ボンドグラフと熱伝導解析による EHA熱解析ツールの開発

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1 計算機通信基礎 (9). インターネットの技術 01 年度 九州工業大学大学院情報工学研究院塚本和也 今日の授業の内容 前回の授業の内容について. インターネットの技術.1 経路制御. 誤り制御. フロー制御と輻輳制御 前回の授業内容について インターネット上で用いられているネットワーク技術について その特徴を解説する 経路制御 : データグラム方式 ( とバーチャルサーキット方式 ) IP と IP アドレス クラス化 サブネット化 NAT/NAPT 経路制御プロトコル IGP: 距離ベクトル型 リンク状態型 EGP: パスベクトル型 (IGP) 境界 (EGP) IGP 前回小テスト解答例 経路制御方式である バーチャネルサーキット と データグラム + ホップバイホップ通信 の違いについて それぞれ利点と欠点を明示した上で説明せよ バーチャルサーキット : 利点 : 経路を事前に確立するため 高い信頼性を提供可能 輻輳の解消が速やかに可能 欠点 : 経路確立までに登録が必要となるため 時間がかかる の処理負荷が大きい データグラム + ホップバイホップ通信 : 利点 : 迅速に通信開始可能 の処理負荷が小さく スケーラビリティが高い 欠点 : 遅延やパケット廃棄が発生し 信頼性が低い 輻輳の解消に時間がかかる 前回小テスト解答例.. IP アドレスの使用用途 及び それによる効果と問題点について それぞれ説明せよ また その問題点を解決するための方法についても説明せよ IP アドレスの使用用途 : (1) ホスト ( 計算機 ) の識別 () 経路決定 クラス化による効果 経路制御を容易にした 内の経路表のエントリ数を削減 ( スケーラビリティの向上 ) クラス化の問題点 アドレスの利用効率が悪い ( ネットワーク規模に応じた柔軟な割当が不可 ) 問題点の解決方法 IPv6 アドレスの導入 ( アドレス空間拡大 ) プライベート IP アドレスの導入 (NAT 導入 ) プライベートネットワーク サーバ+ NAT 機能インターネット 前回小テスト解答例.. 経路制御プロトコルの種類について最初に説明した上で それぞれのプロトコルの特徴や制御上の違いについて説明せよ 経路制御プロトコルの種類は 種類 距離ベクトル型の RIP: 距離と方向による経路制御 リンク状態型の OSPF: ネットワーク全体の接続状況を把握して経路制御 パスベクトル型の BGP: 到達できるネットワークのリストを利用して経路制御 制御上の違い RIP と OSPF:AS 内プロトコル ネットワーク資源の有効利用が目的 BFP は AS 間プロトコル 契約に基づく経路制御が目的 (IGP) 境界 (EGP) IGP 6 1

