日本型 IR について有限責任あずさ監査法人平成 29 年 10 月

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ちえことべ
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1 日本型 IR について有限責任あずさ監査法人平成 29 年 10 月

2 本日の説明内容 (1) IRとは何か (2) IRの海外事例 (3) ギャンブルに係る負の影響の懸念 (4) IRに関する疑問 2. 北海道観光について (1) 北海道観光の現状と課題 (2) 北海道型におけるIR 1

3 1.IR とは何か IR とカジノの違い 2

4 (1) IR とは何か 3

5 (1) IR とは何か IR の定義 (1/2) IR(Integrated Resort) は統合型リゾートと訳される特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 (IR 推進法 ) において次のように定義されている IR の定義 (IR 推進法 2 条 ) 1 カジノ施設 + ノンゲーミング施設が一体 2 民間事業者が設置及び運営 4

6 (1) IR とは何か IR の定義 (2/2) IR はカジノ施設とノンゲーミング施設 ( ホテル MICE レストランショッピングモールエンターテイメント施設等 ) が一体となっている施設群カジノの収益により規模な投資を伴う施設の採算性を担保民間事業者の投資により国内外からの集客及び収益を通じた観光地域振興新たな財政への貢献が期待される ( 出典 ) 特定複合観光施設区域整備推進本部事務局 IR 推進会議取りまとめ ( 概要 ) 観光先進国の実現に向けて平成 29 年 8 月 5

7 (1) IR とは何か想定されるノンゲーミング施設構成想定されるカジノ以外の中核施設概要 MICE 施設国際会議場展示場等 ( 詳細は次ページで説明 ) レクリエーション施設劇場博物館美術館その他のレクリエーション施設レストランショッピングモール等各地へ観光客を送り出す機能を有する施設日本国内の旅行を提案アレンジする施設等入口からのシーンホテル等宿泊施設 ( 出典 ) 第 2 回特定複合観光施設区域整備推進会議配布資料 3-1 特定複合観光施設の構成施設設置運営の一体性の原則特定複合観光施設と区域との対応関係に関する論点 6

(1) IR とは何か MICE とは (1/2) Meeting Incentive Convention Exhibition 企業等のミーティング ( 会議 ) (Travel) 企業が従業員代理店等の表彰などの目的で実施する旅行 ( 報奨研修旅行 ) MICE の特徴 MICE 利用者は観光客より滞在期間が長く平均消費単価が高い ( 高い経済効果 ) 好印象を抱くと

8 (1) IR とは何か MICE とは (1/2) Meeting Incentive Convention Exhibition 企業等のミーティング ( 会議 ) (Travel) 企業が従業員代理店等の表彰などの目的で実施する旅行 ( 報奨研修旅行 ) MICE の特徴 MICE 利用者は観光客より滞在期間が長く平均消費単価が高い ( 高い経済効果 ) 好印象を抱くとプライベートでの再訪問が期待国内の既存施設の問題点 MICE 施設とホテルが物理的に離れた場所にある ( 札幌を始めほとんどの施設に共通の問題 ) IR との親和性希少性のあるカジノが MICE 誘致のポイントにビジネス利用は季節による変動を受け難くホテル稼働の平準化稼働率の向上が期待国際団体学会協会が主催する総会学術会議等展示ホール /Event 文化スポーツイベント展示会見本市ホテル会議室日本の統合型 MICE の代表例パシフィコ横浜 (MICE 施設 ) 横浜インターコンチネンタルホテル 7

(1) IR とは何か MICE とは (2/2) 例 ) ある企業が秋口に子会社 ( 海外含む ) 社長会議を IR/MICE で開催 POINT 会議場施設セミナー会場はホテルに併設一体運営のため施設間の移動手続はワンストップで最小限 POINT 翌朝 IR 隣接のゴルフ場でプレーを楽しんだ後は

9 (1) IR とは何か MICE とは (2/2) 例 ) ある企業が秋口に子会社 ( 海外含む ) 社長会議を IR/MICE で開催 POINT 会議場施設セミナー会場はホテルに併設一体運営のため施設間の移動手続はワンストップで最小限 POINT 翌朝 IR 隣接のゴルフ場でプレーを楽しんだ後は道内観光地に向かい北海道を満喫して帰宅満足度が高い旅行体験を提供することで次回のプライベートでの再訪問を誘因 POINT 空港から会議会場までは IRのシャトルバスで移動国外から多数の来場者が期待される POINT ホテルのレストランでの夕食後は併設の劇場でミュージカルを鑑賞したりカジノバーで楽しんだり大人向けのナイトエンターテインメントを満喫 8

