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1 基礎調査報告書 平成 24 年度我が国情報経済社会における基盤整備 ( 我が国関連企業の ASEAN における事業展開と IT 人材育成課題に関する基礎調査 ) 報告書 財団法人 平成 25 年 3 月 29 日 国際情報化協力センター

2 はじめに 本報告書は 財団法人国際情報化協力センターが経済産業省からの委託を受けて実施した平成 24 年度 我が国情報経済社会における基盤整備 ( 我が国関連企業の ASEAN における事業展開と IT 人材育成課題に関する基礎調査 ) の結果を纏めたものです 日本と ASEAN( 東南アジア諸国連合 ) の交流は 1973 年に始まりました 今年 2013 年は日 ASEAN 友好協力 40 周年を迎えます 両者はアジア地域の平和と安定 発展と繁栄のために協力関係を築くと共に パートナーとしても緊密な関係を築いてきました 2011 年の日 ASEAN の貿易総額は 19.8 兆円に上り また 日本企業の主要な直接投資先ともなっています ASEAN は我が国の企業にとって主要な生産拠点であると共に 近年は魅力ある市場としても脚光を浴びています これらの企業の活動を円滑に行うためには 今や IT の利活用は必要不可欠になっています IT を十分に使いこなすためには 現地の優れた IT 人材を確保し 育成することが求められます 日本国内では 企業の IT 人材のスキル評価の手段として情報処理技術者試験 (ITEE) が広く使われています また ITEE の幾つかの区分に相当する試験が InformationTechnologyProfessionalExaminationCouncil(ITPEC) 試験として 既に ASEAN の 5ヵ国で実施されています 一方 ASEAN においてもIT 人材の域内流動性を高めるために MutualRecognitionArrangement (MRA) に基づいて 自国のIT スキル標準と域内他国の標準とを相互参照できる統一的な基準を作ろうとする計画があり ASEANICTSkillStandardDefinitionsandCertifications(ISSDaC) プロジェクトでその検討が進められています これが実現するとASEAN のいずれの国でも 同じ基準に基づくIT スキルの評価が可能となり IT 人材の域内流動性が高まるものと期待されています しかしながら このASEAN が進めるIT スキル標準が我が国のそれと大きく異なるものになると 我が国関連企業にとって 現地で雇用するIT 人材能力の評価基準が日本国内と現地で変わることになり 能力の評価を正確に行うことが難しくなることが考えられます 以上の様な背景を踏まえて 本調査では これらに関連する情報を収集すると共に ASEAN 各国関係機関及び我が国関連企業に対して訪問調査或いはアンケート調査を行いました これにより 現状の把握と分析を行うと共に 今後の我が国の対応の在り方を提言しています 本調査結果が 我が国の IT 政策や企業活動の基礎情報として広く活用されることを期待致します なお 本事業の実施に際して 内外の関係機関や関係者の皆様から多大なご支援 ご協力及び貴重なご示唆を頂きました ここに心から感謝致しますと共に 厚くお礼申し上げます 平成 25 年 3 月 財団法人 国際情報化協力センター 理事長間塚道義 1

3 目次第 1 章事業の概要 事業の背景と目的 事業内容 実施体制 調査対象機関 用語の定義... 9 第 2 章国内外の IT 人材育成動向等調査 調査の目的と要領 調査内容 ASEAN 加盟国概要及び市場規模 ASEAN 市場統合に向けた動き ASEAN での我が国関連企業の進出動向概要 我が国と ASEAN との IT 関連交易状況概要 我が国関連企業の IT 人材活用事例 我が国関連企業の現地 IT 人材採用動向 アジア IT スキル標準化イニシアティブの概要 アジアにおける共通統一情報処理技術者試験の展開 ASEAN における ICT スキル標準制定の状況 IT スキル標準及び IT 技術者認証等の世界各地域における動向と ISO/IEC における国際標準化動向 ISSDaC プロジェクトのワークショップ報告 第 3 章我が国企業の国内外の関係者意向調査 調査の目的と要領 調査内容 各社の IT 人材採用の取り組み IT スキル標準 IT 技術者試験 (ITEE) の有用性調査 調査結果の分析とまとめ 第 4 章 ASEAN の ICT スキル標準策定に関するキーパーソンへの意向調査 調査の目的と要領 調査内容 ASEAN 各国意向調査結果 ITPEC 加盟国キーパーソンへの意向調査結果 ITPEC 非加盟国キーパーソンへの意向調査結果 調査結果の分析とまとめ 第 5 章まとめと提言

4 5.1 まとめ 調査のまとめ 提言及び提案 ASEAN での IT 人材育成に対する我が国の対応の基本的なあり方等の提言 ISSDaC プロジェクトへの当面の我が国からの提案 ASEANIT スキル標準構築支援工程 付録 1. 参考資料一覧 付 1.1 現地入手資料 付 1.2 委員会資料 付 1.3 一般参考資料 付 1.4 参考 Web ページ 付録 2. アンケート調査票

5 第 1 章事業の概要 1.1 事業の背景と目的 (1) 背景我が国の企業がIT 投資で解決したい中期的な経営課題として 迅速な業績把握 情報把握 ( リアルタイム経営 ) と共に グローバル化への対応 が上位に挙げられており 年々増加傾向にある 1 これは 我が国企業の海外展開が加速していることを裏付けているものであり 中でも図 表 1-1 に見るように 2008 年のリーマンショックによる落ち込みがあったものの 日本から ASEAN ( 東南アジア諸国連合 ) への対外投資が急速に伸びている ASEAN は主要な生産拠点であると共に 市場としても重要度が増している こうしたIT 投資のグローバル化を推進するにあたって 現地での正確 迅速な情報処理や企業活動を円滑に行うためには IT の専門知識やスキルを持つ優れた現地のIT 人材の確保と育成が求められる 図表 1-1 日本から ASEAN と中国への直接投資額 兆円 ASEAN 中国 我が国ではIT 人材の専門知識出典 : 日本の国 地域別対外直接投資 (JETRO) やスキルを評価する基準として 情報処理技術者試験 2 (ITEE) が実施されており 広く社会に受入られている アジアにおいても 日本のITEE 合格者と同等の知識 スキルを認めるIT 技術者の試験として アジア共通統一試験 (ITPEC 試験 3 ) が実施されている ASEAN 域内ではフィリピン ミャンマー マレーシア タイ ベトナムの5ヵ国が参加しており IT パスポート試験 (IP) 基本情報技術者試験 (FE) 及び応用情報技術者試験 (AP) の3つの区分で実施されている また シンガポールと日本との間でプロジェクトマネジャ試験 (PM) の相互認証が行われている それ以外のASEAN 1 グローバル化への考え方とグローバル IT 人材育成への取組 ( 一般社団法人日本情報システム ユーザ協会 2012 年 5 月 31 日 ) 2 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が実施している国家試験として 平成 24 年 12 月現在 延べ受験者数は 1,100 万人を超えている (IPA ウェブページより ) 3 ITPEC:InformationTechnologyProfessionalsExaminationCouncil の略 4

6 3ヵ国では 未だIT に関する国家試験がない ( ブルネイ カンボジア ラオス ) あるいは 試験がある場合でも それと日本のITEE と整合を図る動きはない ( インドネシア ) 一方 ASEAN においてもICT 人材の域内流動性を高めるために MutualRecognitionArrangement (MRA) に基づいて域内各国が自国のIT スキル標準と域内他国の標準とを相互参照できる統一的な基準を作ろうとする計画があり ASEANICTSkillStandardDefinitionsandCertifications (ISSDaC) プロジェクト 4 で その策定が進められている これが実現するとASEAN のいずれの国でも 同じ基準に基づくIT スキルの評価が可能となり IT 人材の域内流動性が高まるものと期待される 我が国関連企業が このIT 人材の流動性の向上を有効活用することによって 同地域における活動を更に円滑化するためにも 我が国とASEAN でのIT スキル標準体系の整合は重要である (2) 目的 ASEAN 域内の動向を把握し 我が国が取るべき戦略を検討するために基礎調査を行い その結果等を踏まえて 我が国の対応について提言を行うことを目的とする 具体的な調査として 文献やインターネットを通じて関連情報の収集を行う一方 ASEAN 各国の関係機関に対してはIT 人材育成及びIT 人材スキル標準への取組み等について また 我が国関連企業 5 に対してはASEAN における事業展開の動向とIT 人材育成課題等について それぞれ関係者にヒアリングやメールによる調査を行う そして その調査結果ならびに委員会での論議等を踏まえて ASEAN でのIT 人材育成に対する我が国の対応の基本的なあり方等を提言する 1.2 事業内容 (1) 委員会の運営委員会では 以下の内容を討議し それをまとめる ア )ASEAN でのIT 人材育成に対する我が国の対応の基本的なあり方の提言イ )ISSDaC プロジェクトへの当面の我が国からの提案ウ )ASEANICT スキル標準構築支援工程 ( 案 ) についての提言 (2) 国内外の IT 人材育成動向等調査 国内外の IT 人材育成動向等の基礎的情報について 国内外の文献 ウェブサイトや 財 団法人国際情報化協力センター (CICC) の持つ情報等により調査を行う 4 ISSDaC プロジェクト : タイ情報通信省が主導しているプロジェクト これは 2010 年 10 月に ASEAN 首脳会議で採択された 2015 年の経済統合の実現に向けて地域的 国家的 物理的 制度的及び人的な連結性の強化を図る ことを目的とした ASEAN 連結性マスタープラン (MPAC) と 2011 年 1 月に ASEAN 情報通信大臣級会合 (TELMIN) で策定された ASEAN 域内の ICT 利活用の活性化 を目的とした ASEANICT マスタープラン 2015(AIM2015) の両方で重要なプロジェクトとなっている 5 ここで言う我が国関連企業とは ASEAN で事業展開をしている日本に本社のある企業で 国内及び ASEAN に拠 点のある企業を指す 5

7 (3) 我が国関連企業の国内外の関係者意向調査 ASEAN で国際展開している企業の IT 人材に関する課題等を国内外の関係者に対して意 向調査を行う (4) ASEAN の ICT スキル標準策定に関するキーパーソンへの 等調査 ASEAN 関係機関の課題認識等調査のため ITPEC 加盟国の政府機関等関係者から ASEAN で の ICT スキル標準策定方針等に関して 等により調査を行う (5) ASEAN のIT スキル標準策定に関するキーパーソンへの現地ヒアリング調査 ASEAN 関係機関の課題認識等を調査するため ASEAN のICT スキル標準策定に関与する各国 (ITPEC 加盟国を除く ) の政府機関等関係者からASEAN でのIT スキル標準策定方針等に関し現地でヒアリング調査を行う 1.3 実施体制 本調査は経済産業省からの委託を受けて 財団法人国際情報化協力センター (CICC) 国際情 報化研究所が実施した また CICC 内に アセアン IT 人材育成課題調査委員会 を設置した 更に IT 人材育成 IT スキル標準に関して 独立行政法人 情報処理推進機構 IT 人材育成 本部の協力を得た (1) 実施体制 図表 1-2 実施体制 ( 委員会 ) アセアン IT 人材育成課題調査 委員会 ( 協力 ) 独立行政法人情報処理推進機構 IT 人材育成本部 ( 実施組織 ) 財団法人国際情報化協力センター国際情報化研究所 6

8 (2) 委員会 アセアン IT 人材育成課題調査委員会委員 オブザーバは以下の通りである ( 敬称略 順不同 ) 1. 委員長 石崎俊 慶應義塾大学 2. 委員 田辺孝二 東京工業大学大学院 3. 委員 八木智裕 NECラーニング株式会社 4. 委員 江崎宏 株式会社東京信華 5. 委員 勝元均 株式会社日立製作所 6. 委員 田ヶ原恭子 富士通株式会社 7. 委員 小林義幸 株式会社 NTTデータ 8. 委員 竹原司 株式会社デザイン クリエィション 9. 委員 今川克巳 横河電機株式会社 10. 委員 依田賢治 本田技研工業株式会社 11. 委員 三宅繁輝 独立行政法人国際協力機構 12. 委員 若松勇 独立行政法人日本貿易振興機構 13. 委員 小川和久 財団法人海外産業人材育成協会 14. オフザ ーハ 益満尚 総務省 15. オフザ ーハ 中澤佑香 総務省 16. オフザ ーハ 小池明 経済産業省 17. オフザ ーハ 梅田英幸 経済産業省 18. オフザ ーハ 船渡優太 経済産業省 19. オフザ ーハ 小川健司 独立行政法人情報処理推進機構 20. オフザ ーハ 宮澤利成 独立行政法人情報処理推進機構 21. オフザ ーハ 坂口伸 独立行政法人情報処理推進機構 22. オフザ ーハ 伊藤実夏 独立行政法人情報処理推進機構 23. オフザ ーハ 金修 一般社団法人日本情報システム ユーザ協会 24. オフザ ーハ 角田千晴 一般社団法人日本情報システム ユーザ協会 25. オフザ ーハ 堀川雅紀 株式会社 NTTデータ 26. オフザ ーハ 山本英己 一般社団法人情報サービス産業協会 27. 事務局 橋爪邦隆 財団法人 国際情報化協力センター 28. 事務局 永谷光行 財団法人 国際情報化協力センター 29. 事務局 池田裕 財団法人 国際情報化協力センター 30. 事務局 白倉裕子 財団法人 国際情報化協力センター 7

9 1.4 調査対象機関 本調査では 以下の各国関係機関に訪問ヒアリング又はメールによる問合せ調査を実施した また 我が国を代表する幾つかの企業及びその ASEAN 域内の現地法人に対しても訪問ヒアリング 又はメールによる問合せ調査を実施した 訪問及びメールによる調査を行った各国関係機関は以下の通りである メールによる調査を行った国はITPEC 試験の実施国である また タイを除く訪問国はアジア共通統一試験 (ITPEC 試験 ) を実施していない国である シンガポールはITPEC 加盟国ではないが 日本の情報処理技術者試験のプロジェクトマネジャ試験と相互認証を行っている 図表 1-3 ASEAN 各国の調査対象機関 国 注 1) 調査対象機関 注 2) 調査方法 ブルネイ 通信省(MINCOM) 情報通信技術業管轄当局(AITI)ICT 産業開発部門 訪問 ブルネイ大学(UBD) カンボジア 郵政 電気通信省(MPTC) 通信監督規制局 (TRC) 国家 ICT 開発庁 (NiDA) 労働職業訓練省(MOLVT) 国家能力標準局 訪問 王立プノンペン大学(RUPP)IT センター JETRO カンボジア事務所 インドネシア 通信情報技術省(Kominfo) 情報技術応用局 情報通信専門家認定機関(LSPTelematika) ASEAN 日本政府代表部 JETRO ジャカルタ事務所 訪問 ラオス 郵便通信省(MPT)IT 局 国立ラオス大学(NUOL) ラオス日本センター ヒ ジネス人材育成プロシ ェクト 訪問 マレーシア マレーシア行政近代化管理計画局(MAMPU) MultimediaTechnologyEnhancementOperationsSdnBhd(METEOR) メール マレーシアICT 産業協会 (PIKOM) ミャンマー 通信郵便電信省(MCPT) 注 3) 科学技術省(MOST) ヤンゴンコンピュータ大学 メール ミャンマーコンピュータ連盟(MCF) フィリピン 科学技術省(DOST)ICT 事務局 国家コンピュータセンター(NCC) メール フィリピン情報技術標準財団(PhilNITS) 8

