国連番号 2029 ヒドラジン ( 無水物 ) H H N N H H HYDRAZINE, ANHYDROUS 物質の特定 C A S 番号 : 化学式 : H 4 N 2 ; N 2 H 4 ; H 2 N-NH 2 別名 : ( 商品名 ) Diamine; Hydrazin

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1 国連番号 2029 ヒドラジン ( 無水物 ) H H N N H H HYDRAZINE, ANHYDROUS 物質の特定 C A S 番号 : 化学式 : H 4 N 2 ; N 2 H 4 ; H 2 N-NH 2 別名 : ( 商品名 ) Diamine; Hydrazine base; Nitrogen hydride ジアミン ; ヒドラジンベース ; 水素化窒素 化学的分類 : アミン 規則名 法規等 [ 規則名 ] 危 - 規則 IMDG-CODE CFR HYDRAZINE, ANHYDROUS ヒドラジン ( 無水物 ) 分類 等級等 : 腐食性物質 8 Ⅰ 副次危険性等級 : 3, 6.1 積載場所 : 甲板上 コンテナ収納検査 : 要 積付検査 : 否 分類 等級等 : Class 8 Ⅰ 副次危険性等級 : 3, 6.1 積載場所 : On deck 分類 等級等 : 8 (RQ 1/0.454) Ⅰ ラベルコード : 8, 3, 6.1 積載場所 : On deck 港則法 : 腐食性物質 荷役許容量 : A / 10 B / 250 C1 / 1000 C2 / 4000

2 海防法 :- 消防法 : 第 4 類第 2 石油類 ( 水溶性 ); 第 5 類ヒドラジンの誘導体 船積上の注意事項 荷姿 危 - 規則規定によるものであること イ. 居住区域から離れた場所に積載すること ( 危 ) ロ. 別表第 14 に定める隔離基準においては, 他の危険物から毒物に代えて引火性液体類として隔離すること ( 危 ) ハ. 可燃性物質から水平距離で 3m 以上離して積載すること ( 危 ) ニ. 甲板上積載をする場合には, 酸類から水平距離で 6m 以上離して積載することとし, 甲板下積載をする場合には, 酸類と同一の船倉又は区画に積載しないこと ( 危 ) ホ. その他腐食性物質, 引火性液体類及び毒物類についての一般的注意事項に従うこと 物理 / 化学的性質 外観等 : 臭 : 無色発煙性油状液体 アンモニア様刺激臭 比重又は嵩比重 : (25/4 ) 蒸気比重 : 1.1 融 点 ( ): 1~2 沸 点 ( ): 溶 解 性 : 水 : 易 アルコール : 易 エーテル : 不 用 途 無水ヒドラジン : ジェット燃料, ロケット燃料ヒドラジン水和物 : 清缶剤 ( 脱酸素および脱炭酸ガス ), 水処理剤, 水系フィルターの洗浄, 各種金属の還元剤, 医薬 農薬 ( 植物成長抑制剤および除草剤 ) 製造, プラスチック発泡剤製造, エアーバック用起爆剤, 重合触媒, 燃料電池用燃料, 無機物の溶剤

