水反応が起きて水素が発生して爆発する それは 実際にスリーマイル島事故の時にも起きたことだし 原子力に関わる者がみんな知っていたことである 福島原発事故時に原子力安全委員長を勤めていた班目春樹氏は2007 年 2 月中部電力側証人として出廷した 浜岡原発訴訟に中部電力側証人として出廷した際の班目証人 ( 東芝出身 東大原子力工学科 旧通商産業省 経済産業省技術顧問 委員を歴任 ) の証言を紹介したい 問い 非常用ディーゼル発電機二台が同時に動かないという事態は想定しないんですね 答え 想定しておりません それは一つの割り切りであると 問い 割り切りというのはどういうことでしょうか 答え 非常用ディーゼルが二台動かなくても通常運転中だったら何も起きません ですから非常用ディーゼルが二台同時に壊れていろいろな問題が起こるためにはそのほかにも あれも起こる これも起こると仮定の上に何個も重ねて初めて

16 大事故に至るわけです だからそういうときに非常用ディーゼル二個の破断も考えましょう こう考えましょうと言っていると設計ができなくなっちゃうんですよ つまり 何でもかんでも これも可能性ちょっとある これはちょっと可能性がある そういうものを全部組み合わせていったら物なんて絶対作れません だからどこかで割り切るんです 原子力安全の責任者とされる者が このような感覚で 非常に潜在的危険性が高い原発の安全性を考えていたから 福島の事故は防げなかったのである 大地震が起きて停電することはあり得る それが数日というような長い期間になることもありうるだろう 複数あるとされる非常用電源も機器の仕組みが同じであれば 大きな地震で一つが壊れれば同じ理由で使えなくなるということは考えなくてはならない 何か別の電気の確保手段を考えておかなければいけなかったのである たとえば その非常用電源として二台のディーゼルを用意するだけでなく 別の方法で強力な蓄電電源を確保するということも考えられるし その建屋の耐震設計を強化しておくというような措置も考えられた 津波対策を考えれば 非常用電源をもっと高い所に置いておく対策はすぐに思いついたはずだ こういう指摘を受けた時に 確かにそうですね 東海地震が切迫している中で 大きな地震が襲ったときは大変です そこはしっかりと対策を考えましょう というのが安全サイドの物の考え方だったといえるだろう 班目原子力安全委員長はそれができない人であった そして 原子力安全委員会にも 原子力安全 保安院にも 電力会社にも 原発メーカーにも この危険を指摘した者は 誰もいなかったのである 東日本大震災直後の2011 年 3 月 22 日に参院の予算委員会で社民党の福島瑞穂党首からこの裁判での証言について問われ 班目氏は 割り切り方が正しくなかった 原子力を推進してきた者の一人として 個人的に謝罪するつもりはある と答弁した 遅すぎた謝罪であった (5) 班目証言を追認した静岡地裁判決 このように 地震の際には これを共通原因として多数の故障が同時に発生する ことが常識的に予測されるが このような事態は実際の安全審査では想定されてい

