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1 分 野 別 自 治 制 度 及 びその 運 用 に 関 する 説 明 資 料 No.2 日 本 の 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 石 川 義 憲 地 方 職 員 共 済 組 合 理 事 財 団 法 人 自 治 体 国 際 化 協 会 (CLAIR) 政 策 研 究 大 学 院 大 学 比 較 地 方 自 治 研 究 センター(COSLOG)

2 序 ( 財 ) 自 治 体 国 際 化 協 会 及 び 政 策 研 究 大 学 院 大 学 では 平 成 17 年 度 より 自 治 制 度 及 び 運 用 実 態 情 報 海 外 紹 介 等 支 援 事 業 を 実 施 しています 同 事 業 は 現 在 海 外 に 対 する 我 が 国 の 自 治 制 度 とその 運 用 の 実 態 に 関 する 情 報 提 供 が 必 ずしも 十 分 でないとの 認 識 の 下 我 が 国 の 自 治 制 度 とその 運 用 の 実 態 に 関 する 外 国 語 による 資 料 作 成 を 行 うとともに 国 内 外 の 地 方 自 治 に 関 する 文 献 資 料 の 収 集 などを 行 うものです 平 成 18 年 度 は 17 年 度 に 引 き 続 き 自 治 関 係 の 主 要 な 統 計 資 料 の 英 訳 及 び 官 報 自 治 関 係 用 語 日 英 対 照 表 ( 追 補 版 ) の 作 成 比 較 地 方 自 治 研 究 センターに 収 蔵 すべき 国 内 外 の 地 方 自 治 関 係 文 献 資 料 の 調 査 を 実 施 しました また 17 年 度 から 検 討 を 進 めてきた ア ップ ツー デートな 自 治 関 係 の 動 きに 関 する 資 料 を2つのテーマについて 作 成 し 分 野 別 自 治 制 度 及 びその 運 用 に 関 する 説 明 資 料 についても 検 討 を 開 始 し 4 分 野 について 作 成 することといたしました 本 事 業 については 平 成 19 年 度 においても 引 き 続 き 検 討 を 進 め 地 方 自 治 体 関 係 者 が 実 務 を 行 う 際 などにおいて 活 用 していただけるものに 改 善 していきたいと 考 えています 本 事 業 の 内 容 などについてご 意 見 があれば ( 財 ) 自 治 体 国 際 化 協 会 国 際 情 報 課 又 は 政 策 研 究 大 学 院 大 学 比 較 地 方 自 治 研 究 センターまでお 寄 せいただくようお 願 いいたします 平 成 19 年 7 月 財 団 法 人 自 治 体 国 際 化 協 会 理 事 長 香 山 充 弘 政 策 研 究 大 学 院 大 学 学 長 八 田 達 夫 i

3 はしがき 本 冊 子 は 平 成 17 年 度 より5ヵ 年 で 政 策 研 究 大 学 院 大 学 比 較 地 方 自 治 研 究 センターが 財 団 法 人 自 治 体 国 際 化 協 会 から 委 託 を 受 けて 実 施 している 自 治 制 度 及 び 運 用 実 態 情 報 海 外 紹 介 等 支 援 事 業 における 平 成 18 年 度 の 成 果 の 一 つをとりまとめたものです 同 事 業 は 自 治 制 度 及 び 運 用 実 態 情 報 海 外 紹 介 等 支 援 事 業 に 関 する 研 究 委 員 会 を 設 置 し それぞ れの 細 事 業 ごとに 主 査 副 査 をおいて 実 施 されています 同 事 業 のうち 平 成 18 年 度 の 分 野 別 自 治 制 度 及 びその 運 用 に 関 する 説 明 資 料 (No.1 ~4の 全 4 冊 )の 作 成 は 以 下 の4 人 の 委 員 を 中 心 にとりまとめられました ( 主 査 ) 大 杉 覚 ( 副 査 ) 石 川 義 憲 緒 方 俊 則 小 山 永 樹 首 都 大 学 東 京 都 市 教 養 学 部 教 授 地 方 職 員 共 済 組 合 理 事 香 川 大 学 大 学 院 地 域 マネジメント 研 究 科 教 授 筑 波 大 学 大 学 院 図 書 館 情 報 メディア 研 究 科 准 教 授 本 冊 子 は 分 野 別 自 治 制 度 及 びその 運 用 に 関 する 説 明 資 料 シリーズのNo.2として 日 本 の 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 について 石 川 義 憲 委 員 によって 執 筆 されたものです 日 本 では 地 方 自 治 の 発 展 のために 地 方 公 共 団 体 の 業 務 を 担 う 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 の 取 組 が 進 められてきました 本 冊 子 では 日 本 の 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 に 関 する 考 え 方 を まず 紹 介 するとともに 個 々の 地 方 公 共 団 体 における 人 材 育 成 の 具 体 的 な 取 組 はもちろん 自 治 大 学 校 やそのほかの 公 的 機 関 における 人 材 育 成 の 取 組 を 近 年 の 地 方 分 権 改 革 に 対 応 した 新 しい 試 みを 含 めて 紹 介 しています 今 後 も 分 野 別 自 治 制 度 及 びその 運 用 に 関 する 説 明 資 料 のテーマの 検 討 を 進 め その 充 実 を 図 っていく 予 定 です ご 執 筆 いただいた 石 川 義 憲 委 員 をはじめ 貴 重 なご 意 見 ご 助 言 をいただいた 研 究 会 の 委 員 各 位 に 心 から 感 謝 申 し 上 げます 平 成 19 年 7 月 自 治 制 度 及 び 運 用 実 態 情 報 海 外 紹 介 等 支 援 事 業 に 関 する 研 究 委 員 会 座 長 政 策 研 究 大 学 院 大 学 教 授 井 川 博 iii

4 日 本 の 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 石 川 義 憲 地 方 職 員 共 済 組 合 理 事 1 あらましと 沿 革 (1) 日 本 の 公 務 員 制 度 と 研 修 スタイル 1) 地 方 公 務 員 制 度 の 基 本 原 則 と 研 修 日 本 では 第 二 次 世 界 大 戦 後 日 本 国 憲 法 の 下 で 国 や 地 方 公 共 団 体 の 行 政 活 動 は 積 極 的 に 国 民 生 活 の 充 実 を 図 り 住 民 の 福 祉 を 増 進 するものとなり 民 主 的 かつ 合 理 的 な 行 政 運 営 を 進 めていく 観 点 から 公 務 員 制 度 が 抜 本 的 に 改 革 された 1 民 主 的 制 度 能 率 的 制 度 と 研 修 現 在 の 日 本 の 公 務 員 制 度 は 民 主 的 制 度 と 能 率 的 制 度 の 二 つを 基 本 として 運 営 されてい る 民 主 的 制 度 については 日 本 国 憲 法 では 公 務 員 は 全 体 の 奉 仕 者 である ( 憲 法 第 15 条 第 2 項 )と 規 定 されている 民 主 的 制 度 ということは 公 務 が 平 等 で 公 開 の 下 で 行 われる ということであり このため 恣 意 的 な 人 事 が 行 われることなく 成 績 主 義 の 人 事 が 行 われる こと 特 定 の 政 治 的 な 立 場 で 仕 事 をするのではなく 政 治 的 中 立 性 の 確 保 を 基 本 として 組 み 立 てられることである 能 率 的 制 度 とは 住 民 福 祉 のために 原 則 として 最 小 限 の 経 費 で 最 大 限 の 効 果 を 上 げることである このため 政 治 的 中 立 性 の 確 保 と 裏 腹 に 公 務 員 の 身 分 が 保 障 され 成 績 主 義 と 裏 腹 に 勤 務 成 績 の 評 定 が 行 われ そして 勤 務 能 率 の 発 揮 及 び 増 進 の ために 研 修 が 必 要 とされている 具 体 的 には 地 方 公 務 員 法 は 職 員 には その 勤 務 能 率 の 発 揮 及 び 増 進 のために 研 修 を 受 ける 機 会 が 与 えられなければならない ( 地 方 公 務 員 法 第 39 条 第 1 項 )と 規 定 し 研 修 は 任 命 権 者 が 実 施 することとされている( 地 方 公 務 員 法 第 39 条 第 2 項 ) 2 公 務 員 研 修 の 特 徴 このため 公 務 員 研 修 には 次 のような 特 徴 がある 公 務 員 研 修 では まず 服 務 規 律 を 維 持 するため 公 務 員 の 心 構 え 服 務 規 律 を 教 えることである もう 一 つは 公 務 の 能 率 性 を 推 進 するため 現 在 担 当 している 職 務 についての 知 識 技 能 を 教 えることである これらに 加 えて 基 礎 的 な 教 養 を 身 につけることも 重 要 とされる さらには 問 題 解 決 能 力 の 養 成 創 造 力 の 育 成 が 行 われ 行 政 管 理 能 力 が 養 成 され 公 務 の 能 率 性 を 向 上 させて いくこととなる ( 図 表 1 日 本 の 公 務 員 制 度 の 基 本 原 則 と 公 務 員 研 修 の 特 徴 参 照 ) 1

5 図 表 1 日 本 の 公 務 員 制 度 の 基 本 原 則 と 公 務 員 研 修 の 特 徴 公 務 の 平 等 公 開 公 務 員 制 度 の 基 本 原 則 勤 務 成 績 の 評 定 政 治 的 中 立 性 の 確 保 信 用 失 墜 行 為 の 禁 止 職 務 に 専 念 する 義 務 民 主 的 制 度 服 務 規 律 成 績 主 義 秘 密 を 守 る 義 務 政 治 的 行 為 の 制 限 公 務 員 の 心 構 え 服 務 規 律 能 率 的 制 度 公 務 員 の 研 修 身 分 保 障 公 務 員 研 修 行 政 管 理 能 力 問 題 解 決 能 力 創 造 力 の 育 成 職 務 の 知 識 技 能 プラス 基 礎 的 教 養 現 在 担 当 している 職 務 に ついての 知 識 技 能 公 務 の 能 率 性 出 所 : 自 治 体 国 際 化 協 会 アセアン 地 域 地 方 行 政 フォーラム2005 報 告 書 2) 大 学 教 育 と 研 修 地 方 公 務 員 の 研 修 については 欧 州 のフランス ドイツのように 公 務 員 見 習 としていっ たん 採 用 し 専 門 研 修 機 関 公 務 員 教 育 専 門 大 学 における 研 修 や 行 政 機 関 における 実 務 実 習 を 行 った 上 で それぞれの 地 方 公 共 団 体 が 正 式 に 採 用 する 方 式 もあるが 日 本 では そ のような 正 式 採 用 以 前 の 研 修 は 行 われていない また 公 共 政 策 系 の 大 学 院 卒 業 者 を 特 別 に 採 用 することも 行 われていない そのかわり 日 本 では 新 規 採 用 者 に 対 しては 一 般 的 には 各 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 において 数 週 間 から 数 ヶ 月 にわたる 初 任 者 研 修 が 行 われる このように 日 本 では 大 学 教 育 と 研 修 は 明 確 に 分 離 されているが 採 用 後 に 職 員 の 中 から 優 秀 な 職 員 を 選 抜 して 大 学 教 育 や 大 学 教 育 に 準 じた 教 育 を 研 修 として 受 講 させるこ ともある 最 も 多 いのは 自 治 大 学 校 への 派 遣 である 自 治 大 学 校 への 派 遣 の 対 象 となる のは 係 長 級 以 上 の 職 位 にある 職 員 であり 自 治 大 学 校 は 学 校 教 育 法 に 基 づく 大 学 ではない が 実 務 的 な 課 目 もさることながら 大 学 教 授 等 による 法 制 経 済 公 共 政 策 行 政 管 理 に 関 する 体 系 的 な 講 義 も 行 われており 行 政 に 関 する 高 度 な 知 識 教 養 を 身 につけることが できる また 近 年 新 たに 公 共 政 策 系 の 大 学 院 が 設 立 されてきており 地 方 公 共 団 体 に よる 公 共 政 策 系 大 学 院 への 職 員 派 遣 も 少 なからず 行 われている 3) 職 場 研 修 と 職 場 外 研 修 自 己 啓 発 日 本 の 地 方 公 共 団 体 は ジョブ ローテーションにより 平 均 して3 年 毎 に 職 場 が 替 わり このジョブ ローテーションの 積 み 重 ねと 職 場 研 修 職 場 外 研 修 を 効 果 的 に 組 み 合 わせる 2

