Web API 公開の勘所 ~ デジタルビジネスを迅速に開始する ~ 株式会社オージス総研サービス事業本部クラウドインテグレーションサービス部部長大場克哉 Copyright 2017 OGIS-RI Co., Ltd. All rights

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ゆきふくだ
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1 Web API 公開の勘所 ~ デジタルビジネスを迅速に開始する ~ 株式会社オージス総研サービス事業本部クラウドインテグレーションサービス部部長大場克哉 (Oba_Katsuya@ogis-ri.co.jp)

会社概要株式会社オージス総研代表者代表取締役社長西岡信也設立 1983年6月29日資本金

コンピュータ機器ソフトウェアの販売コンサルティング研修トレーニング主な事業所本社東京本社

港区港南2-15-1 品川インターシティA棟豊中市新千里西町１２１名古屋市中区錦1-17-13

9億円単体 (2015年度) 従業員数 3,227名連結 1,386名単体関連会社

2 会社概要株式会社オージス総研代表者代表取締役社長西岡信也設立 1983年6月29日資本金 4.４億円大阪ガス株式会社100%出資事業内容システム開発プラットフォームサービスコンピュータ機器ソフトウェアの販売コンサルティング研修トレーニング主な事業所本社東京本社千里オフィス名古屋オフィス大阪府東京都大阪府愛知県大阪市西区千代崎3-南2-37 ICCビル港区港南品川インターシティA棟豊中市新千里西町１２１名古屋市中区錦名興ビル売上実績 649.0億円連結 358.9億円単体 (2015年度) 従業員数 3,227名連結 1,386名単体関連会社さくら情報システム株株宇部情報システム株システムアンサー OGIS International, Inc. 上海欧計斯軟件有限公司中国オージス総研グループ売上構成比連結取得許可認定 2

3 オージス総研の API への取り組み 10 年以上にわたりシステム連携にコミット 2012 年から API 案件に取り組み開始すでに多数の API 開発公開案件を実施 (EC インターネットサービス金融エネルギー医療製造メディア等 ) 取り組み 2001 SOA 連携基盤に関する技術開発を開始 2007 システム連携基盤構築サービス提供開始 2012 EC 向けAPI 連携プラットフォームサービス提供開始 2013 EC 関連を中心にAPI 取り組みを強化 2014 APIゲートウェイ技術開発開始 2015 データ簡単 API 化サービストライアル提供開始 IoT 系 API 案件の増加 2016 社外向けAPI 公開案件の増加 3

4 目次なぜAPIが注目されているのか最初の一歩を踏み出す Web API 公開の勘所オージス総研の提供するソリューション 4

5 なぜ API が注目されているのか 5

6 API とは? 最近注目されている API は企業が持つデータやサービスを他のアプリ Web API の例 GET ケーションやプログラムから利用する Web API ための窓口を意味するプログラム { service : [ AAA, BBB, CCC ] } API は HTTP などの Web の技術を用いて構築されたプログラムから利用可能なインタフェース Web API を現実世界に置き換えたイメージどんな商品がありますか? ユーザー AAA BBB CCC がございます窓口担当者 6

7 なぜ Web API が注目されているのか? 企業のデータやサービスを API として公開することで顧客との新しいチャネルや新しい価値を生み出しているよりオープンな形でよりビジネスに直結する API が公開され API を通じてビジネスを行う API エコノミーの世界が広がってきており新しいビジネスが生まれている配車サービスホテル旅行代理店ホテルの場所に迅速な配車サービス観光地に通じた運転手を手配会計サービス銀行リアルタイムの会計情報で与信融資すぐれた会計サービスの UI から企業間の支払い損害保険自動車安全な運転に応じて保険料を変動事故時の迅速なフォロー 7

8 API はテクノロジーの問題だけでない API は元々テクノロジーの言葉だったがテクノロジーの枠を超えデジタルビジネスのチャネルとしての意味合いが強まってきている API は自社に蓄積されたデータやサービスをデジタルの世界で価値あるものとして流通させることにより既存ビジネスの強化や新しい収益源になりうる API 活用ビジネス他社との連携による新しいビジネスモデル自社製品 (H/W スマホアプリ) の付加価値向上自社データサービスの新しい販売チャネルシナリオ例業務 ( 注文予約など ) を外部 ( 他社 ) のシステムから実行可能に製品 ( センサー ) が生み出すデータをもとに付加価値サービスを提供バルク販売していたレシピデータを手間をかけず少量多品種販売も可能に 8

9 フィンテックと Web API フィンテック = 金融 IT テクノロジー Web API によって新しい金融サービスを提供する IT ベンチャー企業と既存の金融企業を結びつける金融企業の既存顧客に向けビジネス迅速にサービス開始フィンテックサービスを活用した新サービス創出新しい顧客を獲得 Web API フィンテックサービス金融サービス 9

10 IoT と Web API IoT(Internet of things) では標準的な技術である Web API はモノとクラウドを繋ぐ役割特にスマートフォンと連動するような IoT デバイスではスマホアプリを経由してクラウドにアクセスする構成が一般的になっているデバイスクラウドが連携した構成図クラウドからのデータをデバイスへデータを加工 API デバイスとスマホが通信デバイスからデータをクラウドへデータを蓄積 10

