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ゆみかよせ
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1 資料編資料 1 感染症法による疾病類型資料 2 広島県感染症発生動向調査年別患者報告数 ( 一 ~ 五類全数 ) 資料 3 資料 4 資料 5 資料 6 資料 7 定期予防接種の種類及び対象者特定病原体等一覧感染症の分類用語の解説感染症指定医療機関等位置図 41

2 資料 1 感染症法による疾病類型感染症類型感染症名等主な対応措置医療体制医療費公費負担一類感染症エボラ出血熱クリミアコンゴ出血熱痘そう, 南米出血熱ペスト, マールブルグ病ラッサ熱原則入院特定業務への就業制限消毒等の対物措置第一種感染症指定医療機関都道府県知事が指定各都道府県に1か所二類感染症三類感染症四類感染症五類感染症急性灰白髄炎結核, ジフテリア重症急性呼吸器症候群 ( 病原体が SARS コロナウイルスであるものに限る ) 鳥インフルエンザ (H5N1) コレラ, 細菌性赤痢腸管出血性大腸菌感染症腸チフス, パラチフス E 型肝炎,A 型肝炎, 黄熱 Q 熱, 狂犬病, 炭疽鳥インフルエンザ ( 鳥インフルエンザ (H5N1) を除く ) ボツリヌス症, マラリア, 野兎病その他政令で定める感染症インフルエンザ ( 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く ) ウイルス性肝炎 (E 型肝炎,A 型肝炎を除く ) クリプトスポリジウム症後天性免疫不全症候群性器クラミジア感染症梅毒, 麻しんメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症その他厚生労働省令で定める感染症状況に応じて入院特定業務への就業制限消毒等の対物措置特定業務への就業制限消毒等の対物措置動物の措置を含む消毒等の対物措置感染症発生状況の収集, 分析とその結果の公開, 提供第二種感染症指定医療機関都道府県知事が指定二次医療圏に 1 か所一般の医療機関医療保険適用自己負担分は公費負担 ( 入院自己負担なし ) 医療保険適用 ( 自己負担あり ) 新型インフルエンザ等感染症新型インフルエンザ ( 新たに人から人に伝染する能力を有するウイルスを病原体とするインフルエンザで, 一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから, 全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいう ) 再興型インフルエンザ ( かつて世界的規模で流行したインフルエンザでその後流行することなく長期間が経過しているものとして厚生労働大臣が定めるものが再興したものであって, 一般に現在の国民の大部分が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから, 全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものをいう ) 状況に応じて入院消毒等の対物処理外出自粛の要請特定業務への就業制限第二種感染症指定医療機関全額公費負担新感染症指定感染症人から人に伝染すると認められる疾病であって, 既知の感染症と症状等が明らかに異なり, その伝染力及び罹患した場合の重篤度から判断した危険性が極めて高い感染症一類から三類感染症以外の既知の感染症であって, 政令で 1 年間に限定して指定する感染症 [ 当初 ] 都道府県知事が, 厚生労働大臣の技術的指導助言を得て個別に応急対応 ( 緊急の場合は, 厚生労働大臣が都道府県知事に指示 ) [ 政令指定後 ] 政令で症状等の要件指定した後に一類感染症に準じた対応一 ~ 三類感染症に準じた入院対応や消毒等の対物措置を実施 ( 適用する規定は政令で規定 ) 特定感染症指定医療機関 ( 国が指定全国に 3 か所 ) 一 ~ 三類感染症に準じた措置全額公費負担 ( 医療保険適用なし ) 医療保険適用残額は公費負担 ( 入院自己負担なし ) 42