6 ことで 人 材 育 成 を 図 っているところが 多 い 職 場 外 研 修 の 一 環 として 民 間 企 業 や 国 他 の 地 方 公 共 団 体 などへの 派 遣 研 修 を 実 施 し ているところも 少 なくない この 場 合 派 遣 研 修 の 費 用 は 基 本 的 には 派 遣 元 の 地 方 公 共 団 体 が 負 担 している また 自 己 啓 発 として 職 員 自 身 が 様 々な 手 法 を 活 用 して 語 学 パソコン 技 能 一 般 教 養 などの 研 修 を 自 己 負 担 で 受 けることもあり これに 対 して 地 方 公 共 団 体 が 助 成 を 行 っているケースもある 4) 法 務 と 研 修 かつて 地 方 公 務 員 には 大 学 卒 業 者 の 割 合 が 低 かったこともあって 研 修 では 法 律 の 知 識 の 習 得 に 係 る 研 修 が 重 視 されてきた 自 治 大 学 校 が 名 前 に 大 学 という 用 語 を 用 い 研 修 課 目 に 大 学 教 育 のスタイルを 一 部 残 しているのはこういった 経 緯 も 一 因 である 現 在 では 大 学 卒 業 者 の 割 合 は 地 方 公 務 員 も 高 くなっているが 地 方 公 務 員 では 法 学 教 育 の 履 修 者 の 割 合 は 高 くないので 法 制 関 係 の 研 修 は 引 き 続 き 重 視 されている (なお 地 方 分 権 に 対 応 した 動 きについて 2(6) 政 策 形 成 法 務 能 力 の 向 上 参 照 ) (2) 地 方 公 務 員 のための 研 修 機 関 等 の 沿 革 1) 戦 後 の 地 方 自 治 と 各 地 方 公 共 団 体 における 研 修 機 関 設 置 第 二 次 世 界 大 戦 後 新 憲 法 の 下 で 新 たな 地 方 自 治 法 が 制 定 され 地 方 公 共 団 体 は 地 方 行 政 の 民 主 的 能 率 的 運 営 な 運 営 を 図 ることとなったが そのためには 地 方 行 政 の 運 営 を 直 接 担 う 地 方 公 共 団 体 の 職 員 の 質 的 向 上 が 求 められることとなった このような 中 で 地 方 公 共 団 体 特 に 都 道 府 県 を 中 心 に 独 自 に 研 修 機 関 を 設 置 する 動 き が 拡 大 した 2) 自 治 大 学 校 の 設 立 と 研 修 しかしながら 1950 年 代 講 師 や 施 設 の 確 保 の 観 点 から 高 度 な 研 修 機 関 の 設 置 が 期 待 され 1953 年 自 治 大 学 校 設 置 法 が 制 定 され 同 年 東 京 都 港 区 麻 布 に 自 治 省 ( 当 時 現 総 務 省 )の 付 属 機 関 として 自 治 大 学 校 が 設 置 された 自 治 大 学 校 は その 後 1961 年 麻 布 に 新 たな 校 舎 を 建 設 さらに 2001 年 には 総 務 省 の 付 属 機 関 となり 2003 年 度 には 東 京 都 立 川 市 に 新 校 舎 を 建 設 移 転 した 3) 市 町 村 アカデミー 全 国 国 際 文 化 アカデミーの 設 立 と 研 修 その 後 日 本 経 済 の 発 展 とともに 地 方 公 共 団 体 は 多 様 な 行 政 を 幅 広 く 担 当 することとな り 地 方 公 務 員 数 は 増 加 していくとともに 特 に 基 礎 自 治 体 である 市 町 村 の 人 材 育 成 は 急 務 となっていく 1980 年 代 前 半 までは 高 度 な 研 修 機 関 は 自 治 大 学 校 しかなく 市 町 村 職 員 の 自 治 大 学 校 への 入 校 希 望 が 殺 到 したが 施 設 の 規 模 に 限 界 があり 受 け 入 れることが できない 状 況 がしばらく 続 いた このような 状 況 に 鑑 み 市 町 村 職 員 の 高 度 な 研 修 をより 一 層 推 進 するため ( 財 ) 全 国 市 町 村 振 興 協 会 は 1987 年 に 千 葉 県 千 葉 市 に 市 町 村 職 員 中 央 研 修 所 ( 以 下 市 町 村 アカデ ミー という)を 設 置 し 開 校 した 3

7 また 日 本 の 経 済 社 会 の 国 際 化 に 伴 い 地 方 公 共 団 体 においても 地 域 の 国 際 化 を 担 う 人 材 育 成 が 急 務 となってきたため ( 財 ) 全 国 市 町 村 振 興 協 会 は 滋 賀 県 大 津 市 に 全 国 市 町 村 国 際 文 化 研 修 所 ( 以 下 国 際 文 化 アカデミー という)を 設 置 し 1993 年 に 開 校 した 4) 自 治 研 修 協 議 会 の 設 置 と 運 営 1958 年 に 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 相 互 間 及 び 自 治 大 学 校 との 間 の 連 絡 協 力 及 び 研 修 に 関 する 研 究 を 行 うことを 目 的 に 設 立 された( 理 事 長 自 治 大 学 校 長 ) 毎 年 1 回 の 総 会 に 併 せ て 研 究 会 を 開 催 するほか ブロックごとに 総 会 研 究 会 を 行 っている 5) 大 学 大 学 院 における 研 修 の 取 組 日 本 では 1990 年 代 から2000 年 代 前 半 にかけて 相 次 いで 公 共 政 策 等 を 専 門 とする 大 学 院 が 設 置 され 実 務 経 験 者 を 対 象 とした 授 業 が 行 われている この 中 には 政 策 研 究 大 学 院 大 学 の 地 域 政 策 プログラムのように 主 に 地 方 公 務 員 を 対 象 としたコースもある (3) 研 修 機 関 の 役 割 分 担 1) 都 道 府 県 単 位 の 研 修 全 国 規 模 研 修 ブロック 別 研 修 研 修 機 関 として 最 も 大 きな 役 割 を 果 たしているのは 都 道 府 県 単 位 の 研 修 機 関 である 都 道 府 県 が 設 置 し 自 らの 職 員 の 研 修 を 行 うほか 域 内 の 市 町 村 から 受 託 し 域 内 市 町 村 職 員 の 研 修 を 行 っている 場 合 も 多 い なお 近 年 都 道 府 県 と 市 町 村 が 共 同 設 置 するなど の 形 態 をとっているところもある 全 国 規 模 の 高 度 な 研 修 を 行 っているのは 総 務 省 の 自 治 大 学 校 と 市 町 村 アカデミー 国 際 文 化 アカデミーである 自 治 大 学 校 では 都 道 府 県 職 員 を 対 象 とした 研 修 と 市 町 村 職 員 を 対 象 とした2 週 間 以 上 6ヶ 月 までの 研 修 を 実 施 している 市 町 村 アカデミーでは 市 町 村 職 員 を 対 象 とした 2 週 間 未 満 の 研 修 を 行 っている 国 際 文 化 アカデミーでは 主 に 市 町 村 職 員 を 対 象 とした 国 際 文 化 に 関 する 研 修 と 市 町 村 職 員 を 対 象 とした2 週 間 未 満 の 研 修 を 行 っている なお 自 治 大 学 校 など 全 国 的 な 研 修 機 関 の 研 修 のメリットとして 卒 業 生 同 士 のネットワーク 形 成 による 情 報 交 換 がメリットとして 挙 げられる ( 図 表 3 地 方 公 務 員 と 主 な 全 国 研 修 機 関 参 照 ) 4

8 図 表 3 地 方 公 務 員 と 主 な 全 国 研 修 機 関 一 般 公 務 員 消 防 公 務 員 ( 基 礎 自 治 体 職 員 ) 広 域 自 治 体 ( 都 道 府 県 ) 職 員 基 礎 自 治 体 ( 大 都 市 中 都 市 一 般 市 町 村 ) 職 員 警 察 事 務 職 員 2 週 間 ~6ヶ 月 の 長 期 研 修 自 治 大 学 校 自 治 大 学 校 2 週 間 未 満 の 短 期 研 修 市 町 村 アカデミー 国 際 文 化 分 野 の 研 修 国 際 文 化 アカデミー 消 防 大 学 校 警 察 大 学 校 警 察 幹 部 警 察 公 務 員 ( 地 方 公 務 員 ) 警 察 官 警 察 公 務 員 ( 国 家 公 務 員 ) 出 所 : 自 治 体 国 際 化 協 会 アセアン 地 域 地 方 行 政 フォーラム2005 報 告 書 を 参 考 に 作 成 ブロック 別 研 修 機 関 としては 東 北 地 方 6 県 で 共 同 設 立 した 東 北 自 治 研 修 所 があるが 東 北 地 方 以 外 のブロックでは 設 立 されていない 2) 専 門 研 修 ( 税 務 監 査 消 防 警 察 など) 専 門 分 野 については 各 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 では 研 修 実 施 が 困 難 な 場 合 も 多 いこと から 全 国 的 な 研 修 機 関 やブロック 単 位 の 組 織 で それぞれの 分 野 ごとに 研 修 コースが 設 けられている ( 図 表 3 地 方 公 務 員 と 主 な 全 国 研 修 機 関 参 照 ) 1 税 務 日 本 の 租 税 における 地 方 税 のウエイトは 高 く( 近 年 は 国 税 3に 対 して 地 方 税 2の 割 合 ) 都 道 府 県 においては 事 業 税 不 動 産 取 得 税 自 動 車 税 軽 油 引 取 税 市 町 村 においては 住 民 税 固 定 資 産 税 などの 重 要 な 税 目 があり 地 方 税 務 職 員 の 人 材 育 成 は 非 常 に 重 要 な 課 題 である 地 方 税 の 税 務 事 務 については 自 治 大 学 校 市 町 村 アカデミー 国 際 文 化 アカ デミーがそれぞれ 研 修 コースを 設 置 しているほか 全 国 地 方 税 務 協 議 会 ( 注 1)が 研 修 を 実 施 している 具 体 的 には 自 治 大 学 校 において 高 度 な 研 修 として 税 務 専 門 課 程 税 務 会 計 特 別 コー ス(3ヶ 月 の 通 信 研 修 と3ヶ 月 の 宿 泊 研 修 ) 税 務 専 門 課 程 徴 収 事 務 コース(6 週 間 の 宿 泊 研 修 )が 設 置 されている そのほか 全 国 地 方 税 務 協 議 会 が 都 道 府 県 指 定 都 市 の 税 務 職 員 を 対 象 としたテーマ 毎 の 全 国 研 修 や 地 域 ブロックごとの 徴 収 事 務 研 修 を 実 施 している また 市 町 村 職 員 を 対 象 とした 税 務 研 修 を 市 町 村 アカデミー( 注 2)が 実 施 している ( 注 1) 全 国 地 方 税 務 協 議 会 は 1993 年 に 設 立 された 地 方 公 共 団 体 間 の 税 務 行 政 運 営 上 の 協 力 を 推 進 するための 組 織 で 都 道 府 県 の 税 務 主 管 課 長 を 会 員 とし 指 定 都 5

9 市 の 税 務 主 管 部 長 を 準 会 員 としている 協 議 会 の 事 業 の 一 つに 税 務 職 員 研 修 が ある ( 注 2) 市 町 村 アカデミーの 税 務 研 修 プログラムのいくつかは 国 際 文 化 アカデミーにお いて 実 施 されている 2 監 査 日 本 においては 地 方 公 共 団 体 の 監 査 は 各 地 方 公 共 団 体 の 監 査 委 員 が 実 施 している 監 査 委 員 を 補 助 するのが 各 地 方 公 共 団 体 の 監 査 委 員 事 務 局 であり 監 査 委 員 事 務 局 職 員 のために 自 治 大 学 校 が 監 査 事 務 について3ヶ 月 の 宿 泊 研 修 を 実 施 している コースの 修 了 者 には 地 方 公 共 団 体 の 外 部 監 査 人 ( 注 3)となる 資 格 が 与 えられる ( 注 3) 外 部 監 査 人 日 本 においては 都 道 府 県 指 定 都 市 中 核 市 は 包 括 外 部 監 査 契 約 の 締 結 が 義 務 付 けられており その 他 の 市 町 村 も 条 例 に 基 づき 包 括 外 部 監 査 契 約 を 締 結 で きるとされている この 外 部 監 査 契 約 の 相 手 方 が 外 部 監 査 人 であり 弁 護 士 公 認 会 計 士 のほか 地 方 公 共 団 体 において 監 査 若 しくは 財 務 に 関 する 事 務 に5 年 間 従 事 した 者 で 自 治 大 学 校 の 監 査 事 務 課 程 を 修 了 した 者 などが 対 象 となる 資 格 を 有 している 3 消 防 日 本 においては 消 防 は 市 町 村 の 事 務 であり 消 防 職 員 は 市 町 村 に 属 する 地 方 公 務 員 で ある 消 防 職 員 のための 全 国 規 模 の 高 度 な 研 修 機 関 として 総 務 省 消 防 庁 の 消 防 大 学 校 があ る また 都 道 府 県 単 位 に 各 都 道 府 県 が 消 防 学 校 を 設 置 し 市 町 村 の 消 防 職 員 の 研 修 を 行 っている 4 情 報 通 信 技 術 電 子 政 府 電 子 自 治 体 の 推 進 に 伴 い 情 報 通 信 技 術 も 地 方 公 務 員 の 重 要 な 研 修 テーマ となっている 電 子 自 治 体 の 構 築 や 地 域 情 報 化 に 対 応 できる 人 材 の 育 成 という 観 点 から 総 務 省 情 報 通 信 政 策 局 が 自 治 大 学 校 と 連 携 して 自 治 大 学 校 において2005 年 から 都 道 府 県 市 町 村 の 将 来 C IOとなるべき 人 材 を 対 象 に 自 治 体 CIO 育 成 研 修 を 実 施 している 市 町 村 アカデミー 国 際 文 化 アカデミーでは 市 町 村 職 員 を 対 象 に 高 度 な 専 門 技 術 者 から 一 般 の 職 員 まで 幅 広 い 層 を 対 象 に 情 報 通 信 技 術 に 関 する 研 修 を 行 っている 情 報 セキュリティ 等 については ( 財 ) 地 方 自 治 情 報 センターが 研 修 を 行 っており 手 法 としてe-ラーニングも 活 用 されている 5 その 他 の 専 門 技 術 関 係 そのほかの 分 野 では 土 木 技 術 に 関 しては 国 道 交 通 省 に 設 置 された 国 土 交 通 大 学 校 警 察 に 関 しては 警 察 庁 に 設 置 された 警 察 大 学 校 が 高 度 な 研 修 を 行 っている 6

