OpenStackを活用する富士通の取り組み ～高可用・高信頼なクラウド基盤の実現に向けて～

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1 OpenStack Days Tokyo 2016 OpenStack を活用する富士通の取り組み ~ 高可用 高信頼なクラウド基盤の実現に向けて ~ 富士通株式会社プラットフォームソフトウェア事業本部森田真由子 0

2 アジェンダ 1. デジタル革新と富士通の役割 2. OpenStack を活用した高可用 高信頼なクラウド基盤の実現に向けた取り組み 3. イノベーションがもたらす豊かな未来 [ 参考 ]OpenStack 関連製品 サービスのご紹介 1

3 デジタル革新と富士通の役割 2

4 デジタル革新はビジネス 社会をどう変えるのか? 様々な製品 サービスやプロセスにデジタル技術を取り入れて 新たな顧客価値を創り出し ビジネスを変革する これが デジタル革新です 3

5 ビジネスを大きく変えるデジタル技術 行動 アルゴリズム Al 技術 学習 知見の創出 判断支援 IoT リアルな世界とのつながり センシング データ 4

6 組織 企業 業界の枠を 超え 人 モノ 情報を つなぎ お客様や社会のデジタル革新を加速するプラットフォーム 5

7 デジタルビジネス プラットフォーム MetaArc API で多様なサービスをつなぎ デジタル革新を実現 ハイパーコネクテッド API エコノミー 既存ビジネスアプリケーション 既存ビジネス 価値創出 デジタルビジネス 業種ナレッジ モバイル IoT アナリティクス AI セキュリティ クラウド (FUJITSU Cloud Service K5) 6

8 FUJITSU Cloud Service K5 K = Knowledge, 5 = 5 continents SoR(CRM,ERP, メール等 ) 品質 / 生産性 / 既存環境との連携 SoE(Big Data,SNS, モバイル等 ) スピード / 柔軟性 / 最先端技術活用 富士通のノウハウ SE 開発 運用ノウハウ 全社システム適用 FUJITSU Cloud Service K5 IaaS PaaS オープン技術 OpenStack Cloud Foundry 7

9 7 割が SoR 2015/9 MetaArc 発表後 約 1,000 件の国内商談 SoR の割合 既存システムからの移行の割合 72 % 52 % 価値創出のためには高可用性とともに高信頼性が重要 8

10 OpenStack を活用した高可用 高信頼なクラウド基盤の実現に向けた取り組み 9

11 OpenStack コミュニティ活動のインプット 設計フェーズ FUJITSU Cloud Service K5 アーキテクチャ 運用フェーズ お客様 社内実践からの声 パブリッククラウドサービス基盤の運用 保守 先行着手 今後のパブリッククラウドサービス プライベートクラウド製品を見据えた先行開発 OpenStack コミュニティで活動 10

12 OpenStack 取り組み事例紹介 高可用性 高信頼性強化 複数データセンター対応 Auto Failover ベアメタルサーバ配備機能 トラブルシューティング強化 ログ機能強化 モニタリング機能 (Monasca) Tap-as-a-Service (TaaS) 保守性の向上 コントローラの active-active 冗長化 Rolling upgrades 11

13 高可用性 高信頼性強化 (1) 複数データセンター対応 ねらい 複数 DC に OpenStack を配置し可用性とスケーラヒ リティを強化取り組み DC を跨るリソース (Security Group, LB*),AZ 間接続 OpenStack コミュニティ活動 活動中 ロードバランシング インターネット オートスケール Auto Failover サービスポータル セキュリティグループ Data Center 1 OpenStack1 自動レプリケーション RDB サービス 12 Data Center2 OpenStack2 テンプレート自動構築 * LB :load balancer( ロードバランサ )

14 高可用性 高信頼性強化 (2) Auto Failover ねらい ComputeNode 停止時のお客様インスタンス停止の防止取り組み クラスタソフト不要な仕組み導入 OpenStack コミュニティ活動 活動中 Meta-data Nova-evacuate Zabbix/Ceilometer Meta-data が付加されたインスタンスを故障サーバ上から移動 13

15 高可用性 高信頼性強化 (3) ベアメタルサーバ配備機能 ねらい 性能が求められるワークロードへ対応取り組み 高信頼性に加えて高可用性を考慮 OpenStack コミュニティ活動 一部採用済 (Ironic) テナント A テナント B シリアルコンソール カーネルダンプ採取 (NMI) OS シャットダウン 予備サーバへの自動切替 SAN ブート セキュアな OS 配備 配備時返却時 ベアメタルサーバプール テナントごとにネットワークを分離 HDD 消去 14 14

