国債元利金課税事務取扱手続

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1 330 障害者等少額貯蓄非課税等の適用を受ける利子にかかる所得税の分かち計算 国債について障害者等少額貯蓄非課税等の適用を受けていた者 ( 以下 障害者等非課税制度対象者 という ) が死亡し その死亡した日 ( 以下 死亡日 という ) を含む利子計算期間に対応する利子の支払期日まで その相続人が振替口座簿への記載または記録を継続していた場合 ( 当該相続人が引続き当該国債についてこれらの規定の適用を受ける場合を除く ) には 当該利子 ( 支払期日が平成 27 年 12 月 31 日以前の日であるものに限る ) について 死亡日までの期間に対応するものを非課税とし 死亡日の翌日以後の期間に対応するものを課税とする分かち計算を行う 1 受付 障害者等非課税制度対象者が死亡したことにより 国債振替決済制度の参加者または間接参加者から その備える振替口座簿に記載または記録をしている振決国債の利子 ( 支払期日が平成 27 年 12 月 31 日以前の日であるものに限る ) について分かち計算に伴う所得税の払戻しが必要である旨の申出を受けた場合には 当該参加者または間接参加者から 次の書類を提出させる なお 同制度の間接参加者が作成したものは 指定参加者経由で提出させる * 指定参加者 とは 国債振替決済制度の間接参加者が顧客口座の開設を受けた参加者であって 日本銀行が指定したものをいう 所得税の還付請求にかかる適宜の依頼書 ( 以下 依頼書 という ) * 参加者または間接参加者の名称を記載し 責任者が記名 押印または署名 ( 参加者にあっては 国債振替決済制度に関し日本銀行に届出ている印鑑または署名鑑とする ) したものを提出させる なお 間接参加者が作成した依頼書については その上部余白に 指定参加者の責任者が記名 押印または署名をする 所得税の還付請求にかかる明細書 ( 精算請求書で代用させる 以下 明細書 という ) * 参加者または間接参加者の名称を記載したものを提出させる ( 日付の記載および責任者の記名 押印または署名を要しない ) * 依頼書に添付させる * 分かち計算に伴う所得税の追徴については 日本銀行本店 支店に限 り 受付けることができる

2 * 所得税の払戻しまたは追徴にかかる消滅時効次の場合 ( 時効が中断し または停止した場合を除く ) には 所得税の払戻しまたは追徴を行うことができない 所得税の払戻し利払日から5 年 ( 利払日の5 年後の応当日 ) を経過している場合 所得税の追徴所得税の法定納期限 ( 利払日の属する月の翌月 10 日 同日が休業日に当たる場合には その翌営業日 ) から5 年 ( 法定納期限の5 年後の応当日 ) を経過している場合 2 提出書類の確 認など 1 により提出を受けた書類について 次のことを確認する ( 依頼書 ) 参加者または間接参加者の名称が記載され 責任者の記名 押印または署名 ( 参加者にあっては 国債振替決済制度に関し日本銀行に届出ている印鑑または署名鑑とする ) がされているか * 代理店等においては 参加者の印鑑または署名鑑の確認を要しない 枚数および金額が明細書と一致しているか 依頼書記載例 ( 明細書 ) 参照 日付欄に記載がないか 参加者または間接参加者の名称の記載があるか 責任者の記名 押印または署名がないか 各欄の記入要領により必要事項が正しく記載されているか 明細書 ( 精算請求書 ) 記載例参照 分かち計算の方法 分かち計算を行う場合には 課税対象利子額を先に算出することとし 計算結果の端数処理等は次のとおりとする 明細書の各欄の記入要領参照

3 1 課税期間 死亡日を含む利子計算期間のうち 死亡日の翌日から利子 支払期日までの日数 2 課税対象利子額課税期間利子額 (1 未満の端数切捨て ) 利子計算期間 利子計算期間の起算日は 前利子支払期日の翌日( 初期利子の場合には 初期利子支払期日の6か月前応当日の翌日 ) とし 期間は実日数による 3 確定税額課税対象利子額 税率 (1 未満の端数切捨て ) 利子支払期日が平成 25 年 1 月 1 日以後の日の場合には 所得税の税率は所得税および復興特別所得税の合計税率とする 3 提出書類の送 付など 1により提出を受けた書類の写を作成のうえ 本書を統轄店に送付するほか 代理店等事務取扱手続 ( 国債手続 日本銀行代理店国債事務取扱手続 日本銀行国債代理店事務取扱手続および国債元利金支払取扱店事務取扱手続をいう 以下同じ ) に定める所得税の払戻しにかかる所要の手続きを行う 1により提出を受けた書類の写の保管等については 代理店等事務取扱手続参照

