表紙 古文化にロマンを求めて こけら 五間社流造 杮葺のその構造は 簡素ですが雄大な姿を 誇り 拝殿と共に国の重要文化財に指定されています 国 宝 ８万点 む な か た た い し ゃ 宗像大社 たかはた 金銅製高機 国宝 は は たおり機の雛形品です 細部 福岡市宗像市田島 まで精巧に製作された

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1 古 文 化 受 け 継 がれる 日 本 屋 根 の 伝 統 美 第 99 号 宗 像 大 社 [ 福 岡 県 宗 像 市 田 島 ]

2 表紙 古文化にロマンを求めて こけら 五間社流造 杮葺のその構造は 簡素ですが雄大な姿を 誇り 拝殿と共に国の重要文化財に指定されています 国 宝 ８万点 む な か た た い し ゃ 宗像大社 たかはた 金銅製高機 国宝 は は たおり機の雛形品です 細部 福岡市宗像市田島 まで精巧に製作された傾斜型 地機で 伊勢神宮の神宝 金 銅御高機附架 よりも古い様 金銅製高機 国宝 相をした 現存資料としては 最古のものです この他にも 三角縁神獣鏡 国宝 金 由緒と歴史 製指輪 国宝 など 総社 辺津宮境内にある宗像大社神 宗像大社は天照大神の三柱の 宝館には沖ノ島より発掘された8 万点にも及ぶ神宝が展示 沖津宮 沖ノ島 御子神である三姉妹の姫神 宗 三 女 神 を お ま つ り し て い ま されており その全てが国宝に指定されております 像 中津宮 大島 す 沖ノ島の沖津宮に長女神 祭 事 総社 辺津宮 じん こう たごりひめのかみ 田 心姫神 大島の中津宮に次女 たぎ つひめのかみ 神 湍 津 姫 神 九州本土の総社 宗像市 い ち き し まひめのかみ 辺津宮に末女神 市杵島姫神をおまつ 秋季大祭の幕開けを飾る海上神幸 みあれ祭 大島港 こうのみなと 神湊港までを 沖津宮の御神璽 御分 宗像三宮 霊 と中津宮の御神璽のお神輿を載 せた 2 隻の御座船に 宗像七浦の りし この三宮を総称して宗像大社と申します 船団が供奉し繰り広げる壮麗な ここ宗像の地は 中国大陸や朝鮮半島に最も近く 外 海上絵巻です 漁民が一年の豊 国との貿易や進んだ文化を受け入れる窓口として重要な しんぐんむなかた 漁と安全に感謝し 神郡宗像に 位置にありました 宗像から大陸への海路は中央政権に とっても大切な道であり 歴代天皇のまつりごとを助け 秋の訪れを告げる神事としても る宗像三女神が 中央政権と強く結びつく国家神であっ たといえます ご し ん じ 知られています あまてらす 日本最古の歴史書といわれる 日本書紀 には 天 照 おおみかみ あめみま たす まつ あめみま いつ 大 神の 天 孫を助 け奉 りて天 孫に祭 かれよ 永遠に皇 室をお助けし 皇室からも厚いお祭りを受けなさい と しんちょく の神勅 により 三女神がこの宗像の地に降りられ お されています また 宗像三女神は みちぬしのむち むち 道主貴 とも呼ばれ 貴 とは神に対 する最も尊い呼び名 すなわち国民 のあらゆる道をお導きになる最も尊い 神として崇敬を受けたとも記されてい ます 花見 至神湊 国道495号線 神湊 瀬戸 うじ さだ 氏貞が再建 桃山時代初期の特色がよく現れています みあれ祭 10 月 1 日 アクシス玄海 県道 表紙の辺津宮本殿は 天正 6 年 1578 に大宮司宗像 神勅 伏見宮貞愛親王書 まつりされるようになったことが記 号 県道69号線 旧国道3号線 至博多 宗像市役所 東郷駅 釣 川 宗像大社 35 東郷橋 至北九州 赤間駅 宗像ユリックス 日の里団地 至福岡 流 国道3号線 福岡国際 CC 山口 古賀 I.C. 至福岡 社殿全景 宗像大社 辺津宮本殿 重要文化財 辺津宮拝殿 重要文化財 神勅とは 古事記 日本書紀 に記述されている天照大神の勅命のこと 九州自動車道 若宮 I.C. 沼口 至北九州

3 平 成 24 年 度 第 3 回 定 時 会 員 総 会 の 開 催 事 業 報 告 など 5 月 15 日 ( 火 )に 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センターに 於 いて 第 3 回 定 時 会 員 総 会 を 開 催 いたしました 33 期 事 業 報 告 収 支 決 算 などについて 慎 重 に 審 議 され 原 案 通 り 議 決 承 認 されました 平 成 23 年 度 事 業 報 告 1 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 第 19 期 生 養 成 研 修 開 始 ( 後 期 ) 人 数 3 名 期 間 平 成 23 年 4 月 7 日 ( 木 ) 9 月 13 日 ( 水 ) 研 修 区 分 講 義 160 時 間 実 習 832 時 間 2 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 第 11 期 生 初 級 養 成 研 修 修 了 式 人 数 4 名 日 時 平 成 23 年 4 月 12 日 ( 火 )10:30 11:30 2) 第 12 期 生 初 級 養 成 研 修 開 講 式 人 数 3 名 日 時 平 成 23 年 4 月 12 日 ( 火 )10:30 11:30 3) 第 12 期 生 初 級 養 成 研 修 開 始 人 数 2 名 期 間 平 成 23 年 8 月 22 日 ( 月 ) 平 成 24 年 3 月 17 日 ( 土 ) 研 修 場 所 [ 講 義 ] 京 都 研 修 センター 等 [ 実 習 ] 民 有 林 石 井 紀 之 ( 岡 山 ) 湯 原 山 八 幡 宮 ( 広 島 ) 国 有 林 [ 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 ] 西 通 山 ( 兵 庫 ) 城 山 ( 山 口 ) 権 現 山 ( 和 歌 山 ) 市 有 林 [ 河 内 長 野 市 ] 文 化 財 の 森 千 石 谷 ゾーン( 大 阪 ) 研 修 区 分 講 義 48 時 間 実 習 1,120 時 間 ( 内 査 定 会 16 時 間 ) 4) 中 級 研 修 生 ( 原 皮 師 ) 研 修 開 始 人 数 27 名 期 間 平 成 23 年 8 月 29 日 ( 月 ) 平 成 24 年 3 月 17 日 ( 土 ) 採 取 場 所 民 有 林 荒 戸 神 社 奥 山 健 一 ( 岡 山 ) 明 通 寺 ( 福 井 ) 湯 原 山 八 幡 宮 ( 広 島 ) 国 有 林 [ 中 部 森 林 管 理 局 管 内 ] 賤 母 ( 木 曽 ) [ 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 ] 城 山 ( 山 口 ) 権 現 山 ( 和 歌 山 ) 市 有 林 [ 河 内 長 野 市 ] 文 化 財 の 森 千 石 谷 ゾーン( 大 阪 ) 研 修 区 分 実 習 1,120 時 間 ( 内 査 定 会 16 時 間 ) 5) 採 取 事 業 協 議 会 参 加 者 5 名 ( 指 導 員 2 名 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 5 月 11 日 ( 水 ) 内 容 採 取 養 成 研 修 カリキュラムについて 6) 採 取 指 導 者 会 議 参 加 者 20 名 ( 指 導 員 2 名 準 会 員 16 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 6 月 2 日 ( 木 ) 内 容 事 業 方 式 指 導 要 項 7) 採 取 事 業 協 議 会 参 加 者 4 名 ( 指 導 員 2 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 5 日 ( 水 ) 内 容 今 後 5 年 間 の 研 修 内 容 について 8) 採 取 指 導 者 会 議 参 加 者 20 名 ( 指 導 員 2 名 準 会 員 15 名 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 5 日 ( 土 ) 1

4 内 容 採 取 方 法 検 討 会 期 日 平 成 23 年 10 月 11 日 9) 原 稿 作 成 会 議 参 加 者 2 名 ( 正 会 員 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 間 平 成 23 年 12 月 12 日 ( 月 ) 13 日 ( 火 ) 内 容 中 部 森 林 技 術 交 流 発 表 会 原 稿 作 成 10) 査 定 会 ランク 付 協 議 会 参 加 者 4 名 ( 指 導 員 2 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 24 年 3 月 28 日 ( 水 ) 内 容 査 定 ランク 付 ❿ 調 査 場 所 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 調 査 員 2 名 ( 原 皮 師 2 名 ) 期 間 平 成 23 年 10 月 24 日 26 日 ⓫ 調 査 場 所 荒 戸 神 社 民 有 林 ( 岡 山 県 新 見 市 ) 調 査 員 2 名 ( 原 皮 師 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 24 日 ⓬ 調 査 場 所 奥 山 健 一 様 民 有 林 ( 岡 山 県 加 賀 郡 ) 調 査 員 2 名 ( 原 皮 師 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 25 日 11) 檜 山 の 調 査 及 び 打 合 せ ❶ 調 査 場 所 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 調 査 員 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 4 月 16 日 ⓭ 調 査 場 所 丹 波 市 市 有 林 周 辺 ( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 調 査 員 4 名 ( 原 皮 師 2 名 正 会 員 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 1 日 ❷ 調 査 場 所 権 現 山 国 有 林 ( 和 歌 山 県 新 宮 市 ) 調 査 員 2 名 ( 原 皮 師 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 5 月 31 日 ❸ 調 査 場 所 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 調 査 員 4 名 ( 原 皮 師 2 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 6 月 3 日 ❹ 調 査 場 所 河 内 長 野 市 市 有 林 周 辺 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 調 査 員 2 名 ( 正 会 員 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 8 月 18 日 ⓮ 調 査 場 所 大 瀧 神 社 民 有 林 ( 福 井 県 越 前 市 ) 調 査 員 5 名 ( 原 皮 師 2 名 正 会 員 2 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 16 日 ⓯ 調 査 場 所 城 山 国 有 林 ( 山 口 県 岩 国 市 ) 調 査 員 3 名 ( 原 皮 師 2 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 18 日 ⓰ 調 査 場 所 権 現 山 国 有 林 ( 和 歌 山 県 新 宮 市 ) 調 査 員 3 名 ( 原 皮 師 2 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 間 平 成 23 年 12 月 14 日 15 日 ❺ 調 査 場 所 鞍 馬 山 国 有 林 ( 京 都 市 左 京 区 ) 調 査 員 2 名 ( 原 皮 師 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 8 月 22 日 ❻ 調 査 場 所 羽 賀 寺 民 有 林 ( 福 井 県 小 浜 市 ) 調 査 員 1 名 ( 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 8 月 26 日 ❼ 調 査 場 所 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 調 査 員 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 18 日 ❽ 調 査 場 所 仏 通 寺 国 有 林 ( 広 島 県 三 原 市 ) 調 査 員 1 名 ( 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 17 日 ❾ 調 査 場 所 鞍 馬 山 国 有 林 ( 京 都 市 左 京 区 ) 調 査 員 1 名 ( 担 当 理 事 1 名 ) ⓱ 調 査 場 所 中 山 健 石 田 嘉 隆 民 有 林 周 辺 ( 岡 山 県 吉 備 中 央 町 ) 調 査 員 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 12 月 16 日 ⓲ 調 査 場 所 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 調 査 員 1 名 ( 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 12 月 20 日 1 打 合 場 所 中 部 森 林 管 理 局 木 曽 森 林 管 理 署 南 木 曽 支 署 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 人 数 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 4 月 6 日 2 打 合 場 所 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 ( 大 阪 府 大 阪 市 ) 人 数 2 名 ( 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 4 月 11 日 2