17 なかった 判決は地震発生による共通原因故障を想定する必要があるのか ないのかについて 次のように判示をしている 判決は 原発は安全評価審査指針に基づく安全評価とは別に耐震設計審査指針等の基準を満たすことが要請され 耐震基準を満たしていれば安全上重要な設備が同時に複数故障するということはおよそ考えられない 安全評価の過程で地震発生を共通原因とした故障の仮定をする必要は認められない 単一故障の仮定をすれば十分である 原告らが主張するようなシュラウドの分離, 複数の再循環配管破断の同時発生, 複数の主蒸気管の同時破断, 停電時非常用ディーゼル発電機の2 台同時起動失敗等の複数同時故障を想定する必要はないと判示している 他方で 判決は もっとも原告らにおいて 地震動等によって複数箇所で不具合事象が発生することが合理的に想定でき その場合に 安全設計審査指針が定める地震その他の自然現象に対する設計上の考慮と安全評価審査指針が規定する単一故障の仮定による安全評価によっては不十分であり それによっては原子炉施設の安全性が確保されないことを合理的に推認できることを主張立証した場合には 被告の行っている単一故障の仮定は妥当でないと評価されるので 本件原子炉施設の耐震安全性は確保されないと判断されることになるというのである このようなことを立証できれば原告の勝訴だというのである しかし 判決は平成 12 年 7 月 21 日の地震時に福島第 1 原発 6 号機クロスアラウンド管逃がし弁付属小口径配管が破損した事象や 福島第 1 原発 号機と女川原発 1 号機で地震動に伴って中性子束が急激に増大した事象 福島第 1 原発 号機の機器が地震時に変形した事象などについて いずれも安全上重要なものでないとして切り捨てている しかし 判決はあえて無視しているが 判決直前に起きた中越沖地震によって約 3000 箇所もの同時故障が生じており その一部は原子炉の炉内での安全上重要な機器に関する故障であったことは 前述したとおりである たとえば復水器の真空度を維持するための蒸気式空気抽出系に用いる4 台の所内ボイラーのうち 地震で停止したものをふくめて3 台が使用不能となり 運転中の3,4 号機の停止に必要な蒸気を供給できないという事態が発生した このような中越沖地震後の実情をあえて無視したこの点の判断の誤りは 福島第 1 原発で今回発生した事態に照らせば あまりにも重大な誤りであったといわざるをえない

18 (6) 国の判断抜きに安全性を認めた原判決の誤謬静岡地裁判決は 新指針の位置づけについて次のように述べている ( かっこ内と下線は代理人による ) 改訂指針( 新指針 ) は, 地震学上の新たな知見を踏まえ, さらなる耐震安全性の向上の見地から改訂指針の基準地震動 Ss での耐震安全性の確認を求めたものであって, 旧指針を原子炉施設の安全上不適切, 不合理なものとして排斥しているわけではないから, 旧指針に基づいて従前行われてきた安全評価を否定するものではないことはもちろん, 策定された基準地震動 Ss を用いた耐震安全性の確認がされていないことをもって直ちに耐震安全性が確保されていないと結論づけるものでもないと認められる この文言は 前述した原子力安全委員会見解のほとんど引き写しである まさに バックチェックによる安全判断という 特段の立証活動なしには到底敗訴を免れない とされたにもかかわらず 裁判所は特段の立証活動なしに中部電力を勝たせたのである 保安院の訴訟対策のための指示に従って出された 原子力安全委員会決定を無批判に鵜呑みにした判決だったといえる 第 2 東京高裁における3.11までの訴訟審理と耐震バックチェックの進捗 1 合同 WGによる審議原子力安全 保安院 耐震 構造設計小委員会は 2007 年 10 月 12 日に 地震 津波 WGと地質 地盤 WGを合体して 地震 津波 地質 地盤合同 WG( 合同 WG ) として 以後の審議を行った 浜岡原発 3 4 号機の審議は その第 1 回合同 WGで再開され 以来第 8 回 (2 008 年 5 月 13 日 ) まで連続して取り上げられた 同 5 月には 敷地及び敷地周辺の活断層調査報告として 敷地周辺陸域の地質 地質構造 敷地周辺海域の地質 地質構造 敷地近傍の地質 地質構造 敷地の地質 地質構造に関する質疑がほぼ終了し いくつかの修正を経て中部電力の回答は対応済みとされた また原子炉建屋基礎地盤の安定性や地震随伴事象としての津波評価に関しても 同 5 月までには保安院における質疑には対応済みとされた しかし基準地震動 Ssの策定に関しては審議未了であり 不確かさの考慮におい

