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1 平成 年度都道府県医療事故調査等支援団体等連絡協議会合同協議会 - 医療事故調査制度における諸課題の検討と情報共有 - とき : 平成 年 月 日 午後 時 分 ~ 午後 時 分 ところ : 日本医師会館小講堂 広島県医師会常任理事渡邊弘司 全国の都道府県医療事故調査等支援団体等連絡協議会の代表者が参集し 院内事故調査を支援する際の具体的な手順や 支援団体 の運営実務等を中心に 情報共有を行った 以下 概要を報告する 挨拶 ( 要旨 ) 日本医師会会長横倉義武 平成 年 月から開始された医療事故調査制度には 施行当初より多くの疑問や不安が寄せられ まずは制度を動かしながら不具合を修正し 完成させていこうといった話をかねがね申し上げてきた 開始から 年半が経ち センター調査まで終了した事例もあることから まさに今こそが様々な課題や問題点を解決することに より 本制度を医療関係者と国民の相互にとっての財産に育てていけるかどうかの正念場であると言える 本制度は医療事故の原因を調査し 再発防止につなげることを第一の目的としているが そもそも前提として医療とは医療関係者と患者 家族との信頼関係がなければ成り立たないものであり 是非とも信頼関係の構築についても今一度胸に刻んで 国民から信頼される医療事故調査制度をいかに作っていくかということに関

2 年 ( 平成 年 ) 月 日 ( ) して 共に歩んでいただくよう強くお願いを申し上げる 報告 医療事故調査制度の運用状況について日本医療安全調査機構 ( 医療事故調査 支援センター ) 平成 年 月は医療事故発生報告件数が 件 ( 累計 件 ) 院内調査結果報告件数は 件 ( 累計 件 ) 相談件数は 件 ( 累計, 件 ) であった センター調査は依頼が 件 ( 調査対象累計 件 ) あり 遺族から 件 医療機関から 件であった センター調査結果報告件数は 件 ( 累計 件 ) であった 平成 年の相談件数は, 件 ( 累計, 件 ) で ~ 件 / 月で推移している 相談者別にみると 遺族等からの相談が増えており その相談内容は医療事故報告対象の判断についての相談が 割を占めている ただし その半数は制度開始前の死亡事例や生存事例に関する相談であり 前年と同結果となっていることから 本制度について社会的にはまだ十分に理解されていないことが分かる 医療機関から医療事故報告対象の判断について相談があった際 センターでは合議のうえ医療機関に助言を行っている 平成 年は約 % が報告を推奨すると助言し 約 % が複数の考え方を伝え 約 % が報告対象とは考えにくいと助言した 報告を推奨すると助言したもののうち % は報告があり また 複数の考え方を伝えたもののうち % は報告があった 平成 年の医療事故発生報告件数は 件 ( 累計 件 ) で 横ばいで推移している 院内調査結果報告件数は 件 ( 累計 件 ) であった 院内調査にかかる期間は 事故の発生報告から調査結果報告書提出まで平均約 日で 長期化傾向にある 院内調査への外部委員の参加状況は増加傾向にあり 前年に比べ 人以上の参加割合が増えている 調査は短ければ良いという訳ではなく 外部委員を増やし しっかりと内容のある調査をするという意味では非常に良い傾向である 解剖実施件数は 平成 年 月 ~ 月の院内調査結果報告があった 件のうち 件 (. %) で 前年と比べ約 割増加した しかし 解剖のうち司法解剖の実施件数が平成 年は 件 (. %) 前年は 件 (. %) であり 司法解剖は解剖結果を調査に使用することができない ため 司法解剖が減らないのは残念である 病床規模別の病理解剖実施状況は 大規模 ( 床以上 ) の施設ではすべて自施設で解剖を行っているが 中小規模 ( 床以下 ) の施設では他施設で解剖を行っているところが多い これは 支援団体や基幹病院 大学等の協力体制が整ってきていることを示していると考えられる 院内調査結果報告書については内容に差がある状態で 事実とは異なるのではないかと思われる記載や 責任追及とも取られる記載がされた報告書もある 制度開始から 年間の医療事故発生報告件数を都道府県別にみると 県によりばらつきがあるが 人口 万人あたりの件数に換算すると ほぼ均てん化されている 病床規模別にみると 病床規模が大きい病院ほど報告数が多い傾向にあり 大きな病院ほど重症患者に対し 複雑で先進的な医療を行っていることが理由であると考えられる センターでは 医療事故が発生した施設の管理者または遺族から 当該事故について調査の申請があったときにはセンター調査を行っている 調査申請からセンター調査報告書の交付まで約 年を要している 制度開始から 