DV被害女性は自分が「DV被害者」であるとどのように了解するのか

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1 Nara Women's University Digital I Title Author(s) Citation DV 被害女性は自分が DV 被害者 であるとどのように了解するのか 宇治, 和子 宇治和子 : 人間文化研究科年報 ( 奈良女子大学大学院人間文化研究科 ), 第 29 号, pp Issue Date Description URL Textversionpublisher This document is downloaded

2 DV被害女性は自分が DV被害者 であると どのように了解するのか 宇 治 和 子 1 はじめに ドメスティック バイオレンス 略してDV とは 親密な関係 夫婦や恋人など の間で繰 り返される暴力行為のことである その種類には 身体的 精神的 性的 経済的暴力などがあ る それらが生じている状況をDV現象として捉えると 暴力を振るう側はDV加害者 暴力を振 るわれる側がDV被害者ということになる 普段我々は 新聞やTV 雑誌などでDV現象につい て見聞きすると 暴力を振るわれている人たちをごく自然にDV被害者として了解している し かしながら当事者的立場で考えてみると 親密な相手とのやり取りの中で生じた暴力被害体験を 単純にDV現象と捉え だから自分は DV被害者 である と認識できているものだろうか 恐 らく我々の了解とは質的に異なる 当事者ゆえのDV被害認識をしていると推測される この問 題について これまでのDVを取り扱った心理学研究では しっかりとした位置づけがなされて いなかったように思われる したがって本論は DV被害当事者のDV現象に対する理解や意味づ けを検討し 彼らがもっていると推測できるDV被害認識の性質を整理しながら 問題提起をし ていきたい なおDVは男女の区別なく起こる可能性があるが ここでは女性被害者のDV被害認 識に限定して考えることにする 2 DVという言葉とDV被害認識について そもそもDVという言葉が生まれ 使われるようになったのは 1960年代から盛んになったフェ ミニズム運動に端を発する もちろんそれまでにも 家庭内におけるDV現象は存在していた 研究者らが指摘するように 古くは旧約聖書で処女であることを証明できなかった女性が石で打 たれるという警告にはじまり 妻を殴るという神聖な責任を保持することを男性たちに勧める組 織化された宗教と法律が 女性への虐待を容認してきた Dutton Golant,1995 中村訳 2001 例えばイギリスのコモン ローにおいては 19世紀末まで 夫は自分の親指より太くない棒であ れば妻を叩いてもよい という親指の原則と呼ばれる法律があった 矢田,1998 戒能,2006など 或いはアメリカでも 妻を折檻する権利やカーテン ルール カーテンを引いて秘密に暴力を行 使する などが夫に許されていた 石井,2001 これらは 女性が婚姻によって自らの法的独立 性を失い 夫婦は一体であるという考え方の下 夫に管理される対象となることを示すものであっ た だが第二次世界大戦が終了し 国際連合という組織が成立したとき 婦人運動家でアメリカ の初代国連代表だったエレノア ルーズベルトが 意欲的に女性の国連参加の必要性を訴え 婦 人の参政権に関する国際条約を締結させていった 志柿,2000 そのような情勢を受け 1970年 社会生活環境学専攻 33 宇治和子.indd :52:25 PM

3 代のアメリカにおいて まず反レイプ女性運動が起こった このレイプ被害者や支援者たちが中心となって 次にバタード ウィメンズ ムーブメントという反 DV 運動が展開されていった これら一連の活動を支えていたのがフェミニストと呼ばれる人たちで 各地域で女性解放グループを結成したり ニューヨークのレッド ソックスやボストンのパンとバラの会といったCR (consciousness-raising, 意識向上 ) のグループ活動を組織したりして 性の解放 身体の自己決定権 性役割の否定などを訴え 積極的に政治闘争を行なった そして1971 年 世界に先駆けてイギリスチズィックでDV 避難シェルター ( 以下シェルターと略す ) が設立された その後アメリカ各地でも作られるようになり DV 被害者を援助する活動が広まっていった ( 