10 2 地 方 分 権 と 人 材 育 成 (1) 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成 と 研 修 スタイル 地 方 分 権 改 革 の 推 進 財 政 構 造 改 革 の 推 進 により 地 方 公 共 団 体 は これまで 以 上 に 少 ない 職 員 によって 多 くの 業 務 をこなしていかなければならなくなっている また 地 方 公 務 員 法 で 地 方 公 共 団 体 に 人 材 育 成 基 本 方 針 の 策 定 が 義 務 付 けられたこととあいまって 地 方 公 共 団 体 は これまで 以 上 に 職 員 の 人 材 育 成 を 重 視 している (2) 人 材 育 成 の 着 眼 点 と 方 法 自 治 省 ( 当 時 現 総 務 省 )の 地 方 行 政 運 営 研 究 会 第 13 次 公 務 能 率 研 究 部 会 地 方 公 共 団 体 職 員 の 人 材 育 成 ~ 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 ~ (1997 年 2 月 )( 以 下 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 報 告 書 という)によれば 日 本 の 地 方 公 共 団 体 が 人 材 育 成 に 取 り 組 むに 当 たって 留 意 す べき 基 本 的 な 考 え 方 は 次 のとおりとしている 1) 職 員 の 主 体 的 な 取 組 み( 自 己 啓 発 ) 人 材 育 成 が 成 功 するためには 職 員 が 職 務 に 関 する 問 題 意 識 を 明 確 にし 常 にそれを 念 頭 に 置 きながら 自 らのことを 人 材 たらしむべく 自 己 の 能 力 開 発 に 主 体 的 に 取 り 組 んでいか なければならない したがって 人 材 育 成 のベースとなるのは 自 己 啓 発 であり 任 命 権 者 は 自 己 啓 発 の 促 進 をはじめ 職 員 自 身 の 主 体 性 を 引 き 出 す 工 夫 を 積 極 的 に 開 発 し 導 入 していかなければな らない 2) 職 場 における 人 材 育 成 ( 職 場 研 修 ) 人 材 育 成 のために 重 要 なのは 担 当 する 職 務 に 関 して 課 題 を 発 見 し 施 策 を 遂 行 するた めに 必 要 とされる 能 力 と 意 欲 を 持 った 職 員 を 育 成 していくことである このような 職 員 を 育 てる 上 で 最 もふさわしい 場 所 は 職 場 であり 職 場 研 修 を 人 材 育 成 の 柱 に 据 えて 自 覚 的 計 画 的 に 取 り 組 んでいくことが 重 要 である 3) 職 場 外 研 修 の 重 要 性 ( 職 場 外 研 修 ) 効 果 的 な 人 材 育 成 を 行 っていくためには まとまった 知 識 を 体 系 的 集 中 的 に 学 習 する 機 会 を 設 けるとともに 日 常 業 務 を 離 れ 他 の 地 方 公 共 団 体 や 他 分 野 の 人 たちと 交 流 し 啓 発 を 受 ける 機 会 を 与 えることも 必 要 である このような 機 会 が 職 場 外 研 修 であり 自 己 啓 発 や 職 場 研 修 を 支 える 人 材 育 成 にとって 重 要 な 研 修 である 4) 総 合 的 な 取 組 みの 展 開 人 材 育 成 を 実 効 あるものとするためには 様 々な 機 会 や 手 段 職 場 のあらゆるステージ を 人 材 育 成 のために 活 用 する 総 合 的 な 取 組 みを 展 開 していくことが 必 要 である このため の 柱 が 1 職 場 の 学 習 環 境 づくり 2 仕 事 を 進 める 課 程 の 工 夫 活 用 3 系 統 だった 人 材 育 成 の 確 立 7

11 であり 人 材 育 成 には 時 間 がかかることから 長 期 的 な 政 策 を 持 って 計 画 的 に 取 り 組 ん でいくため 人 材 育 成 基 本 方 針 を 策 定 することが 必 要 である ( 図 表 4 人 材 育 成 の 総 合 的 な 取 組 み 参 照 ) 図 表 4 人 材 育 成 の 総 合 的 取 り 組 み 職 場 環 境 業 務 運 営 職 場 の 学 習 的 風 土 づくり 仕 事 を 進 める 過 程 の 工 夫 活 用 自 己 啓 発 職 場 研 修 職 場 外 研 修 人 事 管 理 系 統 だった 人 材 育 成 の 確 立 長 期 的 な 政 策 人 材 育 成 基 本 方 針 の 策 定 推 進 出 所 : 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 報 告 書 (3) 人 材 育 成 基 本 方 針 1997 年 11 月 8 日 に 自 治 省 ( 当 時 )は 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 報 告 書 等 を 踏 まえ 地 方 自 治 新 時 代 における 人 材 育 成 基 本 方 針 を 策 定 した これを 契 機 に 各 地 方 公 共 団 体 にお いて 人 材 育 成 基 本 方 針 が 策 定 されるようになった 自 治 大 学 校 の 地 方 公 務 員 研 修 研 究 会 が2006 年 に 実 施 した 地 方 公 務 員 研 修 の 実 態 に 関 す る 調 査 ( 以 下 研 修 実 態 調 査 という)によれば2006 年 4 月 現 在 で45 都 道 府 県 (95.7%) 13 指 定 都 市 (86.7%)(なお 2007 年 3 月 までに100%となる 見 込 み) 30 中 核 市 (83.3%) (なお 2007 年 3 月 までに100%となる 見 込 み) 33 特 例 市 (84.6%)(なお 2007 年 3 月 ま でに91.7%となる 見 込 み)が 策 定 済 みである このうち 67.7%は 研 修 に 関 する 基 本 方 針 を 包 含 しており 残 りは 別 途 研 修 に 関 する 基 本 方 針 を 策 定 している (4) 系 統 だった 人 材 育 成 日 本 の 地 方 公 共 団 体 では 人 材 育 成 を 進 めていくため 個 々の 職 員 の 持 つ 潜 在 的 な 能 力 8

12 を 最 大 限 に 発 揮 していくことを 人 事 管 理 の 目 的 として 位 置 付 けている このため 個 々の 職 員 について 公 務 員 として 勤 務 する 全 期 間 を 通 してその 能 力 を 系 統 立 てて 育 成 し 適 材 適 所 に 配 置 して 活 用 している それとともに 人 事 管 理 と 研 修 をリン クさせて 人 材 育 成 を 総 合 的 計 画 的 に 行 っていくこととしている 研 修 実 態 調 査 によれば 21 団 体 (15.3%)が 一 定 の 研 修 の 受 講 を 昇 任 の 前 提 条 件 として おり 9 団 体 (6.6%)が 研 修 の 効 果 測 定 結 果 を 昇 任 に 反 映 させている 昇 任 後 に 一 定 の 研 修 を 義 務 付 けているのは118 団 体 (86.1%)である ( 図 表 5 系 統 だった 人 材 育 成 ~ 人 を 育 てる 人 事 管 理 ~ 参 照 ) 図 表 5 系 統 だった 人 材 育 成 の 確 立 ~ 人 を 育 てる 人 事 管 理 ~ 任 命 権 者 組 織 能 力 の 向 上 職 員 自 己 実 現 の 達 成 ジョブ ローテー ションの 設 定 調 整 の 機 会 自 己 申 告 制 度 面 接 庁 内 公 募 制 の 試 み 目 標 の 明 確 化 人 材 育 成 の 環 境 整 備 人 事 情 報 の 更 新 評 価 情 報 自 己 申 告 情 報 経 歴 情 報 人 材 育 成 の 機 会 人 事 異 動 昇 任 転 任 出 向 等 研 修 フォローアップの 機 会 人 事 考 課 面 接 発 令 経 験 の 蓄 積 目 標 の 修 正 出 所 : 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 報 告 書 (5) 階 層 別 研 修 中 心 からキャリアデザイン 研 修 へ 従 来 は すべての 職 員 に 対 し 職 務 階 層 毎 に 共 通 した 研 修 を 行 う いわゆる 階 層 別 研 修 が 中 心 であったが 近 年 は むしろ 職 員 一 人 一 人 が 自 らの 適 性 に 応 じて 能 力 開 発 を 行 っ ていくべきであるという 考 え 方 が 注 目 されている すなわち 職 員 一 人 ひとりが 自 らの 能 力 を 把 握 し 今 後 経 験 したい 業 務 や 身 につけたい 能 力 を 明 確 に 描 き その 実 現 に 向 けた 取 組 みを 行 うべきというものであり このような いわゆる キャリアデザイン に 着 目 し た 研 修 も 試 みられている 9

13 (6) 政 策 形 成 法 務 能 力 の 向 上 1) 地 方 分 権 の 推 進 と 政 策 形 成 能 力 地 方 分 権 の 推 進 に 伴 い 地 方 公 共 団 体 は これまでのように 国 の 各 省 庁 の 設 定 した 制 度 の 枠 組 みに 依 存 することなく 地 域 の 課 題 に 対 して 自 らの 力 で 必 要 な 枠 組 みを 構 築 して いかなければならない 場 合 が 多 くなる このために 必 要 となるのが 政 策 形 成 能 力 である 政 策 形 成 能 力 は 仕 事 に 関 する 知 識 技 能 対 人 能 力 課 題 発 見 解 決 能 力 制 度 立 案 能 力 などを 総 合 力 に 組 み 合 わせて 発 揮 される 能 力 であり まとまった 知 識 技 能 の 習 得 と 実 践 の 訓 練 が 有 効 である このため 研 修 所 における 比 較 的 長 期 間 の 研 修 自 治 大 学 校 などへの 派 遣 自 主 研 究 グ ループの 奨 励 などが 行 われている 2) 法 務 能 力 の 向 上 日 本 の 行 政 を 規 律 しているのは 法 治 主 義 の 原 理 であり 地 方 公 共 団 体 の 行 政 運 営 はあら ゆる 場 面 で 法 制 と 関 係 しており 基 本 的 な 法 務 の 知 識 はすべての 地 方 公 務 員 が 必 要 とする ものである それに 加 え 個 別 の 法 律 に 関 する 知 識 や 運 用 に 係 る 能 力 などのように 部 門 職 種 階 層 に 応 じて 必 要 とする 能 力 がある さらに 地 方 分 権 の 推 進 に 伴 い 地 方 公 共 団 体 の 自 己 決 定 権 が 拡 大 し 主 体 的 な 政 策 形 成 を 図 らなければならない 場 面 が 増 加 している ため 政 策 法 務 研 修 ( 地 方 公 共 団 体 の 政 策 を 条 例 化 するといった 法 務 能 力 の 向 上 を 目 指 す 研 修 )が 重 視 されている (7) 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 地 方 公 共 団 体 における 職 務 上 の 地 位 別 に 見 た 女 性 職 員 の 割 合 はまだまだ 低 い 地 方 公 共 団 体 は 女 性 職 員 の 系 統 だった 能 力 開 発 を 計 画 的 に 推 進 しており 自 治 大 学 校 や 市 町 村 ア カデミーなどの 研 修 課 程 にも 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 のための 内 容 が 盛 り 込 まれている 3 研 修 機 関 の 概 要 (1) 自 治 大 学 校 1) 施 設 の 概 要 1 面 積 敷 地 面 積 50,000 平 方 メートル 建 物 延 面 積 28,660 平 方 メートル 2 主 な 建 物 管 理 棟 研 修 棟 1 研 修 棟 2 厚 生 棟 講 堂 体 育 館 寄 宿 舎 ( 宿 泊 定 員 426 人 ) 2) 年 間 受 講 者 数 約 1,000 人 10

