医療 介護分野における ICT の活 と課題 1 1. デジタル化 標準化 2. ネットワーク化 3. ビッグデータ化 現在までの取組 電 カルテの普及を推進 電 カルテの普及状況出典 : 厚 労働省医療施設調査 (%) 1 5 定規模以上の医療機関では約 8 割 H17 H2 H23 H26 医療

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1 資料 8 第 2 回未来投資会議 医療 介護分野における ICT 活 平成 28 年 11 1 塩崎厚 労働 配付資料

2 医療 介護分野における ICT の活 と課題 1 1. デジタル化 標準化 2. ネットワーク化 3. ビッグデータ化 現在までの取組 電 カルテの普及を推進 電 カルテの普及状況出典 : 厚 労働省医療施設調査 (%) 1 5 定規模以上の医療機関では約 8 割 H17 H2 H23 H26 医療データの標準規格を策定 ( 交換するデータの項 記載ルール ) 語 / コード ( 医学 語 検査コード等 ) フォーマット ( 放射線画像 電図の波形等 ) 4 床以上 地域の医療機関などが患者情報を共有するネットワークの構築を推進 ネットワーク数の推移 予定含む年々ネットワーク数は出典 : 医総研増加 ( 約 25) 3 患者基本情報 2 1 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H3 ネットワークで あじさいネット( 崎県 ) 共有される 晴れやかネット( 岡 県 ) 情報閲覧の画 例県全域で治療や調剤に関する情報をネットワーク 情報の交換規約に参加する病院 診療所 介護事業所等で連携全検査データ例例DPC 平成 28 年度中 構築 薬局 健診機関 患者 中核病院 診療所 国に普及 展開介護事業所 中核病院 健診機関 患者薬局診療所 処 データ 健診 医療 介護のレセプトを中 とした公的データベースを整備 拡充 レセプト件数 ( 億件 ) 出典 : 厚 労働省調べ H21 H23 H25 H27 DPCデータ ( 急性期病院の 院 2 のレセプトデータ等を蓄積 ) 1 レセプト件数 ( 億件 ) 出典 : 厚 労働省調べ 5 H24 H25 H26 H27 平成 21 年度 NDB ナショナルデータベース ( レセプト 特定健診等のデータを蓄積 ) 対象病院数 H15 H17 H2 H22 H24 H26 H28 介護保険総合データベース ( 介護保険レセプトデータと要介護認定データを蓄積 ) 介護 DB 収集開始 出典 : 厚 労働省調べ 今後の課題 ⑴ 電 カルテの互換性が不 分で 分析に りるデータの標準化 ルール化がなされていない ⑵ 従来標準化してきた医療データは 治療実績 ( アウトカム ) が 較検証できるデータが 分でない ⑶ 良くなるための介護のケア内容のデータがなく科学的分析がなされていない ⑴ ネットワークが 域内の医療機関の参加率が くない上 全国統 のインフラとなっていないネットワークの相互利 や全国的共有のための全国共通の医療等 ID の導 が必要 ( 平成 32 年からの本格運 を 指す ) ⑵ 個 の健康なときから疾病 介護段階までの基本的な健康づくり 健診 医療 介護データが統合されていない ⑴ 現在のデータベース間では データの連結ができておらず 健康づくり 健診 医療 介護を通じた分析ができない ⑵レセプトに基づく情報が中 で カルテの有 な情報の活 が限定的 ⑶データベースについての産官学の利 環境が整っていない ( 匿名化やデータの提供ルール等 ) ⑷ 健康 医療データを活 した疾病予防などの保険者機能の発揮が不 分 1

