＜Q&A＞

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1 臨床実習指導者研修修了認定と臨床実習指導施設認定の申請に関する Q&A 臨床実習指導者研修修了認定申請に関すること Q1: 何故 制度が制定されたのですか? A: 臨床実習指導を担う作業療法士の指導に関する知識技術を習得する機会は限られているため 臨床実習指導の成果を高める取り組みとして臨床実習指導者研修制度が平成 24 年 10 月理事会で承認されました 詳しくは 協会誌 12 号及び 21 号 後述の制度説明と臨床実習指導施設認定の申請に係るお願いを参照ください Q2: 臨床実習指導者研修修了認定取得のメリットは? A: 的確で効率の良い臨床実習指導と実習管理業務のあり方を修得できます 時間外で行っていた指導業務を短縮できます Q3: 生涯教育と臨床実習指導者研修はどのような関係ですか? A: 生涯教育制度において認定作業療法士は 臨床実践能力に加えて研究 教育 管理運営ができることが求められます その教育に関する部分は 職場内での教育と臨床実習指導 各種研修会での講師など多方面にわたる教育に携わることができる能力を認定していく制度です ただ この教育部分における研修制度がこれまで不十分であったので それを補完し臨床実習指導の質の向上を図るために 臨床実習指導者研修制度 を立ちあげました 生涯教育制度の教育部分の拡充としてとらえてよいと思われます Q4: 研修会を受講するにはどうしたらよいのですか? A: 協会の研修案内にある受講要件を満たしている場合には 参加手続きを行ってください Q5: 受講には臨床経験年数の制限はありますか? A: 制限はありませんが 初級研修を修了していなければなりません 初級研修は 生涯教育現職者共通研修の 作業療法における協業 後輩育成 と 職業倫理 の受講に包含します Q6: 現在 教員をしていますが 教員は研修会へ参加できますか? A: 出来ます また理学療法士 作業療法士 言語聴覚士教員養成長期講習会を修了してい れば研修は免除対象となっています Q7: 研修を修了しないと臨床実習指導者はできませんか? A: 研修は臨床実習に関する指導技術や管理能力の向上を目指すものであり 臨床実習指導 者の要件ではありません

2 Q8: 研修会は 2 日間連続ですか 中級 上級分けて受講出来ますか? A: 平成 26 年度は 2 日間連続で開催される研修の受講が必須となります Q9: 研修会で生涯教育手帳の提出は必要ですか? A: 新しく発行された生涯教育手帳には 研修会受講年月日を記入する欄があり 本人自身 で記入していただければ結構です また 2 日間の受講であり 4 ポイントが付与されます Q10: 臨床実習指導は 何名を指導していれば申請できますか? また 指導の時期は 何年前でもよいですか? A:6 週間以上の臨床実習を1 名以上 受け入れていれば申請できます また 臨床実習を受け入れた時期に制限はなく何年前でも構いません Q11: 臨床実習指導を証明するものには どのような書類が有効ですか? また 証明書類がない場合は 申請できませんか? A: 臨床実習を受け入れた養成校からの臨床実習指導証明書 あるいは 生涯教育手帳の基礎ポイントシールの該当箇所や臨床実習配置表など 実習期間や臨床実習指導者名が確認できる書類であれば有効です また 証明書類がない場合は 臨床実習を受け入れた養成校に臨床実習指導証明書の再発行をお願いしてください しかし 該当する養成校が閉校していたり 受け入れ後の年数が相当経っており証明が困難な場合は その旨を記載して申請書に添付してください Q12: 申請していつ頃認定証が届きますか? A: 申請順に 年間 4 回 (4 月 7 月 10 月 翌年 2 月 ) の資格認定審査班の審議を経て 理事 会で承認された後に 作業療法士臨床実習指導者研修修了証 が事務局より発送されます Q13: 臨床実習指導者研修修了認定は有効期間がありますか? A: 認定は 理事会の承認後から永続します Q14:5 年間の免除期間に研修を修了できなかったら6 年目以降はどうなるのですか? A: 臨床実習指導者研修制度の規程及び運用については 平成 27 年度以降適宜見直して充実を図っていく予定です ただし 既存会員には5 年間の期間で修了要件を満たし 修了認定を申請することをお勧めします

