経営理念 私たちは 国内外における石油 天然ガスの開発を主体とし エネルギーの安定的かつ効率的な供給を実現することを通じて 豊かな社会づくりに貢献する総合エネルギー企業を目指します

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1 2014 3

2 経営理念 私たちは 国内外における石油 天然ガスの開発を主体とし エネルギーの安定的かつ効率的な供給を実現することを通じて 豊かな社会づくりに貢献する総合エネルギー企業を目指します

3 国際石油開発帝石株式会社は 世界 27ヵ国で70 以上のプロジェクトを展開する日本最大の石油 天然ガス開発企業です LNG 2014From Development to Delivery LNG JPX400 JPX400 アニュアルレポート

4 LNG P アニュアルレポート 2014

5 1 Management Message 経営トップからのメッセージ

6 FromDevelop to Delivery 大型プロジェクトの進捗など確固たる手ごたえを感じた 2014 年 3 月期 , , P/L B/S P/L 40.9 LNG ACG1 004 アニュアルレポート 2014

7 ment 1 石油 天然ガスの堅調な生産を維持しながら 成長目標の実現に向けて取り組みを加速させる アニュアルレポート

8 U.A.E U.A.E. 15 RRR RRR 100 RRR P % % % 25% 2011/3 2012/3 2013/3 2014/ LNG / アニュアルレポート 2014

9 LNG LNG LNG LNG LNG 650 P.34 LNG 1.5 LNG LNG 18.0 m m 3 / 2009 LNG LNG LNG LNG 25 m 3 2 LNG イクシス生産開始まであと2 年あまりの期間 地道に 日々緊張感を持って取り組んでいきます アニュアルレポート

10 全社一丸となって中長期の目標に向けてまい進 INPEX m , , , ROE LNG LNG LNGLNG アニュアルレポート 2014

11 1 アニュアルレポート HSE INPEX 2, INPEX INPEX 1 INPEX

12 INPEX INPEX 長期的な信頼関係をベースとするステークホルダーとの関わり INPEXHSE 010 アニュアルレポート 2014

13 HSE IR IR 2015 年 3 月期はギア アップの年 ,1601, アニュアルレポート

14 012 アニュアルレポート % 1, LNG IR INPEX 成長への手ごたえを実のあるものに仕上げていくためにギアを上げていきます

15 2 Highlights 財務 事業ハイライト

16 , LNG FID アニュアルレポート 2014

17 財 務 事 業ハイライト 2 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

18 5 3 31P P.08 EBIDAX EBIDAX 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 10, ,983 6,504 8, ,264 4,869 9, ,562 5,580 11, ,291 7,262 12, ,978 7,881 13, ,554 8,588 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 1,451 2,759 2,749 2,425 1,072 1,287 1,940 3,626 1,830 3,509 1,837 4, EBIDAX 2014 P.09 ROEROACE % ROE ROACE ROACE ROE P.11 % 30, ,911 25,000 24, ,793 20,000 19, , % 68.9% 74.5% 71.1% 68.6% 69.1% 75 10,000 12,711 13, , ,241-3,492-6,888-8,741-8,153-7, ,000-10,000-15, % -30.6% -31.9% % -43.9% -60.7% P % % % % % % 14.3 % PERPBR PERPBR PER PBR アニュアルレポート 2014

19 2014 P ,000 2,400 1,800 1,598 1,475 1,308 1, , % 35% 25% 0 2,432 1, , % 255% 1, % 2,532 1,254 1,278 LNGADMA ,000 4, ,000 2,000 4,774 3,176 1,598 1, ,404 2, ,475 4,126 4,256 2,818 1,823 4,095 1,907 4, ,308 1, ,432 2,532 2, / m 3 20,000 -CO % 64.5% 59.5% % 50.6% 45.0% 30 15,000 10, , ,000 2, ,248 1,115 1,283 1,436 1, LNG アニュアルレポート

20 Area2&5 4 JPDA Area b&05-1c 6 WA-494-P WA-502-P 6 WA-504-P U.A.E. 1 ACG 5 B 7 LNG P LNG 6 FPSO 6 CPC FPSO 4 CPF FPSO 7 LNG LNG60% 65% 6 LNG 11 LNG FLNGLNG U.A.E アニュアルレポート 2014

21 P LNG P LNG LNG 8 LNG 12 LNG LNG GTL アニュアルレポート

22 LNG m 3 40 U.A.E. LNG FLNG LNG LNG LNG U.A.E. LNG LNG LPG アニュアルレポート 2014

23 3 Market Trend and Management Policy 市場動向と経営方針

24 石油 天然ガス開発の事業フローと当社の強み 石油 天然ガス業界の事業は 川の流れにたとえて 石油 天然ガ スの開発 生産を行う 上流 生産物の輸送を行う 中流 精製 販売を行う 下流 に分けることができます 当社は 主に 上流 を担い 地下に存在する原油や天然ガスを見つけ 掘り出し 集 め 販売する事業を行っています 下記事業フローの通り 上流事 業はさらに細かく1鉱区の取得 2探鉱 3評価 4開発 5生産 6販売に分類されます 当社の石油 天然ガスプロジェクト 生産中 生産 販売を行っているプロジェクト 開発中 最終投資決定を行い 生産に向けて 開発作業を行っているプロジェクト 既発見 開発準備中 探鉱 評価作業により 資源の発見があるプロジェクト 探鉱中 探鉱 評価作業中でまだ 資源の発見が無いプロジェクト その他プロジェクト 契約の調印式 原油 天然ガスの存在が見込まれる地 域に関する法制 カントリーリスクなど の各種情報収集を行い 鉱業 探鉱開 発権の申請 入札や 探鉱開発のため の契約締結を行います 022 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014

25 27ヵ国78プロジェクト 2014年6月末現在 日本 1 米州 18 アジア オセアニア 地域別 中東 プロジェクト数 アフリカ 10 ユーラシア 7 42 その他 1 探鉱中 30 開発ステージ別 生産中 プロジェクト数 34 既発見 / 開発準備中 8 開発中 5 市 場 動 向と経 営 方 針 3 物理探査 地質調査に加え 衛星画像 地震波に よる物理探査などを活用し 原油 天 評価井の掘削 原油 天然ガスの存在が確認された 場合 油 ガス田の広がりを調査する 然ガス鉱床の存在可能性を調査しま ための 評価井 を掘削し 埋蔵量を の井戸 試掘井 を掘削します ど 商業生産の可否を判断します す さらに その存在を確認するため 評価します さらに 採算性の検討な 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

26 024 アニュアルレポート 2014

27 クリスマスツリー パイプラインへ 高圧セパレーター 水 油 砂 1 冷凍装置 炭酸ガス 除去設備 水分 油 二酸化炭素 素 2 3 天然ガスの精製 処理 油分や不純物 炭酸ガス 水分な ど を分離 除去し 製品として利 用できる天然ガスとして送り出し ます 市 場 動 向と経 営 方 針 3 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

28 石油 天然ガス開発の事業環境 石油 天然ガスを含む世界の一次エネルギー 欧州 ユーラシア 需要は 中国やインドといった新興国を中心 天然ガス 原油 に 今後さらに拡大する見通しです そのなか 1,728万バレル 日 でも天然ガスは 今後も大きな需要の増加が 999億cf 日 原油生産量 見込まれています 一方 資源ナショナリズム 天然ガス生産量 100万バレル 日 100億立方フィート cf 日 の高まりなどにより 新たな石油 天然ガス権 益の確保は 開発が難しいフロンティア地域 に偏りつつあります 中東 天然ガス 原油 550億 cf 日 2,836万 バレル 日 アジア 太平洋 アフリカ 原油 882万 バレル 日 天然ガス 198億 cf 日 天然ガス 原油 823万バレル 日 473億cf 日 石油 天然ガスの主な産出地帯 イメージ 世界の確認埋蔵量と可採年数 世 界 の 確 認 埋 蔵 量 は 原 油 が 約 原油 天然ガスの確認埋蔵量と可採年数 2013年末時点 1.7 兆バレル 天然ガスが約 6,600 兆立方フィートとなっています 地 アフリカ7.7% 域別の埋蔵量は中東地域が原油 欧州 ユーラシア 天然ガスともに最も多く存在しま す 原 油は中南 米や北 米 天 然ガ スは欧州 ユーラシアにも多くの確 8.8% 北米 アジア 太平洋 2.5% アフリカ 原油 中東 47.9% 13.6% 天然ガス 7.6% 1兆 6,879億 バレル 中南米 4.1% 北米 6.3% 6,557.8 兆 アジア 太平洋 立方フィート 中東 43.2% 8.2% 認埋蔵量があります 中南米 19.5% 可採年数 53.3年 欧州 ユーラシア 30.5% 可採年数 55.1年 出典 BP Statistical Review of World Energy 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014

29 LNG ,749 1, cf LNG LNG % 1.8% 0.7% 23.2% 22.8% 48.3% LNG cf BP Statistical Review of World Energy CO % 4.4% 30.1% % 32.9% 23.7% BP Statistical Review of World Energy ,000 4,000 3,000 2,000 1, IEA World Energy Outlook 2013, アニュアルレポート

30 INPEX INPEX 10 INPEX 万バレル達成 3 1 人材の確保 育成と効率的な組織体制の整備 成長のための投資と適切な株主還元 % % 13.2% 14.0% 14.3% 3, /3 2012/3 2013/3 2014/ アニュアルレポート

31 億 m 3 達成 30 m m 3 3 研究開発 事業化の取り組み強化 3 % % % 20% 31.9% グローバル企業としての責任ある経営 HSE アニュアルレポート

32 *** , ,050 11, , ,547 9, ,767 6, /3 2015/3 2016/3 2014/3 2013/3 6,820 5,760 9,900 * ** LNG 1 積極的な探鉱 開発投資 2 埋蔵量の増加 /3 2014/3 4,477 4,095 4,256 4,126 5, /3 1,308 2, /3 2,432 1,823 2,188 1, /3 2,532 1, /3 282% 25% 35% 61% 255% /3 2011/3 2010/3 2009/3 2013/3 2014/3 370% (%) * * アニュアルレポート