11 モバイルと Web API モバイルアプリのサーバー ( バックエンド ) とデータをやり取りする仕組みとして Web API が使われている増え続けるモバイルアプリ開発 ( 新サービスの迅速な提供顧客へのサービス品質向上マルチデバイス対応など ) 開発の高速化効率化が必要 - 機能を API 化することでモバイルアプリ開発の負荷を下げるモバイルアプリと API モバイル Web API バックエンドタブレット DB 11

12 AI と Web API AIが社会の様々な場所にシステムとして組み込まれた場合 AIが人間の判断の部分を代行しシステムを動かすようになる - 人間のインタフェースはディスプレイキーボードマウス - AIのインタフェースは API 人はモニターマウスキーボードなどを使ってシステムを操作 AI は API を使ってシステムを操作システムシステムが AI とコミュニケーションできるように API 化が必要 AI API システム 12

13 デジタルビジネスの中核となるAPI デジタルビジネスはAPIが有機的に連携し APIとして部品化されたサービスを組み合わせてユーザーに提供エンドユーザーに様々なモノを通じて価値を API 提供している企業はAPIを公開することで社外のサービスやデバイスセンサーなどと情報の交換が SNS サービス API API サービス物流サービス可能となり顧客に対して新しいサービス体験を提供できるようになる API クラウドプラットフォームサービス 13

14 最初の一歩を踏み出す 14

15 API 公開のライフサイクル API 公開は一度きりの取り組みではないデジタルビジネスの成長変化にあわせ API を追加改修しバージョンアップすることが必要ライフサイクル管理が大切 API のバージョンリリース管理 API のユーザートークンの管理 API のユーザー向けサポート運用計画 API 公開の目的を明確に API の利用者および公開範囲を明確に API として公開するデータサービスを明確に API の利用シナリオを明確に API API の開発方法新規に API を構築既存システムを拡張 ESB/EAI の利用クラウドサービスの利用既存システムとの連携 API 公開したいデータを持つシステムとどのようにつなぐか開発設計 API を利用するアプリシステムを含めた全体のアーキテクチャセキュリティスケーラビリティ拡張性コストを考慮 API のユースケースを実現するデータセットインタフェース 15

16 API 公開の目的を明確にする誰に対して ( 公開範囲 APIの利用者 ) 何を ( 公開するデータサービス ) どんな目的で ( ビジネスモデル ) API 公開範囲 API 例目的プライベートモバイル向けのバックエンド API モバイルアプリ開発の高速効率化業務アプリの社外からの利用による業務改善パートナー取引先代理店向けのカタログ API IoT デバイスのデータ API パートナーとの協業パブリックオープンに公開されている Map API サードパーティによるイノベーション (API エコノミーの実現 ) 16

17 まず最初に目指すべきはスモールスタート小さく 1 回目の開発サイクルを回す - デジタルビジネスのスピード感の足枷にならない素早さが重要 - 蓄積される API 公開のノウハウ ( ビジネス技術体制 ) が自社の対応力になるアジリティの獲得 17

18 PoC のススメ目的 API 利用側 API 公開側ビジネス - API の公開によるインパクトの検証計画 Β 版 API 利用者の調整 API プランニング利用者からの問い合わせ利用状況ビジネスモデルの改善点などデジタルビジネスの具体化につながる設計 API クライアントの設計インタフェース設計 API アーキテクチャ設計運用設計システム - 自社の API 要件や環境に一番適したアーキテクチャ開発 API クライアントの実装 API 実装プラットフォーム構築 - API 構築方法の検証テスト実施 - 既存システム既存 DB への負荷検証評価運用評価 ~ 運用フィードバック 18

19 Web API 公開の勘所 19

20 本日お話しするポイント APIリファレンスアーキテクチャ API 管理製品選定のポイント公開の勘所 :APIのセキュリティ公開の勘所 :APIのバージョンリリース管理公開の勘所 :APIの運用公開の勘所 :API 利用者のサポート 20

21 API リファレンスアーキテクチャデジタルワールド外部からのアクセスデジタルワールド - モノアプリケーション (Web/ モバイル ) サービスゲートウェイゲートウェイ OPEN API OPEN API API 管理製品 / ゲートウェイ OPEN API - OPEN API モノアプリケーションサービスより利用可能なAPI 外部とのビジネスの変化に柔軟に対応不特定多数から利用されるためアクセス量の見積もりは困難内部へのアクセス - API 管理製品 / ゲートウェイ API 公開に必要な認証 / 認可流量制御バージョン管理モニビジネスロジック INNER API 業務ロジック INNER API ESB/EAI INNER API タリングなどの機能を追加ビジネスロジック - 内部システム ( 組織内 F/W 内 ) より再利用可能な業務ロジック + デーデータデータデータタをAPI 化 - 自社のビジネスの変化に柔軟に対応 21