3 臨床実習指導施設認定申請に関すること Q1: 何故 制度が制定されたのですか? A: 臨床実習指導の成果を高めるためには 施設全体で臨床実習指導体制を構築することが必要だからです 詳しくは 協会誌 12 号及び 21 号 後述の制度説明と臨床実習指導施設認定の申請に係るお願いを参照ください Q2: 臨床実習指導施設認定取得のメリットは? A: 指導 管理能力の高い認定者の在籍は 学生にとって質の高い実習を受けることが可能です 後輩育成の先見を持つことは 良い人材の確保となり 治療成績の向上に繋がります Q3: 何故 施設申請は施設長名での申請となっているのですか? A: 臨床実習指導の受諾契約は 各養成校と作業療法部とで独自に行っているのではなく あくまでも施設 ( 長 ) との間で行われているためです また,OT 協会が一定の条件を兼ね備えた施設を認定することは その施設の社会的評価を高めると同時に施設内での作業療法士の臨床実習指導に対する理解の高まりが期待できるからです Q4: 施設長の理解を促す説明 依頼文書など有りますか? A: 協会誌にて制度説明はするところですが その文書では長く理解を得にくいことも予想されます 施設認定の書類に添えて施設長の承諾を得る際の添え文 ( 後述 ) を活用ください Q5: 施設認定申請者は研修修了者でなければいけませんか? A: 施設認定の申請にあたっては 臨床実習指導者研修を修了している者が在勤していることが要件です その際に 申請する作業療法部門の責任者が必ず臨床実習指導者研修を修了していることは求めません 部門の中で最低 1 名は臨床実習指導者研修修了者であることが要件となります 臨床実習指導にあたる際には 臨床実習指導者の育成を計画的に進め 臨床実習指導者研修を修了することを施設として取り組むことが望まれます Q6: 評価 見学実習しか行っていませんが申請できますか? A: できません 認定の要件として 臨床実習 (6 週間以上 ) の指導を行なっている施設で あることになっています Q7: 当院ではまだ 2 年しか臨床実習 (6 週以上 ) の指導をしていません 異動する前と通算すればこの 5 年で 3 年以上になるのですが 施設認定の要件は満たす のですか?

4 A: あくまで施設認定ですので その施設にて 5 年間で 3 年以上が要件となります そのた め 現在の勤務施設において他の作業療法士が 6 週間以上の臨床実習指導を行っていれ ば合算できます Q8: 臨床実習指導体制の自己評価をする時の基準はありますか? A: 臨床実習指導施設認定制度規程細則の第 2 条第 4 号で 臨床実習指導体制 ( 組織 ) が明確化され 別表 2に示す確認項目が全て実施されていることとされています そのため 別表 2を基準とし あくまでも施設内で自己評価を行なっていただきます Q9: 臨床実習指導施設認定は実習施設の要件なるのでしょうか? A: この施設認定制度は協会が取り組んでいる制度であり 実習施設の要件は理学療法士作 業療法士指定規則学校養成施設指定規則 ( 以下 指定規則 ) に依拠します Q10: 有効期限内に申請者が所属しなくなった場合は 再申請が必要ですか? A: 再申請の必要はありません ただし 認定期間は 5 年間となっているので更新に向けて は 臨床実習指導施設認定の要件を満たす取り組みが必要となります Q11:5 年経過後の再申請には 認定者がいなくてはいけませんか いない場合は 失効しますか? A: 再申請の場合には 申請要件に記載してあるとおり認定者が在籍している必要があります 認定者がいない場合には失効します 更新する場合は 過去 5 年間で3 年以上の期間 臨床実習指導を行っている施設であることが求められます

5 一般社団法人日本作業療法士協会 臨床実習指導者研修制度と臨床実習指導施設認定制度の説明 平成 25 年 12 月 19 日教育部養成教育委員会 1. 作業療法士養成における課題作業療法士養成校で学ぶ学生には 少子化や進学率の上昇及び養成校の増加に伴い 学力が低い学生や社会性が未熟で内面的課題を抱える学生が増え 臨床実習での課題遂行が十分ではなく その到達点が低い学生が増加傾向にあります 2. 臨床実習指導における課題理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則による 臨床実習施設に関する事項を抜粋すると以下の 2 点が該当します (1) 実習指導者は 作業療法に関し相当の経験を有する作業療法士 (OT) とし かつ そのうち少なくとも一人は免許を受けた後 3 年以上業務に従事した者であること (2) 実習施設における実習人員と当該施設の実習指導者数の対比は 2 対 1 程度とすることが望ましいこと一方 実習指導を担う OT の指導に関する知識技術を習得する機会は少なく これらを実習指導者が習得する研修の実施と施設全体で実習指導体制を構築し, 実習指導側と学生双方にとって成果の高まる取り組みが喫緊の課題となり 2 つの制度が平成 25 年度より開始されました 3. 臨床実習指導者研修制度の概要 表 1 参照 4. 臨床実習指導施設認定制度の概要臨床実習指導施設認定制度では 一定の条件を備えた施設が指導を担っている場合には 申請に基づき OT 協会がその施設を認定するものです 認定の要件は 4 点で 1 各養成校と実習施設承諾書を取り交わしてる 2 臨床実習指導者研修全修了者が常勤している 3 申請年度において過去 5 年間で 3 年以上の臨床実習 (6 週間以上 ) の指導を実施 4 表 2 の臨床実習指導体制 ( 組織 ) が明確化されている施設が対象です 表 2 参照

