平成 30 年 4 月 4 日調査研究活動成果報告書調査研究課題名迷惑電話防止に有効な通話システムの構築と評価調査研究代表者 : 弓削商船高等専門学校長尾和彦調査研究期間 : 平成 29 年 7 月 26 日 ~ 平成 30 年 3 月 31 日概要 1. 研究の目的過疎化高齢化により

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きみかずゆのもと
4 years ago
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1 平成 30 年 4 月 4 日調査研究活動成果報告書調査研究課題名迷惑電話防止に有効な通話システムの構築と評価調査研究代表者 : 弓削商船高等専門学校長尾和彦調査研究期間 : 平成 29 年 7 月 26 日 ~ 平成 30 年 3 月 31 日概要 1. 研究の目的過疎化高齢化により増加した独居老人にとって電話は離れた家族と連絡を取り近況を把握するために大切な役割を果たしている一方高齢者を狙った迷惑電話特殊詐欺が多発し問題となっている警察庁による特殊詐欺の認知検挙状況によれば平成年の一斉検挙により一時的に減少したものの年々増加を続けており 26 年には過去 12 年で最悪の 565 億円の被害が発生している図 1 特殊詐欺被害認知状況インターネットの普及により IP 電話が各自治体を中心に普及しつつある IP 電話では通話内容をコンピュータ処理することが比較的容易である我々は特殊詐欺被害を減少させることを目的とし IP 電話による話者認識音声認識技術を用いた迷惑電話防止判定機能を有するシステムの開発に取り組んでいる本取組では音声認識技術の動向調査 IP 電話網構築による検証実験環境の構築話者認識音声認識に対応した IP 電話アプリケーションの開発固定電話に対応したシステムの設計についての検討を行った

2. 研究によって得られた成果音声認識技術の動向スマートフォンや家電製品を操作するための音声認識を組み込んだ製品が発表されているこれらのほとんどはサーバに接続して音声認識を行う方式である IP 電話を対象とした場合は音声データがサーバを介するため比較的容易にシステム構築が可能となる固定電話の場合はインターネットに接続された専用のアタッチメントが必要と考えられる

2 2. 研究によって得られた成果音声認識技術の動向スマートフォンや家電製品を操作するための音声認識を組み込んだ製品が発表されているこれらのほとんどはサーバに接続して音声認識を行う方式である IP 電話を対象とした場合は音声データがサーバを介するため比較的容易にシステム構築が可能となる固定電話の場合はインターネットに接続された専用のアタッチメントが必要と考えられる迷惑電話防止の取り組みの動向最近の電話機にはナンバー通知機能が標準となっており誰からの電話かを容易に確認することができるようになっているこれらの番号を用いて着信拒否する機能なども提供されているまた防犯上の目的から自動応答自動録音する機器も提供されている徳島県警ではこれらの機器を貸し出すことで迷惑電話防止の効果を上げている検証実験用 IP 電話網の構築研究室内にサーバを構築し電話交換機能話者認識エンジン音声認識エンジンを実装した端末間で相互に通話できることを確認したサーバ PC:GPU 搭載 (GTX1080) OS:Ubuntu Linux 電話交換機 (IP-PBX) サーバ :asterisk 話者認識サーバ :ALIZE 音声認識サーバ :Julius 端末 SIP アプリ PC(Mac): X-Lite iphone: Zoiper SIP 電話機 :KX-UT123N IP 電話を用いた迷惑電話防止システムのコンセプトとプロトタイプの実装図 2 システムコンセプト

つを持つホワイトリストからの通話は接続を行うがブラックリストは着信拒否を原則とするいずれにも含まれない番号の場合は警告を表示する図 3 着信時の画面表示

3 我々が開発した迷惑電話防止システムについて概要を説明するユーザは専用アプリを用いて通話を行い通話中の音声をサーバに送信するサーバでは迷惑電話判定を行いその結果を危険度としてユーザに返すログインユーザはログインをすることで接続サーバユーザ認証を行う電話帳照合本システムでは信頼できるユーザ ( 電話帳 : ホワイトリスト ) と迷惑であると認定されたユーザ ( ブラックリスト ) の 2 つを持つホワイトリストからの通話は接続を行うがブラックリストは着信拒否を原則とするいずれにも含まれない番号の場合は警告を表示する図 3 着信時の画面表示通話中のモニタリング警告が行われた通話は自動的に迷惑電話判定モードになり端末側で通話録音を行う話者認識の場合は明示的ユーザを選択しなければならない音声データは定期的 (10 秒単位 ) にサーバに転送され音声話者認識が行われる判定結果は端末側に表示される図 4 判定結果の表示

プロトタイプの問題点端末側に SIP 対応の専用アプリを開発したが標準の電話機能に比べ操作性に劣るまた話者認識はなりすましを対象としているため電話帳に登録されているユーザであり一定時間の通話に基づいて音声モデルが作成されている必要があるこれらの自動化はまだ実現されていない自分の音声と通話相手の音声はデータ的に分離することは比較的容易ではあるが

