Oracle SOA Suiteおよび企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上

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1 Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 オラクル ホワイト ペーパー 2006 年 6 月

2 Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 概要 市場の変化 競争の激化 顧客ニーズの高まりによって さらに柔軟でスピーディな IT が求められています このような課題を踏まえ 大手企業がアプリケーションや IT 環境の複雑さを克服し 諸要件を満たすための手段として採用しようとしているのが サービス指向アーキテクチャ (SOA) です SOA は 新規アプリケーションの設計と開発 レガシー ビジネス アプリケーションとの統合において根本的な方向性示し 統合と再利用が容易なモジュール型ビジネス サービスとしての基幹業務アプリケーションの開発を支援します SOA 環境内では ユーザーとの対話を実現するためにサービスをポータルに結合させる必要があります Oracle Fusion Middleware のコンポーネントの 1 つ Oracle Portal は 作業環境に業務を集約させ業務を直感的な操作で行う単一のセキュアなアクセス ポイントを提供することで 時間とコストを節約します Oracle Portal は 作業効率を高めるサービス ダッシュボード ソリューションを提供します Oracle SOA Suite は サービス指向アプリケーションを構築し任意のミドルウェア プラットフォームへデプロイできる最良の標準ベース スイートです 構成内容は次のとおりです (i) サービスを開発するための統合サービス環境 (ISE) (ii) アプリケーションを統合するためのマルチ プロトコル Enterprise Service Bus (ESB) (iii) サービスのライフ サイクルを把握し管理するためのサービス レジストリ (iv) サービスをビジネス プロセスに結合する BPEL ベースのオーケストレーション エンジン (v) ビジネス ポリシーの取得と自動化を実現するビジネス ルール エンジン (vi) サービスに関する認証と認可ポリシーを施行し サービスならびにプロセスの SLA コンプライアンスを監視する Web サービスの管理およびセキュリティ ソリューション (vii) ビジネス エンティティとその相互対話をリアルタイムで表示し サービスを最適化する Business Activity Monitoring (BAM) ソリューション (viii) 従業員 顧客 パートナがコンテンツと関連パフォーマンス基準にアクセスし ビジネス プロセスとの対話を介して協働できる企業ポータル Oracle SOA Suite は 市場のどのソリューションよりも強力に企業の柔軟性を向上させ コストを削減し ミドルウェアの複雑な仕組みを軽減し 最高の TVO( 投資価値 ) の達成を支援します Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 2

3 はじめに 現在 どの企業でもグローバルなビジネス環境の変化を予測し 競合他社の動向に即座に対応し 成長に向けて企業資産を最大限に活用する必要に迫られています 基幹業務アプリケーション インフラストラクチャは これらのビジネスの課題を満たすうえで役に立つ場合もあれば 逆に変化を妨げる場合もあります インフラストラクチャには 次のような能力が要求されます 変化を予測しそれに対応する能力の向上 組織の生産性の強化 情報テクノロジ環境の簡素化 既存投資の活用これらの要件を満たし IT 環境の複雑さを克服するために 大手企業はサービス指向アーキテクチャ (SOA) を採用しています SOA は 新規アプリケーションの設計と開発 レガシー ビジネス アプリケーションとの統合において根本的な方向性を示し 統合と再利用が容易なモジュール型ビジネス サービスとしての基幹業務アプリケーションの開発を支援します Oracle Portal は 基幹業務アプリケーション インフラストラクチャの SOA の顔 として 1) 組織の運営上 不可欠な情報とサービスを簡単な操作で配置し 2) 市場動向を予測し それに対応する組織の能力を向上させるサービス指向ソリューションを提供し 3) 異種アプリケーションと異種テクノロジが混在する環境を統合するための標準ベースのフレームワークを提供します Oracle SOA Suite は サービス指向アプリケーションを構築し任意のミドルウェア プラットフォームへデプロイできる 最良の標準ベース スイートです Oracle SOA Suite は次のコンポーネントで構成されます 1. サービス開発のための統合サービス環境 (ISE) 2. アプリケーションを統合するマルチ プロトコルの Enterprise Service Bus (ESB) 3. サービスのライフサイクルを把握し管理するためのサービス レジストリ 4. サービスをビジネス プロセスに結合する BPEL ベースのオーケストレーション エンジン 5. ビジネス ポリシーの取得と自動化を実現する Business Rules Engine 6. サービスで認証と認可ポリシーを施行し サービスとプロセスの SLA コンプライアンス状況を監視する Web サービスの管理およびセキュリティ ソリューション 7. ビジネス エンティティとその相互対話をリアルタイムで表示し サービスを最適化する Business Activity Monitoring(BAM) ソリューション 8. 従業員 顧客 パートナがコンテンツと関連パフォーマンス基準にアクセスし ビジネス プロセスとの対話を介して協働できる企業ポータル Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 3