10 (1) IR とは何か観光立国に向けた IR のチャレンジ日本政府は観光産業を新たな基幹成長産業として訪日外国人観光客数 ( インバウンド ) 需要を増加させ観光立国を目指している海外の成長市場を取り込むためクリーンで魅力ある日本型 IR の整備推進を目指している政府目標訪日外国人観光客数訪日外国人旅行消費額 2016 年 2,404 万人 2020 年 4,000 万人 2016 年比で約 3 倍を目指す 2016 年 3.7 兆円 2020 年 8 兆円 2016 年比で約 4 倍を目指す 2030 年 6,000 万人 2030 年 15 兆円自動車の輸出額 (12 兆円 ) を上回る ( 出典 ) 日本経済再生本部未来投資戦略 2017 (2017 年 6 月 ) 9

11 (1) IR とは何か日本におけるカジノの導入日本は最後の未開拓規模マーケットとされている POINT 1 世界 150 以上の国でカジノを含むギャンブルが合法化 ( 日本も公営賭博等は合法化 ) POINT 2 日本は G8 で唯一カジノが導入されておらず最後に残された最大規模の市場当初認定対象区域は限定的に運用されることもあり後背地の観光資源と上手く連携することで国際競争力がある IR 施設を整備することができれば魅力的な大規模投資プロジェクトとして期待 POINT 3 近年世界各国で観光振興外貨獲得等を目的として IR 施設の開発が進行一方で新規開業に伴う競争激化もあり今後は国際競争力ある IR が求められると想定 10

12 (1) IR とは何か法整備の状況 2016 年 12 月 IR の設立を推進する基本法である IR 推進法が公布施行された 1 年以内に IR の詳細な内容を規定した IR 実施法が策定される予定であったが 2017 年 9 月 28 日に衆議院が解散された影響で来年へずれ込む見込みとなった IR 実施法の前にギャンブル等依存症対策基本法が策定される予定である IR 推進法 ( 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 ) IR 実施法観光地域振興等を目的とした IR の基本理念方針枠組同法に基づき IR 推進本部 IR 推進会議が設立され 2017 年 8 月に議論がまとめられた IR を整備するための具体的な規制等を定めた法律 IR 推進本部での議論をベースにして IR 実施法案の策定作業が進められているギャンブル等依存症対策基本法カジノだけでなくパチンコ等も含めたギャンブル等依存症の予防や治療支援といった対策を定めた法律 IR 実施法よりも前に策定される予定 11

13 (2) IR の海外事例 12

14 (2) IR の海外事例 - 世界のカジノ施設数及び市場動向世界全体の市場規模 ( 推定 ) 約 1,800 億 US ドルと推定 ( 過去数年で 50% 以上増 ) アジア新規開業相次ぐが競争激化中国人需要減の懸念もリゾート地都市で大人の社交場エンターテインメントとして発展観光誘致目的で規模複合的に開発されるものは少ない地域経済の活性化を目的に合法化競争が激しくカジノ以外のエンターテインメントを充実させることにより発展欧州 2,113 施設アジア 220 施設北米 1,023 施設アフリカ 175 施設オセアニア 30 施設中南米 640 施設マカオシンガポール韓国フィリピン等新規開業が相次ぐマカオ等中国人富裕層需要を背景に高収益を上げている円の面積は市場規模を表している出典 : 施設数は Casino City Press Global Gaming Almanac 2014 Edition 世界市場動向は Global Gaming Outlook, The casino and online gaming market to 2015,2011/12 PWC を参考に推定 13

15 (2) IR の海外事例 - シンガポールの 2 つの IR の事例コンセプト : ビジネス & 大人のエンターテインメントコンセプト : ファミリーリゾート ( 出典 ) 第 4 回特定複合観光施設区域整備推進会議配布資料 14

サンズホテルの屋上地上 57 階にある世界最の屋上プールインフィニティプールが有名であり多くの観光客が訪れるマリーナベイ

16 (2) IR の海外事例 - シンガポールの 2 つの IR の事例マリーナベイサンズ 3 棟の高層ビルを屋上で連結した構造のホテルを中心にカジノや MICE 施設ショッピングモール美術館等が併設されているマリーナベイサンズホテルの屋上地上 57 階にある世界最の屋上プールインフィニティプールが有名であり多くの観光客が訪れるマリーナベイサンズホテルインフィニティプール入口からのシーン ( 出典 ) マリーナベイサンズウェブサイト ( 15

