パーソナルデータの活用と個人情報保護法の改正

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2 1 OECD: 改正 OECDプライバシーガイドライン 2 APEC: CBPR(APEC 越境プライバシールール ) 制度 創設 3 EU: 個人データ保護指令 等 一般データ保護規則提案 4 米国 : 消費者プライバシー権利章典,FTC 法等個別法 + 重厚な司法救済 5 国際規格 : ISO 背景 : インターネット / クラウド / ビッグデータ 背景 : 少子高齢人口減少社会 / 社会保障と税の一体改革 1 一般法 : 個人情報保護法 改正の検討 ( パーソナルデータに関する検討会 ) 2 特別法 : 番号法 ( 特定個人情報保護委員会 創設) 政府 CIO 創設 * 公的部門の個人情報保護法と医療等分野の個人情報保護法について検討中 3 告示 : 個人情報保護ガイドライン ( 乱立 ) 4 国内規格 : JIS Q ( 法との不整合 ) 5 民間認証制度 : プライバシーマーク制度 ( 問題山積 ) 1

3 伊藤清彦宇賀克也金丸恭文佐藤一郎宍戸常寿新保史生鈴木正朝滝久雄長田三紀松岡萬里野椋田哲史森亮二安岡寛道山本隆一 公益社団法人経済同友会常務理事東京大学大学院法学政治学研究科教授フューチャーアーキテクト株式会社代表取締役会長兼社長国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系教授東京大学大学院法学政治学研究科教授慶應義塾大学総合政策学部教授新潟大学法学部教授株式会社ぐるなび代表取締役会長全国地域婦人団体連絡協議会事務局次長財団法人日本消費者協会会長一般社団法人日本経済団体連合会常務理事英知法律事務所弁護士株式会社野村総合研究所上級コンサルタント東京大学大学院情報学環 学際情報学府准教授 2

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6 東大政策ビジョン研究センター 安心して暮らせる活力ある長寿社会の実現を目指して 5

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9 米国 EU 日本 中国 他 8

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17 わが国の個人情報保護法制の全体構造 個人情報の保護に関する法律 基本法 部分 第 1 章総則 ( 目的 基本理念 ) 第 2 章国及び地方公共団体の責務等第 3 章個人情報の保護に関する施策等 * 第 5 章雑則 ( 権限又は事務の委任 政令への委任など ) 民間部門の 一般法 部分 第 4 章個人情報取扱事業者の義務等第 5 章雑則 ( 適用除外 ) 第 6 章罰則 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律 地方公共団体による 条例 * 市区町村の 個人情報保護条例 * 都道府県の 個人情報保護条例 個人情報取扱事業者 ( 民間企業等 ) 民間部門 行政機関 独立行政法人等 公的部門 地方公共団体等 16

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20 PII (Personally Identifiable Information) Data Privacy (Right to Privacy) 19

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27 容易照合性 a2 外部のデータ 容易照合性 b3 提供元 容易照合性 a1 内部データ 提供先 元 ー 提供 ー 販売 容易照合性 b1 提供 ー 加工 ー 容易照合性 b2 統計 ー 販売 販売 販売 26

28 主務大臣 ( 報告の徴収 助言 勧告 命令 緊急命令 ) 個人情報取扱事業者 (X 社 ) サーバ管理室 A 部門 暗号情報 a ( 外部の者 ) 個人データ ( 顧客 DB) ( 管理者 ) B 部門 分割情報 b C 部門 漏えい 流出データ a/b/c 特定個人の識別性なし 顧客番号 c 容易照合性 a1 ( 従業者 ) 本人 ( 開示等 苦情 ) 27

29 主務大臣 ( 報告の徴収 助言 勧告 命令 緊急命令 ) 個人情報取扱事業者 (X 社 ) サーバ室 B 容易照合性 A 部門 暗号情報 a 個人データ ( 顧客 DB) 別 ID と氏名購買履歴等 B 部門 分割情報 b C 部門 顧客番号 c ( 従業者 ) ( 従業者 ) ( 従業者 ) 本人 ( 開示等 苦情 ) 28

30 程度 精度 ( 高 ) 1 悉皆性 医療等 ID マイナンバー ケータイ ID ( 低 ) 顧客番号 ( 低 ) 2 唯一無二性程度 精度 ( 高 ) 29

31 時間 ( 長 ) 法規制検討領域 1 利用期間 長期性 顧客 ID amazon トラッキング クッキー グーグル ID マイナンバー 医療等 ID ケータイ ID IP アドレス (ADSL/ ケーブル ) セッション ID IP アドレス (PPPoE) ( 狭 ) 2 利用範囲の広範性 ~ 取扱主体 分野 横断 ( 広 ) 空間 30

