蝶のカットワーク

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1 蝶のカットワーク

2 イントロダクション 著作権 Copyright Wilcom Pty Ltd, Wilcom International Pty Ltd. All Rights reserved. デジタイザー刺しゅう作成ソフトウェア ( デジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアに組み込まれているあらゆるイメージ 動画 文章 アプリケーションを含むがこれに限定されない ) 付属の印刷物 及びデジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアの複製はすべての権原及び著作権は実施許諾者 ( ライセンサー ) またはその供給業者により所有されます 当ソフトウェア製品は著作権法および国際特許条約により保護されています 従ってユーザーはデジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアを他の著作物と同様に取り扱うものとします デジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアに付属の印刷物を複写することは禁じられています デジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアの画像技術機能の一部の著作権 版権は AccuSoft Corporation により所有されています 有限保証 すべて現状のまま提供されておりいかなる保証もしていない再配布可能ファイルは例外とし 蛇の目ミシン工業株式会社 ( 以下 ジャノメ と称す ) は購入日より 90 日間 ソフトウェア媒体とその付随文書に素材および製造上の欠陥がないこと およびデジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアが付属の文書に実質的に従って作動することを保証します 州または法域によっては黙示の保障期間の制限を認めない場合がある為 前期の限定は適用されない場合があります 適用法で認められる範囲においてデジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアの黙示的保証は 90 日間に限定されます 責任制限 保証に基づくジャノメの製造者責任制限は製品価格と同額を上限とします いかなる場合においても本製品の使用 または本製品の使用不能に起因する二次的 偶発的 あるいは間接的な損害 ( 事業利益の損失 事業の中断 事業情報の消失またはその他の金銭的損失を含むがこれらに限定されない ) に関してジャノメは一切責任を負わないものとします 同様にいかなる場合においてもジャノメは第三者に対し一切の責任を負わないものとします 注記 文書上で表示されている画面のレイアウトは解説用に作成されたもので ソフトウェアが表示する画面の表示と異なる場合があります 同様にデザインのサンプルは過程および手順のみ説明するものでお買い上げいただいたバージョンのソフトウェアに含まれていない場合があることをご了承ください 救済方法 保証期間中に領収書等の購入の証明を添えてお客様が欠陥品をジャノメまたは購入した販売店に返却された場合 ジャノメまたは販売店はジャノメの判断により (a) 購入金の返金 あるいは (b) デジタイザー刺しゅう作成ソフトウェアの修理または交換 の何れかの救済措置を行います 交換したデジタイザイー刺しゅう作成ソフトウェアの保証期間は当初保証の残存期間 あるいは 30 日間の何れか長い方とします 蝶のカットワーク ii

3 イントロダクション 目次 イントロダクション... 1 プロジェクトを設定する... 2 生地を選択する... 2 デザインパレットを設定する... 2 イメージを挿入する... 3 イメージを処理する... 4 プロジェクトを保存する... 5 イメージを刺しゅうに変換する... 6 蝶の胴体 アウトライン 羽を変換する... 6 刺しゅうの詳細を調整する... 6 ランニングラインを調整する... 8 カットワークをデジタイズする 羽のパターンをデジタイズする カットワークの飾りパネルをデジタイズする 羽オブジェクトを反転する オブジェクトを反転する デザインの仕上げをする 刺しゅう順序を確認する 開始 / 終了点をチェックする デザインをプレビューする 蝶のカットワーク iii

4 イントロダクション イントロダクション このプロジェクトではカットワークを始める方のガイドとなる機能と手順を紹介しながら 蝶のカットワークを作成します ストックイメージファイルから刺しゅうのカットワークを作成します デザインの周りに装飾的なボーダーを配置します カットワークは楽しく簡単に作成することができます このプロジェクトは ズームやステッチ表示などの基本的な操作はすでに理解しているものとして進みます プロジェクトを完了するのに必要なステップは すべて以下に記載されています 詳しくはユーザーガイドをご覧ください 完成デザインは My Projects > Cutwork - Butterfly フォルダーにあります 作成したデザインと比べてみましょう デザインがどのように作成されたかを分析し テクニックを吸収していきましょう 蝶のカットワーク

