平成 29 年度の災害の発生状況 平成 29 年度は 九州北部豪雨や台風第 21 号などにより浸水被害や土砂災害が発生したほか 震度 5 以上の地震が 8 回発生し 草津白根山や霧島山 ( 新燃岳 ) が噴火する等 全国各地で災害が発生 凡例 水害 主な水害 ( 床上浸水 10 戸以上 ) が発生し

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1 平成 30 年 3 月国土交通省水管理 国土保全局防災課

2 平成 29 年度の災害の発生状況 平成 29 年度は 九州北部豪雨や台風第 21 号などにより浸水被害や土砂災害が発生したほか 震度 5 以上の地震が 8 回発生し 草津白根山や霧島山 ( 新燃岳 ) が噴火する等 全国各地で災害が発生 凡例 水害 主な水害 ( 床上浸水 10 戸以上 ) が発生した地域 5 弱 地震 ( 震度 ) 5 弱 火山噴火 台風経路 ( 日本列島に上陸した台風 ) 土砂災害 主な被災地域 ( 土砂災害発生件数が 50 件以上 ) 7 月 22 日からの梅雨前線に伴う大雨 5 強 草津白根山噴火 1 5 弱 台風第 21 号経路 5 強 1 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 台風第 3 号経路 霧島山 ( 新燃岳 ) 噴火 台風第 18 号経路 主な水害 ( 床上浸水 10 戸以上発生 ) 水害 7 月九州北部豪雨 7 月 7 月 22 日からの梅雨前線に伴う大雨 9 月台風第 18 号 10 月台風第 21 号 5 強 台風第 5 号経路 主な被災地域 福岡県大分県 秋田県 大分県宮崎県香川県鳥取県京都府 和歌山県奈良県三重県京都府大阪府埼玉県 5 弱 5 強 主な土砂災害 ( 土砂災害発生件数が 50 件以上 ) 事象名 主な被災地域 7 月九州北部豪雨福岡県 7 月 7 月 22 日からの梅雨前線に伴う大雨 10 月台風第 21 号 1 10 月 秋田県 神奈川県新潟県 噴火警戒レベル (3 以上 ) の引上げ 霧島山 ( 新燃岳 ) 1 月草津白根山 10 月 5 日噴火警戒レベル 月 11 日噴火警戒レベル 月 23 日 11:05 噴火警戒レベル 月 23 日 11:50 噴火警戒レベル 2 3 噴火警戒レベル 1: 活火山であることに注意噴火警戒レベル 2: 火口周辺規制噴火警戒レベル 3: 入山規制 6 月 6 月 7 月 7 月 7 月 9 月 10 月 3 月 主な地震 ( 震度 5 弱以上発生地域 ) 地震 豊後水道を震源とする地震 長野県南部を震源とする地震 胆振地方中東部を震源とする地震 熊本県阿蘇地方を震源とする地震 鹿児島湾を震源とする地震 秋田県内陸南部を震源とする地震 福島県沖を震源とする地震 西表島付近を震源とする地震 発生震度 5 強 5 強 5 弱 5 弱 5 強 5 強 5 弱 5 弱