32 広告会社 携帯キャリア 甲社コンテンツ 乙社コンテンツ 丙社物販 顧客 DB 番号 0043 番号 0043 購買履歴 番号 0043 購買履歴 番号 0043 購買履歴 本人 31

33 32

34 SUICA 履歴データの無断提供は グレーゾーン問題ではない 33

35 提供者 X ( 個人情報取扱事業者 ) 容易照合性 受領者 Y ( 個人情報取扱事業者その他の法人等団体または自然人 ) 提供 DB データデータ DB 提供者 X 提供データ 受領者 Y X への 23 条適用の有無 1 容易照合性あり 個人データ 特定個人識別性あり あり 2 容易照合性なし X ( 統計 ) データ 特定個人識別性なし X なし X 3 容易照合性なし X パーソナルデータ 特定個人識別性あり なし X 4 容易照合性あり 個人データ 特定個人識別性なし X あり 34

36 元データ < 鉄道会社 > 提供データ ID 氏名カナ性別 TEL 生年月日乗車履歴 1 田中タナ女 鈴木スス 男 佐藤サト男 加工 別 ID 乗車履歴 提供 1 本人確認情報の削除 2 不可逆的に別番号生成 3 提供前に番号対応表 ( ハッシュ関数 ) の消去 35

37 元データ ID 氏名カナ性別 TEL < 鉄道会社 > 生年月日乗降履歴 提供データ 別 ID 乗降履歴 1 田中タナ女 鈴木スス 男 佐藤サト男 * 乗降履歴 ( 例 ) 2 特定個人の識別 1 容易照合 入札駅名 ゲート番号 年月日時分秒 yyyymmddhhmmss 出札駅名 ゲート番号 年月日時分秒 yyyymmddhhmmss 渋谷 品川 品川 新宿 ヶ月分 36

38 取得提供受領準備利用 保有利用目的の特定利用目的の通知等利用目的の制限安全管理措置第三者提供の同意オプトアウト手続開示等の求めの対応苦情処理 対象情報 該当性判断適正な取得提供者 X ( 個人情報取扱事業者 ) 受領者 Y X からの提供データ外部のデータ Y 内部データ識別リスク予見困難 37

39 判断の要素 38

40 判断の要素 39

41 個人情報 該当性の判断基準 ( 行政の第一次的判断 : 内閣官房 ) 個人情報 の定義について ( 現行法における解釈 ) ( 判断主体 ) 第一次的には 情報を取り扱う事業者が 最終的には司法判断による ( 判断基準 ) 個人情報の 識別性 は一般人を基準に 容易照合性は当該情報を取り扱う事業者を基準に判断される ( 理由 ) 識別性が一般人の判断能力を基準とするのは 個人情報概念の相対性を認めないため 容易照合性については 事業者ごとに保有する情報や管理状況が異なり得るため ( 第三者提供時の容易照合性判断基準 ) 提供元 ( 情報を取り扱う事業者 ) を基準に判断する ( 理由 ) 提供先において特定個人を識別できるか否かは 本人同意を得る等義務を負う提供元においては判断ができない 第 8 回パーソナルデータに関する検討会資料 個人情報 等の定義と 個人情報取扱事業者 等の義務について ( 事務局案 )< 詳細編 > ( ) スライド 2 参照 40

42 鉄道会社 元 ー ( 目的内利用 ) ( 加工 ) ( 委託も可 ) 統計 ー 販売 販売 販売 鉄道会社 マーケティング会社 元 ー ( 加工 ) 識 別不 可能 ー 販売 識 別不 可能 ー 統計 ー 販売 販売 41

43 第三者機関 ( 個人情報保護委員会 ) ( 立入調査権 助言 勧告 命令 ) 法律で義務付ける 裁判所 ( 罰則で担保 ) 元 ー 鉄道会社 公表 低減 ー 同提意供 契約 マーケティング会社 低減 ー 公表 特定禁止義務 加多工様 ー 外部のデータ 内部データ 販売統計化販売 42

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53 憲法 < 目的 > 人権 ( 個人の尊重 ) < 手段 > 統治機構 ( 権力分立 ) 生存権 ( プライバシーの権利 ) 立法 司法 < 改正 > 個人情報保護法 ( 個人の尊重の理念 + 機微情報 + 本人同意原則 ) 組織法 行政 不法行為法 ( フ ライハ シー侵害 ) 個別法 ( 特別法 ) 住民基本台帳法 番号法 ( マイナンバー ) 政府 CIO 個人情報保護委員会 主務大臣 総務省 ( 通信の秘密 ) 医療等個人情報保護法案? 金融庁 ( 個人信用情報 ) ゲノム法案? 厚生労働省 ( 医療情報 ) 総務省 ( 公的部門の個人情報保護法 ) 52

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