16 トラブルシューティング (1) ログ機能強化 ねらい トラブルの迅速かつ確実な原因究明に向けた機能を強化取り組み 実運用のトラブルシューティング経験を活かした機能盛り込み OpenStack コミュニティ活動 一部採用済 ERROR/INFO だとトラブルシューティングできず デバッグモードだとログ量が膨大 を見直す REST API のレスポンスのエラー情報を詳細化 Firewall と Security Group ログ機能 NetworkNode rsyslogd Log Log Log iptables Ex.ulogd network namespace テナントごとにファイルを分割 15

17 トラブルシューティング (2) モニタリング機能 (Monasca) ねらい システムの安定稼働を支援取り組み OpenStack 運用に必要なメトリックやログを収集 可視化 OpenStack コミュニティ活動 採用済 (Core Reviewer 3 名 ) OpenStack Monasca OpenStack 運用者 Monitoring Metrics Log Management A B テナント A テナント B Nova Swift. テナントユーザー Stacks / Instances OpenStack services 16 Controller / Compute / Network node

18 トラブルシューティング (3) Tap-as-a-Service (TaaS) ねらい VM 通信障害の原因切分け 性能分析 侵入検知取り組み 仮想タップでミラーしたパケットをモニターに搬送するための仮想ネットワークの設定 制御方式, ダッシュボード OpenStack コミュニティ活動 提案中 17

19 保守性の向上 (1) コントローラの active-active 冗長化 ねらい コントローラノードの無停止でのパッチ適用取り組み Active-Active 冗長化 (Neutron) OpenStack コミュニティ活動 提案中 patch request patch 18

20 保守性の向上 (2) Rolling upgrades ねらい OpenStack システムの無停止でのアップグレード取り組み タスク完了を待合せる Graceful stop 機能 OpenStack コミュニティ活動 活動中 API v2 HAProxy 保守対象への API 振分け停止 API v1->2 task task Rabbit MQ task タスク完了後にサービスを停止 タスク取得抑止 ( シグナル発行 ) 19

21 OpenStack コミュニティへの貢献 (1/2) 修正コミット数は 102 位 (Icehouse) 8 位 (Mitaka) Foundation のゴールドメンバー昇格 (2015 年 8 月 ) ボードメンバーに選出 (2016 年 1 月 ) 102 位コミッタ 2 名 39 位コミッタ 6 名 21 位コミッタ 12 名 11 位コミッタ 67 名 8 位コミッタ 50 名 Source: (6/9 現在 ) Icehouse Juno Kilo Liberty Mitaka 2014/ / / / /04 20

22 OpenStack コミュニティへの貢献 (2/2) 全社 world wide な連携による貢献 サポート 日本 - 北米 - 欧州 -APAC 拠点を結んだ全社活動として位置づけ APAC のコミュニティ活動の活性化 日本 OpenStack ユーザ会での活動 OpenStack Days/OpenStack Summit イベントにスポンサー参加 ベトナムユーザグループのオーガナイザとして活動を牽引 (6 名中 2 名 ) ベトナム初の Upstream Training を主催 meetup 開催頻度 規模 場所の拡大 実績が認められ公式グループとして認定される (2016 年 4 月 ) ( 公式は World Wide で 12 グループ ) 21

23 OpenStack を始めとするオープンソースに対して様々なサービス & ソリューションを提供 お客様 積極的に支援 技術貢献 ユーザー会 / 推進団体 富士通ミドルウェア OSS 技術センター OSS インテグレーションセンター オープンソースソフトウェア 富士通ハードウェア ISV 製品 お客様自社内 / データセンター内 / 富士通パブリッククラウド内 企画 設計 構築 富士通のオープンソースサービス & ソリューション アセスメント 構築代行 SupportDesk 設計支援 テスト支援 (One-Stop Support) クラウド環境と組み合わせたベストプラクティス を提供 22 運用 日本 OSS 推進フォーラム PostgreSQL (PGECons) 他 OSS 開発コミュニティー The Linux Foundation Linux Kernel 開発コミュニティー OpenStack Foundation Cloud Foundry Foundation OpenDaylight MidoNet Ceph Linaro HybridFox Jenkins 他