10 シンガポール タイ ベトナム 情報通信開発庁(IDA) 情報通信人材開発局 シンガポールコンピュータ協会(SCS) 情報通信省(MICT) タイ国科学技術開発庁 アカデミー(NSTDAAcademy) ソフトウェア産業発展局(SIPA) ソフトウェアパーク タイランド(SWParkThailand) タイソフトウェア産業協会(ATSI) チュラロンコン大学サシン経営大学院(Sasin) タイ専門家認定資格研究所(TPQI) 注 4) ISSDaC プロジェクトのワークショップ 情報通信省(MIC) VietnamTrainingandExaminationCenter(VITEC) ベトナムソフトウェア IT サービス協会 (VINASA) 訪問 訪問 メール 注 1) 訪問国にある一部の調査対象機関は他の機関と合同でヒアリングを実施している 注 2) 訪問調査は財団法人国際情報化協力センター (CICC) が実施したが 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) IT 人材育成本部の関係者も同行訪問を行った 注 3) ミャンマーでは同国の各地にあるコンピュータ大学は科学技術省の傘下にある 注 4) 調査訪問ではないが 2013 年 1 月 31 日実施された ASEANICTSkillStandardDefinitions andcertifications(issdac) プロジェクトのワークショップ ( 第 1 日目 ) に IPA 及び CICC 関係者が招待を受けた 1.5 用語の定義 なお この資料内で使っている用語の定義は以下のとおりである 1 IT スキル標準 : 我が国では IT 関連サービス分野における職種と必要とされる技能 ( スキル ) を体系化したものとして IT スキル標準 が用語として定着しており 我が国関連の体系に関してはこの用語を用いる 後述の ITSS のほか ユーザ企業の技術者等を対象とした UISS(UsersInformationSystemSkillstandards) 組み込みシステム技術者等を対象とした ETSS(EmbeddedTechnologySkillStandards) が策定されている これらの 3 種類の IT スキル標準を相互に参照するために共通キャリア スキルフレームワーク (CCSF:CommonCareerSkillFramework 各 IT スキル標準の対象とする領域や構造の差異も踏まえつつ 共通化できる知識項目や職種毎のレベル間について 整合化を進めるためのメタモデル ) が提供されている CCSF には エントリレベルからスーパーハイレベルまで7 段階あるが ITEE ではレベル 1からレベル4までの試験を行っている 2 ICT スキル標準 :ISSDaC プロジェクトでは ICTSkillStandard と表記されており ASEAN 9

11 各国のスキル標準はこれを直訳して用いる 用語の意としては 我が国の IT スキル標準よりは主に IT ベンダ技術者を対象とした ITSS に近い 3 ITEE: 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が実施している情報処理技術者試験 ここでは 主に IT パスポート試験 (IP) 基本情報技術者試験(FE) 応用情報技術者試験 (AP) 及び高度試験の内シンガポールと相互認証をおこなっているプロジェクトマネジャ試験 (PM) を指す 4 ITPEC 試験 :ASEAN5 ヵ国 ( マレーシア ミャンマー フィリピン タイ ベトナム ) 及びモンゴルの ITPEC 加盟国で実施されている IP FE AP を指す 5 ITSS:ITSkillStandards IPA が提供している主に IT ベンダ技術者を対象とした IT スキル標準 各種 IT 関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化 体系化した指標 産学における IT サービス プロフェッショナルの教育 訓練等に有用な ものさし ( 共通枠組 ) を提供しようとするもの 6 ICTProfessionalSkillStandardinASEAN:ASEAN 連結性マスタープラン (MPAC:Master PlanonASEANConnectivity) 及び ASEANICT マスタープラン 2015(AIM2015:ASEANICT Masterplan2015) に従い 2015 年末までに策定を目指している ASEAN の ICT スキル標準 この策定のために ASEANICTSkillStandardDefinitionsandCertification(ISSDaC) プロジェクトが活動している 7 ISSDaC プロジェクト :ASEANICTSkillStandardDefinitionsandCertifications の略 ASEANICT スキル標準及び認証制度の策定を目指すプロジェクトのこと タイ情報通信省が中心となって活動しており ASEAN 域内の1ICT 認定の基準とスキル向上プログラムの開発及び2スキル認定の相互認証協定 (MRA:MutualRecognitionArrangement) の確立を目指している 8 ASEAN:AssociationofSouth-EastAsianNations 東南アジア諸国連合 本報告書では基本的に ASEAN の表記を用い 国内の固有名詞である場合( 例 : アセアンセンター ) や様式の記載事項 ( 例 : 付録 2. アンケート調査票の記載事項及び様式名称 ) では アセアン も用いている 10

12 第 2 章国内外の IT 人材育成動向等調査 2.1 調査の目的と要領この章では 日本国内及び海外の IT 人材育成に係わる状況 動向など調査全体に係わる基礎的な情報をまとめることを目的としている これらの情報を収集するにあたっては 主に国内外の文献 ウェブサイト 当財団を含む関係機関の持つ情報及び関係者へのヒアリング等により入手した情報等を参照した 2.2 調査内容 ASEAN では2015 年の市場統合に向けたさまざまな活動が行われているが ここでは ASEAN のIT 人材育成 ICT スキル標準及び域内各国の持つICT スキル標準との相互認証に関する調査を実施した また ISO など国際的な活動の中で進められているIT 人材育成やASEAN のIT スキル標準と相互認証構築のワークショップに参加したので その情報も含めて報告する ASEAN 加盟国概要及び市場規模 6 (1) ブルネイ ブルネイ ダルサラーム国 ( 以下ブルネイ ) は国土面積約 57 平方キロメートル ( 三重県とほぼ同じ ) 人口約 425,000 人 7 の国ではあるが 石油 天然ガスが主要産業となっており 1 人当り GDP は 36,583 米ドル 8 と アジアでは経済的に豊かな国である 現在 第 9 次国家開発計画 (9 th NDP 9 :The9 th National DevelopmentPlan ) が進んでいる 9 th NDP 計画の全体予算は 95 億ブルネイドルとなっており IT 分野には 12% に相当する 11.2 億ブルネイドルが割当てられている この予算をもとに 電子政府イニシアティブなどが実行されている また 通信分野に 1 億 1,500 万ブルネイドルが割当てられている IT 分野の主な監督官庁は通信省であるが IT の推進役として 2000 年に BruneiInformation TechnologyCouncil(BIT ブルネイ IT 評議会 ) が設けられた 2001 年には 通信と情報産業を管理する独立行政組織の AuthorityforInformationCommunicationTechnologyIndustry(AITI 情報通信技術業管轄当局 ) が設けられた また IT 関連の具体的な活動を行う組織として 6 主に アジア情報化レポート 2012 アジアの IT 動向比較 (CICC 2012 年版 ) を基に記述 また 旗の図の下に記述している貿易総額は 目で見る ASEAN-ASEAN 経済統計資料 - ( 外務省平成 24 年 11 月 ) より 年末の推定人口 ( 同上 ) 8 IMF(WorldEconomicOutlookDatabaseApril2012) (2011Estimate) 9 但し 現実には 9 th NDP が 2007 年 2 月に発表され その 1 年後の 2008 年 1 月に WawasanBrunei2035(Vision Brunei2035) が発表されている 11

13 e-governmentleadershipforum(eglf) e-businessleadershipforum(eblf) がある さらに 2010 年インフラなどに係わる IT 開発をサポートする新たな組織として e-societyleadership Forum(ESLF) が設立された ESLF EGLF 及び ESLF と併せて IT 開発の 3 本柱と位置づけされている こうした取り組みが功を奏し WorldEconomicForum の NetworkedReadinessIndex(2012.4) 10 では 142 ヵ国中 54 位となり 2008 年に同 index に対象国として参加して以来 約 10 ポイント順位を上げた その他にも 電子政府における ICT 活用度で 37 位 家庭におけるインターネット接続度 25 位 家庭におけるパソコン設置度でも 19 位と高い順位であった ブルネイ経済開発庁 (BEDA:theBruneiEconomicDevelopmentBoard) によると 更なる ICT インフラ強化と東南アジア諸国間とのネットワーク接続強化のため 新海底ケーブルが敷設されるとのことであり その接続サービスは 2013 年に開始される予定である 11 また ブルネイ保健省は isoft 社と共同で 1 患者 1カルテ システムをすべての国立医療機関に導入する これは Bru-HIMS(BruneiDarussalamHealthcareInformationandManagement System) と呼ばれ まずは主要国立医療 4 機関に導入され 2013 年に全面稼動する予定である 12 (2) カンボジアカンボジアは IT 政策策定 実施 IT 関連プロジェクトの監視 監督を実施する政府機関として 2000 年 8 月に 内閣府のもとに首相を長官とする NationalInformationCommunications TechnologyDevelopmentAuthority(NiDA 国家 ICT 開発庁 ) が設立された 2004 年に NationalICTPolicyCambodia の草稿が作成され 各省庁 民間セクタのパブリックコメントの反映 修正のための省庁間会合の開催などが進められたが 成立に至っていない NiDA は 行政事務の効率化のため 2001 年から 2004 年の 3 年間に韓国から 22 億円相当の借款を受け 電子政府プロジェクト GAIS(Government AdministrativeInformationSystem) を実施して プノンペンにおける 27 省庁 7 地区役所 76 町村役場にネットワークを構築し 住民 土地 車両の登録システムサービスを稼動させた 2006 年からは さらに韓国から 36 億円相当の借款を受け GAIS を光ファイバ網で全国 24 ヵ所の州 市へ展開するため PAIS/NII(ProvincialAdministrativeInformationSystem/National InformationInfrastructure) プロジェクトを推進している 一方 組織体制の整備 人材育成に課題を持つ NiDA に対し 独立行政法人国際協力機構 (JICA) は ICT 管理能力向上プロジェクト (2008 年 2 月 年 1 月 ) を実施した 本プロジェクト ThePotsdameGovernmentcompetenceCenter 2012/05/20 12 THEBRUNEITIMES 2011/08/18 12

14 の一環として 30 省庁の行政の電子化のニーズを調査 分析し その結果に基づき 2009 年 NiDA は電子政府ガイドライン及び政府の情報セキュリティガイドラインを発表した 13 通信インフラの整備については GAIS PAIS/NII の他に 日本政府の円借款によるメコン地域通信機関ネットワーク事業 14 や中国政府の借款による大メコン圏 (GMS) 情報スーパ構想が進められ 民間ではTelecomCambodia 社 ベトナムVittel 社 中国 CFOCN 社 (CambodianFiberOptic CommunicationNetworkCompany) が主要都市間に光ファイバケーブルの敷設を進め 全国規模のネットワークを整備しつつある 通信インフラ整備のプロジェクトが進む中で カンボジアにおける携帯電話の利用者数は急増しており MinistryofPostsandTelecommunications(MPTC) の統計によると 2011 年 6 月で 1,087 万人となり 2008 年から 3 年間での増加は約 3 倍である インターネットの普及については 2011 年 12 月の利用者数は約 49 万人で普及率は 3.1% であり 過去 2 年間で約 7 倍に増加したが ASEAN 諸国の中では未だ低い数値となっている 15 (3) インドネシアインドネシアは 30 年続いたスハルト体制が 1998 年に崩壊して以降 2004 年までの 6 年間に大統領が 3 人代わり その都度 大統領令や省令として新しい IT 政策が打ち出されていたが ほとんど履行されることがなかった さらに 1997 年にはじまる経済危機では ASEAN および韓国の中でインドネシアは最大の経済的打撃を受け 1998 年に経済成長率はマイナス 13% と落ち込み 経済の建て直しが優先された この間 ASEAN 諸国は政府主導で積極的に情報化を進めたため インドネシアは情報化に関して周辺国と大きく差をつけられる結果を招いてしまった しかしながら 汚職撲滅政策 治安維持 経済対策を掲げるユドヨノ政権が 2004 年発足し その後 2009 年再選したことから政治の安定と経済成長が見られるようになった 経済成長率は 2005 年から 2008 年まで 5% 後半 ~6% 台の成長を達成し 2009 年は金融危機の影響を受けて 4.5% に落ち込んだものの 2010 年には堅調な民間消費に加えて過去最高を更新した輸出と投資を原動力として従来の成長ペースを回復し 6.1% を記録した これを反映し 世界経済フォーラムが 2011 年 4 月に発表した 世界の IT 競争力ランキング 2011 では健全なマクロ経済環境が評価され 138 ケ国中 53 位 ( 前年度比 14 ランクアップ ) となった 経済成長に加えて 同国は 2 億 4 千万人で世界第 4 位の人口大国であること また天然資源が豊富なことを背景に 最近新興国の中でも注目を集めている 13 ThePhnomPenhPost2009/08/ 及び 13

15 2011 年における同国 IT 市場は ハードウェアが 73.4 兆ルピア ソフトウェアサービスが 8.6 兆ルピアで計 82.0 兆ルピアの見込みである 中でも PC は堅調な成長を続けており 2012 年の PC 売上台数は前年比約 40% 増の 690 万台と堅調な成長が見込まれている 製品別には ノートブック及びタブレット端末の成長が目覚しい 又 インドネシアは 1 万 8 千もの島からなる世界最大の島嶼国家であるため 情報化の推進にあたり通信インフラ整備を推進中であり 2010 年の固定電話普及率は 18.3% 2011 年のインターネット普及率は 22.4% である 政府は通信インフラの未整備を是正し 都市と地方間のデジタルデバイドを解消すべく 2008 年から光ファイバ海底ケーブルの敷設を行なうパラパ リングプログラムを実行中で 2012 年の完成を目指している 一方 ITU の統計によると携帯電話加入者数は 2011 年 6 月時点で約 2 億 2531 万人となり 普及率は 93% を超えている このうち 約 1500 万人が携帯電話を通じてインターネットにアクセスしており 数年後にはその数は 1 億 2000 万人程度になると言われている 16 また携帯電話やネットカフェ増加に伴うFacebook やTwitter 等ソーシャルネットワークの利用者の急増が特長として挙げられる 2012 年 3 月現在 Facebook アクセス者数は 米国 インドに次ぐ世界第三位の約 4,400 万人である (4) ラオスラオスは 2020 年までに後発開発途上国 (LDC,LeastDeveloped Countries) からの脱却を目指す東南アジアの内陸国 17 である 大メコン圏 (GMS) 経済協力に参加しており また 南北経済回廊 東西経済回廊において重要な位置を占め LandLocked ( 内陸 ) 国から LandLinked ( 他国と結ばれた ) 国への移行を遂げつつあり 今後の経済発展 社会開発が期待される 2012 年 3 月 日ラオス首脳会談において 経済面での中国依存から脱却を模索するラオスと日本政府は 7 年ぶりとなる円借款供与の再開を合意した 2011 年 6 月 第 7 期 ( 年 ) 第 1 回国民議会が開催され 科学技術省 (MOST:MinistryofScienceandTechnology) 郵政 通信省(MPT:Ministryof PostandTelecommunications) などの新設が可決されるとともに 大統領 首相 内閣人事が可決された 新設の MST MPT は これまでの IT 担当官庁であった NationalAuthorityofScience andtechnology(nast 科学技術庁) と NationalPostandTelecomAuthority(NPTA 郵便電気通信庁 ) が省として昇格したものである また 同年 9 月には 元 NAST の所管であった e-governmentproject InternetAdministrationCenter LaoSatelliteProject が MOST より MPT へ移管された タイやベトナム等の周辺国が IT の利活用により発展の加速化を図る中 ラオスの情報化は遅 16 から一部引用 17 ベトナム 中国 ミャンマー タイ カンボジアと国境を接している 14