33 4 販売による収益の計上 3 生産量の維持 拡大 LNG % 68% U.A.E. 12% 73% / LNG % 19% 11% 14% /3 2016/3 2017/ ,346 13, ,165 11, , ,554 3,978 8,588 4,291 7,881 7,262 3,562 5,580 1,940 1,830 1,837 1,780 1, /3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/ アニュアルレポート

34 BP Chevron ConocoPhillips ENI ExxonMobil TOTAL Shell Anadarko Apache BG Occidental Santos Statoil Talisman Woodside Talisman Woodside Santos 25.3 Anadarko Apache Occidental BG アニュアルレポート 2014

35 4 Special Report 特集 イクシス LNG プロジェクトとガスサプライチェーン

36 LNG 豪州の太古の海底から将来の日本へ エネルギーを届ける 6,000km 2016LNG 1 LNG LNG A U S T R A L I A 200km 4,000m 4,500m 600km WA-285-P アニュアルレポート 2014

37 LNG FID 2009FEED EIS LNG8LNG LNG 840 アニュアルレポート ,000m 4,500m 4

38 イクシス LNG プロジェクトの開発コンセプト SPS Subsea Production System CPF Central Processing FacilityCPF FPSO Floating Production Storage & Offloading FPSO CPF CPF CPF SPS FID FID CPF2 6LNG LNG FPSO FPSO アニュアルレポート 2014

39 CPF CPF LNG 840 LPG LPG LNG600 1 LNG 840LPG * TOTAL FID 2016 * 2.625CPC WA-50-L / WA-51-L / WA-285-P 200km WA-50-L/51-L1,079km 2 WA-285-P995km m 250m 100km 200km GEP CPF m889km Darwin LNG アニュアルレポート km 4

40 FPSO 4 CPF FID FPSO 50%6 038 アニュアルレポート 2014

41 FPSO CPF ENSCO LNG 5 FPSO 6 7 FPSO , CPFCPF150m110m CPF アニュアルレポート

42 2016 年末までの生産開始に向けて本格化する調達 建造 開発作業 LPG LNG LPG 75 EPC75 FEED1 LNG TOTAL EPC LNG EPC LNG FID LNG LNG LNG LPG CPF FPSO 040 アニュアルレポート 2014

43 イクシスで生産される LNG( 当社引き取り分 ) を豪州から日本の直江津 LNG 基地へ運ぶ LNG LNG LNG 155,300 LNG7 J A LNG Ichthys Q&A LNG Q A 7,000km EPC LNG1,800 TOTAL ,000 Q A B LNG I 840 C 7 H D G F E 041 アニュアルレポート 2014 A 105 B 105 C 80 D 80 E 49 F 30 G 28 H 90 I TOTAL90 J CPC175 LNG Technical Directorate Project Coordination 4

44 直江津LNG基地と国内天然ガス パイプラインネットワーク 直江津 LNG 基地の設備概要 アンローディングアーム 桟橋 LNG船からLNGを基地に受け入れる荷役設備 LNGタンク2基 LNGを貯蔵する直径約80m 高さ約50mの巨大タンク 直江津LNG基地の全景 直江津LNG基地へ イクシスLNGプロジェクトから生 産される当社引き取 り分のLNGは 当社の直 江 津 LNG 基 地で受け入 れま す 直 江 津 LNG 基 地は2009 年 7月に建 設 工 事に着 手 し 2013 年 12月に操業を開始しました 現在 操業開始 以来半年あまりが経過していますが 大きなトラブルも なく安全に操業を行っています イクシスLNGプロジェ クトからのLNGを受け入れるまでは 中部電力 株 から LNGタンカー計 17 隻分 合計約 100 万トンのLNGを購 入し 国内へ天然ガスを供給します 042 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014 RGB リターンガスブロア ORV オープンラック式気化器 BOG圧縮機 圧力バランスを調整するために LNGタンカー へ気化ガス BOG ボイルオフガス を戻す設備 液体であるLNGを温め 天然ガスに戻す設備 加温媒体には海水を使用します LNGタンク内で発生する気化ガ ス BOG を加圧して原料の一 部にする設備

45 ,400km 1LNG ha 750 m / LNG 240/ LNG 18 kl 2 1 LNG 150 LPG LPG 3 LNG LNG LNG 4 アニュアルレポート

46 LNG LNG 上流専業企業のトップクラスへ LNG m m m /3 2010/3 2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3 2016/3 2017/ アニュアルレポート 2014

47 5 Project Overview 地域セグメント プロジェクト概況

48 アジア オセアニア P.48 LNG ユーラシア P.54 ACG 7 1,551 1,296 1, , , , , , , , , , , , ,849 73,688 34,465 73,574 39,769 68,319 36,461 84,325 47,076 85,541 41,752 96,341 42, アニュアルレポート 2014

49 中東 アフリカ P.56 米州 P.58 日本 P.62 U.A.E. ADMA LNG LNG 1,400km , , , , , , , , , , , ,184 10,079 1,340 16,692 1,028 12,673 3,035 5,525 5,518 5,945 6,089 11,435 7,646 93,423 33,883 93,959 32,555 25, ,525 24, ,662 28, ,937 22, , アニュアルレポート

50 地域別プロジェクトの状況 アジア オセアニア 大型プロジェクトとして 利益貢献が大きいインドネシアのマハカム沖鉱区 開発作業および開 発準備作業を進めている大型LNGプロジェクトのイクシス アバディが挙げられます また アジ ア オセアニア地域では20 以上の探鉱プロジェクトを推進しており 将来のポテンシャルも期待 できます 048 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014

51 % UnocalChevron50% % CFP TOTAL LNG LNG TOTAL * 72 bbl 50% *TOTAL 50% 1,391cf LPG : 12 bbl % *Chevron 50% LNG アニュアルレポート

52 2 B B 17.5% % FPSO LPG * B 31 bbl 333cf LPG : 12 bbl B 35% *ConocoPhillips 40% Chevron 25% FPSO % * 35cf 15 *PEARL OIL (Sebuku) Ltd. 70% TOTAL 15% 050 アニュアルレポート 2014

53 4LNG % FEED FLNG FEED FEED LNG LNG FLNG 3 1 POD * * 65% Shell 35% LNG LNG 5 アニュアルレポート

54 5FLNGWA-44-L Shell FLNG 17.5 FLNG 475km WA-44-L LNG360 LPG bbl FLNG Shell FLNG FLNG FLNG LNG WA-44-L FLNG * WA-44-L INPEX Oil & Gas Australia Pty Ltd % *Shell 67.5% KOGAS 10.0% CPC 5.0% 6 LNG MI Berau B.V MI LNG 7.79% LNG LNG * % *BP % KG 12.0% 6 bbl 986cf MI Berau B.V % *BP 37.16% CNOOC 13.9% 12.23% KGKG 10.0% LNG Japan 7.35% Talisman 3.06% 052 アニュアルレポート 2014

55 7 FPSO WA-155-P Part WA-35-L WA-43-L WA-35-LWA-55-L WA-35-L &WA-55-L WA-35-L WA-43-L WA-155-P Part II WA-155-P Part I WA-35-L * 9 bbl % *Apache % WA-43-L 10 bbl 28.5% *BHPBP % Apache % WA-35-L & WA-55-L % *Apache % WA-35-L % *Apache % WA-155-P Part % *Apache % OMV % JX 7.000% Tap 6.555% WA-155-P Part 28.5% Apache 71.5% 8 JPDA03-12JPDA JPDAJPDA03-12 JPDA LPG LNG JPDA JPDA03-12 JPDA bbl 572cf LPG 21 bbl bbl * % *ConocoPhillips % Santos % % *ConocoPhillips % Eni % Santos % Tokyo Timor Sea Resources % 35% *Eni 40% Talisman 25% 5 JPDA LNG アニュアルレポート

56 ユーラシア ユーラシア地域には 大規模な原油プロジェクトであるアゼルバイジャンのACGプロジェクト カザ フスタンのカシャガンプロジェクトがあります また 積極的な探鉱活動を進めており 英国シェット ランド グリーンランド ロシア極東地域などで探鉱プロジェクトを取得し 作業を進めています 1 北カスピ海沖合鉱区 カシャガン油田ほか 当社は 1998 年 9月にカザフスタン北カス 停止しています 確認されており カシャガン油田の開発と また カシャガン油田のほかに 周辺の 並行してこれら既発見構造の評価作業を アクトテ カイラン 南西カシャ カスピ 海 沖 合 鉱 区は 東 部 約 4,300km² カラムカス 進め 同鉱区からのさらなる生産拡大を検 ピ海沖合鉱区の権益を取得しました 北 西部約1,275km² 合計約5,575km² の2 ガンの4 構造において炭化水素の存在が 討しています つの鉱区より構成され うち東部の鉱区に あるカシャガン油田は カザフスタン共和 国アティラウ市から南東約75kmのカスピ 海域上 水深3 5mの位置にあります 同鉱区では 1999 年 9月より試掘第 1 号 井を掘削し その後 2000 年にカシャガン 油田を確認 2002 年に商業発見宣言を行 いました カシャガン油田では その後の 開 発 作 業を経て 2013 年 9月より原 油の 生産を開始しましたが その後 パイプライ ンからのガスリークにより現在生産を一時 契約地域 鉱区 北カスピ海沖合 054 作業状況 生産一時停止中 事業会社 設立 インペックス北カスピ海石油 株 1998年8月6日 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014 陸上施設 権益比率 同社 7.56% Eni 16.81% ExxonMobil 16.81% KMG 16.87% Shell 16.81% TOTAL 16.81% CNPC 8.33%