年間で院内調査結果報告があった 件のうち センター調査依頼件数は 件 (. %) であった センター調査は 先行して実施される 院内調査 の検証を基本とするが 院内調査結果の是非を問うのではなく 第三者として可能な範囲で事実確認や調査 分析 再発防止策を提言するものである 関係学会から推薦された複数の構成員による調査部会により 専門性を確保し 第三者性を担保したうえで調査を行っている センター調査は院内調査後に得られた情報も加えて行われるため 院内調査の結果と異なることもあり得るが その場合 両調査結果に齟齬があるのではないかという意見から センター発行の センター調査 報告書作成マニュアル (Ver. ) に センター調査の結果 と 院内調査の結果 が異なる部分については 検討した内容やその根拠を 特に丁寧に記載し説明を尽くすことが求められる との記載が加えられた 医療事故調査制度が施行され 年 カ月が経った この医療事故の原因究明 再発防止のための制度は 医療を信頼するという基盤の上に作られ 医療者側に判断 調査を預けた制度である 本制度を発展させるためには 現場で医療を行う当事者 管理者の努力に加え 支援

3 団体として 院内事故調査 への支援 医師会 基幹病院 地域の大学 学会等との広い連携 また医療を受ける側の理解および社会からの支えが必要である 今日までの 支援団体 の指導に感謝し これからの連携および協力をお願いしたい 全国の医療事故調査等支援団体等連絡協議会の設置状況ならびに支援団体の活動状況について日本医師会平成 年 月の医療法施行規則の改正により 支援団体等連絡協議会の取り組みとして 報告及び医療事故調査の状況並びに支援団体が行う支援の状況の情報の共有及び必要な意見の交換を行うもの とされた 日本医師会では 全国の支援団体の活動状況を把握するため 制度発足時より都道府県医師会に月毎の本制度に関する相談件数や内容等を報告するようお願いしている 発足当初は ほぼ全ての医師会から報告があったが 最近は報告率も下がっており 単純に件数を比較することはできないが 支援団体への相談件数は減少傾向にある 年別に相談内容を比較すると 平成 年は医療事故報告判断についての相談が多いが 平成 年は院内調査の具体的な方法に関する相談が多くなっている また 支援団体活動に関する実状と課題について 各都道府県医師会を対象とした実態調査のアンケートを行った 平日 平日夜間 休日の相談対応については ほぼすべての医師会で携帯電話 FAX メールのいずれかを用いて常時対応の体制が取られている 相談対象者は 会員や会員が開設している医療機関に限定した医師会よりも 会員に限定せず広く会員外の医療機関からの相談にも対応している医師会が多く また患者側遺族などからの相談にも対応している医師会もあり 多くの医師会が地方協議会の窓口としての役割をしっかり果たしていると理解できる 本制度への医師会の取り組みにおいて苦慮している点は 報告事例に該当するか否かの判断 初動段階での支援活動を担う役職員の人材育成 確保 院内調査報告書の作成方法 を選択している医師会が多くあった 日本病院会から追加発言日本病院会では 会員を対象に医療事故調査制度についてアンケート ( 対象期間 : 平成 年 月 ~ 平成 年 月末 ) を行い, 施設のうち 施設 ( %) から回答があった 施設のうち 施設 ( %) が 医療事故 が発生 し報告を行ったと回答している 施設のうち 施設 ( %) が支援団体へ相談したと回答し 相談内容は医療事故の判断または外部委員の選定がほとんどであった また 施設が医療事故の判断や報告手順 報告書作成手順についてセンターに相談している 支援団体の対応について 迅速に対応してもらったという好意的なコメントがほとんどであったが 一部 対応に時間がかかったという意見もあった 医療事故調査制度セミナーの実施状況について日本医師会平成 年度は 日本医療安全調査機構からの委託を受け 医療機関の管理者と院内事故調査の実務担当者を対象としたセミナーを 平成 年 月から 月の ヵ月間に全国 都市で開催し 合計 名が受講した 本セミナーは 平成 年度は トップセミナー と称していたが 医療機関のトップに限らず 広く医療事故調査に関わる方に参加いただきたいと考え 名称を 管理者 実務者セミナー に変更した 支援団体統括者セミナー は 例年 各都道府県から 支援団体の代表として医師会から 名 基幹病院の医師 名 看護師 名の 名 チームで座学とグループワークを行っている 平成 年度は 月 日 ~ 日に東日本を対象に東京で 月 日 ~ 日に西日本を対象に広島で二日間の研修を行った 支援団体等連絡協議会運営事業助成費の申請について日本医師会 厚生労働省日本医師会が平成 年度厚生労働省支援団体等連絡協議会運営事業の委託先に選定され 支援団体等連絡協議会の活動費用の助成を申請することとなった 予算額は約, 万円 各県の助成金額は 地域の規模に関わらず一律に発生する費用を勘案し 基礎額 万円と 各都道府県の人口に応じて按分した金額を足した額を上限として支給する 本助成費は連絡協議会の事業への助成であり 医師会単独の研修会等は対象外となること また 支援団体は医療界の自立的な取り組みを前提としているため 支援団体構成員の旅費は対象外となることにご注意いただきたい 本助成費の適用範囲の拡大については 引き続き日本医師会と厚生労働省とで検討を続けていく