5 3 打 合 場 所 河 内 長 野 市 役 所 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 人 数 2 名 ( 理 事 1 名 担 当 理 事 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 8 月 18 日 4 打 合 場 所 中 部 森 林 管 理 局 木 曽 森 林 管 理 署 南 木 人 期 曽 支 署 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 数 5 名 ( 原 皮 師 2 名 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 日 平 成 24 年 1 月 17 日 5 打 合 場 所 京 都 研 修 センター( 京 都 市 東 山 区 ) 人 数 3 名 ( 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 24 年 1 月 26 日 6 打 合 場 所 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 ( 大 阪 府 大 阪 市 ) 人 数 3 名 ( 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 24 年 1 月 27 日 7 打 合 場 所 河 内 長 野 市 役 所 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 人 数 4 名 ( 正 会 員 1 名 担 当 理 事 2 名 ) 期 日 平 成 24 年 3 月 28 日 ❶ 見 学 会 青 峰 高 校 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 人 数 2 名 ( 原 皮 師 2 名 ) 期 日 平 成 23 年 4 月 16 日 ❷ 見 学 会 林 業 大 学 校 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 人 数 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 10 月 31 日 ❸ 見 学 会 青 峰 高 校 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 人 数 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 2 日 ❹ 見 学 会 南 木 曽 小 学 校 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 人 数 1 名 ( 原 皮 師 1 名 ) 期 日 平 成 23 年 11 月 8 日 12) 初 級 中 級 研 修 生 ( 原 皮 師 ) 採 取 技 術 査 定 会 参 加 者 25 名 ( 研 修 生 12 名 査 定 員 6 名 正 会 員 6 名 事 務 局 1 名 ) 期 間 平 成 23 年 11 月 21 日 ( 月 ) 22 日 ( 火 ) 会 場 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 3 茅 葺 師 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 中 級 実 技 研 修 ❶ 人 数 4 名 期 間 平 成 23 年 9 月 27 日 ( 火 ) 11 月 10 日 ( 木 ) 場 所 野 﨑 邸 別 邸 茶 室 清 恬 ( 岡 山 県 倉 敷 市 ) 内 容 茅 葺 研 修 ❷ 人 数 4 名 期 間 平 成 23 年 11 月 14 日 ( 月 ) 18 日 ( 金 ) 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 内 容 茅 葺 研 修 ❸ 人 数 各 回 7 名 期 間 [ 第 1 回 ] 平 成 24 年 2 月 27 日 ( 月 ) 3 月 1 日 ( 木 ) [ 第 2 回 ] 平 成 24 年 3 月 5 日 ( 月 ) 3 月 8 日 ( 木 ) 場 所 岩 湧 山 茅 場 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 内 容 茅 刈 研 修 2) 茅 葺 フォーラム 参 加 者 49 名 期 間 平 成 23 年 10 月 18 日 ( 水 ) 19 日 ( 木 ) 会 場 野 﨑 邸 別 邸 茶 室 清 恬 迨 暇 堂 ( 岡 山 県 倉 敷 市 ) 内 容 建 物 現 場 見 学 及 び 協 議 会 3) 茅 収 納 庫 入 荷 の 茅 調 査 視 察 調 査 員 2 名 ( 担 当 理 事 1 名 理 事 1 名 ) 期 間 平 成 23 年 8 月 8 日 ( 月 ) 10 日 ( 水 ) 調 査 場 所 大 内 宿 ( 福 島 県 南 会 津 郡 ) 4 部 会 1) 茅 部 会 人 数 9 名 日 時 平 成 23 年 6 月 14 日 ( 火 )11:30 17:00 内 容 茅 葺 に 関 する 問 題 点 等 5 研 修 会 1) 第 2 回 指 導 者 研 修 会 参 加 者 33 名 ( 兵 庫 県 教 育 委 員 会 1 名 保 存 会 32 名 ( 正 会 員 27 名 準 会 員 2 名 企 画 委 員 3 名 )) 期 日 平 成 23 年 5 月 17 日 ( 火 ) 内 容 [ 講 演 ] 大 震 災 と 文 化 財 建 造 物 阪 神 大 震 災 から 考 える [ 講 師 ] 兵 庫 県 教 育 委 員 会 文 化 財 室 室 長 村 上 裕 道 3

6 2) 文 化 財 研 修 会 参 加 者 120 名 期 間 平 成 23 年 5 月 21 日 ( 土 ) 22 日 ( 日 ) 会 場 出 雲 大 社 ( 島 根 県 出 雲 市 ) 島 根 県 立 古 代 出 雲 歴 史 博 物 館 ( 島 根 県 出 雲 市 ) 内 容 現 場 展 示 見 学 講 演 事 例 報 告 [ 講 演 ] 出 雲 大 社 悠 久 の 祈 り [ 講 師 ] 出 雲 大 社 禰 宜 御 遷 宮 奉 賛 部 次 長 平 岡 邦 彦 [ 事 例 報 告 ] 出 雲 大 社 本 殿 屋 根 下 地 葺 に ついて / 公 益 財 団 法 人 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 協 会 現 場 所 長 岡 信 治 [ 事 例 報 告 ] 長 軒 付 積 と 平 皮 葺 (4 尺 )に ついて / 準 会 員 西 裕 之 6 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 検 定 会 1) 檜 皮 杮 屋 根 葺 士 の 認 定 ( 京 都 市 助 成 金 ) ❶ 第 9 回 人 数 4 名 ( 檜 皮 杮 葺 士 ) 期 間 平 成 23 年 7 月 11 日 ( 月 ) 16 日 ( 土 ) 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 事 業 内 容 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 の 認 定 ( 檜 皮 杮 葺 ) ❷ 第 10 回 人 数 3 名 ( 檜 皮 杮 葺 士 ) 期 間 平 成 23 年 11 月 7 日 ( 月 ) 12 日 ( 土 ) 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 事 業 内 容 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 の 認 定 ( 檜 皮 杮 葺 ) 2) 茅 葺 師 の 認 定 ( 国 庫 補 助 金 ) ❶ 第 4 回 人 数 2 名 ( 茅 葺 師 ) 期 間 平 成 23 年 7 月 12 日 ( 火 ) 16 日 ( 土 ) 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 事 業 内 容 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 の 認 定 ( 茅 葺 ) 3) 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 認 定 証 更 新 講 習 会 参 加 者 7 名 ( 京 都 府 教 育 委 員 会 1 名 準 会 員 6 名 ) 日 時 平 成 23 年 12 月 17 日 ( 土 )11:00 12:00 内 容 認 定 証 の 更 新 講 習 会 7 普 及 啓 発 事 業 1) 特 別 講 座 ❶ 第 1 回 参 加 者 35 名 期 日 平 成 23 年 11 月 5 日 ( 土 ) 内 容 [ 講 演 ] 日 本 の 文 化 を 支 える 森 林 [ 講 師 ] 東 京 大 学 大 学 院 新 領 域 創 成 科 学 研 究 科 教 授 山 本 博 一 ❷ 第 2 回 参 加 者 51 名 期 日 平 成 23 年 12 月 17 日 ( 土 ) 内 容 [ 講 演 ] 修 復 技 術 の 理 論 と 実 践 保 存 の 最 前 線 で 活 躍 する 人 々の 取 り 組 み [ 講 師 ] 長 岡 造 形 大 学 建 築 環 境 デザ イン 学 科 教 授 木 村 勉 ❸ 第 3 回 参 加 者 40 名 期 日 平 成 24 年 2 月 4 日 ( 土 ) 内 容 [ 講 演 ] 茶 室 のはなし 数 寄 屋 大 工 の わざと 造 形 [ 講 師 ] 京 都 工 芸 繊 維 大 学 大 学 院 工 芸 科 学 研 究 科 准 教 授 矢 ヶ 崎 善 太 郎 2) 台 湾 研 修 会 ( 国 立 台 北 芸 術 大 学 主 催 :2011 日 式 屋 頂 實 作 研 修 營 ) 参 加 者 6 名 ( 正 会 員 3 名 企 画 委 員 3 名 ) 期 間 平 成 23 年 6 月 9 日 ( 木 ) 13 日 ( 月 ) 会 場 国 立 台 北 芸 術 大 学 ( 台 湾 台 北 市 ) 他 内 容 台 北 市 内 の 日 本 家 屋 の 現 地 調 査 技 術 の 説 明 実 演 体 験 3) 文 化 財 保 存 技 術 2011 伝 統 の 名 匠 シンポジ ウム( 文 化 庁 主 催 ) 参 加 者 9 名 ( 正 会 員 企 画 委 員 等 ) 期 間 平 成 23 年 10 月 1 日 ( 土 ) 2 日 ( 日 ) 会 場 オアシス21 銀 河 の 広 場 ( 愛 知 県 名 古 屋 市 ) 内 容 屋 根 葺 道 具 屋 根 模 型 展 示 屋 根 葺 体 験 4) 竹 中 大 工 道 具 館 企 画 展 葺 く 草 と 木 でつくる 屋 根 ( 竹 中 大 工 道 具 館 主 催 ) 参 加 者 7 名 ( 正 会 員 企 画 委 員 他 ) 期 間 1 平 成 23 年 8 月 22 日 ( 月 ) 10 月 1 日 ( 土 ) 4

7 会 内 2 平 成 23 年 10 月 8 日 ( 土 ) 11 月 27 日 ( 日 ) 場 1 東 京 会 場 / 竹 中 工 務 店 東 京 本 店 ギャラ リー エー クワット( 東 京 都 江 東 区 ) 2 神 戸 会 場 / 竹 中 大 工 道 具 館 ( 兵 庫 県 神 戸 市 ) 容 模 型 展 示 協 力 実 演 体 験 5) 技 術 勉 強 会 ( 公 益 財 団 法 人 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 協 会 有 志 ) 参 加 者 12 名 ( 正 会 員 2 名 準 会 員 2 名 研 修 生 8 名 ) 期 日 平 成 23 年 9 月 17 日 ( 土 ) 会 場 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 内 容 実 演 体 験 6) 平 成 23 年 度 中 部 森 林 技 術 交 流 発 表 会 ( 中 部 森 林 管 理 局 主 催 ) 参 加 者 2 名 ( 正 会 員 2 名 ) 期 間 平 成 24 年 1 月 31 日 ( 火 ) 2 月 1 日 ( 水 ) 会 場 中 部 森 林 管 理 局 ( 長 野 市 大 字 栗 田 ) 内 容 檜 皮 の 森 での 活 動 を 振 り 返 って ( 南 木 曽 支 署 と 合 同 )/ 優 秀 賞 受 賞 ❺ 塗 り( 社 寺 建 造 物 美 術 協 議 会 ) [ 丹 塗 ][ 彩 色 ][ 漆 ]/ 見 本 道 具 パネル 展 示 [ 彩 色 ][ 漆 ]/ 体 験 コーナー ❻ 畳 ( 文 化 財 畳 保 存 会 ) 文 化 財 用 ( 紋 縁 畳 )と 一 般 住 宅 用 畳 畳 資 材 ( 藺 草 縁 等 ) 道 具 作 品 展 示 畳 刺 し 実 演 体 験 コー ナー ❼ 建 具 ( 全 国 伝 統 建 具 技 術 保 存 会 ) 建 具 修 復 作 業 のパネル 展 示 コースター 飾 り 組 子 体 験 コーナー ❽ 実 演 [ 檜 皮 採 取 ] 実 演 者 / 公 益 社 団 法 人 全 国 社 寺 等 屋 根 工 事 技 術 保 存 会 原 皮 師 大 野 浩 二 溝 上 礼 応 8 文 化 財 修 理 用 屋 根 葺 資 材 の 確 保 事 業 刈 取 量 大 内 宿 茅 場 / 刈 取 束 数 251 段 ( 約 502 束 ) 7) 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 活 用 公 開 セミナー ( 文 化 庁 と 契 約 ) 期 間 平 成 23 年 11 月 5 日 ( 土 ) 6 日 ( 日 ) 協 力 団 体 日 本 伝 統 建 築 技 術 保 存 会 全 国 文 化 財 壁 技 術 保 存 会 社 寺 建 造 物 美 術 協 議 会 文 化 財 畳 保 存 会 全 国 伝 統 建 具 技 術 保 存 会 参 加 者 2,200 名 清 水 寺 ( 京 都 市 東 山 区 ) 高 台 寺 山 国 有 林 ( 京 都 市 東 山 区 ) 内 容 講 演 展 示 体 験 実 演 ❶ 講 演 演 題 / 千 二 百 年 の 清 水 寺 講 師 / 清 水 寺 貫 主 森 清 範 ❷ 檜 皮 葺 (( 公 社 ) 全 国 社 寺 等 屋 根 工 事 技 術 保 存 会 ) 道 具 模 型 パネル 展 示 檜 皮 材 作 製 の 実 演 檜 皮 葺 竹 釘 打 ち 体 験 コーナー 9 檜 皮 採 取 契 約 ( 国 有 林 は 買 受 申 込 ) 1) 契 約 日 平 成 23 年 8 月 26 日 採 取 場 所 河 内 長 野 市 市 有 林 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 2) 契 約 日 平 成 23 年 8 月 30 日 採 取 場 所 [ 京 都 大 阪 森 林 事 務 所 ] 鞍 馬 山 国 有 林 ( 京 都 市 左 京 区 ) 3) 契 約 日 平 成 23 年 10 月 20 日 採 取 場 所 [ 兵 庫 森 林 管 理 署 ] 西 通 山 国 有 林 ( 兵 庫 県 姫 路 市 ) 4) 契 約 日 平 成 23 年 7 月 26 日 採 取 場 所 [ 木 曽 森 林 管 理 署 ] 賤 母 国 有 林 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) 5) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 14 日 採 取 場 所 明 通 寺 民 有 林 ( 福 井 県 小 浜 市 ) ❸ 木 工 ( 日 本 伝 統 建 築 技 術 保 存 会 ) 模 型 研 修 生 作 品 展 示 チョンナ 槍 鉋 の 実 演 木 組 みパズル 体 験 コーナー ❹ 左 官 ( 全 国 文 化 財 壁 技 術 保 存 会 ) 塗 り 壁 見 本 構 造 模 型 材 料 と 道 具 展 示 6) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 14 日 採 取 場 所 荒 戸 神 社 民 有 林 ( 岡 山 県 新 見 市 ) 7) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 19 日 採 取 場 所 吉 川 八 幡 宮 民 有 林 ( 岡 山 県 加 賀 郡 ) 5