シンガポールや世界最級の水族館シーアクアリウムが一体となって運営されているユニバーサルスタジオシンガポールシーアクアリウム

17 (2) IR の海外事例 - シンガポールの 2 つの IR の事例リゾートワールドセントーサシンガポールのセントーサ島にある IR で東京ドーム約 10 個分の広な敷地を有するカジノやホテル MICE 施設等に加え世界的なテーマパークであるユニバーサルスタジオシンガポールや世界最級の水族館シーアクアリウムが一体となって運営されているユニバーサルスタジオシンガポールシーアクアリウム入口からのシーン ( 出典 ) リゾートワールドセントーサウェブサイト ( 16

18 (2) IR の海外事例 - シンガポールに見る IR とその効果マリーナベイサンズ面積割合シンガポールにおける観光客数等の推移カジノ ( ゲーミング ) ノンゲーミング 3% 97% カジノの面積は施設全体のごく一部ホテル 52% 飲食商業 15% 会議小売その他 30% 高い観光振興効果観光客数 1.4 倍 (1,040 万人 ) 国際観光収入 1.8 倍 ( 約 2 兆円 ) へ 17

19 (3) ギャンブルに係る負の影響について 18

20 (3) ギャンブルに係る負の影響について IR は高い観光振興効果が期待される一方でギャンブルであるカジノを含んでいることから様々な負の影響が発生する懸念があるこれらも考慮した上で IR を検討する必要があるカジノの現金の動きの追跡は困難を伴うことから現金抜き取りイカサマを行われる懸念犯罪等により得られたおカネをカジノでの受払いを通して表の世界で使えるおカネに変えてしまう暴力団等反社会勢力がカジノの運営や委託に介入しカジノが犯罪の資金源にスキミング従業員犯罪マネーロンダリング反社会勢力介入ギャンブル依存症青少年悪影響地域環境悪化既に日本において公営ギャンブルパチンコによる依存症に苦しむ人々存在判断力が未熟な青少年がギャンブルに触れることは成人よりも高いリスク有 IR カジノ周辺地域の治安風紀が悪化する懸念 19

21 (3) ギャンブルに係る負の影響について対策海外のカジノ規制では責任あるゲーミングの基本理念の下ギャンブルの負の影響に対して様々な対策が講じられ一定の効果が挙がっている日本においては各国の取組みを参考にした世界最高水準の規制の導入が検討されている責任あるゲーミング (Responsible Gaming) とは? 国自治体規制機関法規制ライセンスモニタリングにより事業者を統制 + 官も直接対策実施負の影響の対策例 IR 事業者社会的懸念事項をコントロールできなければ IR 事業参入維持は不可 ( 義務 + 自主的取組 ) 顧客入場制限相談治療スキミング従業員犯罪入場制限キャンフル教育マネーロンダリング区域開発環境規制反社会勢力介入ギャンブル依存症 MICS 施設内監視青少年悪影響疑似金融機関並み規制地域環境悪化ライセンス管理入場制限 20

22 (3) ギャンブルに係る負の影響についてギャンブル依存症対策青少年保護リスクの内容想定される対策教育機関ギャンブル依存症ギャンブル依存症は精神疾患であり依存症者の生活経済的破綻等を引き起こすリスク依存者入場制限依存症青少年広報対応カジノ客入場制限広告勧誘規制入場制限ギャンブル教育青少年青少年保護判断能力が未成熟の青少年がギャンブルに接してしまうリスク運営補助相談治療相談治療機関入場料カジノフロント利用額制限テーブルゲームマシンゲーム報告従業員監査員従業員教育行政機関依存症青少年等の総合対策依存症対策コスト負担モニターペナルティカジノ事業者 21

23 (3) ギャンブルに係る負の影響について想定される反社会的勢力の排除方法徹底的な企業個人 ( 役員口株主等 ) に対する徹底した背景調査が実施 ( 個人の場合本人だけでなく家族も対象の可能性 ) 許認可事業者ライセンス審査委託先ライセンス審査従業員ライセンス審査機器ゲームルール許認可犯罪歴反社情報の共有反社会的勢力の周辺業務への参入 (JV 参画委託先 ) の排除情報共有背景調査反社会的勢力のカジノ内犯罪行為を防止摘発入場制限施設内の監視 ID 認証監視カメラ目視等警察検査官等の常駐巡回 22