16 れ気味である IT 市場規模は 2011 年が約 1.1 億米ドル 2012 年は約 1.5 億米ドルが見込まれているが IT 産業は未だ脆弱である 2010 年時点で ICT 分野での企業数は約 200 社であり 合計約 4,000 名の IT 専門家を擁しコンピュータハードウェア ソフトウェアの販売 研修 コンサルテーション 通信やインターネットのサービス提供に従事している 国としての情報化は 政策立案からインフラ整備まで 国際機関や諸外国からの資金的 技術的支援を受けて実施されるケースが殆どである 電子政府プロジェクトについては 2006 年より中国輸出入銀行の借款を受けて実施されているが 2012 年 4 月にようやく首都を中心とした第一フェーズ (3500 万米ドル ) が完成した 今後 地方に向けた第二フェーズ (5800 万米ドル ) が予定されている 日本は 国際協力機構 (JICA) による IT サービス産業人材育成プロジェクト (2008 年 12 月 年 11 月 3.8 億円 ) の実施を通じて 実践的 IT のスキル向上に貢献している インターネットインフラ整備については ラオス全土に光ファイバのバックボーン回線 (4,469km) の整備が進んでいるものの エンドユーザが利用できるアクセス回線の整備は充分ではない 2011 年末でのインターネット利用者数は約 52 万人となり その普及率は 8.1% である 一方 携帯電話の利用は急速に伸びており 2012 年 3 月時点の加入者は 500 万人 ( 推定 ) で 過去 3 年で 2 倍以上の伸びを示し その普及率は 75% となった 3G についてはタイ等の周辺国に先駆けてすでに全国的なサービス提供がはじまっている (5) マレーシアマレーシアの IT 政策は 1991 年に当時首相であった Dr.Mahathir Mohamad が発表した 2020 年までに先進国入りを目指す ビジョン 2020 (Vision2020 またはマレーシア語で Wawasan2020) に基づいて 労働集約型経済から知識集約型経済への転換を図り 先進国入りすることを目標とした産業構造の改革の中で進められてきた これを実現するべく 同首相は 1996 年 8 月にマルチメディア技術を駆使した新たな IT 産業を中心とするサービス 知識基盤型産業を育成するイニシアティブ MultimediaSuperCorridor(MSC) ( 現 MSCMalaysia) 18 構想を発表した 2010 年 3 月にナジブ ラザク首相は Vision2020 を促進し マレーシアを持続可能で高所得の経済に変革するための 新経済モデル (NEM:NewEconomicModel) を発表した 同首相は NEM により マレーシアを地域的にも 国際的にも競争力を持つ国にする また 一人当り国民所得を現在の US$7,000 から 10 年後には US$15,000 にする 19 と述べた この NEM 18 当初は MSC であったが 現在は MSCMalaysia が使われている 同構想の推進企業である MDeC 社ウェブページには MSCMalaysia(formerlyknownasMultimediaSuperCorridor) と記載されている 19 ICTStrategicReview2010/11 ( マレーシアコンピュータ マルチメディア産業協会 (PIKOM 2010 年 7 月 ) ここでは 現在 1 万 7,747 リンギットの GDP を 2020 年までに 5 万 8,413 リンギットにする との記述がある 15

17 とあわせて国家中期計画である 第 10 次マレーシア計画 (10MP 年 ) が 2010 年 6 月に発表された 10MP では幾つかの具体的な IT の利活用が挙げられており 高齢者雇用促進のためのデータベース開発 主要都市の高速ブロードバンド化と農村地区の無線インフラ整備によるブロードバンド化の推進 2015 年までにブロードバンド利用率を 75% にする ブロードバンドの利用促進のために各 Mukim(Sub-district: 幾つかの村が集まった行政区 ) に少なくとも1ヵ所のテレセンタを開設する などがある また ナジブ ラザク首相は 2011 年 10 月 MSC 他 一連の国家改革アジェンダを補完 最新化しその締め括りとするべく デジタル分野の改革を進める IT 政策 デジタル マレーシア を発表した 経済 社会 統治 技術 環境の 5つの面で革新と創造性 生産性を重視し マレーシアをデジタル経済に変革させることが目標で これにより 2020 年までに国民総所得 (GNI) にもたらす貢献額の目標を 750 億リンギット としている 国家改革アジェンダには 経済改革プログラム (ETP) 政府改革プログラム (GTP) 政治改革プログラム (PTP) 地方改革プログラム (RTP) がある マルチメディア開発公社 (MDeC) が中心となり 電子商取引やオンラインビジネスの分野での新規立ち上げ企業 起業家を支援する 大学などの高等教育機関による知的財産の商業化を推進し 創造性 考える力を育成する教育を行う (6) ミャンマー 2010 年 11 月 20 年ぶりの総選挙が実施された結果 22 年以上続いた軍事政権に終止符が打たれ 2011 年 3 月 テインセイン新政権が発足した 同国の民主化の流れを受けて 欧米諸国が制裁の解除や緩和に乗り出しており 日本も投資協定の締結交渉や円借款の再開を表明している 一方で中国 タイ インドネシア ベトナム等のアジア各国は 港湾建設 鉄道建設 水路整備 工業団地建設 不動産ホテル開発 農業開発などへの大型インフラ開発プロジェクトの実現に向け積極的に乗り出している 情報化政策に関しては 2004 年に ICT(InformationCommunicationTechnology) マスタープランとして 2006 年 ~2010 年までの次の 8 分野の行動計画が取りまとめられた 1ICT インフラ 2ICT 産業 3ICT 人材開発 4 電子政府 5 電子商取引 6e 教育 7ICT 標準化 8ICT 法的枠組みさらに 年までのマスタープラン ( ) が 韓国政府の協力の下 2011 年 7 月 正式に発表された ミャンマー情報化の実質的な牽引役は 1998 年に設立された MyanmarComputerFederation (MCF ミャンマーコンピュータ連盟) である ミャンマーには伝統的に勉強熱心な風土があり 16

18 IT 技術者は新しい技術の習得や資格の取得に意欲的である 又 日本への親近感 信頼が高く 日本語への順応性も高い IT 技術者の賃金も中国やベトナムに比べて安価のため 20 ソフト開発委託やアウトソーシング候補としても有力視されている 一方 社会インフラ全般 ( 電力 通信 物流等 ) 及びロジステイック ( 道路 港湾 鉄道 航空等 ) の未整備等 課題が山積しているが 今後 国際機関や海外からの援助及び投資等により 急速に改善される可能性がある 2011 年 12 月時点でインターネット利用者数は 11 万人で普及率は 0.2% 21 であり アジア諸国の中でも大幅に後れを取っているが これからの発展が大いに期待されている (7) フィリピンフィリピンは 英語が公用語の一つであることにより 欧米に対して比較的安価な労働力を提供できた 1970 年代に米大手半導体メーカが進出し その結果 半導体後工程及びコンピュータ周辺機器産業が発展した 近年では 欧米企業による IT グローバルアウトソーシングの重要拠点となっている ソフトウェアの輸出においても 57% が米国向け 25% が英国向けとなっており 22 欧米市場の停滞の影響を受けやすい構造となっている 2010 年のフィリピンIT-BPO(ITBusinessProcessOutsourcing) 産業の売上は 90 億米ドルとなり GDP 全体の 5% を占めた 同産業には約 50 万人が従事しており 全産業の中でも 多くの雇用を創出している さらに同産業の年平均成長率は 20% 前後となっており 2011 年には 110 億米ドルの売上が見込まれている 23 また 情報通信技術委員会 (CICT:CommissiononITC) は 2011 年 6 月に新しい情報化 5ヵ年計画 ThePhilippinesDigitalStrategy(PDS) ( 以下 PDS) を発表した PDS には (1) 行政の透明性 効率的なサービス提供 (2) 全国民へインターネットサービス (3) 全国民への投資 : デジタルリテラシー (4)ICT 産業ビジネス革新の 4つの骨子がある 同時期に フィリピン政府 24 は情報化担当部署の改革を行い CICT を科学技術省傘下の ICT 局 (ICTO:Information and Communication Technology Office) として再編し Chairman と Commissioner の役職は廃止された 旧 CICT 管轄下の協会や NCC 25 等は 科学技術省と大統領府に再配置した 26 ただし この措置に対する民間 IT 企業からの評価は必ずしも高くないようで /6 時点の情報によると大卒 IT 人材の初任給は 100~200 米ドル程度と中国の約 1/5 ベトナムの約 1/3 の水準である 参照 フィリピンソフトウェア産業協会 2011/10/25 23 ComputerworldPhilippines 2011/11/25 24 アキノ大統領 (2010 年 6 月 30 日就任 ) 25 NCN:NationalComputerCenter 26 6 月の各メディア発表の後も CICT 発表の IT 関連統計数字が出てきてはいるが Web サイトの更新は 6 月以 降は見当たらない 17

19 ある 27 情報通信の活用の面においては フィリピンは SNS 大国であり 数値は調査会社により若干異なるが SNS への登録者数は おおよそ国民の 83% 28 オンラインユーザの 93% 29 と発表されている また Blog リーディング世界 2 位 Twitter のユーザ数世界 8 位であり普及率は 16% である 30 また IT 関連消費の動向についても 2010 年のフィリピンの平均所得は 2,000 米ドルとなり購買力が上がってきた中で IT 通信関連 ( 携帯電話 ネットワーク通信料等 ) の消費額は 2009 年より 7% 上昇した 45 億米ドルとなった これは世界 22 位の数値であり IT 関連消費額は 2011 から-2015 の間に年平均で 9% 伸びると予測されている 31 (8) シンガポール今日のシンガポールは世界有数の情報化社会となっており その優れたビジネス環境は同国の国際競争力の向上に大きく貢献している 2011 年 4 月に世界経済フォーラムが発表した IT ランキング 32 で シンガポールは 2010 年に引き続き第 2 位となった 過去 5 年間で常に世界 5 位以内 アジアでは 1 位の位置を確保している 情報通信産業は 同国 GDP の約 1 割に貢献しており IT は産業面においても重要な位置を占めている 情報化の第一の特色は 情報通信開発庁 (IDA:InfocommDevelopmentAuthority) の主導による電子政府など官主導のプロジェクトにある 中でも 行政分野の電子化プロジェクトは常に中心的な位置を占め 取り組みの成果は行政の効率化と質の向上に大きく貢献している 第二の特色は IT の 実験場 ショールーム としての世界への発信である 第三の特色は IT を徹底的に道具として使いこなす姿勢である 例えば ERP( 電子式道路料金徴収システム ) は 世界で初めてシンガポールに導入された IDA は 2010 年 RealisingtheiN2015Vision 33 において クラウドコンピューティング GreenICT ビジネス分析(BusinessAnalytics) 及び新電子政府マスタープラン (Next e-governmentmasterplan) の4つを新しい開発課題として推進することを表明した まず クラウドコンピューティングは グリッドコンピューティングを 2009 年に新しいパラダイムとして再定義し 政府 研究機関 民間企業が一体となって 研究開発と利活用を進めている 二 27 Newsbytes 2011/06/03 28 TheManilaTimes2011/10/11 29 ComScore 社 ComputerworldPhilippines 2011/12/01 30 TheManilaTimes2011/10/11 31 Techbytes,21July 32 世界経済フォーラム (WEF:WorldEconomicForum) が INSEAD と共同で 138 ヵ国を対象に実施した Networked ReadinessIndex 冊子のダウンロードは以下の URL から可能 18

20 番目の GreenICT は エネルギー効率の高い IT 機器の政府調達やデータセンタのグリーン化である また 三番目のビジネス分析では さまざまな関連部署と連携して活用することにより 競争力を高めようとするものである 最後の新電子政府マスタープランは 新技術の利活用によるサービス提供の強化と政府 企業 市民のコラボレーションにより新ビジネスモデルを構築する計画である 現在 シンガポールでは 主要なデータセンタ関連事業者の拠点設置が相次いでおり アジアの一大データセンタ集積拠点となりつつある また クラウド サービスの本格普及の動きも データセンタ設置の加速を促進している シンガポール政府は 積極的にデータセンタ集積拠点の環境整備を進めており 専門団地である データセンタ パーク (DCP) を 2014 年半ばの稼働開始をめどに準備中である (9) タイタイの情報化は 世界的にみて中位に位置づけられる 世界経済フォーラム (WorldEconomicForum) による TheNetworkedReadiness Index2012 では 全 142 ヵ国 地域中 77 位である PC 普及率は人口 100 人当り 30.9% インターネット利用者数は同 22.4% である 34 ThailandICTMarket2011andOutlook2012 によれば 2011 年の ICT 市場規模は 5,319 億バーツであり 2011 年 7 月から年末にかけて発生した大洪水の影響で 前年度比 6.3% の伸びに留まった 規模の内訳をセクタ別に見ると ハードウェアが 17.6%(936 億バーツ ) 通信が 76.9%(4,088 億バーツ ) ソフトウェア及びソフトウェアサービスが 5.5%(294 億バーツ ) であった また 2012 年の予想 ICT 市場規模は 5,916 億バーツで 2011 年の 11.2% 増と予測されている 情報化政策の推進体制については 2002 年に省庁再編が行われ MinistryofInformationand CommunicationTechnology(MICT 情報通信技術省) が政策を担当することになった また MinistryofScienceandTechnology(MOST 科学技術省) 傘下の研究機関である National ElectronicsandComputerTechnologyCenter(NECTEC 国家電子 コンピュータ技術センター ) が政策や法案の起草を行うことになり 国家 ICT 政策の推進体制が整備された 近年の情報化政策における大きな出来事は 2009 年の ICT マスタープラン II( ) の成立であった 同マスタープランは MOST の管轄下 NECTEC が中心となって策定された このマスタープランのテーマは SmartThailand であり 2013 年に向けたゴールとして次の 3 つが挙げられた 1) 国民の 50% が ICT に親しみ 仕事や生活の中で使いこなせるようにすること 2)NetworkedReadinessIndex ランキングで世界の上位国 25% の中に名を連ねること 3)ICT 産業の GDP への貢献度を 15% にまで引き上げることである この実現のため 6つの国家戦略を 34 NationalStatisticOffice( タイ国統計局 )"InformationandCommunicationTechnologySurvey(Household) 2010" 19