8 8) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 16 日 採 取 場 所 [ 山 口 森 林 管 理 署 ] 城 山 国 有 林 ( 山 口 県 岩 国 市 ) 9) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 27 日 採 取 場 所 奥 山 健 一 民 有 林 ( 岡 山 県 美 作 市 ) 10) 契 約 日 平 成 23 年 12 月 15 日 採 取 場 所 [ 和 歌 山 森 林 管 理 署 ] 権 現 山 国 有 林 ( 和 歌 山 県 新 宮 市 ) 会 報 等 の 発 行 保 存 会 に 必 要 な 事 業 実 施 の 報 告 等 を 内 容 とした 会 報 を 発 行 [ 古 文 化 ] 第 96 号 / 平 成 23 年 7 月 31 日 発 行 第 97 号 / 平 成 23 年 11 月 30 日 発 行 第 98 号 / 平 成 24 年 3 月 31 日 発 行 [ 手 練 ] 第 6 号 / 平 成 23 年 7 月 31 日 発 行 ⓫その 他 法 人 の 目 的 を 達 成 するために 必 要 な 事 業 1) 全 国 文 化 財 保 存 技 術 連 合 会 平 成 23 年 度 総 会 日 時 平 成 23 年 10 月 1 日 ( 土 )17:15 18:15 会 場 NHK 名 古 屋 放 送 センタービル 6 階 大 会 議 室 ( 名 古 屋 市 東 区 東 桜 ) 議 題 1 平 成 23 年 度 国 庫 補 助 事 業 計 画 並 び に 収 支 予 算 の 計 画 変 更 について 2 平 成 24 年 度 国 庫 補 助 事 業 計 画 並 び に 収 支 予 算 ( 案 )について 3 平 成 24 年 度 連 合 会 事 務 費 収 支 予 算 ( 案 )について 2) 社 団 法 人 全 国 国 宝 重 要 文 化 財 所 有 者 連 盟 平 成 23 年 度 伝 統 技 術 保 存 団 体 連 絡 協 議 会 日 時 平 成 24 年 3 月 9 日 ( 金 )14:00 会 場 ルビノ 京 都 堀 川 ( 京 都 市 上 京 区 堀 川 通 り) 内 容 文 化 財 の 保 存 と 伝 統 技 術 の 継 承 6

9 収 支 決 算 書 総 括 表 平 成 23 年 4 月 1 日 から 平 成 24 年 3 月 31 日 1. 収 入 の 部 科 目 合 計 一 般 会 計 特 別 会 計 センター 会 計 助 成 金 会 計 屋 根 会 計 茅 場 会 計 採 取 会 計 入 会 金 収 入 350, ,000 会 費 収 入 7,458,000 7,458,000 寄 付 金 収 入 600, ,000 国 庫 補 助 金 収 入 47,988,000 8,000,000 10,000,000 29,988,000 助 成 金 1,000,000 1,000,000 負 担 金 収 入 3,170, , , ,883 1,978,124 雑 収 入 2,503,406 1,032, ,924 1,203, 事 業 収 入 10,855,610 9,432,510 1,423,100 受 託 費 収 入 1,499,410 1,499,410 繰 入 金 収 入 0 0 当 期 収 入 合 計 75,424,480 9,440,203 11,198,844 2,626,221 1,204,543 8,780,659 10,207,027 31,966,983 前 期 繰 越 収 支 差 額 10,426, ,500 8,764, , 収 入 合 計 85,851,162 10,224,703 19,963,441 3,503,806 1,204,543 8,780,659 10,207,027 31,966, 支 出 の 部 科 目 合 計 一 般 会 計 特 別 会 計 センター 会 計 助 成 金 会 計 屋 根 会 計 茅 場 会 計 採 取 会 計 一 般 管 理 費 12,367,035 8,230,783 2,011,131 2,125,121 管 理 委 託 費 629, ,215 茅 場 保 存 事 業 費 0 茅 場 管 理 事 業 費 130, ,304 売 上 材 料 原 価 853, ,400 屋 根 養 成 研 修 費 8,780,659 8,780,659 茅 葺 技 能 者 研 修 費 10,207,027 10,207,027 採 取 者 養 成 研 修 費 31,966,983 31,966,983 養 成 関 連 事 業 費 293, ,052 研 修 会 事 業 費 2,450,137 2,450,137 普 及 活 動 事 業 費 976, ,166 受 託 事 業 費 2,740,397 2,740,397 助 成 金 事 業 費 1,204,543 1,204,543 固 定 資 産 取 壊 支 出 0 繰 入 金 支 出 0 当 期 支 出 合 計 72,598,918 8,230,783 9,454,587 2,754,336 1,204,543 8,780,659 10,207,027 31,966,983 当 期 収 支 差 額 2,825,562 1,209,420 1,744, , 次 期 繰 越 収 支 差 額 13,252,244 1,993,920 10,508, ,

10 平 成 24 年 度 事 業 計 画 1 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 第 19 期 生 修 了 式 人 数 3 名 日 時 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 金 )10:30 11:50 2) 第 20 期 生 開 講 式 人 数 4 名 日 時 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 金 )10:30 11:50 3) 第 20 期 生 前 期 の 研 修 開 始 人 数 4 名 期 間 平 成 24 年 4 月 9 日 ( 月 ) 10 月 1 日 ( 月 ) 研 修 区 分 講 義 136 時 間 実 習 896 時 間 見 学 場 所 長 野 京 都 滋 賀 奈 良 方 面 等 実 習 場 所 長 野 大 阪 兵 庫 方 面 等 2 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 第 12 期 生 初 級 養 成 研 修 修 了 式 人 数 1 名 日 時 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 火 )10:30 11:50 2) 第 13 期 生 初 級 養 成 研 修 開 講 式 人 数 4 名 日 時 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 金 )10:30 11:50 3) 第 13 期 生 初 級 養 成 研 修 開 始 人 数 4 名 期 間 平 成 24 年 8 月 22 日 ( 水 ) 25 日 ( 土 ) 平 成 23 年 8 月 27 日 ( 月 ) 平 成 25 年 2 月 15 日 ( 金 ) 研 修 場 所 [ 講 義 ] 京 都 研 修 センター 等 [ 実 習 ] 国 有 林 [ 中 部 森 林 管 理 局 管 内 ] 賤 母 [ 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 ] 仏 通 寺 山 市 有 林 河 内 長 野 市 市 有 林 研 修 区 分 講 義 32 時 間 実 習 888 時 間 ( 内 査 定 会 16 時 間 ) 4) 中 級 研 修 生 ( 原 皮 師 ) 研 修 開 始 人 数 31 名 期 間 平 成 24 年 8 月 27 日 ( 月 ) 平 成 25 年 2 月 15 日 ( 金 ) 研 修 場 所 [ 中 部 森 林 管 理 局 管 内 ] 賤 母 [ 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 ] 野 呂 山 鞍 馬 山 城 山 研 修 区 分 実 習 1,064 時 間 ( 内 査 定 会 16 時 間 ) 5) 研 修 会 ( 指 導 員 補 助 養 成 研 修 ) 参 加 者 18 名 期 日 平 成 24 年 7 月 ( 予 定 ) 6) 森 林 管 理 署 等 の 巡 回 視 察 人 数 3 名 期 間 平 成 24 年 4 月 8 月 ( 予 定 ) 場 所 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 等 ( 山 口 広 島 兵 庫 和 歌 山 滋 賀 花 緑 公 園 ) 7) 檜 山 の 調 査 人 数 5 名 期 間 平 成 24 年 7 月 11 月 ( 予 定 ) 調 査 場 所 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 及 び 中 部 森 林 管 理 局 管 内 民 有 林 ( 埼 玉 岡 山 福 井 ) 8) 研 修 生 ( 原 皮 師 ) 採 取 技 術 査 定 会 参 加 者 32 名 期 間 平 成 24 年 11 月 中 旬 12 月 初 旬 ( 予 定 ) 場 所 未 定 3 茅 葺 師 研 修 事 業 ( 国 庫 補 助 事 業 ) 1) 第 1 期 生 茅 葺 師 養 成 研 修 開 講 式 人 数 3 名 日 時 平 成 24 年 4 月 6 日 10:30 11:50 2) 第 1 期 生 研 修 開 始 人 数 3 名 期 間 平 成 24 年 4 月 9 日 ( 月 ) 平 成 24 年 6 月 6 日 ( 水 ) 9 日 ( 土 ) 平 成 24 年 7 月 26 日 ( 木 ) 30 日 ( 月 ) 平 成 24 年 8 月 22 日 ( 水 ) 23 日 ( 木 ) 研 修 区 分 [ 講 義 ] 京 都 研 修 センター 等 [ 実 習 ] 神 奈 川 兵 庫 方 面 等 ( 予 定 ) 8

11 研 修 区 分 講 義 72 時 間 実 習 120 時 間 3) 中 級 技 能 者 研 修 人 数 4 5 名 期 間 平 成 24 年 9 月 10 月 ( 予 定 ) 研 修 場 所 大 分 ( 予 定 ) 事 業 内 容 全 国 の 中 級 茅 葺 技 能 者 を 対 象 とし 技 術 の 保 存 と 後 継 者 の 養 成 4) 茅 葺 協 議 会 人 数 25 名 期 日 平 成 24 年 9 月 10 月 ( 予 定 ) 会 場 大 分 ( 予 定 ) 事 業 内 容 全 国 の 技 能 者 を 対 象 とし 茅 葺 の 協 議 会 5) 茅 刈 研 修 人 数 25 名 期 日 平 成 25 年 2 月 ( 予 定 ) 研 修 場 所 大 阪 府 河 内 長 野 市 事 業 内 容 全 国 の 技 能 者 を 対 象 とし 茅 刈 りの 体 験 実 習 6) 研 修 場 所 の 調 査 視 察 人 数 1 名 期 日 平 成 24 年 7 月 ( 予 定 ) 調 査 場 所 未 定 会 場 宮 城 ( 予 定 ) 内 容 現 場 見 学 ほか 2) 文 化 財 研 修 会 参 加 者 120 名 期 日 平 成 24 年 ( 予 定 ) 会 場 京 都 ( 予 定 ) 内 容 現 場 見 学 や 文 化 財 講 演 会 を 通 じ 古 来 よ り 先 人 達 が 築 いてきた 心 と 技 を 学 ぶ 6 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 検 定 会 1) 檜 皮 柿 屋 根 葺 士 の 認 定 ( 京 都 市 助 成 金 ) ❶ 第 11 回 期 間 平 成 24 年 7 月 9 日 ( 月 ) 14 日 ( 土 ) ❷ 第 12 回 期 間 平 成 24 年 11 月 12 日 ( 月 ) 17 日 ( 土 ) 人 数 各 4 名 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 事 業 内 容 檜 皮 柿 葺 士 として10 年 以 上 従 事 し 今 後 とも 活 動 する 意 志 があると 認 めら れる 葺 士 を 対 象 として 年 2 回 屋 根 葺 の 高 度 な 技 術 及 び 知 識 を 修 得 している か 否 かを 実 技 座 学 で 評 価 する 合 格 者 には 認 定 書 を 発 行 する 4 部 会 1) 茅 部 会 参 加 者 12 名 期 日 平 成 24 年 6 月 ( 予 定 ) 研 修 場 所 京 都 研 修 センター( 京 都 市 東 山 区 ) 内 容 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 検 定 会 及 び 茅 葺 に 関 する 問 題 点 2) 檜 皮 柿 部 会 参 加 者 22 名 期 日 平 成 24 年 6 月 ( 予 定 ) 研 修 場 所 京 都 研 修 センター( 京 都 市 東 山 区 ) 内 容 檜 皮 柿 葺 及 び 檜 皮 採 取 方 式 に 関 する 問 題 点 5 研 修 会 2) 茅 葺 師 の 認 定 ( 国 庫 補 助 金 ) ❶ 第 5 回 人 数 2 名 期 間 平 成 24 年 7 月 10 日 ( 火 ) 14 日 ( 土 ) 場 所 山 南 研 修 センター( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 事 業 内 容 茅 葺 師 として10 年 以 上 従 事 し 今 後 と も 活 動 する 意 志 があると 認 められる 葺 師 を 対 象 として 年 1 回 屋 根 葺 の 高 度 な 技 術 及 び 知 識 を 修 得 しているか 否 か を 実 技 座 学 で 評 価 する 合 格 者 には 認 定 書 を 発 行 する 3) 主 任 文 化 財 屋 根 葺 士 認 定 証 更 新 講 習 会 参 加 者 10 名 期 日 平 成 24 年 11 月 ( 予 定 ) 内 容 認 定 証 の 更 新 講 習 会 1) 指 導 者 研 修 会 参 加 者 30 名 期 日 平 成 24 年 ( 予 定 ) 9