3 健保被保険者 特定健診 受診 受診 国保 後期被保険者特定健診 介護被保険者 後期は健康診査 サーヒ ス受給 健保 国保 後期合わせて.3 億件 / 年 健診機関 病院健診機関 介護事業所等 医療 介護分野における ICT の活 と課題 2 健診情報 医療レセ 全国ベースで約 2 億件 / 年を審査 医療レセ 健診情報 介護レセ 約 1.5 億件 / 年 審査 審査 払機関 支払基金 氏名 コメント欄 傷病名 医療機関コード医学管理 請求点数等 審査 審査 国保連 氏名 コメント欄 傷病名 医療機関コード医学管理 請求点数等 KDB ( 保存年限 5 年 ) 国保連 氏名 事業所番号 要介護状態区分 サービス内容 単価等 用語注釈 NDB= レセプト情報 特定健診等情報データベース KDB= 国保データベース 医療 介護の情報を個 ベースで突合 匿名化軽量化 A 健保組合 匿名化軽量化 B 市国保 C 県広域連合 ( 後期 ) 47 国保連合計 (H25.1 ) 健診情報 : 約.4 億件医療レセ : 約 3 億件介護レセ : 約 4.7 億件 B 市 ( 介護部局 ) 保険者がデータヘルスに活 匿名化軽量化 厚労省 NDB 健診情報 : 約 2 億件 (H2.4 ) 医療レセ : 約 11 億件 (H21.4 ) 特定健診等情報サーバ レセプト情報サーバ 傷病名 医療機関コード医学管理 請求点数等 介護 DB 介護レセ : 約 5.2 億件 (H24.4 ) レセプト情報 事業所番号要介護状態区分サービス内容 単価等 要介護認定情報 蓄積したビッグデータを国 患者のために活 ( 真のデータヘルス) 2

4 ICT AI 等を活 した医療 介護のパラダイムシフト 厚 労働省では ICT AI 等を活 した医療 介護のパラダイムシフトを実現するため 保健医療分野におけるICT 活 推進懇談会 を昨年 11 より開催 ICTを活 した次世代型の保健医療システムの姿について 先 (1 ) にとりまとめ データヘルス時代の質の い医療の実現に向けた有識者検討会 を本年 4 より開催 ICT ビッグデータの活 による保険者機能の在り 等について 本年中にとりまとめ予定 つくる < インフラ > つなげる ひらく 3 つのパラダイムシフトと 3 つのインフラ 集まるデータ 分散したデータ たこつぼ化 み出すデータ データの収集段階から 集積 分析 活 ( 出 ) で使えるアウトカム志向のデータをつくる 最新のエビデンスや診療データを AI を いてビッグデータ解析し 現場の最適な診療を 援するシステムを構築 < インフラ > < インフラ > データの統合 個 の健康なときから疾病 介護段階までの基本的な保健医療データをその 中 に統合する 医療 介護スタッフに共有され 個 らも健康管理に役 てる全ての患者 国 が参加できるオープンな情報基盤を整備 安全かつ開かれた利 産官学のさまざまなアクターがデータにアクセスして 医療 介護データをビックデータとして活 する 産官学の多様なニーズに応じて 医療 介護データを 的別に収集 加 ( 匿名化等 ) 提供できるプラットフォームを整備 ICT の利活 が 供給者 線 から 患者 国 線 になるように作り変え 以下を実現 ビッグデータ活 や AI による分析 診療や治療が難しい疾患でも 個 の症状や体質に応じた 迅速 正確な検査 診断 治療が受けられる ICT を活 した遠隔診療や 守り 専 の医師がいない地域の患者や 活の中で孤 しがちなお年寄りでも 遠隔医療や 守りなどの 活 援を受けられる 地域や全国の健康 医療 介護情報ネットワーク どこでも誰でも の健康 医療 介護情報が医師などに安全に共有され かかりつけ医と連携しながら切れ ない診療やケアを受けられる ビッグデータ活 によるイノベーション 疾患に苦しむ様々な患者に 最新の治療法や医薬品を届けられる 3