57 2 ACG ACG Azeri Chirag Gunashli ACG bbl * 10.96% *BP 35.78% Chevron 11.27% SOCAR 11.65% Statoil 8.56% ExxonMobil 8.00% TPAO 6.75% 4.30% ONGC 2.72% 3 BTC BTC Baku Ceyhan 1,770km ACG BTC INPEX BTC Pipeline, Ltd BTC * 2.5% *BP 30.1% Azerbaijan (BTC) Limited 25% Chevron 8.9% Statoil 8.71% TPAO 6.53% Eni 5% TOTAL 5% 3.4% ConocoPhillips 2.5% ONGC 2.36% ACG Focus in 2014/3 ChevronShell アニュアルレポート

58 中東 アフリカ U.A.E.ADMA Focus in 2014/3 U.A.E ADMA 056 アニュアルレポート 2014

59 1 ADMA アドマ 鉱区 当社は 2004年5月に 石油公団 当時 が の早期生産を目的としたフェーズ1 開発 保有するジャパン石油開発 株 JODCO 作業などの諸作業が行われています の全株式を株式交換により取得し 同社 を完全子会社化しました 同社が参加す るU.A.E.アブダビ 沖 のADMA 鉱 区 権 益 では現在 5つの油田より原油を生産してい サター油田 ます ウムアダルク油田 ウムルル油田 工島を利用した上部ザクム油田の再開発 作業 ならびにウムルルおよびナスル油田 生産油田 ジルク島 作業状況 事業会社 設立 上部ザクム油田 下部ザクム油田 ジルク島 また現在 生産量維持 拡大のため 人 契約地域 鉱区 ナスル油田 ウムシャイフ油田 ダス島 アブダビ アラブ首長国連邦 開発中油田 海底パイプライン 権益比率 ウムシャイフ油田 下部ザクム油田 同社 12% ADNOC 60% BP 14.67% TOTAL 13.33% 上部ザクム油田 同社 12% ADNOC 60% ExxonMobil 28% 同社 12% ADNOC 88% 同社 40% ADNOC 60% 同社 12% ADNOC 60% BP 14.67% TOTAL 13.33% 生産中 ウムアダルク油田 ジャパン石油開発 株 1973年2月22日 サター油田 ナスル油田 ウムルル油田 開発中 2アンゴラ共和国ブロック14 当社は2013年2月 アンゴラ共和国ブロック コンゴ 共和国 ブロック14 大西洋 14 原油生産鉱区 にTOTAL社との合弁会 カビンダ州 社を通じて参画し 9.99 権益を間接的に 5 取得しました ブロック14は 同国カビンダ セグメント概 況 コンゴ民主 共和国 州の沖合約100kmに位置する既発見未開 アンゴラ共和国 発構造を含む原油生産鉱区で 現在3つの 開発区域にて原油生産を行っており 一部 既発見未開発構造の開発と 鉱区内の探鉱 ポテンシャル追求も行っています 生産施設 契約地域 鉱区 作業状況 生産量 2014年3月期平均 全鉱区ベース 事業会社 設立 アンゴラ共和国ブロック14 生産中 原油 日量131千bbl Angola Block 14 B.V. 2012年4月19日 権益比率 * オペレーター うち当社権益 9.99% *Chevron 31% 同社 20% Sonangol 20% Eni 20% Galp 9% カリマンタン島 3コンゴ民主共和国沖合鉱区 1970 年 7月より当社が参加しているコン 行っています 1995 年 5月には 同 鉱 区 ゴ民主共和国沖合の石油探鉱開発プロ の契約期間が 2023 年まで延長されてい ジェクトでは 1975 年から原油の生産を ます ミバレ油田 モトバ油田 ルカミ油田 モコ油田 ムワンベ油田 ミサト油田 リブワ油田 コンゴ民主共和国 ムアンダ バナナ チアラ油田 契約地域 鉱区 作業状況 生産量 事業会社 設立 2014年3月期平均 全鉱区ベース コンゴ民主共和国沖合 生産中 原油 日量13千bbl 権益比率 * オペレーター 帝石コンゴ石油 株 同社 32.28% *Perenco 50% 1970年8月1日 Chevron 17.72% GCO油田 ソヨ 大西洋 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

60 米州 カナダではシェールガスプロジェクト オイルサンドプロジェクトに参加しているほか 2014 年後 半に生産開始予定の米メキシコ湾大水深プロジェクト ルシウス 過去20 年以上オペレーター として開発 生産作業を行うベネズエラのプロジェクト ブラジル海上の原油プロジェクトなどを 進めています 058 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014

61 1 カナダ シェールガスプロジェクト 当社は 2012年8月にカナダ ブリティッ であるNEXEN社および日揮 株 とともに の可能性を検討する調査権を同州政府よ シュ コロンビア州のホーンリバー コル ブリティッシュ コロンビア州西部の太平 り取得しました 今後も 同州政府 地域 ドバおよびリアードの各地域に保有する 洋岸グラッシーポイントにおいて シェー 住民の方々からのご協力をいただきなが シェールガス鉱区について NEXEN社より ルガスプロジェクトから産出されたガス ら プロジェクトパートナーと協力しつつ を原料とした陸上ガス液化プラント建設 LNG 事業化の可能性を追求していきます 各鉱区の40 の権益を取得しました ホーンリバー コルドバおよびリアードの 各地域は 既発見未開発のシェールガスが ユーコン準州 存在する地域であり 今後 本格的な開発 ノースウェスト準州 当社参入地区 作業を進め ホーンリバー およびコルドバ ブリティッシュ コロンビア州 幹線道路 主要パイプライン の両鉱区合計で日量最大1,250百万cf 日 コルドバ地域 量約20万バレル 原油換算 規模の生産 を目指しています また 当社は 産出したシェールガスを LNG化し カナダ西海岸より輸出するため ホーンリバー地域 リアード地域 の事業化検討スタディを実施しています 2013年11月に プロジェクトのパートナー 契約地域 鉱区 作業状況 事業会社 設立 権益比率 * オペレーター ホーンリバー コルドバ リアード地域 一部生産中 INPEX Gas British Columbia Ltd. 2011年11月28日 同社 40% *NEXEN 60% セグメント概 況 仕上げの様子 2 掘削現場 3 フラクチャリング作業現場 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

62 % OSL OSL OSL T * OSL T24 OSL OSL % *TOTAL 38.25% Suncor 36.75% Occidental 15% /96/139 Yucatan North-1 36m % 2014 SL /96/ /875/918/ / * 72 25% *PetroQuest 42.5% 32.5% 401/ bbl 25% *PetroQuest 38% 37% Teikoku Oil 118 7cf North America Co., Ltd % *Fieldwood % SL *PetroQuest 55% /875/918/919 95/96/139 INPEX Gulf of Mexico Co., Ltd *Anadarko % *Shell 70% 15% 060 アニュアルレポート 2014

63 % * 1 bbl Teikoku Oil & Gas Venezuela, C.A. * 70% PDVSA Gas 30% 58cf % *PDVSA CVP 70% Frade Japão Petróleo Limitada FJPL * 16 bbl 0.1cf Frade Japão Petróleo Limitada FJPL % *Chevron % Petrobras 30% BM-ES-23 INPEX Petróleo Santos Ltda % *Petrobras 65% Shell 20% FPSO アニュアルレポート

64 日本 国内最大級である新潟県の南長岡ガス田を中心に石油 天然ガスプロジェクトを進めるととも 八橋油田 秋田鉱業所 に 約 1,400kmの天然ガスパイプラインのオペレーションを行っています また 建設を進めてい 秋田県 た直江津LNG 基地が2013 年 12月に操業を開始しました 直江津LNG基地 東柏崎ガス田 関原ガス田 地下貯蔵 新潟市 富山ライン 建設中 南阿賀油田 長岡市 上越市 新青海ライン 東御BS 松本市 静岡県 静岡市 南富士幹線 藤岡BS 伊勢崎熱量調整所 軽井沢町 茅野市 甲府ライン 静岡ガス 群馬県 新東京ライン 松本ライン 清水LNG袖師基地 国内天然ガス事業 内天然ガス事業 南長岡ガス田他 国産天然ガス LNG 気化ガス 東京ライン 第二駿河幹線 新潟県 国産天然ガス 長野市 長野県 南桑山油田 柏崎市 糸魚川市 富山市 富山県 富岡市 両毛ライン 本庄市 山梨県 昭和町 新潟鉱業所 新潟営業所 入間ライン 甲府市 青梅市 静岡ライン 富士市 佐野市 鴻巣市 油田 ガス田 埼玉県 当社 静岡ガス 東京ガス 板妻熱量調整所 天然ガスパイプライン ネットワーク 東京本社 港区赤坂 LNG 気化ガス 気化ガス 技術研究所 世田谷区北烏山 その他プロジェクト 東京都足立区 東京都 御殿場市 栃木県 BS ブースターステーション 千葉市 山武市 千葉県 主な事務所 鉱業所 成東ガス田 千葉鉱業所 0 100km Focus in 2014/3 国内メタンハイドレート資源の開発 メタンハイドレートは非在来型天然ガスの一種で メタン分子を取り込んだ固体結晶 です 日本国内でも周辺海域に存在が確認されていますが 低温 高圧の地層におけ る採取に技術的な課題があることなどから 経済性が成り立つ開発技術が確立され るまで まだ時間がかかるといわれています 当社は 国などが主導する研究 調査事業や検討委員会への参加を通じ 当社が 上流事業を通じ培ってきた技術を活かして 特に海底生産設備の分野における技術 的課題の克服に貢献していきます 062 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014 メタンハイドレート 燃える氷

65 ,400km m³30 m³ 1 Nm 3 1m 41.86MJ /3 2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2014/3 1.2% 2.9% 0.8% 3.8% 0.4% 4.0% 28.9% 16.9% 17.7% 23.4% LNG LNG LNG LNG LNG R LNG R18 I.C. R253 LNG アニュアルレポート