API 管理製品選定のポイント API 管理製品 : 個々の API 実装から共通に管理すべき機能非機能要件を分離公開している API の全貌を一括して管理可能 - API 管理製品の標準的な構成 API ゲートウェイ API 管理機能 ( 認証認可や流量制御設定等 ) とモニタリング ( ログアクセス統計情報等

22 API 管理製品選定のポイント API 管理製品 : 個々の API 実装から共通に管理すべき機能非機能要件を分離公開している API の全貌を一括して管理可能 - API 管理製品の標準的な構成 API ゲートウェイ API 管理機能 ( 認証認可や流量制御設定等 ) とモニタリング ( ログアクセス統計情報等 ) API 設計実装開発者ポータル製品選定のポイント - ゲートウェイで必要最小限のアクセス管理をするか? - API 管理製品 ( スイート ) でライフサイクル全体を管理するか? - クラウドサービスかオンプレか? - 社内既存システムとの連携の重要度は? - API 実装フレームワークを製品で共通化するか? 22

23 公開の勘所 :API のセキュリティ不正アクセスや情報漏えいを防ぐ - クライアントアプリの認証認可 (Basic 認証 API キー証明書認証など ) - アプリユーザー ( 個人 ) の認証認可 (OAuth2 OpenID Connect など ) API のセキュリティ - メッセージ暗号化 (SSL/TLS) - メッセージのバリデーション (XML や JSON の SQL インジェクション対策 ) API を利用しているシステムセキュリティ Web API サービス自社システムを大量アクセスから守る - API の流量制御 ( 過負荷対策 ) API を利用しているアプリ - DoS 攻撃対策 23

24 公開の勘所 :API のバージョンリリース管理 API は継続的な追加修正が重要 - 社外のユーザーからのリクエストへの対応 - 自社サービスの機能品質向上社外の複数のAPI 利用者への影響を考慮したAPIのバージョンリリース管理が必要 APIのライフサイクル管理の考慮点 - 追加変更廃止のアナウンス方法 - 時間的猶予の提供 ( 複数バージョンの並行稼働 ) - 移行方法の支援 ( サンドボックスの提供技術的支援 ) - わかりやすいバージョニング (URL クエリーパラメーター HTTPヘッダ ) API の機能追加やデータ項目変更などの管理をするバージョンライフサイクルユーザープロファイル変更 API 1.2 公開中 ( 廃止予定 ) ユーザープロファイル変更 API 2.0 公開中サービス取得 API 0.1 開発中開発中公開中廃止予定などの管理をする 24

25 公開の勘所 :API の運用システム面 : 社外ユーザーへの継続的サービス提供障害時の影響を最小化 - サービス (API 公開 ) 安定提供のための運用最適化 ( 製品機能やマネージドサービスの活用 ) オートリカバリー等での障害対応死活性能監視 API 利用者への自動通知ビジネス面 : 公開しているAPIがどのように使われているか把握しサービスの改善新サービスの企画につなげる - 利用状況の把握 ( 人気 / 不人気 API コール数とそのタイミング: 季節 / 曜日 / 時間帯ユーザー毎の傾向など ) 公開しているAPIの利用状況トレンド分析からビジネスヒントを発見継続的なビジネス成長 25

26 公開の勘所 :API 利用者のサポート社外の API 利用者からの問い合わせ対応が必要サポート体制 ( サポート手段 ) の構築 - 開発者ポータル ( セルフサービス化 ) 開発工数の確保が必要だが 24 時間対応が可能になる - 電話メール等で個別対応継続的な要員確保 ( 特に夜間休日対応が課題になる ) 教育が必要サポート内容 - API 利用者の登録トークン払い出しバグ障害報告 - APIの仕様の開示 ( 使いやすいAPIの公開での重要なポイント ) APIドキュメント SDK テスト用 APIの提供 - 使い方の支援 API の使い方を理解するためのドキュメント SDK 開発支援開発者 26

27 オージス総研の提供するソリューション 27

28 API 公開支援ソリューション 28

29 API 公開支援ソリューション基盤作業をパッケージ化 - API 公開をはじめる際に必要となる APIインフラの用意 API 作成作業その後のシステム運用をまとめてご提供しますビジネス規模に対応 - 公開するAPIの数トラフィック量などの増大に応じたシステム拡張が可能 APIビジネスの規模に応じたスモールスタートに適しています 29

30 事例公開版につき削除 : 詳細はお問い合わせください 30

31 お問い合わせ株式会社オージス総研営業本部東日本営業部営業第三チーム東京都港区港南 2 丁目 15 番 1 号 Tel: Mail:info@ogis-ri.co.jp 31

デジタルトランスフォーメーションを可能にするオープンAPIへの取り組み方

デジタルトランスフォーメーションを可能にするオープンAPIへの取り組み方デジタルトランスフォーメーションを可能にするオープン API への取り組み方株式会社オージス総研事業開発本部クラウドインテグレーションサービス部部長大場克哉 (Oba_Katsuya@ogis-ri.co.jp) Copyright 2018 OGIS-RI Co., Ltd. All rights reserved. 会社概要株式会社オージス総研代表者代表取締役社長西岡信也設 1983年6月29日