4 今日の企業情報ポータルは 概して情報源への単一アクセス ポイントとして機能しています ( 情報中心のポータル ) このホワイト ペーパーでは SOA 対応ビジネス プロセスへのアクセス ポイントを一元化しビジネスの洞察力を提供することにより Oracle Portal がこうした情報中心のポータルからプロセス中心のポータルへ進化した経緯を説明します プロセス中心のポータルを通じて 複数のシステムにまたがるプロセスの状態を監視しプロセスと対話することができます ビジネス ニーズ Oracle Portal は Gartner 社の Horizontal Portal Products Magic Quadrant のリーダと位置付けられます Gartner 社では リーダとは 現在 好調な実績をあげ 市場の方向性について明確なビジョンを持ち 市場におけるリーダーシップを持続するために積極的に競争力を高めているベンダーのことです 出典 : Gartner, Inc., "Magic Quadrant for Horizontal Portal Products, 2005 年 ", Gene Phifer, Ray Valdes, David Gootzit, Kim S. Underwood, Laurie F. Wurster, 年 5 月 18 日 大企業の多くが 内部システムで複数のパッケージ アプリケーションを利用しています これらのアプリケーションには 給与計算 人事管理 (HR) 事務管理部門の ERP システム 営業部門のカスタマー リレーションシップ マネジメント (CRM) システムなどがあります 合併 買収が繰り返される今日 IT 組織は 重複した機能を持つ異種システムを新たに結合したビジネス エンティティに統合するうえで苦戦しており この状況は深刻化しています こうした状況では 標準的なビジネス プロセスが複数のバックエンド システムにまたがります 特に 異なるビジネス エンティティを結合した結果 IT トポロジでこの傾向が顕著です 実際に多数のビジネス プロセスで 複数のバックエンド システムとの対話だけでなく 組織の境界を越えて顧客 パートナ サプライヤ コンテンツ サービスが関連しています ユーザーとビジネス プロセス間の対話を健全で秩序あるものにするために インフラストラクチャは次の要件を満たす必要があります 変化を予測しそれに対応する能力の向上 ビジネス事象を表現する能力を高め 新しいビジネス サービスを迅速に開発 展開できること レガシー システムとレガシー アプリケーションを刷新できること 市場の傾向に応じてビジネス プロセスを最適化できること 既存投資の有効利用 モジュール性 オープン性 拡張性を備え 既存のシステムを活かしながら異機種混在環境にも導入できること 情報技術環境の簡素化 一元化したインフラストラクチャとして プロビジョニング デプロイ 監視 管理できること 組織の生産性の向上 正確なビジネス インテリジェンスにより的確な意思決定が容易なこと 従業員が必要な情報を検索し その共有を支援すること 従業員と顧客に対し必要に応じ情報を提供すること Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 4

5 SOA 対応ビジネス プロセスでの Oracle Portal の訴求価値 現在 プロセス中心のポータルは ポータル サイトに掲載するコンテンツやアプリケーションを増やさずに 情報過多の状態を是正しています さらに 従来の価値あるものを誘導型ビジネス プロセスに取り込み ユーザーとビジネス プロセス間の対話をユーザーの思考プロセスと一致させることで 使い勝手をさらに向上させ ポータルを直感的に使用できるようにしています プロセス中心のポータルは ポータル内部の実態をビジネス プロセスの枠内に簡単に取り込んで利用できる環境を提供します つまり プロセス中心のポータルにより 業務計画全体が遂行され 仕事用のツールが提供され その使用方法が理解できます 変化の予測および対応能力の向上 Oracle Portal は Oracle SOA Suite の主要なサービスと一体となり業務の可視性を高め 状況変化に応じて監視および最適化できる一元化された自動プロセスを提供します さらに 新しい機能を迅速に実装しデプロイできるサービス指向環境を提供して 効率を促進し生産性を向上させます 既存投資の活用複合アプリケーションは BPM ソフトウェアと Web サービスを結合して既存の複数のバックエンド システムからデータやロジックを取り出す 新しいカスタム ビジネス アプリケーションです たとえば 顧客情報を検索する複合アプリケーションでは Web サービスを使用して 1 つのシステムで売掛管理からアカウント履歴を取り込み 別のシステムから履行履歴を取り込んで その結果を 1 つのカスタム Web インタフェースを介して表示する場合があります プロセス中心のポータルでは 複合アプリケーションが重要な役割を果たします プロセス中心のポータルでホスティングされるビジネス プロセスはいずれも Web インタフェースを持つ複合アプリケーションです これらの複合アプリケーションでは プロセスのロジックに従って順次情報を表示し それによりプロセスが明確になり途中で中断する可能性が減少します このすべてが コンテンツ管理や ID 管理など 基盤となるポータル プラットフォームのサービスと統合されます 情報技術環境の簡素化 Oracle SOA Suite が構築するプロセス中心のポータルは アプリケーション機能の UI 要素を各ユーザー向けにパーソナライズした単一ポータル ページに統合するだけでなく 1 つのビジネス プロセスのすべての要素を 1 つのページの 1 つのポートレットに統合します この 1 つのポートレットからは ユーザーが 複数の異なるバックエンド システム サービス コンテンツ ストア 個人にまたがる複数のビジネス プロセスとアクティブかつシームレスに対話できることが必要です 効率的にビジネス プロセスを自動化し最適化するためには ビジネス プロセスと個人との相互作用を担当者の作業環境に直感的に組み込む必要があります Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 5

