付録 あの会社は今、オーディオの興亡

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1 付録 あの会社は今 オーディオの興亡 オーディオの全盛期は1960年代 1970年代で皮肉なことに1982年のCDの 出現以来下降線をたどってしまいました 1960年代は真空管の円熟期 末期で トラン ジスタアンプが出現しました 1970年代はトランジスタ一色になり 真空管アンプはL UXが残ったものの ほぼ一般市場から姿を消しました 1980年代にCDが現れると メカ物で繊細なレコードやプレーヤは不要になり 安価で小型のコンポやCDラジカセが 実用的には問題の無いレベルで提供され 大方の人はそれで満足しました それでは満足で きない人用の製品はハイエンドオーディオと称し 少量生産の高額製品になり サラリーマ ンや学生には手の届かない物になってしまいました また トランジスタアンプは回路が複雑で難しく 真空管のようにアマチュアでも作成で きたようなものではなくなりました SPも大口径ユニットを大型のボックスに入れるの ではなく 小型ユニットを小さい箱に入れトランジスタアンプの大出力に物を言わせ駆動 するタイプになりました その上キット商品やスピーカユニットの単売も姿を消し アマチ ュアがあれこれ手を入れ いじる楽しみが少なくなってしまいました レコードの欠点を克服した CD で簡単に良い音が出るようになると かえってオーディオ 熱を下げてしまい オーディオメーカは不況になり 大手電気メーカはオーディオ事業から 手を引いていきました 専業オーディオメーカはカーオーディオや AV に活路を求めていき ました 一番打撃のあったのはレコード関連製品を専業にしていた会社です 経営規模が小さい カートリッジやトーンアームを得意としていた会社は大きな打撃を受けたことが歴然とし ています もう一つはテープレコーダ関連の会社です これも見る影がありません これと 逆にオーディオと無関係であったアップル社は Ipod で経営が立ち直り 株価の時価総額が MicroSoft を越えたと2010 5 27日のニュースは伝えています 栄枯盛衰です 以下に全盛期に活躍したオーディオ関連の会社の現状を調べて表にしました

2 メーカ名 品川無線 製品 グレース MM カートリッジ トーンアーム NHK と開発した F8L カートリッ 現状 会社存続の可能性はあるが 活 動実態はない 創業者朝倉昭は オーディオ全盛期には業界のリ ーダ的存在であった ジが有名 サテン MC カートリッジ FR フィデルティリ MC カートリッジ トーンアーム FR1 カ ー ト リ ッ ジ や 昇 圧 ト ラ ン ス サーチ FRT3 などが有名 ナガオカ カートリッジ 針 STAX コンデンサー型ピックアップ コンデンサー型スピーカ サエクコマース S46 創立 価格が高く 毀誉褒貶の多い製品 トーンアーム 会社が京都にあった 1991 年に会 社を閉じた 30年ほど前に会社を閉じた 現在も交換針を提供している また ダイヤモンド加工などを 手がけている コンデンサー型イヤースピーカ などを細々継続している 現在はケーブルなどのいわゆる アクセサリを販売している

3 ニート音響電機 カートリッジ プレーヤ オーディオテク ニカ カートリッジ イヤフォンなど小物に特化して 活動している CD 時代に最も変 身した会社 マイクロ精機 カートリッジ トーンアーム フォノモータ 倒産 東京サウンド カートリッジ Guyatone ギターアンプや真空 管アンプを製造

4 CEC 中央電機 フォノモータ 安価で高性能という評価があった アンプ DAC などを製造してい る 規模の大きい CEC 中央電子 とは無関係 トリオ KENWOOD チューナーなどオーディオ全般 特にチューナの評価が高かった 東証一部上場 経営不振のため銀行管理下にな KENWOOD は TRIO 時代も海外ブラ って創業者の春日三兄弟は去り ンドやキットに使われていた 1972年現 Acuphase を設立 トリオは KENWOOD と名称を 変え 2008年には日本ビク ターを合併し今日に至っている 一般大衆向けの製品が中心でい わゆる高級品はない サンスイ アンプなどオーディオ全般 トランスには定評があり 永久保証を 東証一部上場 ただし 社員が6名で活動実態 つけていた が不明 オーディオ製品は販売 高級アンプが中心で JBL の代理店と していない 修理は受け付けて してスピーカにも力を入れた いる グランデグループ 香 港 に買収された トランスは橋本電気が技術継承 して製造している

