Agenda Windows 64-bit 概要マネージコード開発 ( 導入 ) マネージコード開発 ( 詳細 ) コーディング上の留意点まとめ

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きよあつやなぎしま
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1 Visual Studio 2005 時代の 64 ビットアプリケーション開発 ~ Itanium 上での.NET Framework 2.0 の展開マイクロソフト株式会社エンタープライズプラットホーム本部プラットホーム本部エバンジェリスト佐藤直樹

2 Agenda Windows 64-bit 概要マネージコード開発 ( 導入 ) マネージコード開発 ( 詳細 ) コーディング上の留意点まとめ

3 Windows 64-bit 概要

4 Windows 64-bit 概要 ~ アプリケーションの観点から 64 ビットアプリケーション 64 ビットシステムファイルを直接利用 32 ビットアプリケーション Windows on Windows 64 (WOW64) を経由して 64 ビットシステムファイルを利用 32-bit App 64-bit App WOW64 user32 Thunking layer gdi32 user64 gdi64 User mode 64-bit カーネル Kernel mode

5 Windows 64-bit 概要 ~64/ 64/32 ビット相互運用における留意点同一プロセス内には 32 ビットコードと 64 ビットコードは同居できないライブラリロード時にエラー COM インプロセスサーバ (DLL サーバ ) IME, IE プラグイン, シェル拡張, ActiveX コントロール WOW64 32-bit App 64-bit App 64-bit dll 64-bit dll 32-bit dll 32-bit dll

6 Windows 64-bit 概要 ~64/ 64/32 ビット相互運用における留意点アウトプロセス COM/RPC (EXE サーバ ) を 64 ビットと32 ビットプロセス間においてサポート共有メモリイベント等のオブジェクトを共有ミューテックスセマフォファイルハンドルウィンドウハンドル等 WOW64 COM/RPC COM/RPC 32-bit App 64-bit App 64-bit App 共有メモリ共有メモリ

7 マネージコード開発 ( 導入 )

8 Visual Studio 2005 各言語の強化 IDE の革新開発ライフサイクルのサポートプラットホームとの統合 Windows CE スマートフォンからデスクトップサーバ 64 ビットサーバまで Connected Systems

9 .NET Framework 2.0 管理コードタイプセーフ高パフォーマンスシングルバイナリ 32 ビット環境 (x86, WOW64) 64 ビット環境 ( IA64 および x64 ) コンパイルオプションで特定プラットホーム向けに作成 JIT コンパイルによりネイティブコードにコンパイルされ実行 2.0 IA64 ソースコードコンパイル x64 Visual Studio 2005 x86(32-bit)

10 64 ビット環境での.NET.NET Framework 1.1 WOW64 (32 ビット ) 上でのサポート IPF では対話型クライアントをお勧め.NET Framework つの 64 ビット CPU アーキテクチャ IA64 : インテル Itanium プロセッサーファミリー x64 : インテル EM64T, AMD AMD64 WOW64 (32 ビット ) 32 ビット CPU もサポート WOW64 : 64 ビット向け再頒布可能パッケージに含む 32 ビット : x86 向け再頒布可能パッケージ必須システム (64 ビットプラットホーム ) Windows Server 2003 SP1 for Itanium-based Systems Windows XP Professional x64 Edition Windows Server 2003 x64 Editions

11 ターゲットプラットホーム開発言語別のサポート状況 Visual C++ Visual C# Visual Basic Visual J# マネージ 32-bit 64-bit ネイティブ 32-bit 64-bit : サポートする / : サポートしない

12 .NET Framework 2.0 WOW64 上で.NET Framework 2.0 を動作.NET Framework 2.0(64 ビット ) には 32/64 ビットの両方のランタイムが含まれる Microsoft.NET Framework 32 ビット向け Framework を管理 v をインストールした場合 v ( x64/ipf A64) ) をインストールル Framework64 64 ビット向け Framework を管理 v

13 Visual Studio 2005 IA64 をターゲットとするクロス開発 32 ビット OS 上での開発リモートデバッガによるデバッグデバッグ対象を選び [ アタッチ ] Windows Server 2003 (IA64) Windows 32-bit WOW64 64-bit プロセス 32-bit プロセス 32-bit プロセス VS 2005 リモートデバッガ (64 ビット版 ) リモートデバッガ (32 ビット版 )

14 Visual Studio 2005 x64 をターゲットとするクロス開発および WOW64 上 32 ビット OS WOW64(x64) 上での開発をサポートローカルリモートでのデバッグ WOW64 上の 32 ビットプロセス 64 ビットプロセス Windows Server 2003/XP (x64) WOW64 デバッグ対象を選び [ アタッチ ] Windows 32-bit 64-bit プロセス 32-bit プロセス 32-bit プロセス VS 2005 VS 2005 リモートデバッガ (64 ビット版 ) リモートデバッガ (32 ビット版 )