3 化学的危険性 腐 食 性 : 人 : 金 属 : 木 材 : なし 酸化性 : なし 水 / 空気 / 熱の作用 : 空気中で発煙する 加熱すると爆発の危険性がある 空気中で 180 に熱するとアンモニアと窒素に分解する 熱分解すると, 有毒な NO x と NH 3 を含む煙霧を発生する 可燃性 : 引火点 ( ): 38 ( 注 1) 発火点 ( ): 156 ( 注 2) 爆発限界 (%): 1.4~100 特記事項 : 吸湿性 還元性が強い 水溶液はアルカリ性を示す 64wt% の水溶液の ph は 12.7 酸, 多くの金属, 金属の酸化物, 多孔性物質などと激しく反応し, 発火したり爆発する危険性がある ガラス, ゴム, コルクなどを侵す 水と共沸混合物 (55 mol% ヒドラジン ) を作る 蒸気は爆発の危険性が大きいので, 取扱い, 貯蔵, 処分などはメーカーの指示に従って行うこと ( 注 1)IMDG-CODE では 52 (c.c.) ( 注 2) 鉄さびの表面では 23, 光沢のない鉄表面では 132, ステンレス鋼では 156, ガラス面では 270 E m S F-E, S-C 消火剤 : 検知法 : 人体への影響 水噴霧, 泡, 炭酸ガス, 粉末ヒドラジン検知管 可燃性ガス測定器, 湿らせたpH 試験紙 ( アルカリ性 ) による 作業環境の T W A STEL C( 上限値 ) 経皮吸収 発がん性 許容濃度 (TLV) 0.01 ppm A3 毒性 : ( 毒物 )LD 50 60mg/kg( 経口ラット ),LC ppm/4 時間 ( 吸入ラット )

4 蒸気, 粉塵などを吸入した場合 実験動物に対し発がん性 皮膚 粘膜を強く刺激し, 腐食する せき, 頭痛, 悪心, おう吐, 息切れ, 食欲不振, めまいなどを起こす 血液毒で肝臓, その他の臓器を冒す 高濃度の蒸気は肺水腫やけいれんを起こし, 死に至るおそれがある 肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く, 安静を保たないと悪化する したがって, 安静と経過観察が不可欠である 飲 み 込 ん だ 場 合 飲込むと有毒 口やのどに熱傷を起こし, 胃腸を刺激する 吐き気, おう吐, 腹痛, 下痢, ショック, 虚脱を起こす 貧血や血液の異常を生じ, 肝臓 腎臓障害を起こし, 死亡するおそれがある 皮膚に付着した場合 眼 に 入 っ た 場 合 液と接触すると刺激し, 激しい熱傷と潰瘍を生じる 毛を溶解する 皮膚の亀裂, 湿疹性皮膚炎などを生じる 経皮吸収は非常に速く, 致命的になるおそれがある 長期又は繰り返し接触すると刺激し, 皮膚炎を起こす 感作性が, アレルギー反応を起こすおそれがある 強く刺激し熱傷を起こし, 結膜炎, 角膜の壊死 ( えし ) など永久的障害を起こす 蒸気や液体のばく露で一時的な視力喪失が起こる MFAG - 救急処置 蒸気, 粉塵などを吸入した場合 飲 み 込 ん だ 場 合 新鮮な空気の場所に移し, 水でうがいをさせ, 保温安静に努め, 医師の手当を受ける ( 注 3) 活性炭 20g を水 300ml とともに与えた後,30g の硫酸マグネシウムを水に溶かして飲ませ, 医師の手当を受ける ( 注 3) 皮膚に付着した場合 直ちに石けんと水で洗い流し, うすい食酢で洗い, 医師の手当を受ける ( 注 3) 眼 に 入 っ た 場 合 漏洩した場合 保護具 直ちに流水で十分に洗った後, ホウ酸水で洗い, 医師の手当を受ける 火気厳禁とし, 通風換気を十分に行い, 保護具着用の上, できれば破損箇所をシールし, 不活性吸着材をまいて掃き取る 鉄サビ等との接触により爆発するおそれがあるので, 回収容器はステンレス製が望ましい ステンレス製容器がない場合は, 水を張った容器に少量ずつ加えて希釈する アンモニアガス用防毒マスク又は自給式呼吸具, 保護衣, 保護手袋, 保護長靴 ( 注 3) ビタミン B 6 ( 塩酸ピリドキシン, リン酸ピリドキシンなど ) の静注が有効である

5 蒸気圧 (kpa) 沸点 : 引火点 : 温度 ( ) ヒドラジン ( 無水物 ) の蒸気圧曲線 最終修正日 2015/02/14