66 3 国内天然ガス輸送パイプライン 現在 当社は日本国内において関東甲信 生産開始とその後の天然ガス需要の増加 2016年年央には新潟県糸魚川市から富山 越地域 1 都 7 県を結ぶ総延長約 1,400km に応えるため 1990 年代半ばより東京ラ 県富山市に至る 富山ライン 計画延長約 の天然ガス輸送パイプラインを保有して インに並走して 新東京ライン を建設す 102km が完成する予定で 沿線の需要家 るなど 2014 年 6月末時点での高圧パイプ の皆さまへ天然ガスを安定的かつ効率的 ライン網の総延長は約 1,400km 札幌と に供給するため 引き続きパイプライン網 います 当社は1960年代から天然ガス輸送のた めのパイプライン網の整備に取り組んでき 福岡間の直線距離に相当 に達しています の拡大と供給能力の増強を進めています ました きっかけは1959 年に新潟県上越 地方で発見された頸 城油 ガス田です 同 油 ガス田からの天然ガスを都市ガス事業 者に供給するため 新潟県上越市から東 京都足立区まで日本海側から太平洋側へ 本州を横断する 国内最初の長距離高圧 パイプライン 東京ライン が1962 年に完 成しました そして 南長岡ガス田の発見 東京ラインの建設当時の様子 2 富山ライン建設の様子 4 再生可能エネルギー等への取り組み 国内の発電事業 1. 越路原発電所 北海道 あめますだけ 阿女 当社は 新潟県越路原プラントの隣接地 に 出力約 5 万 5 千 kwの高 効 率ガスター ビンコンバインドサイクル火力発電所を建 新潟県 INPEX メガソーラー上越 秋田県 おやす 小安地域 設し 2007 年 5月より新電力 特定規模電 気事業者 向け電力卸供給事業を開始し ています この事業では 発電燃料として 岳地域 発電所 新潟県 越路原発電所 地熱開発 太陽光発電 メガソーラー 南長岡ガス田で生産する天然ガスとコン デンセートを組み合わせて使用し 安定的 な燃料調達とエネルギーマーケット情勢 に合わせた 柔軟な燃料選択が可能であ るという当社独自の強みがあります また ガス需要の季節変動に合わせて燃料構成 を切り替えることで ガスプラントの稼働 福島県 磐梯山 周辺地域 率を向上させています 2. 地熱発電とは 地下にあるマグマの熱エネ ルギーを蒸気として取り出し その蒸気に よりタービンを回し発電するものです 当社は2011 年から出光興産 株 と共 同で北海道阿 女鱒岳地域 秋田県小 安地 太陽光発電所 域において地熱発電に向けた地熱資源調 当社は 新潟県上越市の閉鎖した当社製油 査を開 始しました 2012 年 には 三 井 石 所跡地に最大出力2メガワットの INPEXメ 油 開 発 株 の参 加を得 2013 年には阿 ガソーラー上越 を稼働させ 2013年3月 女鱒岳地域で1 坑の調査井掘削 小安地 から発電を開始しています 2014年3月に 域では2 坑の調査井掘削を実施しました は 隣接地に新たに最大出力2メガワットの 2014 年においても両地域で同規模の調 太陽光発電所の建設を決定しました 今後 査井掘削による地熱資源調査を継続する これら太陽光発電所からの発電量は年間 予定です また このほかに 福島県にお 約533万kWh/年 一般家庭約1,600世帯分 ける地熱資源調査事業にも参画しており の年間電力消費量相当になる見込みです 064 地熱開発 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート2014 地熱井の噴気テスト 帝石削井工業 株 磐梯山周辺地域において2013 年 9月より 地表調査を実施しています

67 6 Sustainability & Governance サステイナビリティ ガバナンス

68 STEP UP S CSR CSR EITI PDCA CSR CSR PDCA CSR PDCA CSR CSR CSR CSR CSR 1 CSR HSE CSR CSR 2014CSR CSR CSR 5CSR CSR LNG CSR3 CSR アニュアルレポート

69 5CSR CSR Reconciliation Action PlanRAP HSE 2 CEO NGO LNG LNG CCS CO2 GHG GHG 4 5 GHG GHG アニュアルレポート

70 5CSR IFC GRI-G4 IPIECA GHG 4HSE LNG AMDAL Analisys Mengenai Dampak Lingkungan LNG SIMP 12.3 INPEX Tanimbar English Training GHG GHG GHG アニュアルレポート 2014

71 HSE LTIF 0.29 TRIR1.40 LNG HSE HSE LTIF0.24 TRIR1.59 LNG SIMP 14.4 GHG GHGGHG 1 CGS CO2 HR INPEX 2 GHGGHG GHG INPEX 6 アニュアルレポート

72 CSR HSE 070 アニュアルレポート 2014

73 P アニュアルレポート

74 CEO 18 6 CEO CCO JX JX LNG COO CEO アニュアルレポート 2014

75 社外取締役 社外監査役の兼職状況 選任理由等 重要な兼職の状況 選任理由 2014年3月期における 取締役会 監査役会への 出席状況 若杉 和夫 大株主である 石油資源開発 株 の顧問 経営者としての豊富な経験と幅広い見識を当社経営に活かし ていただくため 取締役会15回中14回 香川 幸之 大株主である 三井石油開発 株 の特別顧問 経営者としての豊富な経験と幅広い見識を当社経営に活かし ていただくため 取締役会15回中14回 加藤 晴二 株主である 三菱商事 株 の顧問 資源 エネルギー業界における豊富な経験と幅広い見識を当 社経営に活かしていただくため 取締役会15回中14回 外池 廉太郎 大株主である JXホールディングス 株 の 取締役常務執行役員 資源 エネルギー業界における豊富な経験と幅広い見識を当 社経営に活かしていただくため 取締役会15回中15回 岡田 康彦 弁護士法人北浜法律事務所 の代表社員 金融機関の運営経験に加え 財務等の分野における豊富な 経験と幅広い見識および弁護士としての専門知識や経験を有 しているため 取締役会15回中15回 戸恒 東人 財務等の分野における豊富な知見と経験を有しているため 取締役会15回中14回 監査役会14回中13回 角谷 講治 金融等に関する知見を当社の監査業務に活かしていただくため 取締役会15回中15回 監査役会14回中14回 佐藤 弘 大株主である 石油資源開発 株 の顧問 石油開発業界における豊富な経験と財務および会計に関する 知見を当社の監査業務に活かしていただくため 取締役会15回中11回 監査役会14回中10回 舩井 勝 エネルギー業界における豊富な経験と財務および会計等に関 する知見を当社の監査業務に活かしていただくため 取締役会15回中15回 監査役会14回中14回 独立 役員 氏名 社外取締役 社外監査役 監査役 髙井 義嗣 常勤監査役 髙井 義嗣 昭和49年4月 平成11年3月 平成13年3月 平成14年3月 平成17年3月 平成20年10月 平成23年6月 戸恒 東人 所有株式数 17,200株 帝国石油 株 入社 同社 社長室長兼LNG企画室長 同社 理事社長室長兼LNG企画室長 同社 取締役経理部長 同社 常務取締役 当社 常務執行役員資材 情報システム本部長 当社 常勤監査役 現 常勤監査役在任年数 7年 昭和44年7月 平成7年7月 平成9年7月 平成10年7月 平成16年8月 平成18年6月 平成19年6月 角谷 講治 所有株式数 13,600株 大蔵省 現財務省 入省 理財局次長 造幣局長 中小企業金融公庫理事 あずさ監査法人 現有限責任あずさ監査法人 顧問 国際石油開発 株 常勤監査役 国際石油開発帝石ホールディングス 株 現当社 常勤監査役 現 常勤監査役 社外 角谷 講治 常勤監査役在任年数 4年 佐藤 弘 所有株式数 7,400株 舩井 勝 昭和47年4月 平成10年4月 平成12年4月 平成13年4月 平成14年4月 平成15年4月 平成17年4月 佐藤 弘 平成19年4月 昭和45年4月 平成11年6月 平成14年6月 平成17年6月 平成18年4月 平成18年6月 平成19年6月 平成22年6月 平成26年6月 所有株式数 株 石油資源開発 株 入社 同社 経理部長 同社 取締役経理部長 同社 常務執行役員 国際石油開発帝石ホールディングス 株 現当社 非常勤監査役 現 石油資源開発 株 常務取締役執行役員 同社 専務取締役執行役員 同社 代表取締役副社長執行役員 同社 顧問 現 監査役 社外 監査役在任年数 4年 昭和51年4月 日本輸出入銀行入行 平成13年4月 国際協力銀行 国際金融第1部長 平成14年4月 同行 総務部長 平成17年10月 同行 大阪支店長 平成19年10月 同行 理事 日本政策金融公庫 国際協力銀行特別参与 平成20年10月 株 平成22年5月 同社 退職 平成22年6月 当社 常勤監査役 現 監査役在任年数 8年 舩井 勝 監査役 社外 平成17年6月 平成21年4月 平成22年4月 平成22年6月 平成23年4月 6 所有株式数 株 サステイナビリティ ガバナンス 常勤監査役在任年数 3年 戸恒 東人 常勤監査役 社外 丸紅 株 入社 同社 経営企画部長 丸紅米国会社副社長兼CFO 同社 副社長兼CFO兼CAO 丸紅 株 リスクマネジメント部長 同社 執行役員 経営企画部長 同社 常務執行役員 CIO 人事部 情報企画部 リス クマネジメント部担当役員 同社 代表取締役常務執行役員 CIO 人事部 情報 企画部 リスクマネジメント部担当役員 同社 代表取締役専務執行役員 総務部 人事部 リスクマネジメント部 法務部担当役員 同社 代表取締役副社長執行役員 CIO 情報企画 部 経理部 営業経理第一部 営業経理第二部 営業 経理第三部 財務部担当役員 監査部担当役員補 IR担当役員 佐 同社 代表取締役副社長執行役員 監査部担当役 員補佐 当社 非常勤監査役 現 丸紅 株 特別顧問 国際石油開発帝石株式会社 アニュアルレポート

76 1 2CSR 3 4HSE CSR 3 4HSE HSE HSE CSR CSR HSE HSE TDnet IRIRIR 10 IR IR 5 IR IR IR アニュアルレポート 2014

77 CSR INPEX CSR LNG Prospects for US-Russia Relations: A View from Washington CSO O 4 3 LNG NATO EU IR IR IR ( IRwww.inpex.co.jp/irIR アニュアルレポート