21 挙げている IT2010 に続く次期国家 ICT 政策フレームワークである ICT2020 は 年の 10 カ年を対象とした IT 開発 振興政策の基本枠組みであるが タイの knowledge-basedsociety を構築する役割を担うものである 2011 年 7 月の下院総選挙では, タクシン元首相の妹 YinrakShinawatra 氏が党首を務めるプアタイ党が過半数を取り政権を取った 新情報通信技術省大臣が就任し ICT サービスを全国民に普及させるための高速ブロードバンド網の構築 OneTabletPCperChild 政策の推進 ソフトウェア産業向けの支援等 ICT 振興政策を打ち出している (10) ベトナムベトナムの IT 産業 市場は成長過程にあり 2010 年のベトナムの IT 産業規模は前年比 23.7% 増の総額約 76.3 億米ドル ( ソフトウェア産業約 11.6 億米ドル デジタルコンテンツ産業約 9.3 億米ドル ハードウェア産業約 56.3 億米ドル ) となった 35 社会のあらゆる部分で IT 利活用を進めているシンガポール マレーシア等の国と比較すると その進展の度合いはまだ総合的に低い 世界経済フォーラムの NetworkedReadinessIndex ランキング においては 世界 138 ヵ国 地域中 55 位にランクづけされている 他方 ベトナムは世界の中でも IT の普及スピードが速く 特にインターネットと移動通信の普及の早さには目を見張るものがある 2011 年末時点のインターネットユーザ数は約 3,051 万人 ( 普及率 33.7%) であり 携帯電話については 2011 年末の携帯電話加入者数は約 1 億 1,760 万人 ( 普及率約 131.7%) で 中国やインドよりも高い普及率となっている 2009 年 4 月に 3G 携帯電話事業者免許が地場 4 企業に対し発給され 2010 年 9 月には 1 年後の周波数帯の割当を前提とした第 4 世代携帯電話ネットワーク WiMAX LTE のテスト運用が 5 社に認められた これを契機にベトナムの携帯電話市場やモバイルコンテンツ市場は 今後益々活況を呈している 2007 年 1 月 ベトナムは WTO に加盟した この動きとあいまって ビジネス環境整備が徐々に進められていく中 外資系企業による輸出目的のコンピュータ 周辺機器の組み立て加工拠点の設置や ソフトウェア開発委託 携帯電話通話サービスの提供等が加速している 世界的に IT に関連する様々な業務のオフショア アウトソーシング ( 海外への委託 ) が拡大を続ける中 日本企業ではコスト面の観点から優位性のあるベトナムに業務委託を行う動きが活発になっている ベトナム IT 企業最大手の FPT グループをはじめ 企業の一部はソフトウェア開発ビジネスにおいて日本市場を重要視する姿勢を鮮明に打ち出している 35 VietnamInformationandCommunicationTechnologyWhiteBook

22 2.2.2 ASEAN 市場統合に向けた動き ASEAN は 2003 年 10 月バリで開催された首脳会議で ASEAN 第二協和宣言を採択し 2020 年までに政治安全保障 経済 社会の協力を進める ASEAN 共同体 を創設することに合意した 政治安全保障では ASEAN 政治 安全保障共同体 (APSC) 経済の面では ASEAN 経済共同体 (AEC) 社会では ASEAN 社会 文化共同体 (ASCC) を目指すこととした そのうち ASEAN 経済共同体 では 物品 サービス貿易 投資 熟練労働者 資本のより自由な移動を実現し 安定 繁栄 競争力のある ASEAN 経済地域の創造を目指している 2007 年 1 月の ASEAN 首脳会合において セブ宣言 が署名され 2015 年までに ASEAN 共同体を設立の加速することとした また 2007 年 11 月シンガポールでの ASEAN 首脳会合で署名された ASEAN 憲章 が発効し 地域協力機構としての法人格が付与され 域内統合が進められている 2009 年には それぞれの共同体設立に向けた中長期的な取り組みを示す ASEAN 共同体ロードマップ (2009~2015) が示され 上記の共同体形成に向けた取り組みを加速した また 2010 年ベトナムで開催された第 17 回 ASEANSummit では ASEANConnectivity のマスタープラン 36 が承認され このマスタープランの実現推進のため ASEANConnecting CoordinatingCommittee(ACCC) 設立された なお ASEANConnectivity のマスタープラン には 2015 年までに ASEAN 統一の ICT スキル標準の策定とスキル認定に係る相互認証 (MRA: MutualRecognitionArrangement) が含まれている ASEAN 経済共同体ブループリント は ASEAN 経済共同体の創設に向けた 4つの柱の実施計画を制定したもので 17 のコア エレメントが定義され 全 62 の措置の取り組みが推進されています このうち 単一市場 単一生産基地 では 7つのコア エレメントが定義され 全措置の約半分となる 32 の措置の実施が計画されており ASEAN が注力する分野である (1) 単一市場と単一生産基地 (2) 競争力ある経済地域 (3) 公平な経済発展 (4) グローバル経済への統合 36 MasterPlanonASEANConnectivity 21

23 図表 2-1 ASEAN 経済共同体工程表 37 ASEAN 経済共同体 (AEC) ASEAN ブループリント ( 工程表 ) 1) 単一市場と生産基地 1 物品貿易 2 サービス品質 3 投資 4 資本移動 5 人の移動 6 優先統合分野 7 食糧 農業 林業 優先 12 分野 : 木製品 自動車 ゴム製品 繊維 農産物加工 水産業 エレクトロニクス e-asian ヘルスケア 航空 観光 物流 2) 競争力ある経済地域 1 競争政策 2 消費者保護 3 知的所有権 4 インフラ開発 5 税制 6 電子商取引 3) 公平な経済発展 1 中小企業 2ASEAN 統合イニシアティブ 4) グローバル経済への統合 1 対外経済関係 2 グローバルサブネットワークへの参加 ASEAN 経済共同体 を推進するため 各担当大臣会合が組織され 情報通信分野では 2011 年 1 月にマレーシア クアラルンプールで開催された 第 10 回アセアン情報通信大臣会合 (TELMIN:ASEANMinisterialMeetingofTelecommunicationsandInformationIndustry) において ICT がASEAN 成長のエンジンであるとの認識で一致し ASEAN 域内のICT の発展と 包括的で活発な統合されたASEAN の構築におけるICT の利活用を計画する ことを目的とした ASEAN ICTMasterplan2015(AIM) が策定された このAIM では ビジョン 6つの戦略的推進力 4つの主要目標が定められ ( 図表 2-2 参照 ) 2015 年までの実現計画 ( 図表 2-3 参照 ) が定められた (1)ASEANICTMasterplan2015(AIM) 1 Masterplan のビジョン : ICT を活性化し変革することにより より包括的で活力のある 統合されたASEAN を創出する 2 戦略的推進力 : 3つの土台とそれを基盤とした3 本柱からなる6つの戦略的推進力が制定された 3つの土台基盤整備 : 次世代基盤の提供及び 政策 法律の制定の支援人材開発 : 熟練 ICT 技術者と知識コミュニティの開発デジタルデバイトのブリッジ :ICT の力によるASEAN 各国間及び国民間格差の是正 3つの推進力経済変革力 :ICT 産業における貿易 投資 起業を促進するビジネス環境の整備と ICT をエンジンとしたその他産業の変革推進力

24 生活向上力 : 公平に入手可能なICT による生活水準の向上力革新力 :ICT 産業の創造 革新 環境に配慮した成熟を促す力 3 実現目標 ICT をASEAN の主要産業として成育させるとともに 他産業の競争力向上のエンジンとする 高品質のICT 基盤 熟練した技術者 革新的技術により ASEAN をグローバルハブとする ICT の活用により ASEAN の人々の従事の方法 繋がり方 知識を得る手段を向上する ICT により ASEAN のビジネス及び人々の地域協力を加速化し ASEAN 統合へ貢献する 図表 2-2 ASEANICTMasterplan Vision TowardsanEmpoweringandTransformationalICT: CreatinganInclusive,VibrantandIntegratedASEAN Pillars 1.Economic Transformation -Topromotetrades, investmentand entrepreneurshipinthe ICTsector,andbuildan ICTengineforsectional transformation Foundations 2.PeopleEmpowerment &Engagement -Toenhancequalityof lifethroughaffordable andequitableict 3.Innovation -Tonatureacreative, innovativeandgreenict sector 4.InfrastructureDevelopment -Toprovidethenextgenerationinfrastructurebackboneandenablingpoliciesand legislation KeyOutcome ICTasanEngine ofgrowthfor ASEANcountries Recognitionfor ASEANasaglobal ICThub Enhancedquality oflifefor peoplesofasean Contribution towardsasean integration 5.HumanCapitalDevelopment -TodevelopaskillfulICTworkforceandknowledgeablecommunity 6.BridgingTheDigitalDivide -ToelevatyecountriesandpeoplethroughICTcapabilities 出典 :ASEANICTMasterplan2015,theASEANSecretariat

25 ICT スキル標準の策定とスキル認定に係る相互認証については 戦略的推進力の土台である 人 材開発 (HumanCapitalDevelopment に規定される 図表 2-3 ASEANICTMasterplan 工程表 EconomicTransformation Harmonize ICT Regulation Share best PPP model Share business data in ASEAN 2.EngagementandEmpowerment Identify e-service Study to lower intra-asean roaming charges Promote secure transactions within ASEAN 3.Innovation Reward ICT innovation Ensure every child has broadband access ASEAN CIO Forum Incentives for ASEAN content Campaign to promote cyber security Establish network of COEs Develop ASEAN digital contents exchange Enhance implementation of mutual recognition arrangements (MRAs) Promote intellectual Property Rights (IPR) at ASEAN level 4.InfrastructureDevelopment Establish an ASEAN Broadband Corridor Establish an ASEAN Internet Exchange Network Development a framework for network security 5.HumanCapitalDevelopment Develop ICT certification and skills upgrading program Develop common framework for information security Establish MRA for ICT skill certification Registry of experts ASEAN ICT Scholarship program 6.BridgingtheDigitalDivide Review of USO of similar policies Priorities roll-out to school Bridge the digital divide within ASEAN Promote ASEAN integration Collaborate with relevant miniesteries Collaborate between ICT and education sectors 出典 :ASEANICTMasterplan2015,theASEANSecretariat2010 (2) 推進組織 ASEANICTMasterplan は TELMIN での承認に従い 所轄官庁の高官から構成される高級事務レベル会合 (TELSOM:ASEANTelecommunications&InformationTechnologySeniorOfficials Meeting) の配下に定義された WG でまとめられている TELSOM 配下に定義された WG の運営は 2007 年の TELMIN で ASEAN 域内の ICT 関連プログラムの運営管理強化のために TELSOM 直下に 24

26 設立された ASEANICT センター (AICTC:ASEANICTCentre) 38 があたっている AICTC は TELSOM ASEAN 電気通信規制体 (ATRC:ASEANTelecommunicationsRegulatorsCouncil) ASEAN Secretariat 等と連携して ASEANICTMasterplan 実現をとりまとめる ICT スキル標準の策定及びスキル認定に係る相互認証は TELSOM の配下の WGone-Commerce& ICTCapacityBuilding でタイ国がリーダとなったISSDaC(ASEANICTSkillStandards- DefinitionandCertification) プロジェクトチームとして推進されることとなった そのプロジェクトチームの最新の活動状況は 2.3 ISSDaC プロジェクトのワークショップ報告 に報告する 図表 2-4 ASEANICTMasterplan 推進体制 39 (1) ASEAN LEADERS TELMIN TELSOM ATRC The AICTC WG on ASEAN Information Infrastructure Workplan Implementation WG WG on e-commerce & ICT Trade Facilitation Joint Sectoral Committee on MRA for Telecom Equipment WG on e-society & ICT Capacity Building Network Security WG on Universal Access, Digital Divide & e-govt Resources 38 AICTC の活動は ASEANICTFund ASEANDialoguePartners( 日本 米国 欧州連合 豪州 ニュージーランド カナダ 韓国 インド 中国 ロシア ) 国際機関及び官民組織の財源で支援されている ジャカルタの AICTC には 加盟国の所轄官庁の職員が派遣される 39 出典 :RegionalInitiativesonICT:TheASEANInstitutionalFramework13-14March

27 図表 2-5 ASEANICTMasterplan 推進体制 (2) ASEANTelecommunications AndITMinistersMeeting Ministers of ASEAN Member States with the mandate to realize ASEAN ICT vision and goals ASEANTelecommunicationand ITSeniorOfficialsMeeting Comprises Senior Telecommunication and IT Officials from all ten ASEAN Member States. TELSOM implements activities mandated by TELMIN. ASEANTelecommunication Regulator scouncil(atrc) Advises TELMIN comprises Chief Executives and Commissioners of each ASEAN Member State s Telecommunication Regulatory Agency ASEANTelecommunications AndITMinistersMeeting ASEANSecretariat Supports and monitors the implementation of ASEAN ICT Foocus and work programs. Also in charge of monitoring and processing KPIs. TELSOMJointWorkingGroupand WorkingGroup Groups established under TELSOM to carry out policies and projects for developing ICT in the region. The AICTC ATRCWorkingGroup Groups under ATRC which implement regulatory and technical projects towards developing ICT in the region. ASEANICTCentre Coordinates and monitors the TELSOM program. 出典 :ASEANICTMasterplan2015,theASEANSecretariat2010 しかし ASEAN 域内には 労働の需要と供給の顕著な不均衡がある シンガポールやマレーシアのように所得水準が高く 高度な専門職や単純労働力を必要とする国がある一方で フィリピンやインドネシアのように毎年新規労働力が増えるものの 雇用の創出が追いつかない国がある また ASEAN 自身も リソースには限りがあり その実施は各イニシアティブの重要性 複雑性を考慮して 決めるとしている 26

28 2.2.3 ASEAN での我が国関連企業の進出動向概要 (1)ASEAN10 ヵ国における日系企業の進出状況 ASEAN10 ヵ国への進出日系企業数の推移を見ると 図表 2-6 の通り 2011 年は対前年増加率 0.8% 増の 6,863 社であった 対前年増加率を 2009 年から見ると 1.3% 増 続く 2010 年が 3.4% 増であり 2011 年の増加率は鈍化しているものの 今後もさらに増加するものとみられる 図表 2-6 ASEAN 進出日系企業の推移 6,900 6,800 6,700 社 6,600 進出日系企業数 6,500 6,400 6, 年 出典 : 平成 年海外在留邦人数調査速報版 外務省の数値より CICC で加工 また これらの進出日系企業数を国別にみると 図表 2-7 の通りとなっている 27

29 図表 2-7 日系企業の ASEAN10 ヵ国への進出状況の推移 ( 単位 : 社 ) ブルネイ カンボジア インドネシア 1,296 1,287 1,278 1,308 ラオス マレーシア 1,183 1,121 1,184 1,172 ミャンマー フィリピン ,075 1,071 シンガポール タイ 1,356 1,366 1,370 1,291 ベトナム ,081 合計 6,494 6,580 6,809 6,863 出典 : 平成 年海外在留邦人数調査速報版 外務省の数値より CICC で加工 2008 年で既に 1000 社を超える日系企業が進出しているのはタイ インドネシア マレーシアであり 次にフィリピンが 2010 年に 1075 社と 1000 社を超え ベトナムも 2011 年には 1081 社と 1000 社を超えた 一方 ミャンマー ラオス カンボジアは未だ 2ケタ台しか進出してないが 今後はミャンマーが 2011 年の 68 社から飛躍的に伸びるものと予測される また カンボジアもリスク回避の消去法で進出先に選ばれるケースが増えているとのことで 40 ミャンマーほどではないが増加が見込まれる ラオスは撤退こそないが 1 年に数社ベースで増加し ブルネイは横ばいが続くものと見込まれる (2)ASEAN 域での貿易高推移 2002 年から 2011 年の ASEAN の名目 GDP の伸びを図表 2-8 に また ASEAN と欧米日中韓との貿易高を図表 2-9 に示す リーマンショックによる一時的減はあったが ASEAN の GDP の伸びに沿い 外国との貿易高は CAGR( 年平均成長率 ) 約 14.36% 強で成長しており ASEAN 域の市場の重要度が高くなったことが示されている とりわけ 急成長を見せたのは CAGR22.92% の成長を見せた中国で 2009 年以降 ASEAN との最大の貿易国となっている ちなみに 韓国は 16.90% 欧州(EU27 か国 ) は 10.31% 米国は 7.35% 日本は 12.12% である 日本は リーマンショック以前は 欧米並みの成長率であったが 2010 年以降は中国に対抗する急速な伸びを示しており 2009 年から 2010 年の日本企業の ASEAN 進出増を裏付けている 40 JETRO プノンペン事務所インタビュー ( ) による 28