15 アプリケーション移行戦略 ~64 ビット化の道筋 64 ビットへの移行のモデル 32-bit OS 上で現状維持 (32-bit) WOW64 上でホスト (32-bit) 一部 64-bit 化 (32-bit/64-bit 混在 ) 64-bit 移植 (64-bit) 再構築 (64-bit) 業務の見直し新業務への対応新技術への対応 SOA,.NET Framework 対応

16 .NET Framework 1.1 ~64 ビット環境への移行の検討 1.1 ベースのアプリケーションを 64 ビット環境で動作させる 4つの選択肢 4 を推奨 ( 場合によっては 1 も ) FX そのまま WOW64 上で起動 FX 1.1 (32 ビット ) 2 FX 1.1 をインストールしないまたはアプリケーション構成ファイルで 2.0 を指定 3 CLR ヘッダーの変更 corflags.exe WOW64 上で起動 FX 2.0 (32 ビット ) 4.NET Framework 2.0 でリコンパイル FX ビットで起動 FX 2.0

17 マネージコード開発 ( 詳細 )

18 実行は 32 ビット or 64 ビット? 言語と実行プラットフォームとコンパイルオプションの関係 C#, Visual Basic : /platform オプション C++ : ソリューションプラットフォームと /clr オプションの組み合せ 32 ビット OS 64 ビット OS 32 ビット WOW64 64 ビット (x64) 64 ビット (IA64) Visual C++ /clr:safe /clr (Win32) /clr:pure (Win32) /clr (Win32) /clr:pure (Win32) /clr:safe /clr (x64) /clr:pure (x64) /clr:safe /clr (IPF) /clr:pure (IPF) Visual C# Visual Basic anycpu x86 anycpu x86 x86 x86 anycpu x64 anycpu x64 anycpu Itanium anycpu Itanium Visual J# (x86) (x86)

アプリケーションローディング ~ コンパイルオプションによる留意点同一プロセス内に 32 ビットコードと 64 ビットコードコードターゲットマシンの違うコードは同居できないアーキテクチャミスマッチネイティブコードと同様の制約 /platform:anycpu,,

19 アプリケーションローディング ~ コンパイルオプションによる留意点同一プロセス内に 32 ビットコードと 64 ビットコードコードターゲットマシンの違うコードは同居できないアーキテクチャミスマッチネイティブコードと同様の制約 /platform:anycpu,, /clr:safe/ はロード WOW64 32-bit App 64-bit IA64 App 64-bit x64 dll 64-bit x64 dll 64-bit IA64 dll 64-bit IA64 dll 32-bit x86 dll 32-bit x86 dll

共有アセンブリ共有アセンブリの格納先グローバルアセンブリキャッシュ (GAC) はアーキテクチャを認識適切なアーキテクチャにインストールされる i.e. x64 は IPF にインストールされないアセンブリの検索順序 : 特定プロセッサー (x86, x64, IA64) 64 MSIL Legacy (1.

20 共有アセンブリ共有アセンブリの格納先グローバルアセンブリキャッシュ (GAC) はアーキテクチャを認識適切なアーキテクチャにインストールされる i.e. x64 は IPF にインストールされないアセンブリの検索順序 : 特定プロセッサー (x86, x64, IA64) 64 MSIL Legacy (1.1) gacutil /lr 64ビット (IA64) 1 IA64 2 MSIL assembly GAC WOW64 1 x86 2 MSIL のアセンブリ用 2.0 のアセンブリ用 GAC_32 GAC_64 GAC_MSIL x86 dll x64/ia64 dll anycpu dll

21 64 ビット上での IIS ビットもしくは 32 ビットのいずれかで動作メタベースプロパティの値に従って 32 ビットもしくは 64 ビットワーカープロセスを開始 ASP.NET も同様に 64 ビットもしくは 32 ビットのいずれかでの動作 64 ビット 32 ビット (WOW64) 仮想フォルダ仮想フォルダ仮想フォルダ仮想フォルダ

64 ビット上での IIS 6.0 32 ビットワーカープロセスへの切り替え cscript %SystemDrive% SystemDrive% inetpub inetpub AdminScripts adsutil.vbs set w3svc/apppools/enable32bitapponwin64 1 32 ビット ASP.NET 1.