14 3) 組 織 の 概 要 校 長 副 校 長 庶 務 課 教 授 室 教 務 部 研 究 部 人 事 会 計 物 品 管 理 施 設 管 理 講 義 演 習 の 実 施 研 修 資 料 の 収 集 研 修 手 法 の 調 査 研 究 研 修 計 画 講 師 選 定 研 修 生 に 関 するこ と 地 方 自 治 の 調 査 研 究 国 際 協 力 4) 講 師 地 方 自 治 法 地 方 公 務 員 法 などの 講 義 事 例 演 習 政 策 立 案 演 習 などは 内 部 教 官 が 中 心 となって 行 っている そのほかの 課 目 については 大 学 教 授 実 務 経 験 者 などの 外 部 講 師 が 担 当 している (2) 市 町 村 職 員 中 央 研 修 所 1) 施 設 の 概 要 1 面 積 敷 地 面 積 30,375 平 方 メートル 建 物 延 床 面 積 18,564 平 方 メートル 2 主 な 建 物 研 修 棟 新 研 修 棟 厚 生 棟 管 理 宿 泊 棟 ( 宿 泊 定 員 300 人 ) 2) 年 間 受 講 者 数 約 5,000 人 3) 組 織 の 概 要 学 長 副 学 長 総 務 局 教 務 部 調 査 研 究 部 人 事 会 計 物 品 管 理 施 設 管 理 研 修 計 画 講 師 選 定 教 材 の 選 定 作 成 研 修 生 に 関 すること 各 種 調 査 研 究 機 関 誌 の 発 行 など 11

15 4) 講 師 ほとんどの 課 目 については 大 学 教 授 実 務 経 験 者 などの 外 部 講 師 が 担 当 している (3) 全 国 国 際 文 化 研 修 所 1) 施 設 の 概 要 1 面 積 敷 地 面 積 30,000 平 方 メートル 建 物 延 床 面 積 17,657 平 方 メートル 2 主 な 建 物 管 理 研 修 棟 体 育 館 宿 泊 厚 生 棟 ( 宿 泊 定 員 300 人 ) 2) 年 間 受 講 者 数 約 4,000 人 3) 組 織 の 概 要 学 長 副 学 長 総 務 局 教 務 部 調 査 研 究 部 人 事 会 計 物 品 管 理 施 設 管 理 研 修 計 画 講 師 選 定 教 材 の 選 定 作 成 研 修 生 に 関 すること 海 外 派 遣 研 修 計 画 の 策 定 実 施 各 種 調 査 研 究 国 際 化 情 報 の 収 集 提 供 機 関 誌 の 発 行 など 4) 講 師 ほとんどの 課 目 については 大 学 教 授 実 務 経 験 者 などの 外 部 講 師 が 担 当 している (4) 各 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 1) 研 修 機 関 の 設 置 状 況 研 修 実 態 調 査 によれば 都 道 府 県 と 指 定 都 市 では 北 海 道 岩 手 県 長 崎 県 熊 本 県 静 岡 市 及 び 名 古 屋 市 を 除 く56 団 体 が 職 員 研 修 所 を 設 置 している また 東 北 地 域 では6 県 が 東 北 自 治 研 修 所 を 共 同 で 設 置 している 中 核 市 及 び 特 例 市 で は 24 市 が 職 員 研 修 所 を 設 置 している 2) 講 師 講 師 は 研 修 所 を 設 置 している 地 方 公 共 団 体 の 職 員 と 大 学 教 授 助 教 授 講 師 等 実 務 12

16 経 験 者 コンサルタントなどの 外 部 講 師 である 研 修 実 態 調 査 によれば 外 部 講 師 の 割 合 は 49.6%で 2003 年 度 の43.5%に 比 べ 上 昇 している 外 部 講 師 の 大 学 教 授 助 教 授 講 師 等 の 占 める 割 合 は 16.8%で 2003 年 の20.2%から 減 少 しており 講 師 の 多 様 化 が 進 ん でいる 3) 都 道 府 県 等 による 市 町 村 職 員 の 研 修 研 修 実 態 調 査 によれば 47 都 道 府 県 中 33 団 体 が 自 らの 施 設 などを 利 用 して 域 内 の 市 町 村 職 員 の 研 修 を 実 施 している うち 自 主 事 業 として 行 っているのが 4 団 体 市 町 村 から の 受 託 事 業 として 行 っているのが 15 団 体 協 定 により 市 町 村 職 員 を 受 け 入 れているのが 8 団 体 市 町 村 との 共 催 事 業 等 の 形 式 によるのが6 団 体 である 14 団 体 では 都 道 府 県 が 行 う 代 わりに 市 長 会 町 村 会 財 団 法 人 研 修 協 議 会 ( 任 意 法 人 )などが 市 町 村 職 員 研 修 を 実 施 している 4 研 修 内 容 と 手 法 (1) 研 修 機 関 の 研 修 ( 職 場 外 研 修 ) 1) 研 修 カテゴリー 1 階 層 別 研 修 階 層 別 研 修 とは 対 象 となる 階 層 職 層 の 職 員 が 原 則 として 受 講 することを 義 務 付 けら れる 研 修 である すべての 地 方 公 共 団 体 が 実 施 している 一 般 に 次 の6 階 層 に 分 けられる ア 新 規 採 用 者 研 修 イ 主 任 等 研 修 ウ 係 長 研 修 エ 課 長 補 佐 研 修 オ 管 理 職 研 修 カ トップセミナー 2 特 別 研 修 特 別 研 修 とは 専 門 的 な 知 識 技 能 の 習 得 や 能 力 の 開 発 向 上 を 目 的 として 階 層 別 に よらずに 行 われる 研 修 である 2) 研 修 内 容 地 方 公 務 員 の 研 修 内 容 を 自 治 大 学 校 のカリキュラムを 参 考 に 整 理 すると 次 のとおりとな る 1 公 務 員 としての 基 本 事 項 公 務 を 担 う 者 としての 基 本 的 な 心 構 え 姿 勢 地 域 の 行 政 を 担 う 者 としての 基 本 的 な 心 構 え 姿 勢 2 法 制 経 済 課 目 憲 法 行 政 法 民 法 経 済 学 財 政 学 13

17 政 策 法 務 自 治 体 訟 務 3 地 方 行 財 政 地 方 自 治 制 度 地 方 公 務 員 制 度 地 方 税 財 政 制 度 地 方 分 権 の 動 向 と 課 題 地 方 分 権 を 担 う 人 事 戦 略 比 較 地 方 自 治 論 4 公 共 政 策 総 論 公 共 政 策 の 基 礎 理 論 NPM( 新 行 政 管 理 )の 理 論 と 実 践 政 策 形 成 の 手 続 きと 戦 略 自 治 体 政 策 評 価 社 会 調 査 統 計 の 基 礎 日 本 の 地 理 と 行 政 5 公 共 政 策 各 論 地 域 政 策 論 農 業 政 策 論 産 業 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 災 害 に 強 い 都 市 づくり 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 地 域 情 報 化 施 策 の 取 組 電 子 自 治 体 IT 革 命 と 地 方 行 政 人 権 行 政 6 行 政 管 理 行 政 学 人 間 関 係 論 リーダーシップ 論 コミュニケーション 論 住 民 参 加 論 情 報 公 開 と 個 人 情 報 保 護 地 方 自 治 監 査 論 PFI/PPP 危 機 管 理 論 民 間 企 業 経 営 論 自 治 体 広 報 とメディア 7 管 理 者 論 管 理 者 論 自 治 体 組 織 管 理 論 自 治 体 のコーポレートガバナンス 人 事 戦 略 とコンピテ ンシー 8 地 域 経 営 論 市 町 村 合 併 後 のまちづくり 合 併 後 の 組 織 と 人 材 育 成 情 報 システムの 統 合 と 電 子 自 治 体 市 民 参 加 と 協 働 のまちづくり 合 併 後 の 財 政 運 営 3) 研 修 の 手 法 1 ゼミナールの 運 営 講 義 方 式 のほか ゼミナール 形 式 の 研 修 も 行 われている ゼミナール 形 式 で 行 われるの は 事 例 演 習 や 政 策 条 例 立 案 演 習 といったものであり ディベート ロールプレイング などの 手 法 も 併 用 されている 14

18 2 e-ラーニング 地 方 公 共 団 体 においては 研 修 実 態 調 査 によれば 30 団 体 が 実 施 済 み 12 団 体 が 実 施 予 定 である 内 容 区 分 としては 憲 法 民 法 行 政 法 など 基 礎 的 な 法 に 関 する 研 修 をe-ラーニング で 実 施 しているのが6 団 体 地 方 行 財 政 制 度 に 関 する 研 修 をe-ラーニングで 実 施 してい るのが6 団 体 WordやExcelの 習 得 などパソコンスキルの 向 上 や 情 報 セキュリティ 公 務 員 倫 理 接 遇 メンタルヘルスなどに 関 する 研 修 をe-ラーニングで 実 施 実 施 予 定 なのが 31 団 体 である 全 国 規 模 の 研 修 機 関 では 自 治 大 学 校 が2006 年 から 第 1 部 第 2 部 特 別 課 程 における 事 前 学 習 に これまでの 郵 送 による 通 信 教 育 の 一 部 に 替 えてインターネットを 活 用 したe- ラーニングを 導 入 している 課 目 は 地 方 自 治 法 地 方 公 務 員 法 地 方 税 財 政 である 自 治 大 学 校 では2007 年 には コンテンツを 拡 大 ( 憲 法 行 政 法 行 政 学 ( 自 治 体 経 営 の 基 礎 知 識 ))し 第 1 部 課 程 第 2 部 課 程 などでブレンディッド ラーニングの 形 で 実 施 する 予 定 で 2008 年 以 降 も 順 次 拡 充 していく 意 向 である また 市 町 村 アカデミーにおいては 2005 年 から 法 制 執 務 2006 年 から 地 方 税 について 宿 泊 研 修 の 入 門 という 扱 いでe-ラーニングを 実 施 している 国 際 文 化 アカデミーにおいては 2006 年 から 外 国 語 教 育 をe-ラーニングで 実 施 してい る (2) 機 関 別 研 修 内 容 と 手 法 1) 自 治 大 学 校 の 研 修 プログラム 1 一 般 課 程 都 道 府 県 及 び 市 の 課 長 補 佐 係 長 級 を 対 象 とした6ヶ 月 の 宿 泊 研 修 コースである 第 1 部 課 程 市 町 村 の 係 長 級 を 対 象 とした3ヶ 月 の 宿 泊 研 修 コースである 第 2 部 課 程 が 中 心 であ る また 長 期 の 宿 泊 研 修 に 参 加 が 困 難 な 女 性 職 員 に 配 慮 して 宿 泊 研 修 は 3 週 間 である が 前 もって3ヶ 月 の 通 信 研 修 を 行 う 第 1 部 第 2 部 特 別 課 程 がある 自 治 大 学 校 の 第 1 部 課 程 及 び 第 2 部 課 程 には 研 修 講 師 養 成 講 座 があり 修 了 した 者 に は 自 治 大 学 校 長 が 市 町 村 職 員 研 修 講 師 として 認 定 している ( 参 考 市 町 村 アカデミーで も 自 治 大 学 校 長 が 市 町 村 職 員 研 修 講 師 として 認 定 する 課 程 がある ) このほか 第 3 部 課 程 があるが これは3 週 間 の 宿 泊 研 修 コースで 都 道 府 県 市 町 村 の 管 理 職 を 対 象 としたコースと 合 併 した 市 町 村 の 管 理 職 等 を 対 象 としたコースがある 2 専 門 課 程 ア 税 務 専 門 課 程 (ア) 税 務 会 計 特 別 コース 都 道 府 県 市 町 村 の 税 務 職 員 を 対 象 とした3ヶ 月 の 通 信 研 修 ( 簿 記 会 計 学 ) 3ヶ 月 の 宿 泊 研 修 ( 税 務 会 計 研 修 )コース 税 務 会 計 特 別 コースの 修 了 者 は 一 定 の 年 限 以 上 税 務 事 務 に 従 事 すると 試 験 免 除 で 税 理 士 になれる 特 典 ( 税 理 士 法 第 8 条 第 1 項 第 10 号 に 基 づく 税 理 士 試 験 の 会 計 学 に 関 する 科 目 の 免 除 に 係 る 研 修 として 国 税 審 議 会 の 指 定 を 受 けている)が 15