19 て種々疑問が呈され 次回以降回答予定 となっていた 2 構造 WGによる審議一方 基準地震動 Ssに対する施設の耐震安全性を審議する構造 WGにおいては 2008 年 5 月まで継続してほぼ1ヶ月に1 回の割合で審議が続けられ すでに審議終了に近いとされていた しかしまだ基準地震動 Ssが確定していないため 評価手法の検証という面が強く 定量的な評価とはとうてい言えない 3 原子力安全委員会における審議一方 原子力安全委員会では 耐震再評価のダブルチェックのための審議を保安院の結果を待たずに進めることとし 2007 年 12 月 27 日耐震安全性評価特別委員会が設置され そのもとに地震 地震動評価委員会及び施設健全性評価委員会が設けられた さらに浜岡原発も含めて対象を4つのWGに振り分けて課題整理を実施している 浜岡原発については 2008 年 7 月 30 日と9 月 19 日に取り上げられたが 中部電力に対して いくつもの課題が投げかけられたまま中断状態であり 原子力安全委員会での審議はほとんど行われなかった 4 中越沖地震による柏崎刈羽原発における異常増幅の要因中越沖地震による柏崎刈羽原発における異常増幅の要因については 地震から1 0ヵ月後の2008 年 5 月 22 日 サイトの地下構造特性にあるとする東京電力の報告が保安院の合同 WGでなされた それ以降再び浜岡原発の審議は中断した 保安院は合同 WGでこの要因に関する審議を重ねた上で 2008 年 9 月 4 日 新潟県中越沖地震を踏まえた原子力発電所等の耐震安全性評価に反映すべき事項について をまとめ発出した 中部電力はこれを先取りするかたちで同年 8 月 8 日に 同年 9 月から翌年 6 月までの予定で地下構造特性の調査を実施すると発表 その取りまとめは2009 年 9 月予定とした 5 本件控訴審の審理開始 裁判所による和解打診と 1,2 号機の廃炉決定 その後 2008 年 9 月になって 本件控訴審の審理が開始された

20 その対象のうち浜岡原発 1 2 号機については 2001 年ないし2002 年に水素爆発事故を起こし 運転再開の目処は立っていなかったところ 裁判所から和解の打診がなされた後 中部電力は 2008 年 12 月に 浜岡原発 1,2 号機について廃炉にすることを発表した 中部電力は耐震補強に経費がかかりすぎるためと廃炉理由を説明したが 実質的には耐震補強が不可能なため 運転継続を断念したものと考えられる 年 8 月 11 日駿河湾地震の発生と5 号機の強震動その後 2009 年 8 月 11 日に駿河湾地震が発生した 浜岡原発では 5 号機の地震動が他号機に比べて顕著に大きいという 新たな知見が得られた 中部電力は その原因を明らかにするために さらに地下調査の追加が必要として 新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性の調査結果報告はまたも延期された 7 合同 WGの審議の再開その後 浜岡の審議が保安院で再開されたのは 2009 年 11 月 30 日であり 実質 1 年半ぶりであった なお その間 2009 年 8 月末と9 月に合同 WGで駿河湾地震の観測結果について報告があったが バックチェックに言及することはなかった 保安院は審議再開にあたってそれまでの審議状況をまとめたが その折 今後の審議状況により 記載内容を必要に応じて変更することとする とし 確定した審議の結果を表すものではないことを注記している すでに対応済みとされた地質 地質調査についても 今後の調査報告を踏まえて確認していくとされた また 駿河湾地震における5 号機の突出した地震動の分析結果を 3 4 号機のバックチェックのなかでも確認する旨 追記された 中部電力は 5 号機の異常増幅の要因分析はもとより 中越沖地震を踏まえてバックチェックに反映すべき事項についても 推定の域を出ないような報告を小出しにし 委員から指摘された数々の質疑へも満足に対応できていない 8 控訴審における石橋 立石証人尋問 控訴審においては 2009 年 9 月 ~2010 年 2 月に 控訴人ら請求にかかる 石橋証人及び立石証人の各尋問が行われ 後記各事実が明らかになった

