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めぐのうみのなか
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1 ENUM Trial Japan 2003 年 12 月 2 日 DNS Day 米谷嘉朗 <yone@jprs.co.jp>

2 背景

3 ENUM とは? ENUMは電話番号 (E.164 番号 ) をインターネット資源のアドレスに対応付ける機構インターネット資源のアドレスはURIで指定対応付けはDNSで実施利用者 ( アプリケーション ) は状況に応じてURI を選択できる IETFとITU-Tが協同で標準化を実施 DNS IW2003 3

4 電話とインターネットの橋渡し IP( インターネット ) 電話利用需要の拡大ブロードバンドの普及低価格化インターネット資源を数字だけで指定可能従来の電話インターフェースに適合電話番号は国際的にユニーク DNS IW2003 4

5 ENUM の可能性利用者の視点から複数の ID を 1 つの E.164 番号にできる電話番号 FAX 番号メールアドレスホームページなど通信の可能性の増加回線がビジーの時でも他の URI で接続を試せる事業者の視点から IP 電話事業者間の経路交換 DNS IW2003 5

6 ENUM 標準

7 E.164 number and DNS RFC 年 9 月発行 E.164 番号をDNSのNAPTRレコードに対応付ける方法を規定 ENUM DNSツリーとして e164.arpa を規定現在改定作業中作業ドラフトはrfc2916bisと呼ばれている DDDS(RFC ) アプリとして再定義仕様の明確化 DNS IW2003 7

8 E.164 番号 ITUで標準化形式先頭は + 国コード (country code) が続く国内の電話番号が続く頭の0は削除桁の数字日本の場合国内 E DNS IW2003 8

9 E.164 番号からドメイン名への変換 1. E.164 番号の形式確認 Ex 先頭の + を除く数字以外の文字を削除この形式は AUS(Application Unique String) といい後に NAPTR の regexp に対してに適用される 3. 先頭の + を削除数字の間にピリオド (. ) を挿入数字の並びを逆順にする末尾に.e164.arpa を追加 e164.arpa DNS IW2003 9

10 NAPTR RR の構造 ENUM では NAPTR のサービスとして E2U を規定 NAPTR RR は RFC2915 で規定 ENUM NAPTR RR の形式 label IN NAPTR order pref u E2U+enumservice regexp. label E.164 番号のドメイン名形式 order 16bit 符号なし整数 pref 16bit 符号なし整数 (orderの方が優先される) enumservice 利用可能なURIのタイプを指定 regexp AUSの置き換え式を指定 DNS IW

11 ENUM NAPTR の例 E.164 番号がの場合 : $ORIGIN e164.arpa. IN NAPTR u E2U+sip!^+813(.*)$!sip: 1@sipisp.jp!. 結果は sip: @sipisp.jp $ORIGIN e164.arpa. IN NAPTR u E2U+sip!^.*$!sip:info@sip.jprs.jp!. 結果は sip:info@sip.jprs.jp $ORIGIN e164.arpa. IN NAPTR u E2U+mailto!^.*$!mailto:info@jprs.jp!. 結果は mailto:info@jprs.jp DNS IW

12 ENUM サービス RFC として発行され IANA に登録される予想されている ENUM サービスプロトコルサービス / サービスフィールド URIスキーム ( 例 ) プロトコル SIP E2U+sip sip:info@sip.jprs.co.jp H.323 E2U+h323 h323:info@h323.jprs.co.jp InternetFAX E2U+ifax mailto:fax@fax.jprs.co.jp Telephone E2U+tel tel: ;svc=voice FAX E2U+fax:tel tel: ;svc=fax E2U+ mailto mailto:info@jprs.co.jp WEB E2U+web:http DNS IW

13 関連標準 EPP Extensible Provisioning Protocol ENUMレジストリレジストラ間でENUM NS/NAPTRの登録データ交換を行うプロトコル IETFで標準化作業中 CRISP Cross Registry Information Sharing Protocol ENUM NS 登録者情報の参照 IETFで標準化作業中 DNS IW