19 あり この 特 典 を 利 用 して 実 際 に 税 理 士 資 格 の 取 得 した 者 も 多 い (イ) 徴 収 事 務 コース 都 道 府 県 市 町 村 の 上 級 税 務 職 員 を 対 象 とした6 週 間 の 宿 泊 研 修 コース 地 方 税 の 徴 収 事 務 の 重 要 性 に 鑑 み 地 方 税 法 国 税 徴 収 法 財 産 調 査 税 徴 収 事 務 の 手 続 きとその 改 善 策 地 方 税 関 係 法 などの 課 目 について 演 習 ロールプレイイングなどの 手 法 を 大 幅 に 取 り 入 れながら 実 践 的 な 内 容 で 実 施 している この 研 修 修 了 者 の 中 の 多 くは 研 修 終 了 後 に 各 地 域 ブロック 単 位 で 開 催 される 全 国 地 方 税 務 協 議 会 の 研 修 会 や 都 道 府 県 単 位 で 開 催 される 研 修 会 の 講 師 を 務 めている イ 監 査 専 門 課 程 都 道 府 県 及 び 市 の 課 長 補 佐 係 長 級 の 監 査 担 当 職 員 ( 会 計 事 務 予 算 調 整 事 務 の 担 当 職 員 を 含 む)を 対 象 とした3ヶ 月 の 宿 泊 研 修 コース 監 査 会 計 及 び 予 算 調 整 事 務 の 理 論 と 実 践 に 関 して 総 合 的 体 系 的 な 研 修 を 行 う この 研 修 を 終 了 すると 地 方 公 共 団 体 の 外 部 監 査 人 となる 資 格 が 与 えられる( 地 方 自 治 法 施 行 令 第 17 条 の49の21) ウ 研 修 専 門 課 程 都 道 府 県 市 の 上 級 研 修 担 当 職 員 を 対 象 とした2 週 間 の 宿 泊 研 修 コース 政 策 形 成 能 力 育 成 研 修 の 企 画 立 案 や 実 施 に 当 って 必 要 な 能 力 の 習 得 に 重 点 を 置 いている ( 図 表 6 自 治 大 学 校 の 研 修 コース 参 照 ) 16

20 図 表 6 自 治 大 学 校 の 研 修 コース(2006 年 度 ) 区 研 修 コース 名 分 主 な 研 修 課 目 対 象 定 員 期 間 一 第 1 部 課 程 法 制 経 済 憲 法 行 政 法 民 法 政 策 法 務 自 治 都 道 府 県 市 の 130 人 2 6ヶ 月 般 体 訟 務 経 済 学 財 政 学 課 長 補 佐 係 長 回 研 修 地 方 行 財 政 論 地 方 自 治 制 度 地 方 公 務 員 制 度 地 方 級 職 員 税 財 政 制 度 行 政 改 革 の 課 題 課 程 公 共 政 策 総 論 公 共 政 策 の 基 礎 理 論 NPMの 理 論 と 実 践 PFI PPP 住 民 参 加 論 政 策 形 成 の 手 続 きと 戦 略 自 治 体 政 策 評 価 日 本 の 地 理 と 行 政 公 共 政 策 各 論 地 域 政 策 論 産 業 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 地 域 情 報 化 IT 革 命 と 地 方 行 政 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 人 権 行 政 行 政 管 理 論 行 政 学 人 間 関 係 論 コミュニケーシ ョン 論 情 報 公 開 と 個 人 情 報 保 護 地 方 自 治 監 査 論 NPOと 行 政 危 機 管 理 論 民 間 企 業 経 営 論 メンタルヘル ス 教 養 課 目 経 済 情 勢 金 融 問 題 時 事 問 題 演 習 政 策 課 題 研 究 政 策 事 例 演 習 地 方 行 政 演 習 講 師 養 成 課 目 コミュニケーション 論 スピーチ 演 習 講 義 演 習 第 2 部 課 程 法 制 経 済 憲 法 行 政 法 民 法 経 済 学 政 策 法 市 町 村 の 係 長 級 200 人 3 3ヶ 月 務 ( 1) 以 上 の 職 員 回 地 方 行 財 政 論 地 方 自 治 制 度 地 方 公 務 員 制 度 地 方 税 財 政 制 度 行 政 改 革 の 課 題 公 共 政 策 総 論 公 共 政 策 の 基 礎 理 論 NPMの 理 論 と 実 践 PFI PPP 住 民 参 加 論 自 治 体 政 策 評 価 政 策 形 成 の 手 続 きと 戦 略 ( 2) 公 共 政 策 各 論 地 域 政 策 論 産 業 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 IT 革 命 と 地 方 行 政 市 町 村 合 併 に 伴 う 諸 課 題 人 権 行 政 行 政 管 理 論 管 理 者 論 リーダーシップ 論 情 報 公 開 と 個 人 情 報 保 護 自 治 体 訟 務 地 方 自 治 監 査 論 危 機 管 理 論 民 間 企 業 経 営 論 メンタルヘルス 演 習 政 策 立 案 演 習 ( 1) 政 策 事 例 演 習 ( 1) 条 例 立 案 演 習 ( 2) 条 例 事 例 演 習 ( 2) 講 師 養 成 課 目 コミュニケーション 論 スピーチ 演 習 講 義 演 習 第 1 部 第 2 地 方 行 財 政 論 部 特 別 課 程 地 方 自 治 制 度 地 方 公 務 員 制 度 地 方 都 道 府 県 及 び 市 税 財 政 の 課 題 (なお 地 方 自 治 制 度 町 村 の 係 長 級 以 地 方 公 務 員 制 度 地 方 税 財 政 制 度 につ 上 の 職 員 いて 事 前 の 通 信 研 修 ( 3)を 併 用 ) 第 3 部 課 程 ( 都 道 府 県 政 令 指 定 都 市 管 理 者 コー ス) 公 共 政 策 論 公 共 政 策 の 基 礎 理 論 地 域 政 策 論 産 業 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 IT 革 命 と 地 方 行 政 人 権 行 政 行 政 管 理 論 自 治 体 政 策 評 価 管 理 者 論 人 間 関 係 論 コミュニケーション 論 メンタル ヘルス 演 習 政 策 事 例 演 習 当 面 する 諸 課 題 地 方 行 財 政 の 課 題 行 政 改 革 の 課 題 経 済 情 勢 公 共 政 策 論 公 共 政 策 の 視 点 NPMの 理 論 と 実 践 管 理 者 論 自 治 体 政 策 評 価 地 域 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 IT 革 命 と 地 方 行 政 人 権 行 政 管 理 者 論 自 治 体 組 織 管 理 論 人 事 戦 略 危 機 管 理 論 民 間 企 業 経 営 論 コ ミュニケーション 論 120 人 3 週 間 ( 事 前 に3ヶ 月 の 通 信 研 修 ( 3)) 都 道 府 県 指 定 40 人 3 週 間 都 市 中 核 市 等 の 課 長 級 以 上 の 職 員 演 習 政 策 事 例 演 習 危 機 管 理 演 習 第 3 部 課 程 当 面 する 諸 課 題 地 方 行 財 政 の 課 題 行 政 改 革 の 課 題 市 町 村 の 部 課 長 140 人 3 週 間 17

21 専 門 研 修 課 程 ( 市 町 村 管 理 者 コース) 第 3 部 課 程 ( 合 併 後 市 町 村 地 域 経 営 コ ース) 税 務 専 門 課 程 ( 税 務 会 計 特 別 コース) 税 務 専 門 課 程 ( 徴 収 事 務 コ ース) 研 修 専 門 課 程 監 査 専 門 課 程 市 町 村 合 併 の 推 進 経 済 情 勢 級 以 上 の 職 員 公 共 政 策 論 公 共 政 策 の 視 点 NPMの 理 論 と 実 践 自 治 体 政 策 評 価 地 域 政 策 論 環 境 政 策 論 福 祉 政 策 論 住 民 参 加 論 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 IT 革 命 と 地 方 行 政 人 権 行 政 管 理 者 論 管 理 者 論 自 治 体 組 織 管 理 論 人 事 戦 略 危 機 管 理 論 民 間 企 業 経 営 論 コ ミュニケーション 論 演 習 政 策 事 例 演 習 危 機 管 理 演 習 当 面 する 諸 課 題 地 方 税 財 政 をめぐる 課 題 行 政 改 革 の 課 題 地 方 分 権 の 推 進 と 市 町 村 合 併 公 共 政 策 論 公 共 政 策 の 視 点 自 治 体 政 策 評 価 地 域 政 策 論 地 域 経 営 論 合 併 後 のまちづくり 合 併 後 の 組 織 と 人 材 育 成 情 報 システムの 統 合 と 電 子 自 治 体 市 民 参 加 と 協 働 のまちづくり 合 併 後 の 財 政 運 営 公 営 企 業 第 三 セ クターの 効 率 的 運 営 地 域 交 通 政 策 市 町 村 規 模 別 まちづくり 演 習 地 域 経 営 事 例 演 習 税 法 課 目 所 得 税 法 法 人 税 法 徴 収 関 係 法 税 法 関 連 課 目 地 方 税 制 の 動 向 と 課 題 地 方 財 政 の 課 題 商 法 税 務 会 計 税 務 争 訟 会 計 学 簿 記 論 会 計 学 総 論 貸 借 対 照 表 論 連 結 財 務 諸 表 論 損 益 計 算 書 論 商 業 簿 記 工 業 簿 記 原 価 計 算 合 併 を 行 った 市 40 人 3 週 間 町 村 における 課 長 係 長 相 当 職 の 職 員 等 都 道 府 県 市 町 村 の 上 級 税 務 職 員 ( 簿 記 2 級 以 上 の 取 得 が 条 件 ) 70 人 3ヶ 月 ( 事 前 に3ヶ 月 の 簿 記 通 信 研 修 ) 経 営 分 析 経 営 分 析 演 習 地 方 税 演 習 徴 収 方 法 演 習 簿 記 会 計 学 演 習 ( 商 業 簿 記 演 習 工 業 簿 記 演 習 財 務 諸 表 論 演 習 ) 地 方 税 法 総 則 通 則 等 連 帯 納 税 義 務 納 税 義 務 の 承 都 道 府 県 及 び 市 100 人 6 週 間 継 第 二 次 納 税 義 務 地 方 税 と 他 の 債 町 村 の 地 方 税 の 権 との 調 整 納 税 の 猶 予 担 保 の 徴 取 徴 収 事 務 職 員 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 国 税 徴 収 法 ( 滞 納 処 分 手 続 ) 通 則 動 産 有 価 証 券 の 差 押 え 債 権 の 差 押 え 不 動 産 の 差 押 え その 他 の 財 産 の 差 押 え 交 付 要 求 参 加 差 押 え 財 産 の 換 価 配 当 財 産 調 査 等 財 務 諸 表 の 見 方 財 産 調 査 要 領 納 税 交 渉 捜 索 関 係 法 規 等 破 産 法 会 社 更 生 法 民 事 執 行 法 滞 調 法 国 税 犯 則 取 締 法 税 制 の 課 題 等 徴 収 事 務 のマネジメント 徴 収 事 務 と 個 人 情 報 保 護 税 制 改 革 の 意 義 と 課 題 地 方 税 制 の 動 向 と 課 題 先 進 事 例 紹 介 (カード 納 税 インターネット 公 売 ) 講 義 課 目 自 治 研 修 論 政 策 研 修 の 進 め 方 政 策 都 道 府 県 及 び 市 60 人 2 週 間 形 成 能 力 の 開 発 手 法 政 策 法 務 と 人 材 町 村 の 上 級 研 修 育 成 研 修 技 法 民 間 における 人 材 育 担 当 職 員 成 演 習 政 策 事 例 研 究 研 修 に 関 する 情 報 交 換 監 査 の 基 礎 地 方 財 務 会 計 会 計 学 簿 記 公 益 事 都 道 府 県 及 び 市 30 人 3ヶ 月 業 論 経 営 分 析 論 金 融 問 題 行 政 法 町 村 の 課 長 補 民 法 商 法 経 済 学 地 方 自 治 制 度 佐 係 長 級 の 監 地 方 税 財 政 制 度 地 方 公 営 企 業 制 度 査 担 当 職 員 ( 会 監 査 の 実 務 監 査 論 財 務 監 査 工 事 監 査 公 営 企 計 事 務 予 算 調 業 会 計 監 査 行 政 監 査 財 政 的 援 助 団 製 事 務 の 担 当 職 体 等 監 査 住 民 監 査 請 求 監 査 住 民 訴 員 を 含 む ) 訟 政 策 評 価 行 政 評 価 演 習 監 査 事 例 実 務 演 習 ( 財 務 監 査 行 政 監 査 事 例 住 民 監 査 請 求 監 査 事 例 外 部 監 査 事 例 ) 決 算 審 査 実 務 演 習 1 第 2 部 課 程 は 政 策 法 務 重 点 コースと 公 共 政 策 重 点 コースに 分 かれ この 課 目 は 政 策 法 務 重 点 コースのみ 実 施 2 この 課 目 は 公 共 政 策 重 点 コースのみ 実 施 3 第 1 部 第 2 部 特 別 課 程 の 通 信 研 修 には E-Learning 研 修 を 含 む 18