21 (1) 石橋克彦証人石橋証人によって 新耐震設計審査指針 ( 新指針 ) に基づき設定される浜岡原子力発電所の基準地震動 Ssについて 中央防災会議モデルによる想定東海地震をSs 策定のための検討用地震とするだけでは 不十分であること Ssの策定において アスペリティの位置を原発直下に想定し 震源特性パラメータとすべきであること ( 不確かさの考慮とすることでは足りないこと ) 想定東海地震の震源断層面の深さを浅く想定し 震源特性パラメータとすべきであること ( 不確かさの考慮とすることでは足りないこと ) 現時点においては 震源断層面の深さについては石橋証人の見解が むしろ学界の通説となっていること 御前崎海脚東部の断層帯の活動とプレート境界地震との同時活動など より大きな地殻変動を起こす地震の可能性を想定し これを検討用地震とすべきこと ( 不確かさの考慮とすることでは足りないこと ) 等が明らかになった (2) 立石雅昭証人立石証人によって 中越沖地震によって判明した 原子力発電所の耐震安全性にかかわる地下構造によって地震動が増幅される機序 同地震によって判明した事項 鉛直地震動の問題 御前崎半島の完新世地殻変動と東海地震 特に 通常の東海 東南海地震を超える地殻変動を引き起こす地震が発生したこと 敷地内を横切っているH 系断層系の成因が十分に明らかにされていると言えないこと等が明らかになった 9 中部電力が立証計画を後出しその後 中部電力は 反証として4 通の鑑定意見書の提出を予定しているとし これまでに 1 立石証人指摘の事実に対する反論として徳山意見書 2 海底音波探査の方法及び結果の正当性に関する金田意見書を提出した 中部電力は さらに 3 中越沖地震及び駿河湾地震と浜岡原発に想定すべき地震動の関係についての意見書

22 4 まとめの鑑定意見書 を提出するとしていた しかし これらは 提出されないまま 東北地方太平洋沖 地震と福島原発事故が発生した 10 小括以上のとおり 中部電力が2007 年 1 2 月に浜岡 3 4 号機バックチェック報告書を提出してからすでに6 年以上が経過しているが 2007 年中越沖地震及び2009 年駿河湾地震により 中部電力のバックチェック報告書は再三書き直しを迫られた すでに保安院 安全委の審議において基準地震動 Ss が確定したサイトは全国の原発の大半を数える 柏崎刈羽原発の2300ガルは別格としても いずれも旧指針における基準地震動 S2を大きく超えるレベルで評価が確定し 従前突出していた浜岡原発のS2(600ガル ) はすでに並みのレベルでしかない 80 0ガル相当のサイトもすでにいくつか存在していた ただし いずれも活断層による地震動が支配的であって 浜岡原発のようにプレート間地震が支配的なケースはまだない バックチェック作業は収束にはほど遠い状況で継続され 浜岡原発の安全性について 何の立証もできていなかったといえる 第 東北地方太平洋沖地震 福島原発事故から今日までの経緯 年 3 月 11 日東北地方太平洋沖地震と福島原発事故その後 2011 年 3 月 11 日に 東北地方太平洋沖地震が発生し 東京電力福島第一発電所で炉心溶融事故が起きた これを受けて 2011 年 5 月 6 日に 菅直人首相 ( 当時 ) は 中部電力に対して 浜岡原発の運転停止を要請し 中部電力は これを受け入れて同年 5 月 9 日に 運転を停止した 2 中部電力による津波対策中部電力は東日本大震災の発生直後の3 月 15 日に 防潮堤の建設を表明した 防潮堤は浜岡原発と海岸線との間に 長さ約 1.6キロにわたり建設するとされ 8 月に着工するとした 中部電力は 浜岡原発が東日本大震災と同じマグニチュード9の地震に襲われた場合の津波の高さを約 10メートルと試算し 高さ15メー

