Microsoft PowerPoint NGN競争ルール（最終版）

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ふみなりゅうとう
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1 NGN について森川博之東京大学大学院新領域創成科学研究科

2 NGN とは Morikawa Laboratory 2

3 NGN とは A Next Generation Network (NGN) is a packet-based network able to provide services including Telecommunication Services and able to make use of multiple broadband, QoS-enabled transport technologies and in which service-related functions are independent from underlying transport-related technologies. It offers unrestricted access by users to different service providers. It supports generalized mobility which will allow consistent and ubiquitous provision of services to users. 次世代ネットワークとは, 電気通信サービスの提供を目的に, 広帯域かつ QoS 制御可能な様々なトランスポート技術を活用したパケットベースのネットワークであり, サービス関連機能が転送関連技術とは独立にかつ互いに連携してサービス提供がなされるもの. 利用者が種々のサービスプロバイダに自在にアクセスすることを可能とする. また, 汎用的なモビリティをサポートし, 利用者への一貫したかつユビキタスなサービスを提供する. ITU-T Recommendation Y.2001 (12/2004) - General overview of NGN Morikawa Laboratory 3

4 NGN を特徴付ける基本要素 Packet-based transfer Separation of control functions among bearer capabilities, call/session, and application/ service Decoupling of service provision from network, and provision of open interfaces Support for a wide range of services, applications and mechanisms based on service building blocks (including real time/ streaming/ non-real time services and multi-media) Broadband capabilities with end-to-end QoS and transparency Interworking with legacy networks via open interfaces Generalized mobility Unrestricted access by users to different service providers A variety of identification schemes which can be resolved to IP addresses for the purposes of routing in IP networks Unified service characteristics for the same service as perceived by the user Converged services between Fixed/Mobile Compliant with all Regulatory requirements, for example concerning emergency communications and security/privacy, etc. Morikawa Laboratory 4

5 何故,NGN か? Morikawa Laboratory 5

6 インターネットの課題セキュリティの課題例 : ボットネットフィッシング DDoS 社会インフラとしての安全性の不足サイバーテロ急増トラヒックの課題利用者間の不公平感 ( 高利用者 / 低利用者ともに同じ ( 定額 ) 料金 ) 事業者間の不公平感 ( 適切なコスト負担 ) 通信インフラとしての信頼性不足 ( 大規模災害リスク ) QoS の課題 QoS に基づくサービスが難しい事業者間にまたがる料金体系社会インフラとしての機能の欠如緊急通信の確保など WWW phone... SMTP HTTP RTP... TCP UDP IP Ethernet PPP CSMA async SONET... copper fiber radio... Morikawa Laboratory 6

7 固定通信市場の縮小移動体通信市場の飽和トラヒック属性の変化電話網の課題 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 契約者の推移固定通信 ( 加入電話 +ISDN) 移動通信 ( 携帯電話 +PHS) ブロードバンド (CATV ADSL FTTH) オペレーションコストの低減シームレスなサービス連携新たな収益源の創出通信回数 ( 億回 ) 1,200 1, 固定端末発信の通信回数通信時間の推移通信回数通信時間通信時間 ( 億時間 ) ( 年度 ) 0 総務省資料より Morikawa Laboratory 7

8 NGN の狙い NGN のターゲットセキュリティ不安, 匿名性品質保証なしデメリットインターネットメリット電話網シームレスなネットワーク高い信頼性品質が高い低コストモバイル性 FMC 携帯電話メリットデメリット多様なニーズへの対応が難高コストメリットデメリット転送速度が小さい Morikawa Laboratory 8

9 NGN の目的インターネットと携帯電話の良い側面の拡大多様なサービスと連携できる新たな産業基盤モバイル /FMC, 映像配信放送, 情報サービスインターネット諸課題の解決セキュリティ課題への対処急増するトラヒックへの対処アプリケーションが求めるQoS 提供電話の良さの継続社会インフラとしての安全性安定性従来の電話並の災害対策, 緊急通信確保 Morikawa Laboratory 9

