第63回税理士試験 相続税法 解説

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1 解 説 第一問 問 1 暦年課税の贈与税と相続税の関係を問う応用理論である 過去の本試験で出題されたことのあるテーマであるが 解答する規定は挙げにくいものもあるかと思われる 基本的なものを一通り説明できた上で 補足的なものが1~2 個程説明できれば合格点としては充分と思われる なお 農地等及び非上場株式等の納税猶予制度に関する事項は 問題の条件にある 相続税法上の規定を~ から解答範囲から除外されているものと判断している ⑴ 基本的なもの 法 191 法 21の24 法 21の31 法 21の5 法 21の7 生前贈与加算及び贈与税額控除相続開始年分の生前贈与加算適用財産の贈与税の非課税法人からの贈与により取得した財産の贈与税の非課税贈与税の基礎控除贈与税の税率 ⑵ 補足的なもの 法 192 措令 40の4の27 法 21の2 法 301 法 312 法 321 九 生前贈与加算の対象外となる特定贈与財産の意義生前贈与加算の対象外となる住宅取得等資金の意義相続開始年分の生前贈与加算適用財産に対する外国税額控除贈与税の期限後申告の特則贈与税の修正申告の特則贈与税の更正の請求の特則 問 2 措置法 70 条の非課税に関する事例問題である ⑴ 概要と要件について~ という問い方であるため 規定をそのまま書くよりは 模範解答のように要件として箇条書きの解答した方が良いかと思われる ( 内容をそのまま書いても説明していることが間違いという訳ではないため それ程気にしないで良い ) なお 申告手続は要件の中に含まれるか微妙なところではあるが 解答量などから解答しておいた方が無難である また 解答としては 施行令 施行規則において 補足できる点 ( 税負担の不当減少の判断 添付書類の記載事項 ) があるが 解答用紙が2 枚であることから積極的に解答する必要はないものと判断している ⑵ 適用除外とそれに伴う申告手続きについて解答する 問題では 相続人乙が の説明があるため 乙以外の相続人 2 名の申告手続は問われていない点に気づいて欲しい 解答としては適用除外と義務的修正申告をしっかり解答できていれば合格答案としては充分だと思われる -12-

2 第二問 Ⅰ. 総括昨年の試験もそうでしたが 問題にかなりボリュームがある問題といえます また 問題の資料がいろいろな箇所に散らばっており かつ 解答に当たっての条件が詳細に示されているため 難しい問題ではないが ケアレスミスが生じやすい問題だと思います 理論との時間配分を適切に行えれば計算スピードのある一部受験生は納付税額までたどり着くとは思いますが そのレベルの受験生は全体としては少数であるため 納付税額まで解答できたかどうかは重要視されないと思います できなければいけない箇所による合否の判断ではなく 個々の事項を多く正解できているかで合否が決まるのではないでしょうか Ⅱ. 各論点の解説 1. 相続人 相続分の判定資料の与え方から先妻乙を内縁の妻と 先妻との子 Iを非嫡出子と勘違いしないようにして欲しい 相続人 相続分 法定相続人 ( の数 ) と これに応じた相続分 丙 1/2 丙 1/2 A 1/10 A 1/12 C 1/10 C 1/12 D 1/10 D 1/12 E 1/10 E 1/12 G 1/20 G 1/24 H 1/20 H 1/24 I 1/ 人 1 2. 課税価格の計算 ⑴ 保証債務 ( 債務控除 ) 保証債務は原則として債務控除の対象とならないが, 次の条件を満たしている場合には, 連帯保証人の債務として債務控除を適用する本問では, 主たる債務者である取引先が相続開始前に自己破産していることから, 条件を満たしていると考え債務控除を適用する 1 主たる債務者が弁済不能の状態にあるため 保証債務者がその債務を履行しなければならないこと 2 主たる債務者に求償して返還を受ける見込みがないこと ⑵ 所得税の還付金 ( その他の財産 ) 申告に伴う所得税の還付金を受ける権利 ( 還付請求権 ) は, 被相続人の死亡後に発生するとしても, その還付金は, 被相続人が過去に納付した予定納税額等に原因があることから, 被相続人の生存中に潜在的な請求権が被相続人に帰属していると考えられる このため, 本来の財産として相続税の課税対象となる ⑶ 子 Aに対する低額譲渡 ( 生前贈与加算 ) 法 7の規定によるみなす贈与財産 ( 低額譲受益 ) があるため 生前贈与加算の対象財産に含める必要がある なお 贈与税の課税価格算入額は, 譲渡時の時価 10,000,000 円と譲渡対価 5,000,000 円の差額 5,000,000 円となる また 贈与税額控除は課さられた贈与税額を計算の基とするため, 更正処分に係る贈与税額 ( 附帯税を除く ) により控除額を計算する ( 注 ) 問題では, ~これらのうち相続可能なものはすべて子 Aが相続した とあるため甲が受領した又は受領すべき売却代金 5,000,000 円が相続財産になるということまで問いたいのかも知れないが 条件が曖昧すぎるため解答には反映させていない ⑷ 宅地 J 1 高圧線下の部分が区分地上権に準ずる地役権の設定されている土地であり, がけ地部分があることにつきがけ地補正が適用される イ自用地としての価額までの計算 正面路線価 奥行価格補正率 がけ地補正率 ( 注 ) 地積 ( 注 ) がけ地補正率に定められた方位の中間を向いているがけ地は, それぞれの方位のがけ地補正率を平均しても求める ロ区分地上権に準ずる地役権の目的となっている貸宅地の評価 ( 評通 25-3⑶ 27-6⑵) 区分地上権に準ずる 相続税評価額 自用地としての価額 - 地役権の価額 + 借地権の価額 区分地上権に準ずる区分地上権に準ずる自用地としての価額 地役権の価額地役権の割合 (30%) 区分地上権に準ずる 借地権の価額 自用地としての価額 借地権割合 1- 地役権の割合 (30%) -13-