22 64 ビット上での IIS ビットワーカープロセスへの切り替え cscript %SystemDrive% SystemDrive% inetpub inetpub AdminScripts adsutil.vbs set w3svc/apppools/enable32bitapponwin ビット ASP.NET 1.1 のインストール %SystemDrive% Microsoft.net Microsoft.net Framework Framework v v aspnet_regiis i 32 ビット ASP.NET 2.0 のインストール %SystemDrive% Microsoft.net Microsoft.net Framework Framework v v aspnet_regiis i wow64 -enable 2.0 にマッピング 1.1 にマッピング 32 ビット (WOW64) 仮想フォルダ

64 ビット上での IIS 6.0 64 ビットワーカープロセスへの切り替え cscript %SystemDrive% SystemDrive% inetpub inetpub AdminScripts adsutil.

23 64 ビット上での IIS ビットワーカープロセスへの切り替え cscript %SystemDrive% SystemDrive% inetpub inetpub AdminScripts adsutil.vbs set w3svc/apppools/enable32bitapponwin ビット ASP.NET 2.0 のインストール %SystemDrive% Microsoft.net Microsoft.net Framework64 Framework64 v v aspnet_regiis i -enable 64 ビット 2.0 にマッピング仮想フォルダ

24 コーディング上の留意点

25 コーディング上の留意点シリアル化 XML シリアル化は動作する Web サービスバイナリーシリアル化は注意が必要ポインタサイズ System.IntPtr は 64 ビット CLR 環境ではサイズが違うマネージコード間のアライメントアライメントは CLR によって処理されるので意識することはない浮動小数点演算 (float/double) 32 ビット 64 ビットで演算値が同一とは限らない 64 ビット化により境界部分での演算可能となる例 : Sin(1e37) ポインタサイズ - System.IntPtr 32 ビット : 4 バイト / 64 ビット :8 バイト環境変数 Module.GetPEKind メソッド

26 ネイティブとの相互運用アライメントシグネチャ DllImport,, Declare, #include System.IntPtr 全てのプラットホームで API が用意されていることマーシャリング COM StructLayoutAttribute Marshal.SizeOf DLL サーバ : アーキテクチャの制約を受ける EXE サーバ COM+ サーバアプリケーション ( サロゲートプロセス dllhost.exe) の利用

27 コード例 ~ SequentialLayout 属性マネージコード ( クラス ) [StructLayout(LayoutKind.Sequential StructLayout(LayoutKind.Sequential,, Pack=1)] public class Unicode1 { public byte by_minneg = unchecked((byte)-1); [MarshalAs(UnmanagedType.ByValArray MarshalAs(UnmanagedType.ByValArray, SizeConst=52)] public int[] padding = new int[13]; }; アンマネージコード ( 構造体 ) #pragma pack(1) typedef struct { BYTE by_minneg; ; // = (byte( byte)-1; int padding[13]; } ASM_StructU1;

28 コード例 ~ ExplicitLayout 属性マネージコード ( 構造体 ) [StructLayout(LayoutKind.Explicit StructLayout(LayoutKind.Explicit)] internal struct FooValue { [FieldOffset(0)] public int dwtype; [FieldOffset(4)] public IntPtr ptype; [FieldOffset(8)] public int typevalue; } 要注意 : IntPtr はプラットホームに依存 (4バイト or 8 バイト ) フィールドオフセットでは他のフィールドサイズを考慮

29 まとめ

30 まとめインテル Itanium プロセッサーファミリーをサポートしている Windows Server 2003 そして.NET Framework 2.0 Visual Studio 2005 により 64 ビット環境に向けた.NET Framework アプリケーションの開発が可能プラットホーム限定するコンパイルオプションにより環境依存なコードとの相互連携

技術情報リソース Windows 64 bit アプリケーション開発 : http://www.microsoft.

com/library/enus/dnanchor/html/64bitwindows.asp Microsoft.NET Framework SDK: http://msdn.

31 技術情報リソース Windows 64 bit アプリケーション開発 : 64-bit Windows (Development Guides): Microsoft.NET Framework SDK: Microsoft Platform SDK:

目次 1 はじめに本文書の概要 PVF ソフトウェアと VISUAL STUDIO PVF ソフトウェアの種類 MICROSOFT VISUAL STUDIO の日本語化について VISUAL STUDIO

目次 1 はじめに本文書の概要 PVF ソフトウェアと VISUAL STUDIO PVF ソフトウェアの種類 MICROSOFT VISUAL STUDIO の日本語化について VISUAL STUDIO PGI Visual Fortran のための Microsoft Visual Studio 導入ガイド 2016 年版日本語環境の Visual Studio の構築について PGI インストール関係の日本語ドキュメントは以下の URL に全てアーカイブしてありますオンラインでご覧になりたい場合は以下の URL にアクセスしてください http://www.softek.co.jp/spg/pgi/inst_document.html