10 セキュリティからみた電話網とインターネット電話網インターネットネットワークにつながるもの単機能の電話機多様な機能を持つ PC, プリンタから, 映像, 音声, そして固定携帯機器, さらに情報家電ネットワーク接続 ( 事業者間接続 ) 数社の事業者間の接続のみ NW の接続という視点からは, ホームネットワーク, ホテルネットワークなど多種多様サービス固定新しいサービスが続々と登場保守運用物理的にも限られた世界で実施リモートアクセスは当たり前のオープンな世界で実施社会インフラとしての安心社会インフラとしては脆弱安全を提供可能 Morikawa Laboratory 10

11 NGN アーキテクチャ Morikawa Laboratory 11

12 NGN の設計指針次世代ネットワークとは, 電気通信サービスの提供を目的に, 広帯域かつ QoS 制御可能な様々なトランスポート技術を活用したパケットベースのネットワークであり, サービス関連機能が転送関連技術とは独立にかつ互いに連携してサービス提供がなされるもの. 利用者が種々のサービスプロバイダに自在にアクセスすることを可能とする. また, 汎用的なモビリティをサポートし, 利用者への一貫したかつユビキタスなサービスを提供する. 広帯域かつQoS 制御可能パケットネットワークサービスと転送の分離アクセスを制限しないブロードバンドアクセスとエンドエンドQoS 保証技術 IP 統合網分離型アーキテクチャを支える垂直方向の制御プロトコルオープンかつ相互接続可能なプロトコル規定汎用的なモビリティとユビキタス固定網と移動網の融合技術, 移動支援技術 Morikawa Laboratory 12

NGN のポイント email WWW phone... SMTP HTTP RTP... IPネットワークアプリケーション / サービスの自律性を確保通信セッションの管理 TCP UDP IP Ethernet PPP CSMA async SONET... copper fiber radio.

13 NGN のポイント WWW phone... SMTP HTTP RTP... IPネットワークアプリケーション / サービスの自律性を確保通信セッションの管理 TCP UDP IP Ethernet PPP CSMA async SONET... copper fiber radio... 端末の認証シグナリングとデータ転送との分離信頼性安全性の確保トラヒック制御可能 QoS 提供多様なネットワークや機器を利用可能 E2E Session Association for control data channels Select/Change Data Channel Control Channel Morikawa Laboratory 13

14 加入電話網 NGN The Internet 回線交換網サービスストラタム TS The Internet LS トランスポートストラタム Edge Functions Edge Router M/C DSLAM M/C DSLAM 加入者銅線光ファイバ加入者銅線光ファイバ加入者銅線 M/C HGW DSL MODEM M/C HGW DSL MODEM TS: 中継交換機 LS: 加入者交換機 M/C: メディアコンバータ HGW: ホームゲートウェイ DSLAM:DSL アクセスモジュール Morikawa Laboratory 14

15 NGN ネットワーク構成多様なサービスを実現するアプリケーションサーバ IMS: IP Multimedia Sub-system RACS: Resource and Admission Control Sub-system NASS: Network Attachment Sub-system 位置情報管理 < アクセス制御 > 他の IP ネットワークとの接続 IP アドレスの割当と認証, 緊急通信で発信位置を確認 NASS 呼接続制御機能 ( ユーザ側 ) IMS 呼接続制御機能 ( 中継系側 ) 他 IP 網 < サーヒス制御 > 公衆電話網帯域等の管理 ( ユーザと NW 間での異常なトラヒックを排除マルチハーティや会議等の制御既存の電話との接続ユーザ ( 端末 ) 認証 RACS < トランスホート > ユーザ収容装置 IP による伝送ユーザセッション終端機能 NW アドレス変換 IP バックボーン音声映像等のメディア変換機能 ETSI/TISPAN 公開資料より Morikawa Laboratory 15