2 . 誤り制御 インターネットにおける経路制御 (.1 節 ) 宛先ホストに正しくパケットを配送できない可能性 1. ビット誤り : パケットは到着したが ビットが正しくない場合. パケット廃棄 : パケットがネットワーク内で廃棄される ネットワーク内ので輻輳が発生し バッファあふれが発生 ~ パケット誤り (packet error) と呼ぶ 正確な通信を行うには 1. パケット誤りを検出 ( 誤り検出 ). その誤りを回復 ( 誤り回復 ) ~ 上記をまとめて誤り制御 (error control) と呼ぶ 7 (.) 誤り検出と誤り回復 誤り検出機能 回復機能は 様々な層で行われている ( 一つの層だけで行われるのではない!) 誤り検出機能 トランスポート, インターネット, データリンクの各プロトコルに備わっている 各ヘッダに チェックサム, チェックシーケンス フィールドが存在 送信側 : 計算した値をヘッダに格納 受信側 : 受信情報を元に再度チェックサムを計算 不一致の場合 誤りを検出可能 誤りを回復する機能は主にトランスポート層で実装 UDP 誤り回復機能を保持せず TCP 誤り回復機能を備える 8 (.) TCP の誤り検出と回復機能 誤り検出 : TCP のヘッダ内の 確認応答番号 フィールドを用いる 誤り回復 : 1. 受信側で行う場合 : 受信パケットを用いて誤りを検出し その誤りを訂正 (error correction) する ~ FEC (Forward Error Correction) 方式と呼ぶ 冗長なデータが必要なため 利用シーンが限られる. 送信側で行う場合 : 送信者から再度パケットを送信 ~ ARQ(Automatic Repeat request) 方式と呼ぶ 誤り検出方法として 種類が存在受信側からパケット誤りを陽に知らせる (Explicit 手法 ) 受信側から陽には知らせず 送信側で推定 (Implicit 手法 ) 9 (.) Explicit 手法と Implicit 手法 Explicit 手法 ( パケット誤りを陽に通知 ) の実装例 ~ 選択的確認応答 (selective acknowledgement) 新しい TCP にオプションとして搭載し始められている Implicit 手法 ( パケット誤りを推定 ) の実装例 ~ 累積確認応答 (cumulative acknowledgement) 従来の TCP で広く用いられてきた 正しく受信できたシーケンス番号の最大値のみを伝える パケット誤りの判断の方法 タイムアウト (timeout) 長い時間 確認応答が戻ってこない ~ 重度の輻輳が発生したと判断 重複確認応答 (duplicate acknowledgement: 重複 ) 確認応答は戻ってくるが 一部欠損 ~ 軽度の輻輳が発生したと判断 10.(a) 受信側におけるビット誤り検出 1 ビット誤り 雑音により, 送信したビット列の信号が正しく受信機に伝わらない場合を指す 引き起こす原因は雑音 ( ノイズ ) と呼ばれる 何らかのエネルギーによる雑音 ( 熱雑音 ) 他の伝送媒体との干渉によるもの ( クロストーク ) 電力線などからの雑音 ( スパイク雑音 ) 雑音から守るための手段 導線で回りを被覆する同軸ケーブル雑音が小さく 低いビット誤り 光ファイバ ( 光通信 ) 一方で 空気を介した通信 ( 無線通信 ) 雑音の影響を強く受けるため 高いビット誤りが発生.(a) 受信側におけるビット誤り検出 ビット誤りの検出 送信側 : 冗長 (redundant) な情報を真のデータに付加して伝送 受信側 : 受信情報に誤りが含まれているかを判断 誤り検出可能な符号 誤り検出符号インターネットで採用 誤りを訂正可能な符号 誤り訂正符号 IP,UDP,TCP: チェックサムフィールドにパリティチェック (parity check) 方式を採用 奇数個のビット誤りは検出できるが 偶数個のビット誤りは検出不可 データリンク層 : CRC(Cyclic Redundancy check) 符号が使われている 連続的 ( バーストと呼ぶ ) なビット誤りを高い確率で検出可能 KビットのFCS( フレームチェックシーケンス ) を用いると Kビット以下の誤りを完全に Kビット以上も高い確率で検出可能 1