3 大和 ( 町 ) 馬責馬場 ( 建 ) 日の出 ( 建 ) 佐賀 ( 気 ) 服巻 ( 建 ) 伊福 ( 建 ) 43 服巻 ( 建 ) 広滝 ( 九 ) 川副 ( 建 ) 田中 ( 県 ) 仁比山 ( 気 ) 神崎 ( 建 ) 背振山 ( 気 ) 三谷 ( 建 ) 神崎 ( 県 ) 大川 ( 建 ) 九千部山 ( 気 ) 九千部 ( 建 ) 39 筑邦 ( 建 ) 38 羽犬塚 ( 気 ) 瀬の下 ( 建 ) 二日市 ( 気 ) 鳥栖 ( 気 ) 久留米 ( 建 ) 三国 ( 県 ) 十楽 ( 建 ) 41 原田 ( 建 ) 福島 ( 県 ) 長延 ( 建 ) 耳納山 ( 気 ) 片の瀬 ( 建 ) 草野 ( 建 ) 29 甘木 ( 気 ) 23 三奈木 ( 気 ) 26 秋月 ( 県 ) 寺内ダム ( 水 ) 江川ダム ( 水 ) 角枝 ( 建 ) 25 吉井 ( 建 ) 27 妹川 ( 建 ) 箸立 ( 水 ) 鳥屋山 ( 気 ) 22 大城 ( 水 ) 20 小塩 ( 気 ) 小石原 ( 水 ) 新川 ( 建 ) 21 夜明 ( 九 ) 田籠 ( 建 ) 19 大行司 ( 気 ) 鶴河内 ( 建 ) 三隈 ( 国 ) 大野 ( 建 ) 3 日田 ( 気 ) 鯛生 ( 建 ) 中津江 ( 気 ) 笹野 ( 建 ) 7 16 日田 ( 建 ) 栃野 ( 建 ) 17 女子畑 ( 九 ) 花月 ( 建 ) 5-2 下筌ダム ( 建 ) 長瀬 ( 九 ) 4 上野田 ( 建 ) 雉谷 ( 建 ) 天ヶ瀬 ( 九 ) 松原ダム ( 建 ) 横畑 ( 建 ) 杖立 ( 建 ) 中原 ( 建 ) 山浦 ( 建 ) 2 小国 ( 九 ) 小国 ( 建 ) 黄川 ( 建 ) 11 中塚 ( 建 ) 万成 ( 建 ) 竹中 ( 建 ) 岳の湯 ( 建 ) 1 星和 ( 建 ) 黒川 ( 建 ) 森 ( 気 ) 森 ( 建 ) 9 10 猪牟田 ( 建 ) 筋湯 ( 建 ) 地蔵原 ( 九 ) 野上 ( 建 ) 筌の口 ( 建 ) 飯田 ( 気 ) 8 長者原 ( 建 ) 滝上 ( 建 ) 寺床 ( 建 ) 千町無田 ( 建 ) 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の被害状況 平成 29 年 7 月九州北部豪雨では 記録的な大雨により浸水や山腹崩壊が発生 河川のはん濫 大量の土砂や流木の流出等により 死者 40 名 行方不明者 2 名 家屋の全半壊等 1,508 棟の甚大な被害が発生 ( 消防庁平成 30 年 1 月 16 日時点 ) 2 等雨量線図 (12 時間雨量 ) 平成 24 年 7 月 3 日洪水 200~300mm : 小石原川流域 : 佐田川流域 : 大肥川流域 : 花月川流域 白枠 : 桂川流域 : 赤谷川等流域 筑後川 hr 桂川流域 赤谷川等流域 平成 24 年 7 月 11~14 日の一連降雨を九州北部豪雨というが ここでは 花月川に大きな被害をもたらした平成 24 年 7 月 3 日洪水と比較 大肥川流域 花月川流域 ~ 50 51~ ~ ~ ~ 項目 状況等 人的被害 死者 40 名 行方不明者 2 名 負傷者 28 名 全壊 325 棟 半壊 1,108 棟 一部破損 75 棟 住家被害家屋浸水 1,795 棟 消防庁 平成 29 年 6 月 30 日からの梅雨前線に伴う大雨及び台風第 3 号による被害状況及び消防機関等の対応状況等について ( 平成 30 年 1 月 16 日 16:00 時点 ) より九州地方の被害を計上 平成 29 年 7 月 5 日洪水 大肥川流域花月川流域 300mm 以上 流木による被害 ( 赤谷川 小河内川合流付近 ) 福岡県朝倉市 大規模な地すべりによる河道閉塞 ( 小野川 ) 大分県日田市 : 小石原川流域 : 佐田川流域 : 大肥川流域 : 花月川流域 白枠 : 桂川流域 : 赤谷川等流域 筑後川 12hr 桂川流域 赤谷川等流域 平成 29 年 7 月 27 日時点 浸水の発生状況 ( 彦山川 ) 福岡県添田町 土石流等の発生状況福岡県東峰村