12 7 普 及 啓 発 事 業 1) 特 別 講 座 参 加 者 各 50 名 期 間 平 成 24 年 4 月 平 成 25 年 3 月 計 5 回 ( 予 定 ) 内 容 文 化 財 建 造 物 や 植 物 性 屋 根 資 材 特 に 原 材 料 の 確 保 について 講 師 を 招 き 講 演 会 等 を 開 催 2) 文 化 財 保 存 技 術 2012 伝 統 の 名 匠 シンポジ ウム( 文 化 庁 主 催 ) 参 加 者 10 名 ( 保 存 会 関 係 者 ) 期 間 平 成 24 年 ( 予 定 ) 会 場 未 定 3) 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 活 用 公 開 セミナー ( 文 化 庁 主 催 ) 参 加 者 200 名 期 間 平 成 24 年 11 月 ( 予 定 ) 8 文 化 財 修 理 用 屋 根 葺 資 材 の 確 保 事 業 茅 材 確 保 優 良 な 茅 材 の 生 産 と 確 保 の 為 茅 場 管 理 と 茅 の 育 成 等 は 各 茅 場 に 委 託 しているが 単 価 に 見 合 う 良 質 な 茅 を 確 保 できるよう 当 会 の 茅 委 員 会 及 び 茅 葺 会 員 に 一 層 の 協 力 を 依 頼 する 9 檜 皮 採 取 の 契 約 及 び 買 受 申 込 民 有 林 稲 荷 神 社 ( 岡 山 県 美 作 市 ) 荒 戸 神 社 ( 岡 山 県 新 見 市 ) 吉 川 八 幡 宮 ( 岡 山 県 加 賀 郡 ) 国 有 林 [ 中 部 森 林 管 理 局 管 内 ] 賤 母 ( 長 野 県 木 曽 郡 ) [ 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 管 内 ] 三 上 山 ( 滋 賀 県 野 洲 市 ) 権 現 山 ( 和 歌 山 県 新 宮 市 ) 西 通 山 ( 兵 庫 県 姫 路 市 ) 八 坂 山 仏 通 寺 山 宮 島 ( 広 島 県 三 原 市 ) 城 山 ( 山 口 県 岩 国 市 ) 市 有 林 河 内 長 野 市 市 有 林 ( 大 阪 府 河 内 長 野 市 ) 丹 波 市 市 有 林 ( 兵 庫 県 丹 波 市 ) 会 報 等 の 発 行 保 存 会 に 必 要 な 事 業 実 施 の 報 告 等 を 内 容 とした 会 報 古 文 化 を 年 3 回 準 会 員 の 手 練 を 年 1 回 発 行 [ 古 文 化 ] 第 99 号 / 平 成 24 年 7 月 31 日 発 行 第 100 号 / 平 成 24 年 11 月 30 日 発 行 第 101 号 / 平 成 25 年 3 月 31 日 発 行 [ 手 練 ] 第 7 号 / 平 成 24 年 7 月 31 日 発 行 その 他 法 人 の 目 的 を 達 成 するために 必 要 な 事 業 1) 技 術 及 び 建 造 物 現 状 パトロールの 実 施 パトロールするだけでなく 災 害 継 年 による 植 物 性 屋 根 の 状 況 等 の 相 談 も 受 け 付 け 保 存 会 で 出 来 う る 補 修 方 法 その 他 専 門 的 事 項 について 助 言 を 行 う 2)ふるさと 文 化 財 の 森 システム 推 進 事 業 専 門 委 員 会 ふるさと 文 化 財 の 森 設 定 について 等 期 日 平 成 24 年 ( 予 定 ) 3) 全 国 文 化 財 保 存 技 術 連 合 会 総 会 期 日 平 成 24 年 ( 予 定 ) 4) 公 益 社 団 法 人 全 国 国 宝 重 要 文 化 財 所 有 者 連 盟 連 絡 協 議 会 期 日 平 成 25 年 3 月 ( 予 定 ) 新 役 員 の 紹 介 5 月 15 日 ( 火 )に 開 催 された 第 3 回 定 時 会 員 総 会 により 平 成 年 度 の 理 事 監 事 が 下 記 のとおり 選 出 されましたので ご 報 告 致 しま す 理 事 ( 名 誉 会 長 ) 鈴 木 嘉 吉 ( 会 長 ) 田 中 敬 二 ( 副 会 長 ) 村 上 英 明 ( 常 務 理 事 ) 長 﨑 眞 知 夫 大 野 浩 二 栗 山 弘 忠 児 島 研 輔 友 井 辰 哉 中 野 誠 宮 川 義 史 監 事 河 村 直 良 ( 外 部 監 事 ) 西 川 吉 典 10

13 収 支 予 算 書 総 括 表 平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 1. 収 入 の 部 科 目 合 計 一 般 会 計 特 別 会 計 センター 会 計 助 成 金 会 計 屋 根 会 計 茅 場 会 計 採 取 会 計 入 会 金 収 入 0 会 費 収 入 7,436,000 7,436,000 寄 付 金 収 入 600, ,000 国 庫 補 助 金 収 入 47,988,000 8,000,000 10,000,000 29,988,000 負 担 金 収 入 4,562,000 1,700, , ,000 1,912,000 事 業 収 入 7,600,000 6,200,000 1,400,000 雑 収 入 1,133,700 1,027, ,000 5,200 繰 入 金 収 入 1,000,000 1,000,000 助 成 金 1,000,000 1,000,000 当 期 収 入 合 計 71,319,700 9,063,500 6,301,000 2,405,200 2,700,000 8,750,000 10,200,000 31,900,000 前 期 繰 越 収 支 差 額 13,252,244 1,993,920 10,508, , 収 入 合 計 84,571,944 11,057,420 16,809,854 3,154,670 2,700,000 8,750,000 10,200,000 31,900, 支 出 の 部 科 目 合 計 一 般 会 計 特 別 会 計 センター 会 計 助 成 金 会 計 屋 根 会 計 茅 場 会 計 採 取 会 計 一 般 管 理 費 13,980,025 10,147,500 1,550,000 2,282,525 管 理 委 託 費 481, ,215 茅 場 管 理 事 業 費 210, ,000 売 上 材 料 原 価 850, ,000 養 成 関 連 事 業 費 400, ,000 研 修 会 事 業 費 3,000,000 3,000,000 普 及 活 動 事 業 費 2,400,000 2,400,000 助 成 金 事 業 費 2,700,000 2,700,000 屋 根 養 成 研 修 費 8,750,000 8,750,000 茅 葺 技 能 者 研 修 費 10,200,000 10,200,000 採 取 者 養 成 研 修 費 31,900,000 31,900,000 繰 入 金 支 出 1,000,000 1,000,000 当 期 支 出 合 計 75,871,240 10,147,500 9,410,000 2,763,740 2,700,000 8,750,000 10,200,000 31,900,000 当 期 収 支 差 額 4,551,540 1,084,000 3,109, , 次 期 繰 越 収 支 差 額 8,700, ,920 7,399, ,

14 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 並 びに 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 修 了 式 期 日 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 金 ) 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 並 びに 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 の 修 了 式 を 挙 行 いたしまし た 今 年 も 多 数 の 御 来 賓 関 係 各 位 の 御 臨 席 のもと 研 修 生 たちは 一 様 に 緊 張 した 面 持 ちで 式 に 臨 みました 明 ら かに 開 講 式 の 時 とは 顔 つきが 変 わっているように 見 えま した 研 修 期 間 を 通 じて 自 分 たちが 今 後 続 けていく 仕 事 の 重 要 性 や 意 義 を 理 解 出 来 たからではないかと 思 いま す 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 生 は 約 2 年 間 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 生 は 約 1 年 間 ここで 学 んだことを 基 本 として 一 人 前 の 職 人 さらには 名 工 を 目 指 し 今 後 は 各 会 社 の 中 で 技 術 の 研 鑽 に 一 層 励 んでいただきたいと 思 います 研 修 に 際 しましてご 指 導 を 頂 きました 各 関 係 者 様 講 師 の 先 生 方 には 心 より 御 礼 申 し 上 げます [ 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 ] [ 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 ] 岩 田 知 之 / 吉 川 社 寺 青 木 優 来 / 松 村 工 務 店 梅 澤 朋 充 / 栗 山 木 工 岡 田 和 申 / 狩 野 興 建 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 前 にて 12

15 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 20 期 生 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 13 期 生 茅 葺 師 養 成 研 修 第 1 期 生 開 講 式 期 日 平 成 24 年 4 月 6 日 ( 金 ) 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 20 期 生 並 びに 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 13 期 生 の 開 講 式 そして 今 年 度 よ り 茅 葺 師 養 成 研 修 事 業 がスタートし 第 1 期 生 の 開 講 式 を 挙 行 いたしました 今 年 度 は 屋 根 研 修 が 4 名 檜 皮 採 取 研 修 が4 名 茅 葺 研 修 が3 名 入 校 し それぞれのカリキュ ラムに 添 って 研 修 を 受 けることになります 保 存 会 とし ましても 植 物 性 屋 根 に 関 わる 技 術 研 修 を 確 立 することが でき 公 益 社 団 法 人 としての 発 展 にも 繋 がり ひいては 業 界 全 体 のレベルアップにも 繋 がるものと 期 待 しており ます 入 校 された 研 修 生 の 方 々には 各 々の 職 種 に 対 する 誇 りをもって 日 々 研 修 に 励 んでいただきたく 思 います [ 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 20 期 生 ] 岡 田 和 申 / 狩 野 興 建 内 田 祐 太 / 児 島 工 務 店 松 村 省 弥 / 松 村 工 務 店 吉 川 智 庸 / 村 上 社 寺 工 芸 社 [ 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 13 期 生 ] 毎 熊 知 也 / 小 山 社 寺 工 業 所 西 村 拓 馬 / 田 中 社 寺 藤 吉 宏 明 / 田 中 社 寺 古 川 和 樹 / 宮 川 屋 根 工 業 [ 茅 葺 師 養 成 研 修 第 1 期 生 ] 瀬 戸 龍 哉 / 美 山 茅 葺 金 谷 史 男 / ニシオサプライズ 中 森 千 尋 / 山 城 萱 葺 屋 根 工 事 13