3 ( 注 ) 区分地上権が設定されているのが, 土地の一部であるため, 区分地上権に準ずる地役権の価額は, 地積比により計算する 2 被相続人の貸付事業の用に供されている宅地であり, 取得親族である子 Aが貸付けを継続していることから貸付事業用宅地等に分類される ⑸ 宅地 K~ 居宅権貸家 M 1 土地の評価単位は, 原則としてその地目の異なるごとによるため, 宅地 Kと農地 Lは別々の評価単位として評価を行う 2 農地 Lの評価は, 市街地農地であるが,1 不整形地の評価方法 2 造成費用の計算について注意すべき事項がある 市街地農地の評価方法 ( 評通 40) その農地が宅地であるものとその農地を宅地に転用する場合 - 地積した場合の1m2当たりの価額の1m2当たりの造成費相当額 イ不整形地としての評価計算上の奥行距離による奥行価格補正の他, 正面路線について差引計算による奥行価格補正が, 側方路線について区分計算による奥行価格補正がそれぞれ考えられる このため, 各路線ごとに2つある計算方法による計算結果を示して有利判定をしている必要がある なお, 奥行価格補正の関係上,1m2当たりの価額に頻繁に端数処理が生じる 土地の評価明細書に従えば各計算結果ごとに端数処理が必要となる点にも注意して欲しい ( 通達で明示されていることではないため, 許容範囲となっても良い気もしますが ) ( イ ) 計算上の奥行距離を算定する方法次の算式により奥行距離を計算し 奥行価格補正率を決定する 1 奥行距離の計算 不整形地の地積 間口距離いずれか短い距離 想定整形地の奥行距離 2 不整形地の評価額正面路線価 1の奥行距離 による奥行価格補正率 不整形地補正率 地積 ( ロ ) 不整形地を区分して求めた整形地を基として計算する方法 整形地 a 整形地 b 区分した整形地の価額正面路線価 各整形地の奥行距離 による奥行価格補正率 地積不整形地補正前の1m2当たりの価額 1の合計額 地積 ( 円未満切捨 ) 不整形地の評価額 2の1m2当たりの価額 不整形地補正率 地積 ( ハ ) 隣接地を含む整形地から隣接地の価額を差し引いて計算する方法 隣接地 1 隣接地を含む整形地の価額の計算正面路線価 隣接地を含む整形地の奥行距離 による奥行価格補正率 地積 2 隣接地の価額の計算正面路線価 隣接地の奥行距離 による奥行価格補正率 地積 3 不整形地補正前の1m2当たりの価額 (1-2) 地積 ( 円未満切捨 ) 4 不整形地の価額 3の1m2当たりの価額 不整形地補正率 ロ造成費の計算問題で資料は与えられているため, 解説することはない 必要な費用の合計額を求め 1m2当たりの金額に換算するため すべての辺に必要なわけではない土止費に注意して欲しい ( イ )1m2当たりの造成費の計算の計算造成費総額 評価対象地の地積 ( 円未満切捨て ) -14-