22 2) 市 町 村 アカデミー 及 び 国 際 文 化 アカデミーの 研 修 プログラム 1 市 町 村 アカデミー ア 専 門 実 務 研 修 課 程 特 定 の 行 政 分 野 における 高 度 な 事 務 処 理 能 力 を 養 成 することを 目 的 とし 主 として 第 一 線 で 実 務 を 担 っている 職 員 で 職 場 において 中 核 的 な 役 割 を 期 待 されている 者 を 対 象 と する このうち 地 方 自 治 法 及 び 地 方 公 務 員 法 の 課 程 (それぞれ10 日 間 )は 自 治 大 学 校 と 連 携 した 研 修 講 師 養 成 講 座 となっており 修 了 した 者 を 自 治 大 学 校 長 が 市 町 村 職 員 研 修 講 師 として 認 定 している イ 自 治 政 策 課 題 研 修 課 程 市 町 村 が 直 面 している 行 政 課 題 について 主 体 的 に 取 り 組 み 的 確 に 対 処 することがで きる 能 力 を 養 成 することを 目 的 とし 管 理 監 督 の 地 位 にある 職 員 又 は 上 級 職 員 を 対 象 と する ウ 情 報 政 策 研 修 課 程 情 報 政 策 に 関 する 行 政 課 題 に 的 確 に 対 処 することができる 能 力 を 養 成 すること 及 び 情 報 技 術 に 係 る 知 識 技 能 を 習 得 させることを 目 的 とし 対 象 職 員 の 職 位 の 範 囲 等 については 研 修 内 容 に 応 じて 設 定 する エ 特 別 セミナー 市 町 村 長 特 別 セミナー 市 町 村 議 会 議 員 特 別 セミナー 市 町 村 の 課 題 戦 略 セミナーが ある 市 町 村 長 特 別 セミナー 及 び 市 町 村 議 会 議 員 特 別 セミナーは 当 面 する 市 町 村 行 財 政 の 重 要 課 題 について 理 解 を 深 めることを 目 的 とする 市 町 村 の 課 題 戦 略 セミナーは 直 面 する 戦 略 的 な 政 策 課 題 に 的 確 に 対 処 するための 実 践 的 な 知 識 を 習 得 することを 目 的 する ( 図 表 7 市 町 村 アカデミーの 研 修 コース 参 照 ) 19

23 図 表 7 市 町 村 アカデミーの 研 修 コース(2006 年 度 ) 区 分 専 門 実 務 研 修 課 程 研 修 コース 名 対 象 定 員 期 間 秘 書 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 4 日 長 級 職 員 企 画 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 2 回 10 日 長 級 職 員 入 門 法 令 実 務 1 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 2 回 4 日 長 級 職 員 ( 法 令 実 務 経 験 1 年 未 満 の 者 ) 法 令 実 務 1 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 4 回 10 日 長 級 職 員 ( 法 令 実 務 経 験 1 年 以 上 またはこれ に 相 当 する 者 ) 広 報 広 聴 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 2 回 10 日 長 級 職 員 情 報 公 開 と 個 人 情 報 保 護 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 2 回 8 日 長 級 職 員 住 民 とのコミュニケーション 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 30 人 2 回 8 日 長 級 職 員 住 民 行 政 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 2 回 10 日 長 級 職 員 地 方 自 治 制 度 ( 研 修 講 師 養 成 2) 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 30 人 2 回 10 日 地 方 公 務 員 制 度 ( 研 修 講 師 養 成 2) 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 30 人 2 回 10 日 人 事 管 理 事 務 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 50 人 10 日 自 治 体 組 織 の 活 性 化 方 策 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 50 人 8 日 研 修 事 務 市 町 村 の 研 修 担 当 職 50 人 2 回 10 日 員 係 長 級 職 員 財 政 運 営 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 3 回 10 日 長 級 職 員 財 務 会 計 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 係 50 人 3 回 8 日 長 級 職 員 住 民 税 課 税 事 務 1 住 民 税 課 税 担 当 職 員 50 人 4 回 10 日 係 長 級 職 員 固 定 資 産 税 課 税 事 務 ( 土 地 ) 1 固 定 資 産 税 課 税 担 当 職 50 人 3 回 10 日 員 係 長 級 職 員 固 定 資 産 税 課 税 事 務 ( 家 屋 ) 1 固 定 資 産 税 課 税 担 当 職 50 人 3 回 10 日 員 係 長 級 職 員 市 町 村 税 徴 収 事 務 1 市 町 村 税 徴 収 担 当 職 50 人 6 回 10 日 員 係 長 級 職 員 地 域 福 祉 サービス 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 4 回 8 日 長 級 職 員 介 護 保 険 事 務 介 護 保 険 担 当 職 員 ~ 課 50 人 2 回 8 日 長 級 職 員 水 道 事 業 経 営 管 理 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 2 回 8 日 長 補 佐 級 職 員 病 院 事 業 経 営 管 理 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 8 日 長 補 佐 級 職 員 選 挙 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 8 日 長 補 佐 級 職 員 監 査 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 長 級 職 員 50 人 2 回 8 日 議 会 事 務 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 50 人 3 回 8 日 長 級 職 員 20

24 自 治 政 策 課 題 研 修 課 程 ( 管 理 職 コース)これからの 管 理 職 市 町 村 の 助 役 収 入 40 人 2 回 3 日 役 部 課 長 級 ( 管 理 職 コース)パワーアップ 女 性 管 理 職 市 町 村 の 助 役 収 入 40 人 3 日 役 部 課 長 級 ( 女 性 ) ( 管 理 職 コース) 自 治 体 管 理 職 のための 危 市 町 村 の 助 役 収 入 40 人 3 日 機 管 理 役 部 課 長 級 (ポイント 集 中 コース) 自 治 体 経 営 の 改 革 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 日 (ポイント 集 中 コース) 集 中 改 革! 人 件 費 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 日 (ポイント 集 中 コース) 人 事 評 価 の 実 践 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 日 (ポイント 集 中 コース) 地 域 再 生 の 実 践 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 日 (ポイント 集 中 コース) 地 域 ブランドの 創 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 日 造 変 革 の 時 代 の 政 策 企 画 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 8 日 人 口 減 少 時 代 の 政 策 企 画 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 実 践 政 策 法 務 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 30 人 8 日 ( 法 令 実 務 経 験 2 年 以 上 の 者 で 条 例 の 一 部 改 正 等 を 複 数 回 経 験 している 者 ) 合 併 とこれからの 市 町 村 経 営 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 実 践 マネジメント 改 革 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 30 人 8 日 集 中 改 革! 官 と 民 の 役 割 分 担 ~アウトソー 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 シング 指 定 管 理 者 PFIなど~ 変 革 の 時 代 の 人 事 管 理 と 組 織 づくり 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 三 位 一 体 改 革 と 税 財 政 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 住 民 と 行 政 の 協 働 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 8 日 実 践 住 民 とのパートナーシップ 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 30 人 8 日 知 恵 と 工 夫 の 地 域 再 生 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 地 域 経 済 と 雇 用 問 題 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 観 光 活 性 化 の 戦 略 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 農 山 漁 村 地 域 の 活 性 化 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 8 日 魅 力 あるまちづくり 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 回 8 日 中 心 市 街 地 の 再 生 とこれからのまちづくり 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 地 域 文 化 の 創 造 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ ( 主 として 各 自 治 体 において 文 化 行 政 の 担 当 となった 一 般 事 務 職 種 の 職 員 を 対 象 ) 40 人 4 日 災 害 に 強 い 地 域 づくり 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 8 日 21

25 情 報 政 策 研 修 課 程 安 心 安 全 のまちづくり 循 環 と 共 生 の 環 境 づくり 少 子 時 代 の 子 育 て 支 援 高 齢 時 代 の 保 健 医 療 男 女 共 同 参 画 社 会 の 構 築 はばたけ 女 性 リーダー 電 子 自 治 体 時 代 の 情 報 政 策 電 子 自 治 体 構 築 の 情 報 技 術 表 計 算 ソフト 徹 底 活 用 データベースソフト 攻 略 コース 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 4 日 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 3 回 8 日 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 4 日 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 4 日 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 8 日 (いずれも 女 性 を 対 象 ) 市 町 村 の 係 長 級 職 員 ~ 40 人 2 回 8 日 ( 主 として 情 報 政 策 担 当 部 門 及 び 全 庁 的 な 立 場 から 情 報 政 策 ICT 化 に 関 わ る 一 般 事 務 職 種 の 職 員 を 対 象 ) 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 40 人 8 日 長 級 職 員 ( 主 として 情 報 システムの 企 画 管 理 運 営 担 当 の 職 員 を 対 象 ) 市 町 村 の 担 当 職 員 係 40 人 4 日 長 級 職 員 市 町 村 の 担 当 職 員 係 40 人 2 回 4 日 長 級 職 員 1 e-ラーニングによる 事 前 研 修 を 実 施 2 修 了 者 は 自 治 大 学 校 長 から 市 町 村 職 員 研 修 講 師 として 認 定 される 2 国 際 文 化 アカデミー ア 国 際 文 化 系 研 修 主 として 市 町 村 職 員 等 の 国 際 化 対 応 能 力 の 向 上 を 目 的 として 実 施 するもの イ 政 策 実 務 系 研 修 (ア) 戦 略 的 政 策 形 成 型 研 修 社 会 環 境 の 変 化 などに 伴 って 発 生 する 市 町 村 の 重 要 課 題 について 多 角 的 観 点 から 戦 略 的 体 系 的 に 政 策 を 形 成 できる 能 力 を 養 成 することを 目 的 として 実 施 するもの (イ) 実 践 的 課 題 解 決 型 研 修 自 治 体 につきつけられている 横 断 的 かつ 具 体 的 な 課 題 に 対 して 研 修 生 自 身 が 自 ら 解 決 手 法 を 考 え 実 際 にその 課 題 に 取 り 組 むことができる 能 力 の 養 成 を 目 的 として 実 施 する もの (ウ) 専 門 実 務 研 修 特 定 の 行 政 分 野 における 高 度 な 事 務 処 理 能 力 を 養 成 することを 目 的 として 実 施 するもの 22

26 ウ 情 報 技 術 系 研 修 市 町 村 における 情 報 技 術 の 活 用 の 高 度 化 に 対 応 する 能 力 を 養 成 することを 目 的 として 実 施 するもの エ 特 別 セミナー 等 市 町 村 長 地 方 議 会 議 員 管 理 職 等 を 対 象 として 当 面 する 市 町 村 の 重 要 課 題 について 理 解 を 深 めることを 目 的 として 実 施 する 特 別 セミナー 町 村 議 会 事 務 局 職 員 市 町 村 振 興 協 会 職 員 を 対 象 として 実 施 するもの 及 び 巡 回 研 修 会 ( 図 表 8 国 際 文 化 アカデミーの 研 修 コース 参 照 ) 23