30 図表 2-8ASEAN 名目 GDP の推移 ( ) 図表 2-9 ASEAN と欧米日中韓との貿易高推移 ( ) 出典 :TheASEANSecretariat 発行の ASEANSTATISTICALYEARBOOK2010 ASEAN CommunityinFigure2011 及び ToptenASEANtradepartnercountries/regions, 2011( 0.pdf) に基づき CICC が作成 29

31 2.2.4 我が国と ASEAN との IT 関連交易状況概要 (1) 海外直接投資から見た我が国関連企業の進出状況財務省の資料 41 に基づき 最新の対外 対内直接投資から見た日本の関連企業の動向を紹介する なお 財務省のデータでは 関税が生じて初めてデータ化されるため ソフトウェアや IT サービスはなく ここでは ハードウェアの輸出入の取引状況を説明する ソフトウェア及びサービスについては (3)ASEAN 各国の市場状況で ASEAN の市場動向を紹介しその動向を補足する 1 対外直接投資平成 23 年度第 1 四半期における日本から ASEAN 地域への直接投資額のうち 製造業は 1,546 億円であり 地域別では北米 (2,360 億円 ) に次ぐ金額であった このうち 電気機械器具 (Electricmachinery) は 182 億円であり 北米の 126 億円よりも多く EU の 196 億円よりもわずかに低かった 非製造業の ASEAN 向け直接投資額は 1,222 億円であり そのうち 通信業 (Communications) は 34 億円であった EU 向けの 303 億円と比べると低い金額であるが アジア向け通信投資額全体 (124 億円 ) の約 4 分の1を ASEAN が占めている これらの直接投資額を国別に表したのは 図表 2-10 となる 図表 2-10 関連業種の ASEAN 国別直接投資額 ( 単位 : 億円 ) 対アセアン直接投資額 ブルネイカンボジアインドネシアラオスマレーシアミャンマーフィリピンシンガポールタイベトナム 製造業 電気機械器具 - X 非製造業 通信業 X - X 26 - X ( 注 )x は報告件数が 3 件に満たない項目 - は該当データが存在しない 出典 : 財務省 対外 対内直接投資 ( 地域別かつ業種別 四半期計 ) 平成 23 年 4~6 月 既出の図表 2-6ASEAN 国別進出日系企業数の推移でも示したが 既に多くの日系企業が進出している国 ( タイ インドネシア マレーシア フィリピン ベトナム ) 向け投資金額は製造業 非製造業ともに高くなっている 中でも 製造業に占める電気機械器具向け投資の割合が高い国は ベトナム ( 約 25%) マレーシア( 約 23%) フィリピン( 約 18%) の順である イ 41 対外 対内直接投資 ( 地域別かつ業種別 四半期計 ) 平成 23 年 4~6 月 30

32 ンドネシアは 1% と最も低くなっている 通信業への投資額は件数 金額ともにまだ微量であるため シンガポール以外は表には反映 されていない 2 ASEAN から日本への直接投資次に ASEAN から日本への直接投資 ( 対内直接投資 ) をみると 平成 23 年度第 1 四半期における製造業は 144 億円であり 内電気機械器具は 5 億円であった 非製造業は 34 億円で 内 通信業は 3 億円であった なお これらの国別データは シンガポールの非製造業 16 億円のうち 通信業が 3 億円であるとのデータ以外は存在しない ( 電気機械器具の国別金額が無い ) (2) 日本の対 ASEAN コンピュータ関連輸出入額現在入手可能な最新のデータで 日本と ASEAN 間での輸出入額とそれに含まれるコンピュータ関連の額を示した 税関を通過するハードウェアのみの換算となったため ソフトウェア関連の交易額はない 1 輸出額 図表 年日本の対 ASEAN 輸出総額とコンピュータ関連輸出額 単位 :10 億円 42 対アセアン輸出総額 9,882 ブルネイカンボジアインドネシアラオスマレーシアミャンマーフィリピンシンガポールタイベトナム , , ,209 2, 一般機械 Computers& Units Partsof Computer 出典 : 海外貿易概況平成 22 年 12 月号 ( 日本関税協会 )/ アセアンセンターに基づき CICC 作成 2 輸入額 図表 年日本の対 ASEAN 輸入総額とコンピュータ関連輸入額 単位 :10 億円 対アセアン輸入総額 8,844 ブルネイカンボジアインドネシアラオスマレーシアミャンマーフィリピンシンガポールタイベトナム , , , 一般機械 Computers& Units Partsof Computer CICC で加工する際に 元数値の 100 万円単位を 10 億円単位標記に変更した また 表中 0( ゼロ ) となって いるのは 10 億円未満 ( 四捨五入 ) であることを示している 31

33 出典 : 図表 2-10 と同じ 3 コンピュータ関連品目 43 の対 ASEAN 輸出入額の推移 2007 年から 2010 年までの日本から対 ASEAN へのコンピュータ関連品目の輸出入額の推移は 図表 2-12 のとおりとなっている 図表 2-12 コンピュータ関連品目の対 ASEAN 輸出入額の推移 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 億 2,500 円 2,000 1,500 1, 年 輸出額輸入額 出典 : ASEAN- 日本 統計集 アセアンセンターより CICC で作成 いずれの年も 1,200 億円以上の貿易赤字があり 2009 年の落ち込みは リーマンショック による経済停滞によるものである なお 2011 年以降については 図表 2-9 ASEAN と欧米日 中韓との貿易高推移にもあるように 回復基調が続くものと予測される (3)ASEAN における ICT 市場の動向世界情報サービス産業機構 (WITSA,WorldInformationTechnologyandServicesAlliance) のグローバルの 年の ICT 市場データから ASEAN の該当国データを抜き出し 通信市場を除く IT 市場を図表 2-13 にまとめた なお 同機構から提供されるている ASEAN 情報は インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ ベトナムの 6か国である 図表 2-14 に見られるように 2009 年 (2) で述べた輸出入同様リーマンショックによる停滞を見せたが 2010 年市場規模の拡大を示している また 2010 年 ASEAN の IT 市場では ハードの割合が一番高いが 最新の情報で 2011 年には ハード市場とサービス市場がほぼ同規模となり 今後は 先進国同様ソフトウェア サービスの拡大が推定される 2010 年の六カ国の市場規模 43 Computers&Units と PartsofComputer 32

34 比較を行うと タイ シンガポール マレーシアが ASEAN の IT 市場の 66% を占め市場としての重要性が高い また 大きな市場を持つインドネシアの IT 市場が急速に伸びてきており 日本企業の進出が多いこれらの国々が IT 市場としても重要となっている さらに通信を含めた ASEAN の市場では 図表 2-15 に示すように IT 市場に比べ通信関連市場が大きい これは ASEAN では 国内基盤整備 特に通信インフラ整備によるコネクティビティ実現を緊急課題として取り組まれていることを示している 図表 2-13 ASEAN の IT 市場の動向 ( 出典 :WITSA) 図表 年 ASEAN 各国 IT 市場 ( 出典 :WITSA) Vietnam $1.2bn 2010 ITMarket Indonesia $1.4bn Thailand $5.3bn Malaysia $3.2bn Phillipine $1.6bn Singapore $5.2bn 図表 2-15 ASEAN の ICT 市場の動向 ( 出典 :WITSA) 十億米ドル Computer HW SW SVC Communications 凡例 HW: Hardware SW: Software SVC: Services 33

35 2.2.5 我が国関連企業の IT 人材活用事例 今回 現地の日系企業及び 国内の関連企業を訪問し 話を直接伺う機会があり 多くの人材 活用についてご意見をいただいた その中で 今後 ASEAN 経済統合に伴い増えると予測される 特徴的な IT 人材活用例を紹介する 一つ目は ASEAN 域内での 経済的格差 ICT 成熟度格差を ASEAN 内で活用する事例である このような人材活用は ASEAN の経済統合が進めば さらに増えてくると予想される (1)ASEAN 域内の給与格差を活用した事例シンガポールでのシステム開発事例では シンガポールで人材採用を行うと給与レベルが高いため ベトナム ミャンマー等の現地で採用した人材をシンガポールに派遣し それら人材を活用したシステム開発を行った これら技術者の住居費 移動費を考慮しても シンガポールで雇用するより安価で 優秀な技術者確保ができる利点がある (2)ASEAN 域内のICT 人材格差を活用した事例ブルネイでのシステム建設をインドネシアのオフィスで受注したケースでは ブルネイでの技術者確保が困難なため システム開発をインドネシアで行うこととし プロジェクト管理は経験が豊富な専門家をシンガポールで確保し推進した 適材適所で分担してシステム開発を可能とする利点がある 二つ目の事例は グローバル化に伴う人材活用という点で関心ある事例である これまで グローバル化ということでは英語ができる日本人技術者の育成ということが議論されるが シンガポールなどではグローバル化に対応できる熟練 ICT 技術者は日本より採用しやすいとの話もある また 事業の継続性を考えると 長期間就労し企業のコアとなる現地の人材を育成していく必要がある このような背景から 企業のグローバル戦略を理解しかつ現地化を進められる人材確保のため 現地の優秀人材を採用研修し 積極的に活用する事例が出てきている (3) グローバル化に伴う人材活用の変化 ASEAN 域内では 現地でのプロジェクトに応じた人材募集を行ってきた しかし グローバル化の深化に伴い それまで 日本からの指示にしたがい現地が対応するということでは マーケットのニーズに対応しきれなくなってきている あらかじめグローバル戦略を理解したうえで現地化できる人材確保を進める必要から 現地の優秀人材を 日本本社待遇で雇用し必要な研修育成を行い 現地幹部として戻すといった 試みが進められている事例がある 34

36 2.2.6 我が国関連企業の現地 IT 人材採用動向 現地顧客システムのニーズに適合できる技術者を確保する傾向が高く 必要なベンダ資格を 持ち かつ経験ある技術者を採用 活用する傾向がある (1)IT 人材を採用するASEAN 加盟国 ICT ベンダの現地ビジネス展開では ビジネスの中心が日系企業支援ということもあり 日系企業が多いインドネシア シンガポール タイ マレーシアでの採用が多い また オフショアビジネスでは 日本 IT ベンダとのつながりが深いフィリピン ベトナムが多い (2)ASEAN で採用されている職種職種では 現地のニーズに合わせセールスからオペレーションまで幅広く採用が行われている 各社共通的には IT アーキテクト プロジェクトマネジャ アプリケーションスペシャリスト ソフトウェア開発の採用が高い傾向がある (3) 必要な IT スキル 現地顧客システムのニーズに適合できるということで 募集条件となる資格は プロジェ クトマネージメント IT サービス ベンダ資格 ( 特に SAP 等 ) のニーズが高い傾向がある (4) 採用時のスキルレベル即戦力ということから ミドルクラス ハイレベルクラスの技術者が求められている ただし 国によって募集しやすさが異なる傾向がある シンガポールでは 比較的募集で必要な技術者を確保することは比較的容易であるが タイでは 有資格の熟練技術者が少なく その確保は難しいとの現地企業の報告がある ベンダ資格は受験料が高いこともあり シンガポールを除くと ASEAN 各国では 有資格者の確保が難しい傾向がある (5) 資格に対するインセンティブ各社 資格重視の採用から 資格取得を昇格 昇給のインセンティブとされている傾向がある 社内的に資格取得を薦める場合は 受験料 研修費を企業側で負担するケースが多い しかし せっかく取得させてもその後離職するケースが多く 現地での育成の難しさがある 35

37 2.2.7 アジア IT スキル標準化イニシアティブの概要 アジア IT スキル標準化イニシアティブとは 2000 年 10 月にタイ チェンマイで開催された第 2 回日中韓 ASEAN 経済閣僚会合 (AEM+3) において 日本の通商産業省平沼大臣 ( 当時 ) が提唱し 参加国から賛同を得た アジア共通の IT 技術者評価基準構築 のための施策である この施策に従って 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) は 現在 インド シンガポール 韓国 中国 フィリピン タイ ベトナム ミャンマー 台湾 マレーシア モンゴルの 11 か国 地域と IT 試験の出題範囲等が同等レベルであることを相互認証する覚書を取り交わしている このイニシアティ ブの背景には 2000 年当時 高度な技術 を有した情報化人材 が世界的に不足して おり IT を利用した 経営革新を国際的に 促進していくために も 情報化人材の養 成 確保が国内外の 企業にとって重要な 課題となっていると の判断に基づくもの であった そのため 我が国 の 30 年以上にわた 図表 2-16 日本と相互認証を行っている 11 の国 地域 インド NIELIT ミャンマー MCF タイ NSTDA Academy シンガポール SCS モンゴル NITP 中国 CEIAEC ベトナム VITEC マレーシア METEOR 韓国 HRD 台湾 III/CSF フィリピン PhilNITS 日本 IPA ( 出典 :IPA) る情報処理技術者試験の経験 ノウハウの提供により アジア共通の IT 技術者評価基準の構築 を通じて アジア各国の IT 人材育成を支援し IT 人材の流動性の向上 有効活用を図るもの である 2000 年 11 月には ASEAN+3 首脳会議において 森首相 ( 当時 ) がアジア共通の IT 技術者評価基準構築に向けた支援を表明した 一方 現在においては こうした要求に加えて アジアの経済が大きく発展しており 日本 の企業の IT システムのオフショアや海外進出をする我が国関連企業の高度な知識を持つ現地 IT 人材確保という要素が大きくなってきている また ASEAN の市場統合に伴い IT 人材の流動 性向上が計画されているところ 日本の ITSS や ITEE と ASEAN の ICT スキル標準の整合性を取 ることが重要課題となっている 36

38 なお 我が国と相互認証の覚書を締結した国 地域及びその対象となった日本のスキル標準は 以下の通りである 各国の FE 以上の試験合格者は 日本へ入国する際に必要となる就労ビザの 取得要件が緩和される 図表 2-17 日本と相互認証の覚書を取り交わした国 地域 試験実施機関 覚書締結日 覚書締結対象となった日 44 本のスキル標準 NW DB AP FE 他 インド NationalInstituteofElectronicsand 2005 年 8 月 4 日改訂 SA InformationTechnology(NIELIT) シンガポール SingaporeComputerSociety (SCS) 2010 年 11 月 19 日改訂 PM 韓国 HumanResourcesDevelopmentServiceof 2011 年 1 月 11 日改訂 Korea(HRDKorea) 中国 2011 年 5 月 13 日 PM Education and Examination Center of 追加 改訂 SA MIIT,PRC (CEIAEC) フィリピン Philippine National IT Standards 2012 年 2 月 14 日改訂 IP Foundation (PhilNITS) タイ National Science and Technology 年 2 月 14 日改訂 IP DevelopmentAgency (NSTDA) ベトナム Vietnam Training and Examination 2012 年 3 月 27 日改訂 IP Center (VITEC) ミャンマー MyanmarComputerFederation (MCF) 2012 年 2 月 14 日改訂 IP 台湾 Institute for Information Industry 2006 年 11 月 8 日改訂 (III) / ComputerSkillsFoundation SU (CSF) マレーシア Multimedia Technology Enhancement OperationsSdnBhd (METEOR) モンゴル NationalInformationTechnologyPark (NITP) 2012 年 2 月 14 日改訂 IP 2012 年 2 月 14 日 IP ( 出典 :IPA) 44 NW: ネットワークスペシャリスト試験 DB: データベーススペシャリスト試験 AP: 応用情報技術者試験 FE: 基本情報技術者試験 SA: システムアーキテクト試験 PM: プロジェクトマネジャ試験 IP:IT パスポート試験 SU: 情報セキュリティアドミニストレータ試験 37