高畠,1997) このようにしてはじまった女性の人権運動は世界中に拡大し 1979 年 女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約 ( 女子差別撤廃条約 ) として結実した 1980 年代には アメリカの各州において次々にドメスティック バイオレンス法が成立し 1994 年には 国連総会が女性に対する暴力の撤廃に関する宣言を採択した そして1995 年 北京で開かれた第 4 回世界女性会議において 女性に対する暴力は人権の侵害である という概念を成立させるに至った (AgosÍn et al.,2001 堀内他訳 2007) 以上の歴史的背景から DVという言葉が意味するものは 単純に親密な男女間に起こる暴力の問題という範囲を超えて 女性に対する人権侵害行為であるという意味や 対等でない男女の社会的なあり方 ( ジェンダー ) に根ざしたものであるという意味合いが内包されるようになった それに呼応するように 1987 年アメリカで発表されたパワーとコントロールの車輪 (Pence&Paymar,1993 波田他訳 2004) は 男性が女性を支配するために様々な暴力を意図的に使っているのがDVの構造である と主張する これがDV 加害者の行動をうまく言い当てる理論として広く活用され DV 被害女性のための支援活動やシェルターのリーフレットなどに情報として盛り込まれていくことになった (DAP,1993 NYAWC,2006など ) わが国では その様な欧米の概念を取り入れるかたちで研究がはじまり 1990 年代後半からはマスメディアによってもDV 問題が頻繁に取り上げられるようになった ( 松島,2000) また実態調査が各地で行われるようになり ( 波田,1999 総理府,2000など) 女性に対する暴力に関する社会的関心が高まった そして2001 年 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律 ( 略してDV 防止法 ) が制定されるに至った 男性の優位と女性の従属という社会構造的力関係が男女間の暴力を発生させている というジェンダー的な視点でDV 問題を捉えると 女性が男性から自立することを促すための社会的解決の必要性が生まれる この問題の提示によって DV 被害女性が暴力的男女関係から抜け出すことを社会が後押しする という支援の枠組みが出来上がった このような社会的支援を利用することによって 自身のDV 問題から解放された人は数多くいると考えられる だが一方で 男女間の対等な社会的関係を想定することがそもそも難しく その様に自身の DV 現象を理解することにどこか違和感を感じてしまう という人もいるようだ 例えば 夫の暴力から逃げてきたあるDV 被害女性が実際に語ってくれた内容で 私自身は そういうこと (DV) と思っていなかった 自分がそう という感覚がなかった だから今も そうなのかな? って ピンとこない でも 夫からDV 受けてシェルターに逃げるというTVドラマも DVDに録画して見てたんです 見てたのに 見ても他人事にしか思わなかった だって夫はもともとキレやすい性格だったし ( いつも夫から言われている ) 家事でし足りない部分があって ( 怒ら 34

4 れているから ) 自分にも悪いところがあったから 一方的に向こうが悪くないという気もあったし という発話によく現われている この彼女に ならばDVとはどういうものをイメージしているのか? と問うと とにかく暴れて 暴力を振るう? お酒に酔った勢いで とか? TVでやるような 奥さんを叩いたり蹴ったり 身体中アザだらけになるような? という答えが返ってきた ここから彼女が 夫のキレやすさに対して寛容で 自身の身に起こったことは夫の気に入るように家のことをする必要があったのにそれがうまくこなせていないので生じた という捉え方をし またDVとは相手方から一方的にひどい暴力を振るわれる何か特別な関係であると捉え 自分には家事ができていないという理由があるのでそう言われることに違和感がある と考えていたとわかる 彼女はまだ20 代だったのだが その夫や家庭に対するあり方は 古くは女大学や家父長制といった考え方で示されたような 夫に仕えるという妻のあり方や家を取り仕切るのは女の務めというような男性優位の役割意識を受け継いでいる と推測できる この様な考え方は 男女同権を建前とする現代教育とは違う枠組みで 日本的慣習や一般常識などに入り込み 若い世代にも伝達されるのだろう 