78 , UFJ , HSE , , , アニュアルレポート 2014

79 6. 514, , , , , , アニュアルレポート

80 C Naoki Kuroda C H Masatoshi Sugioka C Toshiaki Kitamura 1 C H Seiji Yui 1 H Masaharu Sano 1 H Shunichiro Sugaya 1 Masahiro Murayama 1 H Seiya Ito 1 C H Wataru Tanaka 1 H Takahiko Ikeda 1 Kazuo Wakasugi 24 Yoshiyuki Kagawa 24 Seiji Kato 24 Rentaro Tonoike 24 Yasuhiko Okada 24 Yoshitsugu Takai Haruhito Totsune 34 Koji Sumiya 34 Hiroshi Sato 34 Masaru Funai 34 H Yoshikazu Kurasawa C Toshiaki Kitamura C H Seiji Yui H Masaharu Sano H Shunichiro Sugaya Masahiro Murayama H Seiya Ito C H Wataru Tanaka H Takahiko Ikeda H Yoshikazu Kurasawa Kazuo Yamamoto H Shuhei Miyamoto H Kenji Kawano H Yasuhisa Kanehara Hiroshi Fujii Shigeharu Yajima 1 Yoshinori Yamamoto 2 H Kimiya Hirayama Noboru Himata GM Takashi Kubo GM Toshihiko Fukasawa GM Hirohisa Ota GM Hajime Kawai Atsushi Sakamoto Arihiro Kezuka GM Nobuharu Sase 1GM Tetsuro Tochikawa Yoshiro Ishii GM Toshiya Oshita GM Kimihisa Kittaka GMIRGM Hideki Iwashita Tetsuo Yonezawa HSE Hiroshi Nakamura GM= P.74 C CSR H HSE 078 アニュアルレポート 2014

81 7 Financial & Corporate Information 財務 会社情報

82 村山昌博 取締役財務 経理本部長 年 3 月期の連結売上高は1 兆 3,346 億円 ( 前期比 +9.7%) 連結当期純利益は 1,837 億円 ( 前期比 +0.4%) となりました 2013 年 3 月期に計上した一過性の権益譲渡益約 500 億円の剥落 原油価格 ( ブレント ) の下落 ( 前期比 2.4%) といったマイナス要因もありましたが 円安による 2,120 億円の増収効果や安定した生産量などにより前期比増収増益となりました 2013 年 3 月期は 期末にかけて大幅に円安が進行したため 外貨建借入に関わる為替評価損が発生し 営業外費用に為替差損が計上されました 外貨建資産と負債は基本的にバランスさせていますが 外貨建債券に関わる含み益が損益計算書に反映されないため 評価損を計上することとなりました この含み益は貸借対照表の純資産 その他有価証券評価差額金 に計上されています 2014 年 3 月期も円安が進行しましたが 保有する外貨建債券が順次償還され 円安による含み益が実現するとともに 損益計算書上でも外貨建資産と負債の為替評価損益がバランスしつつあります この結果 貸借対照表のみならず損益計算書ベースでも円安メリットをより多く享受でき 高水準の利益を確保することができました LNG 3,672 4, % 66.07% ,098 1,8371,759 3, , , /31.9% , , ,837 +2, アニュアルレポート 2014

83 / 100 / 3 11,250 * EBIDAX 1 * * * * * D/E * ROE * ROACE 1 * DeGolyer MacNaughton DeGolyer&MacNaughton SEC SPEWPC AAPGSPEE 4Petroleum Resources Management System 2007 PRMS SEC SPEWPC 1997 SPE/WPC PRMS * SEC ,940 9,900 1, /3 6, /3 6,500 5, /3 1 4,661 * ** LNG アニュアルレポート

84 /3 2004/3 2005/3 2006/3 ( 損益状況 ) 2002/ / / / /3 201, , , ,234 73,630 78,498 84, ,716 27,718 95, , , ,903 44,931 47,062 48,455 55,473 12, , , , ,330 28,699 31,436 35,576 45,243 14,910 97,270 93, , ,650 7,296 8,739 13,533 21,077 9,470 70,050 94, , ,539 7,491 11,044 16,676 26,122 10,216 27,911 34,781 76, ,476 5,233 6,796 9,276 15,485 6,484 ( 財政状況 ) 119, , , ,573 47,585 50,166 45,658 58,586 65,864 29,869 35,141 68,260 65, , , , , ,497 3, , , , , , , , ,887 45,188 71,691 79, , , , , , , , , , , ,659 27,275 28, , ,600 23,882 20,661 27,439 28,998 28,156 57, , , ,236 41,342 46,101 44,986 65,230 72, , , , , , , , , , ( キャッシュ フロー ) 51,282 44, , ,239 15,004 19,955 19,225 15,118 9,872 (40,533) (218,121) (119,956) (252,399) (27,166) (8,284) (20,018) (20,287) (4,705) 21, ,120 9,791 14,350 (407) (5,914) (5,824) 7,845 5,480 78,414 54, , ,967 23,020 28,789 22,234 25,545 36, , , , , ,333 3,333 4,000 5, , , , , ( 財務指標 ) 1 1 % % D/E % (75.8)% 12.0% (13.3)% (19.6)% (2.3) (9.1) (5.5) (1.0) % 13.9% 10.8% 14.7% % 082 アニュアルレポート 2014

85 2007/3 2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2014/3 国際石油開発帝石 969,713 1,202,965 1,076, , ,080 1,186,732 1,216,533 1,334,626 $ 12,967, , , , , , , , ,417 4,765, , , , , , , , ,209 8,202, , , , , , , , ,610 7,127, , , , , , , , ,078 7,287, , , , , , , , ,691 $ 1,784,794 国際石油開発帝石 474, , , , , ,702 1,106,504 1,140,204 $11,078, , , , , , , , ,779 9,247, , , , , , , , ,179 4,267, , , , ,624 1,558,475 1,540,680 1,544,958 1,506,977 14,642,217 1,608,107 1,807,901 1,768,045 2,013,778 2,680,380 3,066,398 3,616,159 4,038,139 39,235, , , , , , , , ,670 3,650, , , , , , , , ,432 6,475,243 1,080,016 1,238,813 1,362,061 1,490,603 2,097,383 2,314,193 2,670,984 2,996,037 $29,110,348 国際石油開発帝石 231, , , , , , , ,514 $ 2,074,563 (209,243) (261,767) (240,168) (251,812) (844,511) (280,864) (489,870) (395,555) (3,843,325) 13,794 (45,228) (46,090) 68, ,057 29, ,069 48, , , , , , , , , ,531 $ 1,141,965 国際石油開発帝石 , , , , , , , , $ $ 1.22 国際石油開発帝石 (18.6)% (36.1)% (31.2)% (30.6)% (48.9)% (60.7)% (43.9)% (31.9)% (31.9)% % 16.8% 12.9% 17.3% 13.7% 14.6% 19.2% 20.9% 20.9% アニュアルレポート

86 当社特有の会計処理 会計方針について 当社グループの売上高及び利益の大部分は石油 天然ガス開発事業によるものです 石油 天然ガス開発事業では 主に生産分与契約とコンセッション契約 ( 国内における鉱業権ならびに海外におけるパーミット ライセンスまたはリースを含む ) という2 種類の契約に基づいて事業を行っております 損益計算書上の会計処理は以下の通りです コントラクターに配分される原油 天然ガスのうち 当社販売分を売上高として計上しております コスト回収分のうち当社分の金額を 売上原価として計上しております 1 一社又は複数の石油 天然ガス開発会社がコントラクターとして 産油国政府や国営石油会社から探鉱 開発のための作業を自身のコスト負担で請け負い コストの回収分及び報酬を生産物で受け取ることを内容とする契約です 生産分与契約では 生産した原油 天然ガスを産油国政府 ( または国営石油会社 ) と当社グループをはじめとするコントラクターの間で配分します 生産物の配分比率は 生産分与契約ごとに異なります 多くの契約を締結しているインドネシアでのプロジェクトにおける生産分与契約の場合は 年間の総生産量を次の方法で配分しております 1 総生産量のうち契約に基づいて定められた一定割合の生産物のことで 産油国政府とコントラクターとの間で あらかじめ決めた比率により配分されます 2(i) 当該年度において発生した非資本支出の額及び (ii) 資本支出のうち生産分与契約に基づき算定された当該年度の償却相当額の合計額で コスト回収額算定時の原油 天然ガス価格に基づいて原油及び天然ガスに換算され コントラクターのみに配分されます 算定時の原油 天然ガスの価格によってコスト回収分相当の原油 天然ガスに換算するため 原油 天然ガスの価格が上昇すると コスト回収分 を構成する原油 天然ガスの量が減少し その分エクイティ分 ( 下記参照 ) の量が増加します 当該年度の生産量がコスト回収分見合いの原油 天然ガスの量に満たなかった場合 当該年度のコスト回収分は実際の生産量により回収される金額まで減額され その差額は翌年に繰り越されます 3(1) (2) を差し引いた結果の利益相当分の生産物であり 産油国政府とコントラクターとの間で あらかじめ決められた比率により配分されます 探鉱コスト探鉱投資のうち 生産分与契約の規定により回収可能なコストは すべて生産物回収勘定に計上しております 開発コスト生産のための設備投資などのうち 生産分与契約の規定により回収可能なコストは すべて生産物回収勘定に計上しております 生産コスト生産段階において発生する操業費のうち 生産分与契約において回収可能なものは 生産物回収勘定に計上しております 管理費管理費のうち 生産分与契約において回収可能なものは 生産物回収勘定に計上しております 利息借入金利息のうち 生産分与契約において回収可能なものは 生産物回収勘定に計上しております これらのコストは 生産分与とコスト回収 で説明した通り 資本支出 非資本支出として分類され 生産開始後コスト回収されます 権益取得コスト生産分与契約のプロジェクトの権益を取得するためのコストである探鉱開発権は 探鉱段階の場合 発生した期に探鉱開発権償却として営業外費用に計上しております 一方 開発段階または生産段階の場合は探鉱開発権として貸借対照表に計上し 生産高比例法によって償却しております 通常 この権益取得コストは生産分与契約におけるコスト回収可能なコストには含まれません 084 アニュアルレポート 2014

