明神小学校いじめ防止基本方針平成 27 年 9 月 1 日改訂 1 いじめの定義といじめ問題に対する本校の基本理念いじめの定義児童等に対して, 当該児童等が在籍する学校にしている等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネットを通じて行われるも

Transcription

1 明神小学校いじめ防止基本方針の策定について はじめに ( 経緯 ) 平成 24 年 7 月大津市の自殺事案についての報道平成 25 年 2 月教育再生実行会議第 1 次提言 6 月 21 日 いじめ防止対策推進法 成立 6 月 28 日 公布 9 月 28 日 施行 いじめ防止基本方針策定協議会の設置 10 月 11 日 ( 各都道府県教育委員会等への通知を発出し周知 ) 平成 26 年 1 月 27 日 学校いじめ防止基本方針 策定に関わる会議 4 月 1 日 明神小学校いじめ防止基本方針 最近特に話題にのぼっている いじめ であるが, これは古くて新しい問題である そもそもいじめは日常的な問題で,( いじめによる自殺者が出るまでは ) 弱い者を苦しませたり悩ませたりすることととらえていた また, 言語としての いじめる には, 虐める 苛める 弱い者に, 肉体的, あるいは精神的苦痛を与える 苛むこと 苛める の語源 きつい摩擦や刺激を与え続ける行為のこと 虐める の語源 ひどい, 激しいということ 以上のような意味や語源がある いじめの用語には, 暴力という物理的な苦痛を与えるものから, じわりじわりと相手にダメージを与えていくものまでを含んでいて, 現代のいじめは, まさに精神的に窮地に追い込まれるいじめが主流を占めている また, 精神的に追い詰められてしまういじめは, いじめられる側に苦痛の判断が委ねられるほどの精神的な苦痛であり, 第三者からはなかなか認知されにくく, いじめがあったか否かは, 本人はもとよりその場に居合わせた者でしか分からない 更に, 最近のいじめの傾向として同一集団で何らかの人間関係のある者の間で起こることが多く, どの子がいつ加害者になっても, いつ被害者になっても不思議ではない 状況にあると言える そこで, 自分より立場の弱い者をいじめることは, 人間として絶対に許されない どのような社会にあっても, いじめは許されない いじめる側が悪いという明快な一事を, 毅然とした態度でいき渡らせる また, いじめをはやし立てたり, 傍観したりする行為もいじめる行為と同様に許されない という考えのもと, いじめはどの学校 どの学級でも起こりうるものであり, いじめの問題に全く無関係な子どもはいない という基本認識に立ち, 明神小学校の子どもが, 豊かな人間関係の中でいじめのない明るく楽しい学校生活を送ることができるように全校をあげて努めていかなければならない そのためには いじめ防止対策推進法 の基本的理念等を深く理解し, 体系的 計画的にいじめ防止 いじめの早期発見に取り組む いじめがあった場合には, 明神小学校職員全員が協力体制のもと取り組めるように いじめ防止基本方針 を策定 ( いじめ防止対策推進法第 13 条 ) して対応していく 1

2 明神小学校いじめ防止基本方針平成 27 年 9 月 1 日改訂 1 いじめの定義といじめ問題に対する本校の基本理念いじめの定義児童等に対して, 当該児童等が在籍する学校にしている等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって, 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう ( いじめ防止対策推進法第 2 条 ) ( 本調査において, 個々の行為が いじめ に当たるか否かの判断は, 表面的 形式的に行うことなく, いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする ) 当該児童生徒が, 一定の人間関係あるものから, 心理的, 物理的な攻撃を受けたことにより, 精神的な苦痛を感じているもの ( なお, 起こった場所は学校の内外を問わない ) ( 平成 18 年度文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 ) 以上のようないじめの定義のもと, いじめは, どの学校 学級でもおこりうるものであり, いじめの問題に全く無関係な 子どもはいない という認識のもと, いじめ防止のための下記の 3 つの基本姿勢で取り組む (1) いじめの防止のための対策は, いじめが全ての児童に関係する問題であることに鑑み, 児童が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう, 学校の内外を問わずいじめが行われなくなるようにする ( 第 3 条 ) いじめは, 人間として絶対に許さない という強い信念のもと, 教職員の人権意識を高める (2) いじめの防止のための対策は, 全ての児童がいじめを行わず, 他の児童等に対して行われるいじめを認識しながらこれを放置することがないようにするため, いじめが児童の心身に及ぼす影響その他のいじめの問題に関する児童等の理解を深めるために行う ( 第 3 条の2) いじめをしない( 未然防止 ), させない ( 早期発見 ), 許さない ( 見過ごさない ) という雰囲気を学校全体で生み出す (3) いじめの防止のための対策は, いじめを受けた児童の生命及び心身を保護することが特に重要であることを認識しつつ, 国, 地方公共団体, 学校, 地域住民, 家庭その他の関係者の連携の下, いじめの問題を克服することを目指して行う ( 第 3 条の3) 保護者 地域 そして関係諸機関との連携を深め, 一体となっていじめ問題に対応する 2