彼女は日常の生活習慣レベルで 自分が夫と同じ立場で行動する という前提には立っていないので 本来対等であるはずの男女関係がDVの構造によって歪められている と考えるジェンダー的視点はあまり現実味がなく 自分の実際の生活に当てはめて捉えることが出来ないのかもしれない このような理由から 彼女は夫からの暴力で逃げ出している状況にも関わらず 自分は DV 被害者 ではないのではないか? と悩んでいたようだ DVという言葉が誕生したことによってDV 現象が捉えられるようになり 暴力被害に苦しむ女性の救われる道が示されてきた だが一方で DV 被害女性自身のDV 現象に対する理解や意味づけに 日本独自の文化的価値観の文脈がからむと DVという言葉が腑に落ちない場合もあるようだ そのようなDV 被害女性のDV 被害認識においては 自分は暴力を受けていると感じており DV 情報にも数多くふれているのだが 自らを DV 被害者 であると了解するには至らないようである 3.DV 状況の識別とDV 被害認識について次にDV 被害女性たちが 自身の暴力被害体験を どのようにDVだと意味づけていくのかという点について検討する 発表されている手記を見ると 加藤 ( 原田 柴田編,2003) に代表されるような 彼の暴力がドメスティック バイオレンス (DV) という それまで私が耳にしたことのない言葉で かつ犯罪であることは その時まったく知りませんでした といった記述に何度も出会う ( 野本,1999など) これは なぜ夫が自分に暴力を振るうのかよくわからない状態であったが DVという言葉とその意味に出会ったことで 夫の行動がDVと呼ばれる犯罪なのだとわかった ということを述べたものである そのような知識や情報によってもたらされる当事者の状況把握は これまであまり検討されてこなかったが DV 被害女性が自分を DV 被害者 と了解するプロセスを分析するためには この現象の性質についても整理しておく必要があるだろう それについては ナラティヴ研究による分析が参考になる ナラティヴでは 人間は自分のことをあれこれ物語ることで 世界を創り出し更新しながら生きている存在だ と捉える 35

5 (Bruner,1996 岡本他訳 2004) そして言葉には諸現象をまとめ上げる作用があるので それまで心の中では何となくつながりのありそうなものだとは思っていても判然としなかった諸々の出来事が それらを象徴する新しい言葉が付与されることによって 他の行為とは区別される独立した一連の行為として対象化し論じることができるようになる と分析する ( 野口,2002) DV 被害女性に見られる現象を これらに基づいて言葉が新たな意味の世界を展開させたと考えれば 彼女らは男性から振るわれた様々な暴力を一言で言い表せるDVという言葉を得て 自分たちの経験した出来事からDV 被害体験の抽出に成功し その結果 自らを DV 被害者 として了解できるようになった と説明することができる DV 現象は 日常生活の中に入り込んで起こる暴力行為である そして前項で述べたように 日本的慣習や一般常識などでは 夫に従順なことが妻の好ましい態度と考えたりもする だから DV 被害女性は 他人にすれば犯罪となるような暴力を夫が自分に振るっているにもかかわらず それについて問題意識をもつことが難しい場合があるかもしれない だが暴力がDVと呼ばれる犯罪であるとわかれば 一連の相手方の行為を理解することができ 自身の被害を可視化することができる この現象を示唆する語りが手記で頻繁に登場するのは DVという言葉とその意味により状況を識別できたことで 自身のDV 問題を解決できたDV 被害女性が非常に多いからだ と推測できる それ故 DVという言葉とその意味を人々に届けるために行われる活動は重要である 暴力を受けてもなかなか声をあげられないでいる人が 自らの日常生活の中にある暴力問題に気がつく思考が促される という効果が期待できるからである これは一般に啓発活動や心理教育と呼ばれ 多くの研究者が様々な角度からその必要性を説いている ( 高畠,1999 園田,2001 井ノ崎,2003など) また近年では DVという言葉とその意味にまつわる啓発運動が更に範囲を拡大する傾向にあり 未婚のカップルの間で起こるドメスティック バイオレンス問題を扱うデートDVという言葉が新たに導入され 青少年に向けて盛んに情報発信がなされるようになってきている ( 井ノ崎ら,2012 蓮井,2011など) 以上のことに関連して 