24 (4) IR に対する疑問 23

25 (4) IR に対する疑問疑問 1 IR の導入によってどんな効果があるの? 疑問 2 IR に何故カジノが必要なの? 観光施設だけで良いのでは? 疑問 3 IR をやっても外資系企業が儲けるだけなのでは? 疑問 4 どのようなプロセスで日本に IR が導入されるの? 24

26 (4) IR に対する疑問疑問 1 IR の導入によってどんな効果があるの? 回答 IR 導入は観光立国に向けた国際観光競争力向上のエンジンとして位置づけられています IR の投資運営に伴い地域産業振興に対する高い効果が期待されています IR が国際観光競争力向上のエンジンとなるカジノ収益による魅力的なエンタメ施設国際競争力ある会議場展示場整備日本観光ショーケース日本観光の弱点強化 VIPも取込む高級滞在型リゾート成熟社会に相応しいナイトエンタメ IR による地域産業振興効果 IR 施設の建設運営に伴う地域産業経済効果地元雇用創出地域周遊観光の需要創出 IR に関連する周辺地区開発まちの活性化税金納付金等による財政改善 25

27 (4) IR に対する疑問疑問 2 IR に何故カジノが必要なの? 観光施設だけで良いのでは? 回答カジノの高い収益力を活用すること ( 内部補助 ) により魅力のあるノンゲーミング施設への投資維持運営が可能になり観光産業振興効果が高い魅力的な施設を建設できますカジノが無くノンゲーミングだけで行う投資額には限界がありますカジノが与えるインパクト ( マリーナベイサンズ ) ゲーミングノンゲーミング面積比率雇用比率約 12,000 名売上比率 3% カジノノンゲーミング 46% 54% ノンゲーミングカジノ 78% ノンゲーミング約 3,300MUSD 0% 20% 40% 60% 80% 100% 総投資額 5,500MUSD を約 4.4 年で回収カジノ内部補助ホテルエンタメ MICE カジノの収益を使ってノンゲーミング単独では回収困難な投資が可能にラスベガスではカジノ間の競争に勝ち抜くためノンゲーミングの魅力向上により差別化 : 26

28 (4) IR に対する疑問疑問 3 IR をやっても外資系企業が儲けるだけなのでは? 回答魅力的な IR の導入のためにはカジノ IR の運営ノウハウを有する外資系カジノオペレーターの参入が必要と考えられますが日本企業と協同して事業を行うことが想定されますまた国自治体からの様々な規制制約の中で運営が行われ納付金等によりその収益は社会に還元されることになります顧客 ( プレイヤー ) 国区域認定機関 ( 未定 ) カジノ管理委員会ライセンス審査付与規制モニタリング課税 ( 納付金 ) カジノオペレーター申請特定複合観光施設区域認定コンソーシアム自治体関連事業者 ( ノンゲーミング等 ) ライセンス申請納税 ( 納付金 ) 規制対応責任マネロン対策反社対策内部統制依存症対策入場規制広告規制対応等従業員周辺住民雇用拡周辺環境の変化等 27

29 (4) IR に対する疑問 ( 参考 ) カジノに対する税金納付金の海外事例カジノ施設は収益性が非常に高いため諸外国の事例では通常の税負担に加えてカジノ売上に対して特別な税金納付金を課している国税地方税米国ネバダ州シンガポールマカオカジノ売上等に対する課税納付金カジノ売上に対する課税ゲーミング粗収益 (2013 年度 ) 累進で最 6.75% 一般 15% VIP 5% 更に消費税 7% 上乗せ 39% 約 1 兆 2,475 億円約 4,930 億円約 5 兆 4,196 億円国道市町村ゲーミング税収 (2013 年度 ) 税金等使途約 1,070 億円約 2,245 億円約 2 兆 1,163 億円一般財源及び教育等主として一般財源主として一般財源上記に加え特定資産税ライセンス料等が課されている出典 : ネバダ州ゲーミング管理局 (NGCB) Genting 社アニュアルレポート Las Vegas Sands 社 10-K シンガポール統計局マカオ賭博監督協調局(DICJ) ゴールドマンサックス証券 UBS 証券日本でも IR 推進法の中で納付金の徴収が謳われておりその使途は観光振興地域の振興財政への寄与社会福祉文化芸術の振興等の公益のために充てることが検討されている 28

30 (4) IR に対する疑問疑問 4 どのようなプロセスで日本に IR が導入されるの? 回答 IR は民設民営ですが自治体の申請に基づく国の認定区域について限定的に設置されることになりますプロセスとして自治体が事業者を選定した上でその提案に基づいた具体的な事業計画を作成して国に申請し国が当該事業計画に基づき区域を認定することが想定されています主な国内の IR 誘致検討箇所留寿都秋田苫小牧釧路当初の IR 区域数は上限が設定される予定 (2 3 ヶ所からスタート?) 長崎佐世保阪東京愛知常滑千葉神奈川横浜地元住民の理解議会の合意形成が重要宮崎鳴門泉佐野和歌山 29