16 来 賓 祝 辞 公 益 社 団 法 人 全 国 国 宝 重 要 文 化 財 所 有 者 連 盟 事 務 局 長 後 藤 佐 雅 夫 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 並 びに 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 の 修 了 式 と 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 20 期 生 並 びに 檜 皮 採 取 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 13 期 生 茅 葺 師 養 成 研 修 第 1 期 生 の 開 講 式 をお 迎 えになりましたこと 心 からお 祝 い 申 し 上 げます 私 ごと ですが この 研 修 会 で 祝 辞 の 機 会 をいだきましてから 半 世 紀 以 上 にわたり 全 国 社 寺 等 屋 根 工 事 技 術 保 存 会 に 関 りを 持 たせて 頂 きましたことを 光 栄 に 思 っています このたび 研 修 を 修 了 された 方 は 研 修 と 仕 事 を 両 立 さ れ 大 変 だっただろうと 察 しますが 多 くの 技 術 と 知 識 を 得 られましたことは 何 にも 勝 る 財 産 であります 国 民 の 財 産 である 国 宝 や 重 要 文 化 財 をはじめ 地 方 自 治 体 指 定 等 の 文 化 財 建 造 物 の 檜 皮 屋 根 保 存 修 理 工 事 に 欠 かすこと のできない 檜 皮 採 取 者 は もっとも 重 要 な 仕 事 でありま す 修 了 された 方 は 今 まで 研 修 してきたことを 確 実 に 守 り 屋 根 葺 士 並 びに 原 皮 師 として 文 化 財 所 有 者 の 方 に 感 謝 されるような 技 能 者 になっていただきたいと 思 いま す 途 中 で 挫 折 することなく 諸 先 輩 にならって 一 生 の 仕 事 として 頑 張 ってください 一 日 の 仕 事 が 終 われば 疲 れ 果 てて 勉 強 どころはないと 思 いますが 一 日 の 反 省 も 踏 まえて30 分 でもよいから 明 日 の 仕 事 の 段 取 りを 考 え てみてください 折 角 学 んだ 研 修 を 放 棄 され 別 の 仕 事 につかれる 人 もいると 聞 きますが 辛 抱 も 出 来 ない 人 間 は 何 をやっても 大 成 できないと 思 います 職 業 の 選 択 は 自 由 ですが 志 半 ばで 挫 折 することは 雇 用 主 を 始 め 関 係 機 関 や 講 師 に 対 しても 許 せない 行 為 であります 次 にこのたび 新 しく 養 成 研 修 を 受 けられる 皆 様 には 現 場 での 研 修 及 び 講 義 を 受 けていただくことになります が 優 れた 指 導 者 や 諸 先 輩 の 仕 事 を 見 て 技 術 を 学 びと り( 過 去 では 仕 事 を 盗 むといった) 基 本 を 大 切 にしてく ださい 基 本 ができていないと いくら 年 数 を 経 ても 立 派 な 技 能 者 にはなれません 最 近 皆 様 は 体 格 はよくな りましたが 体 力 のない 人 が 多 く 持 久 力 に 欠 けた 方 も 多 くなってきています 檜 皮 採 取 者 は 高 い 木 に 上 っての 仕 事 でありますから 常 に 健 康 管 理 を 心 掛 け あまり 無 理 な 行 動 を 取 らないことです 私 の 幼 いころは 遊 ぶものも なく 山 に 登 って 木 登 りばかりしていましたが 最 近 の 人 はその 機 会 も 少 なくなっています そのため 木 登 り の 研 修 からはじめなければなりません 200 年 以 上 の 歴 史 を 誇 る 原 木 に 愛 情 と 感 謝 を 込 めて 原 木 に 気 をつけな がら 檜 皮 を 剥 いでください それに 原 木 の 組 成 のことも 専 門 の 先 生 に 指 導 を 受 けてください 原 木 にも 性 格 があ り 素 直 でないものもありますから 無 理 をすればヘラで 傷 めることもあります 私 も 檜 皮 に 関 係 してから60 年 近 くになります 恩 師 である 西 崎 辰 之 助 先 生 の 厳 しい 指 導 がもとになり 今 日 ま で 仕 事 を 続 けさせていただいています 私 が 檜 皮 葺 に 関 係 したのは 文 化 財 の 世 界 に 入 って 最 初 の 仕 事 でありま す その 当 時 は 檜 皮 葺 という 言 葉 もしりませんでしたが 西 崎 先 生 に 指 導 して 頂 き 材 料 の 検 査 を 命 じられまし た その 時 の 檜 皮 屋 が 宮 川 菊 次 郎 さんであります 現 在 の 当 主 の 宮 川 義 史 さんの4 代 前 であります 西 崎 先 生 も 宮 川 さんも 共 に 頑 固 で 譲 らない 人 でありました 西 崎 先 生 の 指 導 で 皮 の 検 査 をしましたが 西 崎 先 生 は 再 度 検 査 され 返 品 の 山 となりました 当 時 の 検 査 方 法 は 全 部 束 を 解 いて 一 枚 ずつ 檜 皮 を 振 っての 検 査 であります 脱 落 する 皮 は 全 部 返 品 になります その 返 品 の 檜 皮 が 現 在 で は 超 一 流 の 皮 ではないかと 思 います それほど 厳 しい 検 査 でしたが 今 は 原 皮 師 の 剥 いた 皮 も 皮 拵 えした 皮 も 検 査 は100% 納 品 されます 私 には 考 えられないことであ ります 原 木 の 不 足 を 考 えたとき 致 し 方 のないことと 思 いますが 所 有 者 からみれば 修 理 の 時 期 が 早 まり 負 担 が 大 きいことも 認 識 していただきたいと 思 います あ る 神 社 の 本 殿 を 葺 替 して10 年 経 ちますが 隅 背 は 野 地 が 見 えており 施 工 方 法 も 正 規 のものではなく 文 化 財 に 関 係 するものとして 所 有 者 に 謝 っておきました このよ うなことがあれば 未 指 定 の 場 合 値 段 の 安 い 銅 板 葺 に 変 更 されていくのです これは 指 導 者 にもお 願 いしたいの ですが 屑 皮 を 集 めて3 割 落 ちの 皮 を 作 らないことが 大 切 ではないかと 思 います 原 皮 師 は 一 人 で 作 業 される 場 合 もあり 孤 独 との 戦 い であることと 危 険 と 背 中 合 わせの 仕 事 でもありますか ら 気 を 引 き 締 めていただきたいと 思 います お 祝 いの 席 でこのようなことを 申 し 上 げましたが 所 有 者 は 皆 様 におまかせしているのですから 所 有 者 の 苦 情 にも 耳 を 傾 け 立 派 な 葺 士 や 原 皮 師 さんになっていただきたいた めに あえて 苦 言 を 申 し 上 げました 初 心 忘 れるべから ずという 言 葉 があります ベテランになられても 研 修 の 苦 しさを 忘 れずに 一 人 前 の 葺 士 や 原 皮 師 になっていた だきたいと 思 います 研 修 生 は 恵 まれた 環 境 の 中 で 優 れた 講 師 の 講 義 と 実 技 を 学 んで 頂 きますが これは 貴 方 がたに 与 えられた 最 高 の 贈 り 物 であり この 機 会 を 与 え てくれた 所 属 される 社 長 の 好 意 でもあります 感 謝 の 気 持 ちを 忘 れずに 研 修 してください 研 修 中 は 健 康 にも 十 分 注 意 し 調 子 の 悪 いときにはあまり 無 理 をせず いつ も 健 全 な 状 態 で 研 修 を 受 けてください 最 後 になりましたが この 研 修 を 主 催 されておられま す 田 中 会 長 様 をはじめ 役 員 の 方 々 それに 陰 になり 日 向 になりお 世 話 いただいているスタッフの 皆 様 にお 礼 と 感 謝 を 申 し 上 げ 私 のお 祝 いの 言 葉 とさせていただきます 14

17 総 括 主 査 大 阪 府 教 育 委 員 会 文 化 財 保 護 課 地 村 邦 夫 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 ならびに 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 の 皆 様 研 修 の 修 了 ま ことにおめでとうございます 心 よりお 慶 び 申 し 上 げま す また 新 たに 研 修 に 入 られる 皆 様 にもお 祝 い 申 し 上 げ ます この 修 了 式 には 毎 年 ご 案 内 をいただき 出 席 させてい ただいております 桜 の 美 しい 季 節 は 皆 様 の 新 しい 門 出 にふさわしく まことに 印 象 深 いものがございます そしていつも もう 1 年 が 過 ぎたのだなぁ と 感 じます 各 地 で 厳 しい 研 修 を 無 事 勤 め 上 げられた 皆 さんにとって は この1 年 はさらに 早 く 過 ぎたと 感 じられたのではな かったかと 思 います この 研 修 を 通 じて 得 がたい 技 術 と 経 験 を 身 に 付 けられたものと 思 いますが これからも 互 いに 切 磋 琢 磨 し 合 い さらに 高 みを 目 指 していただきた いと 思 います さて 私 が 勤 める 大 阪 府 の 文 化 財 について 少 しお 話 を いたします 大 阪 府 は 近 畿 6 府 県 の 中 ではあまり 目 立 ちませんが 実 際 には 多 くの 文 化 財 があり 建 造 物 も 多 く 残 されています この 中 でも 特 に 植 物 性 の 屋 根 をも つ 文 化 財 建 造 物 をとりあげると 檜 皮 葺 はおよそ 60 棟 茅 葺 もおよそ30 棟 あります 私 は 日 ごろは 事 務 処 理 が 多 く 現 場 をじっくり 見 ることができないのですが 昨 年 度 は 府 指 定 文 化 財 の 修 理 事 業 として 神 社 本 殿 の 檜 皮 葺 替 をおこないましたので 夏 から 秋 にかけて 美 しい 屋 根 が 形 づくられる 様 子 をじっくりとみることができまし た また 近 年 学 生 を 文 化 財 や 文 化 財 の 修 理 現 場 に 案 内 する 機 会 が 増 えましたが 檜 皮 の 字 を 読 めない 高 校 生 も 修 理 現 場 で 職 人 さんの 見 事 な 手 際 を 見 ると 本 気 で 感 動 してくれます こうしたことを 見 るにつけ 文 化 財 の 保 存 に 今 後 も 取 り 組 むことはもちろんですが 素 晴 ら しい 伝 統 技 術 文 化 財 の 魅 力 についてさらに 積 極 的 に 発 信 していく 必 要 性 を 感 じています 終 わりにあたりまして 研 修 生 の 皆 様 が 無 事 研 修 を 終 えられたことに 改 めてお 慶 び 申 し 上 げますとともに 新 たに 研 修 に 入 られる 研 修 生 の 前 途 を 祝 したいと 思 いま す またこうした 研 修 を 長 く 続 けていただいている 保 存 会 に 敬 意 を 表 し 簡 単 ではございますが 挨 拶 とさせてい ただきます 本 日 はまことにおめでとうございます 兵 庫 県 教 育 委 員 会 事 務 局 文 化 財 課 主 任 田 中 康 弘 本 日 は 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 の 研 修 修 了 おめでとうご ざいます 日 頃 は 兵 庫 県 の 文 化 財 行 政 にご 理 解 とご 高 配 を 賜 り この 場 をお 借 りしてお 礼 申 し 上 げます 修 了 生 のみなさん 改 めておめでとうございます 今 回 の 講 習 はいかがでしたでしょうか? 慣 れない 座 学 など で 普 段 の 仕 事 とは 違 う 大 変 さがあったのではないで しょうか? 新 しい 世 代 が 日 本 古 来 の 伝 統 技 術 を 積 極 的 に 身 に 付 けておられるというこの 状 況 を 大 変 嬉 しく また 頼 もしく 感 じております みなさんはこれから 実 際 に 屋 根 葺 や 檜 皮 採 取 に 従 事 さ れます 良 い 屋 根 とはどういうものでしょう? 雨 漏 りし ない 屋 根 でしょうか?それとも 見 た 目 が 美 しい 屋 根 で しょうか?あるいは 長 持 ちする 屋 根 でしょうか?これか ら 仕 事 に 従 事 される 中 で 自 分 の 追 い 求 める 屋 根 とは 何 か これを 一 度 考 えて 頂 きたいと 思 います もちろん 答 えは 一 つではないかもしれません この 世 界 では 答 え が 載 っている 教 科 書 のようなものはほとんど 存 在 しませ ん しかし 日 本 各 地 には 様 々な 建 物 があり そこには 先 輩 たちが 残 した 多 くの 仕 事 があります 先 輩 たちの 苦 労 話 失 敗 話 を 聞 くのもいいでしょう 私 も 少 ない 現 場 経 験 の 中 でいろいろな 職 種 の 職 人 さん たちに いろいろなことを 相 談 し 多 くのことを 教 えて 頂 きました また 同 年 代 の 職 人 さんたちともいろいろ とお 話 ししたことを 思 い 出 します その 中 でも 特 に 熱 心 で もっとうまくなりたいという 意 識 があるかたに 共 通 することは どの 職 種 に 限 らずいろんな 人 に 相 談 し 現 場 であってもメモなりノートなりの 筆 記 具 を 持 って 行 動 していることです 頭 や 口 だけでふんふんと 言 っている だけでは なかなか 身 に 付 きません もう 一 つは 自 分 が 身 に 付 けた 知 識 や 技 法 を 他 の 人 に 教 えることです つい 最 近 知 ったことを さも 昔 から 知 っ ていたことのように 話 すわけですが これがとても 大 事 なことなのです 人 に 教 えるということは 自 分 がちゃ んと 理 解 して 実 践 できなければできない 自 分 の 中 で 消 化 していなければ 人 には 教 えられません みなさんも 様 々なことにアンテナを 張 り いろんな 人 と 話 をし 他 の 人 にも 伝 授 できる そのようなスペシャリストになっ て 欲 しいと 思 います これからも 腕 を 磨 き そして 習 得 したワザをよりいっそう 高 め 全 国 各 地 でご 活 躍 される ことを 切 に 願 っております 最 後 に これまで 多 くの 人 材 を 育 成 し 輩 出 されてきた 保 存 会 関 係 者 の 方 々におかれましては 多 くの 苦 労 が 15