5 プロジェクトを設定する プロジェクトを設定する 初めに新しいファイルを作成して保存し 作業環境を設定します 生地を選択する デザインをカスタマイズ > 自動生地を使用し デザインのプロパティを刺しゅうする生地に合わせて変更します このソフトウェアには刺しゅうを施す生地のタイプを考慮できる自動生地設定があります デスクトップまたは Windows のスタートメニューから刺しゅうソフトウェアを開きます デザインをカスタマイズツールボックスの自動生地を選択します カットワークに合う薄手の生地を選択します 自動生地 & 密度も併せてご覧ください デザインパレットを設定する デザインパレット > デザインの色を変更を使用し My 刺しゅう糸ドッカーを表示 / 非表示にし 他の刺しゅう糸チャートから刺しゅう糸を検索しデザインの色を変更します My 刺しゅう糸 > My 刺しゅう糸チャートを使用し お持ちの使用可能な刺しゅう糸チャートを選択します デジタイズを始める前にまずイメージを分析し 使用したい色を決定しデザインパレットを設定しましょう デザインパレットは初期設定の色を装備しています このデザインには濃い黄色 金色 薄い黄色の 3 色を使用します これらの色をスロット に割り当てる必要があります デザインパレットツールバーのデザインの色を変更ボタンをクリックします 蝶のカットワーク

6 プロジェクトを設定する My 刺しゅう糸チャートボタンをクリックし 使用したいチャートを選択します このプロジェクトでは Madeira 40 を使用しましたが どの刺しゅう糸を使用しても構いません 色スロットを選択し My 刺しゅう糸リストで色を選択してダブルクリックでスロットに割り当てます Yellow Copper (1069) Bullion (1192) Pale Canary (1061) を最初の 3 つの色スロットに割り当てます イメージを挿入する イメージ / オートデジタイズ / 標準 > イメージを挿入を使用し グラフィックファイル ( ベクターまたはビットマップ ) をインポートします デジタイズの下絵として またはオートデジタイズに使用します このツールはファイルメニューからもアクセスできます 表示 > デザインを表示をクリックし デザイン項目を表示 / 非表示にします クリックして表示設定ドロップリストを開きます ストックイメージファイルから刺しゅうのカットワークを作成します イメージツールボックスまたは標準ツールバーのイメージを挿入をクリックします 新規デザインのベースにイメージを使用したい場合は このオプションを選択します 蝶のカットワーク

7 プロジェクトを設定する ダイアログが開いたら Projects > Cutwork - Butterfly フォルダーから Butterfly.png を選択します イメージを処理する イメージ > 刺しゅう用にイメージを準備を使用し 色数やイメージのノイズを減らしたりアウトラインをはっきりさせて ビットマップイメージをオートデジタイズで使用できるように準備します イメージのパーツを刺しゅうに変換するのにオートデジタイズを使用するので イメージを処理しなくてはいけません 処理されていないイメージをオートデジタイズツールでクリックすると 刺しゅう用にイメージを準備ダイアログが自動的に開きます イメージを選択し 刺しゅう用にイメージを準備をクリックします この場合 デザインには 2 色しかありません OK をクリックし実行します これでこのイメージはオートデジタイズツールで使用することができます 蝶のカットワーク

8 プロジェクトを設定する プロジェクトを保存する 標準 > デザインを保存を選択し 既存のデザインを保存します プロジェクトを設定したら すぐにデザインファイルを保存します 保存アイコンをクリックし プロジェクトに名前をつけます 初期設定で My Embroidery フォルダーが選択された状態になっています Projects フォルダーまたは希望のフォルダーまでナビゲートします 保存をクリックします 定期的にデザインを保存するのを忘れないようにしましょう 蝶のカットワーク

9 イメージを刺しゅうに変換する イメージを刺しゅうに変換する まずイメージを直接刺しゅうに変換します 蝶の胴体 アウトライン 羽を変換する オートデジタイズ > 自動ターニング埋め縫いを使用し サテンの埋め縫いで幅の狭いコラムを自動的にデジタイズします オートデジタイズ > 自動センターラインを使用し ランニングラインステッチでイメージのセンターラインを自動的にデジタイズします このステップでは蝶の胴体 触角 ハート型のアウトラインと羽の斑点を変換します 図のように自動ターニング埋め縫いを右の羽 羽の 3 つの斑点 胴体に使用します 自動センターラインを触角とハート型のアウトラインに使用します 刺しゅうの詳細を調整する 選択 > オブジェクト選択を使用し オブジェクトやグループを選択します または囲み枠をドラッグし複数のオブジェクトやグループを選択することもできます 選択 > オブジェクト変形を使用し オブジェクトのアウトライン ステッチ角度 スタートとエンド点やカーブラインなどを調整します 変換したオブジェクトは初期設定の設定を使用します ここではこの設定を調整します 胴体 右の羽 羽の 3 つの斑点を選択し デザインパレットから Yellow Copper を選択します 蝶のカットワーク