3 資料 2 広島県感染症発生動向調査年別患者報告数 ( 一 ~ 五類全数 ) 一類感染症疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 エボラ出血熱クリミアコンゴ出血熱痘そう南米出血熱ペストマールブルグ病ラッサ熱 H から届出対象 2 H から届出対象二類感染症疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 急性灰白髄炎結核ジフテリア重症急性呼吸器症候群鳥インフルエンザ (H5N1) H から届出対象,H13~18 は結核予防法に基づく新規登録患者数 4 H から届出対象,H から一類二類 5 H から二類へ追加三類感染症疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 コレラ細菌性赤痢腸管出血性大腸菌感染症腸チフスパラチフス H 二類三類四類感染症疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 E 型肝炎ウエストナイル熱 A 型肝炎エキノコックス症黄熱オウム病オムスク出血熱回帰熱キャサヌル森林病 Q 熱

4 疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 狂犬病コクシジオイデス症サル痘腎症候性出血熱西部ウマ脳炎ダニ媒介脳炎炭疽つつが虫病デング熱東部ウマ脳炎鳥インフルエンザ (H5N1 除く ) 8, ニパウイルス感染症日本紅斑熱日本脳炎ハンタウイルス肺症候群 B ウイルス病鼻疽ブルセラ症ベネズエラウマ脳炎ヘンドラウイルス感染症発しんチフスボツリヌス症マラリア野兎病ライム病リッサウイルス感染症リフトバレー熱類鼻疽レジオネラ症レプトスピラ症ロッキー山紅斑熱 H から届出対象 8 H から届出対象 9 H から届出対象 10 H から H5N1 を除く 44

5 五類感染症疾病名 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 アメーバ赤痢ウイルス肝炎 (E 型,A 型除く ) 急性脳炎クリプトスポリジウム症クロイツフェルトヤコブ病劇症型溶血性レンサ球菌感染症後天性免疫不全症候群ジアルジア症髄膜炎菌性髄膜炎先天性風しん症候群梅毒破傷風バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症バンコマイシン耐性腸球菌感染症風しん麻しん H から E 型及び A 型を除く 12 H から定点全数 13 H から届出対象 14 H から定点全数 ( 注 )H21 以前は感染症発生動向調査事業年報による H22 は,H 現在の速報値による 45

6 資料 3 定期予防接種の種類及び対象者疾病接種対象者一類疾病発生及びまん延を予防することを目的として, 予防接種を行う疾病ジフテリア百日せき破傷風急性灰白髄炎麻しん 1 期生後 3 月から生後 90 月に至るまでの間にある者 2 期 11 歳以上 13 歳未満の者生後 3 月から生後 90 月に至るまでの間にある者 1 期生後 3 月から生後 90 月に至るまでの間にある者 2 期 11 歳以上 13 歳未満の者生後 3 月から生後 90 月に至るまでの間にある者 1 期生後 12 月から生後 24 月に至るまでの間にある者 2 期 5 歳以上 7 歳未満の者であって, 小学校就学の始期に達する日の 1 年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者 3 期 13 歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者 4 期 18 歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者風しん 1 期生後 12 月から生後 24 月に至るまでの間にある者 2 期 5 歳以上 7 歳未満の者であって, 小学校就学の始期に達する日の 1 年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者 3 期 13 歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者 4 期 18 歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者日本脳炎結核 1 期生後 6 月から生後 90 月に至るまでの間にある者 2 期 9 歳以上 13 歳未満の者生後 6 月に至るまでの間にある者地理的条件, 交通事情, 災害の発生その他の特別の事情により, やむを得ないと認められる場合には, 結核に係る定期の予防接種の対象者は, 生後 1 歳に至るまでの間にある者とする注 ) 麻しん及び風しんの 3 期と 4 期は, 平成 20 年度から平成 24 年度までの 5 年間に限って実施二類疾病個人の発病又はその重症化を防止し, 併せてこれによりそのまん延の予防に資することを目的として, この法律の定めるところにより予防接種を行う疾病インフルエンザ 1 65 歳以上のもの 2 60 歳以上 65 歳未満の者であって, 心臓, じん臓若しくは呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有するものとして厚生労働省令で定めるもの 46

