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1 労働法直前講座 第 1 前提知識 ( 総合講義テキストより抜粋 ) 論点退職後の競業避止義務 A 労働者に退職後の競業避止義務を課すには, これを根拠付ける特別の法的根拠が必要 また特別の法的根拠がある場合でも, その期間, 区域, 職種, 使用者の利益の程度, 労働者の不利益の程度, 労働者への代償の有無等に照らし合理性があると認められないときは, 公序良俗 ( 民法 90 条 ) に反し無効となると解すべき 退職後の競業避止義務を広く容認するときは, 労働者の職業選択又は営業の自由を不当に制限することになる 判例ダイオーズサービシーズ事件 ( 東京地判平 百選 25 ) B [ 事案の概要 ] マット モップのレンタル等の事業を行うX 社が,X 社を懲戒解雇されたYに対し,X 社とYとの間で合意した誓約書に定める秘密保持義務又は競業避止義務に違反してX 社の顧客を奪ったとして,Yに対して, 債務不履行又は不法行為に基づく損害賠償を求めた [ 判旨 ] ( 秘密保持義務について ) 本件誓約書に基づく合意は,X 社に対する 就業期間中は勿論のこと, 事情があって貴社を退職した後にも, 貴社の業務に関わる重要な機密事項, 特に 顧客の名簿及び取引内容に関わる事項 並びに 製品の製造過程, 価格等に関わる事項 については一切他に漏らさないこと という秘密保持義務をYに負担させるものである 本件誓約書の秘密保持義務は, 秘密 とされているのが,X 社の業務に関わる 重要な機密 事項であるが, 企業が広範な分野で活動を展開し, これに関する営業秘密も多種多様であること, 特に 顧客の名簿及び取引内容に関わる事項 並びに 製品の製造過程, 価格等に関わる事項 という例示をしており, これに類する程度の重要性を要求しているものと容易に解釈できることからすると, 本件誓約書の記載でも 秘密 の範囲が無限定であるとはいえない また,X 社の 顧客の名簿及び取引内容に関わる事項 並びに 製品の製造過程, 価格等に関わる事項 は, マット モップ等の個別レンタル契約を経営基盤の一つにおいているX 社にとっては, 経営の根幹に関わる重要な情報であり, これを自由に開示 使用されれば, 容易に競業他社の利益又はX 社の不利益を生じさせ,X 社の存立にも関わりかねないことになる点では特許権等に劣らない価値を有するものといえる 一方,Yは,X 社の役員ではなかったけれども, 埼玉ルートセンター所属の ルートマン として, 埼玉県内のレンタル商品の配達, 回収等の営業の最前線にいたのであり, 顧客の名簿及び取引内容に関わる事項 並びに 製品の製造過程, 価格等に関わる事項 の ( 埼玉県の顧客に関する ) 内容を熟知し, その利用方法 重要性を十分認識している者として,

2 最新判例から予想する平成 30 年労働法 秘密保持を義務付けられてもやむを得ない地位にあったといえる このような事情を総合するときは, 本件誓約書の定める秘密保持義務は, 合理性を有するものと認められ, 公序良俗に反せず無効とはいえないと解するのが相当である ( 競業避止義務について ) 本件誓約書に基づく合意は,X 社に対する 事情があって貴社を退職した後, 理由のいかんにかかわらず2 年間は在職時に担当したことのある営業地域 ( 都道府県 ) 並びにその隣接地域 ( 都道府県 ) に在する同業他社 ( 支店, 営業所を含む ) に就職をして, あるいは同地域にて同業の事業を起して, 貴社の顧客に対して営業活動を行ったり, 代替したりしないこと という競業避止義務をY に負担させるものである 本件誓約書の定める退職後の秘密保持義務が合理性を有することは前記 のとおりである そして, 本件誓約書による退職後の競業避止義務の負担は, 退職後 2 年間という比較的短い期間であり, 在職時に担当したことのある営業地域 ( 都道府県 ) 並びにその隣接地域 ( 都道府県 ) に在する同業他社 ( 支店, 営業所を含む ) という限定された区域におけるものである 禁じられる職種は,X 社と同じマット モップ類のレンタル事業というものであり, 特殊技術こそ要しないが契約獲得 継続のための労力 資本投下が不可欠であり,A 社が市場を支配しているため新規開拓には相応の費用を要するという事情がある また, 使用者であるX 社は既存顧客の維持という利益がある一方, 労働者であるYは従前の担当地域の顔なじみの顧客に営業活動を展開できないという不利益を被るが, 禁じられているのは顧客収奪行為であり, それ以外は禁じられていない