4 依頼書の記載例 国債利子所得税の還付請求にかかる依頼書 日本銀行 御中 ( 日付 ) ( 参加者 間接参加者 ) 株式会社 銀行資金証券部長 印 印 ( 間接参加者が請求する場合には その指定参加者も上部余白に記名押印又は署名 ) 貴行にて納付済である国債利子にかかる所得税のうち下記金額について 貴行の所轄税務署に対して還付 請求をして頂きますようお願い致します 還付請求の明細につきましては 別添をご参照ください 1 2,163 枚

5 明細書 ( 精算請求書 ) の記載例 [ 設例 ] 国債名称 記号 : 利付国 (10 年 ) 第 300 回 死 亡 日 : 平成 27 年 6 月 27 日 額面金額 :350 万 課税期間 :85 日 利 率 :1.5%( 利子額 26,250 ) 利子計算期間 :184 日 利子支払期日 : 平成 27 年 9 月 20 日 請 求 日 : 平成 28 年 2 月 10 日 振決国債の利子の計算方法 特例国債 ( 平成 15 年 1 月 26 日以前に発行された国債 ) である振決国債の場合には 額面金額について証券枚数が最小になるよう券面と枚数を求め その券面 1 枚ごとに利子額を計算し枚数を乗じて算出する方法または額面金額により利子額を計算する方法のいずれによってもよい 特例国債以外 ( 平成 15 年 1 月 27 日以後に発行された国債 ) の振決国債の場合には 額面金額により利子額を計算する方法による ( 額面金額により利子額を計算する場合 ) [ 利子額 ] 額面金額 (350 万 ) 利率 (1.5%) 100 1/2( 位未満切捨て ) =26,250 日本銀行御中国債振替決済分かち計算に伴う所得税額精算請求書 ( 兼領収証書 ) 捨印 所得税法第 10 条第 1 項又は租税特別措置法第 4 条第 1 項の規定の適用を受けて いた者の死亡による分かち計算に伴う所得税額の精算を下記のとおり請求します ( 日付 ) ( 参加者 間接参加者 ) 株式会社 銀行 1 印 2 ( 間接参加者が請求する場合には その指定参加者も上部余白に記名押印又は署名 ) 利子支払期日 27 年 9 月 20 日 1 非課税制度対象者氏名 2 対象者の死亡年月日 3 相続人の氏名 甲野太郎 甲野一郎 国債名称 記号 3 利付国 (10 年 ) 第 300 回 4 利子額 4 26,250 5 課税期間 5 日 85 6 課税対象利子額 5 [4 ] 利子計算期間 6 12,126 非課税対象利子額 [4-6] 14,124 7 既徴収税額上段に所得税下段に地方税 [4 税率又は 0] 6 4,020 1,312 8 確定税額上段に所得税下段に地方税 [6 税率 ] 6 1, 精算税額上段に所得税下段に地方税 [7-8] 2, 資金請求額 ( 領収金額 ) ( 所得税精算税額のみ記入 ) 2,163 左記金額を領収しました 7 合計 所得税 地方税 11 払込金額 各欄の記入要項 ( 所得税精算税額のみ記入 ) 左記金額を払込みます 1 欄 所得税法第 10 条第 1 項又は租税特別措置法第 4 条第 1 項の規定の適用を受けていた者の氏名を記入する ( このうち所得税法第 10 条第 1 項の規定の適用を受けていた者の氏名には 少と付記する ) 2 欄 1 の者が死亡した日を 非課税貯蓄者死亡届出書 又は 特別非課税貯蓄者死亡届出書 等により確認のうえ記入する 3 欄 1 の者の相続人を記入する ただし 相続人が確定していない場合には 未定 又は 手続中 等と記入する 5 欄 2 の日の翌日から利子支払期日までの日数を記入する 6 欄 利子計算期間は実日数による ( 利子計算期間の起算日 = 前利子支払期日の翌日 < 初期利子の場合には 初期利子支払期日の 6 か月前応当日の翌日 >) ものとし 1 未満の端数を切捨てた金額を記入する 7 欄 払戻しの場合には 4 の利子額 税率 (1 未満の端数切捨て ) を記入する この場合において 利子支払期日が平成 25 年 1 月 1 日以後であるときは 所得税の税率は 所得税及び復興特別所得税の合計税率とし 上段に復興特別所得税を含む金額を記入する 追徴の場合には 0 を記入する 8 欄 1 未満の端数を切捨てた金額を記入する また 利子支払期日が平成 25 年 1 月 1 日以後である場合の所得税の税率は 2 の日が平成 24 年 12 月 31 日以前であっても 所得税及び復興特別所得税の合計税率とし 上段に復興特別所得税を含む金額を記入する 9 欄 追徴の場合には 金額の冒頭に と付記する 10 欄 払戻しの場合にのみ記入する 11 欄 追徴の場合にのみ記入する 8 支払済印 ( 店名 日付 ) [ 日本銀行処理欄 ] 統轄店受付印