27 図 表 8 国 際 文 化 アカデミーの 研 修 コース(2006 年 度 ) 区 分 研 修 コース 名 対 象 定 員 期 間 国 際 総 合 Aコース 地 方 公 務 員 一 般 40 人 31 日 国 際 総 合 Bコース 地 方 公 務 員 一 般 40 人 29 日 国 際 総 合 Cコース 地 方 公 務 員 一 般 40 人 31 日 国 際 交 流 基 礎 コース 地 方 公 務 員 一 般 40 人 3 回 9 日 国 際 文 化 系 研 修 政 策 実 務 多 文 化 共 生 社 会 対 応 コース 地 方 公 務 員 一 般 ( 自 治 体 国 際 40 人 3 回 5 日 化 協 会 との 共 催 事 業 ) 多 文 化 共 生 マネージャー 養 成 コース 地 方 公 務 員 一 般 地 域 国 際 化 40 人 3 回 10 日 協 会 職 員 ( 自 治 体 国 際 化 協 会 との 共 催 事 業 ) 実 用 英 語 コース~ 窓 口 サービスの 向 上 に 向 地 方 公 務 員 一 般 30 人 2 回 11 日 けて 地 方 公 務 員 のための 遠 隔 英 語 コース地 方 公 務 員 一 般 (E-Learning) 小 学 校 における 英 語 教 育 コース~ 理 論 から 小 学 校 における 英 語 教 育 に 50 人 4 日 実 践 まで~ 関 わる 教 員 教 育 委 員 会 職 員 消 防 職 員 コース( 在 住 外 国 人 への 対 応 ) 消 防 職 員 30 人 22 日 中 国 派 遣 コース ( 総 務 省 自 治 体 国 際 化 協 会 15 人 11 日 との 共 催 事 業 ) 韓 国 派 遣 コース ( 総 務 省 自 治 体 国 際 化 協 会 15 人 10 日 との 共 催 事 業 ) 東 南 アジア 派 遣 コース ( 総 務 省 自 治 体 国 際 化 協 会 15 人 11 日 との 共 催 事 業 ) 協 力 交 流 研 修 員 研 修 コース 協 力 交 流 研 修 員 として 来 日 100 人 29 日 した 外 国 の 地 方 公 共 団 体 の 職 員 ( 総 務 省 自 治 体 国 際 化 協 会 との 共 催 事 業 ) JETプログラム 日 本 語 講 座 ( 言 語 教 育 地 方 公 共 団 体 において 語 学 60 人 コース) 集 合 研 修 コース 指 導 や 国 際 交 流 業 務 に 従 事 しているJETプログラム 参 加 者 ( 自 治 体 国 際 化 協 会 と の 共 催 事 業 ) JETプログラム 日 本 語 講 座 ( 翻 訳 通 訳 コース) 集 合 研 修 コース 地 方 公 共 団 体 において 語 学 指 導 や 国 際 交 流 業 務 に 従 事 しているJETプログラム 参 加 者 ( 自 治 体 国 際 化 協 会 と の 共 催 事 業 ) 150 人 韓 国 地 方 自 治 団 体 職 員 コース 韓 国 の 地 方 公 共 団 体 職 員 ( 韓 25 人 国 地 方 自 治 団 体 国 際 化 財 団 との 共 催 事 業 ) 国 際 交 流 団 体 職 員 セミナー 自 治 体 関 連 国 際 交 流 団 体 職 40 人 3 日 員 国 際 交 流 推 進 ワークショップ 地 方 自 治 体 地 域 国 際 化 協 50 人 会 民 間 国 際 交 流 団 体 の 職 員 ( 自 治 体 国 際 化 協 会 との 共 催 事 業 ) JET 契 約 団 体 等 セミナー JET 受 け 入 れの 地 方 自 治 50 人 3 日 体 担 当 者 ( 自 治 体 国 際 化 協 会 との 共 催 事 業 ) 国 際 消 防 救 急 隊 セミナー 市 町 村 職 員 一 般 30 人 地 方 革 新 人 力 開 発 院 韓 日 交 流 セミナー 韓 国 の 地 方 公 共 団 体 職 員 ( 韓 30 人 国 地 方 革 新 人 力 開 発 院 との 共 催 事 業 ) 戦 はばたけ 女 性 リーダー 市 町 村 職 員 一 般 30 人 8 日 略 的 政 策 形 成 のための 自 治 体 法 務 市 町 村 職 員 一 般 30 人 5 日 政 公 務 員 制 度 改 革 と 新 時 代 の 人 事 のあり 方 市 町 村 職 員 一 般 40 人 4 日 変 革 期 の 自 治 体 財 務 市 町 村 職 員 一 般 40 人 3 日 24

28 系 策 地 域 自 治 区 の 活 用 自 治 会 地 域 機 関 ( 支 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 研 形 修 成 所 等 )の 活 性 化 型 まちづくり:ユニバーサルデザイン( 国 内 ) 市 町 村 職 員 一 般 40 人 3 日 研 まちづくり:ユニバーサルデザイン( 海 外 市 町 村 職 員 一 般 10 人 10 日 修 先 進 事 例 調 査 ) なくそう 犯 罪 まちぐるみ 防 犯 を 目 指 して 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 学 校 教 育 の 新 たな 展 開 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 子 育 て 支 援 のまちづくり~ 地 域 で 支 える 子 市 町 村 職 員 一 般 40 人 3 日 育 て 支 援 ~ 児 童 虐 待 ゼロ 作 戦 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 地 域 経 済 の 活 性 化 ~ 地 域 産 業 施 策 の 展 開 に 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 向 けて~ 観 光 立 国 日 本 ~ 外 国 人 観 光 客 誘 致 による 地 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 域 活 性 化 ~ 実 人 事 評 価 制 度 の 構 築 と 運 用 市 町 村 職 員 一 般 30 人 2 回 4 日 践 的 行 政 改 革 の 新 展 開 ~ 集 中 改 革 の 実 現 ~ 市 町 村 職 員 一 般 40 人 4 日 課 指 定 管 理 者 制 度 による 公 の 施 設 の 運 営 市 町 村 職 員 一 般 40 人 3 日 題 解 地 方 公 営 企 業 における 新 経 営 手 法 ~21 世 紀 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 決 型 地 方 公 営 企 業 を 目 指 して~ 型 第 三 セクターの 再 生 と 清 算 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 研 修 甦 れハコモノ 施 設 ~ 地 域 文 化 ホールの 再 生 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 ~ 市 場 化 テストへの 対 応 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 行 政 評 価 システムの 効 果 的 な 活 用 市 町 村 職 員 一 般 40 人 3 日 使 用 料 手 数 料 の 徴 収 債 権 回 収 のあり 方 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 と 具 体 的 な 手 法 不 当 要 求 行 政 対 象 暴 力 への 対 応 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 住 民 満 足 度 アップ~ 快 適 で 便 利 な 窓 口 サー 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 ビスを 目 指 して~ NPOと 地 方 自 治 体 の 協 働 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 住 民 視 点 での 災 害 対 応 ~ 減 災 と 復 興 ~ 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 地 方 自 治 体 の 危 機 管 理 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 国 際 協 定 市 町 村 職 員 一 般 30 人 3 日 ごみ 減 量 化 に 向 けた 仕 組 みづくり 市 町 村 職 員 一 般 30 人 4 日 専 法 令 実 務 1 2 市 町 村 の 担 当 職 員 係 長 級 職 50 人 10 日 門 実 員 務 訴 訟 等 実 務 市 町 村 職 員 一 般 50 人 10 日 系 住 民 税 課 税 事 務 1 2 住 民 税 課 税 担 当 職 員 係 長 級 50 人 10 日 研 修 職 員 固 定 資 産 税 課 税 事 務 ( 土 地 ) 1 2 固 定 資 産 税 課 税 担 当 職 員 係 50 人 10 日 長 級 職 員 固 定 資 産 税 課 税 事 務 ( 家 屋 ) 1 2 固 定 資 産 税 課 税 担 当 職 員 係 50 人 10 日 長 級 職 員 市 町 村 税 徴 収 事 務 1 2 市 町 村 税 徴 収 担 当 職 員 係 長 50 人 10 日 級 職 員 介 護 保 険 事 務 2 介 護 保 険 担 当 職 員 ~ 課 長 級 50 人 8 日 職 員 選 挙 事 務 2 市 町 村 の 担 当 職 員 ~ 課 長 補 50 人 8 日 佐 級 職 員 情 報 ホームページビルダー 攻 略 コース 市 町 村 職 員 一 般 20 人 4 日 技 術 ユニバーサルデザインに 配 慮 したホームペ 市 町 村 職 員 一 般 20 人 3 日 系 研 ージづくり 修 電 子 自 治 体 とセキュリティ 市 町 村 職 員 一 般 20 人 3 日 1 e-ラーニングによる 事 前 研 修 を 実 施 2 市 町 村 アカデミーとの 共 同 で 国 際 文 化 アカデミーにおいて 実 施 25

29 3) 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 の 研 修 プログラム 都 道 府 県 及 び 指 定 都 市 の 職 員 研 修 所 は 62 団 体 中 56 団 体 で 設 置 されている また 中 核 市 及 び 特 例 市 では75 市 中 24 市 で 設 置 されている 4) 大 学 大 学 院 への 派 遣 研 修 都 道 府 県 指 定 都 市 の 約 8 割 が 東 京 大 学 京 都 大 学 北 海 道 大 学 筑 波 大 学 政 策 研 究 大 学 院 大 学 などの 授 業 を 職 員 派 遣 の 形 で 受 講 させている このほか 海 外 の 大 学 に 派 遣 するケースもある 派 遣 される 職 員 は 比 較 的 若 い 職 員 が 多 い ( 事 例 ) 政 策 研 究 大 学 院 の 地 域 政 策 プログラム 地 方 公 共 団 体 から 派 遣 された 職 員 を 対 象 とするもので 1 年 で 修 士 の 学 位 を 取 得 できる 毎 年 約 に30 名 が 参 加 している 地 域 政 策 プログラムは 地 方 分 権 の 時 代 にふさわしい 豊 かな 政 策 構 想 力 と 優 れた 行 政 運 営 能 力 を 持 つ 人 材 の 養 成 を 目 的 とし 地 域 に 焦 点 を 当 てた 講 義 科 目 を 多 数 展 開 するとと もに 学 生 は 最 も 今 日 的 かつ 先 進 的 な 政 策 課 題 を 選 択 し 指 導 教 員 によるきめ 細 やかな 指 導 のもと 政 策 の 企 画 立 案 戦 略 を 構 想 し ポリシープロポーザルをまとめ 上 げるこ ととされている また 地 方 自 治 体 の 首 長 や 中 央 省 庁 の 幹 部 職 員 等 を 招 いた 特 別 講 義 やフォーラムを 行 っ ている ( 図 表 9 政 策 研 究 大 学 院 大 学 の 地 域 政 策 プログラム 参 照 ) 26

30 図 表 9 政 策 研 究 大 学 院 大 学 の 地 域 政 策 プログラム(2006) 基 幹 科 目 ( 必 修 ) 地 方 行 政 論 地 方 財 政 論 政 策 課 題 科 目 ( 必 修 ) 地 域 政 策 企 画 演 習 地 域 政 策 分 析 演 習 政 策 課 題 研 究 選 択 必 修 科 目 入 門 ミクロ 経 済 学 入 門 マクロ 経 済 学 計 量 経 済 学 費 用 便 益 分 析 ゲーム 理 論 上 級 ミクロ 経 済 学 上 級 マクロ 経 済 学 費 用 便 益 分 析 の 応 用 計 量 経 済 学 の 応 用 と 実 践 数 量 分 析 基 礎 計 画 と 評 価 の 数 理 計 量 データ 解 析 法 多 変 量 解 析 数 理 モデル 分 析 政 治 学 の 分 析 手 法 行 政 法 の 基 礎 地 方 自 治 と 政 策 法 務 政 策 法 務 演 習 選 択 科 目 地 域 経 営 論 地 方 自 治 と 行 政 学 地 方 政 治 と 政 治 学 地 域 政 策 評 価 論 地 方 行 政 特 論 Ⅰ 地 方 行 政 特 論 Ⅱ 自 治 体 改 革 論 政 策 研 究 特 論 Ⅰ 政 策 研 究 特 論 Ⅱ 政 策 研 究 特 論 Ⅲ 政 策 研 究 特 論 Ⅳ 上 記 以 外 の 授 業 科 目 27

31 (3) 職 場 研 修 1) 意 義 職 場 研 修 とは 職 場 内 において 職 務 を 通 して 行 われる 研 修 である 職 場 の 上 司 先 輩 等 が 職 場 内 で 仕 事 をしながら 報 告 命 令 等 の 機 会 をとらえて その 仕 事 に 必 要 な 情 報 や 知 識 技 術 経 験 等 を 計 画 的 に 教 えるものである 日 本 においては 職 場 研 修 は 各 業 務 を 的 確 に 遂 行 していくに 当 たり 必 要 とされる 基 本 的 ないし 固 有 の 知 識 技 術 ノウハウを 習 得 させる 上 で 最 も 効 果 的 な 方 法 として 官 民 を 問 わず 人 材 育 成 の 中 心 的 手 法 とされてきた 2) 職 場 研 修 のポイント 1 計 画 的 自 覚 的 に 実 施 職 場 研 修 は 仕 事 に 必 要 な 知 識 技 術 態 度 等 を 計 画 的 に 習 得 させるものであることを 明 確 にし 各 職 場 で 計 画 的 に 実 施 することが 望 まれる そのための 手 順 は 次 のとおりで ある ア 現 状 を 分 析 すること イ 研 修 の 必 要 な 点 を 確 認 すること ウ 主 要 な 手 順 を 決 定 すること エ 細 部 の 計 画 を 設 定 すること オ 実 際 の 研 修 を 実 施 すること カ 結 果 をフォローすること 2 管 理 者 の 適 切 な 取 組 み 職 場 研 修 にとって 重 要 なのは 管 理 者 がそれぞれの 職 員 の 状 況 に 応 じて 的 確 な 指 導 助 言 を 行 っていくことだとされている そのため 管 理 者 には 次 のことが 求 められる ア その 職 場 の 職 務 を 遂 行 するために 職 員 に 求 められている 能 力 の 内 容 を 的 確 に 把 握 すること イ 職 員 が 現 在 保 有 している 能 力 を 見 抜 くこと ウ 職 員 について 求 められている 能 力 と 現 在 保 有 している 能 力 との 間 にギャッ プがあることを 発 見 した 場 合 には それを 埋 めるための 具 体 的 な 能 力 開 発 手 段 について 的 確 に 指 示 すること (4) 派 遣 研 修 1) 国 他 の 地 方 公 共 団 体 民 間 企 業 等 への 長 期 派 遣 研 修 国 他 の 地 方 公 共 団 体 民 間 企 業 等 で 長 期 間 実 務 に 従 事 することにより より 広 い 視 野 での 行 政 手 法 や 先 進 的 な 施 策 技 術 の 習 得 派 遣 先 との 人 的 ネットワークの 形 成 等 を 目 的 とするものである 各 地 方 公 共 団 体 が 国 他 の 地 方 公 共 団 体 民 間 企 業 等 との 話 し 合 い で 個 別 に 実 施 しており おおむね3ヶ 月 以 上 で 長 い 場 合 には 1 年 程 度 の 派 遣 となる 2) 短 期 派 遣 研 修 民 間 企 業 における 接 遇 業 務 の 体 験 福 祉 施 設 における 福 祉 の 現 場 業 務 の 体 験 農 林 水 産 業 の 実 務 体 験 非 営 利 民 間 法 人 における 社 会 貢 献 活 動 の 体 験 など 特 定 の 目 的 に 絞 った 通 28