16 全体アーキテクチャ Based on 3GPP IMS R6 Applications ストリーミングサービス提供機能 NASS: IP アトレスの割当てと認証 RACS: リソースとポリシに基づく受付制御機能 MGF IP Connectivity Access Network And related subsystems Network Attachment Subsystem Resource and Admission Control Subsystem Other Multimedia Subsystems (RTSP-based) Streaming services (SIP-based) IP Multimedia Subsystem (Core IMS) (SIP-I based) PSTN/ISDN Emulation Subsystem TGW IMS: SIP サーバ群で構成されるセッション型サービス提供機能 PSTNエミュレーション : 既存電話の完全再現 PSTN/ISDN Other IP Networks MGF Access Transport Network MBG IP MAG Core Transport Network Other AN backbones アクセス系 :DSL, ファイバを代表とするアクセス網機能 ETSI/TISPAN 公開資料より Morikawa Laboratory 16

17 NGN の動向 Morikawa Laboratory 17

18 NGN ロードマップ対象とするサービスと具備する能力 ( 機能 ) ユビキタスサービスリリース 2 移行の詳細は今後の検討 NGN リリース 3 RF-ID 等ストリーミングサービスマルチメディア PSTN/ISDN (*) エミュレーションリリース 1 NGN リリース 2 エンターテイメント家庭内ネットワーク等リリース 1 機能の更新リリース 2 機能の更新 Mid of /12 Mid of 2007 End of 2008 (*) リリース1の対象サービスマルチメディア( リアルタイム音声, 映像, マルチメディア会議等 ) PSTN/ISDNエミュレーションシミュレーションその他 (VPN, 緊急通信 (ETS) 等 ) 総務省資料よりリリース 1 では, 既存電話サービスのエミュレーションシミュレーションサービスを中心に仕様を作成リリース 2 では, リリース 1 の拡張とともに,FMC,IP-TV(VoD) や HGW による家庭内機器との連携等のマルチメディアサービスへの拡張,QoS 管理等のネットワークの安定性向上に向けた検討が行われるリリース 3 はユビキタス Morikawa Laboratory 18

19 NGN 標準化団体 ITU-T ITU-T FG-NGN 国際標準化として最終的な議論を行なう TISPAN を支持 S/BC 等の実装促進に注力 ETSI TISPAN NGN の議論の中心 IMS の採用を提案 CJK NGN WG ITU-T 会合の前段としてアジアのコンセンサスを図る ATIS IMS の作成元 3GPP 3GPP2 IETF SIP の規定元 FG-NGN (Focus Group on NGN) ATIS (Alliance for Telecommunications Industry Solutions) TIA(Telecommunications Industry Association ) ETSI (European Telecommunications Standards Institute) CJK (China, Japan, Korea) IETF (The Internet Engineering Task Force) Morikawa Laboratory 19

20 NGN 標準化の動向標準化 NGNは多様な技術を集約した総合ネットワーク技術多様多数の標準化団体が関与地域間 ( 欧州, 北米, アジア ) 当初は欧州が中心テレコム系, 移動系,IP 系移動系の技術 (3G) を固定系にも IP 系 (SIP 等 ) を活用標準化団体間のリエゾン活発それぞれの専門団体が専門分野 ( 無線,IP, ) を担当 ITUはリエゾンのとりまとめキャリアグローバル標準と相互接続性重視キャリア同士が良い意味でのサービス競争 FMCへの取組みトリプルプレイ,BBサービス xspや利用者がngnのメリット享受 Morikawa Laboratory 20

21 NGN における論点 Morikawa Laboratory 21

22 NGN における論点 NGN 機能インタフェースのオープン化 MVNO(Mobile Virtual Network Operator) と類似位置情報, 課金情報, 顧客サポート情報のあり方接続のあり方 (Layer2 接続 or Layer3 接続 ) 端末のあり方 ( 端末仕様, 接続試験 ) cf. アクセス網に関してはNGNとは独立コストシェアリング通信料通信種別の把握プロバイダ間での通信量通信種別に基づく接続料のあり方 Morikawa Laboratory 22