6 さらに 指定されたビジネス プロセスに関する情報はすべて ユーザーのビジネス識別情報のコンテキスト内に表示する必要があります たとえば コール センターで新人従業員に必要なのは簡単な基本的 UI のみですが 上級ユーザーに対しては 顧客への特別なサービスの提供やアップセルが実行できる充実した情報を自動的に提供する必要があります ビジネス プロセスとの対話はすべて ユーザーの適切なスキル レベルで行われる必要があります 組織の生産性の向上 Oracle SOA Suite を使用してデプロイするプロセス中心のポータル ソリューションは すべてのユーザーに統一された作業環境を提供します バックオフィス システムはシームレスに統合され 簡単かつ直感的に操作できる UI を提供します この UI は バックオフィス ユーザーに担当作業に関連した情報のみを公開します 細分化された IT 環境により 事務管理部門のユーザーは 日常業務の円滑な解決には介入せずに自主的かつ積極的にビジネス プロセスに参加することができます ビジネス プロセスに関与する従業員の動機付けだけでなく 給与計算処理や休暇管理などのプロセスに依存する LOB ユーザーに適切なタイミングで解決手段を与え これらのユーザーの 実際 の作業に関与せず支援することで 様々な生産性効果が得られます Oracle Portal の概要 アプリケーション実装に必要な最小限のコードと社内ポートレット通信 およびビジネス ユーザー IT 専門家を問わず他の基幹業務システムとの統合を容易にした設定済の多数のポートレットによって OracleAS 10g Portal は Plumtree や Sybase の製品を引き離し独走しています OracleAS は必要なことすべてを実現してくれたため コンパイラを準備する必要はありませんでした 出典 : 2004 年 4 月発行 Network Computing の記事 Portal Power Oracle Portal により ポータル用 Web インタフェースの作成 情報の公開と管理 動的データへのアクセスおよびポータル エクスペリエンスのカスタマイズに必要な優れた宣言的環境が J2EE ベースのアプリケーション アクセスや Web サービスなど 任意の Web ベースのテクノロジのための拡張可能なフレームワークと結合されます Oracle Portal を使用することで E-Business は 従業員 パートナおよび顧客と 各自が必要な情報を結びつけ 各コミュニティに適したビューを柔軟に作成できます プロセス中心のポータルのユースケース新しい従業員に携帯電話が必要な場合の調達要求を検討してみます この従業員は 年中無休のグローバル オペレーションのサポートを担当するため 電子メールに定期的にアクセスする必要があります そのため 携帯電話には General Packet Radio Service(GPRS) アクセスなどのサービスを追加する必要があります 通常 こうした調達要求では 次に示すように 複数のシステムと複数のインタフェースにまたがる対話を数回繰り返す必要があります 従業員は 業務上の正当な理由を添えて Web ベースの調達システムで携帯電話の調達要求を送信します 管理者は業務上の正当な理由を検討し Web ベースの調達システムを介して承認します 仕入担当者は 外部の携帯電話サービス プロバイダの電話予定に関するバックエンド受注アプリケーションに 手動で注文を再入力します Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 6

7 仕入担当者はさらに 外部の携帯電話サプライヤの実際の電話に関するバックエンド注文アプリケーションに手動で注文を再入力します 従業員は 正当な理由を添えて GPRS アクセスを要求する電子メール テンプレートを送信します 業務上の正当な理由を再度確認した管理者は 再度電子メールで承認します さらに財務担当管理者は 業務上の正当な理由を確認して 電子メールで承認します 仕入担当者は 電子メールによる承認を受領後 プラン要求を手動で更新してバックエンド注文システムに GPRS を含めます Oracle SOA Suite により構築したプロセス ポータル システムでは すべてのバックエンド システム プロセスは統合ビジネス プロセス フローの一部になります すべてのユーザーの対話 ( 従業員 管理者 仕入担当者 財務管理者 ) は ポートレット ページ上の単一のタスク リスト ポートレットを介して実行されます データや業務上の正当な理由を手動で再入力する処理はありません 必要なのは ビジネス プロセスと対話するためにポートレットが 1 つ存在することです ビジネス プロセスに不可欠なデータとアクション およびユーザーによる実行が必要なアクションのみが表示されます 前述のプロセス中心のポータル ソリューションで明らかになる 2 番目の重要なポイントは SOA Suite のもう 1 つの主要コンポーネント Business Activity Monitoring が提供する企業業績指標 (KPI) ポートレットです このポートレットにより 管理者は状況を監視しデプロイ済ビジネス プロセスを積極的に管理できます これらのポートレットから得られる業務上の洞察力は デプロイしたビジネス プロセスを使用して迅速に問題を処理するうえで不可欠です Oracle Portal 10g R2 の新しいプロセス中心機能 Oracle Application Server 10g の評価では驚くことばかりでした この製品は オラクル社のミドルウェア製品を 1 つにまとめたものですが 我々が驚いたのは アプリケーション サーバーや ポータル サーバー 統合サーバーを 1 つのまとまったプラットフォームに組み入れる作業でオラクル社がいかに進歩しているかでした 出典 : 2005 年 3 月 30 日発行のレポート The Forrester Wave: Application Server Platforms, Q Oracle Application Server Portal 10g R2 に組み込まれた様々な新機能と拡張機能により SOA フレームワークで実行するプロセス中心のポータルの配置作業がサポートされます これらの機能には Oracle BPEL Process Manager によるポートレットの統合 ポータル標準 WSRP および JSR-168 のサポート 拡張性の強化 ページ設計と開発の強化などが含まれます BPEL Process Manager の統合 Oracle Application Server 10g R2 では Oracle BPEL Process Manager の一部としてポートレット プロバイダが組み込まれています このプロバイダは BPEL Worklist Application を Oracle Portal ページにシームレスにデプロイできる Task Listing および Task Analysis ポートレットとして公開し ユーザーの手動による介入が必要なタスクを実行することで BPEL プロセスにユーザーを参加させます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 7