23 トル以上の防潮堤を建設すると説明していた このような試算が実にいい加減で誤ったものであったことは 今日では明らかである その後 中部電力は 2011 年 7 月 22 日に 東日本大震災で 福島第一原発が高さ約 15メートルの津波に襲われたことも考慮して防潮堤の高さを18mとする防潮堤の設置を発表した ( 当初の工事期間は2012 年末まで ) 3 南海トラフ検討会報告ところが その後 2012 年 3 月 31 日 南海トラフ第 1 次検討会報告書は 浜岡原発前面で21mの津波を想定した しかし8 月下旬にはさらに詳細な想定が公表されることから 中部電力は 防潮堤の高さを変更することはなかった ただし 全電源喪失に備えた緊急時用の発電機の工事量が 当初の想定を上回ることが判明したとして 中部電力は 2012 年 7 月 30 日 対策工事を1 年延期すると発表した ( 工事期間は2013 年末まで ) その後 2012 年 8 月 29 日 南海トラフ第 2 次検討会報告書は 詳細解析の結果として 浜岡原発前面で19mの津波を想定した 中部電力は この詳細データを入手して 独自に津波高さの想定を試算し 浜岡原発前面で最大 20.7mの結果を得た これを受けて 2012 年 12 月 20 日 中部電力は 防潮堤を22 mに嵩上げするとした ( 工事期間は2013 年末まで ) 計画公表後 2 度目の設計変更であった 年 9 月 17 日原子力規制委員会発足 (1) 原子力規制委員会の発足と新基準の策定 2012 年 9 月 17 日 原子力規制委員会が発足した これにより 従前の原子力安全 保安院と原子力安全委員会は廃止され 原子力規制行政は 原子力規制委員会が担うこととなった 原子力規制委員会は 本年 7 月に新たな規制基準を策定した 改訂耐震設計審査指針の際にとられた 耐震バックチェックの不徹底さが福島原発事故の原因の一つであるという反省から この新基準に適合することが原発再稼働の要件であるとするバックフィットの考え方が法制度化された しかし 規制委員会の内外には 一部の新規制について適用までの猶予期間を認める動きがあり バックチェックの二

24 の舞となることが危惧されている (2) 新基準の根本的な問題点また 新基準 ( 案 ) には 多くの不十分な点が指摘できるが とりわけ耐震設計審査指針の見直しはなされておらず また 安全設計評価においては 設計基準事故の原因を内部事象に限定されたままである 自然現象等外部事象を共通原因とする機器の同時故障発生を想定した設計基準事故評価を入れた基準が策定されていない点が根本的な問題である 自然現象を原因とする事故であれば, 多数の機器に同時に影響を及ぼすのであるから, 異常状態に対処するための機器の一つだけが機能しないという仮定は非現実的であり, 一つの安全機能にかかる全ての機器がその機能を失うことを仮定して安全評価がなされる必要がある にもかかわらず 安全評価指針における自然事象による共通原因故障への対応が図られておらず 福島原発事故の反省の上に制定されたものとは言えない 事故直後に菅首相に随行して現地視察した班目原子力安全委員長は 帰り道 午前 10 時すぎ頃 ヘリコプターから東京の上空を見た当時の心境について 証言班目春樹 ( 岡本孝司新潮社甲二 20 号証 ) において 次のように述懐している 良く晴れていました 澄んだ大気を通して遠くに見える首都の空を眺めながら この景色も ひょっとすると これで見納めになってしまうかもしれない ふと そんな悲観的な思いが頭に浮かびました ( 中略 ) 私は長年 原子力施設の安全対策について研究してきました だから これまでに整備してきた原発の安全対策が全て破綻し 殆どが役に立たなくなった先に何が起きるのかが 真っ先に頭に浮かびました どこまで福島第一原発の状況は悪化するのだろうか どうやって食い止めたらいいのだろうか 下手をすると 福島第一原発の原子炉は 全部がこのまま手が付けられなくなってしまうかもしれない それによる悪影響は福島第一の南約 10 キロにある福島第二も免れない さらにその南 茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第二原発にも影響は及ぶ そうなると 東京にも大量の放射性物質が拡散するだろう 事態が悪化すればするほど破局を止める手段はなくなってゆく このような反省に立って 最初にやらなければならなかったことは 自然現象等