24 Cloud OSS に向けた富士通の取り組み OpenStack OpenStack Foundation のコーポレートメンバに参加 OpenStack コミュニティ開発 日本 OpenStack ユーザ会 (JOSUG) に参加 MidoNet ミドクラ社のオープンソース化されたネットワーク仮想化ソフトウェア富士通はプロジェクトメンバとして参画 OpenDaylight ネットワークの構成 機能をソフトウェアで制御する SDN コントローラ富士通は OpenDaylight 発足当初より参画 Open Network Operating System(ONOS) スケールアウト 高可用性 高性能なネットワーク OS 富士通は運営団体である ON.Lab の Equipment Member として協賛 Core Infrastructure Initiative OpenSSL 等 クラウドの中核となる OSS の品質向上活動に参画 基本インフラのセキュリティ 品質向上へ投資 23

25 イノベーションがもたらす豊かな未来 Human Centric Intelligent Society 24

26 様々な企業や個人のアイデアを活かす時代 オープンイノベーション 他社 自社 共創 個人 自社だけでなく 様々な企業や個人のアイデア 技術を組み合せて 商品プロダクト イノベーションを創出 ( 出典 ) ヘンリー チェスブロウ (2012) オープン サービス イノベーション をもとに当社作図 25

27 Knowledge Integration( 知の共創 ) の活動例 アイデアソン / ハッカソン アジャイル実践 仮説検証のためのプロトタイピング アイデアの魅力を伝えるピッチイベント 新たな共創サービス体系 Knowledge Integration in Action をリリース (5/12) 26

28 Knowledge Integration によるエコシステム形成 業種間の共創 人と人との共創 従来システムと新しいシステムの連携 共創を生み出す知の共有と活用 Knowledge Integration デジタルビジネス プラットフォーム デジタルビジネスを支えるプラットフォーム (MetaArc) 27

29 デジタル革新の実現に向けて SoR と SoE の自在な連携に向けて クラウドに基幹システムレベルの安定性と高可用性を確保 成果をコミュニティに積極的に還元 Knowledge Integration 併せて 知の集積 をお客さまと共に進め イノベーティブな未来を創っていきます 28

30 新たに共創実践の場を開設 (5/23) FUJITSU Knowledge Integration Base PLY デジタルビジネス時代のパートナーとして 富士通のSEがお客様と共創を実践する場所 (Facebook サイト : ) PLY( プライ ): よりあわせる 積み重ねる コ ワーキング スクエア リーン スタジオ 5/23 open < 東京都大田区新蒲田富士通ソリューションスクエア内 > 29

31 Day 2 関連講演のご案内 エンタープライズに聞く OpenStack 活用の心得 なぜ OpenStack の導入を決めたか 時間 :7 月 6 日 (Day 2) 10:00~11:00 場所 :5 階メインホール Newton でのベアメタルは何が違う?~ 開発内容の紹介と VM との機能面のギャップについて ~ 時間 :7 月 6 日 (Day 2) 14:40~15:20 場所 :4 階 B-2 30

32 富士通ブースのご案内 No.9 富士通ブース 31

33 [ 参考 ] OpenStack 関連製品 サービスのご紹介 32

34 OpenStack/OSS を採用した製品 OpenStack 採用 PRIMEFLEX for Cloud K5 モデルプライベートクラウド向け垂直統合商品として OpenStack を最適な構成で提供 OSS の採用 ServerView Cloud Monitoring Manager OpenStack 環境のリソース可視化の OSS(Monasca) を採用 ETERNUS CD10000 OSS Ceph による分散ストレージを組み合わせたオブジェクトストレージ 他企業との協業 Red Hat Enterprise Linux PRIMEFLEX for Cloud K5モデルでのRHELゲストのフルサポート開始 Midokura Enterprise MidoNet ミドクラ社との協業で OpenStackのネットワークの運用性を向上 Enterprise Service Catalog Manager マーケットプレイス技術の OSS コミュニティ設立で 多種多様な SaaS との連携を拡充 33