8 図 1: Oracle BPEL Worklist ポートレット 基幹業務アプリケーションの統合 Oracle Portal は 設定済のポートレット統合機能により Oracle E-Business Suite と Oracle Collaboration Suite との強力な統合を達成してきました Oracle の基幹業務アプリケーション ファミリに PeopleSoft JD Edwards Siebel の製品ラインが加わったことにより Oracle Portal では 業界の主要な 4 つのアプリケーション スイート (Oracle E-Business Suite PeopleSoft Enterprise JDE EngerpriseOne Siebel Business Applications) を直接融合させ 単一のユーザー エクスペリエンスをもたらしました また SAP などの他の主要ベンダーとの連携により これらの企業の製品と Oracle Portal 全体のエクスペリエンスを密接に統合することができました PeopleSoft Enterprise PeopleSoft Pagelet Wizard は 目的と機能の点で Oracle Portal の OmniPortlet に相当します このウィザードにより ビジネス ユーザーや事業案件の専門家は WYSIWYG ユーザー インタフェースを使用して PeopleSoft アプリケーションのデータ ソースからポートレットを迅速に生成することができます この方法で生成したポートレットは ポータルのポイント アンド クリック機能により Oracle Portal ページですぐに活用できます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 8

9 JD Edwards EnterpriseOne Oracle Application Server で実行する場合と同様 EnterpriseOne は Oracle SSO プロセスに参加できます ただし アプリケーション UI のレンダリングでは PDK-Java のレンダラーを使用します その結果 ほとんどすべての EnterpriseOne 基幹業務アプリケーションは 識別情報の完全な統合により Oracle Portal から直接使用できます さらに EnterpriseOne Forms Design Aid ツールで作成したカスタム アプリケーションも ネイティブの Oracle PDK-Java ポートレットとして自動的にデプロイできます Siebel Siebel Standard Interactive クライアントは JSR-168 Portlet 仕様に準拠したポート レットとして Oracle Portal より提供されます SAP SAP の場合 Oracle Portal にポートレットを統合するレベルは 運用している SAP のバージョンにより異なります たとえば SAP/R3 との統合は SAP のバックエンド サービスへの直接アクセス (BAPI ファンクション コールを使用 ) を中心に展開しますが 新しいリリース (NetWeaver で稼働 ) では Oracle Portal と SAP MiniApps を直接統合できます Oracle Portlet Factory Oracle Application Server Portal 10g では 前述した特定のアプリケーション統合ポイントだけでなく Oracle Portlet Factory も提供されます この共通のポートレット作成環境では プロセス フローに従い 単純な Rapid Application Development (RAD) モデルに基づいた J2EE ベースのポートレット (PDK-Java および JSR168) の自動生成を実行できます 拡張性製品を開発し拡張性を持たせるために 様々な領域に多数の新規 API が追加されています 特に Oracle Portal Content Management Event Framework(CMEF) を使用すると 事前定義された特定のポータル イベントにプログラム フックを追加し Portal のコンテンツ管理機能を拡張できます これにより サード パーティー製プログラムはこれらのイベントを サブスクライブ し Oracle Portal PL/SQL Application Programming Interfaces(API) を使用してイベントに応じたプロセスをコーディングできます 特に 承認 / 却下 API を BPEL プロセスと併用すると Oracle Portal の外部でコンテンツを処理する承認プロセスを作成できます また 新しい Content Management API と Publishing API も追加されています 標準サポート ここで説明したとおり 標準ベースのポートレットの作成で Java 開発者をサポートする強力な JDeveloper ウィザードが利用できます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 9

10 ポートレット標準 Oracle Portal のこのリリースでは 異なるポータル プラットフォームにまたがるポートレットに相互運用性をもたらす OASIS 標準の Web Services Standard for Remote Portlets(WSRP) およびポートレット開発用 Java 標準仕様 JSR-168 を完全にサポートします WSRP は プレゼンテーション指向の対話型 Web サービスです WSRP は ポータル側でプログラミングすることなく あらゆるコンテンツ プロバイダとアプリケーション プロバイダを簡単に検出し標準準拠のポータルにプラグインできる方法でサービスを提供する 標準を提供します オラクル社は引き続き標準化委員会に積極的に参加し WSRP 標準の推進と進化に貢献します Web サービス統合 SOA 開発者は JAX-RPC 標準を使用することにより 異なるプラットフォーム上にデプロイされ 異なる言語で Oracle Portal にコーディングされた Web サービスを簡単にパブリッシュできます Developer の強力な機能により Web サービス クライアントを JAX-RPC に基づいて生成し このクライアントをポートレットとして Portal Extension for JDeveloper を使用してシームレスにデプロイできます また Oracle SOA Suite は Basic 認証 SSL WS-Security などの一般的なメカニズムにより Web サービス通信の安全を確保します いずれの標準 Web サービスも OmniPortlet を使用してコンシュームし Oracle Portal にパブリッシュできます その結果 追加設定なしで OA Suite サービスとの統合が実現します OmniPortlet のレイアウト機能 OmniPortlet では ページ デザイナやコンテンツ寄稿者が 様々なレイアウトを使用して異なるデータ ソースからデータとサービス情報を簡単にパブリッシュできます 今回のリリースでは OmniPortlet に 新しい HTML レイアウト オプションが用意され このレイアウトを使用しコンテンツを表示するための独自の HTML を指定します たとえば HTML レイアウトにより ヘッダー フッター データ表示のための個別 HTML スニプレットが定義できるため スプレッドシートなどのデータ ソースをヘッダー 行の繰返し部分 フッター付きの表として表示できます ページ設計と開発このリリースには拡張機能として ページの作成と編集 ページの編成と管理 ページとポートレットのカスタマイズを行うウィザードが含まれています 追加された新機能によりページ デザイナは ページと項目の UI のレンダリングを完全にコントロールすることができます これらの機能には Page Skin HTML コンテンツのレイアウト 新しい Item Placeholder Item Type などがあります Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 10