87 2 産油国政府 国営石油会社等から契約または認可により鉱業権 ( 日本における鉱業権並びに海外におけるパーミット ライセンスまたはリースを含む ) が石油会社に直接付与される契約です 石油会社は自ら投資してそこから得られる原油 天然ガスの処分権を持ち 売上からロイヤリティ 税金等の形で産油国へ還元します 権益取得コストコンセッション契約のプロジェクトにおける権益取得コストである鉱業権の会計処理方法は 上記の生産分与契約での会計処理と同一の方法を採用しております 探鉱コスト探鉱コストのうち当社分については 発生時に全額費用計上しております 開発コスト生産のための設備投資額のうち当社分は有形固定資産に計上し 生産開始後は 海外においては主に生産高比例法により 国内においては主に定額法により減価償却を行い 売上原価として計上しております 生産コスト生産段階において発生する操業費の当社分は 売上原価に計上しております 管理費当社分の管理費は 発生時に費用計上しております コンセッション契約の会計処理当社グループは日本の会計基準に則り財務諸表を作成しております 決算日現在の資産及び負債の金額や 当該会計期間における収益及び費用の金額を計上するときに 合理的な見積り 主観的判断 仮定の設定が必要な場合があります これらの見積り 判断 仮定は 実績と異なる場合があります 見積りの対象となる事象の不確実性が高い場合 あるいは 別の合理的な見積りの使用や合理的な見積りの変更により財政状態や経営成績に重大な影響を及ぼす場合 これらの見積りは会計上の重要な見積りに該当します 当社グループが財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計方針及び会計上の重要な見積りは以下の通りです 当社グループでは探鉱 開発 生産段階で発生するコストについて 当該生産分与契約において回収可能と定められていれば 生産物回収勘定として計上しております 探鉱プロジェク 生産分与契約の会計処理 7 アニュアルレポート

88 トにおいては 探鉱に失敗した場合に探鉱コストを回収できず損失が発生することに備え 生産物回収勘定引当金を探鉱コストと同額引き当てております 通常 探鉱段階に生産物回収勘定として計上した探鉱コストが回収されずに残額として残っている段階では 同引当金をそのまま貸借対照表に計上し続けます なお 開発コストに対しても個別のプロジェクトの状況から回収できない可能性がある場合は 個別に回収可能性を勘案し 引当金を計上しております 当社グループのこのような評価及び見積りは妥当であると考えておりますが 将来プロジェクトの状況に変化があれば業績に影響を及ぼす可能性があります 海外のコンセッション契約の生産施設ならびに開発 生産段階において取得した海外の鉱業権及び探鉱開発権は主として生産高比例法により償却しております 生産高比例法では 埋蔵量に対する見積りが重要となります 当社グループの埋蔵量に対する見積りは妥当であると考えておりますが 埋蔵量の見積りの変更があった場合には 当社グループの将来の業績に影響を及ぼす可能性があります 石油 天然ガス生産施設等について 産油国政府との石油契約や現地法令等に基づく当該生産施設等の撤去等の廃鉱義務を有する場合 操業終了時に負担する費用を合理的に見積り 資産除去債務を計上しております 当社グループの除去費用の現在価値に対する見積りは妥当であると考えておりますが 除去費用の現在価値の見積りの変更があれば将来の業績に影響を及ぼす可能性があります 当社グループは石油 天然ガス開発事業を行う企業に出資をしており 当該出資に係る損失の発生に備えて 各事業会社の純資産を基準に見積もった引当金を計上しております 当社グループはこのような評価及び見積りは妥当であると考えておりますが 将来の生産量や価格 為替などの実績が見積りと異なれば 業績に影響を及ぼす可能性があります 探鉱段階の連結子会社による探鉱事業費用に備えるため 探 鉱投資計画に基づき 当連結会計年度末において必要と認められる金額を計上しております 当社グループの探鉱投資計画に基づく評価は妥当であると考えておりますが 計画の変更があった場合には将来の業績に影響を及ぼす可能性があります 石油 天然ガスの開発 生産及び販売事業等に係る将来発生が見込まれる損失に備えるため 個別に事業の状況等を勘案し事業損失引当金を計上しております 当社グループはこのような評価及び見積りは妥当であると考えておりますが 事業の状況の変化によって将来の業績に影響を及ぼす可能性があります 当社グループは 主に探鉱投資等の評価損 未払外国税及び減価償却費償却超過額によって発生する一時差異 ( 繰越欠損金を含む ) を 繰延税金資産として計上しております 一時差異のうち 将来の税金負担金額を軽減させる回収可能性が低いと判断された場合は評価性引当として繰延税金資産から控除します また 評価性引当計上の際には 外国税額控除の影響を考慮に入れております 繰延税金資産の回収可能性を認識するためには 当社グループが十分な課税所得を発生させる合理的な見積りが必要となります 販売価格の下落や為替相場の変動 生産量の減退などによって将来の課税所得が予想を下回るような場合は 繰延税金資産の計上について見直す必要があります 当社グループは 退職給付見込額のうち 期末までに発生していると認められる金額の現在価値を退職給付債務として このうち当期の発生額を退職給付費用として認識しております 退職給付債務及び費用の算定では 割引率 退職率 予定昇給率 長期期待運用収益率などの基礎率を設定します 基礎率と実績で差が生じたことや基礎率を変更したことにより数理計算上の差異が発生した場合は 業績に影響を与える可能性があります 取得原価と公正価値による純資産額との差額はのれんとして 20 年を超えない期間にわたって均等償却されております 086 アニュアルレポート 2014

89 2014 年 3 月期における我が国経済は 政府の経済対策や日本銀行の金融緩和等を背景に 個人消費や生産活動が持ち直し 低迷していた雇用情勢が改善に転じるなど 緩やかな回復傾向をたどりました このような事業環境の中 当社グループの業績に大きな影響を及ぼす国際原油価格は 代表的指標のひとつであるブレント原油 ( 期近もの終値ベース ) で1バレル当たり 米ドルから始まり 米国経済指標の低迷等で一時 米ドルまで下落したものの シリア情勢の緊迫化等を受け上昇基調に転じ 8 月下旬には 米ドルまで高騰しました しかし 9 月中旬以降は シリアへの軍事介入が回避されると弱含みに転じ 11 月初旬には 米ドルまで下落し その後 リビアの一部油田での原油生産の停止や各国経済指標の改善による原油需要の増加見込みを背景に値を戻したため 12 月は110 米ドル前後で推移しました 年明け以降は 若干の値動きがあったものの 米ドルで2014 年 3 月期を終えております また 国内におきましても 原油 石油製品価格は国際原油価格の変動に追従する形で推移いたしました これらを反映して 2014 年 3 月期の原油の当社グループ販売平均価格は 2013 年 3 月期に比べ 1バレル当たり2.33 米ドル下落し 米ドルとなりました 一方 業績に重要な影響を与えるもう一つの要因である為替相場ですが 2014 年 3 月期は1 米ドル 94 円近辺で始まりました 4 月の日銀金融政策決定会合で 市場予想を上回る規模 内容の 量的 質的金融緩和 が決定され 円は対米ドルで軟調に推移し 5 月中旬には103 円台後半まで弱含みました 5 月下旬に バーナンキFRB 議長が量的緩和の縮小を示唆した際は リスク資産回避の動きから円売り持高の解消が進み 円は対米ドルで 93 円台後半まで買い戻される局面がありましたが 米国金利が上昇すると 再び円売りが優勢となりました その後暫くは方向感のない値動きが続きましたが 11 月以降は米雇用統計を中心に米国の景気回復が確認されたことに加え 12 月のFOMCで量的緩和の縮小が決定されたことから 円はじり安推移となり 105 円 40 銭台後半まで弱含みました 年明け後は 新興国経済の先行き不安によるリスク資産回避の動きから 100 円台後半まで円が買い戻される局面がありましたが 影響は限定的となり 期末公示仲値 (TTM) は2013 年 3 月期末から8 円 93 銭円安の102 円 92 銭となりました なお 当社グループ売上の期中平均レートは 2013 年 3 月期に比べ 17 円 52 銭円安の1 米ドル100 円 20 銭となりました 売上高 2014 年 3 月期の売上高は油価が下落し 原油販売量が減少したことによる減収要因があったものの 期中平均為替レートが円安に推移したことが寄与して 2013 年 3 月期の1 兆 2,165 億円に比べ1,181 億円 9.7% 増の1 兆 3,346 億円となりました このうち原油売上高は 2013 年 3 月期の7,881 億円に比べ706 億円 9.0% 増の8,588 億円 天然ガス売上高は 2013 年 3 月期の 3,978 億円に比べ 576 億円 14.5% 増の4,554 億円となりました 販売数量は 原油がヴァンゴッホ油田やキタン油田の生産量減退等により 2013 年 3 月期に比べ7,018 千バレル 8.1% 減の 79,171 千バレルとなりました 天然ガスは 2013 年 3 月期に比べ8Bcf 2.6% 増の327Bcfとなりました このうち 海外天然ガスは 米州における販売量増加等により 2013 年 3 月期に比べ 7Bcf 2.6% 増の260Bcfとなり 国内天然ガスは 2013 年 3 月期に比べ45 百万m3 2.6% 増の1,798 百万m3 立方フィート換算では67Bcfとなっております 海外原油売上の平均価格は 2013 年 3 月期に比べ 1バレル当たり 2.33 米ドル 2.1% 下落し 米ドルとなりました 海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり 米ドルとなり 2013 年 3 月期に比べ0.34 米ドル 2.5% の下落となりました なお 国内天然ガスの平均価格 は立方メートル当たり 50 円 31 銭となり 2013 年 3 月期に比べ3 円 29 銭 7.0% の上昇となっております 売上高の増加額 1,181 億円を要因別に分析しますと 原油及び天然ガスの売上高に関し 販売数量の減少により 605 億円の減収 平均単価の下落により 233 億円の減収 売上の平均為替レートが円安となったことにより 2,120 億円の増収 その他の売上高が102 億円の減収となりました 売上高 15,000 12,000 11,867 12,165 10,762 9,431 9,000 8,404 13,346 6,000 3, アニュアルレポート