し, マット モップ類のレンタル事業の市場 顧客層が狭く限定されているともいえないから, 本件誓約書の定める競業避止義務を負担することで,YがX 社と同じマット モップ類のレンタル事業を営むことが困難になるというわけでもない もっとも,X 社は, 本件誓約書の定める競業避止義務をYが負担することに対する代償措置を講じていない しかし, 前記の事情に照らすと, 本件誓約書の定める競業避止義務の負担によるYの職業選択 営業の自由を制限する程度はかなり小さいといえ, 代償措置が講じられていないことのみで本件誓約書の定める競業避止義務の合理性が失われるということにはならないというべきである これらの事情を総合すると, 本件誓約書の定める競業避止義務は, 退職後の競業避止義務を定めるものとして合理的な制限の範囲にとどまっていると認められるから, 公序良俗に反せず無効とはいえないと解するのが相当である 論点競業行為の差止請求 B 有効な競業避止義務に違反する競業行為を差し止めることができるか この点競業行為の差止請求は, 職業選択の自由 ( 憲法 22 条 1 項 ) を直接制限するものであり, 退職した労働者に与える不利益が大きい したがって差止請求は, 競業行為により使用者が営業上の利益を現に侵害され, 又は侵害される具体的なおそれがあるときに限り認められるものと解すべき * 東京リーガルマインド事件 ( 東京地判平 ) 参照

3 労働法直前講座 第 2 事案の概要 1 本件は,X 社が,X 社の従業員であったYに対し,Yが退職に際して作成した誓約書に違反して同業者に転職したと主張して, 損害賠償を求める訴訟である 2 前提となる事実 ⑴ X 社は, 家電製品の販売等を目的とし, 家電量販店チェーンを全国的に展開する株式会社である Yは, 平成 9 年 4 月 16 日から平成 17 年 4 月 15 日までの間,X 社に従業員として勤務し, 地区部長, 茅ヶ崎店の店長等を務めた ⑵ Yは,X 社を退職するに際し, 次の記載がある役職者誓約書 ( 以下 本件誓約書 という ) を作成してX 社に提出した ( 以下, その3 項を 本件競業避止条項 と,5 項を 本件違約金条項 という ) この度, 会社を退職するにあたり下記事項を遵守する事を誓約致します 記 1. 在職中に知り得た職務上の守秘事項を他に一切口外しません 2. 会社関係書類および電磁記録媒体等の情報記録媒体は, 一切社外へは持ち出しません また第三者への口外および交付はしません 3. 退職後, 最低 1 年間は同業種 ( 同業者 ), 競合する個人 企業 団体への転職は絶対に致しません 4. 略 5. 上記に違反する行為を行なった場合は, 会社から損害賠償他違約金として, 退職金を半額に減額するとともに直近の給与 6ヶ月分に対し, 法的処置 ( 民事 刑事ともに ) を講じられても一切異議は申し立てません ⑶ YがX 社から支給された退職金の額は,176 万 0220 円であった また, 退職前の直近 6か月間の給与は, 合計 331 万 5871 円であった ⑷ Yは, 平成 17 年 4 月 16 日, 人材派遣会社である株式会社スタッフ ユー ( 以下 スタッフ ユー という ) に登録し, 株式会社ケーズモバイルシステム ( 以下 ケーズモバイル という ) に派遣されて, 労務提供を開始した その後,Yは, 同年 6 月 1 日付けで, ギガスケーズデンキ株式会社 ( 以下 ギガスケーズ という ) に入社した ギガスケーズは, 家電製品の販売等を目的とし, 家電量販店チェーンを全国的に展開する株式会社である ケーズモバイルは, ギガスケーズの子会社であり, 携帯電話機の卸売り等を主たる業務としている 第 3 判旨 1 本件競業避止条項は,X 社の従業員であった Y が退職後に同業者に転職しないことを約し たものである 会社の従業員は, 元来, 職業選択の自由を保障され, 退職後は競業避止義務