31 (4) IR に対する疑問 ( 参考 )IR の区域認定に至るまでの想定されるプロセス設置自治体は区域認定上重要な役割を担う公聴会等の地域の合意形成に向けた具体的なアクション地域のインフラや周辺環境の状況等を総合的に勘案民間事業者の提案に基づく具体的な事業計画を作成国事業者設置自治体 2018 年? IR 実施法の制定参入方針検討 IR 誘致方針決定事業者選定手続協定書締結地方議会の合意区域認定手続事業者適格性審査手続 ( ライセンス ) 事業者監視監督資金調達建設開業 IR 設置運営協定書締結事業者モニタリング 30

32 2. 北海道観光について 31

33 (1) 北海道観光の現状と課題 32

34 2. 北海道観光について (1) 北海道観光の現状と課題 - 1 国内市場の縮小現状観光客数はアジア等の国際観光市場の成長を背景に外国人が大きく伸びている一方で国内客は少子高齢化等による市場の縮小により伸び悩み傾向にある ( 出典 ) 北海道経済部観光局北海道型 IR 検討調査報告書 (2015 年 3 月 ) 課題外国人観光客の受入環境を整備し海外市場からの誘客促進が必要 33

35 2. 北海道観光について (1) 北海道観光の現状と課題 - 2 繁忙期と閑散期のギャップ現状観光客数の季節格差が大きく谷間対策平準化が求められている ( 出典 ) 北海道経済部観光局北海道インバウンド加速化プロジェクト (2017 年 2 月 ) 課題新たな誘客視点により MICE 等による閑散期への集客雇用の通年化の実現が必要 34

36 2. 北海道観光について (1) 北海道観光の現状と課題 - 3 観光客の道央圏集中現状交通体系大都市札幌の存在等の要因で道央圏に観光客が集中している ( 出典 ) 北海道経済部観光局北海道インバウンド加速化プロジェクト (2017 年 2 月 ) 課題全道各地での観光資源の磨き上げ二次交通の充実長期滞在型の観光コンテンツ作りが必要 35

37 (2) 北海道における IR 36

38 2. 北海道観光について (2) 北海道における IR 政府が考える魅力ある日本型 IR 民間事業者ならではの創意夫を活かし 1 世界で勝ち抜く MICE ビジネスの確立 2 滞在型観光モデルの確立 3 世界に向けた日本の魅力発信等により観光先進国としての日本を実現 ( 出典 ) 特定複合観光施設区域整備推進会議特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ観光先進国の実現に向けて (2017 年 7 月 ) 仮に北海道が IR を誘致する場合自然と共存しつつも世界に誇る規模の MICE の建設用地の確保が可能と考える豊かな自然食観光コンテンツ歴史文化を有する北海道は滞在型観光の潜在的なポテンシャルを有すると考える外国人の間で既に観光地としてのブランド力がある北海道は IRによりさらに世界に向けた魅力発信が可能と考える 2016 年 230 万人 *1 来道外国人数 2020 年道の目標値 500 万人 * 年比で 2 倍超を目指す *1 北海道経済部観光局北海道観光入込客数調査報告書平成 28 年度 ( 平成 29 年 8 月 ) *2 北海道経済部観光局北海道インバウンド加速化プロジェクト ( 平成 29 年 2 月 ) 37

39 ご清聴ありがとうございました 38

本日の説明内容 1. IR とは何か (1) IRとは何か (2) 日本型 IRは何を目指しているのか 2. 前回セミナーで関心の高かったポイント (1) 海外におけるIRの事例 (2) IRに対する規制 (3) IR 開業までのプロセス 3. インバウンド促進に向けた課題と IR (1) 現状と課

IR のポイント解説有限責任あずさ監査法人平成 30 年 2 月本日の説明内容 1. IR とは何か (1) IRとは何か (2) 日本型 IRは何を目指しているのか 2. 前回セミナーで関心の高かったポイント (1) 海外におけるIRの事例 (2) IRに対する規制 (3) IR 開業までのプロセス 3. インバウンド促進に向けた課題と IR (1) 現状と課題 (2) 北海道にIRが設置された場合に期待される効果

日本型 IR について 有限責任あずさ監査法人 平成 29 年 10 月

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