6 1 日付の記載および責任者の記名 押印または署名を要しない なお 所得税の還付にかかる連絡を受けた後に参加者または間接参加者が提出する精算請求書には 日付を記載するほか 責任者が記名 押印または署名をする 2 利子支払期日が休業日に当たった場合も 利子支払期日は変わらない 利子支払期日の異なるものを同時に請求する場合には 原則として別葉に作成する ただし 対象となる者が少数で一葉に記載できる場合などには 異なる利子支払期日を非課税制度対象者氏名欄に記載し 明確に区分する方法で作成してもよい 3 国債名称 記号は略称で記載して差支えない 4 特例国債 ( 平成 15 年 1 月 26 日以前に発行されたもの ) である振決国債の場合において 証券枚数が最小になるよう券面と枚数を求め その券面 1 枚ごとに利子額を計算して枚数を乗じる方法により利子を計算するときは 税額計算の便のため券面内訳を余白に補記させるとよい 5 利子支払期日が休業日に当たった場合も 死亡日の翌日から利子支払期日までの実日数を記載する 6 特例国債である振決国債の場合において額面金額により利子を計算するときは 次のとおり行う (4の方法により利子額の計算を行う場合には 利札 1 枚ごとに計算のうえ 1 未満の端数を切捨て枚数を乗じて算出する ) 上記設例の場合 課税対象利子額 26,250 85/184=12,126 既徴収税額 ( 所得税 ) 26, /100= 4,020 ( 地方税 ) 26,250 5/100= 1,312 確定税額 ( 所得税 ) 12, /100= 1,857 ( 地方税 ) 12,126 5/100= 記載が 1 件の場合には合計欄の記載を要しない 明細書が複数枚になる場合には 合計欄の記入は最終葉のみとする ( その他の葉の合計欄には斜線 を引く ) なお この場合には 各葉の右上に連続番号(1/3 2/3 3/3 など ) を記入し 金融機 関名の記載は第 1 葉にのみ行えばよい また 資金請求額は第 1 葉に記載する 8 所得税の還付にかかる連絡を受けた後に参加者または間接参加者が提出する精算請求書には 支 払済印欄に 取扱店名および支払年月日を表示する

7 その他参考事項 相続人が障害者等非課税制度対象者である場合には 非課税の扱いを継続することができるが その相続の開始があったことを知った日以後最初にその国債の利子の支払がされる日までに 非課税貯蓄相続申込書 または 特別非課税貯蓄相続申込書 が提出されることが条件になっている ( 所得税法施行令第 47 条等 ) 従って 当該支払がされる日までにこれらの申込書が提出されない場合には 被相続人の死亡後最初に支払期日が到来する利子について税額の分かち計算を行うこととなる 被相続人が国債を取得した日を含む利子計算期間内に死亡した場合には 前利子支払期日の翌日 ( 初期利子の場合には 初期利子支払期日の6か月前応当日の翌日 ) から死亡日までの期間が非課税期間となる 被相続人の死亡後最初に到来する利子支払期日までに相続人がその国債を売却した場合には 死亡日までの期間に対応する利子を非課税とすることはできない