6 表 1 臨床実習指導者研修制度の枠組み 研修対象者目的主な内容 初級研修 1 日 サブ スーパーバイザーを目指す 卒後 1~3 年 自己の臨床を振り返る 臨床実習指導の基礎を理解する ハラスメント リスク管理 コミュニケーション 対人関係論 学生気質 レディネスなど 生涯教育現職者共通研修 作業療法における協業 後輩育成 と 職業倫理 に包含 中級研修 1 日 サブ スーパーバイザー, スーパバイザーを目指す 卒後 3~5 年 臨床実習指導に必要な知識 技術を理解する コーチング法 参加型臨床実習 事例基盤型臨床実習 臨床実習計画の立て方 学生フィードバック方法 症例レポート指導など 上級研修 1 日 スーパーバイザー 臨床実習の管理運営者 卒後 5 年以上 臨床実習指導の管理運営に係る技術を理解する 組織活動 マネジメント コーチング法 全体的管理など 表 2 臨床実習指導体制 ( 組織 ) 確認表 臨床実習受け入れ体制 以下の内容が含まれる 臨床実習の意義や目的を理解し リハビリテーション部門及び作業療法部門として組織的に臨床実習を受け入れ 業務としての位置づけが明確である臨床実習指導者の育成後輩の育成 指導の必要性を理解し 適切な指導ができる指導者の育成を目指している 臨床実習受け入れの調整担当者がいる臨床実習受け入れの調整会議を開催している臨床実習指導に関する会議を開催している臨床実習に関わる関係部門との連絡と調整を行っている以下の内容が含まれている臨床実習指導に関する研修等への参加を計画的に進めている臨床実習指導者会議への参加と報告をしている臨床実習指導者を指導する体制が整っている 確認作業療法士名 :

7 ( 決済欄 ) ( 決済欄 ) 施設長御中 平成年月日一般社団法人日本作業療法士協会会長中村春基教育部長陣内大輔 臨床実習指導施設認定の申請に係るお願い 前略貴施設におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます 平素は ( 一社 ) 日本作業療法士協会の活動に格別のご理解とお引き立てを賜り ありがたく厚く御礼申し上 げます 当協会では 臨床実習のあり方や臨床実習指導者の教育等を重要な課題であり 教育部養成教育委員会において研修会の開催や 臨床実習の手引き の作成 改訂 生涯教育制度共通研修への位置づけなどを推進してきました 特に臨床実習指導者の質の向上が我々作業療法士の今後の発展において非常に重要な課題であるという共通認識の下で 平成 25 年度より臨床実習指導者の更なる知識 技術や教育方法論の発展を目指した 臨床実習指導者研修制度 ( 初級 中級 上級 ) と臨床実習指導に係る施設の社会的評価 認知度を高める 臨床実習施設認定制度 の 2 つの制度を立ち上げました 今般 お願い申しあげるのは 後者 ( 標記 ) の 臨床実習指導施設認定 の申請についてです 医療 保健 福祉領域における専門職の後輩育成では 貴施設の作業療法士も同様に業務の一環として日々臨床業務を行う傍ら臨床実習指導を精力的に取り組まれております こうした状況に対して 当協会が 臨床実習指導施設認定 として一定の条件を兼ね備えて実習指導を担っている施設を認定することで, その施設の社会的評価及び認知度を高めることにつながり 又 臨床実習指導を業務として位置付けることで作業療法士と施設の双方に利点をもたらすものと思われます 以上のようなことから 貴施設の 臨床実習指導施設認定 の申請に際してご配慮いただければ幸いです 今後ともご指導 ご鞭撻を賜りますよう よろしくお願い申し上げます 草々

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