4 年 ( 平成 年 ) 月 日 ( ) 協議 医療事故調査に関する人材の育成について日本医師会 全国のセミナーや研修会 ブロックごとで行った勉強会を通じて 院内事故調査における要点は 1 初期対応の良し悪しが事故調査全体の質を左右することから 支援団体の対応如何で結果が変わるということ 2 事故調査の本質は鑑別診断のくり返しによる病態と死因に対する深い考察であるということ 3 正確な病態解明のために丁寧な聞き取りは不可欠であるということ 4 調査委員会での忌憚のない審議により病態解明の精度が向上するということの 点であると考える 院内調査における鑑別診断については 事故発生時に 常に当該医療機関や支援団体にその専門領域に詳しい医師がいるわけではないため 鑑別疾患をあげていくことは簡単なことではなく 主治医などが診療過程で思い悩んだ疾患の可能性は 調査においても大変参考になる 院内調査を行う際には 当事者と当該診療科の協力を得て 院外からの専門委員が科学的に病態の解明を行うことが有効である 院内事故調査の質を向上させるには 初期対応を充実させるための支援団体機能の充実強化と 鑑別疾患や聞き取りを充実させるための調査に関わる人材の育成に 並行して取り組むことが必要である 今期の日本医師会医療安全対策委員会では 人材育成のあり方 具体的には研修体制の充実などを重点的に検討している 正確な死因の究明 病態の解明 仮説検証の丁寧なくり返し 遺族 関係者からの丁寧な聞き取りなど 手間のかかる地道な作業を当たり前に行うことができる医師 医療職の人材育成と確保 医療機関事務部門の担当者や医師会事務局など 初期対応や院内調査全般の進行を担える事務職の人材養成と確保を行うことが 日本医師会のこれからの使命であると考える 質疑および意見交換 各都道府県協議会から提出された質問 意見 要望について日本医師会 医療事故調査制度の名称変更について ( 埼玉県 ) 日本医師会では報告することに抵抗のない名称への変更を各方面に要望しているが 名称の 変更は法律の改正を伴うため 簡単には変更できないのが実状である 正式な名称はともかく 通称としてでもポジティブなネーミングをつけることは可能と考えている 県下からセンターに報告があった事例の把握について ( 岐阜県 ) 現在 医療機関がセンターへ報告する際に支援団体を通すこととはされておらず また 報告を受けたセンターも 守秘義務によってその個別の情報を支援団体に提供できない 支援団体等連絡協議会として情報を把握しておくことは十分必要性があると考えられるため 連絡協議会とセンターとの情報共有について 引き続きセンターと検討を続ける 地方協議会出席者への旅費の支給について ( 岐阜県 ) 支援団体の活動は医療界の自主的な取り組みを前提としているため 地方協議会出席者の旅費は助成の対象となっていないが 支援団体の取り組みは半ば公的な取り組みとなっていることから 交通費などの実費については引き続き当局と交渉し 要望していきたいと考えている 医師 看護師 事務職員が参加できるシミュレーション的な研修の企画について ( 愛知県 ) 事案の内容を検討する医師ばかりではなく 調査全体の進行を管理し 必要な資料の整理などを行う事務方にも 極めて高い質が求められている 事務方の人材育成も絶対に疎かにできないことはご指摘の通りであり 次年度のセミナーや研修会など 何らかの機会を設けてご提案の趣旨を取り込むよう検討する 支援団体の助言に反し 管理者の判断により事故報告を行わなかった場合の対応について ( 滋賀県 ) 医療事故報告は医療機関の管理者の判断に委ねられるため 支援団体といえども報告を強制できない 平成 年の制度見直しにより 遺族から 医療事故に該当するのではないか との申し出を受けたが 管理者が該当しないと判断した場合には その理由を遺族に分かり安く説明しなければならないこと また 遺族からセンターに求めがあった場合には 相談内容を当該医療機関に伝達することとなった 当面は これらの仕組みを活用すると共に 制度に対する正しい理解が進むよう研修会などで啓発を続け 管理者自らの積極的な判断を促すことが必要だと考えている 報告書を訴訟の材料とされないことの担保 支援団体から派遣された専門委員が提訴され