90 3 月 31 日終了の連結会計年度 ( 百万円 %) 増減増減率 売上高 1,216,533 1,334, , % 原油 788, ,754 70, 天然ガス 397, ,414 57, その他 30,632 20,458 (10,174) (33.2) 売上原価 426, ,417 64, 売上総利益 790, ,209 54, 探鉱費 20,125 28,206 8, 販売費及び一般管理費 53,734 57,345 3, 減価償却費 22,900 25,048 2, 営業利益 693, ,610 40, その他収益 98,666 50,735 (47,931) (48.6) 受取利息 8,735 17,462 8, 受取配当金 7,832 9,228 1, 有価証券売却益 40 10,320 10,280 その他 82,059 13,725 (68,334) (83.3) その他費用 73,968 34,267 (39,701) (53.7) 支払利息 1,518 2, 持分法による投資損失 1,042 5,054 4, 生産物回収勘定引当金繰入額 15,131 8,028 (7,103) (46.9) 探鉱事業引当金繰入額 12,452 1,165 (11,287) (90.6) 為替差損 30,056 4,280 (25,776) (85.8) その他 13,769 13,405 (364) (2.6) 法人税等及び少数株主損益調整前当期純利益 718, ,078 31, 法人税等 529, ,137 33, 少数株主損益調整前当期純利益 188, ,941 (1,930) (1.0) 少数株主利益 5,909 3,250 (2,659) (45.0) 当期純利益 182, , % 売上原価 2014 年 3 月期の売上原価は 主に為替が円安に推移したことにより 2013 年 3 月期の4,263 億円に比べ641 億円 15.0% 増の 4,904 億円となりました 販売費及び一般管理費 2014 年 3 月期の販売費及び一般管理費は 輸送費及び人件費が増加したこと等により 2013 年 3 月期の537 億円に比べ36 億円 6.7% 増の573 億円となりました 探鉱費 2014 年 3 月期の探鉱費は 主に日本や中東 アフリカ地域での探鉱活動が増加したことにより 2013 年 3 月期の201 億円に比べ81 億円 40.2% 増の282 億円となりました 減価償却費 2014 年 3 月期の減価償却費は ACG 油田における探鉱開発権の償却費の増加等により 2013 年 3 月期の229 億円に比べ21 億円 9.4% 増の250 億円となりました なお コンセッション契約の生産施設等の減価償却費は売上原価に計上しております ま 5,000 4,000 3,000 3,190 2,982 3,348 3,954 4,263 4,904 8,000 6,000 6,633 4,617 5,297 7,094 6,934 7,336 4,000 2,000 1,000 2, アニュアルレポート 2014

91 た 当社グループの生産分与契約の会計処理においては 有形固定資産及びその減価償却費として計上せずに 資本支出を生産物回収勘定に資産計上して 生産分与契約に基づき算定された当該年度の回収額を売上原価に計上しております 営業利益以上の結果 2014 年 3 月期における営業利益は 2013 年 3 月期の 6,934 億円に比べ 402 億円 5.8% 増の7,336 億円となりました その他収益 2014 年 3 月期のその他収益は 2013 年 3 月期の987 億円に比べ 479 億円 48.6% 減の507 億円となりました これは 有価証券売却益が増加したものの 権益譲渡益等が減少したことによるものです その他費用 2014 年 3 月期のその他費用は 2013 年 3 月期の740 億円に比べ 397 億円 53.7% 減の343 億円となりました これは 探鉱事業 引当金繰入額や為替差損が減少したことによるものです 法人税等 2014 年 3 月期の法人税等は 2013 年 3 月期の5,293 億円に比べ339 億円 6.4% 増の5,631 億円となりました なお 法人税のほとんどは海外で納めており 税負担率の高い地域があることに加え 日本国内で発生した費用は控除対象にならないことから 外国税額控除制度の適用はあるものの法人税等負担率が 75.1% と高くなっております 少数株主利益 2014 年 3 月期の少数株主利益は 2013 年 3 月期の59 億円に比べ27 億円 45.0% 減の33 億円となりました 当期純利益以上の結果 2014 年 3 月期の当期純利益は 2013 年 3 月期の 1,830 億円に比べ7 億円 0.4% 増の1,837 億円となりました 2014 年 3 月期末の総資産は 2013 年 3 月期末の3 兆 6,162 億円に比べ4,220 億円 11.7% 増の4 兆 381 億円となりました このうち流動資産は 定期預金の増加等により 2013 年 3 月期末の1 兆 1,065 億円に比べ337 億円 3.0% 増の1 兆 1,402 億円となり 固定資産は 建設仮勘定や生産物回収勘定 長期預金の増加等により 2013 年 3 月期末の2 兆 5,097 億円に比べ3,883 億円 15.5% 増の2 兆 8,979 億円となりました 一方 負債は 2013 年 3 月期末の9,452 億円に比べ969 億円 10.3% 増の1 兆 421 億円となりました このうち流動負債は 未払法人税等の減少等により 2013 年 3 月期末の4,150 億円に比べ 393 億円 9.5% 減の3,757 億円となり 固定負債は 長期借入金の増加等により 2013 年 3 月期末の5,302 億円に比べ1,362 億円 25.7% 増の6,664 億円となりました 純資産は 2013 年 3 月期末の2 兆 6,710 億円に比べ3,251 億円 12.2% 増の2 兆 9,960 億円となりました このうち株主資本は 2013 年 3 月期末の2 兆 3,400 億円に比べ1,578 億円 6.7% 増の2 兆 4,977 億円となりました その他の包括利益累計額は 2013 年 3 月期末の1,413 億円に比べ1,520 億円の増加で2,934 億円となり 少数株主持分は 2013 年 3 月期末の1,897 億円に比べ152 億円 8.0% の増加で2,049 億円となりました 当期純利益 資産 2,000 1,500 1, ,451 1,072 1,287 1,940 1,830 1,837 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 17,680 20,138 26,804 30,664 36,162 40, , アニュアルレポート

92 石油 天然ガスプロジェクトへの投資当社グループが安定的な収益を確保するためには 絶えず新規の埋蔵量を確保していく必要があります 以下の表は 当社が事業を行っていくうえで必要な探鉱投資 開発投資及び操業費をオペレーターが作成した利用可能なデータに基づき作成したものです 各コストの定義は以下の通りです 探鉱投資には 探鉱井の掘削 地質調査 物理探査の費用が含まれております 当該プロジェクト ( 鉱区 ) が探鉱段階にある場合は プロジェクトを行っている国で発生した人件費 事務所管理費などの管理費も探鉱コストに含まれております 開発投資には 開発井の掘削 生産設備にかかる費用が含まれております 操業費には 採油 ガス費 補修費 生産活動の監督費用が含まれております すでに生産が始まっているプロジェクト ( 鉱区 ) または開発プロジェクトで発生した管理費も操業コストとして計上されます なお 探鉱投資及び開発投資の定義ならびに以下の表の作成に 使用した基準は 米国財務会計基準編纂書 932 採取活動- 石油及びガス (Topic 932) が規定する基準とは異なっております 当社グループが採用する会計方針とTopic 932の基準とは 以下のような相違がありますが 以下の記載項目に限定されるものではありません - 以下の表では ノンオペレーターのプロジェクトの投資の場合 生産分与契約の共同勘定への送金時に投資額をコストとして計上しておりますが Topic 932では発生主義で計上するよう定めております - 以下の表の投資などはオペレーターからのレポートの定義に基づいておりますが この定義は Topic 932に則っていない可能性があります - Topic 932では 探鉱 開発活動に直接関係しない管理費は 探鉱投資及び開発投資から控除するよう規定していますが 当社グループの場合 このような管理費が探鉱投資及び開発投資から必ずしも控除されているわけではありません 2013 年 3 月期及び 2014 年 3 月期のセグメント別の投資額 ( 金利相当額及び固定資産計上された資産除去債務見合いの除去費用を除く ) は 以下の通りとなっております 2013 年 3 月 31 日終了の連結会計年度日本 アジア オセアニア ( 百万円 ) ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 中東 アフリカ米州合計 国際石油開発帝石株式会社及び連結子会社探鉱投資 62 32, ,515 8,577 53,984 開発投資 2, ,700 52,163 29,515 11, ,487 小計 ( 注 1) 2, ,299 52,394 42,030 20, ,471 持分法適用関連会社探鉱投資 8 8 開発投資 ,573 小計 ,581 その他への設備投資 ( 注 2) 22, , ,790 投資額合計 ( 注 3) 24, ,070 52,394 42,415 21, ,842 注 1: ジャパン石油開発株式会社の持分法適用関連会社分が含まれております 注 2: その他への設備投資には 国内の天然ガス販売用パイプライン 直江津 LNG 基地の建設費及び イクシス下流事業会社 ( 持分法適用関連会社 Ichthys LNG Pty Ltd) での 投資額のうち当社分が含まれております 注 3:2013 年 3 月 31 日終了の連結会計年度における資産除去債務に対応する除去費用の新規資産計上額は2,708 百万円となります ( 百万円 ) 2014 年 3 月 31 日終了の連結会計年度日本 アジア オセアニア ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 中東 アフリカ米州合計 国際石油開発帝石株式会社及び連結子会社探鉱投資 3,384 36, ,590 14,232 71,002 開発投資 1, ,123 58,804 50,041 18, ,640 小計 ( 注 1) 4, ,812 58,911 66,631 32, ,642 持分法適用関連会社探鉱投資 開発投資 1,517 11,791 1,198 14,506 小計 1, ,896 1,198 14,805 その他への設備投資 ( 注 2) 37, , ,307 投資額合計 ( 注 3) 41, ,600 59,105 78,527 34, ,754 注 1: ジャパン石油開発株式会社の持分法適用関連会社分が含まれております 注 2: その他への設備投資には 国内の天然ガス販売用パイプライン 直江津 LNG 基地の建設費及び イクシス下流事業会社 ( 持分法適用関連会社 Ichthys LNG Pty Ltd) での 投資額のうち当社分が含まれております 注 3:2014 年 3 月 31 日終了の連結会計年度における資産除去債務に対応する除去費用の新規資産計上額は10,651 百万円となります 090 アニュアルレポート 2014