4 ( ロ ) 造成費総額の計算 工事費目内容計算式 整地 1 平方メートル整地費整地を必要とする面積 1m2当たり を要する面積当たりの費用 地盤改良 1 平方メートル地盤改良費地盤改良を必要とする面積 1m2当たり を要する面積当たりの費用 ( 無断複写 転載を禁ず ) 他から土砂を搬入して土盛りを必要とする土盛 1 立法メートル土盛費 平均の高さ 場合の土盛り体積 1 m3当たりを要する面積当たりの費用 土止めを必要とする場合の 1 平方メートル土止費擁壁面の長さ 平均の高さ 擁壁の面積 1m2当たり当たりの費用 造成費総額 イ ~ ホの計 ハ高速道路沿いの土地であることについて宅地 ( 宅地比準方式により評価する農地等を含む ) の評価では, 次のようにその利用価値が付近にある他の宅地の利用状況からみて, 著しく低下していると認められるものの価額は, 次の算式により評価することを認めている しかし, 本問では, 適用要件や減額を行う部分などの判断に関する条件が明らかに不足していることから, この規定を考慮しないところで解答を作成している ( イ ) 著しく低下している理由 ⅰ 道路より高い位置にある宅地又は低い位置にある宅地で その付近にある宅地に比べて著しく高低差のあるもの ⅱ 地盤に甚だしい凹凸のある宅地 ⅲ 震動の甚だしい宅地 ⅳ ⅰからⅲまでの宅地以外の宅地で 騒音 日照阻害 ( 建築基準法第 56 条の2に定める日影時間を超える時間の日照阻害のあるものとします ) 臭気 忌み等により その取引金額に影響を受けると認められるもの ( ロ ) 評価方法利用価値が低下していないもの利用価値が低下していると認められる部分の面積 - (A) 10% として評価した場合の価額 (A) 全体の地積 ( ハ ) 評価上の斟酌を行わない場合路線価又は倍率が 利用価値の著しく低下している状況を考慮して付されている場合には減額は行わない 3 宅地 K イ正面路線に面する一般的な宅地であるが, 利用態様に関して次の取扱いがある ( イ )1 階 5 階は使用貸借であり 6 階が自用のものであることから自用地として評価する ( ロ )2 階から4 階までは 家屋を賃貸借契約により貸付けていることから貸家建付地として評価する ロ家賃の未収金は本来の財産として丙の相続財産に計上し 返還義務のある保証金は丙の負担した債務として債務控除に計上する ハ小規模宅地等の適用関係については次による ( イ ) 子 Aが事業の用に供している1 階部分 子 Bの家族が居住する5 階部分は別生計親族の利用に係るものであるため 特例対象宅地等には該当しない ( ロ )2 階から4 階までは 被相続人の貸付事業用として貸付事業用宅地等に該当する ( ハ )6 階については 被相続人の居住用であり 配偶者が取得していることから特定居住用宅地等に該当する ⑹ N 社の株式取引相場の株式であり 評価上の注意点は次のとおりである 1 株主の判定は次による イ同族株主の判定については 丙を基準とした場合に75% であり 50% 超同族株主のいる会社に該当する ロ同族株主内の株主の判定については 個人としての議決権割合が5% 未満である孫 E 及び孫 Fの評価方法が問題となる ( イ ) 孫 Eを基準とする中心的な同族株主の範囲は 直系血族である丙 A 兄弟姉妹であるC D Fとなりその議決権割合は55% となる ( ロ ) 孫 Fを基準とする中心的な同族株主の範囲は 直系血族である丙 A 兄弟姉妹であるEとなりその議決権割合は40% となる -15-