3 2 学校いじめ防止対策組織について ( いじめ防止対策推進法第 17 条, 第 22 条 ) いじめ防止対策委員会連絡 相談構成員校長, 教頭, 生徒指導主任, 生徒指導部員, 養護教諭, 運営 定期的な開催( 早期発見 未然防止 ) 連絡 相談 臨時的な開催( 緊急に必要な場合 ) いじめを特化した会議とする 内容 1 全体計画の検討 実施 点検 2ケース 対策の検討計画 実施 3 記録の集積 学級内でのいじめ 学級以外でのいじめ いじめ対応チーム A いじめ対応チーム B 学年主任 担任 学年主任 担任 生徒指導主任 生徒指導主任 生徒指導部員 各担当者( 部活顧問や情報主任等 ) 関係機関 県, 市の機関 警察 医療機関等スクールハラスメント防止対策委員会校内研修 授業改善 教育相談研修 いじめの理解や防止に関する研修学級経営 思いやり, 奉仕の精神の醸成 個人面談等による未然防止対策 いじめの実態把握 生徒向けアンケートの実施 3

4 3 年間計画について ( いじめ防止対策推進法第 15 条 ) (1) 重点目標 1 学期 1 年を見越したルールづくり いじめは許さない姿勢をあらわす 2 学期 いじめ防止授業の実施 3 学期 感謝の気持ちを表す取り組み (2) 具体的な活動指導等の内容教職員の活動児童の活動保護者への活動 四月 いじめ防止基本方針についての検討 いじめ防止対策委員会 学級開き 学級ルール作り 学級活動 いじめ防止対策についての説明 啓 いじめ防止対策に関わる共通理解 あいさつ運動 発 PTA 総会 学級 いじめについてのアンケート ( 記名 ) VS 活動 懇談会 学校便り HP 五月 いじめ防止対策会議 行事を通した人間関係づくり 修学旅 行 遠足 六月 命を大切にするキャンペーン 学校 学年 学級 命を大切にするキャンペーンへの取り 組み VS 活動 いじめについてのアンケート ( 記名 ) 教科 道徳 学活 七月 教育相談アンケート ( 記名 ) 教育相談の実施 全校 教育相談 学級 自己評価の実施 保護者との情報交換 学級懇談会 生活 学習面 行事を通した人間 関係づくり 夏季交歓会 八月 生徒指導に関する研修 九月 いじめ防止対策会議 行事を通した人間関係作り 運動会 十月 いじめ撲滅キャンペーン いじめ撲滅活動 VS 活動 学級 十一月 いじめ防止対策会議 いじめ防止授業の実施 教科 道徳 学活 4

5 十二月 教育相談アンケート ( 記名 ) 教育相談の実施 教育相談 学級 行事を通した人間関係づくり 校内マ 保護者との情報交換 個別面談会 ラソン大会 一月 行事を通した人間関係づくり なわと び大会 冬季交歓会 二月 いじめ防止対策会議 行事を通した人間関係づくり 保護者との情報交換 学級懇談会 6 年生を送る会 学校評価の実施 三月 教育相談アンケート ( 記名 ) 教育相談の実施 行事を通した人間関係づくり 卒業式 いじめ防止基本方針についての見直し いじめ防止対策委員会 4 いじめの未然防止について ( いじめ防止対策推進法第 13 条, 第 15 条 ) (1) いじめの未然防止のための取り組みいじめを未然に防止するためには, さまざまな学校生活を通して, 児童一人一人が認められ, 互いに思いやれる関係づくりに取り組まなければならない また, 一人一人を大切にした生徒指導の機能をいかした授業を展開し, 確かな学力の定着を図っていく中で, 学習活動での達成感 成就感を味わわせ, 自尊感情を育むように努めなければならない 一方, 保護者 地域に対しては, いじめに関する情報の共有と発見 解消に向けての連携に努めなければならない (2) いじめを未然に防止するための手立て 1 学級経営の充実 児童に対する教師の受容的, 共感的態度により, 生徒一人一人の良さが発揮され, 互を認め合う学級づくり 児童の自発的, 自治的活動を保障し, 規律と活気のある学級集団づくり 正しい言葉遣いができる集団の育成 いじめの多くは言葉によるものであり, キモイ ウザイ 死ね などの人権意識に欠けた言葉遣いへの指導が重要 学級のルールや規範がきちんと守られるような継続的な指導 特に年度初めは大切な時期なので, 年間を見通したルールや規範が必要 また, 学級組織の改善に向けて粘り強く毅然とした指導を徹底することも重要 質問紙調査や欠席 遅刻 早退の日数等( 客観的に測定でき, 繰り返し実施可能な尺度 ) の活用による児童の実態の把握 いじめ未然防止チェックリスト等の利用 担任として自らの学級経営の在り方を定期的に見つめ直し, 見通しをもって進めることが重要 5