4 最新判例から予想する平成 30 年労働法 を負わないものであるから, 退職後の転職を禁止する本件競業避止条項は, その目的, 在職中のYの地位, 転職が禁止される範囲, 代償措置の有無等に照らし, 転職を禁止することに合理性があると認められないときは, 公序良俗に反するものとして有効性が否定されると考えられる 2 Yは,X 社の成田店, 横浜本店及び茅ヶ崎店の店長を歴任したことにより,X 社の店舗における販売方法や人事管理の在り方を熟知し, 母店長として複数店舗の管理に携わり, さらに, 地区部長の地位に就き,X 社の役員及び幹部従業員により構成される営業会議に毎週出席したことにより,X 社の全社的な営業方針, 経営戦略等を知ることができたと認められる このような知識及び経験を有する従業員が,X 社を退職した後直ちに,X 社の直接の競争相手である家電量販店チェーンを展開する会社に転職した場合には, その会社は当該従業員の知識及び経験を活用して利益を得られるが (Yがギガスケーズに入社した後に給与等の面で優遇されたのは,Yの入社により同社が利益を得ることを示すものと考えられる ), その反面,X 社が相対的に不利益を受けることが容易に予想されるから, これを未然に防ぐことを目的として,Yのような地位にあった従業員に対して競業避止義務を課することは不合理でないと解される また, この目的を達成するために, 守秘義務 ( 本件誓約書 1 項 ) 及び情報記録媒体の持ち出し等の禁止 ( 同 2 項 ) に加え, 競業避止義務を課することにも格別不相当なところはないというべきである なお,X 社は本件競業避止条項の目的はX 社固有のノウハウ等の保護にあると主張しつつも, その具体的内容につき十分な立証を尽くしたとはいい難い しかし,X 社とギガスケーズの店舗における販売方法, 人事管理等が全く同一であるとは考え難いこと,Yは,X 社を退職後間もなくギガスケーズに入社した者として, 両社の相違点やその優劣を容易に知り得る立場にあるのであって,X 社固有のノウハウ等につきX 社が具体的に主張立証しなくても, Yの防御権が侵害されることはないと解されること,X 社が本件訴訟においてX 社の営業秘密にわたる事項を具体的に開示すると,Yを通じてギガスケーズに伝わり,X 社に更なる不利益が生じかねないことに加え 本件における本件競業避止条項違反の態様が軽微なものではないことを考慮すると, この点は本件における有効性の判断を左右するものではないと考えられる 3 次に, 転職が禁止される範囲についてみると, まず, 本件競業避止条項の対象となる同業者の範囲は, 家電量販店チェーンを展開するというX 社の業務内容に照らし, 自ずからこれと同種の家電量販店に限定されると解釈することができる また, 退職後 1 年という期間は, X 社が本件競業避止条項を設けた前記目的に照らし, 不相当に長いものではないと認められる さらに, 本件競業避止条項には地理的な制限がないが,X 社が全国的に家電量販店チェ

5 労働法直前講座 ーンを展開する会社であることからすると, 禁止範囲が過度に広範であるということもないと解される なお, 退職後の競業避止義務に関する約定が, その文言上, 従業員の転職を極めて広く制限し, 又は禁止の範囲があいまいにすぎるときは, 約定自体が無効となる場合があると解され, また,Yは, この点に関して,X 社の店舗の取扱商品が家電製品に限られず多岐にわたるので, 転職禁止の範囲が極めて広範になる, 本件競業避止条項の 最低 1 年間 という文言が禁止期間の定めとして不明確であるなどと主張する しかし, 本件競業避止条項にいう同業者の範囲は上記のとおり限定的に解釈することが可能である また,X 社と直接競合する家電量販店チェーンを展開するギガスケーズないしこれと密接な関係にある会社が同業者に当たること, 退職の翌日に転職することが本件競業避止条項により禁止されることは, その文言上明らかということができる そうすると, 本件においては, これを無効と解すべきほど条項の文言が不明確であるということはできないと解される 4 他方, 本件誓約書により退職後の競業避止義務が課されることの代償措置については,X 社が, 役職者誓約書の提出を求められるフロアー長以上の従業員に対し, それ以外の従業員に比して高額の基本給, 諸手当等を給付しているとは認められるものの これが競業避止義務を課せられたことによる不利益を補償するに足りるものであるかどうかについては, 十分な立証があるといい難い しかし, 代償措置に不十分なところがあるとしても, この点は違反があった場合の損害額の算定に当たり考慮することができるから, このことをもって本件競業避止条項の有効性が失われることはないというべきである 5 Yは, さらに,X 社が強制的に本件誓約書を提出させたことからも, 本件競業避止条項は公序良俗に反すると解すべきであると主張する しかし, 本件誓約書の提出につき強制的な面があることは否定し得ないとしても,X 社の側に提出を求める正当な目的があることは上記のとおりであるから, そのことから直ちに公序良俗に反するとみることは相当でない そして, 前記認定事実によれば,Yは本件誓約書の内容を理解した上でその作成に応じたと認めることができ, 