4 7 月 22 日からの梅雨前線に伴う大雨の概要 7 月 22 日からの梅雨前線により 秋田県で記録的な大雨となり 国管理河川の雄物川沿川では 大仙市をはじめ秋田県内で浸水被害が発生 雄物川中下流部に位置する角館 雄和等の 12 観測所で 24 時間雨量が観測史上最大を記録するなど 多いところで累加雨量が 300 ミリを超える大雨となった 雄物川 ( 国管理区間 ) 沿川の浸水状況 3 累加雨量 300mm を超えた観測所 ( 累加雨量レーダ ) 中森川国交省 ( 米代川 ) 381.0mm 雄和気象庁 ( 雄物川 ) 348.0mm 7 月 22 日 0 時から 23 日 13 時までの 37 時間の累計 浸水面積 平成 29 年 8 月 31 日時点秋田市 8.6km 2 ( 外水 4.8km 2 内水 3.8km 2 ) 大仙市 26.0km 2 ( 外水 15.0km 2 内水 11.0km 2 ) 横手市 1.4km 2 ( 内水 1.4km 2 ) 合計 36.0km 2 ( 外水 19.8km 2 内水 16.2km 2 ) 大仙市の被害状況写真 中村 芦沢地区 寺館大巻地区 寺館大巻地区 浸水家屋数 ( 住家 ) 秋田市 340 戸 ( 外水 194 戸 内水 146 戸 ) 大仙市 699 戸 ( 外水 511 戸 内水 188 戸 ) 合計 1,039 戸 ( 外水 705 戸 内水 334 戸 ) 新波地区 平成 29 年 8 月 31 日時点 中村 芦沢地区 横手気象庁 ( 雄物川 ) 314.0mm 雄物川 雄物川 大清水国交省 ( 子吉川 ) 338.0mm 間倉地区 平成 29 年 7 月 25 日時点

5 台風第 18 号による大雨の概要 台風第 18 号は九州 四国 本州の 3 島に上陸し日本列島を縦断し 西日本を中心に浸水などの甚大な被害が発生 台風第 18 号により 死者 5 名 負傷者 59 名の人的被害が発生 ( 消防庁平成 29 年 9 月 27 日時点 ) 高知県吾川郡仁淀町とりがたやま鳥形山 492.5mm 4 大分県を中心とする大雨 (9 月 17 日 14 時 ) 四国地方の大雨 (9 月 17 日 17 時 ) 気象庁公表資料より作成 沖縄県宮古島市ぐすくべ城辺 567.0mm 大分県臼杵市うすき臼杵 465.5mm 宮崎県宮崎市田野 618.5mm 期間内の総降水量分布図 (9 月 13 日 00 時 ~18 日 24 時 ) 気象庁公表資料より作成 徳浦川 ( 津久見市 ) 番匠川 ( 佐伯市 )

6 台風第 21 号による大雨の概要 台風第 21 号では 近畿地方や東海地方を中心に記録的な大雨となり 大阪府 和歌山県 三重県などで浸水被害が発生 台風第 21 号により 死者 8 名 負傷者 225 名の人的被害が発生 ( 消防庁平成 29 年 11 月 22 日時点 ) 国管理河川 12 水系 18 河川 府県管理河川 102 河川 (22 府県 ) で浸水被害が発生 平成 29 年 11 月 6 日時点 5 台風第 21 号の進路 アメダス期間降水量 (10 月 20 日 12 時 ~23 日 12 時 ) mm 気象庁公表資料より作成 きしがわ紀の川水系貴志川 ( 和歌山県紀の川市 ) うだがわ 淀川水系宇陀川 ( 三重県名張市 )