5 相続開始直後の株主の状況 ( 無断複写 転載を禁ず ) 甲の兄 (8%) 甲の姉 (6%) 被相続人甲 子 A(20%) 子 C(5%) 孫 E(2%) 孫 F(2%) 配偶者丙 (16%) 甲の弟 (6%) 子 D(10%) 養子 E 2 類似業種比準価額の計算は次による < 基本算式 > イ 1 株 (50 円 ) 当たりの株価 (E) (X.xx)+ (X.xx) 3+ (X.xx) A B C D 斟酌率 =E(10 銭未満切捨て ) (X.xx) 5 ロ 1 株あたりの類似業種比準価額の計算 1 株当たりの資本金等の額 E 50 円 = 評価額 ( 円未満切捨 ) < 各記号の意義及び計算方法 > イ類似業種の金額各金額は次のとおりであるが, 業種目の判定については, 問題において 中分類として計算するものとする の指示があることからそれに従うこと 記号内容 A 類似業種の株価 課税時期の 1 属する月,2 前月,3 前々月,4 前年平均の最も低い株価 B C 課税時期の属する年の類似業種の 1 株当たりの配当金額 課税時期の属する年の類似業種の 1 株当たりの年利益金額 D 課税時期の属する年の類似業種の 1 株当たりの純資産価額 ( 帳簿価額 ) ロ評価会社の金額計算方法は次のとおりであるが,1 株当たりの純資産価額 ( ) については 利益積立金額はないものとする の指示から直前期末の資本金等の額 20,000,000 円を基に計算する 記号内容基本算式端数処理 評価会社の 1 株当たりの直前期末以前 2 年間における配当金額 2 配当金額 資本金等の額を 50 円とした場合の発行済株式数 次のいずれか少ない金額 10 銭未満切捨て 直前期末以前 1 年間における利益金額評価会社の1 株当たりのイ 資本金等の額を50 円とした場合の発行済株式数円未満切捨て利益金額直前期末以前 2 年間における利益金額 2 ロ資本金等の額を50 円とした場合の発行済株式数 評価会社の 1 株当たりの直前期末における純資産価額 ( 帳簿価額 ) 純資産価額 ( 帳簿価額 ) 資本金等の額を 50 円とした場合の発行済株式数 円未満切捨て 50 円当たりの発行済株式数直前期末の資本金等の額 50 円 1 株未満切捨て 1 株当たりの資本金等の額直前期末の資本金等の額 直前期末の発行済株式数円未満切捨て -16-

6 3 純資産価額の計算は次による イ被相続人の死亡により, 評価会社が生命保険金等を取得する場合には その未収保険金の金額を資産の金額として帳簿価額及び相続税評価額に加算する ( 注 ) 個人が取得した生命保険金がみなし財産となることとの整合性から設けられたものである ロ被相続人等の死亡により, 相続人その他の者に支給することが確定した退職手当金等の給与の金額 ( 相続人等における相続税の課税において, 相続又は遺贈により取得したものとみなされるものに限る ) は 帳簿価額にその金額の記載がない場合においても負債の金額として帳簿価額及び相続税評価額に加算する なお カッコ書きの条件から弔慰金相当額は除外されるが 相続人が取得した退職手当金等に対する非課税の適用がある場合でも非課税適用前の金額により計算する ( 注 ) 個人が取得した退職手当金等がみなし財産となり その原資となる金銭が取引相場のない株式を通じて課税されることにより二重課税が生じることを防ぐ目的で設けられたものである ハイの保険差益に対する法人税額を負債の金額として帳簿価額及び相続税評価額に加算する なお, 保険金を原始として退職手当金等を支払っている場合は, 以下の算式となる 本問では保険金の取得による所得金額がマイナスとなるため, 負債金額に計上する法人税等の額はないこととなる ( イ ) 保険金の取得による所得金額保険金額 - 損金の額に算入される保険料の額 ( 本問では0 円 ) - みなし財産となる退職手当金等の額 ( ロ ) 保険差益に対する法人税額 保険金の取得による所得金額 42%( 評価差額に対する法人税額を計算する場合の率 ) 4 課税時期後の配当支払決議について基準日は問題上明確ではないが 課税時期後の株主総会において1 株当たり4 円の配当を決議している 問題の条件不足は否めないが 直前期末 (4 月 30 日 ) を基準日として 6 月末に配当の支払いをしていると考えるのが一般的な配当の支払方法であるため 原則的評価額の修正と配当期待権の評価を行う 原則的評価額 1 株当たりの 1 株当たりの ( 修正後 ) 原則的評価額 - 配当金額 配当期待権 1 株当たりの配当金額に係る銭未満 - 予想配当金額源泉徴収税額 切捨て ( 無断複写 転載を禁ず ) ⑺ 各種預金の評価各財産の評価方法は次のとおり 評価方法 O 銀行普通預金 預入高 O 銀行定期預金預入高 + 既経過利息 ( 注 1) - 源泉徴収税額 ( 注 2) 既経過日数 ( 注 )1 預入高 中途解約利率 365 ( 円未満切捨 ) 2 既経過利息 源泉徴収税率 (20.315%)( 円未満切捨 ) U 銀行普通預金 預入高 ( ドル ) 課税時期の対顧客直物電信買相場 ⑻ その他の財産 仏壇 刀剣類 評価方法 相法 121 二に規定する墓所 令霊びょう祭具並びにこれらに準ずるものとして 相続税の非課税財産 いわゆる骨董品であり 売買実例価額等による評価となり 問題上の資料がこれに当たるものと判断した V 抵当証券元本の額 +( 既経過利息の額 ( 注 1) - 源泉徴収所得税等 ( 注 2))- 解約手数料 ( 注 3) W 不動産投資 収益計算日数 ( 注 )1 元本の額 利率 365 ( 円未満切捨 ) 2 既経過利息 源泉徴収税率 (20.315%)( 円未満切捨 ) 3 本問での解約補償料がこれに当たる 上場株式に準じて評価するため, 次のうち最も低い金額により評価する 信託受益証券 1 課税時期の最終価格,2 当月の月平均額,3 前月の月平均額,4 前々月の月平均額 -17-