7 資料 4 特定病原体等一覧対象病原体等病原体等の名称疾病の名称 BSL 一種病原体等ガナリトウイルスアレナウイルス属サビアウイルスチャパレウイルス南米出血熱 4 フニンウイルスマチュポウイルスアレナウイルス属ラッサウイルスラッサ熱 4 エボラウイルス属アイボリーコーストエボラウイルスザイールウイルスブンディブギョエボラウイルスエボラ出血熱 4 スーダンエボラウイルスレストンエボラウイルスオルソポックスウイルス属バリオラウイルス ( 別名痘そうウイルス ) 痘そう 4 ナイロウイルス属クリミアコンゴヘモラジックフィーバーウイルス ( 別名クリミアコンゴ出血熱ウイルス ) クリミアコンゴ出血熱 4 マールブルグウイルス属レイクビクトリアマールブルグウイルスマールブルグ病 4 二種病原体等エルシニア属ペスティス ( 別名ペスト菌 ) ペスト 3 クロストリジウム属ボツリヌム ( 別名ボツリヌス菌 ) ボツリヌス症 2 コロナウイルス属 SARSコロナウイルス重症急性呼吸器症候群 3 ( 病原体が SARS コロナウイルス ) バシラス属アントラシス ( 別名炭疽菌 ) 炭疽 3 フランシセラ属ツラレンシス ( 別名野兎病菌 )( 亜種ツラレンシス及びホルアークティカ ) 野兎病 3 ボツリヌス毒素ボツリヌス症 2 三種病原体等アルファウイルス属イースタンエクインエンセファリティスウイルス ( 別名東部ウマ脳炎ウイルス ) 東部ウマ脳炎 3 アルファウイルス属ウエスタンエクインエンセファリティスウイルス ( 別名西部ウマ脳炎ウイルス ) 西部ウマ脳炎 3 アルファウイルス属ベネズエラエクインエンセファリティスウイルス ( 別名ベネズエラウマ脳炎ウイルス ) ベネズエラウマ脳炎 3 オルソポックスウイルス属モンキーポックスウイルス ( 別名サル痘ウイルス ) サル痘 2 コクシエラ属バーネッティイ Q 熱 3 コクシディオイデス属イミチスコクシジオイデス症 3 シンプレックスウイルス属 Bウイルス Bウイルス病 3 バークホルデリア属シュードマレイ ( 別名類鼻疽菌 ) 類鼻疽 3 バークホルデリア属マレイ ( 別名鼻疽菌 ) 鼻疽 3 ハンタウイルス属アンデスウイルスシンノンブレウイルスニューヨークウイルスハンタウイルス肺症候群 3 バヨウウイルスブラッククリークカナルウイルスラグナネグラウイルスハンタウイルス属ソウルウイルスドブラバーベルグレドウイルスハンタンウイルスプーマラウイルス腎症候性出血熱 3 47