6 2 授業中における生徒指導の充実 自己決定 自己存在感 共感的人間関係 のある授業づくり 楽しい授業 わかる授業 を通じた児童たちの学び合いの保障 3 倫理観の育成, 道徳授業の充実 道徳の授業を通して, 児童の自己肯定感を高める また, 全ての教育活動において道徳教育を実践し, 人権尊重の精神や思いやりの心などを育てる 建学の精神に基づいた利他 奉仕の精神をもった豊かな人間性の育成 思いやりや, 生命 人権を大切にする指導の充実 話し合い活動を通じて, いじめにつながるような諸問題の解決を図ることのできる学級活動 4 教員の自主研修の奨励 発達段階に応じた, いじめの心理についての学習 構成的グループ エンカウンター等の社会性を育てるプログラムの学習 ソーシャルスキルトレーニング( 相手の気持ちを気遣うスキルや自分の気持ちを伝えるスキル ) 等の学習 5 学校行事 児童たちが挑戦することで, 達成感や感動, 人間関係の深化が得られる行事の企画及び実施 6VS 活動 児童が, 自分たちの問題としていじめの予防と解決に取り組めるような自治的な活動 ( 例 ) 企画 VS による 挨拶週間 いじめ防止アピール など 7 保護者 地域との連携 保護者が発するサインに気づいた時は, 早急に学校に相談することの大切さを伝える いじめ問題に関する情報を発信する ( 学校だより,HP, 道徳授業の公開等 ) 5 いじめの早期発見についての取り組み ( いじめ防止対策推進法第 16 条 ) (1) いじめを発見する手立て 1 教師と児童との日常の交渉を通した発見 休み時間や昼休み, 放課後の雑談の機会を利用した目配り いじめ早期発見のためチェックリストの活用 2 複数の教員の目による発見 多くの教員による様々な教育活動を通した児童への関わり 教室から職員室へ戻る経路の変更や児童トイレの利用による気になる場面の発見 休み時間, 昼休み, 放課後などの計画的な校内巡回による発見 3アンケート調査 月に1 度, いじめも含めた 生活等に関する調査 等の計画的な調査 学年 学校でのアンケートの集計や分析 4 教育相談を通した把握 学校全体として定期的な面談の実施 系統的に活用できる体制の確立 6

7 5VS 活動が主体となった取り組み VS 活動による, いじめ防止の訴え, 解決を図れるような自発的, 自治的活動の取り組み 6インターネット等を通じて行われているいじめに対する対策 全校児童のインターネットに関する使用状況調査 現状把握に努めるとともに, 児童に情報モラル教育の実施 (2) 早期発見のための組織的な取り組み 1 学級担任等 日頃からの児童生徒の見守りや信頼関係の構築等に努め, 児童が示す小さな変化や危険信号を見逃さないようにアンテナを高く保つ 休み時間 放課後の児童との雑談や日記等を活用し, 交友関係や悩みを把握する 個人面談や家庭訪問の機会を活用し, 教育相談を行う 2 養護教諭 保健室を利用する児童との会話の中などで, その様子に目を配るとともに, いつもと何か違うと感じた時は, その機会を捉え, 悩みを聞く 相談 BOX を活用し, さまざまな相談を生徒指導部, いじめ防止対策委員会と連携して情報を共有していく 3 生徒指導担当教員 定期的なアンケート調査や教育相談の実施計画を作成するとともに計画的に実施する 保健室やスクールカウンセラー等による相談室の利用, 電話相談口について周知する 休み時間や昼休みの校内巡視や, 放課後の校内巡回等において, 子どもが生活する場の異常の有無を確認する 4 管理職 児童及びその保護者等, 教職員がいじめに関する相談を行うことができる体制を整備 学校における教育相談が, 児童の悩みを積極的に受け止められる体制となり, 適切に機能しているか, 定期的に点検 5 外部機関 カウンセラー等, 外部機関と連携して, 問題の早期発見にあたる 6 いじめの相談 通報について ( いじめ防止対策推進法第 16 条 ) 児童が相談できる体制づくり 定期的なアンケーを実施し, いじめについて児童の実態把握に努める アンケートをもとにして教育相談を実施し, 全員が必ず相談できる機会を設ける 心の相談ボックス( 生徒指導用と兼用 ) を低学年, 高学年棟に一つずつ設置し, いつでも誰にでも相談できる体制の構築に努める また, いじめやいじめと思われる場面を目撃した場合も報告できるようにする 担任は, 保護者が児童の発する変化のサインに気づいたときは, 早急に学校に相談することの大切さを伝え, 些細なことでも学校に相談できる雰囲気作りに努める 連絡帳や手紙, 電話等による相談を受けた場合は, 担任を中心として情報を集め, 教頭に報告する その後, いじめ防止対策委員会を開き, 対策を話し合う 7