39 2.2.8 アジアにおける共通統一情報処理技術者試験の展開 (1) アジア IT スキル標準イニシアティブ 2000 年 10 月にタイで開催されたASEAN+ 日 中 韓経済閣僚会合において提唱された アジアIT スキル標準化イニシアティブ に従い IPA では わが国の30 年以上にわたる情報処理技術者試験の経験 ノウハウを活かして アジア地域でIT 技術者を対象とする試験制度の創設を支援し アジア共通のIT 技術者評価基準の構築を通じてアジア各国のIT 人材育成 IT 人材の流動性の向上 有効活用を図ってきた IPA は これまでインド シンガポール 韓国 中国 フィリピン タイ ベトナム ミャンマー 台湾 マレーシア モンゴルの 11 の国 地域との間で相互認証に係わる覚書 (Mutual RecognitionAgreement:MRA) を取り交わしている IT 試験が国家試験として存在していなかったフィリピン タイ ベトナム ミャンマー マレーシア モンゴルに対しては 試験制度創設にあたり 当該国の試験実施機関の試験運営体制を確認し トライアル試験を行い 継続した試験実施の可能性を確認する作業を行ってきた (2)ITPEC によるアジア共通統一試験新たに試験制度を立ち上げた国々は ITProfessionalsExamination Council(ITPEC) と呼ぶ 協議会を組織し アジア共通統一試験を実施している 2006 年 4 月 2 日に第 1 回目の試験を開催し 以後同じ日の 同じ時間に 同じ問題でアジア共通統一試験として IT パスポート試験 ( 春と秋の年 2 回 ) 基本情報技術者試験( 年 2 回 ) 及び応用情報技術者試験 ( 秋のみ年 1 回 ) を ITPEC 加盟各国で実施している 試験の運用上の課題等について議論を行う ITPEC 責任者会議を年 1 回開催している 図表 2-18 に ITPEC 責任者会議の開催一覧を示す 図表 2-18 ITPEC 責任者会議の開催一覧 回 開催日 場所 主催 備考 年 11 月 AOTS 横浜研修センター AOTS 政策支援研修として開催 年 11 月 AOTS 東京研修センター AOTS 政策支援研修として開催 年 6 月 東京ドームホテル IPA 年 5 月 IPA 会議室 IPA 年 3 月 IPA 会議室 IPA 年 11 月 タイ NECTEC 会議室 IPA 年 6 月 IPA 会議室 IPA 年 1 月 マレーシア METEOR IPA 年 9 月 フィリピン PhilNITS IPA 38

40 年 9 月マレーシア METEOR IPA また ITPEC 参加各国が共同で共通統一試験の問題作成ができるよう 問題作成ノウハウの 技術移転を行っている 具体的には 各国の試験委員が作成した試験問題を日本の試験委員が チェックを行うとともに 問題選定会議を開催し 技術指導を行っている さらに 2011 年秋試験から開始した応用情報技術者試験の問題作成を支援するため 問題作成ワークショップ を開催した 2011 年 : ミャンマー ベトナム フィリピン モンゴルの各国で開催 2012 年 : ベトナム ( ミャンマー フィリピン モンゴル ベトナムが参加 ) タイで開催 加えて ITPEC 各国から寄せられた英語教材の開発要望に応じて 次の教材を提供している IP:IT パスポート試験 IP 受験対策プレップ (IPA が 2009 年に開発 ) FE: 基本情報技術者試験 FE テキスト ( 経済産業省が 2002 年に改訂 )[Vol.1~5] ITStrategy(IPA が 2010 年に開発 ) FE e-learning( 経済産業省が 2002 年に開発 IPA が 2009 年に改訂 ) [ サーバ用 PC 用 ] FE 受験対策プレップ (IPA が 2007 年に開発 )[Vol.1~2] 新 FE 演習問題集 (IPA が 2012 年に開発 )[Vol.1~2] AP: 応用情報技術者試験 SW テキスト ( 経済産業省が 2002 年に改訂 SW は旧試験区分略称 )[Vol.1~5] ITStrategy(IPA が 2010 年に開発 ) AP 受験対策プレップ (IPA が 2011 年に開発 )[Vol.1~2] 次の 3 分野はテキストのみ ( 旧試験を対象 ) DB: テクニカルエンジニア試験 ( データベース )(IPA が 2005 年に開発 )[Vol.1~4] NE: テクニカルエンジニア試験 ( ネットワーク ) (AOTS が 2003 年に研修に使用 著作権不明 ) AE: アプリケーションエンジニア試験 ( 経済産業省が 2003 年に開発 )[Vol.1~4] 39

41 図表 2-19 にこれまでに実施した試験の実施結果 ( 全ての試験区分合計 ) を示す 図表 2-19 ITPEC 試験の実施結果 ( 全ての試験区分合計 )( 出典 :IPA) 応募者 合格者 合格率 7.3% 10.2% 17.1% 12.8% 10.4% 9.3% 13.2% 10.7% 18.3% 20.6% 17.4% 23.9% 18.4% 15.2% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 図表 2-20 ITPEC 試験の試験実施日程 ( 出典 :IPA) 第 1 回 2006/4/2 第 2 回 2006/10/1 第 3 回 2007/4/1 第 4 回 2007/10/28 第 5 回 2008/4/6 第 6 回 2008/10/19 第 7 回 2009/4/26 第 8 回 2009/10/18 第 9 回 2010/4/4 第 10 回 2010/10/31 第 11 回 2011/3/27 第 12 回 2011/10/23 第 13 回 2012/4/29 第 14 回 2012/10/28 上記表から 各回の受験者数を抜出し グラフにした 最近のタイのケースを除くと 受験者数が必ずしも伸びていない 今回 アンケートに回答にも ITEE 試験の知名度が上がっていないとの声が寄せられており 知名度向上に向けた取り組みが必要である タイは 近年受験者数が伸びているが 試験を実施している機関から 同様の指摘があり IPTEC 加盟国共通の課題と云える 40

42 図表 2-21 ITPEC 加盟国 ITEE 試験受験者数推移 (IPA データより CICC がグラフ化 ) (3) 関連の我が国の取組み 1 バングラデシュへの試験制度導入バングラデシュからの要請を受けて 以下のような JICA の技術協力プロジェクトにより バングラデシュにアジア共通統一試験を導入する動きがある このプロジェクトの期間中にバングラデシュの実施機関も ITPEC にオブザーバ参加し プロジェクトが成功した場合には正式にメンバーとなる予定 プロジェクト名 :ITEE マネジメント能力向上プロジェクト ( 英語名 :CapacityBuildingonITEEManagementProject) 期間 :2012 年 12 月 ~2015 年 12 月 (3 年間 ) 実施機関 : バングラデシュコンピュータ評議会 ( 情報通信技術省所管 ) ( 英語名 :BangladeshComputerCouncil(BCC)) 2 アジアの試験担当者等を対象とした集合研修実施 ASEAN を中心としたアジア地域の情報処理試験担当者等の IT 人材育成に携わる者を対象として 以下のような JICA の課題別研修の実施予定がある 案件名 :ICT スキル標準の制度及びその評価制度の構築 ( 英語名 :SemineronCapacityBuildingforICTSkillStandardSystemandtheEvaluation System) 対象組織 : スキル標準を含む ICT 政策担当政府機関または情報処理試験担当機関実施年度 :2013~

43 実施場所 : 国内 JICA 関連施設を予定 実施時期 : 調整中 3 海外技術者育成の取組み 財団法人海外産業人材育成協会 (HIDA) の旧 AOTS( 海外技術者研修協会 ) の事業として 2001~2011 年度に情報処理技術者試験指導者育成研修等を実施 42

44 2.2.9 ASEAN における ICT スキル標準制定の状況 ASEAN 各国における ICT スキル標準域内労働者の流動性を高めるために ICT スキル標準の域内各国での相互認証協定 (MRA) 締結は重要である ASEAN では MasterPlanonASEANConnectivity(MPAC) に基づき 既に看護師 医療従事者 旅行主任 会計士など 8 種類の分野で MRA が締結されており これに続く優先度の高い分野として ICT スキル標準の開発及び MRA 締結が計画されている MRA 締結のためには既に国家レベルの IT スキル標準を制定している国とは 今後 ASEAN が制定する ICT スキル標準とマッピングをすることが必要である また 国家 IT スキル標準をもっていない国は ASEAN の ICT スキル標準に準拠する必要がある ASEAN で 既に国家レベルの IT スキル標準を制定している国は マレーシア フィリピン シンガポールのみである また ベトナムは国家 IT スキル標準制定を目指して 具体的な動きが出ている この分野は情報通信に係る省庁が制定することが多いが労働関連機関や資格認定機関が制定に関与している例もある 図表 2-22 は ASEAN 各国の国家 IT スキル標準制定の状況であるが これ以外に 制定機関として現時点で明確な活動を行っていないために ここには掲載していないが 調査訪問先のカンボジア労働職業訓練省 (MOLVT) やタイ首相府傘下のタイ専門家資格認定研究所 (TPQI) などが高い関心を示している ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス 図表 2-22 ASEAN 各国の国家 IT スキル標準 国家 IT スキル標準 未制定 情報通信技術業管轄当局(AITI) が 45 ICT 研修費用の 50% を補助 未制定 インド政府が国家 ICT 開発庁 (NiDA) に ICT 研修を支援 未制定 現在 国家職業技能適正基準(SKKN) でソフトウェア開発とオペレータ ( ヘルプデスク ) の標準を策定中 未制定 IT 業界団体で IT スキル標準の案を検討する計画がある 制定機関 マレーシア 国家職業能力標準 (NOSS) で制定人的資源省 (MOHR) ミャンマー 未制定 ミャンマーコンピュータ連盟 (MCF) は将来 日本標準 (ITSS) が国家スキル標準局 (NSSA) の標準又は国家資格 ICTComptencyProgram ( 情報通信技術業管轄当局 (AITI)2013 年 2 月 ) 43

45 フィリピンシンガポールタイベトナム フレームワーク (NQF) に含まれるこ 46 とを希望 2003 年に日本標準 (ITSS) に準拠し通商産業部 (DTI) た Phil.NationalStandard-PNS 2030:2003 Information Technology EngineersSkillsStandards を制定 2010 年 2 月に CICT は 7 分野の国家 ICT 情報通信技術委員会 (CICT) 資格標準 (NICS) 47 の策定を決定 国家 ICT 資格フレームワーク (NICF) 情報通信開発庁 (IDA) 未制定 2014 年に国家 IT スキル標準を制定する計画がある 未制定 ITSS をベースに 2013 年末に国家 IT スキル標準を制定する予定 雇用訓練庁 (WDA) 情報通信省 (MICT) 情報通信省 (MIC) (1) マレーシアの国家 IT スキル標準マレーシア人的資源省 (MOHR) 傘下にある国家職業訓練評議会 (NVTC) が国家職業技能資格 (NOSS) 48 を設定している NVTC は 1989 年 5 月に設立された機関で NOSS の策定 国家スキル認定システム (SKM) による認定 職業訓練機関の承認と監査 スキル開発に係る法案の策定などを行う NOSS はオペレータレベル (Lv1) からマネージメントレベル (Lv5) まで 5 段階 約 800 種類の資格がある IT 分野では Multimedia DataCenter/Applicationdevelopment Maintennce/SupportCenter Security Network がある (2) フィリピンの国家 IT スキル標準フィリピン通商産業部 (DTI) 製品標準化局 (BPS) により 2003 年に制定された Phil.National Standard-PNS2030:2003InformationTechnologyEngineersSkillsStandards に基づき PhilippineNationalInformationTechnologyStandards(PhilNITS)Foundation が ITPEC 試験 49 を実施している また 2010 年 2 月に情報通信技術委員会 (CICT) は 7 分野の国家 ICT 資格標準 (NICS) の策定を決定した 7 分野とは NICS-Basic NICS-Advanced NICS-Teachers NICS-Application Developmers NICS-CivilServants NICS-NetworkProfessionals NICS-CESOs NICS-CeC KnowledgeWorkers である CICT はこれにより 政府 産業界 学界における人的資本のパフォーマンス管理 専門的能力の開発が出来るフレームワークの提供が出来るとしている 46 ASEANICTSkillsCertification ( ミャンマーコンピュータ連盟 (MCF)2012 年 9 月 ) 日本の情報処理技術者試験 (ITEE) 合格者と同等の知識 スキルを認めるアジア共通統一試験 44

46 (3) シンガポールの国家 IT スキル標準シンガポール情報通信開発庁 (IDA) と雇用訓練庁 (WDA) は 587 の Competency 標準と 314 の Jobrole を定義した NationalInfocommCompetencyFramework(NICF) を策定し 運用している NICF は情報通信に係る職業に必要なな能力やスキルを明確にする枠組みであり また それに必要な訓練も行われている NICF の主な特徴は ; -Infocomm( 情報通信 ) 社員の能力とパフォーマンスの評価 -Infocomm 社員研修のロードマップと育成プログラムの開発 -Infocomm 社員への研修カリキュラムガイドラインとキャリアープランの作成 -Infocomm 社員採用に際しての雇用適性を効果的に評価現在 NICF は 2011 年 7 月にリリースされた NICF2011 バージョンで クラウドコンピューティング ビジネスアナリシス グリーン ICT サービスイノベーションデザイン 教育 次世代ネットワーク (NGNBN) を包含している 50 (4) ベトナムの国家 IT スキル標準ベトナムでは 情報通信省 (MIC) が中心となり 2013 年末の完成を目指して 国家 IT スキル標準の策定を行っている ベトナムの国家 IT スキル標準は 日本のIT スキル標準 (ITSS) やIT パスポート及び他の国際的なIT スキル標準と相互認証可能となる予定である 現在 情報通信省 (MIC) と共同で 政府機関として 教育訓練省 (MOET) 労働傷兵社会省 (MOLISA) 内務省 (MOHA) 科学技術省 ベトナム情報技術試験訓練支援センター (MOST VITEC) 団体として ベトナムソフトウェア協会 (VINASA) ベトナム情報処理協会(VAIP) ホーチミン市コンピュータ協会(HCP) 及び専門家がその策定を進めている このベトナム国家 IT スキル標準は -IT の専門知識を持つ労働者とIT ユーザのための国家スキル標準となる -ベトナムIT 人材の質の向上と標準化を推進し 効果的に国内外のIT 人材市場に参加する - 将来のIT 技術者を目指す学生のIT 研修カリキュラム 研修教材及び教授法などのガイドラインとして大学やカレッジで利用される - 国際的に認められた標準により 国内外の企業がベトナムIT 人材の評価を容易にできることを主な目的として策定される また これに基づく IT 試験制度の構築も予定されている (5) 関連の我が国の取組財団法人海外産業人材育成協会 (HIDA) の旧 JODC( 海外貿易開発協会 ) の事業として フィリピンのスキル標準策定を支援するために専門家派遣を実施 事業年度 :2011~2012 カウンターパート: フィリピンソフトウェア協会 (PSIA) 50 DEVELOPMENTOFSYSTEMSOFSKILLSTANDARDS,EXAMINATIONANDTITLESFORINFORMATIONTECHNOLOGY OCCUPATIONSINVIETNAM (ITPECExectiveDirectors meetinginmalaysia2012 のベトナムのプレゼンテーション資料より ) 45