今度はDVという言葉とその意味に出会っても それらを受け入れない選択をしたDV 被害女性の場合を検討したい 彼女たちは 前項の女性がそうであったように DV 現象によって逃げ出さなければいけない状況に立たされているにも関わらず 暴力を振るわれる原因を自分も作ってしまっていると思い 私も悪かった 相手を怒らせることをしてしまった と反省的に出来事全体を理解したり 或いは謝る相手方を見て 暴力は収まるのではないか? と考えたりする場合があるようだ そのため自己の安全や利益を確保することが困難で 暴力的環境に長く留まってしまいやすくなる この問題については 以前から多くの欧米研究者たちがDV 被害女性に特有の傾向として注目し DVを受けやすくなる女性の心理特性として捉えマゾヒズムなどと関連させたり (Gayford,1976 Tosone,1998など ) 学習性無力感や PTSD 複雑性 PTSDに代表されるようなDV を受けた結果起こる心理的被害であると推測したりしている (Walker,1979 斉藤他訳 1997,1991 Herman,1992 中井訳 1999など ) 或いは 加害者が仕掛けるDVメカニズムに被害者が巻き込まれていると考える暴力のサイクル論 (Walker,1979 斉藤他訳 1997 Ohio Domestic Violence Network,2002 尾崎訳 2005など ) や 親密な対人関係に生じる嗜癖 (Schaef,1989 高畠他訳 1999 など ) として深層心理的に分析するものもある その成果はわが国のDV 研究に取り入れられ 36

6 これらの理論を支持する内容の研究等が発表されている ( 仙石ら,2002 石井ら,2005 加茂,2005 森田,2001など) また日本の伝統的な夫婦の関係性を考察に取り入れ 妻は夫のいら立ちや怒りをなだめる仕事を負っている 犠牲的精神や苦痛が妻としての価値をあげる ということに言及するものもある ( 川喜田,1999 信田, 2003など ) 本稿は そのようなDV 被害女性に特有の心理作用が存在する可能性を否定するものではないが もう少し素朴なレベルからこの問題について捉え直しをしてみたい 法律ができる以前 DV 現象は 夫婦ゲンカとして捉えられていたことが様々な論文の文面から判断できる ( 高畠ら,2000 西浦ら,2006など) 何らかの原因で夫婦がもめ出すという現象は 程度の差はあってもどこの夫婦にも日常的に起こり得ることで 夫婦ゲンカは犬も食わない などの諺があるように 仲裁するより放置しておけばまた仲良くなっているものだ と比較的軽く考えられてきたと推測できる DV 被害者の研究や支援は その様な夫婦ゲンカという分類から DVという言葉によって加害 - 被害の暴力的関係を明らかにすることで展開してきた したがって夫婦ゲンカとDV 現象には そもそも出来事についての具体的な違いがあるのではなくて あるひとつのことをどのように当事者や周囲が意味づけるかによって見え方が変化するもの と考えられる だから第 3 者から見て 明らかにひどい暴力を受けているからこれはDV 現象だ と思うような時でも 当事者にとってみれば 日々の生活の流れの中で争いになり暴力を振るわれたが 自分にも悪いところがあったから DVというよりは昔からある 夫婦ゲンカ だろう と考えることはあり得るのではないか また日本的慣習や一般常識などでは ケンカになって男性が暴力的になることは ちゃぶ台返し などの言葉に示されるように かなり許容される傾向もありそうだ DV 被害女性が 自己の安全や利益を確保できず 長く暴力的環境に留まってしまう問題を考える前提として DV 状況の識別という観点から考えれば 出来事の中からDVに関連する体験を抽出することができてはじめてその輪郭が浮かび上がるものだと考えられる 自身の体験から DV 状況を識別する際に DV 現象を 例えば 夫婦ゲンカ として捉えたDV 被害女性のDV 被害認識においては 結果的に自分が DV 被害者 であるという了解には至らないことが推測できる 4. 他者からの指摘とDV 被害認識について最後に 他者からDV 現象についてあれこれ指摘されることによって起こり得る事態を検討する 手記を読むと 暴力被害を身近な人々 肉親や兄弟などに打ち明けた際 子どものために我慢しなさい 男の人は外でストレスにさらされているから おかずが気に入らなかったんじゃないの など 加害男性を擁護する発言をされることがあるとわかる ( 原田 柴田編,2003) これは日本的慣習や一般常識などにおいて 家のもめごとが表に出るのは世間体が悪いという感覚や 男性が家庭で振るう暴力は大目に見てはどうか というような社会通念があることを暗示しているだろう だが今日では DVという言葉が浸透してきたので DV 被害女性が日常生活場面で 友人知人 職場の同僚 子どもの学校の先生などから あなたが夫から受けているのはDVではないのか? 逃げた方がいいのではないか? と忠告される体験をしていることもあるようだ 自分では 37