11 マイクロソフト製品との統合 確立された企業情報ポータル製品として Oracle Portal は様々な手段で Microsoft Office Server 製品 Windows オペレーティング システムと簡単に統合し 機能を拡張します WebDAV Oracle Portal は Web-based Distributed Authoring and Versioning(WebDAV) プロトコルによるアクセスをサポートします Microsoft Office は WebDAV クライアントの役割も果たすため Oracle Portal のファイル タイプ項目を WebDAV 対応のデスクトップ アプリケーションからだけでなく 任意の MS Office アプリケーションからも直接オープン 編集 保存することができます OracleAS Providers for Microsoft Exchange 2003 & Microsoft Exchange 2000 OracleAS Providers for Microsoft Exchange 2003 & Microsoft Exchange 2000 には Microsoft Exchange のコンテンツを OracleAS Portal 内部で公開する受信トレイ ポートレット 予定表ポートレット 連絡先ポートレットの 3 つのポートレットがあります これらの各ポートレットには ユーザーの Microsoft Exchange アカウントに関連付けられた情報がレンダリングされます WSRP Oracle Portal は WSRP に対応しているため 様々な方法で Microsoft 製品と統合できます JDeveloper で構築された WSRP 対応 Oracle Producer は Web Part として認識され MS Sharepoint に追加できます マイクロソフト社独自の WebPart コンポーネントと.net Web サービスを WSRP Producer としてパブリッシュし Oracle Portal でポートレットとしてコンシュームできます Oracle Portal 内部から Microsoft BizTalk プロセスとの対話を開始することができます Oracle Drive Oracle Drive は Oracle Portal と密接に統合された新しい強力な Oracle WebDAV クライアントです Oracle Drive は Windows デスクトップから直接 ポータル固有のコンテンツ管理業務をサポートする最初で唯一の WebDAV クライアントで Windows デスクトップと Oracle Portal をシームレスに融合します これにより コンテンツ管理者は Portal Builder を使用せずに デスクトップからポータル項目を管理できます Oracle Drive は Windows のドライブに Portal Repository をマッピングするため レポジトリを Windows Explorer でネットワーク ドライブとして使用できます さらに ポータル固有の右マウス メニュー オプションがポータル ユーザーに公開されます これらのオプションにより ポータル ユーザーは 項目とページのメタデータ プロパティの設定 アクセス管理情報の変更 項目のバージョンの表示 設定および削除 コンテンツとページのプレビュー 項目の承認または却下 承認を受けるための項目の送信などが実行できます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 11

12 Oracle Drive には多数の有用なアプリケーションがあり これらを使用してポータル ユーザーは次のことができます Portal Repository の全コンテンツのウイルス チェックを定期的に実施する リポジトリはネットワーク ドライブとしてマッピングされるため ドライブの定期スキャンを実行するようウイルス対策ソフトウェアを設定できます Windows Explorer から直接ファイルを検索する たとえば *.doc を使用して ページ グループ内のすべての MS Word 文書を検索します これは Windows での検索とまったく同様です 任意のデスクトップ アプリケーションを使用して Portal Repository に格納されたファイルのオープン 保存 インプレース編集を実行する コンテンツをオフラインで利用する これにより ネットワークに接続せずに作業でき ( たとえば飛行機内など ) 後でネットワークと接続したときにローカル マシンと Portal Repository 間でコンテンツを同期させることができます コマンドライン バッチ スクリプトを作成し Portal Repository に対して実行する Windows ドメインでのシングル サインオン Windows との統合が Oracle Identity Management の機能により実現します これにより Oracle Portal 内でホスティングされる Web アプリケーションだけでなく Windows ドメイン環境から Oracle Portal へのシームレスな統合とサインオンが実現します Oracle が選択される理由 Oracle SOA Suite は 業界唯一の包括的な統合 SOA スイートです 他のベンダーも同様のプラットフォームを持っていますが Oracle SOA Suite は他の追随を許さない独自の機能を提供します 企業の柔軟性向上を実現 Oracle SOA Suite は 次に示す 4 つの点において企業の柔軟性を最も大幅に向上させることができるソリューションです Oracle SOA Suite がサポートするのは IBM WebSphere JBoss などのアプリケーション サーバー Ilog Jrules Corticon などの主要なビジネス ルール エンジン Active Directory iplanet Novell などの LDAP V3 準拠ディレクトリ IBM MQ SonicMQ Tibco Oracle AQ などの主要なメッセージ サービスなどです サービス指向アプリケーション Oracle SOA Suite は 堅牢な SOA プラットフォームにデプロイし管理するサービス指向アプリケーションを迅速に開発できます また 既存のアプリケーションとレガシー システムは 再コーディングせずにサービスとしてラップすることができます ビジネス プロセスの最適化 Oracle SOA Suite は ビジネス イベントを企業全体で可視化し イベントに応じてビジネス プロセスを最適化することができます 設定済のポートレットにより ポータルとビジネス プロセス サーバー間をシームレスに統合できます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 12