7 ⑼ 生命保険契約関係被保険者及び保険料負担者により 生命保険金等 及び 生命保険契約に関する権利 の判断を正しくできれば難しくはない ⑽ 退職手当金等弔慰金の判定を行うこと 業務上の死亡でないため, 報酬月額の6 月分相当額が弔慰金と認められる金額となる ⑾ 葬式費用 1 支出内容の判断は難しいものはないため正解できるようにすること 2 互助会に対する掛金は 一般的に解約により支払者に返還されるものであること 子 Aがこの積立金を引き継ぎとなるため 相続が可能な財産であると判断される よって 子 Aの相続財産に計上して 充当前の金額により債務控除の計算を行う ⑿ 生前贈与関係 1 信託受益権特別障害者扶養信託契約に基づくものであるため 相法 21の4の規定により 6,000 万円までが贈与税の非課税財産となる 2 ゴルフ会員権贈与時の時価が通常の取引価額とあるが, ゴルフ会員権の相続税評価額は 通常の取引価額 70/100 である 3 上場株式イ課税時期 ( 贈与日 ) である平成 24 年 2 月 24 日が増資基準日となる平成 24 年 2 月 16 日の翌日以後であるため 権利落ちにより評価を行う 具体的な金額は次のとおりである なお 2 月の月平均額は1 日 ~15 日までの金額と16 日 ~28 日の平均より金額が小さくなっているが 作問者のミスだと思われる 1 課税時期の最終価格 権利落ち日以降で課税時期に最も近い日の最終価格 (23 日 ) 2 当月の月平均額 権利落ち日から当月末日までの平均額 (16 日 ~28 日 ) 3 前月の月平均額 月平均額を権利落ちの金額に修正する 4 前々月の月平均額 月平均額を権利落ちの金額に修正する ロ 問題に条件不足があるが 贈与した株式が株式に関する権利を含むものと考え 株式の割当を受ける権利の評価を併せて行う (1 株当たりの評価額 - 1 株当たりの払込金額 ) 取得株式数 割当数 なお この箇所については 上記の通り条件不足のため 解答していなくても特に問題はないと思われる 4 社債孫 Hは相続又は遺贈により財産の取得がない者であるため, 生前贈与加算の適用はない 3. 税額計算関係 ⑴ 子 Iは国外に住所を有しているが 日本国籍者であるため相続開始前 5 年以内の被相続人及び相続人等の住所状況により納税義務者の判定を行う ⑵ 孫 Eと孫 Fはともに未成年者であるが 孫 Fは法定相続人に該当しないため未成年者控除の適用はない 孫 Eは適用要件を満たす者であるため 60,000 円 (20 歳に達するまでの年数 ) の未成年者控除がある ⑶ 子 Dについては 特別障害者であるため 120,000 円 (85 歳に達するまでの年数 ) の障害者控除がある -18-

第 5 章 N

第 5 章 N 第 5 章 相続税 N 相続税は原則として 相続や遺贈により取得し た次に掲げるような財産のすべてに対して課税されます 500 500 相続財産のなかで その財産の性質や社会政策的な見地などから相続税の課税対象から除かれ 非課税となるものもあります 30 1000 39 第 5 章 N 59 60 3000600 26123150001000 93 40 第 5 章 r t r 20 100 40q

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