18 あったことと 存 じます 改 めてお 喜 び 申 し 上 げるととも に 私 の 祝 辞 に 代 えさせて 頂 きます 本 日 は 誠 におめでとうございました 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 第 12 期 生 狩 野 興 建 岡 田 和 申 研 修 生 謝 辞 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 19 期 生 吉 川 社 寺 岩 田 知 之 この 度 修 了 式 を 迎 えるにあたり 保 存 会 及 び 講 師 とし て 指 導 をして 頂 いた 方 々には 大 変 お 世 話 になり 感 謝 の 気 持 ちでいっぱいです この 研 修 で 私 は 檜 皮 に 初 めて 触 れる 事 となり 皮 切 りなどは 手 探 りの 様 な 状 態 でしたが 講 師 の 先 生 方 には 親 切 に 細 かい 指 導 をして 頂 いて 大 変 勉 強 になりました 現 場 研 修 においても 色 々とご 迷 惑 をお 掛 けした 事 と 思 い ますが 解 り 易 く 丁 寧 な 指 導 をして 頂 き 多 くを 学 ぶ 事 が 出 来 ました 建 物 見 学 においても 講 師 として 来 て 頂 いた 先 生 方 に その 建 築 構 造 から 見 る 建 物 の 時 代 等 様 々な 事 を 教 えて 頂 いたことが より 建 物 に 対 する 興 味 関 心 を 持 つ 良 いきっ かけになりました この 研 修 で 学 んだことを 活 かしてこれからの 仕 事 を 頑 張 っていきたいと 思 います この 研 修 に 携 わってくださ いました 皆 様 本 当 に 有 難 うございました 昨 年 の8 月 から 研 修 が 始 まり いろいろな 土 地 へと 行 き 多 くの 事 を 学 びました 同 じ 山 の 隣 同 士 の 木 でも 剥 け 方 が 違 い へらの 使 い 方 などに 悩 みながらも 講 師 の 方 や 各 社 の 中 級 研 修 生 に 指 導 やアドバイスをしてもらい たくさんの 事 を 教 えていただきました また 途 中 から 研 修 生 が 1 人 となってしまい 不 安 や 戸 惑 いもありましたが 1 対 1で 講 師 の 方 々と 話 す 機 会 ができ 原 皮 師 としての 気 持 ちの 持 ち 方 なども 聞 く 事 が できて 大 変 勉 強 になりました 採 取 の 話 だけでなく い ろいろな 相 談 にものっていただき 多 くの 方 々からのお 力 添 えでなんとか 原 皮 師 としてのスタート 地 点 へと 立 つ 事 ができたのではないかと 思 います この 研 修 で 得 た 貴 重 な 体 験 を 無 駄 にする 事 なく これからの 仕 事 へ 生 かし ていきたいです 最 後 になりましたが 半 年 間 という 短 い 期 間 ではあり ましたが 大 変 お 世 話 になりました ありがとうございました 16

19 激 励 の 言 葉 普 及 調 査 係 長 京 都 市 文 化 市 民 局 文 化 芸 術 都 市 推 進 室 文 化 財 保 護 課 村 上 忠 喜 本 日 は 第 19 期 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 生 の 岩 田 さ ん 梅 澤 さん 青 木 さん 第 12 期 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 生 の 岡 田 さんにおかれましては 無 事 研 修 修 了 されましたこと まことにおめでとうございます 長 い 間 本 当 にご 苦 労 様 でした 新 たに 第 20 期 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 生 として 岡 田 さん 内 田 さん 松 村 さん 吉 川 さんの 4 名 の 方 々を 第 13 期 檜 皮 採 取 者 ( 原 皮 師 ) 養 成 研 修 生 として 毎 熊 さん 西 村 さん 藤 吉 さん 古 川 さんの 4 名 の 方 々をお 迎 えす ることができました さらに 本 年 度 より 新 たに 茅 葺 師 養 成 研 修 がはじまり 第 1 期 生 として 瀬 戸 さん 金 谷 さん 中 森 さんの3 名 の 方 をお 迎 えしました まことに 喜 ばしいことで 研 修 生 の 皆 さまは 体 に 気 をつけて 頑 張 っていただきたいと 存 じます さて 文 化 財 の 保 存 のための 技 術 継 承 を 取 り 巻 く 社 会 環 境 は 年 々 厳 しくなってきています 私 の 仕 事 である 民 俗 文 化 財 関 係 でも 同 様 です 以 前 祇 園 祭 の 飾 り 扇 子 なども 納 めておられる 扇 業 者 さんが 私 にしみじみと 語 られたことを 思 い 出 します それは 文 化 財 の 仕 事 は 職 人 さんにとってはそれはそれで 力 の 入 ったもので 高 い 技 術 を 集 めて 作 り 上 げようと 四 苦 八 苦 できるのであり がたいのですが 本 当 に 良 いものを 作 るためには 常 日 頃 より 雑 多 な 悪 く 言 えば 安 物 の 仕 事 をたくさんこなし ていて たまに 高 級 な 仕 事 に 時 間 をかけて 取 り 組 むとい うのが 理 想 なのです そういうことが 職 人 の 技 術 を 保 つ 上 で 大 事 なことなのですよ というよ うなことでした 私 はその 時 は そういうもの かなぁとしか 思 わなかったのですが 文 化 財 の 仕 事 に 長 く 携 わっていると 納 得 するところが あります 表 現 は 悪 いですが 雑 多 な 安 物 の 仕 事 をたくさんこなすことは 職 人 さんの 技 術 をより 確 かなものにする 力 となる ということ は 事 実 だと 思 います 扇 は 中 世 を 通 じて 刀 剣 と 並 んで 日 本 の 代 表 的 な 輸 出 品 であります 代 表 的 な 輸 出 品 となっ たのは それだけ 高 い 技 術 力 に 裏 付 けられてい るからでありまして 技 術 力 を 裏 付 けたのは 扇 の 骨 だけを 作 る 職 人 さん 紙 を 折 るだけの 職 人 さん 加 飾 をおこなう 職 人 さんなどというよ うに 分 業 が 進 んだ 産 業 だからだといわれてい ます 何 万 回 何 十 万 回 という 反 復 作 業 が 確 かな 技 術 を 育 み 扇 の 最 終 段 階 での 創 意 工 夫 が 美 術 的 な 作 品 を 生 み 出 したわけです 言 い 方 を 変 えれば 日 本 の 美 術 品 と しての 扇 は 職 人 さんたちの 確 かな 技 術 を 前 提 として 創 作 されていったのです ところが 現 在 では 高 い 技 術 を 要 する 特 別 な 仕 事 だ けが 残 り かつてのあたりまえの 仕 事 は 随 分 と 減 りまし た 文 化 財 の 保 存 のための 技 術 継 承 を 取 り 巻 く 社 会 環 境 が 厳 しくなってきているというのは そういうことも 指 すと 思 います このような 社 会 環 境 下 だからこそ 公 費 を 投 じて 文 化 財 の 保 存 技 術 の 伝 承 を 果 たそうという 取 り 組 みが 様 々な 選 定 保 存 技 術 団 体 を 中 心 に 行 われてきたわけであ ります そういう 意 味 でも この 研 修 制 度 は いわば 社 会 全 体 に 支 えられた 文 化 事 業 といえるでしょう 言 わず もがなのことかもしれませんが 今 回 新 たに 研 修 会 に 参 加 される11 名 の 方 々は その 辺 りのところを 肝 に 銘 じ られ ますますの 研 鑚 に 励 んでいただきますよう お 祈 り 申 し 上 げます 本 日 はまことにおめでとうございます 17

20 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 第 20 期 前 期 研 修 始 まる 平 成 24 年 度 国 庫 補 助 事 業 としての 第 20 期 文 化 財 屋 根 葺 士 養 成 研 修 の 前 期 が 平 成 24 年 4 月 11 日 から 始 まりました 今 年 度 は 茅 葺 師 研 修 生 と 合 同 で 京 都 府 教 育 庁 指 導 部 文 化 財 保 護 課 の 鶴 岡 典 慶 様 や 現 場 主 任 の 方 々による 座 学 修 理 中 の 現 場 見 学 を 組 合 わせた 研 修 をはじ め 当 保 存 会 の 鈴 木 嘉 吉 名 誉 会 長 による 日 本 建 築 史 ではスライドを 使 った 講 義 普 段 なかなか 見 る 事 の 出 来 ない 桂 離 宮 な どの 見 学 といった 大 変 貴 重 な 指 導 を 行 っ ていただきました 実 技 指 導 では 当 保 存 会 の 指 導 者 と 企 画 委 員 が 檜 皮 杮 板 の 材 料 整 形 から 積 算 仕 様 工 程 管 理 といった 座 学 の 指 導 まであたり 研 修 生 は 模 型 を 使 った 軒 付 け 平 葺 の 練 習 や 現 場 での 研 修 にも 取 り 組 んでいます スタートして3ヶ 月 余 りですが 研 修 生 は 受 身 のまま 流 されるだけでなく 日 々 流 した 汗 が 自 分 のもの= 技 と なるよう 前 向 きな 姿 勢 で 取 り 組 んでいってほしいと 思 い ます この 養 成 研 修 が 有 意 義 なものとなるよう 関 係 各 位 の 御 指 導 御 協 力 を 何 卒 よろしくお 願 い 申 し 上 げます 18

21 平 成 24 年 度 特 別 講 座 開 講 ( 全 5 回 ) 第 1 回 古 典 資 料 にみる 屋 根 の 変 遷 社 寺 建 造 物 美 術 協 議 会 会 長 荒 木 かおり 日 時 6 月 16 日 ( 土 ) 14:00 ~ 16:00 会 場 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 昨 年 度 に 引 き 続 き 広 く 一 般 の 方 を 対 象 に 特 別 講 座 を 開 講 します 文 化 財 にかかわる 団 体 として 伝 統 文 化 を 後 世 に 伝 えていくために 各 分 野 でご 活 躍 されている 専 門 家 をお 招 きし 技 術 資 源 精 神 性 など 幅 広 い 視 野 か ら 情 報 を 発 信 していこうと 考 えています 講 演 より 一 部 抜 粋 古 典 絵 画 資 料 の 中 には どのような 屋 根 の 表 現 がされ ているのか?また 絵 画 資 料 が 文 化 財 修 理 にどのようなヒ ントを 与 えてくれるのかを 屋 根 に 注 目 して 紹 介 します 平 等 院 鳳 凰 堂 について 現 状 の 鳳 凰 堂 は 瓦 葺 きの 屋 根 です この 瓦 屋 根 の 姿 で 18 世 紀 の 宇 治 川 図 屛 風 の 中 にも 鳳 凰 堂 が 出 てお ります しかし 創 建 当 時 はこのような 形 だったのでしょ うか? 鳳 凰 堂 を 類 推 する 一 つの 手 掛 かりとし て いま 現 存 はしていない 平 安 時 代 創 建 の 平 等 院 鳳 凰 堂 を 模 した 平 泉 の 無 量 光 院 阿 弥 陀 堂 鳥 羽 の 勝 光 院 阿 弥 陀 堂 をみてみましょう 滋 賀 県 立 大 学 の 冨 島 義 幸 先 生 が 図 面 や 発 掘 調 査 から 復 元 をされましたCGによると 無 量 光 院 阿 弥 陀 堂 勝 光 院 阿 弥 陀 堂 は 板 葺 であったこ とがわかっております 平 安 時 代 当 時 も もち ろん 瓦 葺 がありますが このような 豪 華 な 建 物 がなぜ 板 葺 きになっていたのかという 辺 りが 謎 です ちょうしゅうき 長 秋 記 という 文 書 の 中 には 勝 光 院 阿 弥 陀 堂 の 造 営 過 程 が 細 かく 記 されています 鳥 羽 上 皇 と 瓦 葺 ではなくて 木 瓦 葺 にしましょう というやりとりをした 記 述 が 残 っております 瓦 でな かった 一 つの 仮 説 として 建 物 に 比 して 屋 根 の 反 りと 軒 の 出 が 大 きくて 瓦 葺 きでは 屋 根 ( 軒 )がもたなかったの ではないかということが 考 えられます このように 無 量 光 院 阿 弥 陀 堂 が 木 瓦 葺 であったという ことから 類 推 すると 平 等 院 鳳 凰 堂 も 現 在 のような 瓦 葺 ではなく 木 瓦 葺 だったのではないかなというような 推 定 が 成 り 立 ちます では 平 等 院 鳳 凰 堂 や 無 量 光 院 阿 弥 陀 堂 では 何 を 表 現 しようとしていたのでしょうか?それは 極 楽 浄 土 の 世 界 です 極 楽 の 建 物 は 青 い 屋 根 であるべき 必 要 性 があり りょうじんひしょう ます その 根 拠 は 平 安 時 代 の 梁 塵 秘 抄 という 歌 に 極 楽 浄 土 の 宮 殿 は 瑠 璃 の 瓦 を 青 く 葺 き 真 珠 の 垂 木 を 造 り メ ノ ウ なめ 瑪 瑙 の 扉 を 押 し 開 き と 歌 われております 極 楽 浄 土 の 宮 殿 の 瓦 は 青 く 真 珠 の 垂 木 を 造 りなめ の 一 節 では 垂 木 の 木 口 を 白 で 表 し 瑪 瑙 の 扉 を 押 し 開 き とは 平 等 院 にあてはめると 平 等 院 の 扉 は 朱 漆 で あったということですので まさしくこの 梁 塵 秘 抄 に 歌 われているような 姿 の 具 現 化 されたものが 平 等 院 鳳 凰 堂 の 本 来 の 姿 だったのではないかということです 絵 画 の 浄 土 変 相 図 阿 弥 陀 浄 土 図 のなかの 宮 殿 も 青 瓦 で 描 かれています 19