7 私たち夫婦の間に起こっていることはTVで見るような所謂 DVではない と考えていたり お互い様だったから 夫婦ゲンカ だ と思っていたりしていても 他者から指摘されてしまうと 少々事情が変わってくる 第 3 者から見れば 自分たちの問題はDV 現象に見える ということになるからだ もちろんこの段階でその認識を拒絶することもできるのだが 身近な人が本人のことを思い心配して言ってくれているので とりあえずはDV 被害を受けている可能性がないかどうか 自身の状況を検証してみることになる その結果 自分が受けているのはDV 被害だった というDV 被害認識が得られれば 自分は DV 被害者 である という了解が自然と成立することになる 反対にDV 被害ではない ということなら 了解は成立しない そしてもう一つ 検証過程を失敗したために了解が不完全になる という場合も考えられる その体験について 研究を通して知り合ったあるDV 被害女性が語ってくれたのは 友だちに 私の旦那は なことをするんだ と ( 暴力のことを ) しゃべった そしたら それ DVじゃないの? と言われた それで そうなのかな? そうなのかな? って思うようになった でも私も ( 暴力に ) 慣れてきているのもあるし DVだと思える流れがある時もあるし そうじゃないと思える流れの時もあるから 時と場合によるから 何がどうなのか判断できない 皆は DVだよ って言ってくれるけれど 100% そうだとは思えない自分がいる というものだった ここから彼女が 友人によって指摘された自分たち夫婦の関係性の問題を検証しようと試みたが それに失敗したことがわかる 夫の暴力に振りまわされているうちに 暴力体験そのものに馴化してしまい DV 状況を識別する力が低下して 暴力的出来事を他のものと区別して一つの意味にまとめ上げる ということができにくくなっていたようだ つまり第 3 者の友だちから見れば 明らかに暴力を受けていると思えることでも DV 被害女性である彼女にとっては あまり特別なことではなくなっているのである もちろん彼女は夫の暴力を容認していた訳ではないが そのことについて不服を申し立てれば家庭に波風が立ってしまうので いつものことだから目くじらを立てても仕方がない とやり過ごした結果 夫の暴力に寛容になってしまったと推測できる これはDVという繰り返される暴力を受け続けた結果 被害者側に起こったことだと考えられる ではDV 状況を識別する力の低下とは どのようなものと捉えればよいだろうか これについて本稿では 以下に述べる2 点を検討した 1 点目は 物事を識別して意味をまとめる過程では ~ だったから 今こうなっている と ストーリーにまとまりを与えるクライマックスや結末などの設定を備えた時間の流れ (Ricoeur,1991) が必要となる 先ほどのDV 被害女性は 友人のアドバイスを受けて 自分が DV 被害者 である可能性を検証した その作業は 過去に起こった出来事から疑わしい体験をあれこれ取り出し それらを総合して だから自分はDV 被害を受けている可能性がある 可能性がない というように意味を与えることである その過程で このぐらいのダメージはDVに当たらないだろうと本人が思う体験は 取り出す段階で排除する方が結論をまとめやすくなる だが彼女は それこそが第 3 者からはDVに見えている現象だ とも感じているので 排除しきれない そのため帰着点がはっきりせずに 自分が DV 被害者 であるとも思うし 同時にそうではないとも感じてしまうのだと考えられる そして2 点目には DVは強烈な心的外傷を伴う出来事でもあるので DV 被害女性は 自分が存在しているという基本的な支えを失う体験をしているのではないか ということである 実在哲学の観点から 38