93 2014 年 3 月期の投資額は 9,778 億円となり ( 持分法適用関連会社の探鉱 開発投資 148 億円を含む ) 2013 年 3 月期の 6,548 億円に比べ 3,229 億円 49.3% の増加となりました これは アジア オセアニア地域のイクシスにおける開発投資 ( 下流事業を含む ) 及び WA-44-L 鉱区 ( プ レリュード ) における開発投資が増加したことによるものです 2013 年 3 月期及び 2014 年 3 月期のセグメント別の操業費は以下の通りとなっております ( 百万円 %) 3 月 31 日終了の連結会計年度 国際石油開発帝石株式会社及び連結子会社日本 9, % 10, % アジア オセアニア 63, , ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 7, , 中東 アフリカ 23, , 米州 , 小計 104, , 持分法適用関連会社アジア オセアニア , ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 中東 アフリカ 1, , 米州 1, , 小計 3, , 合計 108,412 % 146,942 % 石油 天然ガスプロジェクトの権益取得による支出 2013 年 3 月期及び2014 年 3 月期の石油 天然ガスプロジェクトのセグメント別の権益取得による支出は以下の通りとなっております 権益取得による支出には 鉱業権及び探鉱開発権の取得費用 サイン ボーナス 新規権益取得により増加した生産物回収勘定または有形固定資産が含まれております ( 百万円 %) 3 月 31 日終了の連結会計年度 国際石油開発帝石株式会社及び連結子会社 アジア オセアニア 82, % 16, % ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 1, 中東 アフリカ 米州 94, , 小計 177, , 持分法適用関連会社アジア オセアニア ユーラシア ( 欧州 NIS 諸国 ) 中東 アフリカ 42, 米州 小計 42, 合計 219,559 % 43,647 % 2014 年 3 月期の権益取得による支出は 主にアジア オセアニア 中東 アフリカ 米州 各地域における減少により 436 億円となり 2013 年 3 月期 の 2,196 億円に比べ 1,759 億円の減少となりました 7 アニュアルレポート

94 生産物回収勘定の分析 生産分与契約のプロジェクトでは 探鉱段階 開発段階及び生産段階で発生する作業費の当社持分がすべて生産物回収勘定に計上されま す 2013 年 3 月期及び 2014 年 3 月期の生産物回収勘定の増減の内訳は以下の通りとなっております ( 百万円 ) 3 月 31 日終了の連結会計年度 期首残高 568, ,566 加算 : 探鉱コスト 22,044 42,086 開発コスト 130, ,234 操業費 53,919 73,179 その他 5,102 9,386 減算 : 生産物回収勘定 ( 資本支出 ) の回収額 54,087 67,073 生産物回収勘定 ( 非資本支出 ) の回収額 107, ,671 その他 27,790 4,717 期末残高 590, ,990 生産物回収勘定引当金 ( 期末残高 ) (112,871) (123,484) 生産物回収勘定 ( 非資本支出 ) の回収額に計上される金額は 通常操業費に計上される額よりも多くなります これは 操業費に加えて 発生した年度内に回収が可能な探鉱コストと開発コストの一部が 生産物回収勘定 ( 非資本支出 ) の回収額に含まれているからです 2014 年 3 月期の探鉱コストは 2013 年 3 月期と比べ増加しました これは主にマセラ鉱区をはじめとするアジア オセアニア地域における探鉱投資が増加したことによるものです 2014 年 3 月期の開発コストは 2013 年 3 月期と比べ増加しました これは主にマハカム沖鉱区 南ナトゥナ海 B 鉱区及びマセラ鉱区における開発投資が増加したことによるものです 2014 年 3 月期の操業費は2013 年 3 月期と比べ増加しました これは主にマハカム沖鉱区及び南ナトゥナ海 B 鉱区において操業費が増加したことによるものです 2014 年 3 月期のコスト回収は 2013 年 3 月期と比べ増加しました これは主にマハカム沖鉱区 南ナトゥナ海 B 鉱区及びACG 油田におけるコスト回収額が増加したことによるものです また 減算のその他は主に鉱区撤退に伴う生産物回収勘定の減少によるものです 2014 年 3 月期末の生産物回収勘定引当金残高は2013 年 3 月期末と比べ増加しました これは主に アジア オセアニア地域における探鉱投資により増加した生産物回収勘定に対する引当額が増加したことによるものです 資金の調達及び流動性石油 天然ガスの探鉱 開発活動及び天然ガス供給インフラ施設等の建設においては多額の資金を必要とするため 内部留保による手許資金のほかに 外部からも資金を調達しております 探鉱資金については手許資金及び外部からの出資により また 開発資金及び天然ガス供給インフラ施設等の建設資金については手許資金及び借入により調達することを基本方針としております 現在 開発資金借入については国際協力銀行及び市中銀行等からの融資を受けており これらの融資に関しては 独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構の保証制度を活用しております また 国内の天然ガス供給インフラ施設等の建設資金借入については 日本政策投資銀行及び市中銀行からの融資を受けております なお イクシスプロジェ クトでは 2014 年 3 月期も持分法適用関連会社である イクシス下流事業会社を借入人として 国内外の輸出信用機関及び市中銀行からプロジェクトファイナンスの借入を行っております 資金の流動性については 短期の運転資金のほかに 油価の急な下落に備え また油ガス田権益買収の際に迅速に対応するため 一定の手厚い手許資金を保有することを基本方針としており これら手許資金は 安全性 流動性の高い金融商品で運用することを原則としています 現状の手許資金を梃子に 財務の健全性を維持しながら事業拡大を図ることで 長期的に資本効率の向上を目指すのが当社の戦略です 092 アニュアルレポート 2014

95 長期借入金の返済予定 2014 年 3 月 31 日現在で計画されている長期借入金の返済予定は以下の通りとなっております 負債の通貨 ( 百万米ドル 百万円 ) 3 月 31 日終了の連結会計年度米ドル円換算額 2015 年 $ ,672 17, 年 ,831 23, 年 ,102 60, 年 ,149 35, 年 ,730 55, 年以降 3, , ,515 合計 $4, , ,301 キャッシュ フローの状況 2013 年 3 月期及び 2014 年 3 月期のキャッシュ フローの状況は以下の通りとなっております ( 百万円 ) 3 月 31 日終了の連結会計年度 営業活動によるキャッシュ フロー 252, ,514 投資活動によるキャッシュ フロー (489,870) (395,555) 財務活動によるキャッシュ フロー 137,069 48,961 現金及び現金同等物の期末残高 199, ,531 営業活動によるキャッシュ フロー 2014 年 3 月期の営業活動の結果得られた現金は 2,135 億円となり 2013 年 3 月期の2,523 億円に比べ388 億円の減少となりました これは 法人税等及び少数株主損益調整前当期純利益は増加したものの 法人税等の支払額や生産物回収勘定 ( 非資本支出 ) が増加し 財務活動によるキャッシュ フロー 2014 年 3 月期の財務活動の結果得られた現金は490 億円となり 2013 年 3 月期の1,371 億円に比べ881 億円の減少となりました これは 長期借入れによる収入や少数株主からの払込みによる収入が減少したことによるものです たことによるものです 投資活動によるキャッシュ フロー 2014 年 3 月期の投資活動の結果使用した現金は 3,956 億円となり 2013 年 3 月期の4,899 億円に比べ943 億円の減少となりました これは 有形固定資産の取得による支出は増加したものの 権益取得による支出や長期貸付けによる支出が減少したことによるものです 年 3 月期の見通しにつきましては 売上高では 2014 年 3 月期に比べ186 億円 1.4% 減収の1 兆 3,160 億円を見込んでおり 営業利益は 2014 年 3 月期に比べ986 億円 13.4% 減益の6,350 億円 法人税等及び少数株主損益調整前当期純利益は 2014 年 3 月期に比べ491 億円 6.5% 減益の7,010 億円 当期純利益では 2014 年 3 月期に比べ57 億円 3.1% 減益の1,780 億円となる見込みです 売上高については 油価想定を 2014 年 3 月期に対し油価安としている ことなどの要因により減収の見込みとなっており 営業利益 法人税等及び少数株主損益調整前当期純利益 当期純利益につきましても 探鉱費の増加等によりいずれも減益となる見込みです なお上記見通しは 油価 ( ブレント ) は 通期平均で 1バレル当たり 米ドル 為替レートは 年度を通じて 1 米ドル100.5 円として算出しております 7 アニュアルレポート

96 流動資産 199, ,531 $ 1,141, , ,948 5,401, , ,396 1,072, , ,709 1,726,671 15,409 25, , ,111 7,745 75, , ,121 1,176, ,701 41, ,239 (14,919) (17,644) (171,434) 1,106,504 1,140,204 11,078,546 有形固定資産 6 240, ,621 2,862, , ,439 2,569, , ,157 3,460,523 19,560 19, , , ,520 6,087,447 19,067 29, ,258 1,191,284 1,590,524 15,453,984 (606,743) (638,745) (6,206,228) 584, ,779 9,247,756 無形固定資産 16 87,841 81, , , ,622 1,220, , ,411 2,151,292 6,267 11, , , ,179 4,267,188 投資その他の資産 590, ,990 6,665,274 (112,871) (123,484) (1,199,806) 477, ,506 5,465, , ,407 4,628,906 7,264 33, , , ,103 3,537, ,076 13, , ,434 61, ,238 (794) (885) (8,599) (5,119) (3,227) (31,354) 1,544,958 1,506,977 14,642,217 2,509,655 2,897,935 28,157,161 3,616,159 4,038,139 $39,235, アニュアルレポート 2014