7 公共土木施設被害の概要 6,000 平成 29 年発生災害における公共土木施設の被害報告は 13,370 箇所 4,239 億円となっている この 10 年では 東日本大震災が発生した H23 年 熊本地震や北海道 東北地方等に一連の台風被害が発生した H28 年に次ぐ 3 番目に大きな被害額となっている 累積被害報告額の推移 ( 億円 ) 25,768 億円 ( 参考 ) 平成 23 年災害 11,165 億円 ( 参考 ) 平成 16 年災害 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 平成 24 年災害 平成 25 年災害 平成 26 年災害 平成 27 年災害 平成 28 年災害 5 カ年平均 (H24~H28) 平成 29 年災害 0 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 ( 億円 ) 26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 国土交通省所管 補正予算当初予算被害報告額 災害復旧関係予算及び被害報告額の経年変化 ( 直轄 + 補助 ) 河川 砂防 海岸 道路 港湾 都市 6

8 九州北部豪雨を踏まえた災害復旧事業の拡充 平成 29 年 7 月九州北部豪雨において土砂災害と洪水被害が甚大であったことに鑑み 福岡県と大分県において災害復旧事業の適用を拡充 7

9 河川の災害復旧助成事業 災害関連事業の箇所を選定する場合には これまでも単独河川のみならず 被害があった複数河川を 1 箇所の事業単位として取り扱ってきたところ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨による被害が甚大であったことに鑑み 災害復旧助成事業 災害関連事業の改良計画策定にあたっては 十分な事業効果が発揮されるよう 下記の事業単位を含め幅広く検討することを改めて周知 改良復旧事業の事業単位 1 支川 + 本川型 支川に本川を含めて災害復旧助成事業 災害関連事業の箇所とするもの 支川 本川 2 水系型 支川が複数ある場合に 水系全体を災害復旧助成事業 災害関連事業の箇所とするもの 支川 A 本川 支川 B 支川 C 3 支川グループ型 支川が複数ある場合に 支川をまとめて災害復旧助成事業 災害関連事業の箇所とするもの 支川 C 支川 B 支川 A 本川 8

10 フェース 被害の把握復旧方針の検討災害復旧工事テックフォースによる支援(閣議決定)激甚災害指定復旧予算決定災害復旧事業への支援公共土木施設被災状況報告書災害査定の実施 査定設計費用の補助 災害査定手続きの効率化公共土木施設の被害額の報告災害発生災害査定官の集中投入による早期の査定実施国交省被災自治体の活動内閣府 災害復旧工事の着手国交省による支援 緊急物資輸送等 住民への情報提供 捜索 救助災害時の緊急対応被災後10 日以内被災後通常2ヶ月以内再度災害防止のための河川整備 国総研等の指導 工事資材確保の支援 応急仮設橋の貸与中期の支援被災地域の復旧財務省被災地域の 1 日も早い復旧に向けた取り組み ( 激甚災害時等 ) 査定設計書の作成公共土木施設の被害報告災害査定申請成功認定災害復旧完了必要な工事の査定前着工応急復旧 二次災害防止の技術指導 高度な技術を要する事業の指導 改良復旧を含めた復旧方針指導 早期の査定申請に向けた指導 土砂災害危険箇所の緊急点検 緊急輸送ルートの道路啓開 排水ポンプ車による浸水緊急排水 防災ヘリによる被害概況調査 リエゾン派遣自治体所管公共土木施設の被災状況調査 改良復旧を含めた復旧方針指導 被災状況調査の技術指導 査定前着工の技術指導災害査定官の現地派遣による激甚災害指定査定前着工災害緊急調査の実施査定設計費用の補助災害査定手続きの効率化災害復旧技術専門家の派遣9