5 ICT を活 した 援 重度化防 に向けた介護に関する取組の展開 1. 科学的に裏付けられた介護 の普及 < 課題 > 現在の介護保険総合データベースでは サービス種別は分かっても 提供されたケアの内容までは記録されていない < 現状 > 援指向の介護 本 ができる部分はしてもらい できない部分は介助しつつ訓練 援を意識しない介護 本 ができる部分についても介助をしてしまう 2. 介護ロボット ICT の活 < 課題 > 同じ通所介護でも データベース上はどちらも 通所介護 とされ 区別できない データベースを分析しても どのようなケアが につながるか分からない 介護現場での介護ロボット ICT の活 が進んでおらず 負担軽減のアウトカムの実証 評価も 分なされていない 開発 < これまでの取組 > ( 開発 ) 開発メーカーへ現場ニーズの提供 介護現場での試作機モニター調査 ( 導 ) ロボット導 に対する予算上の 援 ロボット試 機会の提供による普及 援 例 : 現場ニーズとシーズをマッチング & モニター 導 約 5,5 事業所に導 援 全国 8 カ所での普及 援 < 今後の具体的な取組 > 提供されたケアの内容までデータベース化し 同じサービス種別であってもケアの内容で区別できるようにする 例 ) 浴 援指向の介護 脱 : できない部分のみ介助移動 : 浴槽をまたぐ訓練 援を意識しない介護 脱 : 介助者が全て介助移動 : リフト使 データベース上それぞれのケアの内容により区分する データベースの分析によって 科学的に裏付けられた介護 の普及が可能になる 介護報酬等での評価によるインセンティブ付けの検討 < 今後の具体的な取組 > 開発 導 の直接 援強化に加え そのアウトカムの実証 評価により さらなる介護ロボット等の開発 導 を実現 ロボット活 の好循環サイクルを創出 現場に最も近い厚労省が主導し 新たに以下の取組を実施 負担軽減のアウトカムの実証 介護報酬等での評価によるインセンティブ付けの検討 新 報酬等での評価 ロボット活 の好循環サイクル 新 ニーズ シーズを踏まえた開発 負担軽減効果の実証 介護現場への導 4

6 ICT AI 等を活 した医療 介護のパラダイムシフト ( 程表 ) AI や IoT 等の ICT を活 した診療 援や遠隔医療 守り ロボット等の技術 新を 医療 介護の枠組み ( 診療報酬 介護報酬 ) の中に 現場や国 がメリットを実感できる形で 分なエビデンスの下に組み込み 217 年度 218 年度 診療報酬 介護報酬改定 医療介護 ICT 本格稼働 219 年度 22 年度 221 年度 診療報酬改定 介護報酬改定 本格稼働後も技術 新に合わせ機能を拡充 225 年度 AI を いた診療 援 診療 援技術の確 診療報酬改定においてAIを いた診療 援に向けたインセンティブ付けの検討 医療等 ID 設計 開発 医療連携ネットワーク 全国各地への普及 開発 実装化 段階運 全国規模への拡 最新のエビデンスや診療データを AI で分析し 最適な診療が受けられる 個 の健康 医療 介護段階のデータを医療 介護スタッフ等に共有し 適切な診療 サポートが受けられる 個 らも健康管理に役 てることができる 介護保険総合データベースの抜本的改 調査 研究 ケア内容の分類の作成 介護報酬改定において 援に向けたインセンティブ付けの検討 健康 医療 介護のデータベースの連結 調査 研究 分類の精緻化 データベースの構築 ケア内容のデータベース試 運 健康 医療 介護の公的データベースの整備 連結 データベースの分析により 科学的に裏付けられた介護 が受けられる 産官学が多様な 的で医療 介護データを活 できる データヘルス時代の質の い医療の実現に向けた有識者検討会 審査 払機関を 業務集団 から 頭脳集団 に改 基盤となるデータプラットフォームの構築 審査 払機関も保険者も それぞれが質の い医療を実現 5

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