8 対象病原体等病原体等の名称疾病の名称 BSL フレボウイルス属リフトバレーフィーバーウイルス ( 別名リフトバレー熱ウイルス ) リフトバレー熱 3 フラビウイルス属オムスクヘモラジックフィーバーウイルス ( 別名オムスク出血熱ウイルス ) オムスク出血熱 3 フラビウイルス属キャサヌルフォレストディジーズウイルス ( 別名キャサヌル森林病ウイルス ) キャサヌル森林病 3 フラビウイルス属ティックボーンエンセファリティスウイルス ( 別名ダニ媒介脳炎ウイルス ) ダニ媒介脳炎 3 ブルセラ属アボルタス ( 別名ウシ流産菌 ) カニス ( 別名イヌ流産菌 ) ブルセラ症 3 スイス ( 別名ブタ流産菌 ) メリテンシス ( 別名マルタ流産菌 ) ヘニパウイルス属ニパウイルスニパウイルス感染症 3 ヘニパウイルス属ヘンドラウイルスヘンドラウイルス感染症 3 マイコバクテリウム属ツベルクローシス ( 別名結核菌 )( イソニコチン酸ヒドラジ結核 3 ド及びリファンピシンに対し耐性を有するものに限る ) リケッチア属ジャポニカ ( 別名日本紅斑熱リケッチア ) 日本紅斑熱 3 リケッチア属ロワゼキイ ( 別名発しんチフスリケッチア ) 発しんチフス 3 リケッチア属リケッチイ ( 別名ロッキー山紅斑熱リケッチア ) ロッキー山紅斑熱 3 リッサウイルス属レイビーズウイルス ( 別名狂犬病ウイルス ) 狂犬病 2 レイビーズウイルス ( 別名狂犬病ウイルス ) のうち固定毒株 ( 弱毒株 ) 四種病原体等インフルエンザウイルスA 属インフルエンザAウイルス ( 血清亜型がH2N2のものでインフルエンザ 2 新型インフルエンザ等感染症の病原体を除く ) インフルエンザAウイルス ( 血清亜型がH5N1 又はH7N7 3 インフルエンザウイルスA 属のもので新型インフルエンザ等感染症の病原体を除く ) 鳥インフルエンザインフルエンザAウイルス ( 血清亜型がH5N1 又はH7N7 2 のもので新型インフルエンザ等感染症の病原体を除く ) のうち弱毒株インフルエンザウイルスA 属インフルエンザAウイルス ( 新型インフルエンザ等感染新型インフルエンザ等 3 症の病原体 ) 感染症エシェリヒア属コリー ( 別名大腸菌 )( 腸管出血性大腸菌に限る ) 腸管出血性大腸菌感染症 2 エンテロウイルス属ポリオウイルス急性灰白髄炎 2 クラミドフィラ属シッタシ ( 別名オウム病クラミジア ) オウム病 2 クリプトスポリジウム属パルバム ( 遺伝子型がⅠ 型,Ⅱ 型のもの ) クリプトスポリジウム症 2 サルモレラ属エンテリカ ( 血清亜型がタイフィのもの ) 腸チフス 3 サルモレラ属エンテリカ ( 血清亜型がパラタイフィAのもの ) パラチフス 3 シゲラ属 ( 別名赤痢菌 ) ソンネイデイゼンテリエ細菌性赤痢 2 フレキシネリーボイデイビブリオ属コレラ ( 別名コレラ菌 ) ( 血清型がO1,O139 のもの ) コレラ 2 フラビウイルス属イエローフィーバーウイルス ( 別名黄熱ウイルス ) 黄熱 3 フラビウイルス属ウエストナイルウイルスウエストナイル熱 3 フラビウイルス属デングウイルスデング熱 2 フラビウイルス属ジャパニーズエンセファリティスウイルス ( 別名日本脳炎ウイルス ) 日本脳炎 2 マイコバクテリウム属ツベルクローシス ( 別名結核菌 ) ( 多剤耐性結核菌を除く ) 結核 3 志賀毒素細菌性赤痢, 腸管出血 2 性大腸菌感染症等 48