11 TEC-FORCE の派遣 平成 29 年度の災害において派遣した TEC-FORCE( 緊急災害対策派遣隊 ) は 全国の地方整備局等からのべ 5,239 人 日の隊員を派遣し 被害状況調査や被害拡大防止などの技術的な支援を実施 平成 29 年 7 月九州北部豪雨では 全国の地方整備局からテックフォースを派遣し 福岡県 大分県の自治体所管施設約 1,800 箇所の被害状況を調査し自治体へ技術的助言を行い 激甚災害指定の見込み公表の早期化に貢献 さらに 孤立解消に向けた道路啓開を実施し 国道 211 号は 10 日間で緊急車両の通行を確保 また 二次災害防止に向け 約 570 箇所において土砂災害危険箇所の緊急点検等を支援 平成 29 年 7 月九州北部豪雨における主な活動 10 河川構造物の被害状況調査 ( 添田町 ) 首長に調査結果を報告 ( 朝倉市 ) 国道 211 号の道路啓開 ( 東峰村 ) 斜面崩壊箇所の調査 ( 日田市 )

12 TEC-FORCE の派遣 平成 29 年度派遣数 ( 平成 30 年 3 月時点速報値 ) 派遣総数 のべ 5,239 人 日 派遣台数 のべ 2,614 台 日 6 月 30 日からの梅雨前線に伴う大雨等 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 7 月 22 日からの梅雨前線に伴う大雨 派遣隊員の活動員数 ( のべ人 日 ) 派遣台数 ( のべ台 日 ) ,095 1, 台風第 5 号 年度別派遣隊員の活動員数 ( 平成 29 年 3 月点速報値 ) 派遣のべ隊員数 ( 人 日 ) 派遣回数 ( 回 ) 25,000 23, , 回 15,305 15, 回 11 回 10 回 10,000 9 回 10 5,000 7 回 6,137 5 回 4,497 5,239 4 回 4 回 3 回 3, ,894 1,248 1, 月 24 日からの大雨等 8 8 派遣年度 台風第 18 号 主な災害における TEC-FORCE 派遣状況 霧島山 ( 新燃岳 ) の噴火 6 60 H29 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 H28 台風第 10 号 4,095 3,524 のべ派遣人数 ( 人 日 ) 台風第 21 号 熊本地震 10,912 台風第 22 号 H27 H26 関東 東北豪雨広島土砂災害 2,587 2,523 1 月 22 日からの大雪 H25 台風第 26 号台風第 18 号 1,309 1,237 草津白根山噴火 H24 山口 島根豪雨九州北部豪雨 2,011 1,035 北陸 ( 福井 ) の大雪 H23 H22 台風第 12 号 東日本大震災 5,185 18,115 合計 5,239 2,614 H20 岩手 宮城内陸地震 1, ,000 10,000 15,000 20,000

13 災害緊急調査の実施 早期に災害復旧事業を着手できるよう本省災害査定官を現地に派遣し 災害緊急調査を実施 今年度は 福岡県 大分県 秋田県に複数回派遣を実施 災害査定官が被災箇所の現地へ赴き 災害復旧の迅速化に向け 被災自治体に対し復旧方針 工法等の技術的支援 助言を行うとともに 現地の状況に応じて再度災害防止のための改良復旧の提案などを実施 12

14 査定前着工(現場確認できる写真など)被災状況の記録災害発生(必要な工事の実施)査定前着工(写真等で被害状況を確認)災害査定災害復旧事業の実施被災地の早期復旧査定前着工の実施事例災害復旧事業による補助対象道路の損傷について査定を待たずに応急工事を実施し 早期に仮設道路を設置河岸の欠壊について 拡大防止のために大型土のうで対策を実施 査定前着工は 施設管理者の判断で実施可能 被災された住民の方々の安心 安全のためにも迅速な対応が必要であり 応急工事や本復旧工事については 被災直後から着工可能 なお 災害査定前の復旧工事についても 現場確認できる写真など被災状況を記録しておくことで 災害復旧事業による補助対象となる 13