22 平 等 院 の 木 瓦 が 青 い 木 瓦 で 葺 かれていたとしたら その 顔 料 は たぶん 群 青 であったのだろうと 思 います が 屋 根 のように 風 雨 にさらされるものにどういった 素 材 ( 膠? 漆?)を 使 ったのか 一 番 知 りたいところではあ ります え い ん が き ょ う いっぺんしょうにん え で ん ほうねんしょうにんえでん その 他 絵 因 果 経 一 遍 上 人 絵 伝 法 然 上 人 絵 伝 洛 ず びょうぶ か の う は 中 洛 外 図 屏 風 狩 野 派 による 中 国 風 俗 絵 に 描 かれている ちゅうらくがい 建 物 の 屋 根 に 注 目 し 屋 根 の 素 材 の 描 き 分 け 構 造 の 描 き 込 み 屋 根 の 押 さえの 構 造 を 詳 しくスライドを 使 っ て 解 説 しました よ し の みくまりじんじゃ 吉 野 水 分 神 社 の 古 絵 図 と 現 状 の 屋 根 構 造 の 違 い 彩 色 の 損 傷 状 況 から 屋 根 構 造 がどの 時 代 で 変 化 したのかと いう 推 測 が 出 来 る 事 の 解 説 をいたしました はくさん 白 山 神 社 の 最 古 の 檜 皮 葺 の 写 真 を 紹 介 残 りの 時 間 で 彩 色 復 原 の 技 法 や 調 査 の 方 法 についてのお 話 もいたしま した らく [ 参 考 文 献 ] 平 等 院 鳳 凰 堂 冨 島 義 幸 ( 吉 川 弘 文 館 ) 絵 巻 物 の 建 築 を 読 む ( 東 京 大 学 出 版 会 ) 吉 野 水 分 神 社 撮 影 / 荒 木 かおり 白 山 神 社 撮 影 / 小 西 隆 夫 20

23 特 別 講 座 今 後 の 予 定 定 員 は 各 回 50 名 程 度 ( 参 加 費 無 料 ) 参 加 希 望 の 方 は 事 務 局 までご 連 絡 ください TEL 第 2 回 講 座 歴 史 的 建 造 物 の 保 存 と 活 用 いかにして 本 物 を 遺 し 伝 えるか 日 時 平 成 24 年 8 月 4 日 土 14:00 16:00 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 歴 史 的 建 造 物 修 復 建 築 家 村 田 信 夫 第 3 回 講 座 古 文 書 に 見 る 江 戸 時 代 の 屋 根 葺 き 技 術 日 時 平 成 24 年 10 月 20 日 土 14:00 16:00 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 名 古 屋 工 業 大 学 大 学 院 教 授 麓 和 善 第 4 回 講 座 木 造 文 化 財 維 持 と 森 林 日 時 平 成 24 年 11 月 11 日 日 10:00 12:00 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 九 州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院 准 教 授 古 賀 信 也 第 5 回 講 座 京 町 家 の 住 まい 方 と 空 間 利 用 日 時 平 成 24 年 12 月 15 日 土 14:00 16:00 京 都 市 文 化 市 民 局 会 場 京 都 市 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 文 化 芸 術 都 市 推 進 室 文 化 財 保 護 課 普 及 調 査 係 長 村 上 忠 喜 21

24 会 員 名 簿 公 益 社 団 法 人 全 国 社 寺 等 屋 根 工 事 技 術 保 存 会 の 会 員 名 簿 をご 紹 介 いたします 届 け 出 内 容 等 に 変 更 がございました ら 事 務 局 Tel か Fax までお 知 らせください 法 人 登 録 ( 檜 皮 杮 採 取 部 門 ) 正 会 員 名 1 池 田 社 寺 2 石 塚 商 店 3 大 城 戸 社 寺 工 業 4 小 山 社 寺 工 業 所 5 狩 野 興 建 6 岸 田 工 業 7 吉 川 社 寺 8 栗 山 木 工 9 児 島 工 務 店 10 社 寺 工 芸 大 紀 堂 11 田 中 社 寺 12 谷 上 社 寺 工 業 13 友 井 社 寺 14 松 村 工 務 店 15 宮 川 屋 根 工 業 16 村 上 社 寺 工 芸 社 代 表 者 名 ( 担 当 者 名 ) 住 所 TEL FAX 池 田 民 哉 ( 池 田 民 哉 ) 福 岡 市 南 区 玉 川 町 石 塚 直 幸 ( 石 塚 直 幸 ) 兵 庫 県 丹 波 市 山 南 町 梶 大 城 戸 昇 ( 大 城 戸 昇 ) 兵 庫 県 西 脇 市 黒 田 庄 町 黒 田 小 山 眞 人 ( 小 山 眞 人 ) 福 岡 市 東 区 馬 出 狩 野 邦 成 ( 狩 野 邦 成 ) 福 岡 市 東 区 馬 出 岸 田 重 信 ( 岸 田 重 信 ) 京 都 市 山 科 区 上 花 山 久 保 町 吉 川 昌 治 ( 吉 川 昌 治 ) 島 根 県 仁 多 郡 奥 出 雲 町 下 横 田 栗 山 芳 博 ( 栗 山 弘 忠 ) 長 野 県 木 曽 郡 大 桑 村 野 尻 児 島 研 輔 ( 児 島 研 輔 ) 岡 山 市 北 区 平 和 町 大 城 戸 一 秀 ( 大 城 戸 一 秀 ) 兵 庫 県 西 脇 市 黒 田 庄 町 黒 田 田 中 敬 二 ( 田 中 敬 二 ) 岐 阜 市 加 納 東 丸 町 谷 上 永 晃 ( 谷 上 永 晃 ) 奈 良 県 桜 井 市 谷 旭 町 友 井 辰 哉 ( 友 井 辰 哉 ) 兵 庫 県 丹 波 市 山 南 町 阿 草 松 村 正 義 ( 松 村 正 義 ) 滋 賀 県 東 近 江 市 蒲 生 岡 本 町 宮 川 義 史 ( 宮 川 義 史 ) 京 都 市 中 京 区 麩 屋 町 通 竹 屋 町 上 ル 舟 屋 町 村 上 英 明 ( 村 上 英 明 ) 兵 庫 県 丹 波 市 山 南 町 篠 場 法 人 登 録 ( 茅 部 門 ) 正 会 員 名 17 明 石 屋 根 工 事 18 上 野 建 設 19 熊 谷 産 業 20 ニシオサプライズ 21 美 山 茅 葺 代 表 者 名 ( 担 当 者 名 ) 住 所 TEL FAX 長 﨑 眞 知 夫 ( 長 﨑 眞 知 夫 ) 岡 山 県 都 窪 郡 早 島 町 前 潟 上 野 千 代 榮 ( 上 野 千 代 榮 ) 熊 谷 秋 雄 ( 熊 谷 秋 雄 ) 青 森 県 北 津 軽 郡 中 泊 町 芦 野 字 堤 の 袖 宮 城 県 石 巻 市 北 上 町 橋 浦 南 釜 谷 崎 西 尾 晴 夫 ( 西 尾 晴 夫 ) 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 島 英 サ 中 野 誠 ( 中 野 誠 ) 京 都 府 南 丹 市 美 山 町 北 高 倉 ( 現 在 )

25 個 人 登 録 ( 檜 皮 杮 採 取 部 門 ) 正 会 員 名 屋 号 住 所 TEL FAX 22 岩 﨑 長 蔵 屋 根 長 滋 賀 県 長 浜 市 石 田 町 大 西 安 夫 播 磨 社 寺 工 芸 兵 庫 県 西 脇 市 黒 田 庄 町 黒 田 大 野 浩 二 大 野 商 店 兵 庫 県 丹 波 市 山 南 町 上 滝 河 村 直 良 河 村 社 寺 工 殿 社 滋 賀 県 大 津 市 坂 本 木 下 岩 男 木 下 社 寺 建 築 滋 賀 県 長 浜 市 石 田 町 小 西 繁 俊 小 西 工 芸 奈 良 県 吉 野 郡 吉 野 町 吉 野 山 阪 上 卓 阪 上 組 和 歌 山 県 橋 本 市 賢 堂 佐 々 木 真 ひ わ だ や 山 口 市 円 政 寺 町 杉 本 惣 一 屋 根 惣 京 都 市 右 京 区 花 園 寺 ノ 前 町 溝 口 喜 佐 雄 溝 口 屋 根 工 務 京 都 市 上 京 区 室 町 通 今 出 川 上 ル 西 入 山 香 正 正 藤 社 寺 大 分 県 宇 佐 市 北 宇 佐 個 人 登 録 ( 茅 部 門 ) 正 会 員 名 屋 号 住 所 TEL FAX 33 大 西 康 之 紀 州 茅 葺 大 阪 府 東 大 阪 市 吉 田 1 丁 目 杉 山 信 義 飛 騨 か や ぶ き 岐 阜 県 高 山 市 荘 川 町 野 々 俣 隅 田 隆 蔵 茅 葺 隅 田 奈 良 県 宇 陀 市 大 宇 陀 区 大 熊 田 中 正 光 山 田 茅 葺 業 奈 良 県 天 理 市 山 田 町 山 田 雅 史 山 城 萱 葺 屋 根 工 事 京 都 府 城 陽 市 寺 田 中 大 小 名 誉 会 員 名 誉 会 員 名 住 所 TEL FAX 1 小 山 儀 一 郎 福 岡 市 東 区 馬 出 熊 谷 貞 好 宮 城 県 石 巻 市 北 上 町 橋 浦 南 釜 谷 崎 宮 川 友 一 京 都 市 中 京 区 麩 屋 町 通 竹 屋 町 上 ル 舟 屋 町 ( 現 在 )

26 賛 助 会 員 職 別 名 称 住 所 TEL 1 閼 伽 井 坊 山 口 県 下 松 市 末 武 上 社 天 野 山 金 剛 寺 大 阪 府 河 内 長 野 市 天 野 町 伊 賀 八 幡 宮 愛 知 県 岡 崎 市 伊 賀 町 東 郷 中 寺 石 山 寺 滋 賀 県 大 津 市 石 山 寺 石 上 神 宮 奈 良 県 天 理 市 布 留 町 厳 島 神 社 広 島 県 廿 日 市 市 宮 島 町 出 雲 大 社 島 根 県 出 雲 市 大 社 町 杵 築 東 石 清 水 八 幡 宮 京 都 府 八 幡 市 八 幡 高 坊 宇 佐 神 宮 大 分 県 宇 佐 市 南 宇 佐 永 保 寺 岐 阜 県 多 治 見 市 虎 渓 山 町 比 叡 山 延 暦 寺 滋 賀 県 大 津 市 坂 本 本 町 大 崎 八 幡 宮 宮 城 県 仙 台 市 青 葉 区 八 幡 大 神 神 社 奈 良 県 桜 井 市 三 輪 大 山 神 社 愛 媛 県 今 治 市 大 三 島 町 宮 浦 意 賀 美 神 社 大 阪 府 泉 佐 野 市 上 之 郷 尾 張 大 國 霊 神 社 愛 知 県 稲 沢 市 国 府 宮 園 城 寺 滋 賀 県 大 津 市 園 城 寺 町 鹿 島 神 宮 茨 城 県 鹿 嶋 市 宮 中 春 日 大 社 奈 良 市 春 日 野 町 香 取 神 宮 千 葉 県 香 取 市 香 取 賀 茂 御 祖 神 社 京 都 市 左 京 区 下 鴨 泉 川 町 59 番 地 賀 茂 別 雷 神 社 京 都 市 北 区 上 賀 茂 本 山 吉 備 津 神 社 岡 山 市 北 区 吉 備 津 吉 備 津 彦 神 社 岡 山 市 北 区 一 宮 1043 番 地 清 水 寺 ( 京 都 ) 京 都 市 東 山 区 清 水 清 水 寺 ( 安 来 ) 島 根 県 安 来 市 清 水 町 金 峯 山 寺 奈 良 県 吉 野 郡 吉 野 町 吉 野 山 杭 全 神 社 大 阪 市 平 野 区 平 野 宮 町 熊 野 那 智 大 社 和 歌 山 県 東 牟 婁 郡 那 智 勝 浦 町 那 智 山 熊 野 本 宮 大 社 和 歌 山 県 田 辺 市 本 宮 町 本 宮 気 多 大 社 石 川 県 羽 咋 市 寺 家 町 ク 高 良 大 社 福 岡 県 久 留 米 市 御 井 町 ( 現 在 ) 24