9 資料 5 感染症の分類区分疾病名区分疾病名一類エボラ出血熱五類アメーバ赤痢クリミアコンゴ出血熱ウイルス性肝炎 (E 型肝炎及びA 型肝炎を除く ) ( 全数 ) 痘そう急性脳炎 ( ウエストナイル脳炎, 西部ウマ脳炎, タニ媒介脳炎, 東部ウマ南米出血熱脳炎, 日本脳炎, ヘネスエラウマ脳炎及びリフトハレ- 熱を除く ) ペストクリプトスポリジウム症マールブルグ病クロイツフェルトヤコブ病ラッサ熱劇症型溶血性レンサ球菌感染症ニ類急性灰白髄炎後天性免疫不全症候群結核ジアルジア症ジフテリア髄膜炎菌性髄膜炎重症急性呼吸器症候群 ( 病原体がSARSコロナウイルスであるものに限る ) 先天性風しん症候群鳥インフルエンザ (H5N1) 梅毒三類コレラ破傷風細菌性赤痢バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症腸管出血性大腸菌感染症バンコマイシン耐性腸球菌感染症腸チフス風しんパラチフス麻しん四類 E 型肝炎五類 RSウイルス感染症ウエストナイル熱 ( ウエストナイル脳炎を含む ) ( 定点 ) 咽頭結膜熱 A 型肝炎 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎エキノコックス症感染性胃腸炎黄熱水痘オウム病手足口病オムスク出血熱伝染性紅斑回帰熱突発性発しんキャサヌル森林病百日咳 Q 熱ヘルパンギーナ狂犬病流行性耳下腺炎コクシジオイデス症サル痘インフルエンザ ( 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く ) 腎症候性出血熱急性出血性結膜炎西部ウマ脳炎流行性角結膜炎ダニ媒介脳炎細菌性髄膜炎炭疽無菌性髄膜炎チクングニア熱マイコプラズマ肺炎つつが虫病クラミジア肺炎 ( オウム病を除く ) デング熱性器クラミジア感染症東部ウマ脳炎性器ヘルペスウイルス感染症鳥インフルエンザ ( 鳥インフルエンザ (H5N1) を除く ) 尖圭コンジローマニパウイルス感染症淋菌感染症日本紅斑熱メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症日本脳炎ペニシリン耐性肺炎球菌感染症ハンタウイルス肺症候群薬剤耐性緑膿菌感染症 Bウイルス病薬剤耐性アシネトバクター感染症鼻疽ブルセラ症ベネズエラウマ脳炎ヘンドラウイルス感染症発しんチフスボツリヌス症マラリア野兎病ライム病リッサウイルス感染症リフトバレー熱類鼻疽レジオネラ症レプトスピラ症ロッキー山紅斑熱 49

10 資料 6 用語の解説陰圧病床用語解説院内感染を防ぐために, 病室の内部の気圧をその外部の気圧より低くすることによって, 外部に感染症の病原体を拡散させないようにしている病床のことであり, 空気感染を起こす感染症 ( 例 : 麻疹, 水痘, 結核など ) の入院医療を行う際に, 院内感染対策として重要になるインフルエンザウエストナイル熱 HIV (Human immunodeficiency virus) エピデミックインフルエンザは, インフルエンザウイルスによる感染症で, 原因となっているウイルスの抗原性の違いから,A 型,B 型,C 型に大きく分類される A 型はさらに, ウイルスの表面にある赤血球凝集素 (HA) とノイラミニダーゼ (NA) という,2 つの糖蛋白の抗原性の違いにより亜型に分類される ( いわゆる A/ ソ連型 (H1 N1),A/ 香港型 (H3N2) というのは, これらの亜型を指す ) ウエストナイルス熱はウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されることにより感染するアフリカ, 西アジア, 中東, ヨーロッパ, アメリカ等広範囲で発生している感染者のうち,2 割程度がウエストナイル熱になると考えられており, 発熱, 頭痛, 筋肉痛や, 時に発疹, リンパ節の腫れが見られるが, 症状は軽度であるウエストナイル脳炎になり重症化すると, 激しい頭痛, 意識障害, 痙攣, 筋力低下, 麻痺などを示すウエストナイル熱は, 四類感染症全数把握疾患に該当する疾患であり, 診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る患者, 無症状病原体保有者のいずれであっても届け出は必要であるヒト免疫不全ウイルス HIV にヒトが感染すると, 免疫に関与している特定のリンパ球に感染し, 破壊することにより, ヒトの免疫機能を低下させるこのため, 感染者は, 時間の経過とともに通常の健康なヒトでは病気にならないような病原体でも病気を引き起こされるようになる ( 日和見感染症 ) HIV 感染者は, 国で指定された日和見感染症を発症した時点でエイズ (AID S: 後天性免疫不全症候群 ) になったとみなされる感染症の流行形態は, その規模に応じてエンデミック, エピデミック, パンデミックの 3 つに分類されるエピデミックは, エンデミック ( 一定の地域に一定の罹患率で, または一定の季節的周期で繰り返される状態予測は可能で他の地域には広がらない ) の範囲を超えて, 急激に社会的に流行していく状態を示すエボラ出血熱感染症協力医療機関エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患であり, ラッサ熱, マールブルグ病, クリミアコンゴ出血熱とともに, ウイルス性出血熱の一疾患である最も重要な特徴は, 血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染が拡大し, 多数の死者を出す流行を起こすことであり, しばしば注目を浴びているエボラ出血熱は一類感染症に定められており, 診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る疑似症患者, 患者, 無症状病原体保有者のいずれであっても届け出は必要である平成 11 年に感染症法が施行された際に, 地域の感染症医療を補う医療機関として, 協力可能な施設を本県が独自に定めたものその後, 平成 15 年にアジアを中心に SARS が流行した際に, 外来医療を確保する目的で, 協力を要請したまた, 感染症法に規定された疾患に加え, 新型インフルエンザ等, 新たに発生する感染症の外来医療を担う医療機関として, 感染症協力医療機関 ( 発熱外来 ) とした H に決定された国の新型インフルエンザ対策行動計画では, 発熱外来が帰国者接触者外来に変更されている 50