15 激甚災害の指定 国民経済に著しい影響を及ぼし 地方財政の負担の緩和等を行うことが特に必要と認められる場合 激甚災害に指定 災害名及び適用措置等を政令で指定 ( 閣議決定 ) 具体的な適用措置 災害復旧事業等( 河川 道路 公営住宅等 ) に係る国庫補助率を1~2 割程度嵩上げ 平成 29 年局地激甚災害指定 ( 公共土木施設等関係 ) 14 災害名期間主な被災地区分対象閣議決定日 風浪 4 月 18 日北海道年度末北海道奥尻町 H30 年 3 月 9 日 福岡県朝倉市 東峰村 添田町早期 H29 年 8 月 8 日大分県日田市梅雨前線豪雨 ( 九州北部豪雨を含む ) 6 月 7 日 ~7 月 27 日福岡県 大分県広島県北広島町年度末長崎県壱岐市 H30 年 3 月 9 日熊本県南小国町 水上村台風第 5 号 8 月 4 日 ~8 日鹿児島県年度末鹿児島県大和村 宇検村 H30 年 3 月 9 日 豪 雨 8 月 11 日 ~19 日 兵庫県 年度末 兵庫県市川町 H30 年 3 月 9 日 早期 京都府伊根町大分県津久見市 H29 年 10 月 20 日 台風第 18 号 9 月 15 日 ~19 日 京都府 大分県 北海道島牧村 年度末 熊本県山都町宮崎県五ヶ瀬町 H30 年 3 月 9 日 宮城県山元町 台風第 21 号 10 月 21 日 ~23 日 三重県 奈良県 年度末 長野県売木村三重県熊野市 H30 年 3 月 9 日 奈良県五條市 山添村 下市町 黒滝村 本激 ( 激甚災害 ) は全国を対象 局激 ( 局地激甚災害 ) は市町村を対象 主務は内閣府

16 災害査定の効率化 ( 簡素化 ) 被災自治体の災害査定に要する業務等を大幅に縮減し 早期に災害査定を行い 復旧事業に着手することで 被災地の早期復旧を支援するために 災害査定の効率化 ( 簡素化 ) を実施 効率化 ( 簡素化 ) 項目 通 常 平成 29 年 10 月 21 日から 10 月 23 日までの間の暴風雨 ( 台風第 21 号 ) 奈良県 三重県 和歌山県 大阪府 新潟県 京都府 福井県 富山県 平成 29 年 9 月 15 日から 9 月 19 日までの間の暴風雨及び豪雨 ( 台風第 18 号 ) 京都府 兵庫県 鳥取県 岡山県 香川県 愛媛県 大分県 平成 29 年 6 月 7 日から 7 月 27 日までの間の豪雨及び暴風雨 秋田県 平成 29 年梅雨前線豪雨等 ( 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 ) 福岡県 大分県 新潟県 石川県 広島県 長崎県 15 机上査定額 採択保留額 設計図書の簡素化 3 百万円未満 4 億円未満 - 9 百万円以下奈良県 三重県 和歌山県 大阪府 新潟県 京都府 福井県 富山県 1 千万円以下大分県 9 百万円以下京都府 愛媛県 8 百万円以下鳥取県 6 百万円以下兵庫県 香川県 4 百万円以下岡山県 1 千万円以下秋田県 3 千 5 百万円以下福岡県 1 千万円以下大分県 1 千万円以下新潟県 8 百万円以下石川県 7 百万円以下広島県 5 百万円以下長崎県 億円未満 6 億円未満 奈良県 三重県 大阪府 福井県 和歌山県 富山県 大分県秋田県福岡県 大分県