8 7 いじめを認知した場合の対応について ( いじめ防止対策推進法第 23 条 ) (1) いじめに対する措置 1 情報を集める いじめと疑われる行為を発見した場合, その場でその行為を止める 暴力が伴ういじめの場合は, 複数の教員が直ちに現場に駆けつける 児童や保護者から いじめではないか との相談や訴えがあった場合には, 真摯に傾聴する 発見 通報を受けた場合は, 速やかに関係児童から聞き取るなどして, いじめの正確な実態把握を行い, 状況に応じ管理職へ報告する 他の児童の目に触れないように聞き取りの場所, 時間等に慎重な配慮を行う いじめた児童が複数いる場合は, 同時刻にかつ個別に聞き取りを行う 得られた情報は, 確実に記録に残す 一つの事象にとらわれ過ぎず, いじめの全体像を把握する 2 指導 支援体制を組む 正確な実態把握に基づき, 指導 支援体制を組む ( 学級担任, 養護教諭, 生徒指導主任, 管理職などで役割を分担する ) 児童生徒の生命, 身体又は財産に重大な被害が生じる恐れがある時は, 直ちに所轄警察署に通報し, 適切に援助を求める 現状を常に把握し, 随時, 指導 支援体制に修正を加え, 組織 でより適切に対応する いじめ対応の基本的な流れ いじめ情報のキャッチ いじめ防止対策委員会 を招集する いじめられた児童を徹底して守る 見守る体制を整備する ( 登下校, 休み時間, 清掃時間, 放課後等 ) 正確な実態把握指導体制 方針決定児童への指導 支援今後の対応 当事者双方, 周りの児童から聞き取り, 記録する 個々に聞き取りを行う 関係教職員と情報を共有し, 正確に把握する 1つの事象にとらわれず, 全体像を把握する 指導のねらいを明 確にする すべての教職員の 共通理解を図る 対応する教職員の 役割分担を考える 教育委員会, 関係 機関との連携を図る 保護者との連携 いじめられた児童を保護 し, 心配や不安を取り除 く いじめた児童に, 相手の 苦しみや痛みに思いを寄 せる指導を十分に行う中 で いじめは決して許され ない行為である という人権意識を持たせる 継続的に指導や 支援を行う カウンセラー等 の活用も含め, 心 のケアにあたる 心の教育の充実 を図り, 誰もが大 切にされる学級経営を行う 直接会って, 具体的な対策を話す 協力を求め 8, 今後の学校との連携方法を話し合う