47 IT スキル標準及び IT 技術者認証等の世界各地域における動向と ISO/IEC における国 際標準化動向 世界各地における IT スキル標準や認証と それらの国際規格化の動向について述べる 図 2-23 に世界各地における主な IT スキル標準や認証と ISO によるそれらの国際標準化の関係を示す 世界を概観すると 米国では IT プロフェッショナル団体による IT 技術者認証や試験が様々開発され 世界展開を進めている 欧州では 各国で異なったスキル標準や試験が用いられているが EU としてのハーモナイズの努力が行われている アジア オセアニアでは 日本がアジア地域で試験に関する相互認証を推進している ISO/IEC では ソフトウェア技術者認証に関する国際規格の開発等が行われてきている 図表 2-23 世界各地域における主要な IT スキル標準 認証と ISO/IEC での標準化 ( 出典 :IPA) 46

48 海外における主な IT 関連試験 資格及び IT スキル指標等の体系概説 (1) 北米米国では 世界最大規模の IT 技術者の会員数を有する IEEE-CS( 米国電気電子技術者協会コンピュータ学会 :InstituteofElectricalandElectronicEngineers ComputerSociety) 51 が ソフトウェア工学の知識体系を SWEBOK(GuidetoSoftwareengineeringbodyof knowledge) としてまとめ 同知識体系に基づく CSDP(CertifiedSoftwareDevelopment Professional)/CSDA(Certifiedsoftwaredevelopmentassociate) と呼ばれるソフトウェア技術者認証を実施している また システム技術者の集団からなる INCOSE( 米国システムエンジニアリング国際評議会 : InternationalCouncilonSystemsEngineering) 52 が システムエンジニアリングハンドブックを発行し これに基づく SEP(SystemEngineeringProfessional) と呼ばれるシステム技術者認証を実施している これらは IT 技術者の認証であるが これ以外に ACM( 米国計算機学会 :Associationfor ComputingMachinery) AITP(IT 専門家協会 ) 等からなるコンソーシアムである ICCP(Institute forthecertificationofcomputingprofessional) 53 が 30 種類の IT 関連技術の試験を 非営利業界団体である CompTIA 54 が 17 種類の IT 関連技術の試験を OMG(ObjectManagement Group) 55 が 4 種類 ( 複数のレベルに分かれる ) のオブジェクト指向関連技術の試験を実施している カナダでは CIPS( カナダ情報処理学会 :CanadianInformationProcessingSociety) 56 が CITP(CertifiedITProfessional) と呼ばれる IT 技術者認証を実施しており IP3((4) 情報処理国際連合 (IFIP) で後述 ) から IP3P(IP3 が定めたプロフェッショナルスタンダード ) の認定を受けている なお 大学における標準カリキュラムとしては ACM と IEEE-CS が共同で CC2005(Computing Curricula) 57 と呼ばれる標準カリキュラムを作成しており 大学におけるコンピューティング カリキュラム作成に供している また スティーブンス工科大学 米国海軍大学院大学は BKCASE と呼ばれるプロジェクトで SEBoK(Guidetothesystemsengineeringbodyof knowledge) 58 と呼ばれるシステムエンジニアリングの知識体系を開発し公表している

49 (2) 欧州イギリスでは BCS( 英国コンピュータ学会 :BritishComputerSociety) 59 が IT スキルや認証の中心的な役割を果たしており IT の高等教育試験 ( 名誉学士等複数種類 ) 10 領域に分かれた 50 以上の IT 関連技術試験 ( 基礎 中間 実践 高度に分かれる ) CITP(CharteredIT Professional) 認証などを行っている 産業別技能委員会 (SectorSkillsCouncil) である e-skillsuk 60 では BCS や産業界の協力の下に SFIA(SkillFrameworkforInformationAge) と呼ばれるスキル標準を作成している SFIA は イギリス国内での利用のみならず 米国 IEEE-CS が開発中の ITBOK(ITBodyofKnowledge) や IFIP( 情報処理国際連合 :International FederationforInformationProcessing) 主導の IP3 61 が採用するなど世界での利用が広がっている BCS では SFIA にトレーニング情報等を付加した SFIAplus を提供している なお SFIA は 現在 BCS や e-skillsuk をメンバーとする SFIAFoundation 62 によって維持管理されている ドイツでは BMBF( ドイツ教育 研究省 ) によって開発された AITTS(AdvancedITTraining System) 63 と呼ばれる教育 訓練システムで 2 種の戦略プロフェッショナル 4 種の実行プロフェッショナル 29 種のスペシャリストが示されており プロフェッショナルは職業教育法に基づく国家試験 スペシャリストは民間試験として実施されている フランスでは IT 関連業界団体である CIGREF(ClubInformatiquedesGrandsEnterprises Francaises) が CIGREFNomenclature 64 として 7 分野 33 種の IT ジョブプロファイルを策定し その中で必要なコンピテンスを示している 欧州規格 (EN) 等を作成している CEN( 欧州標準化委員会 :EuropeanStandardization Committee) の ICT-SkillsWorkshop では e-competenceframework 65 と呼ばれる ICT コンピテンスの参照モデルを作成している e-competenceframework は SFIA AITTS CIGREF Nomenclature を基に作成されたもので ICT コンピテンスの参照フレームワークである 各国の異なったフレームワークは e-competenceframework を介して 相互に関係付けられることになる なお 最新の CIGREF Nomenclature のコンピテンス記述は e-competenceframework を用いて書かれている ヨーロッパの 32 ケ国 35 の情報処理学会からなる CEPIS(CouncilofEuropeanProfessional InformaticsSocieties) は EC( 欧州委員会 ) の支援のもとに EDCL(EuropeanComputerDriving License) 66 試験を開発した EDCL は ヨーロッパ外では ICDL と呼ばれ 148 ケ国で利用され anies_hr_nomenclature_cigref_en.pdf

50 ている CEPIS は また EUCIP(EuropeanCertificationofInformaticsProfessionals) 67 と呼ばれるプロフェッショナル認証を開発している EUCIP は 入門レベルのコア 専門レベルのプロフェッショナル (21 職種 ) IT アドミニストレータからなり プロフェッショナルは e-competenceframework 等との関係も示されている EC( 欧州委員会 ) は メンバー国の要請により 専門家の協力の基に資格の相互参照性等を可能にさせるための EQF(EuropeanQualificationFramework) 68 を開発した 欧州議会と欧州理事会は 各国の資格システムを EQF と関係付けるとともに 2012 年以降に各国で発行する資格は 各国の資格システムを介して EQF のレベルと関係付ける勧告 (recommendation) 69 を採択している (3) アジア オセアニア日本では IPA が ITSS UISS ETSS と呼ばれるスキル標準 これらを包含する CCSF( 共通キャリア スキルフレームワーク ) と呼ばれるスキルのフレームワークの開発や 情報処理技術者試験を実施している また IPSJ( 情報処理学会 ) 70 が IP3 のスキームに基づく ITSS をベースの高度 IT 技術者に重点を置いた認証制度を計画している 中国 韓国 インドでは 独自の様々な種類の IT 試験を実施しており 一部の試験区分について 日本の情報処理技術者試験と出題範囲等に関する相互認証を締結している 71 オーストラリアでは ACS( オーストラリアコンピュータ学会 :AustralianComputerSociety) 72 が CP(Computerprofessional) 認証を実施している この CP 認証は IP3 からの認定を受けている フィリピン タイ ベトナム ミャンマー マレーシア モンゴルは 日本の協力の基に試験制度を創設し日本と相互認証を締結している また これらの国は日本と共に ITPEC(IT ProfessionalsExaminationCouncil) を組織し 日本の情報処理技術者試験と同等の共通統一試験を実施している ASEAN では 2015 年統合に向けた ASEANICTMasterplan の中で ICT スキル標準や ICT 関連人材の資格 相互認証の実施を計画している (4) 情報処理国際連合 (IFIP) 世界 56 の国と地域の情報処理学会からなる IFIP 74 は タスクフォースを設置して 国際 IT 専門職業の推進を検討し その中心として国際 IT プロフェッショナル資格の創設を提案した

51 これに基づき BCS CIPS ACS IEEE-CS IFIP を創立時メンバーとする IP3(International ProfessionalPracticePartnership) 75 が創設され IP3P 認定 76 が始まった 現在 ACS CIPS が認定を受けている IPSJ も IP3 に参加し ITSS をベースの高度 IT 技術者に重点を置いた認証制度を検討している なお IP3P は ISO/IEC17024 と ISO/IEC24773 に基づき スキルレベルとして SFIA を採用している IP3(InternationalProfessionalPracticePartnership) は2006 年のIFIP 総会で 熟練 IT 技術者の重要技術要素の確立をめざして設立された グルーバルイニシアティブである IT における専門技術の標準を定義し IT 事業者及び従業者が必要とするIT スキルに関し共通に認識し合える国際標準 (InternationalITProfessional(IITP)certification) を制定する カナダのCIPS やオーストラリアのACS などが IITP で定めた情報処理資格認定機関の認定を受け 資格認定を実施している 日本では情報処理学会がIITP で定められた情報処理資格認定機関の認定を受け 資格認定を行う検討を進めている ISO/IEC における IT 人材育成関連標準化動向 (1) 国際標準 (ISO/IEC) における活動概要システムエンジニアリングとソフトウェアエンジニアリングに関する国際標準化は ISO/IEC JTC1/SC7 で行われている JTC1( 第一共同技術委員会 ) は IT に関する国際標準化を行っており SC7 は第 7サブ委員会である ソフトウェア技術者やシステム技術者の認証や知識体系に関する国際標準化は SC7 の中の WG20 が担当している WG20 は 認証の国際可搬性等を狙いとした ISO/IEC24773 というソフトウェア技術者認証の比較フレームワークを開発した 情報処理技術者試験制度をもつ日本は この国際規格開発のプロジェクトに参加し ハーモナイズ等に努めた WG20 は ISO/IEC24773 のガイドを ISO/IECTR29154 として作成中で 最近の投票で最終承認され 発行の準備が ISO で行われている ISO/IEC24773 は ソフトウェア技術者認証に関する国際規格であったが WG20 では システム技術者等の様々な技術者を扱えるよう ISO/IEC24773 を拡張する準備を進めている 日本は 引き続きこの議論に参加し 情報処理技術者試験とのハーモナイズ等に努めている WG20 は この他に IEEE-CS が開発したソフトウェアエンジニアリング知識体系である SWEBOK を ISO/IECTR19759 とするプロジェクトを担当したり INCOSE のシステムエンジニアリングハンドブックを ISO/IECTR16337( 発行の最終段階 ) とするプロジェクトを担当してきている 具体的な 活動内容を以下に報告する

52 ISO/IECJTC1SC7/WG20 活動 1 メンバー : コンビーナ ( 主査 ): スペインの JuanGarbajosa 教授 (InformaticsSchoolofthe TechnicalUniversityofMadrid(UPM),Spain) 委員 : 日本 オーストラリア インド 韓国 カナダ 英国 ドイツ メキシコ IEEE-CS ( 米国 ) 等が参加 2 標準 : ISO/IECTR19759:2005: ソフトエンジニアリング知識体系ガイド (SWEBOK) IEEE-CS が制定した ソフトエンジニアリング知識体系ガイド SWEBOK(Software EngineeringBodyofKnowledge) を技術報告書 TR として作成 ISO/IEC24773:2008: ソフトウェア技術者認証 - 比較の枠組み進歩しているソフトウェアエンジニアリングの世界で一本の標準を作ることは難しいとの判断から 世界にある各種のソフトウェアエンジニアリング技術者認証 資格証明を比較できる枠組みを定めた 各種技術者認証のアンブレラ的標準 ( 上位概念 ) となる また 標準だけでは適用が難しいため 利用ガイドを開発することになり 新たな ISO/IECTR29154 が作成された 3 新たな国際標準の検討 ISO/IEC24773:2008 改訂に向け 既存の技術者認証群の分析を行うスタディグループが設置され 日本委員 ( 鷲崎主査 ) がコチェアとして承認された 世界各地域でのソフトウェア技術者認証やソフトウェア技術者試験を中心に調査し 新たな標準拡張の方向性 標準化の範囲 全体構成といった 改訂方針が議論されている 4 国内委員会 ( 社 ) 情報処理学会情報規格調査会 SC7/WG20( 鷲崎主査 ) 77 が担当

53 2.3 ISSDaC プロジェクト 78 のワークショップ報告 (1)ISSDaC プロジェクト概要 ASEAN では 2015 年末までに ICT スキル標準を策定し 域内の IT 人材の流動性を高めることを目指している その具体化のために ISSDaC プロジェクトが立ち上げられた ISSDaC プロジェクトは 2010 年 10 月に ASEAN 首脳会議で採択された ASEAN 連結性マスタープラン (MPAC) と 2011 年 1 月に ASEAN 情報通信大臣級会合 (TELMIN) で策定された ASEANICTMasterplan2015 (AIM2015) の両方で規定された重要研究プロジェクトの一つである このプロジェクトは ASEAN 域内で - ICT 技術者資格の基準とスキル向上プログラムの開発及び - ICT 技術者資格の相互認証協定 (MRA:MutualRecognitionArrangement) の確立を実現することを目的とする活動である プロジェクトは電気通信 情報産業高級実務者会合 (TELSOM) 参加国のメンバーにより実施され タイ情報通信省 (MICT) が報告書纏め (modality) 及びコーディネータを務めている また その推進にあたり 2011 年 12 月に開催された第 11 回電気通信 情報産業大臣会合 (TELMIN) でフェーズ1の予算化 ( 予算措置はタイ情報通信省 (MICT)) が承認され それを執行しながら進められている 計画では 2013 年 2 月 1 日のワークショップ開催後 3 月末迄にワークショップの結果をまとめ それに基づくメンバー間の意見交換及び分析等を行った後 9 月に最終報告書を提出する予定である (2)ISSDaC プロジェクトのワークショップ ISSDaC プロジェクトのワークショップは 2013 年 1 月 31 日と 2 月 1 日の 2 日間実施された 1 アジェンダ 第 1 日目 1 月 31 日 ( 木 ) 第 2 日目 2 月 1 日 ( 金 ) 図表 2-24 アジェンダ 1 WorkingEffectiveinGlobalSoftwareDevelopmentCommunity (bydr.nolrananand,thomsonreuters) 2 AsianCommonITEngineerExamination-AWaytoMakeGoodBases forglobalhrd-(bymr.ogawakenji,ipa) OverviewofProject&Understand ICTSkillStandards ReviewofExistingFrameworks ReviewofASEANCurrentStatusonICTSkillStandards 3 ProposedFrameworkforASEANICTSkillStandards DerivingatSkillStandardandtheirDefinitionsCreatedbythe 4 ProposedFramework ReviewofExisting ApproachestoCertifications ProposedApproachestoCertifications OverviewofallModificationsRequired Conclusion ISSDaC プロジェクトのワークショップ資料より 78 ISSDaC:ASEANICTSkillStandardDefinitionsandCertification 52