11 用語解説感染症指定医療機関感染症の診査に関する協議会感染症発生動向調査サーベイランス感染症病床帰国者接触者外来帰国者接触者相談センター抗インフルエンザウイルス薬 SARS ( 重症急性呼吸器症候群 ) 指定届出機関感染症法に規定する特定感染症指定医療機関, 第一種感染症指定医療機関, 第二種感染症指定医療機関及び結核指定医療機関のこと * 特定感染症指定医療機関 : 新感染症の所見がある者又は一類感染症, 二類感染症若しくは新型インフルエンザ等感染症の患者の入院を担当させる医療機関として厚生労働大臣が指定した病院 * 第一種感染症指定医療機関 : 一類感染症, 二類感染症又は新型インフルエンザ等感染症の患者の入院を担当させる医療機関として都道府県知事が指定した病院 * 第二種感染症指定医療機関 : 二類感染症又は新型インフルエンザ等感染症の患者の入院を担当させる医療機関として都道府県知事が指定した病院 * 結核指定医療機関 : 結核患者に対する適正な医療を担当させる医療機関として都道府県知事が指定した病院若しくは診療所 ( これらに準ずるものとして政令で定めるものを含む ) 又は薬局感染症法第 24 条に基づき, 各保健所に設置する入院の勧告や, 入院期間の延長等について審議を行う感染症法第 14 条に基づいて行われる感染症の発生状況の調査のこと疾病を予防し有効な対策を確立する目的で, 疾病の発生状況などを継続的に監視することをいい, 具体的には, 患者の発生状況, 病原体の分離状況, 免疫の保有状況などの情報収集, 解析を継続的に行うこと病床は, 医療法によって, 一般病床, 療養病床, 精神病床, 感染症病床, 結核病床に区別されている感染症病床とは, 感染症法に規定する新感染症, 一類感染症, 二類感染症及び新型インフルエンザ等感染症などの患者を入院させるための病床である新型再興型インフルエンザが感染症法の新型インフルエンザに類別された際に, 新型インフルエンザ発生国からの帰国者や国内患者の濃厚接触者であって, 発熱呼吸器症状等を有する者を対象とした外来新型再興型インフルエンザが感染症法の新型インフルエンザに類別された際に, 新型インフルエンザ発生国からの帰国者や国内患者の濃厚接触者であって, 発熱呼吸器症状等を有する者から, 電話で相談を受け, 帰国者接触者外来の紹介をするための相談センターインフルエンザウイルスの増殖を特異的に阻害することによって, インフルエンザの症状を軽減する薬剤ノイラミニダーゼ阻害剤は抗インフルエンザウイル薬の一つであり, ウイルスの増殖を抑える効果がある中国広東省で最初の症例が起こったとされる, 新型コロナウイルスの SARS コロナウイルスが原因の, 新しく発見された感染症で,2003 年に世界中で大きな流行が発生した SARS を発症している人や,SARS コロナウイルスとの密接な接触後, 通常 2 ~10 日 ( 平均 5~6 日 ) たって,38 以上の急な発熱, 咳, 息切れ, 呼吸困難などインフルエンザのような症状がみられる前回の流行時のまとめでは,SARS の可能性があると診断されたケースのうち,80~90% は発症後 6~7 日で症状が改善し回復し,10~20% は呼吸不全など重症化している感染症法に規定する五類感染症のうち厚生労働省令で定めるもの又は二類感染症, 三類感染症, 四類感染症若しくは五類感染症の疑似症のうち厚生労働省令で定めるものの発生の状況の届出を担当させる病院又は診療所のこと 51