5 るリスク 当事者の黙秘権について ( 大阪府 ) 一点目については 報告書の冒頭には調査の趣旨と報告書の目的を明記し 法的責任追及を目的とした調査ではない旨を示してはいるが 法的な担保にならないことはご承知の通りである 安易な責任追及の道具として利用しにくいような報告書の表現にすることが当面の対策と考える 二点目については 専門委員が医療訴訟で鑑定意見を求められることは考え得るが 訴訟の被告となるリスクは極めて限定的と考えている 今後の検討課題とさせていただく 三点目については 院内調査における聞き取りなどの場面では自身に不利益なことは無理に話さなくてもよいといった配慮はしていただくよう関係者に説明して参りたい 医療事故調査制度に関する理解度の把握と全国調査について ( 広島県 ) ご懸念のとおり まだまだ医療事故調査制度に対する正しい理解が行き渡っているとは言い難い 研修会などでも制度に対する理解度や疑問点を尋ねるアンケートを実施しているが そもそも研修会に参加しない会員への周知が重要と考えている 現在 再発防止の提言などはセンターの費用で全会員へ配布しているが そのような資料送付の機会に意識調査の実施を今後検討していきたい センター調査結果と院内調査結果の差異の提示について ( 広島県 ) つの調査結果の齟齬については 現場でも非常に心配されている点であることから センターには今後とも慎重かつ丁寧な対応を心がけていただきたいと考える 日本医師会としても センターと継続的に対応を協議していく センター調査に学会推薦だけでなく 支援団体推薦の医師を加えることについて ( 広島県 ) さしあたっては センター調査において調査支援医に役割をしっかりと果たしていただくことが必要と考える 今後 調査支援医にもっと臨床の実態を知る医師を加えるか あるいは今活躍されている調査支援医にもっと現場の実状を知っていただく会を設けるか 引き続きセンターと検討を重ねていきたい 医師会主催の支援団体統括責任者対象の症例検討会の開催について ( 広島県 ) 今後 少人数での症例検討や勉強会に取り組まなければならないと承知している 管理者 実務者セミナー の後に各ブロックで開催した勉強会は まさにそのような取り組みを本格的に行うための予備的な取り組みとして開催した この勉強会の経験をもとに 次年度は症例検討会を本格的に展開して参りたい センター調査の都道府県ごとの依頼件数の公表について ( 広島県 ) 都道府県別のセンター調査依頼件数の公表については センターもしくは厚労省に検討をお願いしたい これらの要望については 日本医師会としても対応していくために 平松恵一広島県医師会長が委員長を務める日本医師会医療安全対策委員会からも要望を出していただきたい 日本医師会の医療事故調査費用保険の適用拡大について ( 徳島県 ) 日本医師会の医療事故調査費用保険は 床以下の医療機関を開設 管理するA 会員を対象としているが 創設当初からもう少し中規模の病院まで対象を拡大して欲しいという要望があったことは十分に承知している 現在 保険会社との見直しの検討を行っている 担当理事コメント 医療事故調査制度が始まって 年が過ぎた 現在 問題となっているのは 本制度の該当例か否かの判断基準の不明確さと 院内調査結果報告書の内容と遺族の意見が異なった場合の対応である 前者への対処としては 該当例の内容を示していくことが必要と考える 後者に関して 遺族は センターへの調査依頼という形で対応されている センター調査は センターが独自に調査検討し 報告書を遺族に公開する センター調査が増えてくると 院内調査の意義が無くなり本制度は成り立たなくなる どのような形で遺族に対する配慮をしていくかが今後の課題である

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ポイントカードについては 日本食生活協会のホームページに掲載してあります のでダウンロードをしてコピーをして活用下さい   useikatsu.or.jp/ ( 平成 23 年 8 月 8 日からダウンロード可能 ) 2) 男性会員の加入について平成 9 年度地域保健法が 日食協発第 172 号 平成 23 年 8 月 4 日 各県 ( 市 ) 衛生主管課長 様 財団法人 日本食生活協会会長松谷満子 全国食生活改善推進員団体連絡協議会会長北村壽子 食生活改善推進員の養成にポイント制の導入と男性会員の加入について ( 通知 ) 盛夏の候 ますますご清栄のことと存じます 日頃より食生活改善推進員の養成をはじめ 当協会の諸事業ならびに食生活改善推進協議会の運営につきまして

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