10 イメージを刺しゅうに変換する オブジェクトプロパティを開き 自動スプリットのチェックを外します 生成された長さのステッチには サテンか 3D サテンがよいでしょう オブジェクトを選択し オブジェクト変形ツールをクリックします オブジェクトのステッチ角度が 90 度であることに注目してください 生地の織り目のほとんどは 90 度か 0 度になっています 刺しゅうが生地の織り目に対比して縫われる様に設定する必要があります 図のように角度ラインをクリック & ドラッグして ステッチ角度を変更します 蝶のカットワーク

11 イメージを刺しゅうに変換する ランニングラインを調整する 選択 > オブジェクト選択を使用し オブジェクトやグループを選択します または囲み枠をドラッグし複数のオブジェクトやグループを選択することもできます オブジェクト編集 アップリケまたはレタリング / モノグラム > 分解を使用し モノグラム アップリケ レタリング等を構成するオブジェクトを構成要素に分解します 構成要素はそれぞれ編集できます このツールは編集メニューからもアクセスできます ハート型のアウトラインの設定を調整します まずブランチングしたハート型のアウトラインに分解ツールを使用します アウトラインを選択し オブジェクトプロパティを選択します モチーフラインを選択します 蝶のカットワーク

12 イメージを刺しゅうに変換する 他のパターンも試してみて 自分の好みの効果を見つけましょう デザインパレットで触角には yellow copper を アウトラインには pale canary を選択します 蝶のカットワーク

13 カットワークをデジタイズする カットワークをデジタイズする 蝶の羽の部分のカットワークをデジタイズします 羽のパターンをデジタイズする カットワーク / スタンプワーク > カットワークボーダーをデジタイズを使用し 最大 5 層の刺しゅうや切り取り構成要素 ( 補助ステッチ 留め縫いランニング 切り取り 刺しゅう 網目フィル含む ) を持つカットワークオブジェクトを作成します アップリケオブジェクトをデジタイズするのと同じ要領で カットワークをデジタイズします しかしカットワークの構成要素の数と種類は状況により変化するので まず作成しているカットワークに合うボーダータイプを選択します カットワークボーダーをデジタイズツールをクリックします カットワークドッカーが開きます 蝶のカットワーク

14 カットワークをデジタイズする アプリケーションリストから H1 ボーダータイプを選択し 刺しゅうドロップダウンリストからサテンを選択します 刺しゅうオプションの横にある矢印をクリックし オブジェクトプロパティを開きます 幅を 2mm に設定します デザインパレットで pale canary を選択し 蝶の羽のカットワークオブジェクトをデジタイズします 蝶のカットワーク

15 カットワークをデジタイズする カットワークの飾りパネルをデジタイズする カットワーク / スタンプワーク > カットワークボーダーをデジタイズを使用し 最大 5 層の刺しゅうや切り取り構成要素 ( 補助ステッチ 留め縫いランニング 切り取り 刺しゅう 網目フィル含む ) を持つカットワークオブジェクトを作成します 羽のカットワークの詳細をデジタイズしたので 羽の周りのカットワークの飾りパネルに取り掛かります 今度はアプリケーションリストで H3 ボーダータイプを選択し サテンラインを選択します これは切り抜き穴に網目フィルと覆い縁を作成します 当て布は切り取りの後に取り付けられ固定され その後網目フィルと最終的な刺しゅうが施されます カットワークボーダーをデジタイズツールを再度選択し 外側の装飾的なパネルの周りにベージュでアウトラインをデジタイズします 蝶のカットワーク

16 カットワークをデジタイズする 2 つのオブジェクト ( 右側と真ん中のオブジェクト ) をデジタイズします 蝶のカットワーク

17 羽オブジェクトを反転する 羽オブジェクトを反転する デジタイズしたオブジェクトを複製し 反転させて蝶の左側の羽を作成します オブジェクトを反転する レイアウト > 横反転コピーを使用し 選択オブジェクトを横方向に反転しコピーします 複製と反転は時間の節約だけではなく 左右対象のオブジェクトを作成することができます 右側の羽のすべての構成要素と飾りのパネルを選択します レイアウトツールボックスの横反転コピーをクリックします 複製したオブジェクトをドラッグして配置します 蝶のカットワーク