12 用語解説 CDC ( 米国疾病管理予防センター ) 症例定義新型インフルエンザ咳エチケット積極的疫学調査多剤耐性結核感染症情報センターチクングニア熱定期予防接種トリアージアメリカ合衆国ジョージア州アトランタにあるアメリカ合衆国保健社会福祉省所管の感染症対策の総合研究所感染症専門医, 感染制御専門薬剤師, 獣医師, 感染症対策看護師等のパーソンミックスの組織であり, 全世界中の感染症に関する情報収集, パンデミック等にかかる事案対応, ガイドライン等の医療関係者に対する情報提供等が一元的に行われているわが国においても, 業務の参考として活用されているガイドラインも多いそれぞれの病気に対して症例を定めたもの新たにヒトからヒトに感染する能力を有することとなったインフルエンザウイルスを病原体とする人の感染症のインフルエンザをいう毎年流行を繰り返す季節性のインフルエンザとはウイルスの抗原性が大きく異なり, ほとんどの人が, そのウイルスに対する免疫を獲得していないため, ウイルスが人から人へ効率よく感染し, 急速かつ大規模なまん延を引き起こし, 世界的大流行 ( パンデミック ) となるおそれがある感染症を他人にうつさないように心がける次のようなマナーのこと咳くしゃみの際は, ハンカチティッシュなどで口と鼻を押さえ, 他の人から顔をそむけ 1m 以上離れる鼻汁痰などを含んだティッシュをすぐに蓋付きの廃棄物箱に捨てられる環境を整える咳をしている人はマスクを着用し, 他の人への感染を防ぐ感染症法第 15 条に基づき, 感染症の発生を予防し, 又は感染症の発生の状況, 動向及び原因を明らかにするために必要がある場合に行う調査少なくとも主たる治療薬であるイソニコチン酸ヒドラジド (INH) とリファンピシン (RFP) の 2 剤に耐性の結核菌を多剤耐性結核菌といい, 治療が難しくなる感染症法に基づく感染症発生動向調査の実施体制を整備するために定められた感染症発生動向調査事業実施要綱 ( 平成 11 年 3 月 19 日健医発第 458 号厚生省保健医療局長通知 ) 第 4 実施体制の整備において, 地方感染症情報センターは各都道府県, 保健所設置市に 1 か所, 地方衛生研究所等の中に設置するとともに, 都道府県内の地方感染症情報センターの中で 1 か所を基幹地方感染症情報センターとすることとされているチクングニアウイルスを保有するヤブカ属のネッタイシマカ, ヒトスジシマカなどに刺されることで感染し, 潜伏期間は 3~12 日 ( 通常 3~7 日 ) で, 患者の大多数は急性熱性疾患の症状を呈する発熱と関節痛は必発であり, 発疹は 8 割程度に認められる関節痛は四肢に強く対称性で, 急性症状が軽快した後も, 数週間から数か月にわたって続く場合があるその他の症状としては, 全身倦怠感, 頭痛, 筋肉痛, リンパ節腫脹であるアフリカ, インド洋島嶼国, インド, 東南アジアの熱帯亜熱帯地域を中心として流行がみられている予防接種法 ( 昭和 23 年 6 月 30 日法律第 68 号 ) 第 3 条第 1 項において, 市町村長は, 一類疾病及び二類疾病のうち政令で定めるものについて, 予防接種を行わなければならないとされている災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に, 適切な搬送, 治療等を行うために, 傷病の緊急度や程度に応じて優先順位をつけること 52