3 .(b) 送信側におけるパケット誤り検出 1 送信側 : 受信側が.(a) の機能を用いて検出した誤りを把握 ( 推定 ) ~ パケット再送を決定する パケット誤り検出方法 : TCP セグメントのヘッダ内の シーケンス番号 と 確認応答番号 を用いる 送信側 : 送信するセグメントに連続するシーケンス番号を付与 シーケンス番号は バイト単位 でセグメントの先頭バイトを格納 受信側 : 正しく受信したセグメントの次のシーケンス番号 次のセグメントの先頭のバイト番号 ~ 累積確認応答 と呼ばれる 多くの TCP プロトコルがパケット誤りの検出に用いる 1.(b) 送信側におけるパケット誤り検出 累積確認応答を用いて送信側でパケット誤りを検出する場合 7 番目のセグメントがネットワーク上で廃棄されると仮定 送信側では 7 番の確認応答を複数受信する 重複 つの重複 を受信するとセグメント廃棄と判断し, 廃棄パケットを再送 ~ 高速再送 (fast retransmit) と呼ぶ 重複 も返ってこないような場合, 重度の輻輳と判断 再送タイムアウト時間 (Retransmission Time Out, RTO) の設定 ~ タイムアウト時間が経過しても を受信できない場合 パケットを再送 受信セグメント 廃棄 番号 重複 時間 1.(c) 誤り回復のための再送 TCPは送信側による再送 (ARQ 方式 ) により誤りを回復 ARQには 種類 1. stop-and-wait ARQ 方式. Go-back-n ARQ 方式. selective ( 選択的 ) ARQ 方式 現在のTCPで用いられている方式 : ~ Go-back-n と selective TCP TahoeとReno:Go-back-n Sオプション付きTCP:selective S(Selective ): 選択的確認応答 ~ 正しく受信できたブロックを複数個 通知する事ができる ブロックの間 ( ギャップ ) を廃棄パケットと判断可能廃棄パケット 複数個のパケットを一度に再送可能 * TCPヘッダのオプションフィールド長の制限から最大再送可能数は決定 1 (.(c)) 誤り回復 :Stop-and-wait ARQ 送受信ホストは同時通信不可 半二重通信 (half-duplex) 基本動作 : 送信側は直前に送信したパケットに対する を受信するまで 次のパケットを送信できない が戻ってこない場合 タイムアウトが発生し パケットを再送 通信性能 : 1 パケットの伝送時間 /RTT 1RTT 時間内に 1 パケットしか送信できないため 00Byte のパケットを 1Mb/s で送信する場合 伝送効率は 10% 程度 ~ 広域ネットワークに不向き 短距離で遅いネットワークには利用可 送信側 受信側 6 無線 LAN で利用されている 16 (.(c)) 誤り回復 :Go-back-n ARQ 送受信ホストが同時に通信可能な全二重通信が重要 基本動作 受信側でパケット誤りを検出すると, それに対する は返さず, その後に正しく受信したパケットに対して を返す 累積確認応答 送信側でパケット誤りを検出し 再送したパケット以降の全パケットを再送 下図ではパケット 8~1 を既に受信しているが 再度再送 ( 下図 橙箱 ) ~ 受信側で誤り検出後の受信パケットの蓄積 / 順序制御が不要 ( 実装が容易 ) ~ stop-and-wait より効率がよい送信が可能 ( 通信性能が向上 ) 送信 廃棄 (.(c)) 誤り回復 :Selective ARQ 基本動作 受信側から送信するにおいて 正しく受信したパケット範囲 ( ブロック ) を知らせる 選択的確認応答 (Selective ) ブロックのギャップから誤りパケットを把握し 再送 実現に必要な機能 ( 受信側 ) 実装は困難 1. 廃棄パケット後に受信したパケットを蓄積するバッファを用意. アプリケーションに順序通りにパケットを渡すための制御 送信 RTTが大きい場合 または高速ネットワークで有効廃棄 受信 重複 17 受信 1~ 1~6 1~6 1~6 1~6 1~6 8 8,9 8~108~ 18

4 . フロー制御と輻輳制御 ネットワークを介した通信を考えてみる 1. 相手ホストの処理能力 の利用状況を考えず送信. 処理しきれずパケットが廃棄される. 再送が行われる. 再送パケットの増加により輻輳が発生する.(a) 輻輳の検出 送信側で輻輳を検出するための手段は以下の 種類 1. ネットワークからの明示的な輻輳通知 (explicit notation) を利用 フレームリレー,ATM などで採用されている への機能の追加実装が必要 ( 複雑な機構になる ) ~ 検討はされているが 普及はしていない 通信ホストの処理能力を考慮して送信することが必要 フロー制御 (flow control) ネットワーク内の輻輳 (congestion) 解消のためのフロー制御も必要 輻輳制御 (congestion control) 19. 送信側で輻輳発生を予測する (implicit notation) TCP ではパケット廃棄によって輻輳を判断 パケット廃棄が発生するまで輻輳と判断できない ~ 輻輳の検出が遅れる可能性が高い 0.(b) フロー制御 輻輳検出時にパケットの転送速度を低下 それ以外は転送速度を増加 ~ フロー制御として 種類存在 1. レ - ト制御 (rate control): 各で発生するバッファ待機パケット数を減少させるための制御 ~ 各が次に送信する際に パケットの送信間隔を制御 次には自分以外に 台が接続 同時に パケットが到着する可能性がある 送信速度を 1/ に低下させよう インターネットでの実現は困難 1. 細かい時間単位 ( 制度の高いタイマ ) での制御が必要. 他のの出力レートを把握するのは不可能 1.(b) フロー制御. ウィンドウフロー制御 : TCP では さらに緩やかなフロー制御を採用 ~ ある時間間隔内で連続して送信可能なデータ量を制御 ある時間間隔 往復伝搬遅延時間 (RTT) 連続送信可能なデータ量 ウィンドウサイズ 緩やかな制御によってパケットの連続送信が可能 ~ 実装が容易 ~ 通信性能が向上可能 ウィンドウサイズの決定方法が重要.(b) フロー制御 ウィンドウサイズの決定方法 : ~ 相手ホストの処理能力とネットワークの利用状況を考慮 受信ホストが送信ホストに 処理可能なデータ量を 告知ウィンドウ (advertised window: awnd) ( バッファの残りサイズ ) を通知 送信側は ネットワーク内の輻輳状況に応じて 輻輳ウィンドウ (congestion window: ) を変化させる ウィンドウサイズ ( 送信量 ) = min (awnd, ) ( 基本的に awnd > 送信量は で決定される ) awnd ウィンドウ制御.(b) フロー制御 送信パケットの内 現在送信可能な領域をウィンドウで示す ウィンドウの開始点とウィンドウサイズ ウィンドウサイズ ネットワーク内部に存在するパケット数の最大値 ウィンドウサイズはネットワーク状態に応じて変化 どのように変更するかを次スライドから説明 を受信したパケット 送信されたが を受信していないパケットの最大数 ウィンドウ 未送信パケット