32 常 のデスクワークでは 体 験 できない 経 験 をさせる 研 修 である 各 地 方 公 共 団 体 が 個 別 に 実 施 しており 集 団 で 実 施 する 場 合 もある おおむね 数 日 から3ヶ 月 未 満 である 3) 国 際 関 係 組 織 外 国 政 府 機 関 等 への 海 外 派 遣 研 修 地 域 レベルにおける 国 際 交 流 が 進 展 し 地 方 公 共 団 体 における 国 際 交 流 も 多 様 化 してき ており 地 方 公 共 団 体 においても 国 際 的 な 感 覚 と 視 野 に 富 んだ 職 員 を 養 成 することが 課 題 となっている 具 体 的 には 自 治 体 国 際 化 協 会 の 海 外 事 務 所 や 外 国 政 府 機 関 等 への 海 外 派 遣 がある こ れらは 国 際 感 覚 に 富 んだ 職 員 の 育 成 には 最 も 効 果 的 な 研 修 であり さらには 主 体 的 な 判 断 力 の 養 成 に 役 立 つと 考 えられている 5 新 たな 課 題 に 対 応 した 研 修 と 展 望 (1) 最 近 の 傾 向 研 修 実 態 調 査 によれば 各 地 方 公 共 団 体 の 研 修 機 関 においては 階 層 別 研 修 では 選 択 制 研 修 を 実 施 する 事 例 が 増 加 しており 研 修 内 容 も 政 策 形 成 能 力 の 向 上 を 目 的 としたもの や プレゼンテーション 研 修 マネジメント 研 修 などが 数 多 く 実 施 されている 特 別 研 修 については 法 務 能 力 向 上 研 修 に 加 え 地 域 課 題 をテーマとした 研 修 など 地 域 の 政 策 課 題 について 具 体 的 な 施 策 の 実 現 方 法 を 研 究 する 研 修 や ワークショップのファシリテーター としての 技 術 の 習 得 民 間 非 営 利 法 人 との 協 働 に 関 する 研 修 など 官 民 協 働 の 地 域 づくりを 念 頭 に 置 いたものが 多 く 見 られる (2) 最 近 の 行 政 課 題 等 と 研 修 1) 法 務 能 力 向 上 研 修 条 例 案 の 作 成 など 法 制 執 務 技 能 の 習 得 や 法 令 の 解 釈 能 力 の 向 上 などを 目 的 とした 研 修 である 研 修 実 態 調 査 によれば 地 方 公 共 団 体 では 都 道 府 県 の44 団 体 (93.3%) 指 定 都 市 の15 団 体 (100%) 中 核 市 の28 団 体 (77.8%) 特 例 市 の25 団 体 (64.1%)が 実 施 してい る 都 道 府 県 指 定 都 市 中 核 市 では 政 策 法 務 研 修 ( 地 方 公 共 団 体 の 政 策 を 条 例 化 すると いった 法 務 能 力 の 向 上 を 目 指 す 研 修 )を 実 施 する 例 が 多 く 特 例 市 では 基 本 的 な 法 制 執 務 を 習 得 する 研 修 を 実 施 する 例 が 多 いという 傾 向 がある 2) コンピテンシー 研 修 コンピテンシー( 仕 事 に 求 められる 成 果 を 挙 げるための 行 動 能 力 あるいは 成 果 をコン スタントに 生 み 出 す 過 程 で 顕 在 化 する 能 力 )に 着 目 した 研 修 である 研 修 実 態 調 査 によれ ば 14の 地 方 公 共 団 体 がコンピテンシーに 着 目 した 研 修 を 行 っている 3) 政 策 課 題 地 域 課 題 に 関 する 研 修 地 方 公 共 団 体 の 政 策 課 題 について 研 究 討 議 現 地 調 査 報 告 書 作 成 研 究 成 果 の 発 表 等 を 行 い これを 通 じて 職 員 の 政 策 形 成 能 力 や 課 題 解 決 能 力 の 向 上 を 図 る 研 修 である 研 修 実 態 調 査 によれば 19 都 道 府 県 9 指 定 都 市 3 中 核 都 市 6 特 例 市 の37 団 体 が 実 施 し 29

33 ている 自 治 大 学 校 の 第 1 部 課 程 では6ヶ 月 第 2 部 課 程 では3ヶ 月 をかけてそれぞれ 政 策 課 題 研 究 政 策 立 案 演 習 を 実 施 し 報 告 書 にまとめている 優 秀 作 品 はその 概 要 がHPで 公 開 されている 4) 組 織 管 理 を 目 的 とする 研 修 マネジメント コーチング 危 機 管 理 などを 内 容 とする 研 修 である 研 修 実 態 調 査 によ れば 危 機 管 理 に 関 する 研 修 が5 団 体 コーチングに 関 する 研 修 が4 団 体 で 実 施 されてお り 合 わせて 15 団 体 で 実 施 されている 自 治 大 学 校 では 特 に 第 3 部 課 程 で 危 機 管 理 に 関 する 演 習 を 実 施 している 市 町 村 ア カデミー 国 際 文 化 アカデミーにおいては 様 々な 課 程 が 実 施 されている 5) 行 政 運 営 プロセス 改 善 研 修 目 標 による 管 理 手 法 や 事 務 事 業 評 価 など 行 政 運 営 の 改 善 方 法 を 習 得 することを 目 的 と した 研 修 である 研 修 実 態 調 査 によれば 3 都 道 府 県 と7 市 で 導 入 されている 自 治 大 学 校 では 教 材 を 用 いた 事 例 演 習 の 中 で 重 点 を 置 いて 実 施 している 市 町 村 アカ デミー 国 際 文 化 アカデミーにおいては 様 々な 課 程 が 実 施 されている (3) 国 際 協 力 と 研 修 自 治 大 学 校 国 際 文 化 アカデミー 政 策 研 究 大 学 院 大 学 など 1) 自 治 大 学 校 の 地 方 自 治 研 修 等 アジア 太 平 洋 諸 国 を 中 心 とした 国 の 地 方 行 政 の 水 準 の 向 上 に 資 するため 国 際 協 力 機 構 と 連 携 して 自 治 大 学 校 において 実 施 されている(2006 年 まで42 回 実 施 ) 毎 年 10 名 前 後 の 研 修 員 を 受 け 入 れており 受 入 人 数 は1964 年 10 月 の 地 方 行 政 センターの 発 足 と 同 時 に 実 施 された 第 1 回 以 来 2006 度 まで55か 国 から479 人 に 達 している このほか 自 治 大 学 校 では 国 際 協 力 機 構 等 と 連 携 して 諸 外 国 からの 要 望 に 応 え 随 時 個 別 研 修 も 行 っている 2) 国 際 文 化 アカデミーの 国 際 研 修 韓 国 の 地 方 革 新 人 力 開 発 院 韓 国 地 方 自 治 団 体 国 際 化 財 団 とそれぞれ 連 携 して 韓 国 の 地 方 公 務 員 の 研 修 を 一 部 実 施 している ( 図 表 8 国 際 文 化 アカデミーの 研 修 コース 参 照 ) 3) 政 策 研 究 大 学 院 大 学 2005 年 からタイの 地 方 行 政 幹 部 ( 知 事 副 知 事 )を 対 象 とした2 週 間 の 研 修 プログラム を 実 施 している 30

34 ( 参 考 文 献 ) 総 務 省 自 治 大 学 校 自 治 大 学 校 五 十 年 の 歩 み (2004 年 ) 地 方 公 務 員 研 修 研 究 会 ( 自 治 大 学 校 ) 地 方 公 務 員 研 修 の 実 態 に 関 する 調 査 (2006 年 ) 地 方 行 政 運 営 研 究 会 第 13 次 公 務 能 率 研 究 部 会 地 方 公 共 団 体 職 員 の 人 材 育 成 ~ 分 権 時 代 の 人 材 戦 略 ~ (1997 年 ) 地 方 行 政 運 営 研 究 会 第 17 次 公 務 能 率 研 究 部 会 多 様 な 社 会 活 動 等 を 通 じた 職 員 の 能 力 開 発 に 関 する 調 査 研 究 (2002 年 ) 自 治 研 修 協 議 会 キャリアデザイン 研 修 と 人 事 管 理 のあり 方 (2006 年 ) 自 治 大 学 校 HP 市 町 村 職 員 中 央 研 修 所 ( 市 町 村 アカデミー)HP 全 国 市 町 村 国 際 文 化 研 修 所 ( 国 際 文 化 アカデミー)HP 政 策 研 究 大 学 院 大 学 HP 31

35 * 下 記 の 単 語 句 ( 表 現 )の 記 載 箇 所 に 関 する 表 示 の 意 味 は 次 の 通 りです...11(7 8 表 )との 表 示 は の 用 語 が 11 頁 の 7 行 目 8 行 目 表 5 にそれぞれ 1 箇 所 19 行 目 に 3 個 所 あることを 示 しています なお 行 数 の 数 え 方 は 上 段 から 空 行 図 表 タイトル 図 表 注 記 を 含 んでいません あ 一 般 研 修...17( 図 6) か 階 層 別 研 修... 9(9 10) 13(15 16) 29(12) 監 査 専 門 課 程...16(9) 18( 図 6) 管 理 者 論... 14(23 24) 17( 図 6 4) 18( 図 6 2) キャリアデザイン 研 修... 9(9) 31(8) 行 政 管 理 能 力...1(29) 2( 図 1) 研 修 機 関... 2(3 7) 3( ) 4( ) 5( 図 ) 6(19) 10(23) 12(14 15) 13(13) 15(9) 26(1) 29(12) 研 修 専 門 課 程...16(14) 18( 図 6) 公 共 政 策 論... 17( 図 6 2) 18( 図 6 2) 高 度 な 研 修 機 関... 3(23 31) 6(19) 公 務 員 の 心 構 え...1(26) 2( 図 1) 公 務 の 能 率 性...1(26 29) 2( 図 1) さ 自 治 研 修 協 議 会... 4(4) 31(8) 自 治 大 学 校... はしがき(20) 2( ) 3( ) 4( ) 5(11 14) 6( ) 8(8) 10( ) 13(28) 15( ) 16(17) 17( 図 6) 19(7 8) 22( 図 7) 30( ) 31( ) 自 治 体 組 織 管 理 論... 14(24) 17( 図 6) 18( 図 6) 市 町 村 アカデミー... 3(28 35) 4(18 21) 5(11 19) 6(3 28) 10(21) 15(15 28) 19(1 2 25) 20( 図 7) 25( 図 8) 30(9 15) 31(10) 人 材 育 成 基 本 方 針... 7(5) 8(2 図 ) 政 策 形 成 法 務 能 力 の 向 上... 3(14) 10(1) 政 策 形 成 能 力... 10(2 5 6) 16(15) 18( 図 6) 29(13 34) 税 務 専 門 課 程... 5(14 15) 15(33) 18( 図 6 2) 税 務 専 門 課 程 税 務 会 計 特 別 コース... 5(14) 税 務 専 門 課 程 徴 収 事 務 コース... 5(15) 全 国 国 際 文 化 アカデミー... 3(28) 専 門 研 修...2(3) 5(3) 18( 図 6) た 地 域 経 営 論... 14(26) 18( 図 6) 27( 図 9) 地 方 公 務 員 研 修 の 実 態 に 関 する 調 査... 8(8) 31(3) 地 方 公 務 員 の 人 材 育 成... 表 紙 (2) はしがき( ) 1(1) 7(2) は 分 権 時 代 の 人 材 戦 略... 7(9 2) 8( 図 4 5) 9( 図 5)