18 デザインの仕上げをする デザインの仕上げをする 刺しゅうする前に刺しゅう順序を改善したり ジャンプやトラベルランニングを最小限に抑えるよう確認する作業があります 刺しゅう順序を確認する オブジェクト編集 > 並び替えを使用し 刺しゅう順序変更ドッカーを表示 / 非表示にします デザイン中のカラーブロックとオブジェクトを並び替えるのに使用します 表示 > デザインを表示をクリックし デザイン項目を表示 / 非表示にします クリックして表示設定ドロップリストを開きます 表示 > ビジュアライザーをクリックし 本物そっくりな刺しゅうのシュミレーション表示をオン / オフにします 刺しゅうデザインを作成するには オブジェクトが刺しゅうされる順番を理解する必要があります デザインが刺しゅうされる順序は オブジェクトがデジタイズされた順番で決定されます 刺しゅう開始前に順序を確認しておくと良いでしょう 刺しゅう順序はいつでも調整することができ 色替えとトラベルランニングを最小限に抑えることができます イメージ表示をオフにし ビジュアライザーをオンにします 刺しゅう順序変更ドッカーの一番上のオブジェクトから開始し 1 つずつ順番に選択して刺しゅう順序のどこにあるか確認します 同じ色は一緒に刺しゅうされるよう連続して配置し ジャンプやトラベルランニングが最小限になるようにします 詳細部分とレタリングは最後に刺しゅうすると良いでしょう オブジェクトをドラッグ & ドロップまたはダイアログのボタンを使用して 刺しゅう順序の位置を変更します ミシンの運動量が少なくなるような刺しゅう順序になるよう刺しゅう順序を決定しましょう すべてのカットワークオブジェクトを選択し カットワークドッカーの選択を統合をクリックします これにより同じカット針を使用する構成要素が一緒に刺しゅうされます 蝶のカットワーク

19 デザインの仕上げをする 開始 / 終了点をチェックする ズーム > ズームを使用し 詳細を表示したいエリアの周りに囲み枠をドラッグし ズームします オブジェクト編集 > 並び替えを使用し 刺しゅう順序変更ドッカーを表示 / 非表示にします デザイン中のカラーブロックとオブジェクトを並び替えるのに使用します 選択 > オブジェクト変形を使用し オブジェクトのアウトライン ステッチ角度 スタートとエンド点やカーブラインなどを調整します 各オブジェクトの開始 & 終了点をチェックします ビジュアライザーをオフにし デザインにズームインします 初めのオブジェクトを選択し オブジェクト変形をクリックします <Tab> と <Shift + Tab> キーの組み合わせで 刺しゅうの並び順を前進 / 後進で循環します 開始点はダイヤで 終了点は十字で表示されます どの点を調整して移動距離を少なくすべきか見て取れるでしょう 必要に応じて開始点 & 終了点をクリック & ドロップで調整します 各オブジェクトの終了点が 次のオブジェクトの開始点になるべく近くなるようにします 表示 > 刺しゅうシュミレーションを使用し 画面上でデザインが刺しゅうされる様子をステッチビューまたはビジュアライザーでシュミレーションします 刺しゅうシュミレーションで最終チェックを行います 蝶のカットワーク

20 デザインの仕上げをする デザインをプレビューする デザイン出力 / 標準 > 印刷プレビューを使用し デザインワークシートをプレビューします プレビューウィンドウから印刷する 最後にデザインをプレビューし 糸やその他の詳細をチェックします デザインワークシートにはデザインプレビューの他にデザインのサイズ 色順序 刺しゅう糸 生地 必要な当て布 また刺しゅう糸の合計量などの基本的な情報が含まれます デザイン出力ツールボックスの印刷プレビューをクリックします 刺しゅう糸の情報に加えデザインワークシートには カット針やミシンで使用する順番などの情報が含まれます これらは カッター 90 カッター 45 のように表示されます 必要に応じて印刷します これで刺しゅうの準備が整いました 完成デザインは Projects > Cutwork - Butterfly フォルダーにあります 作成したデザインと比べてみましょう 蝶のカットワーク