スライド 1

Transcription

1 UbuntuLiveUSB のカスタマイズ remastersys によるオリジナル LiveUSB 作成方法 (ubuntu14.04lts remix) ( 注 ;16.04 では remastersys が対応していない =PnguyBuilder テスト中 )

2 初めに WindowsXP サポート終了により 大量に廃棄される ( 予定の )PC を何とか再生できないか? という話から始まりました LiveUSB 制作方法の解説です ubuntu12.04 では ubuntu-default-builder を使用していましたが ubuntu14.04 では UCK を使用しています ところが UCK の Console で upgrade,dist-upgrade するとエラーが出ます 何に使えるの? 最近再び シンクライアントについて話題になっています ファットクライアントはウイルスやマルウエアに感染しやすく ウィルスチェッカーにも引っ掛からない脅威も増えています そもそも 端末に記憶が残らないようにしてしまえば 脅威の感染は防げます VDI(VirtualDesktopInfrastructure) の価格も 1 人あたり 10 万円程度と個人用にクライアント PC を用意する価格とクロスするようになりました 大部分は UCK で出来るのですが カーネル update が出来ないと新しいマシンに対応できません USB シンクライアントって? PC は BIOS(Basic Input Output System) を調整することにより USB から起動できます 古くは USB-Knoppix という小さな Linux をカスタマイズしたシンクライアントがありました ここでは Linux の中で最もデスクトップユーザー数が多く バグが少ないと言われる ubuntu をカスタマイズしてシンクライアントを作成する方法をお伝えします では PinguyBuilder でカスタマイズできますが 第 2 領域からの起動がまだできていません

3 OS の入った起動可能 USB + 64bit CPU/1GB 以上の RAM の PC を USB 起動可能に BIOS 調整 内蔵ハードデイスクにアクセスせず RAM 上で動くのでシンクライアントになる ( もし 内蔵ハードディスクを使わないなら取り外すことも可 またはハードデイスクに OS をインストールすることも可 ) 作業の流れ 1. 母艦になる PC に作業用の ubuntu 14.04LTS をインストールします 2. さらに母艦に USB 起動用の元になる ubuntu 14.04LTS をインストールします ( 元になるイメージはいくつも入れる可能性がありますので sda5 以降にインストールする ) 3. 元になるイメージをカスタマイズします 4.Remastersys で元になるイメージを ISO 化します 5. 書き込む USB を fdisk でパーテイションを分割 必要に応じてフォーマットします 6. usb-creator-gtk で ISO イメージを USB に書込み 起動可能な USB にします 7. 設定ファイルを USB に書込む 8. 出来あがった USB の全体イメージを dd で吸い上げる 9. 新しい USB に全体イメージを dd で書き込む

4 準備 母艦になる Linux マシン (CPU Core i 以上 2GB 以上の RAM) を用意し ubuntu-ja 14.04LTS(64bit) をインストールします そして # apt-get update # apt-get install usb-creator-gtk 準備 2 作成元になるのは sda5 以降の別パーテイションにインストールするシステムです Remastersys の新しいバージョンを入れるには # add-apt-repository ppa:mutse-young/rematersys # apt-get update # apt-get install remastersys カスタマイズ ( カスタマイズ内容については後述 ) 後 #apt-get upgrade #apt-get dist-upgrade して最新の状態にします

5 Ubuntu のカスタマイズ例 # apt-get update # apt-get install lubuntu-desktop # apt-get autoremove purge unity* # apt-get autoremove purge ubiquity* # apt-get autoremove purge light-locker # apt-get install firefox # apt-get install thunderbird # apt-get install remmina( 注 ;gateway を使う場合は remmina-next) # apt-get install usb-creator-gtk # apt-get install unbound(dns サーバーを自己で持つ場合 ) # mkdir /win # rm /etc/skel/exsample.desktop # cp /usr/share/zoneinfo/asia/tokyo /etc/timezone (/etc/default/rcs の UTC=no とする ) (/etc/default/apport enable=1 を 0) 等 次に /etc/rc.local に第 1 領域を /win にマウントし casper.tar.gz があれば 上書き解凍するスクリプト ( 著作権あり ) を加えて 個人情報だけは記憶できるようにする ( プログラミングについては著者は素人です )