13 統一された作業環境 Oracle SOA Suite は 企業情報ポータルによって従業員の生産性を向上させます このポータルは 組織情報 サービス ビジネス プロセス ビジネス インテリジェンスへの統合アクセス ポイントとなり 情報の検索速度を向上させ共同作業を容易にします 生産性を高め拡張可能なポータル Oracle Portal は ブラウザベース ツールの完全なセットを提供する唯一の企業情報ポータル ソリューションです ビジネス ユーザーは ポータルを作成し ユーザーとコンテキストをポータルへ追加できます これらのポータルの管理と展開に専門的な開発者の支援は必要ありません また 複雑な手動のプログラミングなしで様々なデータ ソースの情報を統合する シンプルで操作が容易なメカニズムを多数提供します ミドルウェアの複雑さの軽減 Oracle SOA Suite は 他のベンダーのどのソリューションよりも開発コストを大幅に削減し ミドルウェアの複雑さを軽減します Oracle SOA Suite は 単一製品として技術的に完成された業界唯一の Oracle スイートで 次の 6 つの点で他のソリューションと大きく異なります 単一の開発フレームワーク Oracle SOA Suite は 基幹業務アプリケーションの開発 Web サービスの構成 企業情報ポータルの作成 ビジネス プロセスのオーケストレーションを実行するために単一の統合された設計環境を提供する唯一の SOA スイートです 1 つのツールでプラットフォーム全体を学習することができます 単一の配置アーキテクチャ Oracle SOA Suite は スケーラビリティ 可用性 負荷分散 リソース管理 セキュリティ メタデータ管理に必要な共通アーキテクチャを備えた唯一の SOA スイートです ミドルウェア インフラストラクチャの統合に必要な時間を短縮します 単一の管理アーキテクチャ Oracle SOA Suite は ID 管理とシステム管理で共通するアーキテクチャを備えた唯一の SOA スイートです ユーザーとシステムを一元的に監視 管理し コスト削減とセキュリティを向上させます 単一のメタデータ管理システム Oracle SOA Suite は すべてのコンポーネントで共通するメタデータ管理システムを利用し アプリケーションの開発期間を短縮し メンテナンスが容易なアプリケーションを生み出す唯一の SOA スイートです 単一の統合ポータル Oracle SOA Suite は 企業規模のポータルの開発とデプロイに必要な機能 ( コンテンツ管理 ドキュメントの作成と公開 ポートレット ベースの統合 ID 管理 システム管理 ビジネス インテリジェンス Web キャッシング マルチチャネル アクセス ) を提供する企業情報ポータル ソリューションが組み込まれた唯一の SOA スイートです 他のベンダーが提供するコンポーネントのセットは ユーザー自身による統合が必要なうえ ポータル ソリューションが複雑で脆弱です Oracle はこれらの機能を統合し 複雑さを緩和しポータルの開発と配布時間を短縮します Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 13

14 簡単な導入 SOA Suite のコンポーネントはどれも業界標準に基づいて構築されているため これらのコンポーネントを段階的に導入し 既存の IT インフラストラクチャに簡単に組み込むことができます Oracle SOA Suite は 既存の IT 環境にシームレスに統合します この ホットプラガブル なアーキテクチャを図 2 に示します 図 2: Oracle SOA Suite のホットプラガブルなアーキテクチャ 最高の TVO( 投資価値 ) の達成 Oracle SOA Suite では 次の 4 つの戦略によって最高の TVO( 投資価値 ) を達成することができます アプリケーションの開発期間とデプロイ期間の短縮 市場で唯一の統合 SOA スイート Oracle SOA Suite は アプリケーションの設計 開発 デプロイ 管理全面でコストの大幅な削減を実現します アプリケーションの構築と製品化までの期間 それに関連した利益回収期間も短縮します 経費が削減できるため ソフトウェア エンジニアならびに研究開発資金を迅速に他のプロジェクトに振り向けることができます アプリケーションの配置コストの削減 SOA Suite は グリッド コンピューティングを活用して低価格なモジュール式ハードウェアとストレージに基幹業務アプリケーションをデプロイすることにより コスト削減するように設計された唯一の SOA スイートです メンテナンス コストと管理コストの削減 Oracle SOA Suite は 複数のシステム グループにまたがるソフトウェアのプロビジョニングを自動化し システムの監視と管理を一元化することにより 管理コストを削減します セキュリティの管理コストも ID 管理とアクセス管理の一元化により削減できます より効果的なコラボレーション 取引先の地理的分散化が進行したことで より緊密に統合されたコラボレーション ツールがさらに必要となりました Oracle Portal は 連携機能を作業環境に統合し 各ユーザーの作業効率と共同作業の効率を高めます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 14