14 ENUM の構造

15 ユーザ ENUM / オペレータ ENUM ユーザ ENUM 利用者 (E.164 番号所有者 ) は自らの意思で NAPTR を登録可能いろいろな ENUM サービスを選択できる利用者は正当な番号所有者か要確認中立な番号認証機関が必要オペレータ ENUM 事業者 ( キャリア ISP など ) が割当を受けている番号に NAPTR を設定 ENUM サービスは制限されるかも事業者間の経路制御のために利用 ENUM DNS は事業者間に閉じる可能性利用者は NAPTR RR を参照できないかも運用形態は大きく異なる DNS IW

16 ENUM 世界 SIPサーバメディアゲートウェイロケーションサーバ IP 網 Mail サーバインターネット FAX サーバボイスメールサーバ等通信事業者向け ENUM 利用サービス Internet IP 網 PSTN PSTN 企業向け ENUM 利用サービス ENUM インフラ PBX 個人向け ENUM 利用サービス ENUM DNS Tier1 Registry/Registrar Tier2 Registry/Registrar API 電気通信事業者 ENUM Application ENUM アプリ ENUM 端末等 ENUM アプリ ENUM 端末等 ENUM アプリ ENUM 端末等 ENUM 登録者 /ASP DNS IW

17 階層化構造 ITU-T で検討されている ENUM DNS 階層 Tier0: ENUM DNS の最上位階層 e164.arpa ITU-T が管理 RIPE NCC が運用 Tier1: E.164 国番号の ENUM DNS 階層 1.8.e164.arpa. ( 日本の場合 ) 管理運用は国内マター Tier2: 末端 (NAPTR RR) の ENUM DNS 階層 e164.arpa 管理運用は国内マター DNS IW

18 階層構造 : 例 1 Tier1 は Tier2 に番号帯を委任 DNS IW

19 階層構造 : 例 2 Tier1 を番号計画に従って階層化 Tier1 は Tier2 に番号帯を委任 DNS IW

20 階層構造 : 例 3 Tier1はすべての番号を個々にTier2に委任番号ポータビリティを実現しやすいユーザENUMに適している DNS IW

21 ENUM Trial の関係 RIPE NCC Tier0 ITU-T TSB Tier1 DNS Operator Registry / Registrar Country Country 国内 Tier2 DNS Operator Registry / Registrar 利用者利用者 DNS IW

22 委任状況委任は受けていないが韓国や台湾も積極的 DNS IW

23 ENUM の実装運用

24 DNS 構造設計どのモデルを選択するかによる以下ユーザ ENUM の場合 Tier1 DNS の典型的な要求条件巨大なゾーン (1 億エントリ ). 拡張性と安定性性能 Tier2 DNS の典型的な要求条件高頻度の更新に対応レジストリデータベースとの密な連携 EDNS0 サポート DNS IW

25 レジストリデータベース設計 Tier1 ゾーン生成の頻度ゾーン転送方法認証と一貫性 Tier2 とのデータインターフェース EPP? Tier2: 動的非同期更新利用者インターフェース番号所有者の本人確認 Tier1 とのデータインターフェース EPP? DNS IW

26 DNS に関する更なる考察主要な ENUM サービス (Web メール SIP など ) は DNS の正引きも行う Web: リンク (A) メール : 送信時 (MX A) 受信時(PTR MX) SIP: サービスプロトコル (D2U/D2T NAPTR) サービスロケーション (SRV) sipサーバ (A), ENUM が普及すれば従来の DNS も query が増える利用者はサービス品質には敏感しかしボトルネックがどこなのかは意識しない DNS IW

27 課題利用形態ビジネスモデルオペレータ ENUM / ユーザ ENUM 管理主体責任課金 DNS 運用階層 (Tier) 構造 DNS サーバの配置 NAPTR RR の登録アプリケーション開発 ENUM クライアントメーラ SIP 電話などのアプリケーションを統合するような携帯電話? DNS IW

28 課題 ( 続き ) セキュリティ DNS データ ENUM データ利用者 ( アプリケーション ) 間の通信データプライバシー利用者情報 (whois) 匿名性行動の追跡制度 ENUM 番号計画サービス品質の保証 DNS IW

29 日本の ENUM 活動

30 ENUM 研究グループ 2002 年 9 月設立目的 ENUM の実現方式運用方式またこれらに関する検討 ENUM に関連する技術的課題の検討 ENUM の実現及び運用における制度上の課題の検討研究対象 ENUM 技術 DNS URI DDDS などの関連技術最終報告 2003 年 5 月発行 DNS IW