6 #!/bin/sh e ## rc.local ## additional Yusuke.Kaneko sudo df grep /cdrom > /tmp/device.txt sudo cut -d" " -f 1 /tmp/device.txt > /tmp/device2.txt sudo sed -e "s/2/1/g" /tmp/device2.txt>/tmp/device1.txt sudo mount -o codepage=932,iocharset=utf8,uid=999,gid=999 `cat /tmp/device1.txt` /win if [ -f /win/casper.tar.gz ] then cd / tar xvfpz /win/casper.tar.gz sudo cp -a /home/etc/* /etc/ sudo cp -a /home/var/* /var/ else cd / If [ -f /win/init.tar.gz ] then tar xvfpz /win/init.tar.gz else fi fi slleep 2

7 # vi /etc/init.d/haltmem.sh #!/bin/sh rm -f /home/ubuntu/.mozc/.server.lock rm -f /home/ubuntu/.mozc/.session.ipc sudo rm -rf /home/var/ sudo rm -rf /home/etc/ sudo mkdir /home/etc sudo mkdir /home/var sudo mkdir /home/var/lib sudo cp -a /etc/networkmanager/ /home/etc/ sudo cp -a /var/lib/networkmanager/ /home/var/lib/ cd / sudo rm -f /win/casper.tar.gz sudo tar cvfpz /win/casper.tar.gz./home/ ### script written by Yusuke Kaneko # chmod 755 /etc/init.d/haltmem.sh

8 # cd /etc/rc.0.d # ln s /etc/init.d/haltmem.sh S19haltmem # cd../rc6.d # ln s /etc/init.d/haltmem.sh S19haltmem remastersys で /etc/resolv.conf が無く DNS 検索が出来ないバグがあった /etc/rc.local で cd /etc ln -s /run/resolvconf/resolv.conf また Windows マシンで時間を local(rtc) としたい場合 hwclock systohc --localtime (timedatectl set-local-rtc true の代替コマンド ) VirtualBOX ( バーチャルマシンの起動イメージに使用する場合は 下準備として USB に /dev/zero を書き込む ) (# dd if=/dev/zero of= /dev/sdx bs=1g) USB メモリーを 2 領域 (NTFS FAT16) に分割 第 2 パーテイション (FAT16 の最大 =2GB 程度 ) にブートフラグをつけ format する # mkfs.vfat /dev/sdx2( ハードデイスクがある場合は sdb2 が多い ) usb-creator-gtk で第 2 領域に ISO ファイルを書き込む ( 注 ;ubuntu16.04 の usb-creator-gtk では 第 2 領域に書き込めない )

9 以上で remastersys を利用した起動可能な LiveUSB のカスタマイズ方法は終了です 出来あがった ISO イメージを USB 全体に書込みする場合は windows 上では Rufus(free の USB 書込みツール ) 等が使えます この説明書では rc.local で第一領域を windows との交換用に使い 第 2 領域から起動していますので usb-creator-gtk で書き込んでください 以下はイメージを VirtualBOX 内で作動させる方法です出来あがった USB より dd でイメージファイルを取りだします # dd if=/dev/sdx of=/somewhere/sdximage.img bs=1g 母艦に virtualbox をインストール # apt-get install virtualbox Virtualbox 付属のツールを使い vhd イメージを作成する # vboxmanage convertfromraw format VHD /somewhere/sdximage.img /somewhere/sdximage.vhd Windows マシンに virtualbox をインストール sdximage.vhd をドキュメントフォルダ等 ユーザーがアクセスできる領域に置き virtualbox から使えるようにする 仮想マシンで Linux に与えるメモリーは 1GB 以上とします

10 仮想マシン上のファイルにアクセスする場合は をインストールして VHD ファイルを atach すればマウントされ 通常の記憶領域として使えます 但し Isolate が解除されるので ウイルス マルウエアへの防備は Windows に任せることになるので要注意 32bit 版ならば Hyper-V 使用するマシンでも VirtualBOX で起動可能 (VT 使わない ) Hyper-V でも起動可能 UEFI 起動には 64bit 版を使用しますが 第一領域は NTFS(id:7) を指定します 最初に windows から認識される FAT 領域に UEFI 起動フォルダがあることになっています Windows でフォーマットしても構いませんが FAT でフォーマットしないようにしてください