54 2 会議メンバー 図表 2-25 会議参加組織一覧 参加国組織組織名 議事進行 情報通信省 MinistryofInformationandCommunicationTechnology(MICT) Thailand アサンプション大学 FacultyofScienceandTechnology,AssumptionUniversity (AU) Brunei 情報通信技術業管轄当局 Human Capacity Building for ICT, ICT IndustryDevelopment Group,AuthorityofInfo-communicationsTechnologyIndustryof BruneiDarusalum(AITI) Cambodia 郵政通信省通信規制当局 Regulation and Depute, Telecommunication Regulator of Cambodia(TRC),MinistryofPostsandTelecommunications (MPTC) Indonesia 通信情報省 ProfessionalStaffCenter,Ministryofcommunicationand informationtechnology(kominfo) 通信情報省 Ministry of communication and information technology (Kominfo) Laos 郵便 電気 Department of Telecom, Ministry of Posts and 通信省 Telecommunications(MPT) Malaysia 人的資源省 Department of Skills Development, Ministry of Human Resources(MoHR) マルチメディア開発公社 MultimediaDevelopmentCorporation(MDEC) Center of Excellence Department, Multimedia Development Corporation(MDEC) Myanmar 欠席 - Philippines 国家コンピュータセンター Singapore 情報通信開発庁 NationalComputerInsitute,Head,ICTCompetencyStandard Development,NationalComputerCenter(NCC) International,InfocommDevelopmentAuthorityofSingapore (IDA) Thailand 情報通信省 ICTIndustryPromotionBureau.MinistryofInformationand Communication.Technology(MICT) Vietnam 欠席 - なお オブザーバとして タイ政府機関 大学 団体 企業などから約 20 名が出席 また 日 本側は ASEAN 日本政府代表部 IPA CICC 関係者が出席した (1 日目のみ ) 3 プロジェクト実施計画 このプロジェクトは今後の以下の様なプロジェクト実施計画に基づき 活動する予定と聞い ている 53

55 図表 2-26 プロジェクト実施計画 期間 作業 2012 年 9 月末 年 3 月末 ASEAN 内外のベストプラクティスの研究と ワークショップの開催 2013 年 3 月末 年 6 月末 既存認証の考え方の分析と比較 2013 年 6 月末 年 8 月末 ワークショップ結果の纏め 2013 年 8 月末 年 9 月末 最終報告書の作成 4 関心分野プロジェクトとして 以下の 5 分野が関心のある分野として取り上げられた -ソフトウェア開発(SoftwareDevelopment) -ICT プロジェクトマネージメント (ICTProjectManagement) - 業務 システム最適化計画 (EnterpriseArchitectureDesign) -ネットワークとシステム管理(Networkandsystemadministration) - 情報システムとネットワークセキュリティ (InformationSystemandNetworkSecurity) 5 当該プロジェクトのスコーププロジェクトのスコープとして 以下の4つについて 検討が行われた - 上記関心分野の細分化 (Wherethese sub-areas comefrom?) - 資格のレベル数 (Howmany competencylevels shouldwehave?) -スキルの定義方法(Where definitions forallskillscomefrom?) - 認定のためのアプローチ (Whatshouldbeourapproachestocertifications?) 6ProposedFrameworkforASEANICTSkillStandards(ASEANICT スキル標準フレームワークの提案 ) ガートナーによれば ICT 分野で最もスキルが最も必要とされている分野は Cloud Computing と BigData である また ASEAN 連接性マスタープラン (MPAC) では メンバ国間の接続性向上 が謳われている そのため ここで決めるスキル標準により 即戦力となる ASEAN 人材プールが確保できる必要がある 7 フレームワークの提案に基づき 最適と考えられる案 ワークショップのディスカッションでは 認定試験実施にあたって 図表 2-27 認定試験 実施の案にある 3 つの案を検討した 54

56 図表 2-27 認定試験実施の案 # 案利点欠点 ASEAN 内に試験実施専門機関を設ける ASEAN が認めた事業者に試験を委ねる 例えば日本や ITEE 試験の様な既存のスキル標準を使う 各国全ての試験を掌握できる 試験の問題を作る必要がない 即効性がある 専門機関の新設が必要 全ての試験内容の検証が必要 国によっては既に実施している試験とのマッピングが必要 プロジェクトとしては この中で 第 3 案の既存のスキル標準を使う が最も望ましい案とし て提案された しかしながら この提案は全員の賛成を得られていない模様で 継続審議とな っている 8 記事 タイ情報通信省のウェブに 次ページの記事が掲載されている 55

57 図表 2-28 ISSDaC プロジェクトのワークショップを報じるタイ情報通信省の記事 ( タイ情報通信省ウェブページ記事より ) ( 記事抄訳 ) タイトル 情報通信省のブレーンストーミング :ASEANICT スキル標準 (2013 年 2 月 6 日 ) 情報通信省 InspectorGeneral のMs.MethiniThepmani を中心にASEAN 各国の参加者を得て ASEANICTSkillStandards-DefinitionandCertification(ISSDaC) プロジェクトのワークショップが開催された この研究の目標は 5つの分野 : ソフトウェア開発 ICT のプロジェクトマネージメント エンタープライズ アーキテクチャの設計 ネットワークおよびシステム管理 情報システムとネットワークのセキュリティについて 知識を定義し ICT の専門家のための基準とガイドラインを作ることである これにより ASEAN はすべての加盟国に同じ基準を適用することが可能となる 56

58 第 3 章我が国企業の国内外の関係者意向調査 3.1 調査の目的と要領 ASEAN でのIT 人材育成に対する我が国の対応の基本的なあり方等を提言するため 我が国関連企業のASEAN における事業展開の動向やIT 人材育成上の課題について 国内外の関連情報収集 関係者へのヒアリング等基礎的な調査を行った 具体的には ASEAN でIT 人材を採用されている国内関連企業での IT 人材採用時のIT スキルの評価及び IT 人材育成プログラムの実態 ASEAN での統一されたIT スキル標準定義 認定試験への対応について意見 要望を聞き 上記提言に反映することを目的として調査を行った 今回の調査では 調査期間 対象が限られており あくまで参考として活用する予定である 3.2 調査内容 ASEAN 地域においてIT 人材を採用し事業を展開している我が国企業を対象に 以下の調査を行った 今回 ASEAN でIT 人材を採用されている国内 9 社及びその現地 30 事業所でのアンケート調査を実施した 内訳は 現地ビジネスを展開中のIT ベンダ (5 社 ) 日本からのオフショアビジネスを展開中のIT ベンダ (3 社 ) 及び 製造業 金融サービス 小売業を展開されている会社 (3 社 ) から協力を得た 調査項目 : アンケート項目の詳細は 付録 2. アンケート調査表 (1) 国内企業向け :ASEAN でのICT スキル標準に関する調査へのご協力のお願いASEANITSSQ J を参照 各社のIT 人材採用の取り組み - 対象業務 - 対象業務遂行に必要なスキル 資格 IT スキル標準 IT 技術者試験 (ITEE) の有用性調査 - 対象業務におけるIT スキル標準の活用及び要望 - 日本の試験制度を移植した試験 (ITEE 準拠 ) の活用及び要望 -ASEAN で統一されたIT スキル評価に関する要望 各社の IT 人材採用の取り組み採用の傾向を探るため 上記の分類にあわせ回答を集計した 以下 現地ビジネスを展開中の IT ベンダを IT ベンダ1 日本からのオフショアビジネスを展開中のIT ベンダを IT ベンダ2 その他企業を 一般企業 と名づけ 分類ごとにその傾向を示す 57

59 (1) 人材を採用しているASEAN 国社数を母数 (9) とし 人材採用をしている国を比率で表した 100% は全社で該当する国で人材採用している 0% はどこの社も採用していないことを示す IT ベンダ1では インドネシア シンガポール タイ マレーシアが高い比率 (80% 以上 ) を示した IT ベンダ2では オフショアに力を入れているフィリピン ベトナムが高い ( おおよそ70% 以上 ) 今後ミャンマーが伸びる可能性が見える また 一般企業では インドネシア タイ フィリピン マレーシアが高い ( おおよそ70% 以上 ) IT 化で遅れているラオス 市場として小さなブルネイには今回の調査ではゼロの回答であった 図表 3-1 ASEAN での人材採用国 ( 母数 : 国内企業 9 社 ) % 80% 60% 40% 20% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 0% ラオス ミャンマ マレーシア ベトナム ブルネイ フィリピン タイ シンガポール カンボジア インドネシア (2) ASEAN で採用されている職種各社海外事業所数を母数とし 各海外事業所での各職種の採用比率を表した 100% は 全事業所で採用された職種 0% は採用がなかったことを示す 一様に IT アーキテクト PM IT スペシャリスト アプリケーションスペシャリスト ソフトウェア開発が高い比率を示した 現地で 即戦力になる人材 プロジェクトを管理できる人材へのニーズが高いことが示された 79 参考 ( 参照 3.2.1):IT ベンダ 1: 現地ビジネス IT ベンダ 2: オフショア 一般企業 :IT ベンダ以外 58

60 図表 3-2ASEAN での採用職種 ( 母数 : 海外事業所数 30) 100% 80% 60% 40% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 20% 0% エデュケーション オペレーション カスタマサービス ソフト開発 アプリスペシャリスト IT スペシャリスト プロマネ IT アーキテクト コンサル セールス マーケティング (3) 採用時のスキルレベル各社海外事業所数を母数とし 各海外事業所での採用時のスキルレベルの比率を表した 100% は 全事業所が採用したレベル 50% は該当レベルを採用した比率が半々であることを示す ここでも 即戦力人材の採用から ミドル ハイレベルが高い比率を示した オフショア系のIT ベンダ2ではエントリレベルも高い比率を示している これは 即戦力に加え 日本の標準に合ったソフト開発を行える人材育成の観点が採用に加わったと考えられる 図表 3-3 採用者のスキルレベル ( 母数 :: 海外事業所数 30) % 80% 60% 40% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 20% 0% エントリレベルミドルレベルハイレベル (4) 採用時 必須 参考とされた資格 各社海外事業所で 採用時必須 参考とした資格について調査した 図表 3-4 が必須とした資 80 参考 ( 参照 3.2.1):IT ベンダ 1: 現地ビジネス IT ベンダ 2: オフショア 一般企業 :IT ベンダ以外 59

61 格 図表 3.5 が参考にした資格である ニーズの高い職種に対応した PM IT サービス ベンダ資格へのニーズが高い 母数 (30) に比べ 回答数が少ないが 即戦力では 実務経験及び 実務知識に評価の重点が置かれるためと推定できる なお ITEE 試験も参考にする資格として報告された ITEE 普及には この数を増やしていく さらには必須とする等の施策が検討される必要がある 図表 3-4 採用時必須とした資格 ( 母数 : 海外事業所数 30) 一般企業 IT ベンダ 2 IT ベンダ PMBOK ITIL ベンダー資格 その他 図表 3-5 採用時参考にした資格 ( 母数 : 海外事業所数 30) 一般企業 IT ベンダ 2 IT ベンダ ITEE PMBOK ITIL ベンダ資格 その他 IT スキル標準 IT 技術者試験 (ITEE) の有用性調査 国内と ASEAN を対比して比較する なお 国内企業の分類で ASEAN 域での分類に合わせ IT ベンダ 1 と IT ベンダ 2 を定義している IT ベンダ 1 は 国内回答いただいた IT ベンダ全体の傾向 IT ベン ダ 2 は 国内 IT 企業のうちオフショアを展開している三社の傾向を示している 81 参考 ( 参照 3.2.1):IT ベンダ 1: 現地ビジネス IT ベンダ 2: オフショア 一般企業 :IT ベンダ以外 60

62 (1) ASEAN でのIT スキルマップ国内 ( 図表 3-6) では ほとんどがIT スキルマップを定義しているが ASEAN( 図表 3-7) 域では あるなしが半々である 国内では 新卒を採用し IT スキル形成を時間をかけて進めていくが 海外では 即戦力人材採用が主流で ベンダ資格で代替できるためと考えられる 昇格等のインセンティブのため スキル資格に社内標準を組み合わせて IT 人材のレベルアップのインセンティブとしている事業所もある 図表 3-6 IT スキルを定義している国内企業 ( 母数 :9) 100% 80% 60% 40% なしあり 20% 0% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 図表 3-7 IT スキルマップを定義している海外事業所 ( 母数 :30)) 100% 80% 60% 40% ない ある 20% 0% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 (2) 準拠するIT スキルマップ国内企業 ( 図表 3-8) で定義されているIT スキルマップは ITSS ETSS か 独自と回答されている社に確認すると それらをベースにカスタマイズされた標準であるとの回答が得られ ほぼ 100% の準拠といえる ASEAN( 図表 3-9) では 独自が多く ここは ベンダ資格を中心にすえたスキル定義が多い ただし 今回のインタビュを通して 各社事業のグローバル化に対応するため IT システムのグローバル化が進められ それに人材も対応できるIT スキルのグローバルでの標準化を志向されていることが伺えた 61

63 図表 3-8 国内企業の IT スキル標準が準拠する標準 ( 母数 :9) 100% 80% 60% 40% 独自 ETSS ITSS 20% 0% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 図表 3-9 海外事業所での ITSS を IT スキル標準とするか ( 母数 :30) 100% 80% 60% 40% 社内独自 ITSS 20% 0% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 (3) 評価する資格国内 IT ベンダ ( 図表 3-10) では ITEE 資格をほぼ全ての回答社で資格要件 推奨となっている ASEAN( 図表 3-11) の海外事業所では 業務に直結するベンダ資格等を評価する傾向が示されている ITEE も1 社あるが 実例ではまだITEE 資格を提示した例はないとのこと 今後 このような事業所が増えることが期待される 図表 3-10 国内企業での ITEE 資格の評価 ( 母数 :9) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% IT ベンダ 1 IT ベンダ 2 一般企業 個人裁量推奨資格要件 62

64 図表 3-11 海外事業所で評価する資格 ( 母数 :30)) 一般企業 IT ベンダ 2 IT ベンダ ITEE PMBOK ITIL ベンダ資格その他 (4) 資格試験に対するインセンティブ 資格試験の活用について ASEAN での資格取得に対するインセンティブの各社状況を図表 3-12 に示す IT 企業で 昇給昇格のインセンティブとして資格取得を活用されている様子が窺える 図表 3-13 は 資格試験の活用で 採用試験 研修効果査定での活用状況が見える 特に IT ベンダ1では 採用試験での活用が100% となり 即戦力の人材採用の実態に対応している 図表 3-12 資格試験に対するインセンティブ ( 母数 :30) 図表 3-13 資格試験の活用 ( 母数 :30) 63

65 (5) ASEAN 統一スキル標準を貴社の指針とするか ASEAN 国間でオフショア開発等のビジネス例が増えてきており スムーズな事業展開には 相互に他国技術者を統一的に評価できる指針は有効である といった意見が多く 積極的に する との回答が多かった しかし 状況が不明確なため 未定 と回答いただいた社もほぼ同数あったが しない と回答された社はなかった 図表 3-14 ASEAN 統一スキル標準の指針化 ( 母数 :9) (6) 処遇の指針とするか 一般企業で採用しないとの回答もあったが ほぼ (5) と同じ結果となった 図表 3-15 ASEAN 統一スキル標準を処遇の指針とするか 3.3 調査結果の分析とまとめ ASEAN 域で IT 人材確保 育成を進められている国内各社の海外事業所へのヒアリング及びア ンケート調査結果のサマリーを以下のとおり報告する ( 海外事業所数 30( 国内 9 社 )) (1)IT スキルマップの有無約半数の企業 (4/9) で ある と回答 また ベンダ資格等のスキル項目から構成されるスキルマップを利用している ( 技術者の実力評価を数年おきに実施 ) 必要に応じて 会社としてスキル向上を支援する 日本で定義されたマップをベースに定義しているケース 64

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