27 職 別 名 称 住 所 TEL 33 國 前 寺 広 島 市 東 区 山 根 町 32 番 1 号 社 国 分 寺 ( 備 中 ) 岡 山 県 総 社 市 上 林 金 剛 三 昧 院 和 歌 山 県 伊 都 郡 高 野 町 高 野 山 寺 金 剛 輪 寺 滋 賀 県 愛 知 郡 愛 荘 町 松 尾 寺 護 国 八 幡 宮 富 山 県 小 矢 部 市 埴 生 西 明 寺 滋 賀 県 犬 上 郡 甲 良 町 池 寺 真 珠 庵 京 都 市 北 区 紫 野 大 徳 寺 町 慈 眼 院 大 阪 府 泉 佐 野 市 日 根 野 十 三 神 社 和 歌 山 県 海 草 郡 紀 美 野 町 野 中 浄 土 寺 広 島 県 尾 道 市 東 久 保 町 住 吉 神 社 山 口 県 下 関 市 一 の 宮 住 吉 住 吉 大 社 大 阪 市 住 吉 区 住 吉 瑞 龍 寺 富 山 県 高 岡 市 関 本 町 善 光 寺 長 野 市 元 善 町 談 山 神 社 奈 良 県 桜 井 市 多 武 峰 醍 醐 寺 京 都 市 伏 見 区 醍 醐 東 大 路 町 大 徳 寺 京 都 市 北 区 紫 野 大 徳 寺 町 太 宰 府 天 満 宮 福 岡 県 太 宰 府 市 宰 府 智 満 寺 静 岡 県 島 田 市 千 葉 長 福 寺 岡 山 県 美 作 市 真 神 津 島 神 社 愛 知 県 津 島 市 神 明 町 東 福 寺 京 都 市 東 山 区 本 町 15 丁 目 那 谷 寺 石 川 県 小 松 市 那 谷 町 ユ 那 智 山 青 岸 渡 寺 和 歌 山 県 東 牟 婁 郡 那 智 勝 浦 町 那 智 山 南 宮 大 社 岐 阜 県 不 破 郡 垂 井 町 宮 代 野 上 八 幡 宮 和 歌 山 県 海 草 郡 紀 美 野 町 小 畑 筥 崎 宮 福 岡 市 東 区 箱 崎 八 幡 神 社 ( 柏 原 ) 兵 庫 県 丹 波 市 柏 原 町 柏 原 八 幡 山 日 御 碕 神 社 島 根 県 出 雲 市 大 社 町 日 御 碕 日 吉 大 社 滋 賀 県 大 津 市 坂 本 広 八 幡 神 社 和 歌 山 県 有 田 郡 広 川 町 上 中 野 廣 峯 神 社 兵 庫 県 姫 路 市 広 嶺 山 富 士 山 本 宮 浅 間 大 社 静 岡 県 富 士 宮 市 宮 町 ( 現 在 ) 25

28 職 別 名 称 住 所 TEL 66 法 隆 寺 奈 良 県 生 駒 郡 斑 鳩 町 法 隆 寺 山 内 社 法 華 経 寺 千 葉 県 市 川 市 中 山 本 山 寺 岡 山 県 久 米 郡 美 咲 町 定 宗 寺 御 上 神 社 滋 賀 県 野 洲 市 三 上 御 調 八 幡 宮 広 島 県 三 原 市 八 幡 町 宮 内 三 船 神 社 和 歌 山 県 紀 の 川 市 桃 山 町 神 田 美 保 神 社 島 根 県 松 江 市 美 保 関 町 美 保 関 妙 成 寺 石 川 県 羽 咋 市 滝 谷 町 ヨ 宗 像 大 社 福 岡 県 宗 像 市 田 島 八 坂 神 社 大 阪 府 池 田 市 神 田 吉 野 水 分 神 社 奈 良 県 吉 野 郡 吉 野 町 吉 野 山 龍 源 院 京 都 市 北 区 紫 野 大 徳 寺 町 靈 山 寺 奈 良 市 中 町 瑠 璃 光 寺 山 口 市 香 山 町 六 所 神 社 愛 知 県 岡 崎 市 明 大 寺 町 字 耳 取 そ 神 宮 司 庁 営 繕 部 三 重 県 伊 勢 市 宇 治 館 町 の 2 他 髙 林 家 住 宅 大 阪 府 堺 市 北 区 百 舌 鳥 赤 畑 町 ( 現 在 ) 26

29 準 会 員 [ 五 十 音 順 ] 氏 名 氏 名 氏 名 氏 名 1 青 木 胤 勲 46 小 澤 翔 太 91 阪 上 和 枝 136 福 岡 亮 太 2 青 木 照 幸 47 片 岡 晶 92 坂 口 哲 也 137 藤 岡 健 太 3 青 木 優 来 48 方 山 和 也 93 佐 々 木 孝 則 138 藤 中 竜 也 4 青 山 亨 49 勝 部 哲 也 94 澤 田 昌 己 139 藤 吉 宏 明 5 朝 野 達 也 50 加 藤 貴 規 95 塩 田 隆 司 140 渕 上 大 輔 6 芦 田 健 太 51 金 谷 史 男 96 島 崎 秀 徳 141 古 川 和 樹 7 蘆 田 祐 明 52 包 國 眞 匠 97 須 賀 均 142 細 見 和 希 8 足 立 健 一 53 金 子 英 生 98 須 賀 将 志 143 細 見 知 憲 9 安 部 悟 司 54 上 出 健 99 杉 井 喜 雄 144 細 見 裕 10 飯 野 映 稚 55 亀 井 輝 彦 100 杉 谷 功 145 堀 内 博 樹 11 池 田 陽 輔 56 嘉 本 洋 士 101 髙 島 優 雅 146 本 多 亮 貴 12 石 井 潤 57 川 合 裕 己 102 高 橋 健 一 147 毎 熊 徳 満 13 石 川 良 三 58 川 田 徳 宏 103 高 平 勝 也 148 毎 熊 知 也 14 石 塚 健 一 59 河 野 修 二 郎 104 武 山 貞 秋 149 前 尾 康 雄 15 五 十 川 貴 也 60 河 村 守 左 史 105 武 山 貞 範 150 松 木 俊 憲 16 市 原 健 61 上 林 大 記 106 田 中 順 也 151 松 木 裕 紀 17 一 色 律 男 62 菊 池 健 倫 107 田 中 慎 一 152 松 村 省 弥 18 伊 藤 貴 弘 63 菊 池 保 108 田 中 智 紗 衣 153 松 村 純 孝 19 伊 藤 延 行 64 岸 田 直 彦 109 寺 田 美 乃 里 154 松 村 正 徳 20 井 藤 浩 65 岸 田 信 行 110 戸 梶 憲 幸 155 松 村 有 記 21 伊 東 洋 平 66 北 野 和 久 111 時 長 祐 貴 156 三 上 和 夫 22 糸 賀 一 道 67 吉 川 圭 一 112 中 尾 隆 二 157 三 上 直 23 犬 飼 傳 吉 68 吉 川 晋 二 113 長 﨑 貴 宣 158 三 木 宏 祐 24 岩 﨑 正 69 木 下 和 也 114 長 野 直 人 159 溝 上 礼 応 25 岩 﨑 剛 70 木 下 真 介 115 永 原 光 敬 160 道 繁 康 26 岩 田 知 之 71 木 村 健 太 116 中 村 裕 司 161 三 ツ 出 俊 平 27 上 田 稜 72 清 田 幸 臣 117 中 森 千 尋 162 緑 川 幹 雄 28 上 野 英 樹 73 國 本 雅 史 118 西 裕 之 163 峰 地 幹 太 29 内 田 祐 太 74 熊 谷 一 雄 119 西 堀 大 樹 164 向 田 学 30 梅 澤 朋 充 75 栗 山 光 博 120 西 村 拓 馬 165 村 岡 伸 康 31 大 城 戸 茂 之 76 栗 山 雄 二 121 西 村 聡 央 166 村 上 章 浩 32 大 城 戸 諒 一 77 栗 山 芳 博 122 西 村 信 生 167 森 壮 馬 33 大 崎 悠 78 小 池 一 平 123 西 村 好 永 168 森 山 淳 希 34 大 谷 考 信 79 古 川 一 敏 124 沼 澤 修 一 169 矢 野 友 則 35 大 塚 駿 80 古 川 誠 125 野 上 邦 彦 170 山 久 直 也 36 大 西 康 純 81 古 川 衛 126 野 谷 嘉 邦 171 山 口 成 貴 37 大 西 謙 之 82 児 島 真 介 127 橋 本 健 太 郎 172 山 口 宗 平 38 岡 田 和 申 83 後 藤 哲 夫 128 林 直 希 173 山 崎 大 輔 39 緒 方 伸 也 84 小 西 繁 信 129 東 友 一 174 山 城 雅 也 40 岡 野 史 和 85 小 林 正 之 130 檜 篤 広 175 吉 川 一 生 41 岡 山 春 樹 86 小 林 芳 治 131 平 片 功 一 176 吉 川 智 庸 42 奥 田 治 郎 87 小 原 一 樹 132 平 田 将 大 177 和 田 琢 男 43 奥 田 正 博 88 駒 宏 樹 133 平 野 健 太 郎 178 渡 辺 泰 輔 44 奥 田 譲 89 近 藤 竜 太 134 平 野 裕 也 179 渡 辺 昌 弘 45 尾 崎 良 助 90 寒 河 江 清 人 135 深 本 英 昭 ( 現 在 ) 27

30 発 行 所 京 都 市 東 山 区 清 水 二 丁 目 文 化 財 建 造 物 保 存 技 術 研 修 センター 内 あ と が き TEL FAX 古 文 化 第 99 号 平 成 24 年 7 月 31 日 発 行 役 員 の 改 選 に 伴 い 平 成 24 年 度 からは 新 体 制 で 当 会 運 営 を 行 うこととなりまし た 今 後 も これまでの 活 動 と 経 験 を 受 継 ぎ 公 益 社 団 法 人 としての 役 割 を 果 たし 社 会 貢 献 をしていきたく 考 えております 関 係 者 各 位 におかれましても 変 わらぬご 指 導 ご 協 力 を 宜 しくお 願 い 致 します 28

31 北 から 南 から ふ る さ と 自 慢 京 のぶぶ 漬 け 召 し 上 がれ 杉 本 惣 一 ( 京 都 市 右 京 区 花 園 ) 私 は 京 都 市 の 郊 外 に 住 んでいます 京 の 町 家 といえば ぶぶ 漬 け 伝 説 がずいぶん 有 名 です 京 都 人 の 家 を 訪 ねたとき 主 人 から ぶぶ 漬 け(お 茶 漬 け)でも 食 べていっ てください と 言 われたらそれは 長 居 してないでさっ さと 帰 りなさい という 意 味 だという 逸 話 です この 話 が 京 都 人 =イケズ( 意 地 悪 )の 好 例 として 広 まってい る 現 状 はいささか 心 外 ですので この 場 をお 借 りして 実 際 のところをお 話 ししたいと 思 うのです 京 都 でもお 茶 漬 けのことはお 茶 漬 けと 呼 びますので 子 供 のときから ぶぶ 漬 け という 言 葉 を 聞 いた 覚 えがな く ましてや ぶぶ 漬 け 伝 説 の 現 場 に 遭 遇 したことは 一 度 もありません 江 戸 落 語 が 始 まりだとも 聞 くこの 逸 話 は 全 くの 創 作 だと 思 われます ただ 京 都 にはこうし た 伝 説 が 成 立 する 下 地 がありそうです 丁 寧 であること を 何 より 重 んじる 京 都 人 気 質 が 外 から 見 ればいささか 奇 異 に 映 るのだと 思 われます 他 人 の 家 を 訪 れた 際 ご 主 人 が 玄 関 先 で せっかく 来 やはったんですからどうぞ 上 がっていっておくれやす というのは 普 通 にある 会 話 です 実 際 には 家 中 が 取 り 込 んでいて 入 ってもらっては 困 る 場 合 でも 京 都 人 はとり あえずそう 言 います 相 手 が そうどすか そんなら と 言 って 上 がり 込 む 例 は 皆 無 で その 場 では 必 ず 断 るか ら 大 丈 夫 です 辞 退 されてももう 一 度 まあそう 言 わん と 何 もあらしまへんけど 上 がっとくれやす 程 度 のお 誘 いはします 訪 問 者 は 用 事 があるによってホンマに 帰 らなあかんのどす などと 応 じますからまだ 大 丈 夫 以 上 は 単 なる 挨 拶 であって 言 葉 を 交 わしているうちに あ う ん 本 当 に 上 がって 良 いものかどうか 双 方 阿 吽 の 呼 吸 でわ かるのです こんなまだるっこしいやり 取 りを 見 た 他 府 県 の 方 が 京 都 人 は 口 で 言 うことと 腹 の 中 が 違 う とい う 印 象 を 持 ち ぶぶ 漬 け 伝 説 を 広 めたのだと 思 われます 非 効 率 的 な 挨 拶 も 長 い 間 にこの 地 で 培 われた 文 化 のひ えんきょく とつだと 思 って 京 都 来 訪 の 際 はどうぞ 婉 曲 な 会 話 をお 楽 しみください

32 古 文 化 第 99 号