15 Oracle SOA Suite は 開発コストと配置コストを削減し その結果メンテナンス コストが削減され 最高の TVO を達成し ROI を最短期間で実現します Oracle Portal が選択される理由企業情報ポータルは ビジネス環境の変化を予測しそれに対応した能力を大きく向上させ 企業の生産性を高めます また 既存の IT 投資を活用しながら IT 環境の簡素化を図ることができます 他のベンダーも企業情報ポータル製品を発表していますが Oracle Portal は現在 市場で最も広く使用されているソリューションで 顧客数は世界各国で 7,000 社を超えます これらの顧客が Oracle のポータル ソリューションを選ぶ理由は Oracle Portal が今日 最も機能が充実し 最も統合され 最も生産的で かつ拡張性を備えた最もミッション クリティカルなソリューションであるためです 将来を見通したアーキテクチャ 2002 年の前半から Oracle Portal に導入されたポートレット プロバイダのアーキテクチャは JSR-168 標準と WSRP 標準の発表により将来を見通していることが証明されました SOAP-over-HTTP によりアクセスするリモート プロバイダのコンテナを備えた Oracle のモデルは 現在 業界標準の JSR-168 ポータル標準と WSRP ポータル標準の組合せから得られるモデルとほぼ同一です 他の主要なポータル ベンダーが ポータルと同じローカル J2EE コンテナにポートレットをデプロイできるようになったのはごく最近のことで 柔軟性や機能が大幅に制限されています 顧客は当然 カスタムで作成した Java コードをベンダーが提供する本番のポータル コードと共存させる必要があり 安定性に影響を与える可能性があります さらに このアーキテクチャでは リソース集約型プロバイダ コードを核となるポータル エンジンから切り離すことで 管理者が負荷を管理 チューニングし 複数のノードへ負荷を分散させ パフォーマンスと管理のボトルネックを防止します ポータル アーキテクチャには ポートレット コンテンツの検索 キャッシングの管理 ポータル ページの組立 完成したページの配布をすべてパラレルに実行する高度にチューニングされたマルチスレッド サーブレット エンジンが含まれています このエンジンは オラクル社の拡張性に優れた J2EE フレームワーク OracleAS Containers for J2EE(OC4J) 上にデプロイされるため パフォーマンスを最大限に引き出します このアーキテクチャは サーバー ファーム内にデプロイされたコモディティ ハードウェアを使用できるため ハードウェアのコストを最小に抑えます Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 15

16 必要なのは Web ブラウザのみ Oracle Portal そのものが 完全にポートレット対応です ポータルの主要な管理 開発 エンド ユーザーの機能はすべて ポートレットからアクセスされます Oracle Portal では 一連のビルトイン ポートレットをポータル開発 ポータル管理およびポータル ユーザーによる使用のためにインストール 設定されて出荷されます 他のポータル ベンダーの製品とは異なり Oracle Portal ユーザーは いずれの段階でも Thick クライアント プログラムを必要としません 業界をリードするキャッシング技術の統合完全に統合されたインテリジェント キャッシュにより ポータル ページとポートレット コンテンツをむやみに再生成する必要がなく 最高レベルのパフォーマンスが達成できます Oracle Portal は オラクル社の特許取得済のインメモリー キャッシュ テクノロジ Oracle Application Server Web Cache を最大限に活用します OracleAS Web Cache では キャッシング 圧縮および Edge Side Include (ESI) と呼ばれるオープンな標準のアセンブル技術を組み合せて 静的および動的に生成されたポータル コンテンツを迅速に配信します また パフォーマンスと可用性を向上させるために バックエンド Web サーバーのロード バランシング フェイルオーバー サージ保護機能を提供します 実証例 プロセス中心のポータル Texas Industries 社 TXIonline.com は いくつもの紙ベースのプロセスを自動化された単一の SOA ベースのソリューションに変え 顧客と弊社との共同作業を容易にしました Texas Industries 社情報サービス部門部長 Terry Marshall 氏 Texas Industries(TXI) 社は セメント コンクリート 砂利などの建築資材の大手サプライヤです セメント製造部門は テキサス州では最大 カリフォルニア州では大手製造会社の 1 つ 袋詰セメント製品については全米最大です TXI 社は 働きやすい企業となること そして非常に効率的に社内プロセスと社外プロセスを実装する企業となることを目標にしています 主要な顧客は 空港や道路など大規模な建設工事に携わる大手建設会社です 同社の工事請負契約では 通常 工事の期間全体で数千件もの納入物が必要です これが データ収集用に少なくとも 7 つのレガシー システムに分散した 紙ベースの物流および照合プロセスで問題でした 営業チームは 様々なレガシー アプリケーションや特注アプリケーションにある関連情報へ迅速にアクセスして表示することができず 影響は販売プロセス全体に及んでいました 2 年前 TXI 社は 目標達成に必要な業務変革には ビジネス プロセスを最適化し企業情報ポータルをデプロイする必要があると実感しました この企業情報ポータルに必要なことは 関連情報とアプリケーションを公開して 再設計したプロセスをサポートするために単一インタフェースを提供できることです TXI 社は ビジネス プロセス管理 (BPM) と企業情報ポータル技術を結合させ サービス指向ポータルを構築しました その結果 様々なアプリケーションへのパーソナライズ アクセスで業務効率が向上し 紙ベースのプロセスが削減され 単一ポータル インタフェースにより 販売チームは様々な効果を実現することができました その中には 顧客に関する知識の拡充 毎日の未決済売上げの減少 受注から現金化までのプロセスの効率化などがあります ポータルに埋め込まれた機能には CRM 契約管理 注文ステータス オンライン発送 売掛金/ Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 16