31 ETJP(ENUM Trial Japan) 2003 年 9 月 17 日設立 (1 年間の活動予定 ) JPNIC WIDE JPRS が発起人目的 ENUM の実験的運用を行いそれを用いて ENUM 利用技術の検証を進め通信アプリケーションや通信サービスの技術検証を促進諸外国の ENUM トライアルとの連携により国際的利用のための技術を実証参加者に ENUM に関する技術ノウハウを蓄積そのまま商用化することは前提としない活動内容トライアルチーム全体として一つの成果を求めるのでなく参加者個々が自由に技術実験できる場 ENUM トライアル用 DNS の運用 ENUM を用いる通信アプリケーション ( 機器ソフトウェア ) の技術的検証 ENUM を用いる通信サービスの技術的検証 ENUM に関する情報の集積成果物各参加者の通信機器やソフトウェアの技術的検証結果 ENUM を用いる通信サービスの技術的検証結果 ENUM を用いた通信サービス実現のための技術課題明確化 ETJP 自体は財産を持たずメンバに技術ノウハウ等の知的財産を残す DNS IW

32 ETJP 組織会員 ETJP 活動に貢献することを前提に誰でも参加可能 2003 年 11 月 23 日時点の会員数 :42 会長と事務局会長後藤滋樹 JPNIC / 早稲田大学副会長石田慶樹 WIDE プロジェクト堀田博文 JPRS 事務局 JPNIC JPRS DNS IW

33 フェーズ 1 ENUM レジストラ ENUM DNS インターネット実験対象 2 通信方法通信方法 (NAPTR) 応答応答電話番号初期登録電話番号初期登録電話番号初期登録電話番号初期登録 1 通信方法問合せ ETJP 事務局通信アプリケーションの接続実験 1 日 1 回 : サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録サービス登録サービス登録サービス登録サービス登録 3 通信通信通信通信アダプサービス登録申請電話番号初期登録申請公衆網利用公衆網利用公衆網利用公衆網利用実験窓口 SIP SIP SIP SIP 利用利用利用利用タエンドユーザ参加ベンダ A DNS IW

34 フェーズ 2 ENUM レジストラ実験対象 ENUM DNS サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録 2 通信方法通信方法 (NAPTR) 応答応答 1 通信方法問合せインターネット 3 通信通信通信通信公衆網利用公衆網利用公衆網利用公衆網利用 SIP SIP SIP SIP 利用利用利用利用サービス変更申請エンドユーザアダプタ参加事業者 A エンドユーザ DNS IW 日 1 回 : ETJP 事務局業者業者認証電話番号初期登録電話番号初期登録電話番号初期登録電話番号初期登録サービス変更申請取次電話番号もらう通信サービスの実験電話番号初期登録申請

35 フェーズ 3 ENUM レジストラ ENUM DNS 2 通信方法通信方法 (NAPTR) 応答応答 1 通信方法問合せインターネット 3 通信通信通信通信公衆網利用公衆網利用公衆網利用公衆網利用 SIP SIP SIP SIP 利用利用利用利用エンドユーザ参加事業者 A アダプタ実験対象参加事業者 B エンドユーザ DNS IW 申請の数十分後 : サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録サービス内容登録申請の数十分後申請の数十分後申請の数十分後参加事業者 C ユーザ認証サービス変更申請電話番号初期登録申請 & 認証キー登録業者電話番号もらうユーザによる登録を含む通信サービス間相互接続の実験

36 ENUM サービスと標準の階層通信サービス ( 複数事業者 ) 認証データセキュリティ通信サービス ( 事業者内 ) データ登録通信セキュリティアプリケーション端末 SIP メール Web などインフラ ENUM DNS DNS IW

37 参考 URI IETF ENUM WG ITU-T RIPE NCC ETJP ENUM 研究グループ DNS IW

38 Q & A

ENUM? ENUM (E.164 ) URI DNS ( ) URI IETF ITU-T DNS IW IP( ) DNS IW2003 4

ENUM Trial Japan 2003 12 2 DNS Day ENUM? ENUM (E.164 ) URI DNS ( ) URI IETF ITU-T DNS Day @ IW2003 3 IP( ) DNS Day @ IW2003 4 ENUM ID 1 E.164 FAX URI IP DNS Day @ IW2003 5 ENUM E.164