35 様々なレベルに対応可能なクラウドモデル 仮想共有から占有モデルまでのクラウドサービスおよび お客様資産となるプロダクト販売 ( オンプレミス ) モデルまで 様々なタイプのクラウドモデルを提供 K5 PRIMEFLEX for Cloud パブリッククラウド ( 仮想共有 ) バーチャルプライベートホステッド ( 仮想 / 物理専有 ) デディケーテッド ( クラウド基盤専有 ) デディケーテッドオンプレミスクラウド基盤専有 ( お客様 DC 設置 ) プロダクト販売 クラウド基盤専有 ( お客様 DC 設置 ) 富士通データセンター クラウドサービス基盤 富士通データセンター クラウドサービス基盤 富士通データセンター クラウドサービス基盤 クラウドサービス基盤 富士通からの遠隔監視等 お客様監視等 例 : A 社 B 社 開発系システム SaaS 事業者 C 社 D 社 E 社 F 社 クラウドサービス基盤お客様データセンター 基幹系システム業界クラウド大手企業 DC 事業者 34 クラウドサービス基盤お客様データセンター大手企業 DC 事業者

36 PRIMEFLEX for Cloud K5 モデル プライベートクラウド環境向けのインフラ基盤として Cloud Service K5 と共通のオープン技術を採用し 最適な構成で提供する垂直統合型商品 垂直統合型商品 PRIMEFLEX for Cloud K5モデルソフトウェア Cloud Service K5 と共通のオープン技術を採用した専用のクラウド管理ソフトウェア ハードウェア サーバストレージスイッチ オープン技術 高品質 安心 サービス サポート 構築サービス サポートデスク 35

37 Enterprise Service Catalog Manager 企業内 SaaS を提供する際に必要となる業務アプリケーションの運用機能を提供する製品 サービス利用部門 利用者 業務アプリケーション 連携 サービス提供部門 業務アプリケーションをサービス化し 運用するために必要な機能を All-in-one で提供 管理者 購入 登録 サービス提供者 定額課金 / 使用回数に応じた従量課金など様々な利用料計算が可能な課金機能 利用者ロール利用状況課金情報情報情報 Enterprise Service Catalog Manager 36 利用者が利用できる業務を一覧化する企業内サービス一元管理

38 ServerView Cloud Monitoring Manager クラウドシステム (OpenStack ベース ) を監視 分析し 最新状況の見える化により 安定稼動を支援するソフトウェア OpenStack 環境の安定性と可用性を支援 メトリクスやログを自動収集し 単一画面で分析可能 OpenStackとのシームレスな統合 Monitor OpenStack infrastructure OpenStack Cloud Monitoring Manager OpenStack s Operator Monitor the management instances A Tenant User B Tenant A Monitoring metrics Stacks / Instances 37 Tenant B Log Management Nova Swift. OpenStack services Controller / Compute / Network node

39 OpenStack ネットワークの運用性を向上 Midokura Enterprise MidoNet ミドクラ社の先端テクノロジを OEM 製品としてラインナップ 運用負荷の軽減 * トラフィックの見える化で仮想ネットワークを容易に監視 分析 ServerView Cloud Monitoring ManagerによるOpenStack 環境の見える化と合わせた相乗効果 安定したネットワークを提供トラフィック量の削減と単一障害点排除を両立 スモールスタートから大規模まで負荷の集中によるボトルネックを排除 外部通信のスケールアウトも可能 * Midokura Enterprise MidoNet の 2016 年度提供予定機能 Cloud Monitoring Manager 38 Neutron 強化 Compute Node Router Firewall 物理ネットワーク LoadBalancer 仮想ネットワークの提供 監視 ネットワーク仮想化ソフトウェア Midokura Enterprise MidoNet OpenStack 基盤 仮想マシン (VM)

40 ハイパースケールストレージ ETERNUS CD10000 S2 富士通製の高信頼コモディティサーバとオープンソースソフトウェアの分散ストレージ (Ceph) を組み合わせたアプライアンス製品 柔軟な拡張 自動調整 高可用性 新陳代謝 スケールアウトによる柔軟な拡張 ( 最大 42ペタバイト ) データ配置をシステム全体で自動最適化ノード間でデータを分散配置 複製 自動復元 Software Defined 技術による容易なシステム移行 これらの基本機能に以下の特長をプラス マルチアクセスインターフェース ( オブジェクト / ブロック ) OpenStack 統合バックエンドストレージ 検証済み最適構成をオールインワン提供 富士通によるワンストップ保守サポート 最大物理容量のため お客様が実際に使えるストレージ容量はデータ保護方式の設定により異なります 39

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