17 年齢調べ ドキュメント イメージ 販売計画と予測 ビジネス インテリジェンス 運賃計算 人事管理 (HR) のセルフ サービスなどがあります このポータルの成功によって TXI 社は 紙ベース情報の送付を削減すると同時に 請求書 売上履歴 計算書 製品資料など 顧客が必要な情報へ安全にアクセスできる 顧客向けのセルフサービス ポータルを開発することになりました 現在 顧客はオンラインで TXI 社に対する製品発送要求や支払いを行っています TXI 社は 事務処理を削減し 請求書が正確になっただけではなく 顧客に対して適切なタイミングで関連情報を提供できるようになり 顧客満足度が向上しました また 働きやすい会社にするという目標も達成しました 企業改革法のコンプライアンスの点から見ると TXI 社には ビジネス プロセスとして設計された管理の実行が必要な事業所が数カ所あります BPM とポータル テクノロジを使用して TXI 社は 月末に自動的に起動して組織内の様々な担当者に必要な管理文書の提出を促すシステムを開発しました このシステムは プロセスを監視する機能もあり 段階的拡大手順も組み込まれています このワークフロー ドリブン プロセスによって TXI 社は 企業改革法のコンプライアンス要件を満たすと同時に 適切なタイミングで決算処理を実行できます 毎月 数百のドキュメントが安全なドキュメント リポジトリに保存され TXI 社のコンプライアンスを証明しています Agder Energi 社 ilos により 弊社の製品納入と顧客サービス両面で品質と正確さが大幅に向上しました Agder Energi 社取締役 Ragnhild Aas Hystad 氏 Agder Energi 社は 従業員数約 900 名 顧客数 15 万を越えるノルウェーの公益事業会社です その中核業務はエネルギーの生産と 企業および家庭への配給です Agder Energi 社は トリプルプレー市場 ( インターネット アクセス TV および電話 ) への参入に際し ブロードバンド サービスの配信 サポート全体を扱うソリューション (ilos) の構築に Oracle 認定パートナ企業 e-vita の支援を仰ぎました このソリューションは Oracle Technology に完全に基づいて構築されます フロント エンドには Oracle Portal を利用し バックエンドでは社内システムと社外システムを統合するために Oracle Fusion Middleware のプロセス統合機能を利用します プロジェクトは 開始後 3 ヶ月足らずで納入され 本番運用されました Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 17

18 図 3: Agder Energi 社の ilos ソリューション ilos により Agder Energi 社は 顧客基盤全体で急増するブロードバンド接続を管理するための最新のプロビジョニング ソリューションを実現しました iknowbase 固有の柔軟性と Oracle Fusion Middleware を活用することで ilos は新製品と新しいサービスを提供するために継続的に拡張されています Oracle Fusion Middleware によって 既存の個別サービスと情報を短期間で結合させ Adger Energi に必要なソリューションを提供することができました e-vita 社 CEO Eirik Lygre 氏 Oracle 認定パートナ e-vita 社は ノルウェーのコンサルティング市場を主導し 革新的なテクノロジを使用して様々な問題を解決し顧客にビジネス ソリューションを提供します e-vita 社は 従業員 顧客 ベンダーがネットワークを介して情報を共有しトランザクションを実行することで 効率的に連携できるコラボレーション ソリューションに重点を置いています Oracle テクノロジに基づいて構築された e-vita 社のナレッジ管理ソリューション iknowbase は ノルウェーの大手公営企業および民間企業で使用されています 結論 Oracle SOA Suite は サービス指向アプリケーションの構築と任意のミドルウェア プラットフォームへのデプロイを可能にする標準ベースの最良のスイートです Oracle SOA Suite は いずれのソリューションよりも強力に企業の柔軟性を向上させます さらにコストを削減し ミドルウェアの複雑な仕組みも軽減します 最終的には 最高の TVO( 投資価値 ) を達成することができます Oracle SOA Suite と Oracle Portal は SOA ベースのビジネス プロセスをコンシュームし個々のアプリケーションの詳細からユーザーを遮断する プロセス中心のポータルを短期間でデプロイする手段を提供します プロセス中心のポータルは 大きなビジネス価値と多大な投資回収率を実現します Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 18

19 1. Magic Quadrant について Magic Quadrant は 2005 年 5 月 18 日に Gartner 社が著作権を取得しており 転載など再利用する際は 同社の許可が必要です Magic Quadrant は 特定の時点や特定の期間における ある市場の状況をグラフ化したものです Gartner 社が定義した当該市場についての基準に特定のベンダーを照らし合わせて得た評価を Gartner 社が分析したものです Gartner 社は Magic Quadrant に示されたいずれのベンダー 製品またはサービスも支持せず また リーダ 内に位置づけられたベンダーのみを選択するような助言は行っていません Magic Quadrant は リサーチ ツールとしての用途にのみ限定されており 特定の行為に導くことを意図していません Gartner 社は 本リサーチに関し 明示的または黙示的を問わず 特定の目的のために商品性または適合性に関する保証を含め いなかる責任も負いません Oracle SOA Suite および企業情報ポータル - プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 19

20 Oracle SOA Suite および企業情報ポータル プロセス中心のポータルによる従業員の生産性の向上 2006 年 6 月著者 : Mick Andrew 寄稿者 : Oracle Portal Product Management Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA U.S.A. 海外からのお問合せ窓口 : 電話 : ファックス : Copyright 2006, Oracle. 無断転載を禁ず この文書はあくまで参考資料であり 掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります オラクル社は 本ドキュメントの無謬性を保証しません また 本ドキュメントは 法律で明示的または暗黙的に記載されているかどうかに関係なく 商品性または特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保証や条件を含む一切の保証または条件に制約されません オラクル社は 本書の内容に関していかなる保証もいたしません また 本書により 契約上の直接的および間接的義務も発生しません 本書は 事前の書面による承諾を得ることなく 電子的または物理的に いかなる形式や方法によっても再生または伝送することはできません Oracle は Oracle Corporation の登録商標です その他の名称は それぞれの所有者の商標です Oracle JD Edwards PeopleSoft および Siebel は Oracle Corporation および関連会社の登録商標です 他の製品名は それぞれの所有者の商標です

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