4 プロトタイプの問題点端末側に SIP 対応の専用アプリを開発したが標準の電話機能に比べ操作性に劣るまた話者認識はなりすましを対象としているため電話帳に登録されているユーザであり一定時間の通話に基づいて音声モデルが作成されている必要があるこれらの自動化はまだ実現されていない自分の音声と通話相手の音声はデータ的に分離することは比較的容易ではあるがハウリングなどの問題を完全に解消できるものでない話者認識率の向上に関する実験学生 ( 男 10 女 10) を対象として IP 電話を用いた音声録音を行い話者認識率に関する評価を行った通話端末は ipad( 専用アプリ ),iphone5s(zoiper) である得られた音声は 10 秒ごとの音声に分割しモデル作成用音声比較用音声を作成したそれぞれの音声ファイルからパラメータを変更し特徴ベクトルファイルを抽出比較を行ったモデル生成に要する時間 (UBM 学習時間 ) は数十秒以上要するが照合時間は 1 秒未満である認識率は 82 85% である固定電話アタッチメントの設計既存の自動録音応答装置は電話回線と電話機の間に接続されるこの方法により音声出力を取得することができると考えるただしアタッチメントをどのようにサーバに接続するかはコスト面での課題となる相互の音声を分割する方法についても課題が残る図 5 固定電話アタッチメントの設計 CATV に対する調査四国地区 CATV 事業者 (40 組織 ) に対し IP 電話サービスに関するアンケート調査を行なった回収率は 35%(14 件 ) であったほとんどの事業者で IP 電話サービスを外部委託しており詳細について不明であった迷惑電話対策を行なっている :2 件本システムは有用 : 非常に思う :5 件少し思う :5 件導入を検討したい : 非常に思う :2 件少し思う :5 件 3. 今後の課題固定電話アタッチメントの開発固定電話用アタッチメントについてシステムの実装を行うインターネットへの接続が課題となるが WiFi などによる接続環境を前提として検討を進め

5 たい認識率の向上とオフラインでの実装実験環境において話者認識率は 80% 以上を達成したが実用にはまだ十分でないモデル学習の効率化を含め学習方法の改善を進め RaspberrPi などの小型マイコンで実装ができるようにする汎用 SIP アプリの開発汎用的に利用できる SIP アプリを開発しユーザへの普及を進める通信事業者への啓蒙電話番号管理による着信拒否通話録音は迷惑電話防止に効果的であることがわかっている通話内容の解析による迷惑電話対策は通信傍受に抵触するため利用者双方の同意が必要となるが犯人特定や被害防止に役立つことが期待されるこれらのサービスを標準機能として提供できるように働きかけていきたい 4. 添付資料システムリーフレット ( 高専プロコン ) 学会原稿 ( 情報処理学会 )

6 27 04 BL WL BL i s o WL s 2 x 42 P tu / k x 42 BL WL ~ o o 2 42 DDDD F I s o BB z13 P 2 r ), BB n n n o n 2 42 / PLr 0, ja 6 7 : A A - D7 k 42, l k, e WX, m m, o j jk (, L DDDD m e WX / HP HP DB HP / IP HP

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8 1 vw ( o vj (.-I j PHTPUP w DVPWLX w w PVULw ww w ( vj fgvj wwt v /h/ v /h/) (( u 1 v p (-) 1 ww 44 R7 EF u 混合ガウス分布数 UBM UBM 学習時間生成回数 ( 秒 ) 1 分 11 秒のモデル作成 + 判定時間 ( 秒 ) EER ( 等価エラー率 ) 認識率 EER (16kHz, 英語 ) [5] % 82.18% 6.02% % 82.55% % 82.49% 5.30% % 83.90% 2.40% % 85.05% % 83.79% 2.22% % 85.11% 1.46% % 86.12% % 85.05% 1.43% 1 p R7 wp-r7 44 jziv w 1 k po iton v o ) 8 w8 jo - i tw vt 44 owolwn w vj i wo pjttn i ntop 1 vw owwt jnlj 8 w ov jw jonwj wpvul ii io jv o m i owj iw rw jpj, EF0ZLXPRZZW/]]]HZLXPRVX EF ZZW/]]]UWHV WHMLZ_SPMLLPHURP(G[XPRVTLZT E(F9[SP[ZZW/[SP[VUW E)F0:8D4ZZW/TPZXHS[UPHPUVUMX EF7LXUHUL:LZHS 4HS[HZPVUVM ZL0:8D4:80G0:WLHRLXALXPMPJHZPVU VVSRPZVUHU4TILL_ZLTLJUPJL UPLXPZaZBPLU EF1PTIVZ5LZHS) 0[ZVXPHSVU LZ8ULWLULUZWLHRLXALXPMPJHZPVU 4089V[XUHSVU0HUJLPUPUHS XVJLPU)()

【あんしんナンバーチェック】サービスマニュアル（iPhone）

【あんしんナンバーチェック】サービスマニュアル（iPhone）あんしんナンバーチェック ios 版サービスマニュアル ( アプリ利用編 ) 第 1.0 版株式会社 NTT ドコモ 2017 年 12 月 5 日目次 1 あんしんナンバーチェックとは... 2 1.1 機能... 2 1.2 サービスイメージ... 2 1.3 利用料金... 3 1.4 利用条件... 3 1.5 サービス利用注意点... 3 2 利用開始まで... 5 2.1 インストールとアップデート...