5 パイオニア スピーカなどオーディオ全般 PAX シリーズなどの単体スピーカに 東証一部上場 早くから脱オーディオを計った 定評があった カーステレオ AV に進出 プラ ズマ TV の性能は評価が高かっ たが 撤退 オーディオには力が 入ってない LUX トランス アンプ 高級トランス 高級真空管アンプ 健在であるが 新製品は少ない トランス単体は販売していない YAMAHA オーディオ全般 NS1000 スピーカの評価は高い 楽器メーカであり 現在アンプ の製造はしているがあまり熱心 ではない

6 ビクター オーディオ全般 SX3 スピーカは評価が高かった 名門であるが Panasonic の関連 会社になり 2008年には KENWOOD と経営統合した ONKYO スピーカなどオーディオ全般 ジャスダック上場 PC メー カ SOTEC を 買収 する など デジタルに熱心 高音質音楽配信サービス提供 SONY テレコなどオーディオ全般 早くから半導体に切り替えるな どした 現在はオーディオには 不熱心 ゲーム機 コンテンツ事業 三洋電機 OTTO ブランドのオーディオ全般 オーディオ撤退 2010年パ ナソニックの子会社 電池 太陽光発電

7 三菱電機 DIATONE スピーカ 2S305 2S208 P610 などの放送規格 オーディオ撤退 別会社で高級 スピーカを受注生産している BTS スピーカが有名 東芝 日立製作所 Aurex ブランドのオーディオ全般 あまり評価されなかった LoD ブランドのオーディオ全般 HS500 スピーカは高性能ですり替え 1990年オーディオ事業を ONKYO に譲渡し オーディオ 撤退 液晶 TV 原子力 フラッシュメ モリ オーディオ撤退 重電 鉄道 デモをするほどであった Tecnics Panasonic オーディオ全般 オーディオから撤退 液晶 プラズマ TV 三洋電機を子会社化 真空管からスピーカ単体 プレ 管球式 OTL アンプや 写真の管球式プ ーヤ アンプなど数多くの製品 リアンプなどマニアックな製品も多い を提供していただけに 撤退が 最も惜しまれる

8 Optonica シャープ オーディオ全般 これは90万円もするセット物 撤退 液晶 TV 太陽光発電 NEC アンプ A10 などの評価は高い 撤退 通信機器 コンピュータ LUX と共同で三極出力管 DENON デンオン 電 6CA G などを製造 オーディオ全般 NHKFM で使用する MC カートリッ 音 から ジ DL103 や業務用テレコなどで高級 デノンに発音が ブランドのイメージがあった 変った 赤 井 AKAI アンプ CD プレーヤは活発 工場を持っていない 電 機 創業者の赤井三 郎は今のユニク ロの柳井社長の ような成功者で あった 56歳 で急逝 日本コロンビアからオーディオ 部門が DENON として独立 日 本マランツと経営統合 テレコ オープンリール時代世界的なブランド CD 時代に乗り遅れた 低迷オーディオからは撤退し になった 1モータ 2レバーのテレコ 電子楽器などに進出したが はユニーク 2004年に倒産 ブランドは 中国系の会社グランデグループ が持っている

9 TEAC 高級テレコ オーディオから撤退 おもちゃ のような製品はある NAKAMICHI 高級カセットテレコ 1997香港グランデグループ 傘下に 2002年倒産 平田電機 タンゴブランドのトランス H12 廃業 有 アイエスオー がトランス製造を継承 菅野電気 SEL ブランドのトランス 現在も電源トランスなどを製造 している 鈴蘭堂 シャーシ ケース 自作アンプに必須のアイテムで あったが 自作が減り 2007年廃業