9 8 指導について ( いじめ防止対策推進法第 23 条 ) (1) 学級担任の指導 学級で話し合うなどして, いじめは絶対に許されない行為であり, 根絶しようという態度を行き渡らせるようにする いじめを見ていた児童に対しても, 自分の問題として捉えさせるとともに, いじめを止めさせることはできなくても, 誰かに知らせる勇気を持つように伝える はやしたてるなど同調していた児童に対しては, それらの行為はいじめに加担する行為であることを理解させる (2) 組織の指導 いじめ防止委員会を開き, 実態を分析し, 対応策を組織で検討する 状況に応じて, スクールカウンセラーや警察官等の協力を得るなど, 対応に困難がある場合のサポート体制を整えておく いじめが解決したと思わる場合でも, 組織的に対応し, 継続して十分な注意を払い, 折に触れて必要な支援を行う 指導記録等を確実に保存し, 児童生徒の進学 進級や転学にあたって, 適切に引き継ぎを行う (3) 保護者への対応 家庭訪問( 加害, 被害とも また, 学級担任を中心に複数人数で対応 ) 等により, 迅速に事実関係を伝えるとともに, 今後の学校との連携方法について話し合う いじめられた児童を徹底して守り通すことや秘密を守ることを伝えて, できる限り保護者の不安を除去する 事実確認のための聞き取りやアンケート等により判明した, いじめ事案に関する情報を適切に提供する 9 重大事案への対処について ( いじめ防止対策推進法第 28 条 ) (1) 重大事態の定義アいじめにより児童の生命, 心身又は財産に重大な被害が生じた疑いが認められる場合イいじめにより児童が相当の期間, 学校を欠席する ( 年間 30 日間を目安とし, 一定期間連続して欠席している場合も含む ) ことを余儀なくされている疑いがあると認められた場合ウ児童や保護者から いじめられて重大事態に至った という申立てがあった場合 (2) 重大事態への対処 1 重大事態が発生した旨を, 銚子市教育委員会に速やかに報告する 2 教育委員会と協議の上, 該当事案に対処する組織を設置する 3 上記組織を中心として, 事態関係を明確にするための調査を迅速に行う 4 上記調査結果については, いじめを受けた児童 保護者に対し, 事実関係その他の必要な情報を適切に提供する 9

10 10 インターネットを通じて行われるいじめに対する対応 ( いじめ防止対策推進法第 19 条 ) (1) 書き込みの発見 学校への外部情報提供者による情報の取得後, 速やかに掲載状況を確認する 1ツイッターのアカウントを確認 ( 外部からの連絡 ) 2パソコンまたはスマートフォンにより, 掲載内容の確認 (2) 画像の保存 証拠として保存及び本人, 保護者に確認してもらうため (3) 校長, 教頭, 生徒指導, 学級担任に連絡 1 管理職から市教育委員会に報告する 2 内容によって緊急を要する場合は, 校長が警察へ通報する 3 校長の指示を受け, 保護者に連絡 プライバシーの侵害, 嫌がらせ, 脅迫行為等, 削除申請に急を要する場合は, 保護者の承諾を得てすぐに申請する 4 校内対策チームの設置 ( 管理職 教務主任 生徒指導主任 学級担任等 ) 情報の管理 人及び一般生徒の指導及びケア 役割分担の決定 A: 関係機関への連絡及び連携 B: 本人, 保護者への指導及びケア C: 一般生徒への指導及びケア D: 他校との連絡 連携 (4) 本人, 保護者との面接及び書き込みの削除申請 1 事実確認, 書き込みされた ( した ) 理由, 今後の見通しの説明 2 心のケア ( 生徒指導や養護教諭 または外部機関との連携 ) 3 千葉県環境生活部県民生活課 ネットパトロール TEL などの相談機関へ連絡し, 削除の方法について助言を受け, 本人, 保護者同席のもと, 可能な限り削除申請を行う 4 学校ネットパトロールに関する取組事例 資料集 等( 平成 24 年 3 月文部科学省発行 : ネットパトロール月例報告平成 24 年 10 月分参照 ) を参考に, 削除申請及び事後対応を進めていく 削除依頼は本人がするのが原則であるが, 学校がサポートする 5 削除申請終了後は, 常にネットを確認し, 発見したらその都度削除申請を行うようにする (5) その後の対応 1 再発防止に努める 全校集会, 学年集会, 学級指導等で, ネット, 携帯電話やスマートフォンの正しい使い方に関して話をする 被害者の心のケアを最優先した指導になるように心がける ネット, 携帯電話やスマートフォンの利用状況, トラブル経験者の把握等, 実態調査を全校で行う 講師を招いて ネット, 携帯電話やスマートフォンの安全な使い方 について, 10

11 生徒 保護者を対象とした講演会を開く 2 定期的な見守り及び定期的な対策チーム会議の開催 校内対策チームのメンバーが交代で定期的にネットを見回る 校内対策チーム会議を定期的に開催し, 情報交換をする 青少年ネット被害防止対策事業( ネットパトロール ) 月例報告を参考に, 情報収集に努めるとともに最近の動向を把握する 11 公表 点検 評価について ( いじめ防止対策推進法第 34 条 ) いじめに対する学校の取り組みがわかるようにホームページに公表する 学校評価( 保護者, 児童, 所属職員 ) のなかにいじめの取り組みに関する項目を入れ, 次年度への指針にする いじめ防止基本方針は, 児童の実態や学校評価, 社会的な状況を鑑みて, 年度末に見直し, 新年度に向けた方針を協議する 11