8 Heidegger(1927 原他訳 2003) は 不安や恐れは ときに世界が崩壊する感覚や体験を指し示すことがある と述べている 自分が誰で なぜここにいるのかわからない危機的状況では まとめあげるための要素が断片化してしまい 意味が生成できなくなる ということが起こる (Crossley,2000 角山他訳 2009) そのためにDV 被害女性は 自身のDV 状況を識別することが難しくなっているとも考えられる このようにDV 被害女性は 他者から自身のDV 現象についての指摘を受けることがあるが その場合にも DV 状況を識別する力が低下して判断がつかなかったり 家庭がうまくいくように努力するのが女性の好ましい姿勢だ という日本的慣習や一般常識などが影響したりするDV 被害認識であるために 自分を DV 被害者 だと了解するには至らないこともありそうだ 5. まとめ第 3 者的立場から眺めると 女性が家庭で 男性から殴られたり蹴られたりしているという状況は DV 現象以外の何ものでもない なぜならDVとはそういう状況を示す言葉であるし 例えどんな理由があろうと その様な暴力は容認できない と考えるからである だが当事者のDV 被害女性は 暴力を受けているという事実があるだけでは 自分を DV 被害者 だと了解するような DV 被害認識をもち難い場合がある その理由は 自身の男性優位な生活のあり方にDV という言葉があまり馴染まないからであったり 自分にも悪いところがあると考え 夫婦ゲンカ だと理解したりするために 出来事の中からDV 状況を識別することができなかったり 或いは DVかどうかはっきりしないがそのことで家庭に波風を立てるのは好ましくないと思うからであったりする と推測できる またこれらの事態を引き起こす要因には 日本的慣習や一般常識などの文化の側面が関与しているようである 以上から DV 被害女性が自身を DV 被害者 と了解するには DV 現象に対してDV 被害を受けたというDV 被害認識をもてることが必要だと考えられる この事態について更に心理学的な解釈をつけるならば 意味の場 ( 浜田,1993) という視点が参考になる すべてのものは それがどのような場で与えられたものであるかによって その意味を異にするのである 空腹な時には 小さなおにぎりも喉から手が出るほどおいしそうに見えるのに お腹いっぱいの時にはいささかもおいしそうに見えない という例からわかる通り 人間の心理現象に絶対値はなく現象の意味はいつも場との関係で決まるのである だからDV 被害女性があまり暴力に頓着しない間は DV 現象について知ったり周囲から諭されたりしても DV 被害を受けたというDV 被害認識をもつことは難しい だが本人が暴力に対して問題意識をもったなら それは出来事の意味が変化する契機になり 一転して自分のDV 被害について考えはじめることになる つまりDV 現象についての自身の認識が必要となる場に本人が立たされてはじめて 了解するための過程が発動されることになる と推測できる このような当事者の側から描く DV 被害者 であるという了解と 日本独自の文化的価値観の影響については 今後 実証的な研究が必要であると考える 引用文献 参考文献 Agosín,M.,(Edited).(2001).Women,Gender,and Human rights : A Global Perspective. 39

9 Rutgers,The State University. 堀内光子 神崎智子 望月康恵 力武由美 べバリー アン山本 ( 訳 ), 女性の人権とジェンダー : 地球規模の視座に立って.(2007). 明石書店. Bruner,J.S.(1996).The Culture of Education.The President and Fellows of Harvard College. 岡本夏木 池上貴美子 岡村佳子 ( 訳 ), 教育という文化.(2004). 岩波書店. Crossley,M.L.(2000).Introducing Narrative Psychology : Self,Trauma and the Construction of Meaning.Open University Press UK Limited. 角山富雄 田中勝博 ( 監訳 ), ナラティブ心理学セミナー : 自己 トラウマ 意味の構築.(2009). 金剛出版. DAP(The Domestic Abuse Project).(1993).WOMEN S GROUP manual.dap. Dutton,D.G.,&Golant,S.K.