10 コーラル アンプなども手がけた これはベータ 8 すなわち20cmのダブルコーン クリスキット アンプのキット パーツセット NHK の 電波科学 に連載された 桝谷英哉の死後 しばらく事業 を継続していたが数年前に中止 小型 SP ユニット 自作派には馴染みが深い 東証一部上場 現在ユニットを市販している唯 神戸の貿易商 桝谷英哉の趣味 が高じてキット を販売 フォスター電機 一の国産メーカ 機器内蔵の小型 SP の供給会社 として規模が比較的大きい タムラ製作所 高級トランス 東証一部上場 通信機器部品メーカであり もはやオーディオ用トランスは 会社の趣味 Ortfon デンマーク とても高価な MC 型カートリッジ 今も高価なカートリッジ

11 Shure カートリッジ マイクロフォン V15 は有名 ガラード フォノモータ 重厚なターンテーブル フォノモータ 現在もフアンが多く プレミア SME オートマティックプレーヤを作った ム付き 高価なトーンアーム ハーマンインターナショナルの 傘下 トーンアームは30万円もする トーレンス スイス Dual 西独 健在 健在 高価なプレーヤ オートマティックプレーヤが得意

12 Dynaco アンプ組み立てキット 合理的なアンプやキットを作っていた 写真は KT88 使用のモノアンプ ハーマンカード ン harman/kardon アンプ サイテーションという名前で販売 JBL SME スチューダ マークレビンソンなど過去に名 声のあった会社を傘下において いる ブランドを集めているよ うだ Marants 管球式アンプ Marants7 プリアンプ Marants8 メイ 本家のでは実態なし マランツの外注会社であった日 ンアンプは高名 本のスタンダード工業が日本マ ランツになり そして DENON と経営統合した アンプ CD プレーヤは活発であ るが で高級品を出してい た時代の名声はない クオード 北欧風デザインが独特 健在 相変わらずのデザイン

13 マッキントッシ ュ アンプ MC275 などの管球時代はもっとも高 品位のメーカとして知られていた ト ランジスタ時代になり優位性が落ちた 現在は半導体アンプを製造して いる 出力トランスを使うタイ プがユニーク 青い出力メータ が独特の雰囲気を出しているが かつての名声ほどではない 写真のスラントした形状が独特の雰囲 気 JBL スピーカ PARAGON OLYMPUS などの超弩級 ハーマンインターナショナルの 傘下で普及品も多くなり かつ ての栄光はやや失われているか スピーカは音はもちろん 木工工作の 出来栄えが素晴らしかった ALTEC 劇場用スピーカ A5,A7 などの大型スピーカ ユニットも販売した We の一部門で名門企業だった 今はオーディオの実体は無くな って ブランドを買った会社が Ipod 用スピーカなどを作ってい る

14 AR スピーカ エアーサスペンションという理屈の小 型の密閉箱の製品で有名 AR3 が代表 元祖ブックシェ アコースティックリサーチ AR というブランドのみ買 われたようだ 製品 ルフ型 SP TANNOY BOSE スピーカ クラシック音楽に適していると言われ た高品位なスピーカを製造 健在 オートグラフのような大 型のスピーカはないが据え置き 型中心で 依然として地位は高 い スピーカ ダクトを多用したユニークなものが多 本格オーディオの新製品に乏し い AV 指向 い ローサ ラウザー ドイツ 個性的 変った スピーカ 同じ名前のスピーカがあるが おなじ会社か不明

15 リチャードアレ ン リーズナブルな価格の製品 ワーフデル ユニットも販売していた これはエアデールという中型 SP ボザーク スピーカ セレッション スピーカ 健在 エンパイア スピーカ カートリッジ

16 エレクトロボイ ス 大型の家具調の SP グッドマン これはマキシムという当時の最小サイ ズの SP EMI 世界最大級のレコード会社 楕円のコアキシャル SP が得意 音楽コンテンツ事業はそのまま スピーカはなし Braun ドイツ オーディオなど家電にも進出した パンチングメタルのフロントが特徴 オーディオから撤退

17 スチューダ スイス Revox という名前のテレコ 工作機械のメーカー オーディオの