5 .(c) TCP における動的なウィンドウサイズ制御 1RTT 毎にウィンドウサイズで規定された量のパケットを連続して送信 ウィンドウサイズを推定した輻輳状態に応じて 1RTT 毎に動的に変化させる パケット廃棄がなく, 全てのパケットの が返ってくる場合 : ~ 次の RTT の輻輳ウィンドウサイズを増加 パケット廃棄を検出した場合 : ~ 輻輳が発生したと判断し 輻輳を回避するためにウィンドウサイズを減少 ウィンドウサイズの増減をどのように行うか?.(c) TCP における動的なウィンドウサイズ制御 TCP が通過する経路を他の TCP も共有する 1 つの TCP が利用可能な回線容量 ( 帯域 bandwidth) を知ることは極めて困難となる ネットワーク内で競合する他の TCP の情報を把握できない : : TCP は試行錯誤して ウィンドウサイズを大きくしたり 小さくしながら 他の TCP と帯域を共有 輻輳を検出した場合 急激にウィンドウサイズを小さくする 輻輳が生じない場合 利用可能な帯域まで早く到達するために早くウィンドウサイズを大きくしたい ( でも輻輳は避けたい ) TCP Tahoe と Reno を例にウィンドウサイズの変化方法を説明 6 (.(c)) 動的なウィンドウサイズ変更 : 増加 (1) 増加時 ( パケット廃棄が生じない場合 ): ウィンドウサイズの制御に つのモード : ~ スロースタートモードと輻輳回避モード モード切替は閾値 (ssthresh) を用いる 動作概要 スロースタートモード ssthresh (Slow Start Threshold) 1 つの 毎に =+1 1RTT で が 倍に増加 輻輳回避モード > ssthresh 1RTT 毎に =+1 1RTT で が 1 増加 スロースタート 輻輳回避 ssthresh 1 送信 受信 7 (.(c)) 動的なウィンドウサイズ変更 : 減少 () 減少 タイムアウトまたは重複 によってセグメントの廃棄を検出すると ssthreth = / に更新 Cwnd も減少させる Tahoe = 1 Reno タイムアウト発生 : = 1 重複 発生時 : = / ( 廃棄セグメントの再送が成功するまでの限定処理 ) 高速リカバリー (fast recovery) と呼ぶ 8.(c) 動的なウィンドウサイズ変更 1.(c) 動的なウィンドウサイズ変更 TCP Tahoe における の変化 スロースタートモード 16 Ssthresh 輻輳回避モード 更新 Ssthresh TCP Reno における の変化 スロースタートモード 16 Ssthresh 輻輳回避モード 更新 Ssthresh= 輻輳回避モード 高速リカバリー 時間 [RTT] 時間 [RTT] ネットワーク資源を複数の TCP で公平に効率よく共用する 0

6 今日のまとめ 誤り制御とフロー制御技術を紹介した 誤りは ビット誤り と パケット廃棄 の 種類 誤り制御 誤り検出技術 : データリンク インターネット トランスポート層 誤り回復技術 : トランスポート層 (TCP) Go-back-n ARQ 及び選択的 ARQ が利用されている フロー制御 相手ホストの処理能力を考慮 フロー制御 ネットワークの利用状況を考慮 輻輳制御 TCP のフロー制御 ウィンドウフロー制御 次回講義 : 章インターネットの始まりと発展 1 6

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