(1995).The Batterer : A psychological profile.basic Books New York. 中村正 ( 訳 ), なぜ夫は 愛する妻を殴るのか?: バタラーの心理学.(2001). 作品社. Gayford,J.J.(1976).Ten Types of Battered Wives.The Welfare Officer,25,5-9. 波田あい子.(1999). 東京都 女性に対する暴力 調査報告. 日本婦人問題墾話会会報, 通号 58,8-17. 浜田寿美男.(1993). 発達心理学再考のための序説. ミネルヴァ書房. 原田恵理子 柴田弘子 ( 編著 ).(2003). ドメスティック バイオレンス女性 150 人の証言 : 痛み 葛藤そして自由へ. 明石書店,3-6(DV 撲滅に向けて, 加藤洋子 ). 蓮井江利香.(2011). デートDVの防止教育に関する研究の展望. 広島大学大学院心理臨床教育研究センター紀要, 第 10 巻, Heidegger,Martin.(1927).Sein und Zeit. 原佑 渡邊二郎 ( 訳 ), 存在と時間 Ⅲ.(2003). 中央公論新社. Herman,J.L.(1992).Trauma and Recovery.New York Basic Books. 中井久夫 ( 訳 ), 心的外傷と回復.(1999). みすず書房. 井ノ崎敦子.(2003).DV センターにおける被害女性のための心理教育プログラムに関する臨床心理学的研究 :DVの再被害防止を目的とした心理教育プログラムの開発. 研究助成論文集,( 通号 39), 井ノ崎敦子 上野淳子 松並知子 青野篤子 赤澤淳子.(2012). 大学生におけるデートDV 加害及び被害経験と愛着との関係. 学校危機とメンタルケア, 第 4 巻, 石井朝子.(2001). ドメスティック バイオレンス : 被害者への援助. 聖マリアンナ医学研究誌, 1( 通号 76), 石井朝子 飛鳥井望 木村弓子 永末貴子 黒崎美智子 岸本淳司.(2005). シェルター入所者におけるドメスティックバイオレンス被害の実態と精神健康に及ぼす影響. 精神科治療学, 20(2), 戒能民江.(2006).DV 防止とこれからの被害当事者支援. ミネルヴァ書房. 加茂登志子.(2005). ドメスティック バイオレンス被害直後の被害者への介入. 日本トラウマティック ストレス学会誌,3(1), 川喜田好恵.(1999). ドメスティック バイオレンス : 一体 何がおこっているのか. 女性ライフサイクル研究,( 通号 9),

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12 Self-understanding in battered women UJI Kazuko This study examines the difficulties surrounding self-understanding or the ability to understand one s own actions in Japanese battered women.to reconsider their experience as domestic violence(dv),battered women must first take steps to grasp reality and realize that DV is a crime.such steps include the following:understanding that DV is a critical example of male superiority,verifying the possibility that DV can occur,and narrating violent experiences in terms of DV.If they do not take these steps,then it will be difficult for them to extract their DV experiences from other experiences.this is especially apparent in the light of traditional Japanese values. 43

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