13 用語解説鳥インフルエンザ入院の勧告, 就業制限パンデミックマールブルグ病 A 型インフルエンザウイルスを原因とする鳥の感染症のことこのうち, 家きんに対し高い死亡率を示すなど特に強い病原性を示すものを高病原性鳥インフルエンザという近年, 鳥から人への偶発的な感染事例が認められているが, 病鳥又はその死骸やそれらの内臓, 排泄物等に濃厚に接触した場合等に起こると考えられており, 十分に加熱調理された鶏肉や鶏卵からの感染の報告はないなお, 感染症法においては, 鳥由来の H5N1 亜型のインフルエンザウイルスが人に感染することで引き起こす疾患を鳥インフルエンザ (H5N1) という感染症法第 19 条及び 26 条,18 条に基づき, 感染症のまん延を防止するために必要と認めた場合の措置感染症の流行形態は, その規模に応じてエンデミック, エピデミック, パンデミックの 3 つに分類されるバンデミックは, エンデミック ( 一定の地域に一定の罹患率で, または一定の季節的周期で繰り返される状態予測は可能で他の地域には広がらない ) が, 同時期に世界の複数の地域で発生する状態を示す感染者に対する発症者の比率はよく分かっていない潜伏期間は 3~10 日である一次感染の潜伏期間は 3~7 日 ( 二次感染では ~10 日と長くなることもある ) で, 症状はエボラ出血熱に似ており, 発症は突発的であるマールブルグ病の発生にサルが関与したのは 1967 年の事例のみで, 以後のアフリカでの発生ではサルとの接触は全く知られていないエボラ出血熱同様に自然界の宿主は不明であり, どのような経路で最初のヒトへ病原体が伝播するかについても謎のままであるマールブルグ病は一類感染症に定められており, 診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る疑似症患者, 患者, 無症状病原体保有者のいずれであっても届け出は必要である 53

14 資料 7 感染症指定医療機関等位置図第一種感染症指定医療機関第二種感染症指定医療機関感染症協力医療機関市立三次中央病院平成 24 年 4 月 1 日現在総合病院庄原赤十字病院 JA 吉田総合病院 54 広島大学病院県立広島病院県立広島病院広島市立舟入病院 JA 広島総合病院吉島病院東広島医療センター呉共済病院福山市民病院尾道市立市民病院総合病院三原赤十字病院済生会広島病院呉医療センター中国労災病院 54 県立安芸津病院興生総合病院

厚生労働大臣が定める三種病原体等及び四種病原体等の一部を改正する件の公布等について

( 地 Ⅲ76F) 平成 21 年 6 月 23 日都道府県医師会感染症危機管理担当理事殿日本医師会感染症危機管理対策室長飯沼雅朗厚生労働大臣が定める三種病原体等及び四種病原体等の一部を改正する件の公布等について今般厚生労働大臣が定める三種病原体等及び四種病原体等の一部を改正する件の公布等について厚生労働省健康局結核感染症課長より各都道府県等衛生主管部 ( 局 ) 長宛通知がなされ本会に対しましても周知方依頼がありました