自由意思が抑圧されていたわけではない そうすると, 本件誓約書の作成及び提出の過程に違法があるとして本件競業避止条項の有効性が否定されることはないと考えられる 6 以上に加え, 本件において,Yは 本件競業避止条項に違反する状態が生ずることを認識しながら本件誓約書を作成し, 退職の翌日に派遣社員という形を装ってギガスケーズの関連会社で働き始めたのである このような事情の下で, 本件競業避止条項が無効であるとして Yがその違反につき何ら責めを負わないと解することは, 自己の真意を隠してこれに反する誓約をし, 相手方を信頼させた上で, 誓約を破ることを容認する結果になるのであって, 相当でないというべきである

6 最新判例から予想する平成 30 年労働法 7 したがって, 本件競業避止条項が公序良俗に反し無効であるとの Y の主張は採用すること ができない 第 4 解答例 1 X 社は,Yに対し, 本件誓約書違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償請求 ( 民法 415 条前段 ) をすることが考えられる そこで, その要件を検討する 2 まず, 債務者がその債務の本旨に従った履行をしない ( 同前段 ) といえるか ⑴ X 社が家電製品の販売等を目的とし家電量販店チェーンを全国的に展開する株式会社であるのに対し, ギガスケーズが家電製品の販売等を目的とし家電量販店チェーンを全国的に展開する株式会社であること, 及びケーズモバイルがギガスケーズの子会社であり携帯電話機の卸売り等を主たる業務としていることに照らせば,Yは, 退職後, 最低 1 年間は同業種 ( 同業者 ), 競合する個人 企業 団体への転職 をしてはならない義務 ( 本件競業避止条項 ) に違反し, 債務者がその債務の本旨に従った履行をしない の要件を満たすとも思える しかし, 労働者は, 元来, 職業選択の自由 ( 憲法 22 条 1 項 ) を保障され, 退職後は競業避止義務を負わないものであるから, 退職後の転職を禁止する本件競業避止条項は, その目的, 在職中のYの地位, 転職が禁止される範囲, 代償措置の有無等に照らし, 転職を禁止することに合理性があると認められないときは, 公序良俗 ( 民法 90 条 ) に反するものとして有効性が否定されると解すべきである ⑵ 以上に従い, 本件を検討する アまず, 本件競業避止条項の目的及び在職中のYの地位についてみると,Yは,X 社の成田店, 横浜本店及び茅ヶ崎店の店長を歴任したことにより,X 社の店舗における販売方法や人事管理の在り方を熟知し, 母店長として複数店舗の管理に携わり, さらに, 地区部長の地位に就き,X 社の役員及び幹部従業員により構成される営業会議に毎週出席したことにより,X 社の全社的な営業方針, 経営戦略等を知ることができたと認められる このような知識及び経験を有する従業員が,X 社を退職した後直ちに,X 社の直接の競争相手である家電量販店チェーンを展開する会社に転職した場合には, その会社は当該従業員の知識及び経験を活用して利益を得られるが, その反面,X 社が相対的に不利益を受けることが容易に予想されるから, これを未然に防ぐことを目的として,Yのような地位にあった従業員に対して競業避止義務を課することは不合理でないと解される また, この目的を達成するために, 本件競業避止条項を定めることにも格別不相当なところはないというべきである イ次に, 転職が禁止される範囲についてみると, まず, 本件競業避止条項の対象となる同業者の範囲は, 家電量販店チェーンを展開するというX 社の業務内容に照らし, 自ず

7 労働法直前講座 からこれと同種の家電量販店に限定されると解釈することができる また, 退職後 1 年という期間は,X 社が本件競業避止条項を設けた前記目的に照らし, 不相当に長いものではないと認められる さらに, 本件競業避止条項には地理的な制限がないが,X 社が全国的に家電量販店チェーンを展開する会社であることからすると, 禁止範囲が過度に広範であるということもないと解される 加えて,X 社と直接競合する家電量販店チェーンを展開するギガスケーズないしこれと密接な関係にある会社が同業者に当たること, 退職の翌日に転職することが本件競業避止条項により禁止されることは, その文言上明らかということができる ウ他方, 本件誓約書により退職後の競業避止義務が課されることの代償措置については, X 社が, 役職者誓約書の提出を求められるフロアー長以上の従業員に対し, それ以外の従業員に比して高額の基本給, 