23 エンドユーザ機能インタフェースのオープン化コンテンツ & アフリケーションアフリケーションフラットフォームネットワークサービス通信サービスのための PF 機能 ( 通信の利用者認証, 課金等 ) を含むデジタルコンテンツの提供ビジネスのみならずあらゆる事業者のビジネスが対象上位のコンテンツビジネス他のコンテンツ認証, 課金代行, ポータル等 2 1 通信サービスの提供, インターネットへの接続を提供等 : 各種インタフェース UNI 競争環境レイヤ毎の役割に特化した事業者が登場したり, 異なるレイヤの機能を調達してエンドユーザにワンストップサービスを提供する事業者等が登場する可能性が出てくる ITU-T での NGN アーキテクチャ 1 アプリケーションサービスストラタムサービス制御機能等トランスポートストラタムトランスポート機能 ANI NNI 2 他網Morikawa Laboratory 23

24 MVNO の形態 MNVO:Mobile Virtual Network Operator 周波数免許を持たない周波数免許を持つ既存キャリアとは異なる独自ブランドで販売, サービス提供を行うマーケティングブランディング顧客サポート課金ユーザユーザユーザユーザ最小 MVNO MVNO 完全 MVNO HLR, 交換機等モバイルキャリア無線ネットワーク Morikawa Laboratory 24

25 エンドユーザ機能ITU-T アーキテクチャアプリケーション ANI UNI サービスストラタム NNI サービス制御機能等トランスポートストラタムトランスポート機能他網Morikawa Laboratory 25

26 エンドユーザ機能他網MVNO 的な見方アプリケーション ANI 加入者位置情報の共有課金情報 ( 通信記録の共有 ) 顧客サポートに必要な情報の共有 Layer2 or Layer3 接続 UNI サービスストラタム NNI トランスポートストラタムトランスポート機能サービス制御機能等端末のあり方 ( 端末仕様, 接続試験等 ) Morikawa Laboratory 26

27 コストシェアリング多様な事業者間でのコストシェアリングを行うためには通信量通信種別の把握が必須通信量通信種別の測定は正確さとコストのトレードオフパケットごとの通信量を正確に把握するには多大なコストを要する全通信を対象にだいたいの通信量を測定セッションを使うサービスに限定して通信量を測定... すべての IP パケットを取得コンテンツ提供者セッション管理サーバプロバイダセッション管理サーバプロバイダセッション開始終了要求間引きして取得セッションの継続時間, 通信種別 ( 使用リソースなど ) に応じて料金を精算 Morikawa Laboratory 27

28 対等ピアリング広告主広告料コンテンツ提供者接続料プロバイダプロバイダプロバイダプロバイダプロバイダ料金精算なし ( 対等接続 ) プロバイダプロバイダ間で通信量や通信種別に基づく料金精算を行う仕組みが不十分 Morikawa Laboratory 28

29 コストシェアリング広告主広告料コンテンツ提供者接続料プロバイダ料金清算プロバイダプロバイダプロバイダプロバイダプロバイダ間の接続点で料金精算に必要な情報を取得プロバイダ電話網での相互接続と同様, プロバイダ間でやりとりされる通信量通信種別を測定し料金精算通信量通信種別の測定は正確さとコストのトレードオフ Morikawa Laboratory 29

15群(○○○)-8編

15群(○○○)-8編 S1 群 ( 情報環境とメディア )- 6 編 ( 次世代ネットワーク ) 3 章で実現されるサービス概要は品質の保証された IP ネットワークであり, 従来の電話網で提供されてきた電話サービスなどを含むリアルタイム対話型マルチメディアサービスだけでなく, コンテンツ配信型サービスなどの様々なサービスを実現できる可能性がある. また, アクセス形態に依存しないことから固定網と移動網との融合による新たなサービスを提供することが可能である.