25 外部事象を共通原因とする同時多数故障を想定した設計基準事故評価だったはずである 信頼性に関する設計上の考慮を定めた旧安全設計審査指針 9. では 重要度の特に高い安全機能を有する系統は, その系統を構成する機器の単一故障の仮定に加え, 外部電源が利用できない場合においても, その系統の安全機能が達成できる設計であること とされている この単一故障の仮定では, 共通原因故障 ( 単一の事故原因で同時多発的に生じる故障 ) に対応した安全性確保ができない 単一故障の仮定は, 機器の多重性又は多様性及び独立性により安全が確保されるという考え方と表裏をなすものであるが, 機器の多重性又は多様性及び独立性があったところで, 全てが同時に故障することがあり, その場合にも安全性確保を考えなければならない 設計基準に共通要因故障を取り入れなければならない 原子力規制委員会に設けられた新安全基準検討チームでも 第 4 回会議において これまで 多重性又は多様性が要求される重要度の特に高い安全機能を有する系統は 基本的に多重化による対応がとられていると考えられる 東京電力福島第一原子力発電所事故から 設計基準を超える津波に対する最終ヒートシンクの喪失等の特定の機能喪失モードに対しては 位置的分散による独立性の確保だけでアは不十分であり 代替電源設備 ( 空冷ガスタービン発電機 ) 代替ヒートシンク設備 ( フィルターベント ) などといった多様性を備えた代替手段を要求する必要がある したがって 多重性又は多様性を選択する際に 共通要因による機能喪失が 独立性のみで防止出来る場合を除き その共通要因による機能の喪失モードを特定し 多様性を求めることを明確にする として共通要因故障の一部を設計基準に取り入れ ただし 共通要因又は従属要因による機能喪失が独立性のみで防止出来ない場合には その共通要因又は従属要因による機能の喪失モードに対する多様性及び独立性を備えた設計であること と規定していた ところが その後の基準案においては この部分が除かれている 共通故障を設計基準に取り入れていないことの不備をいったんは認めておきながら 単一故障の仮定で設計すればよいとすることは 欠陥を放置したままの基準であり 災

26 害の防止上支障がないとは到底いえないものとなっている 年 4 月 10 日原子力規制委員会 津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド ( 案 ) 公表 2013 年 4 月 10 日原子力規制委員会 津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド ( 案 ) が公表された ( 甲イ417) このガイドは重要な内容である Mw は南海トラフで9.6 伊豆小笠原海溝ですら9.2 大すべり域の面積も倍近い面積比ということになっているこれによって これまで中部電力が想定してきたものを大幅に上回る規模のプレート境界地震の想定が必要であることが示されたのであり 中部電力の従来の津波対策は根本的に見直さなければならなくなっている 年 3 月 22 日原子力規制委員会 基準地震動及び耐震設計方針に係る審査ガイド ( 案 ) 公表 2013 年 3 月 22 日原子力規制委員会は 基準地震動及び耐震設計方針に係る審査ガイド ( 案 )( 甲イ424 号証 ) を公表した この審査ガイドは現在の耐震設計の手続の流れを説明しているが 検討用地震の選定 断層の形状等の評価 震源パラメーターの設定 応答スペクトルに基づく地震動評価 断層モデルを用いた手法による地震動評価 不確かさの考慮などの各項目が 適切に なされていること 妥当であること を確認することとされていて 何が 適切 で 妥当 であるかについての客観的な基準はほとんど示されていない この基準だけで どのような地震動を想定すればよいのか一義的に決まってくるのかどうか 大いに疑問である 津波の審査ガイドと比較した時に この審査ガイドは内容が空疎で これで審査の基準を示したものと言えるかも疑問である このように 地震と津波は 実質的には二重基準となってしまっている すくなくとも プレート境界地震については 津波の審査で想定した震源モデルを地震動の想定に当たっても 当然想定しなければならないはずである そうすれば プレート境界のすべり量だけでなく 地震発生による応力降下量も大きくなり その地震動 その地震の加速度がかなり大きくなることは必至である 今後の再稼働に向

27 けた原子力規制委員会の審査においては このような点が明確に検討されているか どうかを注視していく必要がある 7 今後の進行について (1) 原子力規制委員会の新指針に対して 中部電力は 浜岡原子力発電所の再稼働を目指すのか それともあきらめるのか 明らかにしていただきたい 南海トラフの巨大地震の震源上での原発再稼働などという計画を追求することが許されることなのか 公共的使命を担う企業として真剣に検討するべきであり 自ら廃炉を選択するという 引き返す勇気 が求められている (2) 仮に 再稼働を目指すというのであれば 具体的にどのような地震と津波を想定して 耐震設計と耐津波設計を行うのか 具体的な地震像と津波像を示し その手順とスケジュールを明らかにしていただきたい (3) その際 原子力規制委員会の新指針 ( 各種審査ガイドを含む ) について これを満たすことができるという具体的な根拠を示し 説明していただきたい 控訴人らは これに対して反論を加え 争点を煮詰めていきたいと考えている

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