諸手当等を給付しているとは認められるものの, これが競業避止義務を課せられたことによる不利益を補償するに足りるものであるかどうかについては, 十分とはいい難い しかし, 代償措置に不十分なところがあるとしても, この点は違反があった場合の損害額の算定に当たり考慮することができるから, このことをもって本件競業避止条項の有効性が失われることはないというべきである エ最後に, 本件誓約書の提出につき強制的な面があることは否定し得ないとしても,X 社の側に提出を求める正当な目的があることは上記のとおりであるから, そのことから直ちに公序良俗に反するとみることは相当でない そして,Yは本件誓約書の内容を理解した上でその作成に応じたと認めることができ, 自由意思が抑圧されていたわけではない そうすると, 本件誓約書の作成及び提出の過程に違法があるとして本件競業避止条項の有効性が否定されることはない ⑶ 以上の事実に鑑みれば, 本件競業避止条項が公序良俗に反するものとして有効性が否定されることはないというべきである したがって, 債務者がその債務の本旨に従った履行をしない の要件を満たす 3 次に, 債務者の責めに帰すべき事由 ( 民法 415 条後段 ) とは債務者の故意又は過失をいうところ,Yは, 本件競業避止条項に違反する状態が生ずることを認識しながら本件誓約書を作成し, 退職の翌日に派遣社員という形を装ってギガスケーズの関連会社で働き始めたのであるから, 故意という 債務者の責めに帰すべき事由 が認められる 4 では, これによって生じた損害 ( 同条前段 ) をどう考えるべきか ⑴ 本件違約金条項が, 本件誓約書に違反する行為があった場合に, 違反の態様等を区別することなく, 損害賠償他違約金として, 退職金を半額に減額するとともに直近の給与 6 ヶ月分に対し と規定していることに照らすと,X 社がその立証をしない場合には, 損害の上限を退職金の半額及び給与 6か月分に相当する額と定めたものであり, その範囲内で,

8 最新判例から予想する平成 30 年労働法 違反の態様,X 社及び退職者に生じ得る不利益等を考慮して, 損害の額を算定すべきものと解するのが相当である ⑵ 以上に従い, 本件を検討する アまず, 退職金を半額とする部分についてみると, 退職金がX 社の退職金規程に従って支払われるものであり, 自己都合による退職金は定年等の場合の退職金の額に所定の修正率を乗じた額に減じられる旨の定めがあることなどに照らすと, 退職金には賃金の後払としての性格と共に功労報償的な性格もあると解することができる そうすると, 本件違約金条項は,Yが本件誓約書に違反して同業者に転職したことにより,X 社に勤務していた間の功労に対する評価が減殺され, 退職金が半額の限度でしか発生しないとする趣旨であると解することが可能であるから, 退職金の全額を支給したX 社がその半額を損害として請求することは不合理なものでないと考えられる イ次に, 給与 6か月分とする部分についてみると, 給与は現実に稼働したことの対価として支給されるものであること, これをすべて損害とした場合にはYに生ずる不利益が甚大であるのに対し,Yが本件誓約書に違反したことによりX 社に具体的な損害が生じたとは認められないことに照らすと, その全部を本件の損害とすることは相当でない しかし,Yによる違反の態様が前記のとおり軽微なものではなかったこと, すなわち, Yが,X 社在職中にギガスケーズの専務取締役と面談し, ケーズモバイルで派遣社員として働くことを決めた上でX 社を退職し, 退職の翌日からケーズモバイルでの勤務を開始して給与の支払を受けるようになったこと, 他方,YがX 社を退職した後に転職先を探したとすれば, 少なくとも1か月程度は給与の支払を受けられない期間があったであろうこと,Yが家電量販店又はその関連会社以外の職種に転職した場合には, 給与等の面で優遇を受けられなかったであろうことといった本件の諸事情を考慮すると, 給与の 1か月分相当額の限度で, これを損害とすることに合理性があるというべきである ⑶ そうすると, 本件における これによって生じた損害 の額は,X 社がYに支給した退職金 176 万 0220 円の半額の88 万 0110 円に,Yが退職する前の直近 6か月間の給与 331 万 5871 円の6 分の1に当たる55 万 2645 円を加えた143 万 2755 円であると判断するのが相当である 5 よって,X 社の請求は,143 万 2755 円の限度で認められる 以上

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