17 査定設計委託費の補助 ( 激甚災害等 ) 以下 1 または 2 の査定設計に要した委託費等の費用の 1/2 を補助する 1 特に被害が激甚であると認められる災害 ( 激甚災害等 ) の箇所 ( 補助対象限度額あり ) 2 地すべり対策工事 橋梁 トンネル等工事で特殊工法等を実施する箇所のうち 委託費等の額が 500 万円以上で決定工事費に対する割合が 7% 以上のもの 公共土木施設災害復旧事業査定設計委託費等補助の対象範囲 ( 委託費等対象範囲 ) 16 被災 ( 設計 ) 被害調査 現地測量 復旧工法検討 復旧工法設計図 数量計算 工事費の積算 調査及び試験 構造物の応力計算 設計書 査定申請

18 災害復旧技術専門家の派遣 大規模災害発生時に 地方公共団体等からの要請に基づいて ( 公社 ) 全国防災協会から 災害復旧技術専門家 を現地に派遣し 災害復旧活動の支援 助言を実施 ( 初回は無償 ) 本年度は福岡県 大分県 秋田県 島根県の複数自治体に災害復旧技術専門家を派遣 災害査定申請の迅速化に向け 査定準備に関する技術的支援を実施 測量や被災原因調査に関する技術的支援や助言 復旧工事実施に向けた具体的な工法指導等を実施 17

19 防災ポータル 東京オリ パラの開催を支えるため 国土交通省及び各関係機関の情報提供ツールを一元化し 多言語化やスマートフォン対応により 海外や国内に対して平時から容易に防災情報等を入手できるよう ポータルサイトを開設 ( 平成 29 年 8 月 ) Safety tips 東京防災 TEC-FORCE 等 防災に役立つ 75 サイトを見やすくカテゴライズしてひとまとめにし 英語 中国語 ( 繁体 簡体 ) 韓国語の 4 ヵ国に対応 18

20 ハザードマップポータルサイト 〇災害から命を守るためには 身のまわりにどんな災害が起きる危険性があるのか どこへ避難すればよいのか 事前に備えておくことが重要 国土交通省では 防災に役立つ様々なリスク情報や全国の市町村が作成したハザードマップを より便利により簡単に活用できるようにするため ハザードマップポータルサイトを公開中 わがまちハザードマップ 重ねるハザードマップ ( 平成 26 年 6 月 ~) ( 平成 19 年 4 月 ~) 防災に役立つ様々なリスク情報を 1 つの地図上に重ねて表示 全国各市町村のハザードマップを検索 洪水浸水想定 洪水ハザードマップ 19 土砂災害危険箇所 津波浸水想定 1 市区町村名を選択 2 ハザードマップの種類を選択 土砂災害ハザードマップ 津波ハザードマップ 洪水土砂災害津波 ピクトグラムから選択 重ねたい情報をパネルから選択 洪水浸水想定 + 津波浸水想定 火山防災マップ 高潮ハザードマップ 国土交通省ハザードマップポータルサイト ハザードマップ 検索

21 こちらも是非ご覧下さい 国土交通省の防災に関する情報提供について 国土交通省の南海トラフ巨大地震 首都直下地震対策 防災ポータル (2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会開催に向けた首都直下地震対策ポータルサイト ) 国土交通省の水災害に関する防災 減災対策 国土交通省ハザードマップポータルサイト 統合災害情報システム (DiMAPS) TEC-FORCE フォトギャラリー 水害時の対応に係る市町村向け啓発ビデオ 防災教育ポータル 国土交通省水管理 国土保全局防災課 東京都千代田区霞が関 Tel: 竜巻による家屋の損壊やコンテナの散乱 ( 埼玉県 9 月 )

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untitled 1 29122 1. 捗 2. 3. 1. 捗 2 捗 241128 捗 25% (km) 2 4 34.8/141.1km 6 8 H28 1 H28 H28 捗 19% 9.7/51.9km (km) 1 2 3 4 5 H28 H28 H28 H24H27 (km) 1 2 3 4 5 H24H27 S47H27 2 4 6 8 1 H28 捗 捗 捗 12% 7.1/58.km H24H27

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